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大規模災害対策マニュアル (学生用) 平成27年 4 月

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大規模災害対策マニュアル

(学生用)

平成27年 4 月

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- 大規模災害対策マニュアル作成の基本的考え方 -

内陸直下型としては我が国最大級の災害となった濃尾地震や超広域災害となった東

日本大震災を教訓とし、近い将来の発生確率が極めて高い東海・東南海・南海連動地震

や、さらに広い断層域からなる南海トラフ巨大地震等による大規模災害が発生した場合

を想定して、構成員等の安全確保及び大学の社会的責任の遂行に関する危機管理の観点

から、現行の「防災マニュアル」の見直しを行った。見直しにあたっては、同マニュア

ルが必ずしも系統的ではないこと、被害想定等が大規模災害レベルに達していないこと

等に留意するとともに、本学の教育研究及び医療に関する基本的な任務の遂行の実現に

向けて、より簡潔に必要な行動を明らかにするべく改善を図ることとした。

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災 害 に 対 す る 心 構 え

○日ごろから、防災知識を身につける

○日ごろから、避難場所、避難経路を確認しておく

○日ごろから、情報連絡網を確認しておく

○日ごろから、帰宅困難に備えておく

○日ごろから、ハザードマップを知っておく

○日ごろから、応急手当の方法を覚えておく

○防災訓練に必ず参加する

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安全確保行動マニュアル

1 個々人での行動

地震発生

1.先ず、身を守る!

書棚・キャビネットから離れる、机の下へ

2.すばやく火の始末!

ガスの元栓、コンセント、実験器具

3.非常脱出口の確保!

ドア付近にいる者は余裕があればドアを開ける

※ケース別の対応事例→次頁

揺れがおさまったら

1.火元を確認!

火が出たら、落ち着いて初期消火

2.同室員の安全を確認!

倒れた書庫等の下敷きになっている人がいないか確認し、救出活動にあたる

(救助又は応援要請)。

3.作業中の実験器具等の停止!

4.隣接する部屋で助け合う!

他の部屋・教室などで倒れた書庫等の下敷きになっている人がいないか確認

し、救出活動にあたる(救助又は応援要請)。

5.余震に注意!

建物の状況により、余震で倒壊する恐れがないと判断されるまで、ひとまず

建物外に待避するため、最寄りの一次避難場所(別紙1,別紙1-2)に移動。

その際、防災物品(ヘルメット,ハンドマイク)を持参して避難すること。

6.その後、対策本部の指示により、二次避難場所(体育館、武道場、屋外体育施設)

(別紙1,別紙1-2)へ避難。

(注)

○初期消火(自衛消防)については、停電、断水等の機能不全を予め想定しておくこと

・消火器による消火活動(火の勢いが強い場合は無理をせず速やかに待避すること)

日頃から心がけること

地震発生時に障害とならないよう,日頃から机の下及び身の回りの整理整頓をし

ておく。

地震直前

緊急地震速報が発出されたら、周りの人に知らせ、身を守る準備!

火を消す。安全な場所への避難、机の下等へ

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2 ケース別の対応事例

キャンパス内

《 授業中 》

(1) 揺れを感じたら、机や実験台の下に隠れ、カバンや上着等で頭を保護する。

(2) 揺れが収まったら最寄りの一次避難場所に移動する。

《 大講義室・講堂で講演を聴いているとき 》

(1) 揺れを感じたら、まずは椅子の間にしゃがみ、カバンや上着等で頭を保護する。

(2) 揺れが収まったら最寄りの一次避難場所に移動する。

《 実験中 》

(1) 揺れを感じたら、まずは身の安全を確保できる場所に移動する。

(2) 揺れが収まったら、実験を中止し、火の始末をして、最寄りの一次避難場所に移動

する。

《 学内移動中 》

(1) 揺れを感じたら、ガラスの落下等、今いる場所の上下左右に注意し、最も安全と判

断できる場所で、身の安全を確保する。

(2) 揺れが収まったら最寄りの一次避難場所に移動する。

《 エレベーター内 》

(1) 最寄りの階に停止し、扉が開いたら階段を利用して避難する(身の安全を確保する)。

(2) 途中停止し、中に閉じ込められた場合は、インターホン(各学部等事務室へ接続)・

内線電話(守衛室へ接続)にて連絡を取り外部からの救出を待つ(エレベーター内の

インターホン・内線電話は、断線していない限り停電後8時間使用できる(非常用

バッテリー搭載))。

インターホン・内線電話により連絡ができない場合は、エレベーター内で大声を

あげて救助を求める。

(3) エレベーター内に閉じ込められた者がいた場合は施設調査班へ連絡する。

(4) エレベーターから出た後は、最寄りの一次避難場所に移動する。

《 学生寮内 》

(1) 基本的には、教室にいるときと同様に、あわてて外へ飛び出さず、机の下等に身を

かくし揺れがおさまるのを待つ。

(2) 揺れが収まったら最寄りの一次避難場所に移動する。

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エレベーター内(フロー図)

地 震 発 生

停 電

途 中 で 停 止 最寄りの階に停止

・インターホン(各学部等事務室へ接続)で連絡

又は

・内線電話(守衛室へ接続)で連絡

(断線していない限り,停電後8時間使用可(非常用バッテリー))

エレベーター

連絡 可 連絡 不可 発見 の外の者

大声で叫ぶ 救出 可 救出 不可

救助を待つ 連絡

対策本部施設調査班

( 施 設 環 境 部 )

救 出

最 寄 り の 一 次 避 難 場 所

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安否確認システムについて

1.目 的

大規模災害時,教職員及び学生の安全を早急に把握するとともに,被災後の大学事業

をすみやかに再開することを目的として,大学構成員への一斉連絡及び安否確認を自

動で行うことのできるシステムを導入。

本システムは,富士通(株)製の「緊急連絡/安否確認サービス」を利用して,災

害発生時に安否確認メールを自動的に発信し,受信者からの返信メールを受信するこ

とにより,個人の安否をリアルタイムに確認するとともに,組織ごとに集計すること

ができる。

気象連携配信情報

●地震情報 ●天気情報

●津波情報 ●注意/警報情報

●台風情報

管理者によるメール配信

気象連携によるメール配信

災害発生

■受信メ ール■06/03/15 10:30■anpi@●●●.com■[0806001]安否確認----------------------安否確認一斉点呼です。下記項目を選択し返信してく ださい。

あ: 無事か: 負傷さ : その他

あ:無事

か:負傷

さ:その他

システムセンター

【1文字返信】

メールで回答

メール本文に

「あ」の

1文字を入力

安否(状況)

回答 自動集計

安否(状況)確認

教職員・学生

気象情報連携

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2.安否確認システムの運用について

(1)安否確認メールの配信手段

① 日本気象協会の気象情報と連動して自動配信される。

(管理者によりメールを配信する震度,震源地等が設定できる。)

② 安否確認訓練等の際の手動配信も可能である。

安否確認メールの内容

・タイトル:【岐阜大学】地震発生による安否確認を返信願います。

・本 文 例:こちらは,岐阜大学災害対策本部です。地震が発生しました。現在

の状況を連絡してください。連絡は以下の1文字を返信メールで送

信してください。

1:無事

2:軽傷

3:重傷

4:学内

5:自宅

6:その他

今後は大規模災害対策マニュアルに則って行動してください。十

分に注意して行動願います。

-----

XX月 XX日 XX時 XX分発生

[震源地情報]

震源地 ○○○南部 深さ XXkm マグニチュード XX

[各地の震度]

●震度 5強

-----

(2)安否確認メールに対する返信方法

① 受信者は受信した安否確認メールの内容を確認し,自身の安否状況を返信メ

ールで回答する。

② 返信は,「14」(無事で学内にいる場合),「25」(軽傷で自宅にいる場合)

等,ワンプッシュで入力できる2文字のみを回答する。

※メールでの回答とする理由

・メール機能による少数文字の回答は災害時にもっとも返信しやすい。

・通信量を最小限にでき,災害発生時の情報の輻輳に対する影響を受けにくい。

(3)安否確認及び集計

① 個人毎の安否状況の確認が可能である。

② 教職員,学生から回答された結果は,自動集計機能により,部局等単位にリ

アルタイムに集計される。

③ 管理者は,集計結果をWeb画面,携帯電話画面のどちらからでも参照できる。

※ 安否確認システムへの各個人の携帯電話メールアドレスの登録方法については,

別紙5-5を参照。

返信文字,事項内容は

管理者が設定可能。

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3. 安否確認システムが利用できない者に対する安否の確認

携帯電話を所持していない等,安否確認システムが利用できない者に対する安否の

確認については,以下の方法による。

学 生

各部局で有する最新の学生情報により,学生の携帯電話及び自宅(実家)等に電話

連絡を行い,当該学生の安否状況を確認する。当該学生に連絡が取れない場合は,学

生と関わりのある者(友人,クラブ活動の同僚等)から情報を入手するよう努める。

常に最新の在学者の情報を把握しておく。

職 員

各部局で有する最新の職員情報により,職員の携帯電話及び自宅(実家)等に電話

連絡を行い,当該職員の安否状況を確認する。

常に最新の在籍者の情報を把握しておく。

4. 安否確認システムに登録する携帯電話メールアドレスの取扱いについて

安否確認システムに登録する各個人の携帯電話メールアドレスは,実際に大規模災

害が発生した際の学生・職員の安否の確認と大規模災害対策に係る訓練以外には絶対

に利用しないこととする。

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(別紙1)

学 内 避 難 場 所

1 一次避難場所(4ヶ所)

・本部棟北側の芝生広場

・教育学部北側の芝生広場

・医学部教育福利棟東側の芝生広場(ホスピタルパーク)

・応用生物科学部南側の芝生広場

2 二次避難場所(3ヶ所)

・体育館

・武道場

・屋外体育施設(陸上競技場、野球場、ラグビー場、サッカー場)

※・岐阜市と本学との「災害時における施設開放に関する覚書」(H20.9締結)により

上記施設を市民の避難場所として開放することとしている。

・柳戸橋が通行不能の場合、大学北側農道を迂回して二次避難場所へ向かう。

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17.2

17.3

17.3

17.4

17.2

17.4

17.4

川良17.4

17.4

11.3

17.4

大学

北橋

村山

川2

号橋

村山

川1

号橋

13.4

13.1

12.2

13.5

13.4

13.2

12.9

13.0

14.1

柳 戸 橋 新 堀 川

凡 例

一次避難場所

二次避難場所(体育館・武道館・屋外体育施設)

危険箇所(危険物,RI等)

要注意箇所(ガラス落下等)

備蓄倉庫

幹線避難路

防災倉庫

← 緊急車両進入経路、近隣住民の避難誘導路

看護師職員宿舎

中央設備室

RI排水貯留施設

医学部教育 ・福利棟

医学部本館

黒野寮

農場

農  場

教育学部

音楽棟 美術・技術棟

図書館

地域科学部

・共通教育棟

第2食堂

連農・連獣

研究科

中央機械室

大学会館

応用生物科学部

体育館

保健体育棟

医学部

看護学科

特別支援

教育センター

VSラボラトリー

本部棟

温室

柳戸会館

動物病院

第2体育館

遺伝子

実験施設

流域圏科学

研究センター

医学部記念会館

武道館

体育館

国際交流会館

屋外体育施設

附属病院

岐阜薬科大学新学舎

岐 阜 大 学 柳 戸 地 区 避 難 場 所

工学部

総合研究棟II

備蓄倉庫

防災倉庫

防災倉庫

医学部生命科学棟

防災倉庫

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(別紙1-2)

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       (別紙2)

地震発生後の行動マニュアル(学生)

学外 未満

学内 以上

業務委託

なし

あり

できる

  10

できない

地震発生

安全確保行動マニュアルで行動

現在の

居場所は? 震度5強

以上・未満 通常の生活

火元・電源等

の確認

実験機器等

の停止

安否確認・被害状況調査マニュアルで行動 (自分の安否と避難先を連絡)

(友人の情報も分かれば併せて連絡)

①システムセンターからの安否確認へ返信

②大学の連絡先へ被害状況等を連絡

大学

災害対策本部

(学生調査班)

学生支援課

学部等学務係

指導教員等

避難場所へ避難 「安否報告カード」により

安否報告

通常に戻る 大学からの

避難指示

帰宅できる

・できない

大学の指示に従い学内

避難場所に待機

大学の指示に従い帰宅

避難先に待機

避難先の変更、

友人の安否等新

たな情報が入っ

たときは改めて

連絡

システム

センター

(安否確認)

報告先と違う所へ帰宅(避難)した場合は、

その帰宅(避難)先を改めて報告