DiTTシンポジウムDiTTシンポジウム

「ビジ から クシ「ビジ から クシ「ビジョンからアクションへ！「ビジョンからアクションへ！ICTICT教育で世界をリードする！」教育で世界をリードする！」ICTICT教育で世界をリ ドする！」教育で世界をリ ドする！」

～１人１台のその先へ～

ベネッセ教育研究開発センターセンター長 新井健一長 新井健

2013.6.17

ビジョンからアクションへ 教育の情報化の行程教育の情報化の行程DiTTライン ゴールライン

2013 2014 2015 2016 2017 2018 2020DiTTライン ゴ ルライン

従来の計画

実験２０校

整備

新指

14％ 28％ 42％ 56％ 70％ 100％小改

告示？ 新課程？

ＰＩＳＡ ＰＩＳＡ

訂

新たな計画

100地域2000校 ６％？

30％ 60％ 100％

準備 継続性

実験２０校

海外

準備研修

継続性の担保

整備・実践・普及

韓国 韓国海外

シンガポール

モデル韓国

普及完了？タイ、香港

次世代タブレット？２１世紀の学び？

英豪

マスタープラン３

米国 ＮＥＴＰ２０１０ デジタル教科書？

葡・・

ビジョンからアクションへ 教育の情報化の課題教育の情報化の課題１．予算配分：ICTの整備よりも、教員研修に予算配分をしたほうが効果的では

ないか？

⇒・「よりも」ではなく 教員研修もICT整備もどちらも大事。⇒ 「よりも」ではなく、教員研修もICT整備もどちらも大事。

・予算配分はバランスよく。

・ICT利活用スキルの向上を研修の中心に据える。

２．デジタル機器で学ぶことの弊害：すぐに答えが出るような学習は思考力の低下を招くため、発達心理学上問題である。の低下を招くため、発達心理学上問題である。

⇒・すぐに答えが出るようなドリル的な学習はICT導入以前から存在する。

・ＩＣＴの導入により、個別対応、協働学習など学習活動が豊かになっている。

C の効果は使い方の問題・ICTの効果は使い方の問題。

３．インターネットの弊害：スマホの持ち込みを禁じているのに、なぜタブレットインタ ネッ 弊害 ホ 持ち込 を禁 る 、な タ ッを使わせるのか？

⇒・スマホは授業では使わないが、タブレットは授業で使うため。

・交通社会と同様 情報社会から隔離する教育は現実的ではない交通社会と同様、情報社会から隔離する教育は現実的ではない。

・インターネットを安全、安心に使うためには、交通社会と同様に、リテラシー

を高めることと、問題に対処する組織をつくることが必要。

PISA2009読解力 数学的リテラシ 科学的リテラシ

世界をリードする！ 日本の成績＜義務教育＞日本の成績＜義務教育＞

2000 2003 2006 2009

1. フィンランド フィンランド 韓国 上海

読解力

2000 2003 2006 2009

日本 香港 台湾 上海

数学的リテラシー

2000 2003 2006 2009

韓国 フィンランド フィンランド 上海

科学的リテラシー

2. カナダ 韓国 フィンランド 韓国

3. ニュージーランド

カナダ 香港 フィンランド

韓国 フィンランド フィンランド シンガポール

ニュージーランド

韓国 香港 香港

日本 日本 香港 フィンランド

フィンランド 香港 カナダ 香港

4. オーストラリア

オーストラリア

カナダ 香港

5. アイルランド

リヒテンシュタイン

ニュージーランド

シンガポール

フィンランド オランダ 韓国 韓国

オーストラリア

リヒテンシュタイン

オランダ 台湾

イギリス 韓国 台湾 シンガポール

カナダ リヒテンシュタイン

エストニア 日本ド シュタイン ランド ル

6. 韓国 ニュージーランド

アイルランド

カナダ

7. イギリス アイルラン オースト ニュージー

ラリア シュタイン

カナダ 日本 スイス フィンランド

スイス カナダ カナダ リヒテン

シュタイン

ニュージーランド

オーストラリア

日本 韓国

オースト マカオ ニュージード

ニュージードド ラリア ランド

8. 日本 スウェーデン

リヒテンシュタイン

日本

9. スウェーデ オランダ ポーランド オーストラ

シュタイン

イギリス ベルギー マカオ スイス

ベルギー マカオ リヒテン 日本

ラリア ランド ランド

オーストリア

オランダ オーストラリア

カナダ

アイルラン チェコ オランダ エストニアスウェ デン

オランダ ポ ランド オ ストラリア

10. オーストリア

香港 スウェーデン

オランダ

ルギ マカオ リヒテンシュタイン

日本

フランス スイス 日本 カナダ

アイルランド

チェコ オランダ スト ア

スウェーデン

ニュージーランド

リヒテンシュタイン

オーストラリア

（14位：日本） （15位：日本） ※日本と得点に有意差のない国に色付けしてある

4

Benesse 教育研究開発センター2010 For Internal Use Only; 社内

利用に限ります。社外資料への転載を禁じます。

出典：国立教育政策研究所編『生きるための知識と技能』ぎょうせい、2002、2004、2007;OECD, PISA2009 Result, Volume 1, What students Know and Can Do, 2010

●参加国の特徴：2009年の参加国（65 カ国）、うちOECD加盟国34カ国、非加盟国・地域31、約47万人の生徒対象

（14位：日本） （15位：日本） ※日本と得点に有意差のない国に色付けしてある。

世界大学ランキング 2012 2013世界をリードする！ 日本の成績日本の成績 ＜高等教育＞＜高等教育＞

世界大学ランキング 2012‐2013世界ランク アジア順位 国内順位 大学名

27 1 1 東京大学

54 7 2 京都大学

128 13 3 東京工業大学

137 15 4 東北大学 オープン化

147 17 5 大阪大学

201‐225 22 6 名古屋大学メジャーリーグ化

251‐275 32 7  首都大学東京

276‐300 37 8 東京医科歯科大学東京医科歯科大学

301‐350 41 9 北海道大学 九州大学 筑波大学

351‐400 52 12 慶應義塾大学 早稲田大学351 400 52 12 慶應義塾大学 早稲田大学

The Times Higher Education

世界をリードする！ 日本の成績＜経済力＞日本の成績＜経済力＞

GDPランキング国際競争力(IMD)ランキング

10億USドル

1 アメリカ 14657.8  2 中国 5878.3

20位 フィンランド21位 中国

位 韓国2 中国 5878.3 3 日本 5458.9 4 ドイツ 3315.6 

22位 韓国23位 オーストリア24位 日本

取り戻す！

5 フランス 2582.5  6 イギリス 2247.5  7 ブラジル 2090 3

24位 日本25位 ニュージーランド26位 ベルギー 7 ブラジル 2090.3 

8 イタリア 2055.1  9 カナダ 1574.1  

26位 ルギ27位 タイ28位 フランス カナダ

10 インド 1538.0 29位 アイスランド30位 チリ

世界経済フォーラム（WEF)2010年

ＩＭＤ2013年＊ＷＥＦでは７位

順位 国名

１位 ルクセンブルク

順位 国名

１位 アメリカ ６

世界の

国際

参考

２位 カタール

３位 ノルウェー

４位 スイス

２位 スイス １

３位 香港

４位 スウェーデン ３

の１人当た

競争力

５位 オーストラリア

６位 アラブ首長国連邦

７位 デンマーク

５位 シンガポール ５

６位 ノルウェー

７位 カナダ

たりの名

力（ＩＭＤ教 日

７位 デンマ ク

８位 スウェーデン

９位 カナダ

１０位 シンガポ ル

７位 カナダ

８位 アラブ首長国連邦

９位 ドイツ ８

１０位 カタ ル

名目ＧＤＰ

Ｄ）ランキ

教育と

本７位

*

数１０位 シンガポール

１１位 アメリカ

１２位 オーストリア

本

１０位 カタール

１１位 台湾

１２位 デンマーク ４

ブ

Ｐ（ＵＳド

キング

経済

数字はＷＥＦ

１３位 日本

１４位 オランダ

１５位 フィンランド

１３位 ルクセンブルク

１４位 オランダ ９

１５位 マレーシア

ドル）ランキ

次への備え

Ｆ

１６位 アイルランド

１７位 クウェート

１８位 ベルギー

１６位 オーストラリア

１７位 アイルランド

１８位 イギリス １０

キング

日本もかつては・・

１９位 アイスランド

２０位 ブルネイ

１９位 イスラエル

２０位 フィンランド ２IMF 2013 ＩＭＤ2013年24位 日本

１人１台のその先へ 気になるデータ（１）気になるデータ（１）

平成２０年労働経済白書

１人１台のその先へ 気になるデータ（２）気になるデータ（２）

中学生 学習時間（平 成績別 経年）中学生 学習時間（平 成績別 経年） 高校生 学習時間（平 偏差値別 経年比較）高校生 学習時間（平 偏差値別 経年比較）

１人１台のその先へ 気になるデータ（３）気になるデータ（３）■中学生の学習時間（平日、成績別、経年）■中学生の学習時間（平日、成績別、経年） ■高校生の学習時間（平日、偏差値別、経年比較）■高校生の学習時間（平日、偏差値別、経年比較）

高校生

注1） 平均時間は「ほとんどしない」を 0分、「3時間以上」を210分のように置き換えて、無回答・不明を除いて算出した。

注2） 塾や予備校を除く注３）小学生は増加傾向

注1）平均家庭学習時間は、「ほとんどしない」を0分、「3時間30分」を210分、「それ以上」を240分のように置き換えて算出した。

注2）（ ）内はサンプル数。

出典：Benesse教育研究開発センター「第2回子ども生活実態基本調査」（2009年8～10月調査）http://benesse.jp/berd/center/open/report/kodomoseikatu_data/2009/index.htmlBenesse教育研究開発センター 「第4回学習基本調査」（2006年6‐7月調査）http://benesse.jp/berd/center/open/report/gakukihon4/hon/index_kou.html

10KHC2012 (ｃ)ベネッセ教育研究開発センター／教育研究部

１人１台のその先へ 育成すべき資質・能力とは育成すべき資質・能力とは

AＴＣ21

ＯＥＣＤ

PISA   PIAAC    AHELO  ・・・スキル戦略

Ways of thinking. Creativity, critical thinking, problem‐solving, decision‐making and learning 

f k d ll b

AＴＣ21s

Ways of working. Communication and collaboration Tools for working. Information and communications technology (ICT) and information literacy Skill f li i i th ld Citi hi lif d d l dSkills for living in the world. Citizenship, life and career, and personal and social responsibility 

EU キーコンピテンシー 国際バカロレア（IB）の10の学習者像

１ 母語によるコミュニケーション力２ 外国語によるコミュニケーション力３ 数学的能力、科学・技術における基礎能力

Inquirers 探究する人

Knowledgeable 知識のある人

Thinkers 考える人

Communicators コミュニケーションができる人３ 数学的能力、科学 技術における基礎能力４ ＩＣＴに関する能力５ 学び続ける力６ 社会人・市民としての能力

開拓的 起業家的精神

ケ ション きる人

Principled 信念のある人

Open‐minded 心を開く人

Caring 思いやりのある人

７ 開拓的・起業家的精神８ 文化的意識・表現力

11

Risk‐takers 挑戦する人

Balanced バランスのとれた人

Reflective 振り返りができる人

１人１台のその先へ 育成すべき資質・能力と課題育成すべき資質・能力と課題

これまでは比較的（主に義務教育では）成功してきた日本の教育だが、今後の社会の変化に適応できるか？

X これからの社会に必要な資質 能力とは

、今後 社会 変化 適応 きる２１世紀にふさわしい学びへの備えはできているか？

X：これからの社会に必要な資質・能力とは

Y：それをどのように育成し、評価するか

Ｚ そのためにＩＣＴをどのように活用するかＺ：そのためにＩＣＴをどのように活用するか

この連立方程式を2015年度までに解く必要がある。

年度からは 本格的 普及 きるよう する⇒2015年度からは、本格的に普及できるようにする。

⇒2014年度には、そのための準備が必要。

が⇒2013年度には、そのための計画が必要。

解くのは、最終的には学校現場⇒研修、養成、支援

ちなみに、Ｘ、Ｙは初中局、Ｚは生涯学習局⇒省内一緒に。

１人１台のその先へ デバイスだけでは学べないデバイスだけでは学べない

クラウド ネ トワ クの設計 維持管理など 端末を支える環境整備が必要資料：文部科学省

１人１台

・クラウド、ネットワークの設計、維持管理など、端末を支える環境整備が必要。・政府、文科省、総務省、自治体、学校、専門家、地域、民間など一緒に。・2015年度普及モデル⇒2014年度開発⇒2013年度設計

ありがとうございました。

http://benesse.jp/berd/

14