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(1) 2016年(平成28年) 6 月1日(毎月1日発行) (昭和27年1月12日第三種郵便物認可) 第 1040 号  カトリック教報 1カ月140 円 年間1,500円昭和27年1月12日 第三種郵便物認可カトリック長崎大司教区 広報委員会 〒 852‐8113 長崎市上野町 10‐34 カトリックセンター内 TEL 095‐843‐3869 FAX 095‐843‐3417 振替口座 01880‐5‐2699 発行人 大 水 文 隆 印刷所 株式会社 藤木博英社 〒 850‐0852 長崎市万屋町 5‐13 TEL 095‐821‐2146 FAX 095‐821‐2148 13 宿in 14 15 26 16 10 16 13 15 姿4 17 80 2016 年度 行事予定 月 日 行 事 備 考 4 月 10 日(日) 聖遺物の顕示・巡回 6/1 鹿児島へ 5月 2 日(月) 第138回クルシリヨ 5/5 まで 3 日(火) 教区評議会総会 カトリックセンター 8 日(日) 雲仙殉教祭 雲仙メモリアルホール 井持浦ルルド祭 井持浦 16 日(月) 日カ連長崎総会 5/17 まで 20 日(金) 教区主催韓国巡礼 5/23 まで 24 日(火) 教区司祭黙想会 大司教館(5/27 まで) 6月 9 日(木) 公開聖書講座 カトリックセンター 7 月 24 日(日) 教会の教えに基づく “いのちの学び ” カトリックセンター 26 日(火) WYD クラクフ大会(本大会) 7/31 まで 8月 5 日(金) 広島ピース・スタディー 8/6 まで 8 日(月) 原爆殉難者慰霊祭 爆心地公園 9 日(火) 平和祈願祭(長崎) 浦上教会・平和公園 11 日(木) NAGASAKI 平和を願うコンサート 深堀教会 15 日(月) 平和祈願祭(佐世保) アルカス SASEBO 16 日(火) 沖縄平和学習 8/19 まで 9月 6 日(火) 結婚講座秋コース開講 毎週火(11/15 まで) 11 日(日) 大村殉教祭 シーハットおおむら 18 日(日) 福者カミロ・コンスタンツォ殉教祭 焼罪史跡公園 公開聖書講座 カトリックセンター 19 日(月) 公開典礼講座 カトリックセンター 22 日(木) 下五島地区記念ウルトレヤ 福江教会 25 日(日) 聖トマス西と十五殉教者祭 中町教会 10 月 9 日(日) 島原・天草殉教福者記念ミサ 南島原・原城跡 NCK 主催信仰養成講座 10/10 まで 10 日(月) 上五島地区記念ウルトレヤ 青方教会 25 日(火) 長崎教会管区司祭集会(福岡) 10/27 まで 30 日(日) 牢屋の窄殉教祭 久賀・牢屋の窄 11 月 3 日(木) 佐世保地区記念ウルトレヤ 佐々教会 13 日(日) 黒瀬の辻殉教祭 生月・クルスの丘公園 20 日(日) いつくしみの特別聖年閉幕ミサ 浦上教会 23 日(水) 教区主催追悼ミサ 浦上教会 平戸地区記念ウルトレヤ 田平教会 12 月 4 日(日) 平戸ザビエル祭 平戸教会 1月 9 日(月) 長崎地区記念ウルトレヤ 浦上教会 2月 5 日(日) 日本二十六聖人殉教記念ミサ 西坂公園 6 日(月) 司祭研修会 大司教館 3月 5 日(日) 信仰養成講座修了式 カトリックセンター 16 日(木) 選任式 浦上教会 17 日(金) 日本の信徒発見の聖母(ミサ) 大浦天主堂 19 日(日) 司祭助祭叙階式 浦上教会 04 10 10 16 14 12 15 87 90 98 98

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Page 1: TEL FAX - Roman Catholic Archdiocese of Nagasaki › cms › newspaper › ... · (1) 2016年(平成28年)6月1日(毎月1日発行) 1月10 年100円 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

  (1) 2016年(平成28年)6 月1日(毎月1日発行)   (昭和27年1月12日第三種郵便物認可) 第1040 号   1カ月140円 年間1,500円(昭和27年1月12日第三種郵便物認可)  カトリック教報 1カ月140円 年間1,500円(昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

カトリック長崎大司教区広報委員会

〒 852‐8113 長崎市上野町 10‐34

カトリックセンター内TEL 095‐843‐3869FAX 095‐843‐3417

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発行人大 水 文 隆

印刷所株式会社 藤木博英社

〒 850‐0852 長崎市万屋町 5‐13

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教区召命委員会(岡

秋美委

員長)は、毎年5月の連休に「青

年のための巡礼ウオーク」を

行っています。若い世代がいろ

いろな教会を徒歩巡礼しなが

ら、それぞれの召命について向

き合う機会となればと企画して

いるものです。今年も5月3日

(火)から4日(水)までの一

泊二日のスケジュールの中で、

13人の青年と召命委員会の司

祭、佐世保地区の司祭と共に巡

礼ウオークを行い、教区内の教

会から集まった青年たちが、徒

歩巡礼や交流の時間を楽しみま

した。

 

初日は午後1時から神崎教会

で出発式を行い、巡礼が始まり

ました。神崎教会から褥崎教会

を経て大加勢教会まで歩き、夕

食を褥崎教会の方にお世話にな

り、宿泊もさせていただきまし

た。天気が荒れていたので一時

は出発も危ぶまれていたのです

が、出発式にいただいた祝福の

おかげか、天気も持ち直し、無事

に過ごすことができました。ま

た夕食の際に

は褥崎教会の

信徒の皆さん

と交流ができ

たことも大変

よかったと思います。

 

2日目は田平教会から平戸ザ

ビエル記念教会へ行き、焼罪史跡

公園まで戻りました。途中渡っ

た平戸大橋では横風が強く、怖い

思いもしましたが、巡礼者たちは

お互いに声を掛け合いながら頑

張って歩きました。巡礼の終わ

りには焼罪史跡公園でミサをさ

さげ、ミサの終わりに一人一人へ

巡礼証明書が手渡されました。

 

証明書を受け取った青年たち

にこの巡礼ウオークの感想を

聞いたところ、「いろんな人と

の交わりができてよかった」「社

会人となって自分の日々の暮ら

しで精いっぱいで、召命につい

て考える時間がなくなっていた

中、今回徒歩巡礼でさまざまな

話を聞くことで、自分自身の今

後の役割を再認識することがで

きた」「多くの人と歩きながら、

自分の召命の道もたくさんの人

と一緒に歩いていることに気付

かされた」と、それぞれ感じる

ものがあったようです。青年の

召命促進のために、来年はさら

に多くの青年たちの参加をお祈

りしたいと思います。

実行委員長 

川端志範

青年のための巡礼ウオーク

in

県北

召命に向き合う機会に

 「絶えざる御助けの聖

母」と呼ばれるビザンチ

ン様式のイコン(聖画)

が聖座からレデンプトー

ル会に委託されて、今年

で150年を迎えた。こ

れに合わせ、

世界各地で

聖画拝受1

50周年の

記念式典が

行われている。

 

聖母子のイコン

は、もともと14~15

世紀にクレタ島で描

かれ崇敬を受けてい

たものであるが、あ

る商人がローマに持

ち帰り、私的に保管

していた。その後、聖母

の出現によって、安置す

る場所と「絶えざる御助

けの聖母」という名前が

告げられた。1499年

にローマの聖マタイ教会

(聖母が指定された場所)

に安置されてから、多く

の巡礼者が訪れるように

なった。フランス革命の

混乱の影響で一時行方不

明になっていたが、その

後、奇跡的に発見された。

 

1866年4月26日、

教皇ピオ9世の命で、イ

コンは聖マタイ教会の跡

地に建てられた聖アル

フォンソ教会に戻され、

以後レデンプトール会が

このイコンへの崇敬を広

めてきた。「絶えざる御助

けの聖母」の取り次ぎに

よって数々の奇跡が認め

られたことにより、聖座

の命で冠が付けられた

16年度教区評議会総会

喜びを伝える生き方へ

「絶えざる御助けの聖母」

聖画拝受150周年

愛宕教会で記念式典

 

5月3日(火)10時か

らカトリックセンターに

おいて、教区評議会総会

が開催された。

 

あいさつに立った髙見

三明大司教は、悪天によ

る船の欠航のため五島か

らの参加が少なかったの

は残念としながらも、各

地区・小教区の代表者の

協力に感謝。評議会がこ

れからも単なる組織で

はなく、イエスに出会っ

た喜びを一人一人が感

じ、その喜

びを他の

人々に伝

える生き

方へと信者を招く推進力

となるよう願った。

 

続いて、任期を終えた

教区評議会副議長の森山

正文さん(浦上)と同委

員の大山ミサエ修道女

(お告げ)に、大司教から

感謝状が渡された。後任

として、副議長に藤田千

歳さん(浦上)、委員に蒲

原住枝修道女(聖母の騎

士)が任命された。

 

2015年度会務・決

算報告、16年度活動計画・

予算案の審議後、昼食を

はさんで13時から、教区

シノドス提言の実践のた

めの「基本計画」と「優

先課題」、設置が検討され

ている「みぜりこるぢあ

長崎」(仮称)の説明が

なされた。これを受けて

地区別の分団会が行わ

れ、全体会での発表と大

司教の総括をもって、15

時半に終了した。

が、近年修復する際に、冠

は外されて元の姿に戻さ

れた。

 

長崎教区では、4月17

日(日)に愛宕教会(主

井田

明師)で記念式

典が行われ、長崎市内の

各教会から約80人の参加

者があった(写真)。レ

デンプトール会の萩原義

幸師の講話があり、この

聖画がたどった不思議な

歴史を中心に話がなされ

た。引き続き、司祭6人

が共同司式して、「絶え

ざる御助けの聖母」の取

り次ぎを願うミサがささ

げられた。その後、茶話

会が行われ喜びのうちに

散会した。

 

当日は、パリ外国宣教

会のエミール・ラゲ師が

「絶えざる御助けの聖母」

に献げた大山教会からも

参加があり、喜びを分か

ち合っていた。

2016年度 行事予定月 日 行 事 備 考

4 月 10 日(日)聖遺物の顕示・巡回 6/1 鹿児島へ5 月 2 日(月)第138回クルシリヨ 5/5 まで

3 日(火)教区評議会総会 カトリックセンター8 日(日)雲仙殉教祭 雲仙メモリアルホール

井持浦ルルド祭 井持浦16 日(月)日カ連長崎総会 5/17 まで20 日(金)教区主催韓国巡礼 5/23 まで24 日(火)教区司祭黙想会 大司教館(5/27 まで)

6 月 9 日(木)公開聖書講座 カトリックセンター7 月 24 日(日)教会の教えに基づく “いのちの学び” カトリックセンター

26 日(火)WYD クラクフ大会(本大会) 7/31 まで8 月 5 日(金)広島ピース・スタディー 8/6 まで

8 日(月)原爆殉難者慰霊祭 爆心地公園9 日(火)平和祈願祭(長崎) 浦上教会・平和公園

11 日(木)NAGASAKI 平和を願うコンサート 深堀教会15 日(月)平和祈願祭(佐世保) アルカス SASEBO16 日(火)沖縄平和学習 8/19 まで

9 月 6 日(火)結婚講座秋コース開講 毎週火(11/15 まで)11 日(日)大村殉教祭 シーハットおおむら18 日(日)福者カミロ・コンスタンツォ殉教祭 焼罪史跡公園

公開聖書講座 カトリックセンター19 日(月)公開典礼講座 カトリックセンター22 日(木)下五島地区記念ウルトレヤ 福江教会25 日(日)聖トマス西と十五殉教者祭 中町教会

10 月 9 日(日)島原・天草殉教福者記念ミサ 南島原・原城跡NCK 主催信仰養成講座 10/10 まで

10 日(月)上五島地区記念ウルトレヤ 青方教会25 日(火)長崎教会管区司祭集会(福岡) 10/27 まで30 日(日)牢屋の窄殉教祭 久賀・牢屋の窄

11 月 3 日(木)佐世保地区記念ウルトレヤ 佐々教会13 日(日)黒瀬の辻殉教祭 生月・クルスの丘公園20 日(日)いつくしみの特別聖年閉幕ミサ 浦上教会23 日(水)教区主催追悼ミサ 浦上教会

平戸地区記念ウルトレヤ 田平教会12 月 4 日(日)平戸ザビエル祭 平戸教会1 月 9 日(月)長崎地区記念ウルトレヤ 浦上教会2 月 5 日(日)日本二十六聖人殉教記念ミサ 西坂公園

6 日(月)司祭研修会 大司教館3 月 5 日(日)信仰養成講座修了式 カトリックセンター

16 日(木)選任式 浦上教会17 日(金)日本の信徒発見の聖母(ミサ) 大浦天主堂19 日(日)司祭助祭叙階式 浦上教会

担当。04~10

年パリ外国宣

教会副総長、

神学生とボラ

ンティア担当。10~16年

パリ外国宣教会総長を務

めた。

 

14年5月にパリ外国宣

教会アジア地区司祭団研

修会が長崎で行われた

 

フランシスコ教皇は3

月9日(水)、パリ外国宣

教会総長ジョルジュ・コ

ロン神父をフランスの

ラ・ロシェル教区司教に

任命し、5月5日(木)ラ・

ロシェル見本市会場で司

教叙階式が行われた。

 

パリ大司教のヴァン・

トゥロワ枢機卿主司式に

よる叙階式に参列した

約4500人は、新司教

の上に神の豊かな恵みを

祈った。モットーは「わ

たしの恵みはあなたに十

分である」(2コリ12・9)。

 

コロン司教は1953

年6月15日生まれ、クレ

ルモン教区出身。87年司

祭叙階、パリ外国宣教会

在籍。90~98年中国でフ

ランス語教師。98~20

04年パリ外国宣教会総

長補佐、同宣教会の召命

および神学生担当、アジ

アに派遣される協力者の

パリ外国宣教会前総長

コロン師が司教叙階

際、プティジャン司教が

第1バチカン公会議の折

にフランスに運び、後に

カプチン・フランシスコ

修道会フランス管区本部

に保管されていた長崎キ

リシタンゆかりの聖母マ

リアの絵を、同管区長の

承認を得て長崎教区に返

還した。

 

ラ・ロシェル教区

は、浦上天主堂の建

設を始めたピエー

ル・テオドール・フ

レノー神父の出身教

区。パリ外国宣教会

の新総長には、ジル・

ライティンガー神父

が選出された。

人事異動・任命

( 

)内は前任地

 『カトリック教報』4月号掲載の「人事異動・任

命」は、次のように変更および追加される。

 

▼教区〔6月1日着任〕

 

宮川 

俊行師 

大司教館

(幼きイエズス修道会

大浦修道院司祭館)

 

葛島 

輝義師 

中町助任

(病気療養)

 

鶴巻 

健二師 

異動なし

(木鉢協力司祭)

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カトリック教報   第1040 号 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)     2016年(平成28年)6 月1日(毎月1日発行) (2)  

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発足のきっかけ

 

1998年から2012年までの14年

間、自死者が3万人台という高止まりの傾

向にあって、社会全体でこの問題に取り組

むことが緊急を要していた頃、私(鳥巣)

が関わっていた地雷、小型武器、子ども兵、

平和教育に国際的に取り組む団体(NPO

法人テラ・ルネッサンス)が活動している

アフリカの現状報告会を、長崎でも開いて

ほしいという要望があり、カトリックセン

ターで行いました。その時、現地スタッフ

のアフリカ人女性の方が、「私の国も大変

ですが、日本では自死者が3万人という問

題を抱えて大変ですね」と、他国のことに

気を留めてくださっていることに何かしら

申し訳ない思いになり、自死者3万人とい

う自国の社会問題に私たちは向き合い、真

剣に取り組んでいかなければならないこと

を痛感させられました。

 

その後、講演会開催などの準備を重ねる

中、CLC(クリスチャン・ライフ・コミュ

ニティ=イグナチオの霊性を生きる信徒の

団体=http://clcjapan.org

)のメンバーで、

東京教区の麹町教会(イグナチオ教会)の

信徒の方が「自死遺族の会」を運営してい

るという情報をもとに会の運営方法を教え

ていただき、長崎でも髙見大司教様をはじ

め長崎教区人権委員会に支援をいただい

大切な方を自死で亡くされた方々の集い

「ゆりの会」を通して思うこと

西町教会信徒 

鳥巣

シオリ

長崎教区司祭 

川口 

昭人

て、2012年に「ゆりの会」という、大

切な人を自死で亡くされた方々のための遺

族の会を立ち上げることとなりました。

 「ゆりの会」は現在、第1水曜日にカト

リックセンター(長崎市上野町)で、第3

水曜日にイエズス会の二十六聖人修道院

(長崎市西坂町)で、どちらも午後1時30分

から行っています。集いに参加された方々

と共に聖書を読み、読まれたみことばに思

いを寄せて、今の自分の思いを自由に分か

ち合っていただいています。もちろん、集

いの中で分かち合われたことは口外しない

ことが原則となっています。当初、涙を流

しながらの参加者も徐々に笑顔がみられる

ようになり、そのことが集いを運営してい

て何よりもうれしいことです。参加者から

も「ゆりの会で思いっきり気持ちを吐き出

せてよかった。そしてそれを何も言わず聞

いてもらえたことがよかった」とゆりの会

の存在に感謝していただいています。

 

とはいえ、発会当初は自死遺族に〝寄り

添う〟という大変デリケートな問題と向き

合うことに、不安がないわけではありませ

んでした。しかしCLCの3本柱(コミュ

ニティ・霊操・ミッション)のひとつであ

るイグナチオの霊操に、私たちスタッフも

助けられています。キリストが「たらい

に水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にま

とった手ぬぐいでふき始められた」(ヨハ

昨年の2015年には髙見大司教様による

司式のもと、浦上教会の被爆マリア小聖堂

で祈りが捧げられました。その追悼ミサ後

にお茶の席で、年配の男性の方でしたが、

「子どもの頃、聖堂の外で葬儀が行われてい

るところに出会って、どうして聖堂の中で

葬儀が行われないのかと聞いたら、自殺を

した人は聖堂の中で葬儀はできないんだと

聞かされ、そのことがずうっと心に残って

いましたが、きょうの御ミサでやっとその

ことから解放されました」と涙ながらに分

かち合ってくださり、そのことがとても印

象深く心に残っています。これからもこの

追悼ミサを通して、自死された方々のため

に祈ると同時に、自死に対する偏見や囚と

れをなくしていけたらと思っています。

教皇が問うカトリック教会の姿勢

 

―回勅『福音の喜び』から

 

フランシスコ教皇は『福音の喜び』4章

「福音宣教の社会的次元」において、貧しき

人々の「社会的包摂」を説いています。世

の中でも「ソーシャル・インクルージョ

ン」として最近ではよく語られている

このことばですが、弱者は個人の責任

が問われるよりむしろ、社会が生んで

いる人々であることを私たちが認識す

ることであり、個人にばかり責任を背

負わせてはならないという見方です。

いのちの尊さを伝えてきたはずのカト

リック教会の自殺の否定は、本来の意

味を失い、個人への断罪の象徴になっ

てきたことは否めない歴史です。教皇

フランシスコは言います。「カトリック

信者に痛みをもって述べたいことです

が、貧しい人々が苦しんでいる最もひ

どい差別とは、霊的配慮の欠如です。

……わたしたちは彼らに、神の祝福、神

のことば、秘跡の執行を差し出すこと

をやめてはなりません」(『福音の喜び』

200参照)。ぜひ回勅の186~216の福音宣

教の社会的次元を黙想していただけた

らと感じます。

 

日本の司教団も『いのちへのまなざ

し』の中で、日本の教会の反省点とし

てこのことに触れていますし(60)、ま

た残された家族の苦しみへの配慮を促

しています(61)。近親者を失った遺

族の心には、救えなかったこと、また自

分が追い込んだのではという罪悪感を

引きずりながら生きている方々がいま

す。東日本大震災後、「サバイバーズ・

ギルト」ということばも耳にするよう

になりました。自死のみでなく、震災

や不慮の事故で親しい人を亡くした人

に対して、自分がまだ生き残っている

ことに罪悪感や不条理さで、孤独に心

痛めているのです。突如襲う現実を受

け入れきれず、「私たちがなぜ?」と

理由付けをしようとしてしまうのは誰

しもです。その時、〝神の罰〟という

宗教的「天罰」思想が大きく現れてき

ます。それこそ人を苦しめるものであ

り、私たちも陥る宗教的感性です。ま

してそれを第三者が当事者に対して言

うべきものではありません。ただ当事

者自身でそこに陥ってしまうのです。

今回の熊本地震でも多くの事例が出て

くることでしょう。私たちも自死遺族

の集いの体験から、何かしらできるこ

とがあればと考えています。

この集いを

さまざまな地域に出向きながら

 

2015年、全国の自死者は前年と

比べ1456人減の2万3971人

と、6年連続の減少となっていますが、

大切な人を自死で亡くされた遺族の悲

しみや苦しみが減少することはないで

しょう。その遺族の方々に寄り添い、

癒やしの場となれるような「ゆりの会」

の集いでありたいと願っています。

 

現在、長崎地区だけで行われていま

すが、佐世保地区でも6月開催をめど

に準備しています。大村市でも随時行

われる予定です。ぜひ、この集いを近

隣の方々にも紹介していただきたいと

思います。ご遺族の方も決して無理は

なさらず、でも一度来て分かち合ってい

ただき、同じお気持ちを持つ方々の寄

り添いとなってくださると幸いです。

 「疲れた者、重荷を負う者は、だれで

もわたしのもとに来なさい。休ませて

あげよう。わたしは柔和で謙遜な者だ

から、わたしの軛を負い、わたしに学び

なさい。そうすれば、あなたがたは安

らぎを得られる」(マタイ11・28~29)。

 

イエス様のみことばに伴われつつ、

お会いできる日をお待ちしています。

 

5月8日(日)13時

から雲仙殉教祭(教区

主催・長崎北地区担当)

が開催され、約150

0人が会場の雲仙メモ

リアルホールに集っ

た。

 

ミサの前には、長与

教会の信徒と子どもた

ちが「鷹島の殉教者」

の朗読劇を披露し、会

場は大きな拍手に包ま

れた(写真)。

 

山脇

守師(滑石主

任・北地区長)は説教

の冒頭で、母の日に当

たってすべての母親の

ために、また熊本地震

で亡くなられた方々の

ために祈るよう招い

た。そして、イエスと

殉教者が身をもって証

しした「本当に大切な

ものとは何か」を、自

分自身に問い掛けるよう

諭した。「殉教者たちは、

命を犠牲にしてまでも信

仰を守ることが大切だ

と、行いをもって教え

てくれています。イエ

ス様と殉教者たちの生

き方を、いま一度静か

に考えてください。身

近に感じることによっ

て、信仰の面でも大切

なものに気付きます。」

最後に「皆さんの信仰

生活がさらに深いもの

になるように」と結ん

だ。

 

親子で殉教祭に参加

した女性は、「皆さん

〝本当に大切なもの〟とは

パウロ

安田久雄大司教

(大阪教区名誉大司教)

 

1921年12月20日福岡

県久留米市生まれ。43年東

京帝国大学農学部水産学科

卒業。同年中央気象台化学

科生物係。45年10月~47

年2月神戸海洋気象台海洋

課化学生物係。51年上智大

学文学部哲学科卒業。51年

7月~55年6月アメリカ留

学。在ボルティモア、聖マリ

ア大学神学科卒業。55年5

月21日司祭叙階。同年10月

~57年10月ローマ留学。教

皇庁立ウルバノ大学大学院

 

4月23日午前5時3

分、カトリック仁豊野

ヴィラで老衰のため逝

去。94歳。

博士課程卒業。58年3月大

阪大司教区司教秘書。63年

9月英知大学副学長。67年

6月~70年3月北浜教会主

任。70年2月5日大阪大司

教区補佐司教に任命。同年

3月21日司教叙階。78年11

月15日大阪大司教に任命。

79年2月12日着座。97年5

月10日大阪大司教引退。

 

葬儀ミサと告別式は4月

26日、前田万葉大司教司式

によりカテドラル聖マリア

大聖堂で行われた。

ネ13・5)という聖書の箇所を黙想し

た時、「私が傷つき痛みを抱えている

方々の傷をふくのではなく、そういう

方々の傷をふくのはイエス様だ」とい

う気付きをいただき、安堵のうちにゆ

りの会の運営にあたる決意をいたしま

した。その霊操は今も変わらない支え

となっています。

死者の月、追悼ミサで

 

年に一度、11月の死者の月に、自死で

亡くなられた方のための追悼ミサを

行っています。これは2011年から

始められ、今年で6年目を迎えますが、

とバスに乗って来まし

た。殉教者たちのこと

を考えると、胸がいっ

ぱいになります。信仰

についてもっと深く考

えたい」と語った。

 

ミサ後、雲仙地獄の

キリシタン殉教記念碑

への巡礼が行われた。

小雨にもかかわらず多

くの信者たちが参加

し、「本当に大切なも

の」に気付かせてくれ

るよう、殉教者の取り

次ぎを願った。

第33回 雲仙殉教祭

石  碑

文字彫刻

墓地工事

リフォーム

墓地分譲

代表 ラウラ・ビクーニア 濱 口 佳 織TEL(0956)23-1867

〒857-0032佐世保市宮田町7-7

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Kaori

佳織木工所佳織木工所家庭祭壇・聖具 祭壇・長椅子・朗読台

教会の教えに基づく“いのちの学び” 中高生を対象に、医療関係者を交え“性といのち”

について考える集いを行います。お父さん、お母さ

んも一緒に学んでみませんか?

   日時 7月 24 日(日)13 時~ 16 時   場所 カトリックセンター   主催 長崎大司教区 北地区家庭委員会

ゆりの会 日 時 6 月 8 日(水)13 時 30 分 場 所 カトリック三浦町教会信徒会館 連絡先 鳥巣シオリ(代表)    ℡ 095 - 807 - 3563 090 - 9488 - 7931主催日本 CLC(クリスチャン・ライフ・コミュニティ)

協力長崎大司教区 人権委員会

~たいせつな方を自死で     亡くされた方々の集い~

6.25 ㊏ ― 6.26 ㊐長崎カトリックセンター

*熊本地震の影響により開催場所が変更されました

*申し込みは主催者のホームページにて

主催 臨床パストラル教育研究センター

Page 3: TEL FAX - Roman Catholic Archdiocese of Nagasaki › cms › newspaper › ... · (1) 2016年(平成28年)6月1日(毎月1日発行) 1月10 年100円 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

カトリック教報  (3) 2016年(平成28年)6 月1日(毎月1日発行)   (昭和27年1月12日第三種郵便物認可) 第1040 号   

������������

小教区信徒数

世帯数洗 礼 ミサ参加者 結 婚

死亡信徒同士

混宗婚 (2)

異宗婚 (3)

他宗同士男 女 合計 幼児 成人 主日 復活 降誕

浦 上 2,918 3,677 6,595 1,310 29 12 1,800 2,300 2,700 4 0 25 1 74稲 佐 430 503 933 273 10 1 200 300 380 0 0 2 0 14城 山 1,216 1,482 2,698 741 18 8 700 850 1,200 3 0 9 0 29西 町 1,077 1,287 2,364 796 11 4 800 1,500 1,500 3 0 4 0 30本 原 930 1,140 2,070 505 11 2 550 900 1,000 1 0 2 0 15三 ツ 山 128 191 319 71 3 4 120 170 200 0 0 2 0 14中 町 545 743 1,288 440 4 2 500 800 800 5 0 10 1 27神 ノ 島 205 270 475 169 7 0 160 230 250 0 0 1 5 4木 鉢 452 572 1,024 301 4 0 330 450 650 0 0 3 0 13飽 の 浦 738 980 1,718 512 7 2 300 450 450 0 0 1 0 19本 河 内 71 93 164 63 0 0 50 80 100 0 0 0 0 2八 幡 町 164 236 400 121 1 0 100 110 110 1 0 0 0 1愛 宕 267 515 782 226 1 0 140 280 280 1 0 1 1 7大 浦 341 437 778 337 3 3 200 300 300 1 0 9 10 13大 山 105 166 271 104 2 2 90 130 130 0 0 0 0 5小 ヶ 倉 317 441 758 254 0 0 190 450 360 0 0 1 0 6深 堀 563 664 1,227 319 1 0 300 500 500 1 0 6 0 9香 焼 210 244 454 167 0 2 150 250 250 0 0 0 0 4馬 込 137 226 363 194 2 0 200 220 220 0 0 0 1 11滑 石 1,680 2,000 3,680 684 12 8 600 820 940 2 0 10 0 15出 津 288 365 653 221 2 1 250 350 350 1 0 1 0 14黒 崎 367 402 769 212 6 6 290 350 400 2 0 4 0 11時 津 477 555 1,032 291 4 1 200 250 400 1 0 0 0 12長 与 473 500 973 310 3 0 200 300 400 0 0 3 0 2東 長 崎 646 831 1,477 394 9 6 350 550 650 0 0 2 0 6植 松 802 940 1,742 496 11 11 500 700 850 2 0 9 0 27水 主 町 305 324 629 201 0 0 180 200 300 0 0 0 0 13諫 早 442 534 976 285 7 1 300 350 400 0 0 3 0 6愛 野 11 37 48 26 0 0 16 33 54 0 0 0 0 0島 原 60 84 144 69 1 0 40 60 100 0 0 0 3 2湯 江 81 268 349 47 0 3 250 260 260 1 0 0 1 4相 浦 504 608 1,112 480 5 2 380 500 600 0 0 5 0 14三 浦 町 498 662 1,160 389 5 8 450 600 800 0 0 6 0 15鹿 子 前 304 371 675 188 3 2 300 400 400 2 0 3 0 10俵 町 311 358 669 231 4 2 150 230 300 2 0 2 0 9大 野 486 561 1,047 310 0 0 250 300 300 0 0 2 0 5浅 子 354 361 715 185 2 1 180 280 300 0 0 1 0 6黒 島 220 242 462 205 0 0 200 250 250 1 0 0 0 7太 田 尾 169 117 286 105 2 0 80 200 230 0 0 0 0 3神 崎 837 884 1,721 369 10 2 450 800 800 1 0 3 0 10褥 崎 411 378 789 205 3 0 300 500 500 0 0 6 0 9大 崎 263 335 598 147 19 1 350 400 450 0 0 5 0 2天 神 226 265 491 128 6 1 120 150 210 0 0 1 0 5早 岐 246 304 550 178 1 2 150 200 250 0 0 0 0 1佐 々 329 388 717 211 1 0 200 250 250 1 0 3 0 8平 戸 320 385 705 216 12 0 250 300 350 2 0 5 0 10上 神 崎 238 240 478 144 3 1 250 350 350 1 0 1 0 5宝 亀 172 200 372 89 2 1 140 190 190 0 0 0 0 6田 平 314 376 690 210 3 0 300 400 450 0 0 5 0 15紐 差 506 630 1,136 283 7 14 300 500 550 2 0 3 0 23西 木 場 281 321 602 195 2 1 200 300 380 1 0 1 0 12平 戸 口 182 206 388 113 2 0 100 120 130 1 0 1 0 6山 田 125 173 298 71 1 0 100 250 250 0 0 2 0 6青 方 142 168 310 110 3 1 150 200 200 0 0 0 0 4大 曽 184 177 361 127 5 0 170 250 250 2 0 2 0 6青砂ヶ浦 521 568 1,089 371 5 0 250 400 400 0 0 6 0 23丸 尾 209 214 423 162 2 0 200 250 300 0 0 0 0 1仲 知 104 113 217 132 1 0 100 120 120 0 0 0 0 9曽 根 258 264 522 200 0 0 150 250 230 0 0 1 0 10鯛 之 浦 340 426 766 197 2 1 200 350 450 1 0 0 0 5浜 串 193 208 401 211 1 0 220 250 250 0 0 0 0 9

桐 320 316 636 198 4 1 220 300 300 1 0 0 0 5真手ノ浦 210 163 373 133 1 1 150 225 200 0 0 1 0 4土井ノ浦 127 151 278 117 0 0 140 180 200 0 0 1 0 9福 江 574 593 1,167 475 13 1 350 500 600 0 0 4 0 16浜 脇 38 41 79 30 0 0 40 70 60 0 0 0 0 1浦 頭 162 248 410 196 4 6 200 250 300 0 0 3 0 12奈 留 198 205 403 154 0 2 100 200 180 0 0 0 0 8水 ノ 浦 261 290 551 160 0 0 270 400 450 0 0 1 0 8三 井 楽 100 188 288 139 2 0 200 300 300 0 0 0 0 14貝 津 64 89 153 60 0 0 70 90 90 0 0 0 0 2井 持 浦 68 65 133 50 0 0 60 100 100 0 0 0 0 6総 計 27,815 33,559 61,374 18,013 305 130 18,496 26,648 29,754 47 0 182 23 748

(1) 長崎県内に居住する「司祭・他」と教区内の小教区に在籍する信徒の総計(2) 混宗婚とは、カトリック信者とカトリック以外のキリスト信者との結婚(3) 異宗婚とは、カトリック信者と非キリスト者との結婚

ヨハネ・パウロ2世教

皇と聖ファウスティナ

コヴァルスカ修道女の聖

遺物が顕示されており、

2人の取り次ぎを願って

祈ることができた。

教区本部 

小圷玉美

 

神ノ島小教区(主任

鶴崎伸也師)は5月1日

(日)13時から、高鉾島の

殉教を記念するととも

に、航海安全を祈り求め

る岬の聖母祭を開催、約

150人が集った。

 

教会から聖母像が立つ

岬を臨む海岸、神ノ島修

道院(お告げのマリア修

道会)を経て再

び教会へと巡っ

た聖母行列では、

子どもたちによ

る「花まき」も行われた。

 

例年、海岸でささげら

れているミサは、潮の関

係で聖堂内に変更され

た。鶴崎師は「ガスパル

上田彦次郎とアンドレア

吉田の2人は、ナワレト

神父とエルナンド神父を

かくまったために捕らえ

られ、高鉾島で殉教した。

当時の教会には、信徒の

ために全てを与え尽くそ

うとする司祭と、それに

応えて命を懸けて神父を

守る信徒たちがいた。今、

ばらばらになりつつある

教会に、高鉾島の殉教者

クとプロテスタントによ

る共同祈願もささげられ

た。

 

髙見三明大司教からテ

ゼ共同体についての簡単

な歴史と紹介があり、そ

の後ブラザー・ギランが

あいさつした。ブラザー

は、長崎教区が集いの開

催を快く受け入れてくれ

たことを感謝し、「私た

ちはいつくしみの特別聖

年を過ごしていますが、

いつくしみを実践するに

は勇気が必要です。テゼ

共同体では、毎日、お互い

に和解を実践していま

す」と語った。

 

この日、聖堂内には聖

して、4月19日(火)19

時から滑石教会で、テゼ

「黙想と祈りの集い」が

行われた。

 

カトリック合唱団(田

中耕平団長)による美

しい歌声が響く中、子ど

もたちがロウソクの火

を次々に灯し、集いが始

まった。聖書から取られ

た短い歌詞を繰り返し歌

うことで、その言葉が心

の中に染み込んでくる。

聖歌の間には、聖書の朗

読と黙想、またカトリッ

 

フランスの超教派修道

会「テゼ共同体」からブ

ラザー・ギランをお迎え

長崎大司教区現勢統計表(2015/12/31 現在)

地 域 …… 長崎県 小 教 区 …… 72面 積 …… 4,132 ㎢ 準小教区 …… 1県 人 口 …… 1,374,830 人 巡回教会 …… 57カトリック …… 62,242 人 (1) 集 会 所 …… 2

信徒数 司祭・他 総数2013 年 61,262 人 935 人 62,197 人2014 年 61,297 人 909 人 62,206 人2015 年 61,374 人 868 人 62,242 人

いつくしみを実践する勇気を

滑石教会でテゼ「黙想と祈りの集い」

一つになるように

神ノ島・岬の聖母祭

は、〝一つになるように〟

とのメッセージを送って

いるのではないか」と説

いた。4人の殉教者は、

日本205福者に加えら

れている。

 

女性信徒は「毎日のよ

うに聖母マリア像と高鉾

島に向かってお祈りをし

ています。私たちの子ど

もの時代と違って子ども

が少なくなってきていま

すが、『花まき』を見て

当時の自分と重ね合わ

せ、なつかしく思えまし

た。今日は天気も良く、

たくさんの人にきてもら

いマリア様も喜んでいる

でしょう」と話した。

大槌ベースボランティア募集⃝ 9月15日㈭~21日㈬ ( 8 /17締切)⃝10月13日㈭~19日㈬ ( 9 /14締切)

〔8月は定員に達したため募集なし〕 申し込みは所属小教区へ。問い合わせは教区本部事務局(松尾)まで。

TEL 095-842-4450 FAX 095-842-4460

ぶどう園

▼教区生涯養成委員会主

催「公開聖書講座」 

月9日㈭19時~20時30

分、カトリックセンター。

▼召命祈願ミサ 

7月8

日㈮19時、中町教会。

 

5月2日から5日まで

イエズス会立山修道院

で、中村倫明師指導のも

と開催され、18小教区20

教会32人(男性11・女性

20・司祭1)が参加した。

 

開催50年の節目を迎え

た今回、それぞれが抱え

ている悩み、苦しみを分

かち合い、いつも神が共

にいる喜びを感じながら

自分の役割を果たす決意

を新たにした。

 

浦上3、中町2、飽の浦

1、大山1、香焼2、滑石

2、時津2、長与2、植松

3、三浦町1、大野

1、浅子2、太田尾

2、天神1、平戸

2、西木場2、三井楽1、

大宮(埼玉)1、司祭1。

第138回クルシリヨ

短 信

〈堅信式〉

 

西町教会では4月10日

㈰9時から中学生11、大

人3の計14人、長与教会

では5月1日㈰9時から

中学生22、高校生1、大人

1の計24人が、堅信の秘

跡を受けた。

Page 4: TEL FAX - Roman Catholic Archdiocese of Nagasaki › cms › newspaper › ... · (1) 2016年(平成28年)6月1日(毎月1日発行) 1月10 年100円 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)

カトリック教報   第1040 号 (昭和27年1月12日第三種郵便物認可)     2016年(平成28年)6 月1日(毎月1日発行) (4)  

みんな声が大きかった

のですごかったです。いっ

ぱい、人がいたのでびっ

くりしました。むずかし

かったです。はちの声が

とても大きかったです。

(小2・浦田麻妃)

去年の10月から、れん

しゅうをしてすごいなぁ

と思いました。また、見

たいです。昔の人はああ

 

子たちよ、言葉や口先だけ

ではなく、行いをもって誠実

に愛し合おう。

(Ⅰヨハネ3・18)

 

教会に行くとみことばの朗

読の中で、祈りの中で、説教の

中で耳に入ってくるのが「愛」

という言葉です。キリスト教

は愛の宗教であるとも言われ

ます。冒頭に挙げたこの言葉

は、私たちの信仰を生きると

はどういうことかを教えてく

れます。御父は私たちを愛し

て、御子をこの世に送られ、そ

の御子は私たちのために、命

を捨ててくださいました。そ

の愛に応えるために、「言葉

や口先だけではなく、行いを

もって誠実に愛し合おう」と

ヨハネは呼びかけています。

 

ヤコブの手紙はもっと具体

的に書いています。着るもの

もなくその日の食べものにも

事欠いている人に、「安心し

て行きなさい。温まりなさい。

満腹するまで食べなさい」と

言うだけで、必要なものを何

一つ与えないなら何の役に立

つかと(ヤコブ2・14~26参

照)。私は天気予報を聞いて

みことばにふれて

下窄優美シスター(お告げのマリア修道会)

128

いる時に、この言葉をよく思い

出します。「今日は、冷え込む一

日となりそうです。どうぞ暖か

くしてお過ごしください」、ある

いは「今日は真夏日となります。

クーラーを使うな

どして涼しくして

お過ごしください」

と言ってくれます

が、そうできない人

がたくさんいるだ

ろうにと考えてし

まうのです。私た

ちは主日のミサで

共同祈願を捧げま

す。必ず、苦しんで

いる兄弟姉妹のために祈ります

が、どれほど意識して行動に移

しているでしょうか。

 

神様の愛はとても具体的で

す。イエス様を人として遣わし、

聖霊を送り、教会の歩みを守っ

てくださっています。私たちの

愛もまた祈りだけに終わること

なく、行いに結びつくものであ

りたいと思います。神様の私た

ちへの愛がどれほどのもので

あったかを深く分からせていた

だき、その愛を生きることがで

きたらどんなにすばらしいこと

でしょうか。だれにでも、そし

て一人でもできることを考えて

みました。挨拶と笑顔です。自

分の兄弟にだけ挨拶するのでは

なく(マタイ5・43~48参照)、

教会や近所で、何回となく会っ

ていて顔は知っているけれど名

前は知らないその人に、今日こ

そは笑顔で挨拶することから始

めたいと思います。

   

*次回から純心聖母会の

     シスター

 

信徒発見記念劇を鑑賞した鯛之浦小教区の小中学生

の感想文(抜粋)。

〔学年は2015年度〕

ゆうふうに生きてたんだ

なぁとかんじました。

(小3・戸村ねね)

何があろうとキリスト

の祈りを続けていたのが

すごいなと思いました。

女の人がプティジャン神

父様のところへ行って(わ

たしのむね

あなたとお

なじ)と言ってやっとキ

リストを見つけたところ

がとてもよかったです。

(小5・岩村悠生)

キリスト信者であるこ

とを隠しながら生活して

いたことがとてもかわい

そうだと思いました。劇

に出ている人皆がすごい

と思いました。昔は、キ

リスト信者を追放したり

するなどたくさんの大変

なことがあったんだと勉

強になりました。そして、

マリア様がとてもすごい

存在なんだとあらためて

感じました。

(中2・谷口梨緒菜)

浦上にいた信徒たち

は、潜伏キリシタンとし

て、毎年、新年に行われる

ふみ絵を行いながら、家

に集まり、全員でお祈り

する。ふつうにお祈りで

きないからキリシタンた

ちにとってはとても大変

だったと思うけど、先祖

からずっと伝えられてき

たものだから、たえなが

ら伝えてきたのはすごい

と思いました。大浦に天

主堂が出来ると知った信

徒たちは、命を懸けてで

もサンタ・マリアのご像

が見たくて、男衆たちに

いくら反対されても、女

衆たちは信じて行動する

ことができていて、すご

いと思いました。私たち

が今、お祈りできている

のは、先祖が命懸けでど

のように伝えてきたかが

わかり、先祖の人たちは

すごいと感心しました。

(中1・野口未零)

僕は150年前からカ

トリックの信者がいたと

いうのは、一説にすぎな

いと思っていました。踏

み絵は、とても信者さん

たちからしたらとてもつ

らかっただろうし、当時

は信者の数も少なかった

だろうから、当時の人は

とても泣きたかったと思

う。でも、イエスさまを

信じて、神さまに祈りを

唱えていて信じる力は今

「そして 

サンタ・マリアがいた」を観て 

(2)

マリア

橋口幸子さん

(城山教会信徒)

パウロ

湯浅英俊さん

(湯浅俊治師の父)

石碑に、当時9歳だった

橋口さん(旧姓山口)の

一文が刻まれている。

 「のどが乾いてたまり

ませんでした 

水にはあ

ぶらのようなものが一面

に浮いていました 

どう

しても水が欲しくて 

うとうあぶらの浮いたま

ま飲みました」

 

平和の泉は1969

年、水を求めて亡くなっ

た被爆者を悼み、平和を

祈念して建設された。橋

俊治師により、葬儀ミサ

は4日髙見三明大司教の

主司式により、浦上教会

で執り行われた。

 

葬儀ミサの説教の中で

湯浅師は、「父はテレビ

に出てくる、まさにスー

パー父ちゃんでした。母

が長期入院していた時、

私とすぐ下の弟を学校に

送り出すと、末の弟を背

負い仕事に行っていまし

た。私たちは学校が終わ

ると父の職場に向かい、

 

4月20日、長崎市内の

病院で逝去。80歳。

 

長崎市松山町の平和公

園にある「平和の泉」の

 

5月1日、長崎市大浦

のあじさい病院で逝去。

75歳。

 

通夜は3日長男の湯浅

口さんは爆心地から約2

㎞の疎開先で被爆、家の

下敷きになったが助か

る。体験記(『原子雲の

下に生きて』)には、

「ピカッと光ったと思っ

たら、家がつぶれて、私た

ちはみんな、その下じき

になっていました。…『イ

エズス……イエズス』と

呼びました。そうしたら、

心が落ち着きました」と

綴られている。

 

葬儀ミサ・告別式は22

日、城山教会で行われた。

父の仕事が終わるまで

そこで過ごしていまし

た。仕事の帰りがけに、

市場に立ち寄って食材を

買い、夕食の準備。そう

いう日々が長く続きまし

た。父がこのことをどう

受け止めていたか分かり

ませんが、たぶん幸せで

はなかったかと思いま

す」と、家族のために献

身する父親の姿を語っ

た。

いつくしみを生きよう

井持浦で第24回ルルド祭

 

母の日の5月8日

(日)、井持浦教会(主任

中村

満師)で第24回ル

ルド祭が開催された。

 

教会下の玉之浦カント

リーパークには、地区司

祭団・修道者・各小教区

の信徒ら約400人が

集い、ロザリオを唱えな

がら聖母行列を開始し

た。「いつくしみの特別聖

年」の今年は、「愛とい

つくしみを生きよう―

いつくしみを宿す教会の

使命を自覚し、神の母性

を体現した母マリアの取

り次ぎを願った。

 

毎年お告げのマリア修

道会のシスターは、この

日朝4時に福江修道院を

出発し、井持浦までの約

30㎞、8時間の道のりを

徒歩で巡礼する。今年は

鳥瀬文武師(水ノ浦主任)

が挑戦、話題をさらった。

聖母マリ

アのよう

に」のプ

ラカード

を掲げて、教会敷地内の

ルルドまで祈りの歩みを

進めた。続くミサの説教

の中で岩崎晋吾師(浦頭

主任)は、「顔は心や感

情が表れる部分。怒りや

悲しみでなく、いつくし

みの表情が大事」と呼び

掛け、「顔を向けると目

線が動く。キリストの目

線はいつも、弱く困難の

うちにある人に向けられ

た」と説いた。参列者は、

よりも強いのではないの

か?と思いました。そし

て、とても印象的だった

部分は、最後のマリア様

の像を見つけ出した時の

場面です。そこで初めて、

当時の信者さんたちは、

マリア様はずっと近くに

いた‼ということに気づ

いていたので、とてもす

ごいと思った。そして、こ

れまで、あの信者さんた

ちがキリスト教を伝えて

くれなかったら、長崎は

信仰の島や祈りの島とい

う別名はつけられなかっ

たのだと思いました。

(中2・吉村匠永)

お知らせ

〈熊本地震被災者支援〉

 

教区評議会は、4月14

日に発生した熊本地震の

被災者支援のために、一

菜募金から4月25日付で

次のところへ送金した。

福岡教区

200万円、大

分教区

50万円、カリタス

ジャパン

100万円。

感 謝

香典返し

長崎カトリック神学院

◦矢ヶ部キメ様

(滑石)

 

故ペトロ矢ヶ部喜京様

◦片山キミ子様

(本原)

 

故パウロ片山

徹様

 

右の方々からご芳志を

賜りました。お礼とご報

告を申し上げます。

日本の信徒発見150周年記念劇

DVD『そして サンタ・マリアがいた』 4月の長崎ブリックホール公演の DVD が完成し

ました。チトセピアホールでの初演、佐世保、上五

島公演の DVD もあります。各 1,500 円。

申込先 劇団さばと座(事務局 林田殉二)Tel/Fax 095 - 861 - 3612 携帯 090 - 8628 - 5784