薬学部...P Pharmaceutical Sciences 薬学部 CAMPUS GUIDE BOOK 2021 創薬と医療薬学の...

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P Pharmaceutical Sciences 薬学部 CAMPUS GUIDE BOOK 2021 創薬と医療薬学の スペシャリストを志 す 君 たちへ 〒422-8526 静岡県静岡市駿河区谷田 52-1(草薙キャンパス) (学生部入試室) 【草薙キャンパス】 最寄り駅から草薙キャンパスへのアクセス 徒歩 JR「草薙駅」南口(県大・美術館口)、または静岡鉄道「県立美術館前駅」 静岡鉄道「草薙駅」から徒歩15分 JR東海道新幹線 JR東海道新幹線 JR東海道線 7分 JR東海道新幹線 草薙 静岡までのアクセス ●東京から : 東京→静岡 約1時間 ●大阪から : 新大阪→静岡 約2時間 ●名古屋から : 名古屋→静岡 約1時間 使 ご案内(大学所在地・交通) 静鉄バス

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  • PPharmaceut i ca l

    Sc iences

    薬 学 部C A M P U S G U I D E B O O K 2 0 2 1

    創薬と医療薬学のスペシャリストを志す君たちへ

    〒422-8526 静岡県静岡市駿河区谷田 52 -1(草薙キャンパス)

    (学生部入試室)

    【草薙キャンパス】

    ● 最寄り駅から草薙キャンパスへのアクセス

    徒歩 JR「草薙駅」南口(県大・美術館口)、または静岡鉄道「県立美術館前駅」静岡鉄道「草薙駅」から徒歩15分

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    ● 静岡までのアクセス

    ●東京から : 東京→静岡 約1時間●大阪から : 新大阪→静岡 約2時間

    ●名古屋から : 名古屋→静岡 約1時間)合場たし用使を」号りかひ線幹新「もれずい(

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  • 広く社会に貢献する静岡県立大学薬学部

    創薬科学と医療薬学における指導的人材の育成

    「医療を通じて人類の健康に貢献する総合科学としての薬学を通して社会に貢献する人材を育成する」という理念のもとに、研究者、薬剤師、高度専門職業人の養成・育成を目指します。

    薬学部の紹介

    創立100年を超える歴史と伝統

    薬学部長 眞鍋敬

    アドミッションポリシー入学者受け入れの方針

    1916 岩﨑照吉(1871~1925)により「静岡女子薬学校」として創立

    1945 「財団法人静岡女子薬学専門学校」が設立

    1952 「静岡薬科大学」が開学

    1987 「静岡県立大学薬学部」に組織変更

    2003 COEに採択 ※Center of Excellenceの略称で優れた研究拠点を意味する

    2004 「創薬探索センター」の設置

    2006 静岡県立大学薬学部学科改変、   「4年制薬科学科」と「6年制薬学科」を設置2007 グローバルCOEに採択

    2012 6年制初の薬学部生が卒業し、薬剤師国家試験が実施される

    2013 「薬食研究推進センター」の設置

    2014 文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択

    2016 静薬創立100周年記念事業施行

    2017 「谷田キャンパス」から「草薙キャンパス」に名称変更

    2018 モバイルファーマシーの設置

    PPharmaceut i ca l

    Sc iences

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 0201 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    ディプロマポリシー学位授与の方針

    薬学は、基盤となる有機化学、物理化学、生物化学から衛生化学、薬理学、薬剤学、医療薬学にいたる広範な領域を有機的に結び合わせ、国民の健康・安全安心に貢献する学問です。薬学といえば「くすり」というイメージがありますし、ヒトは古来から「くすり」を自然に求め、疾病と死に対抗してきました。しかし、今日薬学に託された課題は食品衛生や上下水道のような環境問題など社会水準で国民の健康を守ることも含んでいます。このような分野は衛生・薬事と呼ばれますが、創薬や患者のニーズに対応する薬剤師養成と同様、社会の中で薬学しか担えないものなのです。静岡県の健康寿命は全国でもトップクラスで、本学では大学院を中心に健康長寿科学の推進に力を尽くして参りました。薬学は他の学部と異なり、各講座の担当する数多くの基礎科学から応用科学にいたる学科目を網羅的に修めなければ卒業要件を満たせません。本学では、それらの履修を通して薬学研究を遂行する上で基盤となる高い能力を涵養し、さらには大学院に進んで創薬・生命薬学研究者や製薬・化学関連の高度技術者の輩出を目途とする4年制の薬科学科、病院や薬局での臨床教育などを通して高度で実践的な能力を身に付けた医療薬学研究者・国及び地方自治体の薬事行政職・病院・薬局薬剤師を輩出する6年制の薬学科を設置しています。4年制薬科学科および6年制薬学科のディプロマポリシーやアドミッションポリシーの特徴を理解した上で、自分の進路希望や適性にあった学科を選択して頂きたいと思います。

    岩 﨑 賞学部卒業生の中から、成績優秀者に岩﨑賞が授与され、勉学の努力が讃えられます。この賞は静岡県立大学薬学部の前身、静岡女子薬学校の初代校長、岩﨑照吉氏に因んで名づけられました。

    倫理観を含め大学人としての教養を身につけ、世界に通用する語学力を養うとともに、薬学の基盤となる知識とその応用展開能力を醸成し、医薬品の研究・開発で活躍できる人材の育成に努めています。また、大学院への進学を想定して、創薬・生命薬学研究を担う創造力豊かな研究者や高度専門職業人の養成を目指しています。これらの教育目標及び方針に立脚し、健全な倫理観を備え、薬学人として社会に貢献したいという強い信念と情熱を持ち、学習意欲と科学的探求心を有し、社会のニーズに柔軟に対応できる創造力と論理的思考力を有する人材を歓迎します。加えて、基礎薬学に軸足を置き、物理学・化学・生物学を基盤とした創薬研究や生命薬学研究に高い集中力で取り組める学生を求めています。

    薬科学科

    倫理観を含め大学人としての教養を身につけ、世界に通用する語学力を養うとともに、薬学の基盤となる知識とその応用展開能力を醸成し、医療現場で活躍できる人材の育成に努めています。また、医療の担い手として貢献する指導的立場の薬剤師や医療薬学領域の研究者の養成を目指しています。これらの教育目標及び方針に立脚し、健全な倫理観を備え、薬学人として社会に貢献したいという強い信念と情熱を持ち、学習意欲と科学的探求心を有し、社会のニーズに柔軟に対応できる創造力と論理的思考力を有する人材を歓迎します。加えて、医療や薬物治療に対する問題意識を常に持ち、他者と意見交換しながら論理的に問題解決へ向けて取り組む学生を求めています。

    薬学科

    1.幅広い教養と語学力 ●国内外の様々な分野で活躍するための広範で深い教養を身につけている。●グローバルに活躍できる語学力を有し、国際感覚を身につけている。

    2.科学者としての倫理観 ●生命の尊厳を守るための強い倫理観を身につけている。●社会や公益に対する研究活動の責任・使命を理解し、健全な科学倫理観を身につけている。

    3.高度な知識と技能 ●物理学・化学・生物学を基盤とする薬学的基礎知識・技能とその応用展開能力を身につけている。●創薬・生命薬学研究に必要な複数の薬学専門領域に関する知識・技能を身につけている。

    4.独創性と問題解決能力 ●創薬・生命薬学研究者に求められる独創性や問題解決の基礎的な能力を身につけている。●創薬・生命薬学研究を自ら計画・遂行する知識及び技術的基盤を身につけている。

    5.自己研鑽 ●創薬・生命科学に関わる研究者として、常に自己を評価・省察し、 さらに自らを高める意欲を身につけている。

    薬科学科では、創薬科学及び生命薬学の研究領域でグローバルに貢献でき指導的役割を担える人材の育成を教育目標として掲げており、以下に示した資質を身につけ所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(薬科学)の学位を授与します。

    薬科学科

    1.幅広い教養と語学力 ●医療人に求められる高い教養を身につけている。●グローバルに活躍できる語学力を有し、国際感覚を身につけている。

    2.医療人としての倫理観 ●生命倫理及び患者の人権を最優先するという強い倫理観を身につけている。●患者の命を守るという強い責任感・使命感を身につけている。

    3.高度な知識と技能 ●基礎科学に裏打ちされた最先端の医療知識と技能を有している。●情報共有及び課題解決に必要なコミュニケーション能力を身につけている。

    4.高い臨床能力 ●医療現場で遭遇する様々な問題を発見・解決する臨床的な能力を身につけている。●薬物療法を提案・遂行する能力を身につけ、チーム医療に貢献できる。●医療薬学に根ざした研究を計画・遂行する能力を身につけている。

    5.自己研鑽 ●医療人として、常に自己を評価・省察し、さらに自らを高める意欲を身につけている。

    薬学科では、医療や健康増進に貢献する指導的立場の薬剤師や医療薬学に根ざした研究を推進できる人材の育成を教育目標として掲げており、以下に示した資質を身につけ所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(薬学)の学位を授与します。

    薬学科

  • 取得可能資格

    ・薬剤師 受験資格・臨床検査技師 受験資格

    取得可能資格

    ・臨床検査技師 受験資格

    高度医療を担う薬剤師・医療薬学研究者を目指す

    医薬品化学分野※教授  眞鍋敬※講師  岩本憲人※講師  小西英之※助教  山口深雪

    生命物理化学分野※教授  橋本博※准教授 石川吉伸※講師  原幸大※助教  菱木麻美 医薬品創製化学分野※教授  濱島義隆※講師  江上寛通※助教  山下賢二 

    創薬科学大講座免疫微生物学分野※教授  梅本英司※講師  三宅正紀※講師  黒羽子孝太※助教  中西勝宏

    生命薬科学大講座

    近藤記念静薬学友会寄附講座

    6年制の学科で、薬剤師に必要な薬学の基礎知識と技能を学び、医療人としての倫理観と強い使命感の涵養をはかります。科学に立脚した最先端の薬物治療を行う能力を身につけさせることで、医療や健康増進に貢献する指導的立場の薬剤師や、医療薬学領域の研究者を育成しています。薬剤師国家試験受験資格は、薬学科の卒業生のみに与えられます。薬学科では、基礎科学教育とともに教養教育、医療薬学教育および実務実習が行われます。実務実習は、静岡県下の病院・薬局および静岡県立総合病院内の「薬学教育・研究センター」において、指導薬剤師の協力を得て実施しています。薬学科の卒業生は、病院、薬局、官公庁などに薬剤師として医療のみならず保健衛生や薬務行政に従事するほか、製薬、食品、化粧品などの産業分野での活躍や、大学院に進み研究分野で活躍することが期待されます。

    医療現場に実務教育・研究拠点を設置静岡県立総合病院内に設けられた「薬学教育・研究センター」では、臨床の現場に密着した医療薬学領域の研究を進める環境と研究設備が整えられています。このような充実した研究環境のもと、個別薬物治療研究分野の発展に寄与できる医薬融合型研究を目指しています。本学科では、「創薬」・「育薬」を指向したトランスレーショナル・リサーチとしての臨床試験にかかわる実習・研究も実施しています。

    創薬科学者への道を開く4年制の学科で、「薬」を中心としたサイエンスを学び、ライフサイエンスの研究者・技術者としての基礎的能力の涵養をはかります。大学院に進学することで、製薬企業や大学で研究・開発に携わる人材、行政従事者や医薬情報担当者など幅広く活躍できる人材を養成しています。本学では、まず一般教養科目、基礎薬学科目を履修した後、薬の科学に関する専門科目を履修します。主として医薬品の創製、研究開発、製造に関する基礎教育に重点をおいた学科ですが、生命科学や環境科学に関する専門分野を合わせ持つ総合的な学科です。薬科学科は有機化学、物理化学、生物化学の基礎のうえに成り立っており、創薬科学大講座、生命薬科学大講座から組織されております。また、薬草園、創薬探索センター、および薬食研究推進センターを関連施設として持ちます。これら講座、研究室などによる教育・研究活動により、「創薬」の新たな基盤構築に貢献することを目指しています。

    薬学科(6 年制)薬科学科(4年制)

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 0403 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    薬 科 学 科   組織と教員

    付属施設 大学院付属施設( )は兼務漢方薬研究施設※教授 (渡辺賢二)

    薬草園※教授 (渡辺賢二)

    創薬探索センター※教授  浅井章良※准教授 澤田潤一※講師  小郷尚久

    薬食研究推進センター ※特任教授 山田静雄※講師   伊藤由彦

    薬剤学分野※教授  尾上誠良※講師  佐藤秀行

    創剤科学分野※教授  近藤啓※准教授 金沢貴憲※助教  照喜名孝之

    生体情報分子解析学分野※教授  黒川洵子※准教授 坂本多穂※講師  山崎泰広※助教  山口賢彦 分子病態学分野※教授  森本達也※講師  刀坂泰史※助教  砂川陽一※助教  宮﨑雄輔 

    医療薬学大講座

    臨床薬剤学分野※教授  賀川義之※准教授 宮嵜靖則※講師  内野智信※講師  大澤隆志(※助教  谷澤康玄)

    薬局管理学分野※助教  谷澤康玄 臨床薬効解析学分野※教授  伊藤邦彦※准教授 井上和幸※講師  辻大樹※講師  平井啓太

    医薬品情報解析学分野※教授  山田浩※助教  古島大資 実践薬学分野※教授  並木徳之※准教授 内田信也※講師  柏倉康治※助教  田中紫茉子

    臨床薬学大講座衛生分子毒性学分野※教授  吉成浩一※講師  菅野裕一朗※助教  保坂卓臣※助教  志津怜太 生化学分野※教授  鈴木隆※准教授 高橋忠伸※講師  南彰※助教  紅林佑希

    薬理学分野※教授  石川智久※准教授 木村俊秀※講師  金子雪子※助教  山口桃生 医薬生命化学分野※教授  浅井知浩※講師  米澤正※講師  小出裕之※助教  宋復燃 身体運動科学分野准教授  窪田辰政 科学英語分野※准教授 ホーク フィリップ(Philip HAWKE)

    生体機能薬学大講座医薬品製造化学分野※教授  菅敏幸※准教授 吉村文彦※講師  稲井誠※助教  大内仁志 生薬学分野※教授  渡辺賢二※講師  恒松雄太※講師  佐藤道大※助教  岸本真治

    生体機能分子分析学分野※教授  轟木堅一郎※准教授 水野初※助教  杉山栄二

    分子薬学大講座

    その他の施設総合研究センター※教授  眞鍋敬(学部長)

    薬 学 科   組織と教員

    注 ※印 大学院薬学研究院教員兼務

    薬学教育・研究センター

    統合生理学分野※教授  武田厚司※講師  井口和明※助教  鈴木美希

    客員教授 木下俊也※客員講師  (南彰)

  • P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 0605 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    個々の力を最大限に引き出す 教育課程

    卒業後の進路

    1年次から3年次では、多くの科目を共通で学びます。薬学の基礎や専門科目を学び、深く理解し、より専門的な学習に備えます。

    4年制薬科学科(創薬科学)と6年制薬学科(医療薬学)による指導的人材の育成

    薬学部概略チャート

    大学院博士課程

    大学院博士前期課程

    共用試験

    1年次 2年次 3年次 4年次 5年次 6年次 1年次 2年次 3年次 4年次

    1年次 2年次 3年次 4年次 1年次 2年次 1年次 2年次 3年次

    病院実習薬局実習

    薬剤師国家試験

    臨床検査技師国家試験

    臨床検査技師国家試験

    入学

    入学

    薬学科を卒業すると、薬剤師の資格を生かして、病院や薬局の薬剤師や薬事行政の職に就くことができます。あるいは製薬会社などの企業に就職します。また、大学院薬学研究院博士課程の薬学専攻(4年間)に進学し、薬学の研究を極めることができます。博士課程を修了すれば、薬学部教育研究職、製薬企業や公的研究機関など、より高度な研究職の道が開けます。

    卒業後の進路薬科学科を卒業すると、薬学の知識を生かして製薬企業などの技術職やMR(医薬情報担当者)、あるいは公務員に就くことができます。大学院薬学研究院薬科学専攻の博士前期課程(2年間)、あるいはさらに博士後期課程(3年間)に進学し、薬学の研究を極め、大学の教育研究職や企業・公的研究機関などの研究職を目指すことができます。

    病院・薬局での実務実習を履修するには、薬学共用試験と呼ばれるCBT(知識に関する試験)とOSCE(技能・態度に関する試験)の両方に合格することが必要です。

    薬剤師の業務を、医療の現場で5ヵ月間学ぶことができます。

    薬学科

    薬科学科

    大学院博士後期課程卒業論文発表会

    研究室配属

    研究室配属

    卒業論文発表会

  • 3年次には、より薬学を深く学ぶための専門科目が開講されます。さらには医療薬学を中心とした専門科目が開講され、病態、薬物治療や臨床試験に関する講義が用意されています。専門実習科目として新たに医療系薬学実習が加わります。

    医療系・生物系薬学実習薬剤系薬学実習

    医用工学実習

    3年次薬学英語

    医薬化学

    薬品製造論

    有機合成論

    微生物薬品学

    漢方薬学

    臨床検査学

    遺伝子工学

    糖鎖生物学

    薬物動態学

    薬物療法学

    疾患学

    創剤工学

    医薬品情報学

    遺伝子診断学

    生物統計学

    薬学と社会

    総合薬科学研究

    薬品分析化学創薬科学薬理学Ⅲ・ⅠⅤ

    毒性学医薬品安全性学

    薬品分析化学創薬科学薬理学Ⅲ・ⅠⅤ

    毒性学医薬品安全性学

    漢方薬学臨床検査学

    薬物療法学 Ⅰ・Ⅱ薬物動態学 Ⅱ

    疾患学 Ⅰ・Ⅱ薬学と社会 Ⅰ医薬品情報学 Ⅰ・Ⅱ遺伝子診断学

    医薬化学有機合成論

    微生物薬品学薬品製造論

    遺伝子工学糖鎖生物学創剤工学生物統計学

    薬学英語

    医療系・生物系薬学実習薬剤系薬学実習

    医用工学実習

    総合薬学研究

    S T A R T

    薬学科

    薬科学科

    基礎教育から実務実習まで、多彩なカリキュラムから自らの興味・関心に合わせて選択できます。「薬科学科」「薬学科」のいずれの学科においても学生が主体的に将来につながる道を歩めるようにしています。

    あなたが化ける、薬学 修得のステージ2年次には、物理系薬学、化学系薬学、生物系薬学、薬剤・製剤学をより深く学ぶための専門科目が開講されます。さらに物理系、生物系、化学系の専門実習が開講され、薬学を学ぶために必要な高度な実験操作・技術およびデータ整理・解析に関連する知識、技能、態度の習得を目指します。

    1年次には、英語、物理、化学、生物、数学などに関連した基礎科目が開講されます。またパソコンを利用し科学的議論を行うためのスキルを学んだり、実際にディベートを行ったりする科学演習が開講されます。いくつかの専門科目も開講され、その中でも薬学は薬に関わる専門家として必要とされる知識、技能の概要を捉え、医療、創薬、薬務行政における薬学の役割、薬剤師の使命を理解することを目的としています。

    2年次英語コミュニケーション

    海外英語研修英語コミュニケーションⅢ・ⅠⅤ

    生薬学有機化学 Ⅱ~ⅠⅤ

    物理化学 Ⅲ生物物理化学生物化学 Ⅲ・ⅠⅤ微生物学免疫学

    衛生薬学 Ⅰ・Ⅱ放射化学機能形態生理学 Ⅱ・Ⅲ薬理学 Ⅰ・Ⅱ製剤学薬剤学薬物動態学 Ⅰ

    物理系薬学実習生物系薬学実習 Ⅰ・Ⅱ

    化学系薬学実習 Ⅰ・Ⅱ早期体験学習

    1年次フレッシュマンイングリッシュ ⅠA~ⅡB物理学基礎化学数学 Ⅰ・Ⅱ統計学

    身体運動科学命と倫理科学演習情報科学

    早期体験学習

    薬学概論無機化学有機化学 Ⅰ物理化学 Ⅰ・Ⅱ

    分析化学 Ⅰ・Ⅱ生物化学 Ⅰ・Ⅱ公衆衛生学機能形態生理学 Ⅰ

    教養科目(地域、言語、薬、食品栄養、看護、経営情報、国際関係などの分野を扱った93科目から選択) 3年次

    Ⅰ・Ⅱ

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 0807 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    ⅡⅠ・Ⅱ

    Ⅰ・Ⅱ

    Ⅰ・ⅡⅠ

    1年次から3年次までのカリキュラムは、学年進行に伴い基礎科目から専門科目への比重が変化していくように工夫されています。また、薬学生として学習に対するモチベーションを高めるために「早期体験学習」が2年次までに開講されており、薬学部の研究室訪問、病院見学、薬局見学、企業の研究所訪問をしています。

    薬学に関連した学術誌、雑誌、新聞の読解、および医療現場、研究室、学術会議などで必要とされる実用的英語力を身につけるために、科学英語の基本的知識と技能を修得し、生涯にわたって学習する習慣を身につけましょう。

    1年次には多くの教養科目が開講されていて、自分自身で選択して受講することで知識・見聞を広げられます。中でも「しずおか学」として「静岡の防災と医療」、「茶学入門」、「ふじのくに学(富士山)」などといった静岡に関連した科目も受講することができます。

  • 薬学科

    薬科学科

    4年次には、患者の病態の理解と服薬指導を行うために不可欠である症例検討についての知識および技術を身に付けるため、少人数PBL(Problem-Based Learning)チュートリアル学習による臨床薬学演習が用意されています。また実務事前学習で、実務実習で必要とされる技能および態度を身に付けます。

    6年次には、これまで履修してきた科目の統合型学習として、医薬品の探索、合成、構造活性相関、薬理作用、臨床応用、体内動態、副作用、相互作用などについて調査および発表を行う総合薬学演習が用意されています。

    6年次には、4年次学生の臨床薬学演習にチューターとして参加することによって問題解決能力に更に磨きをかけられます。また、卒業論文の作成・成果発表や国家試験に向けて、多忙ながら充実した時間を過ごしています。

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 1009 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    卒業研究全員が研究室に所属し、卒業研究を行います。卒業研究は学生実習とは大きく異なり、未知なるもの、世界の科学や医療の進歩に貢献できるものを探求する、独創的かつ学術的な研究です。

    卒業研究は、問題解決能力を身に付けるための大変重要な機会となっています。何が問題かを気づき、調べる能力、その問題を解決するための方法を考える能力、解決方法を実行する能力を身に付けられるよう、日々の研究活動を行っています。

    教員の指導の下で研究に関連した論文を読み、最新の研究機器を駆使した実験に取組み、学部生生活の中で最も充実した時を過ごすことになります。長期間にわたる研究活動に取り組むことになり、そのためには健康な心身と強靱な意志力が不可欠です。

    卒業論文発表会研究室に配属され、そこで取り組んできた卒業研究の成果を発表します。薬科学科の学生は、4年次に卒業論文の作成と発表を行います。薬学科の学生は、4年次に卒業研究中間発表、6年次に卒業論文の作成と発表を行います。そのため、プレゼンテーション能力はもちろん、自分の研究に対する客観的な自己評価能力も養われます。

    4年次 6年次国家試験対策

    臨床薬学演習、総合薬学演習、

    総合薬学研究

    静岡救命連携演習

    4年次では総合薬科学研究が中心科目となります。各研究室で行われた研究の成果は卒業論文としてまとめられ、発表会が行われます。また、専門科目は全科目が選択となり、自分自身の興味・関心によって自由に履修することができます。

    4年次薬学と社会

    医薬品情報学

    調剤学イングリッシュ リサーチプレゼンテーション

    医療とコミュニケーション学

    医用工学概論

    臨床検査総論

    臨床生理学

    医動物学

    医薬品製造開発論

    臨床薬物動態学

    疾患学

    薬物療法学

    神経病態生理学

    臨床医学総論

    総合薬科学研究

    5年次には、それぞれ11週間の病院実務実習、薬局実務実習を行うことになります。これには4年次で薬学共用試験を受験し合格することが必須となります。実務実習を通し、薬剤師に必要な医療人としての態度や調剤業務に必要な知識・技能・態度を医療現場において習得します。

    5年次病院実務実習薬局実務実習

    イングリッシュ リサーチ プレセンテーション

    総合薬学研究、静岡救命連携演習

    臨床薬学演習、総合薬学演習

    医薬品製造開発論 神経病態生理学

    医用工学概論臨床医学総論

    臨床検査総論 臨床生理学

    医動物学

    臨床薬学演習、総合薬学演習

    実務事前実習、総合薬学研究

    薬学と社会Ⅱ 医薬品情報学

    臨床薬物動態学

    薬物療法学

    医療とコミュニケーション学

    疾患学

    調剤学

    症候学

    イングリッシュ リサーチプレゼンテーション

    イングリッシュ リサーチプレゼンテーション

    ⅢⅢ

  • バラエティーに富んだ講座・研究分野で最先端の研究を経験。

    ※教授 眞鍋敬   ※講師 岩本憲人※講師 小西英之  ※助教 山口深雪薬科学科 医薬品化学分野

    分子を自在に変換する化学を開拓する化学反応を理解しコントロールすることは、医薬品をはじめとする有用物質の効率的な化学合成に必要不可欠です。もし分子を思うがままに変換できるようになれば、現在の化学合成法を根本から改良することができ、理想的な方法を確立することができます。当分野では、このような「分子自在変換化学」の開拓を目指して、有用物質の化学合成法を研究しています。また、新機能性物質・生理活性物質の合成・開発研究も行っています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/yakka/

    ※教授 濱島義隆  ※講師 江上寛通※助教 山下賢二薬科学科 医薬品創製化学分野

    新しい分子と機能をつくり出す有機化学有機化学は分子を「つくる」学問ですが、この「つくる」にはふたつの意味、すなわち、「作る」と「創る」が込められています。医薬品は人類の幸福に資するものであり、その化学合成には地球環境の向上も託されています。グリーンな医薬品合成の実現には分子触媒による新規反応性と選択性の獲得が必要です。私たちはその目標を達成するためのヒントを生体内に求め、生体のしかけを利用した人工的な分子変換システムにより分子を効率的に「作る」ことを目指しています。また、その技術を活用することで、生体内に存在しない元素の特性を活かした分子設計を行い、人工機能を付与した生体関連分子を「創る」研究も行っています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/lsocus/

    ※教授 梅本英司   ※講師 三宅正紀※講師 黒羽子孝太  ※助教 中西勝宏免疫微生物学分野

    生体環境を重視した免疫学免疫系は病原体から身体を守る役割を果たします。特に腸内細菌や食事などの環境因子に絶えず晒される腸管では、病原体を排除しつつ常在細菌に過剰に反応しないための独自の免疫制御機構が発達しています。当研究室では主に粘膜組織における免疫細胞の機能や、腸内細菌などの環境因子が免疫系に与える影響を研究しています。特に常在細菌や病原性細菌により産生される代謝分子やその受容体シグナルの役割を解析し、このような代謝分子に対する受容体の機能を制御することで新たな薬剤開発を目指しています。

    薬科学科HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/bisei/

    ※教授 武田厚司  ※講師 井口和明 ※助教 鈴木美希  ※特任講師 玉野春南統合生理学分野

    脳科学を基盤とする健康長寿超高齢社会において、脳の働きは健康長寿に必要です。脳神経系は直接あるいは内分泌系を介して生体の働きを制御する司令塔の役割を担っています。その一方で、神経―内分泌機能の連携は脳の働きに不可欠です。亜鉛などの必須微量金属、ホルモン、神経ペプチドは脳内神経伝達に必要であり、生体機能や恒常性維持にも必要な情報伝達物質です。神経内分泌系機能の乱れは生体機能を変え、老化あるいは疾病の一因となります。健康長寿科学から認知症、パーキンソン病、うつ病などの病気を理解し、その予防を目指しています。

    薬科学科HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/bioorg/

    薬科学科 ※教授 浅井章良  ※准教授 澤田潤一※講師 小郷尚久 創薬探索センター

    HOPE & HELPを目指した創薬研究近年の腫瘍分子生物学の目覚ましい進展によりがん細胞が巧妙な手口で成長しヒトを蝕むメカニズムが、遺伝子やタンパク質レベルで明らかになってきました。つまりがんとの闘いに勝つ為の新しい戦略を練ることができる時代になってきたのです。当研究室では勝つために相手を知る、つまりがんについて皆で学び理解を深めることにより、がんのアキレス腱を狙った新薬の研究開発に取り組んでいます。今なお増え続けるがん患者さんにとってのHOPE & HELPを目指します。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/tansaku/

    ※教授 橋本博  ※准教授 石川吉伸※講師 原幸大  ※助教 菱木麻美生命物理化学分野

    タンパク質の「はたらき」を「かたち」から理解するタンパク質は適切な「かたち」をとることで正しく働くことができます。かたち(構造)とはたらき(機能)には密接な関係があり、タンパク質の機能を理解するには、構造を知る必要があります。さらに、構造から機能を理解出来れば、機能を制御する分子の創製、すなわちドラッグデザインが可能になります。当分野では、生物学的に重要なタンパク質や創薬ターゲットになるタンパク質の構造研究を行うとともに、構造に基づくドラッグデザインを行っています。

    薬科学科HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/bukka/

    講座・研究分野薬学部PPharmaceut i ca l

    Sc iences

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 1211 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    注 ※印 大学院薬学研究院教員兼務

    薬学科 薬剤学分野

    薬剤学で「クスリ」の「リスク」を回避する医薬品や機能性食品の中には優れた薬効や機能性を持っていても、吸収性、安定性および安全性等の問題により十分に活用できていないものがあります。これらの化学物質の薬効・機能性の向上や副作用リスクの回避を達成するには、適切に薬物動態を制御しうる投与形態を設計し、投与されてから効果・副作用発現に至るまでの薬物動態を正確に解析することが重要です。創立 50年を超えた当分野では、効果的かつ安全な薬物治療に貢献すべく、様々な薬剤科学的技術を発展的に応用した研究を展開しています。

    ※教授 尾上誠良  ※講師 佐藤秀行

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/yakuzai/

  • 薬学科 生体情報分子解析学分野

    薬物作用の個人差を理解する超高齢化時代の到来により慢性・加齢性疾患が急増しています。それにより高騰する医療費を削減するため、薬物治療における個別化が喫緊の課題となっています。当分野では、この社会的要請に応えるべく、疾患の発症過程および薬物作用における個人差を遺伝子・分子レベルで理解し、その情報を薬物治療法に反映させることを目指しています。薬物受容体・イオンチャネル・トランスポーターに作用する薬物を中心に、性別・年齢・栄養状態・病態などの内的因子による影響を科学的に解明することを目指しています。

    ※教授 黒川洵子  ※准教授 坂本多穂※講師 山崎泰広  ※助教 山口賢彦

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/rinsho/

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 1413 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    講座・研究分野薬学部PPharmaceut i ca l

    Sc iences

    注 ※印 大学院薬学研究院教員兼務

    薬学科 医薬品情報解析学分野

    医薬品情報を科学する昨今の膨大な医薬品情報を適正に収集・管理し、解析・評価することは、医薬品の有効性や安全性の確保と、臨床における適正使用に大きく貢献します。当分野では、医薬品情報の効率的な収集と批判的吟味、臨床への還元を行うとともに、研究デザイン、実施計画(プロトコル)の科学的・倫理的妥当性、データマネージメントの信頼性等、質の高い臨床研究を実施するための評価・解析法に関する研究を、EBM(Evidence-based Medicine)と生物統計学に基づき実践しています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/druginfo/

    ※教授 山田浩  ※助教 古島大資  

    薬学科 実践薬学分野

    ベッドサイドに優れた薬剤師と薬物治療を実践薬学分野は、知識と経験、それに伴う実践的な技能を兼ね備え、チーム医療の一員として患者さんから信頼される臨床薬剤師の育成を目指しています。また、苦い薬であっても楽に服用でき確実な治療効果へとつなぐ第一歩とするために、菓子を応用した製剤など、患者さんにベネフィットのある実用化製剤を研究しています。さらに様々な薬物の動態と効果の関係を解析し、個人差を生み出す要因を基礎研究や臨床試験で解明するなど、患者さんへの直接的な貢献を目標とした研究を行っています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/jissen/

    ※教授 並木徳之  ※准教授 内田信也※講師 柏倉康治  ※助教 田中紫茉子

    薬学科 臨床薬剤学分野

    医療現場の疑問を薬学的視点と手法で解決する医薬品の適正使用を図る上で、医療現場には未解決の問題点が数多くあります。それらを臨床の視点で研究シーズとして捉え、薬学的手法で解決に導き、薬物療法の治療成績や患者QOLの向上につなげる研究をしています。すなわち、薬物動態学的アプローチを駆使して、抗がん薬や認知症治療薬などの体内動態と臨床効果や副作用/有害事象との関係を検討し、その成果を臨床現場にフィードバックしています。静岡県立総合病院先端医学棟内にも研究室を備え、医療現場との共同研究を積極的に展開しています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/rinyaku/

    ※教授 賀川義之  ※准教授 宮嵜靖則  ※講師 内野智信※講師 大澤隆志  ※助教 谷澤康玄(薬局管理学分野)

    薬学科 臨床薬効解析学分野

    個人のゲノム情報に基づいて薬物治療を最適化する臨床薬効解析学分野は、臨床現場を拠点にした研究を展開しています。患者さん個人のゲノム情報や血中薬物濃度解析を利用したオーダーメイド薬物療法の推進、または疾患に関わるバイオマーカーの探索とその臨床応用についての研究を行っています。さらには、がん、感染症、自己免疫疾患の診断や治療に有用なヒト型抗体の作製と臨床応用、抗体のエピトープ解析に基づく分子標的治療薬の開発など、ゲノム情報に基づく創薬についての研究も行っています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/clinphar/

    ※教授 伊藤邦彦  ※准教授 井上和幸※講師 辻大樹   ※講師 平井啓太

    ※教授 吉成浩一  ※講師 菅野裕一朗※助教 保坂卓臣  ※助教 志津怜太薬学科 衛生分子毒性学分野

    国民衛生向上と創薬に向けた化学物質の安全性科学医薬品、化粧品、農薬、食品添加物など、現代人は様々な化学物質を利用しています。また人々は環境汚染物質にも曝されています。そのため、人々の健康を守るためには、これら化学物質の生体影響や体内動態、安全性を理解することが重要です。私たちは、化学物質の解毒に重要な薬物代謝酵素、ならびに細胞内異物センサーとして化学物質の生体応答を制御する核内受容体に着目し、化学物質の解毒・毒性発現機序や感受性要因に関する研究、毒性の評価・予測手法の開発、肝障害の予防・治療法の確立などに取り組んでいます。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/eisei/

    薬学科 分子病態学分野

    疾患のメカニズムを解明し、治療薬を開発する高齢者の増加に伴い、心不全患者さんが大幅に増加すること=「心不全パンデミック」が予想されています。心不全に対する根本的な治療薬はなく、予後は悪く、医療経済的にも大きな問題となっています。分子病態学分野では、心不全発症の分子機構を解明し、心不全発症に重要な分子をターゲットとした治療・予防薬を開発し、臨床へ応用することを目的としています。すなわち、臨床での問題点を基礎的研究にて解明し、臨床現場へフィードバックできるように、日々研究を重ねています。

    ※教授 森本達也  ※講師 刀坂泰史※助教 砂川陽一  ※助教 宮﨑雄輔

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/byoutai/

    薬学科 創剤科学分野

    “創剤技術”を駆使した剤形で新しい価値を創るくすり・医薬品という言葉から多くの方は錠剤やカプセル剤といった剤形を想像することでしょう。剤形を創り出す創剤技術を研究する製剤学はユーザーに近い学問です。最近は従来の低分子化合物に加え、中分子化合物、抗体、核酸、遺伝子、細胞等の様々な“モダリティ”が注目されていますが、ユーザーが使用できるくすり・医薬品にしなければ薬物治療は達成されません。創剤技術を駆使し、“モダリティ”の特徴を最大限に引き出すくすり・医薬品を開発することで新たな価値を創造することに挑戦しています。

    ※教授 近藤啓  ※准教授 金沢貴憲※助教 照喜名孝之

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/pharmeng/

  • ※教授 渡辺賢二  ※講師 恒松雄太※講師 佐藤道大  ※助教 岸本真治薬学科 生薬学分野

    自然と対話しつつ、物質と情報を組織化する学問古来ヒトは動植物や鉱物に医薬を求め「病と死」に対抗してきました。その知識や技術の体系を統括するのが生薬学です。今日その範囲は山海経にあげられている「もの」を超えて、自然界が有用な物質を生み出す「仕組みそのもの」を学び、改変して、新規化合物を合成する方法論に挑戦しています。一方身近な果物や蔬菜の類にまで、様々な機能が喧伝される時代です。緑茶のカテキンを多成分系としてFDAが認可する時代でも、活性本体を効率良く単離し、的確に構造決定する、その腕を磨いています。

    HP http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kenji55-lab/

    P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 1615 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    講座・研究分野薬学部PPharmaceut i ca l

    Sc iences

    注 ※印 大学院薬学研究院教員兼務

    准教授 窪田辰政薬学科 身体運動科学分野

    体育をツールに生きる力を養う健康の維持・増進や、社会環境へうまく適合するための知識やスキル、身体活動による心理的効果などについて研究・教育しています。授業では成功体験を多く育む環境作りに努め、心身の自己管理能力に優れた学生の育成や、自信を育むツールの1つに「体育」を活用できる授業実践を目指しています。

    ※准教授 ホーク フィリップ(Philip HAWKE)薬学科 科学英語分野

    科学分野の英語コミュニケーション能力の向上をめざして科学の国際化に伴い、薬学を専攻する学生にとっても、英語の重要性は高まっています。本教室の授業では、学部生は、大学の研究活動のためだけではなく、より高度な知識を持った薬剤師になるために必要な科学基礎英語を身につけることができます。また、大学院生は、独自の研究成果をまとめ上げるために、より専門的な科学英語を習得することを目指します。この授業を履修した多くの県大生が世界の舞台で活躍しています。英語による科学コミュニケーションは、あなたが思うほど難しくありません。Join us and see how quickly your English can improve!

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/sci-eng/

    ※教授 菅敏幸  ※准教授 吉村文彦 ※講師 稲井誠  ※助教 大内仁志薬学科 医薬品製造化学分野

    自然から学ぶ「薬」づくり:生物活性天然物の全合成自然は、人類の叡智を超えた生理活性化合物の宝庫です。これまでにも優れた天然物が、医薬品として開発されてきました。しかし有望にも関わらず、微量や不安定なために医薬品開発が断念されてしまうケースもありました。当研究室では、そのような埋もれる天然物を医薬品の檜舞台に引き上げるため、実用的合成の研究を行っています。 特に、安全性が確保されている静岡特産の「茶」や「みかん」などの食品の有効成分や、きのこ由来の不思議な化合物の共同研究にも注力しています。

    HP https://www.us-yakuzo.jp

    ※教授 轟木堅一郎  ※准教授 水野初※助教 杉山栄二薬学科 生体機能分子分析学分野

    新たな「ものさし」の開発を通じ、生命科学や医療に変革をもたらす!生命現象を詳細に理解するには「測る」という操作が必要不可欠です。何が、何処に、どれだけ、どのような状態で存在するかを調べることで、健康や病気に関する様々な情報が得られます。私達はユニークなアイデアと最先端分析機器を駆使し、(1)これまで測れなかったものを測定可能にする、(2)これまで測れていたものをもっと高感度に、簡便に測定するための分析法開発を行っています。我々の分析法は各種疾患の早期発見や再発予防、薬効評価、さらには新薬開発に繋がると考えています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/analchem/

    ※教授 石川智久  ※准教授 木村俊秀※講師 金子雪子  ※助教 山口桃生薬学科 薬理学分野

    薬を使って生体機能や病態成因を解明する薬理学は、生理活性分子と生命体との相互作用を論理的に突き詰めて明らかにする学問分野であり、1)創薬:新規作用を持つ薬を創製する基盤となる研究を行うこと、2)病態生理の探求:薬を使って病気のしくみを明らかにすることを目的とします。当分野では主に糖尿病関連疾患を研究ターゲットとし、薬理学的解析はもとより、電気生理学、生化学、分子生物学、遺伝子工学的解析を駆使することで、膵内分泌細胞や肝星細胞、細小血管の機能調節や病態との関連を解明するべく研究を展開しています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/pharmaco/

    ※教授 鈴木隆  ※准教授 高橋忠伸※講師 南彰   ※助教 紅林佑希薬学科 生化学分野

    糖鎖による生命のコミュニケーションを探る血液型の違い、受精、細胞の増殖、神経伝達、細胞の分化、自己、非自己の認識等の生命現象をはじめ、がん細胞の転移、ウイルス、バクテリアの感染など、多くの病態が糖鎖の機能と密接に関わっています。私たちは、このような糖鎖が関わるすべての生命現象に興味をもって研究を進めています。特に、ウイルス感染症や記憶などの神経伝達における複合糖質とその関連物質の役割を分子レベル、遺伝子レベルで解明しています。さらに、その研究成果を創薬へと応用していきます。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/biochem/

    ※教授 浅井知浩  ※講師 米澤正※講師 小出裕之  ※助教 宋復燃 薬学科 医薬生命化学分野

    生命科学の進展を創薬に繋げるためのナノDDS研究超高齢社会を迎え、がんや脳虚血性疾患などの難治性疾患に対する治療法開発が益々重要になっています。当分野ではドラッグデリバリーシステム(DDS)技術を基盤として、治療満足度の低い難治性疾患に対する新薬の開発を目指し、日々精力的に研究を行っています。特にナノDDS技術(新規の脂質ナノ粒子やポリマーナノ粒子等)を応用した低分子薬物や核酸の標的化送達研究に力を入れています。産官学連携と異分野連携を積極的に推進し、多角的に研究を発展させることで、社会貢献と次世代を担う人材育成を行っています。

    HP https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/radiobio/

  • P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 1817 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    Messages from alumni.

    薬学部

    薬学科卒業生 81名

    薬科学科卒業生 19名

    病院・医療機関

    卒業生から皆さんへ令和元年度卒業生・修了生の進路状況

    薬剤師国家試験合格率

    主な就職先(過去5年間)

    令和2年2月に実施された薬剤師国家試験(第105回)において、本学の合格者数は94名(新卒者81名)、合格率は89.52%(新卒者100%)でした。なお、全国平均の合格率は69.58%(新卒者84.78%)でした。

    岐阜大学医学部付属病院、京都大学医学部付属病院、国立病院機構、静岡県厚生農業協同組合連合会、静岡県立病院機構、静岡県立静岡がんセンター、静岡済生会総合病院、静岡市立静岡病院、静岡市立清水病院、聖隷福祉事業団、千葉大学医学部付属病院、中東遠総合医療センター、日本赤十字社医療センター、浜松医科大学医学部付属病院、浜松医療センター、他

    薬局アイセイ薬局、アインファーマシーズ、イオンリテール、ウエルシア薬局、杏林堂薬局、クリエイトSD、静岡メディスン、スギ薬局、ツルハ、日本調剤、はいやく、ビーエフシーポプラ薬局、ミック、メディオ薬局、わかくさ薬局グループ、他

    公務員・官公庁・公的機関・教育機関(独)医薬品医療機器総合機構、厚生労働省、静岡県(薬剤師)、静岡市(薬剤師)、静岡県立大学(助教)、徳島大学(助教)、他

    企業(製薬・化学関連) 旭化成、アステラス製薬、エーザイ、大塚製薬、小野薬品工業、花王、科研製薬、キッセイ薬品工業、協和発酵キリン、協和発酵バイオ、興和、沢井製薬、塩野義製薬、資生堂、生化学工業、大正製薬、第一三共、田辺三菱製薬、中外製薬、テルモ、日本化薬、日本新薬、日本たばこ産業、ノバルティスファーマ、久光製薬、ファイザー、ファンケル、マルホ、持田製薬、ライオン、ロート製薬、他

    薬剤師=“Chemist”

    池田潔 さん

    広島国際大学薬学部 教授昭和54年卒業

    薬剤師はもっとも信頼される職業人としてランクされています。さらに、薬剤師=“Chemist”であり、医療従事者で唯一化学がわかる人ともみなされています。私は創薬研究を通して、医薬品の化学構造から、体内での薬の相互作用を考えることができるひと味違う薬剤師の育成を目指しています。薬学は総合科学でありその理解には、大学時代に学ぶ化学、物理、生物などの習得が不可欠です。これらの基礎科目も将来の糧としてしっかり学習して下さい。

    やりがいのある仕事:大学での研究・教育

    月本光俊 さん

    東京理科大学薬学部准教授平成13年卒業

    大学教員は、研究・教育を通じて、学生と一緒に悩んだり、喜びを分かち合いながら、ともに成長できるので、日々とても楽しく仕事をしています。しかし、そのためには、学生を指導できるだけの実力がないとやっていけません。私は、その基礎力を県大での高度な教育・研究によって養うことができました。厳しくも温かい県大教育を受けて、卒業後、自分が大学の先生として新発見や人材育成するのも面白いのではないでしょうか?

    やりがいのある仕事:新薬の開発研究小泉靖明 さん

    大塚製薬株式会社 創薬化学研究所ケミカルバイオロジーグループ平成16年卒業

    薬学部では幅広い分野の学問(化学、物理学、生物学など)を学ぶことができます。その広い分野の中で、新しいものを作り出す有機化学の魅力にひかれ、大学院へ進学しました。そこで習得した有機化学の知識、技術を活かし、現在は製薬会社で新薬の合成研究に携わっています。自分の手で合成した化合物が薬となり、世に貢献できる日が来ることを願っています。様々な事を学ぶことができる薬学部で、やりたいことを見つけ、夢に向かって挑戦してみませんか?

    基礎から臨床へ

    飛澤悠葵 さん

    弘前大学大学院医学研究科助教平成17年卒業

    薬学は生化学、有機化学など基礎的な分野から、医薬品の薬理作用、薬物動態などを経て、病院における服薬指導、調剤など臨床的な分野へ通じているため、広範な分野にわたり楽しくもあり、難しくもある学問だと思います。私は現在、大学院生の指導を行っており、そのほとんどが医師です。臨床における疑問を基礎研究を通して一緒に解決していけるのは非常に興味深く、薬学を通して基礎から臨床に触れてきたことが現在の職に生かせているなと感じています。薬学を通して広い知識を身につけ、やりたいことにどんどんチャレンジしてください。

    革新的な医療の種を育てる小林香美結 さん

    医薬品医療機器総合機構(PMDA)審査マネジメント部 薬事戦略相談課平成27年卒業

    日々、薬学は非常に柔軟な学問だと感じています。私はPMDAで新たな医薬品・医療機器・再生医療等製品のシーズの実用化をサポートする業務を行なっています。化合物から機械、細胞まで幅広い製品を扱いますが、どの分野でも薬学の知識・経験が活用出来ると同時に、医薬品だけでなく、医療の様々な分野に薬学部生の活躍の場があると感じます。学生生活を通じ、自分の進む道を切り開くことの出来る力を育まれることを期待します。

    学生生活すべての経験が今の私の糧

    渡邉学 さん

    医療法人社団駿甲会コミュニティホスピタル甲賀病院 薬剤課長平成7年卒業

    県立大学薬学部で得られるものは、単に「薬剤師国家試験受験資格」だけではありません。私の経験では、生命科学、物質科学としての「薬」の知識や思考法の修得、部活や研究生活などの「よく学び、よく遊ぶ」経験、同期生のみならず先生方や先輩・後輩との今へ続く交流など、とても充実した学生生活を得ることができました。いずれも今の私にとって大きな糧となっています。薬剤師や研究職を目指すなら、是非チャレンジして下さい。

    新薬・新発見を求めて鶴田敦 さん

    EAファーマ株式会社 創薬研究所 テーマ創出推進部 テーマ推進グループ平成18年卒業

    大学で過ごした楽しい学生生活、やりがいのある学生研究。今考えれば、そのすべてが自分の可能性を広げることのできた貴重な時間でした。そんな充実した時間の中で、私は薬を創りたいと想うようになり、現在、製薬会社で薬物動態のチームに所属しています。他部署との関わりが多く、様々な専門知識が求められる中、薬学部で学んだ幅広い知識、研究手技は力強い武器となっています。皆さんも是非充実した学生生活を送り、自分の可能性を広げてみてください。

    健康科学への貢献山田静雄 さん

    静岡県立大学 特任教授大学院薬食研究推進センター長昭和46年卒業

    近年、高齢化社会の影響により、医療費の増加からセルフメディケーションが普及し、疾病の予防・治療を目的とした様々な医療が発展し、体の構成材料である栄養・食に関する知識も注目されています。薬学在籍40数年間から学び得た知識を役立てたいと考え、大学・医療機関における専門家と連携して、NPO法人「くすり・たべもの・からだ」の協議会を設立致しました。医療費削減は急務であり、薬学者には、優れた新薬の開発と適正な薬物治療の実践とともに、健康の増進や回復を俯瞰する健康科学への貢献が期待されています。

    薬食生命科学総合学府薬学研究院

    博士前期課程修了生 35名

    博士課程・博士後期課程修了生 8名

    32名

    24名

    6名

    6名

    薬局

    企業(製薬・化学関連)

    企業(研究・開発職)

    進学

    公務員・官公庁・公的機関・教育機関

    大学院18名、大学(医)1名 製造業(研究職)6名、非営利団体(専門職)2名

    進学

    1名

    20名

    3名

    16名

    病院・医療機関

    企業(生産技術職・その他)5名

    15名

    https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/index.php/graduates-main

    12名

    企業(研究・開発職)

    15名

    企業(生産技術職・その他)

    進学8名

  • P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 2019 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    4

    56789

    April

    入学式新入生歓迎行事ガイダンス・学生健康診断 前期開始開学記念行事

    薬学部保護者懇談会スプリングフェスティバルスポーツフェスティバル

    June

    May

    前期試験 ●

    夏期休業開始 オープンキャンパス ファーマカレッジ海外語学研修

    夏期休業終了集中講義秋季学位記授与式(大学院)

    July

    August

    September

    10

    1112123

    October

    「就職ガイダンス」スタート 後期開始留学生交流会スポーツフェスティバル剣祭(大学祭)

    ● 防災訓練

    卒論発表会(薬学科)集中講義冬期休業開始

    December

    November

    冬期休業終了授業再開

    後期試験卒論発表会(薬科学科)

    学位記授与式春期休業海外語学研修

    January

    February

    March

    大学祭「剣祭(つるぎさい)」

    10月に2日間にわたり草薙キャンパスで開かれる剣祭では、学生による模擬店が多数出展するほか、野外ステージでのライブや、クラブ・サークルの展示・発表などが行われます。学生だけでなく、他大学、高校、地域の方々など子どもから大人までが楽しめるお祭りです。また、薬学部では研究室開放を行い、研究内容を紹介しています。

    アルゴンなどの不活性ガス下で、空気や水に不安定な物質を秤量したり、反応させたりするための装置です。

    キャンパスライフ

    イベントカレンダー

    学びの舞台となる静岡県立大学薬学部の行事や施設を紹介

    E V E N T C A L E N D A R最先端の施設と設備高性能の実験・分析機器を多数そろえ、最先端の科学・医療研究・技術開発をサポート

    グローブボックスC o m p u t e r - a i d e d - d e s i g n (CAD)データを基に医薬品製剤を造形する装置です。

    3Dプリンター超伝導磁石がつくりだす磁場を用いて分子の水素や炭素核の様子を調べる装置で、構造分析に利用されています。

    NMR(核磁気共鳴装置)高速液体クロマトグラフィーと質量分析計を組み合わせた装置で、混合物中の不安定な微量化合物の構造決定や定量分析に利用されています。

    UPLC-MS/MS

    自動で合成物や抽出物の精製を安全に行う装置です。有機合成・生化学などの幅広い分野にて使用されています。

    中圧分取液体クロマトグラフ装置レーザー光線を用いて、細胞内物質の挙動・分布を三次元的に画像解析する装置です。厚みがある試料において、従来の顕微鏡よりも鮮明なイメージが得られます。

    共焦点レーザー顕微鏡X線の回折現象を利用し結晶構造を決めます。タンパク質、核酸等の高分子生体成分の構造解析にも大いに利用されています。

    X線回折装置移動可能である在宅医療移動車の利点を生かして、大規模災害発生時の救護所における調剤業務支援および医薬品等の供給支援に活用されます。

    モバイルファーマシー

    臨床現場で使われている調剤機器や薬剤があり、実務事前実習で臨床実習に必要な知識や技能、態度を学びます。

    模擬薬局県立総合病院内に開設された薬学教育・研究センターは、実践的な臨床薬学の教育や研究が行われています。

    薬学教育・研究センター敷地面積は4000㎡で、113科約450種の植物を栽培しており、温室・実験室なども設備しています。

    薬草園実験に使用するマウスやラットなどの動物を、空調完備のクリーンな環境で飼育しています。

    動物実験センター

  • P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s 2221 P h a r m a c e u t i c a l S c i e n c e s

    4年制の薬科学科では、大学院博士前・後期課程と連携して創薬科学および生命薬学の研究領域でグローバルに貢献でき、指導的役割を担える人材の育成を、また6年制の薬学科では、医療や健康増進に貢献する指導的立場の薬剤師や医療薬学に根ざした研究を推進できる人材の育成を目標としています。

    薬学部の教育目標は何ですか?

    アメリカ心臓協会(AHA)認定の心肺停止時一次救命処置(BLS) コースが静岡県立総合病院にて開催され、薬学部の学生がコースを修了しています。彼らはBLSヘルスケアプロバイダーとして、地域社会の保健・医療・福祉に関連するチームケアを牽引していくことが期待されます。

    一次救命処置教育訓練プログラム主に卒業生を対象とした生涯研修講座を薬学部同窓会(静薬学友会)と共催しています。また東海地区公立大学薬学部連携の薬剤師生涯学習支援講座や薬物療法研修会などが開かれ、薬学部の学生に対して薬物治療の実地教育を行うとともに、薬剤師の生涯学習に貢献した活動がなされています。

    卒後教育

    多くの国際学術交流が大学や薬学部、また薬学部教員主催で行われています。平成30年には、薬食国際カンファレンス(ICPF2018)が開催され、健康科学に関するトピックについて国内外研究者との学術交流がなされました。また、平成30年には日中健康科学シンポジウムが静岡県日本平ホテルで開催されました。

    国際学術交流

    「薬学講座」は全教員・学生を対象に開催され、製薬企業の新薬開発の第一線で活躍されてきた研究者、あるいは薬害問題の解決に向けて闘ってこられた専門家に講演して頂いています。講演後には学生からいくつもの質問が出て、活発な議論となる事もしばしばです。

    薬学講座

    学生の研究成果は国内外の学会で発表されます。優秀な発表に対して贈られる賞などを、多くの学生が受賞しています。とくに日本薬学会年会では毎年多くの学生が優秀発表賞を受賞しています。

    国内外の学会で受賞

    アリゾナ大学、カリフォルニア大学デービス校(米国)、マヒドン大学、コンケン大学、チュラロンコーン大学(タイ)、マッセイ大学、リデット研究所(ニュージーランド)、浙江大学、延辺大学(中国)など、国際交流協定校との教員や学生の交流が低学年での語学研修、オンライン国際交流学習(COIL)等を通じて、積極的に行われています。

    国際交流協定校

    平成8年より毎年開催される本フォーラムでは、健康・長寿に関する第一線級の学術情報が発表され、その成果が静岡から広く世界に発信されています。静岡県立大学も関連研究機関としてその一翼を担っています。

    静岡健康・長寿学術フォーラム

    薬学部の多彩な活動薬学部QA

    本学部は、1916年の静岡女子薬学校開学以来の全国でも有数の歴史を誇る薬学部です。本学部の特徴は薬科学科および薬学科のどちらの学科でも研究能力の醸成に力点を置いていること、また100%の就職率を継続して達成していることです。創薬および生命薬学研究では、大学院附置施設の創薬探索センターや薬食研究推進センターを活用することができます。また、医療薬学領域では、静岡県立総合病院内に「薬学教育・研究センター」を設け、臨床教育と臨床研究の両立を達成しています。学生の修学上や生活上の相談や悩み事には、アドバイザー制度が充実しており、担当教員といつでも個別に相談ができます。卒業生組織(静薬学友会)による支援活動も充実しており、進路相談や海外研修援助などを行っています。

    薬学部の特徴は何ですか?QA

    病院実務実習は、主に静岡県立総合病院に設置した「薬学教育・研究センター」に常駐する臨床経験豊富な専任教員の指導の下、静岡県内の医療機関の協力を得て実施しています。本学部の米国型病院実務実習体制は画期的で、全国的に注目を浴びています。

    6年制薬学科における病院実務実習はどのように行われますか?Q

    A

    4年制薬科学科の卒業生は、ほぼ全員が大学院に進学し、修士号や博士号を取得した後、製薬・化学企業などで創薬・生命科学関連の研究・開発に従事しています。6年制薬学科の卒業生は、病院、薬局、官公庁などに薬剤師として従事するほか、製薬企業で開発・研究に従事したり、大学院に進学します。

    4年制薬科学科と6年制薬学科では進路に違いがありますか?Q

    A

    奨学金制度について教えてください。QA

    入学者選抜試験日程

    募集人員

    一般選抜

    特別選抜

    2021年度(2020年度実施)選抜情報

    〇中期日程受付期間:2021年1月25日(月)~2月3日(水)試験日:2021年3月8日(月) 合格発表:2021年3月21日(日)

    〇推薦(共通テスト課す)受付期間:2021年1月19日(火)~1月25日(月)試験日:2021年2月6日(土)合格発表:2021年2月10日(水)

    〇推薦(共通テスト免除)受付期間:2020年11月4日(水)~11月10日(火)試験日:2020年12月1日(火) 合格発表 : 2020年12月10日 (木)

    〇帰国子女受付期間:2020年11月4日(水)~11月10日(火)試験日:2020年12月1日(火) 合格発表:2020年12月10日(木)

    スケジュールおよび内容やお申し込み方法等の詳細は、以下のアドレスをご覧ください。https://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/admissions/opencampus/oc2020/

    <入試選抜に関するお問い合わせ先> 〒422-8526 静岡市駿河区谷田52-1 静岡県立大学学生部入試室E-mail: [email protected] tel.054-264-5007 fax.054-264-5199

    〇私費外国人留学生受付期間:2020年12月21日(月)~12月28日(月)     及び2021年1月5日(火)~1月7日(木)試験日:2021年3月8日(月)合格発表:2021年3月21日(日)

    学 科

    募 集 人 員( 人 )

    一 般 選 抜

    薬 科 学 科(4年制) 2 6

    5 4

    7

    13

    7 若干名

    若干名

    若干名

    若干名13薬 学 科(6年制)

    ※詳細については募集要項(https://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/admissions/)を必ずご参照ください。

    公 立 大 学中 期 日 程

    特 別 選 抜

    学 校 推 薦 型 選 抜

    共 通 テストを課 す 共通テストを免除する帰 国 子 女 私 費 外 国 人留 学 生

    薬学部オープンキャンパス2020