平成30年12月17日 - tkc.pref.toyama.jp€¦ · 1.主題について...

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第333号平成30年12月17日富 山 県 公 民 館 連 合 会富山市舟橋北町 7 - 1富山県教育文化会館内TEL・FAX(076)444-5777E-mail tomico7@iaa.itkeeper.ne.jp

「集い!ふれあい!学びあい」~花・水・散居がつなぐ心のオアシス東般若を目指して~

砺波市立東般若公民館 東般若公民館は、砺波市の北東に位置する庄川左岸の農村地帯で、人口約1,400人ののどかな地域です。 人口が減少するなか、「左義長」「住民運動会」などの行事を地区の皆さんの協力を得て実施しています。また、親子に楽しんでもらえるよう意識して、「公民館まつり」「親子わくわくチャレンジ」「クリスマスの集い」を実施しています。このような事業を通して、子ども達たちが笑顔で遊ぶ活気あふれる地域を目指しています。

〈本号の主な内容〉2面⃝第12回富山県公民館大会3面⃝公民館主事・指導員等現地研修会   第47回富山県社会教育大会4面⃝第40回全国公民館研究集会東京大会5面⃝公民館館長研修会6面⃝わが町の公民館活動   ・黒部市立愛本公民館   ・氷見市十三公民館7面⃝わが町の公民館活動   ・富山市立月岡公民館   ・立山町立大森公民館8面⃝新館紹介   ・高岡市立能町公民館

親子わくわくチャレンジ「鮎つかみ体験」

親子体験教室「ますのすし手作り体験」

東般若公民館まつり サマーフェスティバル「園児のお遊戯」

( )2 とやま県公連会報 平成30年12月17日

第12回富山県公民館大会 開催第12回富山県公民館大会 開催○コミュニケーションの 3つの柱 ①良い人間関係を作る  笑顔であいさつを交わすこ

とが基本。 ②情報を伝える  正確な情報を伝えること

で、人と人とが繋がっていく。

 ③相手の気持ちを動かす  仕事をする上で欠かせない力。  言葉という道具に、心をこめてコミュニケー

ションをはかるということが大切になってくる。

29年度研究委嘱事業実践発表より金沢大学生と一緒に行う地域コミュニティ活動の推進 黒部市立東布施公民館 館長�  石川 幹夫氏1.主題について 平成22年、金沢大学教授よりインターシップの受け入れ要請があり大学生との活動がスタート。空き家泊10日間、民泊 1 日とし、当初は難しい地域課題の解消策などを行ってきたが、 2 、 3年経つと地域も大学生を受け入れるようになり、大学生との交流を主眼とした地域活性化につながる内容に変更した。2 .実践事例 ①布施谷健康ウォーク ②地元産の山菜を使ったレシピ作り ③保育園児交流会 ④そば打ち道場(地元産そば粉)⑤流しそうめん教室 ⑥黒部市総合防災訓練 他に小学校舎清掃や報告会及び懇親会を行った。3 .成果と課題 地域の人たちが毎年楽しみにしており、民泊受け入れの希望が増えた。保育園児や若者から高齢者まで交流ができている。若者、在住者以外の目で地域を見てくれるので、新しい発見があり、地域が変わりつつある。新幹線時代にマッチした空き家活用の移住・定住対策の可能性を感じており、今年から地域のマップ作りに取りかかっている。

・優良自治公民館  滑川市吾妻町公民館  滑川市赤浜公民館  高岡市若富町自治会公民館  高岡市横越下自治会公民館・永年勤続表彰(20年以上)  稲田恵美子  川田 真弓  太田 京子・永年勤続表彰(10年以上)  林  恵子  桑本 里佳  松本みどり  瀬山 雅代  布施 智課  見高 知子  津山 節子  中谷由香里  野田磨里子  山﨑睦津美  金和 賢仁  杉森 久範  嘉藤 英子  吉堀なぎさ  廣瀨富志美  池田万利子  斉藤 悦子  今村加代子  山田 政寛  出村  忍  林 紀世美  井端 紀子  松本 秀雄  多地 勇一  矢代美樹子

 第12回富山県公民館大会は、 9 月14日㈮の午後、富山県教育文化会館ホールで390名の関係者が参加して開催された。開会にあたって中西会長から、「全公連北海道ブロックの試みについて」

「全国公民館研究集会東京大会について」の 2 つのことが伝えられた。  1 点目は、「北海道公民館協会が『市町村長等研修会』という研修会を主催している。本県ではまだそこまでの組織づくりは進んでいないが、各市町村においても市長、町長、村長さんとの連携を図りながら公民館活動の充実につなげてほしい。」 2 点目は、「全国公民館研究集会東京大会では、池上彰氏の特別講演や池上氏も参加するシンポジウム、優秀公民館のプレゼンテーションなどが盛り込まれている。一人でも多くの皆さんが参加されることを期待している。」との挨拶があった。 優良自治公民館表彰、永年勤続職員表彰に続いて、来賓の石井知事代理の坪池宏県教育次長、県教委生涯学習・文化財室辻ゆかり家庭成人教育班長を代表して、坪池宏県教育次長より祝辞があった。 続いて、「笑顔で広げる地域の輪」と題して、元NHKキャスターでエッセイスト、そして全国公民館連合会理事をされている村松真貴子氏が講演した。【村松氏の講演より】○あいさつのキャッチボールの大切さ 人は「こんにちは」とあいさつする時には笑顔になる。この笑顔が人と人との出会いをステキなものにしてくれる。○ 2つの言葉 ①「言わなくてはいけない言葉」  ・学校から帰ったら手を洗いなさい等 ②「言わなくても済んでしまう言葉」  ・空がきれいだわ、風が気持ちいいね等  ②は言わなくても生活していけるが、「心地よいな」「ステキだな」と思うことを声に出して言うことによって、自分も相手もステキな気持ち、温かい気持ちになれる。

挨拶する中西会長

講演する村松氏

発表する石川館長

挨拶する坪池教育次長

表彰に輝いた方々

( )3とやま県公連会報平成30年12月17日

 第47回富山県社会教育大会は、 7 月21日㈯県社会教育振興協議会に加盟する10団体から460名が参加して、富山市婦中ふれあい館で開催された。公民館連合会からは125名の参加があった。 開会にあたり、中西会長が挨拶し、山崎副知事、平木県議会教育警務委員長から祝辞があった。 表彰式では、各社会教育団体の活動に長年にわたり貢献されてきた方々に、山崎副知事から感謝状が贈られた。本会からは高橋久雄県公連理事が表彰を受けた。 講演では、NHK第 2 制作センタードラマ番組部チーフ・プ

ロデューサーの菓子浩氏が「朝ドラは好きですか?『ひよっこ』制作の舞台裏」と題して講演した。 実践発表では、富山県図書館協会事務局長の澤村修氏が「本に親しみ心豊かな人生を ~富山県図書館協会の取組み~」と題して、富山県婦人会からは、副会長の岡部紀子氏と理事の武部範代氏が「くらしを変えよう ~食品ロス削減の取組みについて~」と題してそれぞれ実践発表を行った。 最後に、富山県社会教育委員連絡協議会長の畠平勝光氏が大会宣言を提案し採択された。

富山市で開催 施設見学、史跡見学、実践発表を通して研修を深めました平成30年度公民館主事・指導員等現地研修会

富山市で開催 施設見学、史跡見学、実践発表を通して研修を深めました 本年度の現地研修会は、県西部から参加者を募り、95名が参加して10月 2 日㈫に開催された。開催にあたっては、富山地区の公民館主事・指導員評議員会

の皆さんのご協力のもと行われた。 各地区を出発したバス 4 台は、午前 9 時50分ころに、最初の研修施設である猪谷関所館と野仏の里(東猪谷)にそれぞれ到着した。猪谷関所館では、円空仏や西猪谷関所ジオラマ、籠渡し(かごのわたし)等が展示されており、林館長さんからそれぞれの展示物について、大変丁寧な解説をしていただいた。参加された皆さんは、籠渡しの実物に乗ってみるなどして、遠い昔の歴史に思いを馳せていた。一方野仏の里では、道路脇に馬頭観音や双体道祖神、大日如来等の石仏が数多くあり、ボランティアガイド「あねくら姫の会」の尾上代表さんや会員の方々に、石仏の由来等について詳しく説明していただいた。いずれの施設も初めて訪れた方が多く、皆さん大変興味深く見学をされていた。 昼食後、「富山県立イタイイタイ病資料館」へ移動し、映像によるイタイイタイ病の歴史を見た

り展示室での各種展示物を見たりして、当時の人々の神通川とともにあった暮らしぶりやイタイイタイ病の発生と被害の実態、人々の健康と暮らしを守る対応策、環境被害対策等について理解を深めた。 その後、富山市立熊野公民館へ移動し、全体研修会を行った。全体研修会では、黒部市立下立公民館の舟川良典館長さんが「地域とともに」と題して実践発表を行った。人口約1,000人の下立地区の活性化を目指して、地域の自然環境、人材、文化財の発掘と活用に日夜努力され、地元の自治振興会や各種団体と連携を強くしながら「歩行会」や「愛本姫社まつり」「大蛇お光行列」「おんづろこんづろ(左義長)」等の事業に取り組まれ、地域の良さと誇りを住民の方々に強めてもらいながら地域の絆づくりに大きな成果を上げている様子が強く伝わってくる発表であった。

猪谷関所館での研修の様子

野仏の里での研修の様子 全体研修会での発表の様子

実践発表をする澤村氏

実践発表をする岡部氏と武部氏

社会教育功労者として表彰を受ける高橋県公連理事

講演する菓子氏

「人と人との絆が深まり 豊に生きる地域社会をめざして」第47回富山県社会教育大会開催

「人と人との絆が深まり 豊に生きる地域社会をめざして」第47回富山県社会教育大会開催

( )4 とやま県公連会報 平成30年12月17日

 11月 1 日㈭・ 2 日㈮の両日、全国公民館研究集会東京大会は「公民館がひらく日本の未来」~地域性・個別性を活かした新しい公民館活動を!~の大会テーマのもと、東京都新宿区霞ヶ丘町にある日本青年館で開催された。大会には全国から1,400名余りが参加し、本県からは77名の参加があった。  1 日目は、ジャーナリストの池上彰氏による

「民主主義と公民館運動」と題しての特別講演が行われた。講演では、冒頭に「最近、アメリカのトランプ政権やブラジルの新大統領の登場により、

『民主主義の危機』と言われるようになってきた。」と問題提起をされ、「民主主義とは何なのか」「私達が求めている民主主義とは何か」といったことについて、世界各国の状況を歴史的に振り返って話していただいた。また、民主主義というのは、「欠陥だらけであることを自覚することが必要であること」「失敗したらそれを正す仕組みがとられていること」「おまかせ民主主義ではいけないこと」とともに、「そこに住む人々が自分達のコミュニティを大切にし、地域の民主主義を築いていく」それを公民館が中心になって行っていくことが大切であると語られた。 引き続き行われたシンポジウムでは、池上彰氏、塩見みづ枝文科省社会教育振興総括官、牧野篤東京大学大学院教授、吉田博彦教育支援協会理事、松村真貴子全公連理事の 5人のパネラーによる

「公民館がひらく日本の未来」のテーマのもと、活発な意見

交換が行われた。 また、このシンポジウムでは、インターネットのスカイプを通して、北海道札幌新陽高校、島根県益田市教委、沖縄県那覇市若狭公民館と画面中継も行われ、「地域を元気にする取組み」や小学校の空き教室を利用しての「学校を公民館に」という実践、広場を利用した「パーラー公民館」の実践など新しい取組みも紹介された。 シンポジウムの最後に牧野氏が述べた「中学まで大人に関わってもらった子どもは、40歳を過ぎると地域に関わろうとする。」「各省庁が地域創生に力を注いでいる。そんな今、公民館と社会教育の在り方が問われている。」や塩見氏の「地域の力を高めていく上で、公民館はいろいろな実践ができる。」と言われたことがとても印象的であった。  2 日目は、第71回優良公民館最優秀館審査会が行われ、全国から選ばれた優秀館 5 館によるプレゼンテーションが行われた。〈発表館〉・鳥取県倉吉市上

北条公民館・広島県広島市古

田公民館・福井県福井市清水西公民館・福井県越前市岡本公民館・広島県廿日市市串戸市民センター プレゼンテーション後の審査の結果、広島県の古田公民館が最優秀賞を獲得した。 大会の最後に、社会教育功労者表彰、優良公民館表彰、全国公民館連合会表彰が行われ大会が終了した。

社会教育功労者表彰(文部科学大臣表彰)  谷井 光昭

第71回優良公民館表彰(文部科学大臣表彰)  魚津市加積公民館  南砺市南山田公民館

全国公民館連合会優良職員表彰  藤澤 律子

全国公民館連合会永年勤続表彰  黒田真由美  森山由加利  北村外志子  清瀬伊紀子  齊田  亨  山本 章子  島﨑 貞子

栄えある表彰を受けられた方々

特別講演をする池上彰氏

シンポジウムの様子

優秀館によるプレゼンテーションの様子

表彰式の様子

第40回全国公民館研究集会東京大会大会主題「公民館がひらく日本の未来」

~地域性・個別性を活かした新しい公民館活動を!~

( )5とやま県公連会報平成30年12月17日

「これからの公民館の役割や地域社会との多様な連携のあり方を考える」富山県公民館館長研修会開催

 11月 7 日㈬、平成30年度公民館館長研修会は、194名が参加して富山市の大久保ふれあいセンターで開催された。 開会にあたり、来賓の県教委生涯学習・文化財室家庭成人教育班の辻班長から「貴連合会では、平成20年度から身近な地域で自然体験やふるさとの学びに取り組む『ふるさと自然体験活動』に取り組んでいただいております。この事業も11年目を迎え、延べ約12万人の皆様に参加していただきました。この実績は、子ども達の地域への愛着と誇りを育てることに大いにつながっているものと改めて感謝申しあげます。今後、公民館がもっておられる豊かな地域資源の一層の活用を通し

て、子どもを育て、地域の絆を強め、さらには地域の教育力の向上につなげていかれることを期待しております。」との挨拶をいただいた。 研修 1 では、富山県総合政策局参事の松島吉信氏が「立山砂防の歴史と世界遺産登録への取組み」と題して講演した。 講演では、日本や世界の文化遺産の紹介と共に、立山カルデラの過酷な自然環境と常願寺川の治水砂防の歴史、世界遺産登録への取組み等について詳しく紹介していただいた。また、白岩堰堤や本宮堰堤、泥谷堰堤の役割や砂防事業の本来の目的が「緑の復元」であることなど大変貴重なお話しを聞かせていただいた。

激励の挨拶をする辻家庭成人教育班長

講演する松島氏

研修 2  29年度公民館活動研究委嘱公民館の実践発表公民館活動を通して三世代交流の場をいかにして作るか

立山町立新川公民館 指導員 水野 由佳氏

将来の地域コミュニティを支える人材を育てる

南砺市大鋸屋公民館 主事 澤   徹氏1 .主題について 新川地区は、交通の便が良く、住宅団地も増えてきている。公民館、小学校、地域が共に連携・協働し三世代ふれあい交流に力を入れている。2 .実践事例 公民館の活動の中で三世代交流を主とした「地域ふれあいセミナー」があり、年 6 回開催。 29年度は・七夕作り・星空観察会・左義長などを行った。PTAの協力で若い世代の参加者が年々増えており、地域に定着してきた。また、平成26年度より地域の方の講師で手作り教室を行う新川サロンを偶数月で年 6 回開催。3 .成果と課題

 各種団体との連携により、地域に根ざした活動を推進できるようになり、その中で、子どもと保護者などの相互関係が深まり、地域の良さが発見できた。 地域の人との交流を深める活動により、幅広い世代で活動する機会が増え、孤立しがちな高

齢者が、家の外に出て地域活動に参加しやすいようになった。今後も公民館力の向上に努めていきたい。

◇平成30年度「富山県社会教育功労者」  ・髙橋久雄氏(富山県公民館連合会理事)◇平成30年度「富山県教育功労者等表彰」 ・優良社会教育機関:朝日町立大家庄公民館                    ・社会教育功労者 :髙井清高氏(高岡市立成美公民館長)

発表する水野指導員

1 .主題について 南砺市の大鋸屋地区は、田園や田んぼが広がる地域で、年々少子高齢化が進んでいるので、元気な地区にするためにどういった取り組みをしたら良いかと考え、工夫をして公民館活動を行っている。2 .実践事例 地区の健康づくりとして開催している「ビーチボール大会」や「夏山登山」は、小さい子どもから年配の方が登れる山にしている。「ブルーベリー摘み&ジャム作り体験」は、新鮮なジャムを試食して好評。「地区文化祭」や「地区レクリエーション大会(夏祭り)」、「さつまいも掘り&焼き芋大会」は、毎年たくさんの方が参加。特に夏祭りは、お盆の帰省中に開催し、子どもたちが楽しく参加できるようにゆかたコンテストを行った。3 .成果と課題 子どもたちの元気な笑い声を聞くと私たちも元気になる。三世代交流できる公民館作りを目指して活動していきたい。

発表する澤主事

おめでとうございます! 各種受賞者・公民館を紹介します

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( )6 とやま県公連会報 平成30年12月17日

巣箱かけ90年の伝統を継承して

異世代交流事業の推進

黒部市立愛本公民館

氷 見 市 十 三 公 民 館

  4 月22日㈰、地区内にある寺院千光寺の境内で、愛本地区伝統行事の巣箱かけが行われました。この日は小学生やPTA、祖父母世代の老人クラブの総勢25名が参加し、境内には早朝から明るくにぎやかな声が響き渡りました。昨年と今年は引き続き千光寺の木々に巣箱が設置され、本寺では以前よりも野鳥が多く飛来するようになってきました。 この巣箱かけは、害虫の駆除に農薬をまくので

はなく、野鳥を増やして虫を食べてもらおうとの発想で、昭和 5 年頃から旧愛本小学校の児童が続けてきたものです。自然の力を信じ、自然と調和しながら生活を築いてきたこの地区ならではの活動と言えます。 愛本小学校はこの活動により、昭和26年県知事表彰、昭和28年、昭和38年農林大臣表彰を受賞しています。平成18年 3 月に、統廃合と市町村合併により黒部市立宇奈月小学校となってからは、愛本地区の自治振興会、公民館、老人会、地区青少年育成協議会、宇奈月小学校愛本PTAが巣箱かけの行事を引き継ぎ、三世代交流事業に姿を変えながら伝統を継承しています。 愛本地区の神社・仏閣・公園を中心に、90年もの間、心のこもった手作りの巣箱がかけられてきたことは、この地域住民の誇りであります。先人が大切に守ってきた、このような地域の伝統行事を公民館活動の中にしっかりと位置付け、少子高齢化の中で途絶えることのないように、努力していきたいと思います。巣箱かけの様子

異世代交流「そば打ち体験教室」

 本館は、市内南部の布勢、神代及び仏生寺地区のほぼ中心部に位置しています。 地域の世帯数は約1,230戸、地域内には中学校1 校、小学校 1 校、保育園 1 園、地区公民館 3 館があります。  3 館の公民館では、ふれあいランチサービスや健康づくり教室など地区に密着した事業が実施されています。本館では、 3 地区の住民はもとより地区外の住民も対象に、詩吟、三味線、手芸、絵手紙、紙バンドの講座を開設して住民への学習機会を提供しています。 少子高齢社会の到来、核家族化が進行する中で、ともすれば薄れがちになる住民相互のコミュニケーションを促進するため、三世代が集う事業として、異世代交流そば打ち体験教室、ふるさとふれあい子ども広場、ふれあいお茶会などを実施しています。 ふるさとふれあい子ども広場では、地域の伝承遊び(竹細工など)を、ふれあいお茶会では、地区の社会福祉協議会と共催で、保育園児がお茶の

お手前を練習して、毎年 1 月に地域の方々を招いて、かわいいお茶のお手前を披露しています。異世代交流そば打ち体験教室では、児童とその親や祖父母などが、先生にソバ打ちを習い、打ったそばに鴨肉などを入れて、みんな和気あいあいおいしくいただいています。 これからも、住民ふれあいの場を提供する異世代交流事業を通して、地域の絆を深めるとともに、地域コミュニティの推進に取り組んで参ります。

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( )7とやま県公連会報平成30年12月17日

住民の笑顔を糧に

三世代が集う壇ノ山ふれあい公園

立山町立大森公民館

富山市立月岡公民館

 壇ノ山ふれあい公園とは、月岡校下の中心部に位置する小高い丘で、元は市営住宅「月見が丘団地」があった場所です。市営住宅が廃止された後、公園としての整備が始まり、平成21年 5 月に完成しました。今では、当公民館で行うふるさとづくりの三世代交流には欠かせない、中心的な場所になっています。 その中でも特に賑わうのが、春から夏にかけて行う「壇ノ山ふれあいイベント 枝豆の種まき~収穫祭」です。 5 月に公園近くの畑に月岡保育

所・幼稚園の園児と保護者が集まり、ひとり20粒ほどの晩酌茶豆の種を小さな手でていねいに植えていきます。苗が30センチほどに育つ 6 月には、保育所・幼稚園の園児と先生方を招いて大型トラクターを使った土寄せを見学してもらっています。  8 月のお盆過ぎには、いよいよ収穫祭。公園横の月岡町 4 丁目公民館で準備開始です。まずは、園児と保護者の方が枝豆の刈り取りをして、参加者全員でさやとりを行います。取れたての枝豆は、その場で 3 台の大鍋で茹で上げます。同時に公民館の厨房では、冷やしうどんの準備も進んでいます。茹でたての枝豆と出来立ての冷やしうどんを壇ノ山ふれあい公園へ運んで、さぁて、いただきます!塩味の効いた甘くてコクのある枝豆が口の中いっぱいに広がり、公園に集う三世代の笑顔もあちらこちらに広がっていきます。 当公民館は、子どもから大人まで幅広い世代の皆さんが気軽に参加して笑顔で元気になれる憩いの場として、一緒に楽しく学んでいきたいと思います。親子で枝豆のさやとり

 大森地区は立山町の西部に位置し、暴れ川と名声高い常願寺川の中流東側に10の集落があります。近年、水資源利用の小水力発電所が東大森地区・三ッ塚新地区に設置され、今後が期待されています。 大森公民館は、昭和21年設立の立山町第一号の公民館です。半世紀ほど前の大森小学校および大森保育所の跡地であることから、体育施設とグラウンドも併設しています。運動も盛んで、住民運動会や地区球技大会など、長い歴史があるのも大森地区の特長です。 ボランティア活動も積極的で、子育て支援や異世代交流行事など、幅広い分野で活動しています。 しかし、昨今の少子化・高齢化の波は避けられず、各行事の人集めには大変苦労しております。その一つが盆踊りです。例年、音頭取りの調達もままならず悩んでいました。そこで、今年は趣向を変えて「サマーフェスティバル・in カラオケ大会」を開催しました。初めての試みでしたが、工夫を凝らしたステージは大盛況!出演者は、ス

ーツ、学生服などスター顔負けの衣装で登場し、素晴らしい歌声を披露しました。観客の皆様もステージに割れんばかりの拍手を送りました。また、ゲームコーナーも設け、子ども達は射的や輪投げを楽しみ、行列ができるほど大盛況!多くの方に楽しんでいただき、スタッフ一同の喜びもひとしおでした。 今回のイベント成功を糧に、今後も地域住民の意見に耳を傾けながら活動していきたいと思っております。また、自治振興会や社会福祉協議会などの関係機関との連携を密にし、公民館活動が住民相互の関わりを深める一助になればと考えています。

サマーフェスティバル・in カラオケ大会

( )8 とやま県公連会報 平成30年12月17日

����高岡市立能町公民館

 能町校下は、高岡市の東北部に位置しており、一級河川小矢部川と庄川の河口に挟まれ、大きな工場・事業所も多く、住宅地と混在している地域です。 主要な幹線道路の整備や、土地区画整理事業・民間宅地開発などで面的な整備が進み、現在4,655世帯、人口は11,621人と大きく発展してきました。 校下の南北を走る路面電車「万葉線」は、高岡・射水両市の公共交通の根幹となっています。また、万葉線沿線の吉久地区は、藩政時代には収納米を納める越中で最大の加賀藩の御蔵があり、船で大阪などに出荷されていました。明治になっても、米を扱う商人が多く住み、米の交易で栄えた町です。旧道沿いの町並みは幕末から昭和初期にかけてのものと言われ、貴重な文化遺産となっています。 昭和52年に建設された公民館はこのたび移転改築し、平成29年 4 月17日に新公民館の竣工式を執り行いました。敷地面積は1,950.88㎡、延床面積は538.69㎡の鉄筋コンクリート造り平屋建てです。館内は玄関を含めバリアフリー構造で、高齢者や身体障害者の方にも安心して利用していただけるようになっています。駐車場は30台収容可能であり、正面玄関から入ると右手に研修室が 2部屋、その奥にオール電化された調理実習室があります。そして、左手に事務室、多目的トイレ、和室が 2 部屋、その奥にステージ付きの多目的ホールがあります。また、公民館は地震時・洪水時の「指定避難所」として、高岡市の防災拠点施設にもなっています。 近年、少子高齢化の進行により地域活力の減少が問題になってきています。その為、毎年各種関係団体とタイアップし、「三世代交流ふれあい農園」で春にサツマイモを植え、秋にはその料理で収穫祭を行うなど、公民館が三世代の絆を結ぶ役割を果たし、地域の活性化に取り組んでいます。 今後は、地域の誰もが『生き生きと学び、豊かな心を育む』ため、本施設が地域社会の一翼を担う地域創生の拠点になるよう職員一同努めて参りたいと考えています。

生涯学習:コンサート 生涯学習:三世代交流ふれあい農園 特色ある新設備:バリアフリー多目的トイレ

サークル活動:子ども空手教室

公民館まつり:アトラクション

施設の全景