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カスタマーマガジン | 2017 年 5 月 ヘビーリフター xetto® が市場デビュー 評価を裏付ける信頼 ホルビガーに信頼を寄せる Tiverton PowerMOTION HOERBIGER @

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カスタマーマガジン | 2017 年 5 月

ヘビーリフターxetto® が市場デビュー

評価を裏付ける信頼ホルビガーに信頼を寄せる Tiverton Power社

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論説

献身的で優秀な社員達に、お客様の成功と価値を 生み出す機会に貢献する チャンスを与えて下さい。”

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論説

前回のカスタマーマガジンの記事を編集するにあたり、強い感銘を受けました。

最新号では、特集としてホルビガーとの体験をお客様自身に語っていただいております。本誌では、注目すべき事例の数々を取り上げ、たとえば製造コストの削減や効率性の向上といったお客様の機能を、私たちがどのようにサポートし、寄り添っていくのかご紹介します。

私たちの目標は、お客様がホルビガーと関わるあらゆる機会をポジティブな経験としてとらえて下さり、そして私たちと手を結ぶことで御社のビジネスがプラスになることです。

私たちは 2017 年に、お客様の関心やニーズにこれまで以上に対応し、またお客様のマーケットにより密着すべく組織構造の改革を致しました。

コンプレッサーテクノロジー事業部においては、ローカル販売の役割を強化しました。エンジンと安全ソリューション事業部はそれぞれのビジネスに対してグローバルに展開する専門部署となりました。

ドライブテクノロジー事業部では、当社のシンクロナイザーとシフト力の専門技術をより充実させるためにON/OFF管理やトルク管理アプリケーションといった将来につながるトピックを集中して取り扱う 『アドバンス・アプリケーション・プロダクトライン』 を設立しました。

コンプレッサーテクノロジー、エンジン、安全ソリューション部門の専門技術とシンクロやアドバンス・アプリケーション・プロダクトライン、そして油圧ビジネスなどあらゆるものをトータルすることで、ホルビガーがいかに幅広いマーケットのお客様に価値とメリットを提供することが出来るか示しています。

私たちにお任せください。7,000人の献身的で優秀な社員達に、お客様の成功と価値を生み出す機会に貢献するチャンスを与えて下さい。

HOERBIGER Holding AG

CEO 兼 執行委員長 Jürgen Zeschky

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読者の皆様へのご挨拶

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フォーカス: 繰り返し 目にした名前

ホライズン12 xetto® がデビュー 2017 年初旬、ドイツのドレスデン

近郊フライタールにある Kfz-Tech-nik Schurath 社に、グローバルイノベーションと言える当製品の第一号が納入されました。

16 ホルビガーTorqueLINE で排出量をカットダウン

トルクコンバーターを装備したオートマチックトランスミッション用の革新的なシフトエレメント・ホルビガー TorqueLINE を特集します。

ドライブ26 新しい息吹 ミシガン州の住民は、365 日24時間

休みなく、安定した電気と天然ガスの供給を DTE Energy 社に頼っています。

32 未来を担うアクチュエーター プレスブレーキを製造する

SafanDarley 社と ホルビガー は、 ハイブリッドのコンセプトに基づいたプレスブレーキとして H-Brake

ハイブリッドを共同開発しました。

38 コジェネレーションプラント の安全性

Stadtwerke Duisburg AG のコジェネレーションプラントでは、住民と環境に配慮する燃料サイロが IEP

Technologies 社の防爆システムによって保護されています。

スピリット20 極限の性能 ホルビガーと、トランスミッション

専門企業 TREMEC 社はコミュニケーションと優れたコラボレーションを背景としたパートナーシップを長年に渡って築いています。

44 理想的なパートナー Volvo Penta 社はボートに採用され

ているトリムとステアリングシステム用として ホルビガー製の油圧式キーコンポーネントに10 年以上 も信頼を寄せてきました。

50 ショートカット

51 クレジット

プロジェクトのパートナーをどう選びますか? : 米国ロードアイランド州の Tiverton Power 社でコンプレッサーシステムの主な保守とアップグレードを担当するスタッフが、商業媒体とオンラインを介して調査をしました。そこで繰り返し目にした名前こそホルビガーでした。 連絡してみたところ、スタートから印象に残る対応でした。

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目次

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繰り返し 目にした名前

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フォーカス

プロジェクトのパートナーをどう選びますか? 方法として、同僚からの紹介や、以前の仕事仲間に依頼するなどが挙げられます。米国ロードアイランド州の Tiverton Power 社で、コンプレッサーシステムの主な保守とアップグレードを担当するスタッフは、それらの方法では上手くいかず、多方面への調査を始めます。そこで繰り返し目にした名前こそ、ホルビガーでした。連絡してみたところ、最初から印象に残る対応でした。

本文:Alexander Chavez 撮影:Cheryl Clegg

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1 Patrick Raffety(ホルビガー) は Hydro-COM システムの稼働状況に満足しています。

2 アップグレードの後、Tiverton Power 社の Peter Doucette 氏と彼のスタッフ達は、コントロールルームから簡単にシステム運用できるようになりました。

3 HydroCOM システムは脈動と振動を抑えるだけでなく、稼働状況全体の改善を達成しました。

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2 000 年以降、Tiverton Power 社の複合サイクル・天然ガス火力プラントは、ロードアイランド州の一般家庭と事業向けに供給する一方で、ニューイングランド地方の残り5つの州に電力を供給しています。当初は全容量を稼働させるベース

ロードプラントとして設計されました。しかしプラントは市場の規制緩和の結果、試運転後すぐに需要に応じて負荷レベルを変えて発電するサイクリング運転に切り替わりました。

長年にわたり、Tiverton Power 社はニューイングランドで最もクリーンな天然ガス火力プラントとしての評価を得ています。この評判を維持するためにオーナーである Emera Energy 氏は 2012 年に大規模な保守とアップグレードの計画を策定することにしました。タービン改造によってガス流量も様々になったので、オペレーションマネージャーの Kevin Bieu 氏は、コンプレッサーシステムを『その時その場』で配備することが難しいと考えました。そこで、プロジェクトチームはシステム全体の状態を把握するのに職場に足を運びます。「私たちは関係者全員に運転状況を確認することで、このコンプレッサーの長所と短所を割り出しました。」と、Bieu 氏は語ります。すぐに数々の改善が必要なことが明らかになりました。まず第一に、コンプレッサーの安全性を向上させて、運用の柔軟性を高める必要がありました。天然ガスの需要はここ数年高まっており、同コンプレッサーは今まで以上にニーズがあります。そのニーズに応えるべく、脈動と振動の問題を解決しなければなりません。「強化が必要なものを挙げたところ、実に長いリストになりました。」と、プロジェクトマネージャーの Peter Dou-

cette 氏は語ります。パートナーを見つけるためにネットやコンプレッサーの業界紙などをあれこれ探している中で、繰り返し目にした名前がありました。それこそがホルビガーだったです。そこでEmera Energy 社の担当チームはコンタクトをとってみることにしました。

最初の連絡HOERBIGER Service Inc. (テキサス州ヒューストン)の主任プロジェクトエンジニア・Bruce Hermonat は、Tiverton Power氏 からのメッセージを覚えています。「最初の問い合わせは当社のウェブサイト経由です。そして次の日には電話会議をしていました。」翌週、Hermonat 氏はそのアプリケーションを実際に見に来ています。彼は、ホルビガーの HydroCOM をコンプレッサーシステムに導入させることのメリットを直感しました。また、Tiverton Power 社のチームはホルビガーの素早い対応を評価しています。2015 年 11 月半ばに、Hermonat 氏の考えを検証するために Reliability, Efficiency and Environmental

「ホルビガーはあらゆる 問題やリスクを熟知して おり、常にソリューションを 提案してくれます。」

Tricia Keegan氏、Tiverton Power社プラントマネージャー

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フォーカス

「更新後のシステムでは、コンプレッサー負荷を極めてスムーズに変化させることができ、プラントの運用に関する信頼性が増しました。」

Kevin Bieu 氏、 Tiverton Power 社プラントオペレーションマネージャー

Tiverton Power 社の複合サイクル天然ガス火力プラントは、ロードアイランド州の一般家庭と事業向けに供給を行っており、またニューイングランド地方の残り5つの州で電力を供給しています。

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フォーカス

Soundness(REE)監査が実施されました。そして期待通り、 HydroCOM は脈動と振動を減らしただけでなく、稼働状況全体も改善させました。 REE 監査が求めるところの“広い見解”を持つことで、他にも多くのアップグレードの可能性を指摘することが出来ました。この徹底した姿勢を通じて、Tiverton

Power 社から全面的な信頼を得た結果、2016 年 10 月に予定されていた大がかりなオーバーホールにおけるシステムの入れ替えを任されたのです。

ホルビガーと Tiverton Power社のチームはエンジニアリング段階で必要なあらゆるデータを収集するために手を組みました。「これはチームワークの成果です。」と、Bieu 氏は語ります。しかしながら多少の障害はつきものだとホルビガーのエンジニアリングマネージャー・ Patrick Raffety は当時を回想します。「必要とした初期導入時の文書の一部は容易に入手出来ず、そのたびに出張しなければなりませんでした。ですが最

終的には、全てを無事完成させました。導入時、プラントが求めるハイレベルな安全性と信頼性にマッチさせるためにコンプレッサーの大幅な改造が必要になりました。ホルビガーチームが状況に余裕を持って取り組んでいたことが、Tiverton

Power 社の印象をさらに強めました。

大きな改善アップグレードされたコンプレッサーは 2016 年 11 月から稼働しています。Doucette 氏はこの改善を高く評価しています。まず HydroCOM システムの無段階コントロールです。「コンプレッサーは 18 パーセントから 100 パーセントの範囲で自由自在に稼働させることができ、タービンのガス圧を精密に制御出来ます。そのため動力が無駄になりません。」と、同氏は語ります。コンプレッサーの従来の稼働は 50、75、100 パーセントでのみ可能でした。「以前は需要なしではコンプレッサーを稼働できなかったため、それが診断作業や修理を困難なものにしていました」と、彼は続けます。

もうひとつ大きな改善は、初めてコントロールルームからコンプレッサーをトータル的に管理できた点です。さらに、ホルビガーがコントロール通信をコンプレッサーからコントロールルームまで光ファイバーで直接繋いだため、制御がより安全になり、インターネット経由でする必要がなくなりました。コンプレッサーの改善により、Tiverton Power社はまったく異なるレベルの安定した稼働を手に入れたのです。プラントオペレーションマネージャー Bieu 氏:「以前の手順では、コンプレッサーの負荷を変えると圧力が突然変動していました。更新後のシステムでは、コンプレッサー負荷を極めてスムーズに変化させることができ、プラントの運用に関する信頼性が増しました。」

パートナーシップの始まり2016 年 11 月の再稼働以来、コンプレッサーシステムは見事な稼働率を示しています。「私たちにとって、コンプレッサーといえばホルビガーこそ業界のリーダーです。彼らはあらゆる問題やリスクを熟知しており、常にソリューションを提案してくれます。」と、プラントマネージャーの Tricia Keegan 氏は語ります。Hermonat は、プロジェクトの成功がチームワークのたまものであることを強調しながら賛辞を惜しみません。「これは Tiverton とホルビガー両社の素晴らしい団結心のたまものです。」このプロジェクトは、両チームのパートナーシップの始まりであり、それが Tiverton Power の親会社である Emera

Energy 社とホルビガーとの間のさらなる協力関係につながっていくと自信を持って言えます。

Bruce Hermonat(ホルビガー)は、Reliability, Efficiency and Environmental Soundness (REE) 監査が実施される前にコンプレッサーを検査した初期チームの一員です。

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ホライズン

ホルビガーのヘビーリフターが、待望の市場デビュー。 2017 年初旬、ドイツのドレスデン近郊フライタールにある Kfz-Technik Schurath 社に、グローバルイノベーションと言える当製品(量産タイプ)の第一号が納入されました。

本文:Simon Schmid 撮影:Frank Grätz

xetto® がデビュー初回納品先 : Kfz-Technik Schurath社

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ホライズン

Frank Zink (右)、ホルビガーの主任アカウントマネージャーが、Kfz-Technik Schurath 社 代表取締役Gerd Schurath 氏に xetto® 第一号を納入。

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「xetto® の幅広い用途と 利用者への明確な 付加価値は、最初から 高く評価しています。」

Gerd Schurath 氏、Kfz-Technik Schurath 社の 代表取締役

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Kfz-Technik Schurath 社は xetto® の 認定販売代理店であり、専用の ショールームを設けています。

K fz-Technik Schurath 社は、いち早く xetto® の販売代理店として名を連ねた会社で、ホルビガーの画期的な運搬・積載・荷降ろしシステムの 認定ディーラーとして活躍しています。同社は、専門家向けのフリート管理に約 15 年の経験が

あり、独立サービスプロバイダーとして乗用車、商用車、トラックなどから特装車、トレーラー、フォークリフトまで幅広い車両に対応しています。スペシャリストはサービス、保守、修理の必要性を検討・チェックし、すべての作業が正しく、タイムリーに行われるよう管理します。そのため、フリートのお客様は自らの業務に専念できます。

「フリートプロセスの最適化、フリート管理に関連する質問やサービスの問い合わせ先として、私たちは常に、お客様向けのスマートソリューションを探しています。」と、代表取締役

Gerd Schurath 氏は語ります。「“荷役” の中でも特にバンや小型トラック向けの載積テクノロジーは、わが社にとって将来的に楽しみなビジネスであると考えています。」

魅力的なニッチマーケットSchurath 氏は、『幅広い用途』と『明確なメリット』というコンセプトを掲げるxetto®を当初から高く評価していました。

「ホルビガーが xetto® を紹介したその場で、一目ぼれをしたと言っていいでしょう。」 と、Schurath 氏は語ります。「私たちは、常にお客様のニーズに合わせたシャープなソリューションを探し求めています。この姿勢はフリート管理における標準的フルサービスのリーシングプログラムとは異なります。 xetto® により、私たちは “快適な積載” というニッチで魅力的なセグメントで活躍出来ます。」 xetto® の独自なデザインが可能性を拡大: 特定の車両に据え付けられていないので、ポータブルに動かせ、重量貨物の積み下ろしや移動に役立ちます。 本製品をご使用いただくことで貿易、産業、流通といったビジネスに関わる人々の安全性と効率性、そしてさらに柔軟性の向上も期待できます。

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排出量をカットダウン ホルビガー TorqueLINE

オートマチック トランスミッションにおけるイノベーション

ホルビガーはシンクロナイザーだけでなく、ON/OFFやトルク管理アプリケーションにも注力しています。今回の特集は、トルクコンバーターを装備したオートマチックトランスミッション用の革新的なシフトエレメント・ホルビガー TorqueLINE です。

本文:Achim Neuwirth 撮影:Manfred Klimek , HOERBIGER

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シ ステムがマニュアル、オートマチック、あるいはデュアルクラッチのどれであっても、世界中の自動車やトランスミッションのメーカーの間でシンクロナイザーと言えばホルビガーです。 「弊社の独自の強みであるトライボ

ロジーと金属成形技術をシンクロナイザーだけでなく、その他多数のドライブトレイン部品でも活かそうと考え、立ち上げたのが “アドバンス・アプリケーション・プロダクトライン” です。」 と、そのプロダクトラインの責任者である Götz Kwittner

は語ります。「お客様の運転環境と快適さを向上させながら、同時に排出量を大幅に減らすという難題に取り組むことで、今まで以上に総合的な形でサポートできるようになります。」

より高い性能を、 より少ない燃料消費でこのプロダクトラインは、諸々の複雑な条件をクリアした製品をそのポートフォリオ内に既に持っています。たとえば全輪駆動に関して言えば、ホルビガーのカップリング・システムがそれに当てはまり、その需要は常に右肩上がりで、特に米国において上昇し続けています。優れたデザインというだけでなく、 2 つ目の駆動軸が必要な走行状況時のみに連結されることで、燃料と CO₂ の大幅な削減が実現しています。 「フリクションシステムやそれに続くコンポーネントのもうひとつの軸となる開発基準は、ハイブリッド車や電気自動車に付加価値をもたらせるかどうかです。」と、 Kwittner は強調します。「ここで忘れてはならないのは、それらが市場に受け入れられる使いやすさと汎用的な応用力を兼ね備えなければいけないということです。」

このような機能はいずれも第二のイノベーションであり、『アドバンスアプリケーション』の最近の目玉でもあるホルビガーTorqueLINEで実現されています。この革新的な設計を特徴としたクラッチとブレーキの製品ファミリーは、今後もシリーズ化されます。加えてTorqueLINE は、トルクコンバーター式オートマチックトランスミッションの内部で重要な役割を果たしているシステムのひとつでもあります。

Götz Kwittner :アドバンス・アプリケーション・プロダクトライン部長 「お客様の運転環境と快適さを向上させながら、同時に排出量を大幅に

減らすという難題に取り組むことで、今まで以上に総合的な形でサポートできるようになります。」

さらに効率よく、自動的に「代替用 TorqueLINE シフトエレメントは車の CO₂ 排出量 を 1k m あたり 2 .5 グラム削減する効果があります」と、 HOERBIGER Antriebstechnik Holding GmbHの研究開発部門長である Dr. Ansgar Damm は述べています。この数値は部品数の多いトランスミッションシステム全体の中で、比較的小さなコンポーネントとしては驚くべき効果と言えます。世界中で従来のマニュアル式トランスミッションに代わって、より燃費の良いオートマチック車が主流になっているため、環境面からこの点は重視されています。

TorqueLINE は当初、トルクコンバーターを装備したオートマチックトランスミッションにおいて、以前から使われてきたマ

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ルチディスククラッチやブレーキのような基本的なタスクを担当すると想定されていました。そのタスクとは、遊星歯車

(プラネタリーギア)セットの複雑な相互作用と、機械的なギアシフトを確実に行うことです。従来と新型を比較した時の本質的な違いは、設計ソリューションと、その設計ソリューションがトランスミッション全体の効率性にどう影響をあたえているかというところにあります。

「TorqueLINEクラッチは、既存のソリューションよりも起動時に生じるロスが非常に少ないです。また同時に、圧力系システムがクラッチを作動させたり、閉じたりするのに必要なエネルギー消費量を抑えます。」と、HOERBIGER Antriebstechnik

Holding GmbH の 先進技術部門長であるPeter Echtlerは述べています。

スマートな組み合わせ TorqueLINE シフトエレメントの長所は、従来のソリューションと比較するとさらに際立ちます。マルチディスククラッチの場合、伝達できるトルクは接触力とフリクションディスクの数によって決まります。ディスクの数が多くなる(特にトルクコンバーターを装備したオートマチックトランスミッションのシフトエレメントにおいて)ことから、一般的には TorqueLINE が必

「ホルビガー TorqueLINE では、ディスクとドッグの長所を組み合わせました。」

Dr. Ansgar Damm 、研究開発部門長

要とする数の5倍以上のフリクションエレメントが必要となります。従来のクラッチでは、開いている時にディスクの大多数から少なからずロスが出ます。さらにフリクションディスクシステム用の圧力システムが、日々のあらゆる運転状況下で起こりうる事に完璧に対応するため、オーバーサイズ化しています。その結果として燃費の悪化は免れません。

個々のブレーキやクラッチに、以前はディスク式クラッチの代わりにドッグクラッチをを用いた遊星歯車という方式もありました。これは動力の伝達を摩擦ではなく接触することで行うもので、最終的に全てのコンポーネントが互いに噛み合わされます。ただし現実的には、このような噛み合わせが実現する裏では、他の重要な要素を犠牲にしているのです。「シンプルに言えば、ディスクとドッグのいいとこ取りをして、双方が従来からもつ設計上の弱点をカバーし合っているのが “ホルビガー TorqueLINE”です。」 と、Dr. Dammは語ります。

コンパクトなパワーハウスTorqueLINE シフトエレメントは、摩擦(ディスクではなくダブルコーンによる)とドッグ式のフォームロックの両方によってトルクの伝達と噛み合わせを実現します。その動作原理はシンクロナイザーとよく似ています。オートマチックのギアシフ

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トプロセスの最初の段階では、ピストンが TorqueLINE コーンの摩擦面をもう一方に向けて押し(必要なのは 2 つのみ)、トルクを発生します。特記する点は、同じ接触圧でも 2 枚ディス

TorqueLINE シフトエレメントは、摩擦とドッグ式 のフォームロックの両方によって、トルクの伝達と噛み合わせを実現します。

「ホルビガー TorqueLINE の効果で、 全体的なドラッグロスはシフトエレメントあたり 75% も減少します。」

Peter Echtler: HOERBIGER Antriebstechnik Holding GmbH 先進技術部門長

クのシステムと比較して約 5 倍の力を生み出せることです。ホルビガーのイノベーションが 5 分の 1 の摩擦面しか要さない理由は、ここにあります。TorqueLINE のフリクションシステムが事前に設定された伝達力を超えると、ドッグシフトエレメントが互いに噛み合います。フォームロック式の接続は非常に強い負荷がかかっても問題ありません。これが、アプリケーションに応じてより小型の圧力システムで使用する場合、あるいは省エネのために既存システムのピストン圧を下げて動作させる場合の必要条件となります。「ホルビガー TorqueLINE の効果で、全体的なドラッグロスはシフトエレメントあたり 75%

も減少します。これにより、さらに 1 km あたり最大 2.5 グラムの CO₂ を削減できます。」と、Echtler 氏は説明します。

注目される将来性ホルビガーの設計エンジニアは、既に製造段階にあるこのイノベーションを素早く・容易に実用できるよう、既存のトランスミッションの微調整以外は必要ないようにしています。 “最高の効率”の実現には、新世代のオートマチックトランスミッションが登場するまでまだ待たねばなりませんが、新たな可能性を最大限に引き出す設計を誇るホルビガー Torque-

LINE 製品ファミリーが、その先駆けとなるはずです。

ハウジング

カウンタースプリング

ドッグクラッチ

リセットスプリング

摩擦系 ピストン

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ホライズン

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E_Motion_2017_1_inside_bild.indd 20-21 19.05.17 22:19

スピリット

TREMEC 社とホルビガーの長年にわたるパートナーシップは、明確なコミュニケーションと優れたコラボレーションのもとに培われてきました。両社はテクノロジーのノウハウや成功事例を持ち寄り、ファーストクラスのイノベーション製品を提供しています。

本文:Claudia Maya 撮影:Fiat Chrysler Automobiles、Martin L. Vargas

2 006 年、TREMEC 社は 6 速 TREMEC TR-6060™

をもって、ついに高性能車マーケットに参入しました 。本 マ ニュアルトランスミッション は 、 Chevrolet Corvette、 Camaro、 Dodge ViperやDodge Challenger SRT Hellcat といった多くの厳

しい条件をクリアしたハイパフォーマンスカー向けに設計されているので、業界最高出力を誇る V8 エンジンでもご使用いただけます。このようなマッスルカーは、ル・マン 24 時間耐久レースはもちろん、伝統的な 4 分の 1 マイルで他を圧倒する性能が必要です。このように運転スタイルが標準的な車とは大きく異るレーシングカー(公道走行も可能)は、限界点での走行を余儀なくされ、シフト機能も極限状態での動作が求められます。

極限の 性能

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Page 21: 月 HOERBIGER @ 5 年 HOERBIGER @ MOTION 2017 …...HOERBIGER @ MOTION 2017 年 5 月 MOTION HOERBIGER @ AG15IM027AE201705 E_Motion_2017_1_outside.indd 2-4 20.05.17 10:1120.05.17 10:57

E_Motion_2017_1_inside_bild.indd 20-21 19.05.17 22:19

スピリット

手に入れやすいマッスルカーでスリルを味わいたい若者には、トルクが大きくて、値段も経済的な車が人気です。ただし、この購買層のカーオーナーの多くは、実際にマニュアルトランスミッションで運転したという経験が浅いのです。そのため、新たな性能上の問題とニーズが生まれました。「求められている条件は難しいものでした。なぜなら経験豊富でスポーティな運転をするドライバーのギアシフト操作は、平均的なドライバーのそれとは 大きく異 なっているからで す。」と、 TREMEC社の新製品開発マネージャー・Raúl Rayas Correa 氏は語ります。

TREMEC社は新しいトランスミッションの開発にあたり、専門的なアングルで製品開発をサポートできるサプライヤーを求めていました。そしてそのサプライヤーこそがホルビガーです。「私たちのパートナーシップは、ホルビガー製シンクロナ

「求められている条件は難しいものでした。なぜなら経験豊富でスポーティな運転をするドライバーのギアシフト操作は、平均的なドライバーのそれとは大きく異なっているからです。」

Raúl Rayas Correa 氏

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Page 22: 月 HOERBIGER @ 5 年 HOERBIGER @ MOTION 2017 …...HOERBIGER @ MOTION 2017 年 5 月 MOTION HOERBIGER @ AG15IM027AE201705 E_Motion_2017_1_outside.indd 2-4 20.05.17 10:1120.05.17 10:57

3

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スピリット

「私たちはあらゆる要求に対し ベストなソリューションを見つけることを重視します。」

Klaus Hohenleitner

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1 Klaus Hohenleitner : ホルビガードライブテクノロジー部門・キーアカウントマネージャー

2 TREMEC 製トランスミッションは製造プロセスだけでなく設計コンセプトに関しても最高の品質基準に準じて製造されています。

3 ホルビガーは TREMEC 社にシンクロナイザーリングを提供してきましたが、より重要なことは、開発プロセスで鍵となる役割を果たせるソリューションプロバイダーであることです。

4 約 1,000 人の従業員が年平均して 30 万台 のトランスミッションを製造しています。昨年度の売上は約 2 億 4 千万ドルに達しました。

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イザーリングを TREMEC TR-3450™ 5 速マニュアルトランスミッションに導入した 1999 年に遡ります。」と、ホルビガードライブテクノロジー部門・キーアカウントマネージャー Klaus

Hohenleitner は語ります。「マニュアルトランスミッション向けかデュアルクラッチトランスミッション向けかに関わらず、あらゆる要求に対し、最善でもっとも効率の良いソリューションを見つけるため、将来を見越したアプローチを重視しました。」

対等なパートナーTREMEC TR-6060™ では、優れたコールドシフト性能、極端な低摩耗性、ホイールスピンのしやすさという 3 つの難しいハードルを同時にクリアすることに成功しました。モータースポーツの世界ではよく知られているホイールスピンとは、ドライバーが車の位置を保った状態でブレーキを軽くかけつつ、ア

イドリング回転から最高回転まで上げてリアホイールをスピンさせることです。その後、ギアを 2 速に入れると同時に、クラッチとブレーキを放すと、車は猛烈な加速度でスタートします。

求められている条件を明確にし、実現的なソリューションを開発するためには膨大な共同作業が必要でした。「TREMEC 社から提供されたデータを用いて、正確なデマンドを割り出すことができました。」と、Hohenleitner は述べます。「ディファレンシャルギアの回転、ギアボックス内の容量、設置スペースといった一般的なデータに加えて、結果として生じる高エネルギーと温度なども分析し、それらを土台として“シンプルで効率的な同期化”に見合った特性を見極めました。」

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スピリット

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スピリット

コーンの数が 2 つと 3 つのバージョンで径を二つのみ使用し、多彩な摩擦ライニングを採用するという共同戦略にこだわりました。完成したハイブリッド型フリクションシステムは、焼結とカーボンを組み合わせた摩擦ライニングとホルビガーのシンクロナイザー技術を搭載したギアボックスにより、先述したお客様からの3つの条件と同等かそれを超える性能を手にしたのです。これはホイールスピンのサイクル数が多いことも含まれます。

ホイールスピンはドライブトレイン全体に大きな負荷を与えます。しかしながら TREMEC 製トランスミッションは無傷でした。「自分達の計算から、ソリューションが効果的かどうかはかなり正確に予測できます。ただしオイルによる影響は大きいので、不確定要素は常にあります」と、Hohenleitner 氏は述

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スピリット

1 TREMEC 社とホルビガーの優れたパートナーシップの例として、コールドシフト性能、極端な低摩耗性、 ホイールスピンしやすいことという 3 つの厳しいハードルを同時にクリアした協同作業が挙げられます。

2 焼結とカーボンを組み合わせた摩擦システムにより、ホイールスピンのサイクル数が多い点も含めたお客様からの3条件と同等かそれを超える性能を持つギアボックスを実現しました。

3 Raúl Rayas Correa 氏、TREMEC 社 新製品開発部長

べています。「私たちのシミュレーションとハードウェアテストは TREMEC 社のトライアルをしっかりと補ったものになりました。」組み立てられた製品は、下は摂氏マイナス 30度、上はアリゾナ州ユマの炎天下まで幅広い環境下にさらされました。顧客のあらゆるニーズに応えるために、TREMEC 社はテストドライバーに様々な環境で“経験”させたのです。

ホルビガーはテクノロジーの面からTREMEC 製トランスミッションの性能の向上に貢献しました。「私たちはパートナーとして、お客様に理想的なソリューションを提供します。これには、揺るぎない信頼関係とオープンなコミュニケーションが不可欠です。何かあった時は、ホルビガーのスペシャリストに相談すれば迅速な回答が期待できます」と、Rayas Correa 氏は語ります。これがサプライヤーを選ぶ決め手のひとつでした。Correa 氏は、「ホルビガーは技術的ソリューションだけでなく、お客様の要求に応えるノウハウを提供してくれます。」とコメントしています。現在、TREMEC社とホルビガーは次世代のトランスミッションの製作に取り組んでいます。

TREMEC 社についてTREMEC ( Transmisiones y Equipos Mecánicos S.A.

de C.V.) 社はメキシコのケレタロに位置する北米屈指のリアホイールドライブ用マニュアルトランスミッションの製造会社です。約 1,000 人の従業員が年間平均 30 万台のトランスミッションを製造し、昨年度の売上は約 2

億 4 千万ドルに達しました。TREMEC 社は KUO Group

の完全子会社として、世界中で活躍しています。ケレタロの 2 か所のプラントの他に、同社はベルギーのゼデルヘムとミシガン州ウィクソムにも工場を所有してい ます。

TREMEC 製トランスミッションは、製造プロセスだけでなく、設計コンセプトに関しても最高の品質基準のもとに製造されています。最新の開発品として、ケレタロで製造されているマニュアルトランスミッションやベルギーで設計されたデュアルクラッチトランスミッションがあります。TREMEC 社の製品、工業デザイン、製造プロセスはいずれも、メキシコ TREMEC 社の知的財産として登録され、同社が世界中で製造、輸出する専有権を有しています。

「私たちはパートナーとして、お客様に対して理想的なソリューションを提供します。」

Raúl Rayas Correa 氏

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ドライブ

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ドライブ

五大湖の 4 つの湖に囲まれるミシガンには、3,000 マイルを 超える沿岸道路があり、Great Lakes State とも呼ばれています。ミトンの形をした中西部州には 11,000 を超える内陸湖があります。この州に訪れる人たちはアウトドアを楽しみ、澄んだ空気を満喫しています。DTE Energy 社はミシガンのこの地域で活躍している企業です。 365 日24時間休みなく、電気は 220 万人分、また天然ガスは120 万人分を生産して送り届けているこの会社は、同州にとって無くてはならない存在です。

本文:Kathy Boutin 撮影:DTE Energy、Neil Weaver

新しい息吹

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365日24時間休むことなくエネルギーを生産して送り届けている DTE Energy 社は、ミシガン州にとって無くてはならない存在です。

ドライブ

レ シプロ内燃機関エンジンは、企業や家庭に天然ガスを送り届けるコンプレッサーに電力を供給するコンプレッサーステーションでよく使われています。ミシガン州で最大級のエネルギー企業である DTE

Energy 社は、有害排出物の管理に法的義務があります。が、それ以上に同社は任意プログラムに積極的に参加するなどして、規制のまた一歩先に行くことを目指しています。

伝送および備蓄業務は DTE 社の事業のひとつであり、天然ガス備蓄施設のネットワークの管理と、州の中西部と北東部およびカナダ・オンタリオ州の市場に供給する伝送パイプラインを管理をしています。実際 DTE 社は、ガス備蓄オーナーのリーダーとされる一社で、現在は 42 基のコンプレッサーユニットを稼働させ、総馬力 (HP) は 136,680 に達します。

ホルビガーが信頼性を担当する部門のマネージャーである

Larr y Maiorana氏と、同部門のシニアエンジニア・Mar y

Savalle 氏を含む、彼のチームに出会ったのは DTE社のガスオペレーションでした。シニアエンジニアのSavalle氏は、レシプロと遠心ユニット両方のアップグレード、オーバーホール、エンジン交換全般を管理しています。またこのチームは、資産である伝送フリートの全危機管理をしなければなりません。チームは資産のライフサイクルの明確化、自社のパフォーマンスの最適化、そして今後のコンプレッサーのニーズに対する対策も必要です。具体的にはフリートの稼働率、利用率、そしてランダム停止率 (ROR) をそれぞれ測定します。チームは、ステーションの管理者たちがそれぞれ管轄している機器の状態を正しく評価・把握するためのサポートをします。またスタンダード確立への貢献、資産管理や継続的改善監査など、各サイトで実施される監査でも同様です。 DTE 社内の他のグループとも協力し合い、資産である設備に対する理解も深めているのです。

DTE 社が運用するステーションのひとつ、Belle River Storage

and Transmission 施設はミシガン州の中でも最大級です。 このサイトは 4 箇所の異なる場所から天然ガスが供給されており、ガスの注入と取出しが同じ日に可能という、他にはない柔軟さでガスを供給しています。ただし、4 月から 10 月はこのサイトで注入が行われる時期で、取出しは 11 月から 3 月の冬場です。本サイトは 1 日あたり 10 億立方フィート (BSCFD) の輸送能力があります。

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1 エンジンへの燃料を制御するために、ステッパーモーターとスロットルバルブに代わってHOERBIGER ActuCOM+ と呼ばれるアクチュエーターを導入。

2 これら従来のインテグラルエンジンは、今日の厳しい排出量基準にも十分対応しており、現在でも低回転エンジンの特性として、優れた信頼性と保守性を発揮します。

3 信頼性を担当する部門のマネージャー Larry Maiorana 氏は、エンジンのバランスを監視するために ActuBalance インターフェイスを使っています。

ドライブ

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1 「このステーションが設計されたのは50 年前ですが、当時の天然ガスの需要は今とはまったく異なっていました。」と、Larry Maiorana 氏は語ります。

2 天然ガス備蓄施設に対する変更条件を 管理するために、DTE 社の信頼性を担当しているチームは新しい機器の導入計画だけでなく、機器のアップグレードについても評価します。

3 信頼性を担当する部門のエンジニア Mary Savalle 氏はDTE社の Transmission and Sto-rage Operations 施設で採用される新技術の査定・評価、制御、報告を行います。

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ドライブ

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「このステーションが設計されたのは50 年前ですが、当時の天然ガスの需要は今とはまったく異なっていました。」と、 Maiorana 氏は語ります。たとえば Belle Riverステーションでは当初、 1,000 HP が1基、2,000 HPが 2 基、そして10,000 HP が

2 基で稼働していました。では 6,000 HP が必要なときには、どう対応するのでしょうか。つまりこのステーションは中規模の馬力に対する柔軟性に欠けていました。Cooper-Bessemer

10,000 HP ユニットでは、運転範囲は 270~290 RPM、トルクは 70–90%、そして馬力は 5,725~7,910 HP にそれぞれ制限されていました。エンジンがこのごく限られた範囲外で動作した場合は、燃焼が不安定となり、その不安定な燃焼が排気量の増加を招きます。

ActuBalance による高出力 と排気量ダウンBelle Riverステーションにある 2 台の Cooper-Bessemer

10,000 HP ユニットは高い稼働率を誇りますが、その NOx と

CO レベルはブレーキ馬力時 (g/bhp-hr) あたり 3 グラムに制限されていました。査定により、この 2 台のエンジンをアップグレートの対象にしました。エンジンはサイトが必要とする柔軟性を備える一方で、回転が遅いので摩耗や割れが少ないのです。結果として信頼性が高く、担当者による保守作業が容易になりました。

現在の排出量基準値を超えずにユニットの稼働範囲を拡大するには、シリンダーヘッドの改造、空気と燃料供給の精度向上、そして何より優れた制御システムがエンジンには必要です。ここでいう制御システムは、安定した燃焼と低い排気温度を維持するためにエンジンの負荷とバランスを自動的に素早く変更させることの出来るシステムです。

DTE 社は2015 年にホルビガーと提携し、ソリューション開発に着手しました。そしてBelle Riverステーションのエンジニアが負荷の大きな揺れを指摘します。エンジンに対する負荷条

件と燃料条件は共に変化するので、燃料排出の制御はシリンダーへの空気と燃料の供給が負荷の変動に自動的に対応できない限り、不可能ではないにしても困難です。

ホルビガーは、負荷の変動に合わせて自動でバランスを取るシステムの設計に乗り出します。ホルビガー ActuBalance シ ステムでは、シリンダーへ正確な空燃比を伝え、燃料系のスロットル応答を素早くすることが可能です。シリンダー圧などのエンジンデータはその他のエンジン動作パラメーターと共に ActuBalance システムに送られ、パワーシリンダーバランスの状態と燃焼の安定性を継続的に評価します。

まず、燃料供給を正確かつ確実にするために、機械系のプリチャンバーチェックバルブを電子プリチャンバーチェックバルブ (ePCC) に交換します。そうすることでエンジン始動中と全負荷範囲でプリチャンバー内の空燃比が正確に制御されます。ガス供給圧とは別に、燃料供給のタイミングと量を精密に制御することにより、ePCCの炭化水素排出量が低下し、厳しい環境基準も満たせるようになりました。ホルビガー ePCC は燃焼効率の最適化と排出量ダウンだけでなく、バルブの整備や交換までの稼働時間を延長することでメンテナンスの必要性も軽減します。

エンジンへの燃料を制御するために、ステッパーモーターとスロットルバルブは、ホルビガーActuCOM+ という特殊なアクチュエーターに交換されました。このアクチュエーターは従来のモデルよりはるかに素早く作動し、エンジンの応答時間を向上させます。エンジン制御の向上に加え、応答時間の短縮により、緊急停止に対する将来的な安全規制への準拠にも有利になります。ActuBalance システムを導入後、エンジンの稼働範囲は 260~295 RPM、トルク60~95%、馬力は 4,725

~8,500 HP に向上しました。このユニットの更新だけで 1,500

HP 以上が得られたのです。尚、燃焼制御の改善により、NOx と

CO の排出量も下がりました。

「燃焼室内で何が起きているかを継続的に知ることで、 全体的に計画が上手く立てられるようになります。 またアップデートコストは、新たに一基増設する費用に 比べれば極めて安価と言えます。」

Mary Savalle 氏

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未来を担う アクチュエーター

SafanDarley 社の新しいハイブリッド プレスブレーキ H-Brake Hybrid が、巧みなエンジニアリングの結晶であることは一目瞭然です。さらに、エルゴノミクス、持続性、省エネルギー、そして運用コストなどの点が、この機械のコンセプトを開発する際に重要な役割を果たしました。

本文:Annedore Bose-Munde 撮影:Ralf Baumgarten

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「ePrAX® max アクチュエーターの採用は 大正解といえる判断でした。」

Eric Driessen 氏 SafanDarley 社のロッヘムとエイスデン(オランダ)オフィスの開発部門長

1 SafanDarley 社による新しいハイブリッドプレスブレーキ H-Brake Hybrid の心臓部: ePrAX® max プレス アクチュエーター。2 ePrAX® max アクチュエーターはシンプルな手順で機械に取り付け可能です。3 曲げ工具の位置は可変速度のモーターポンプユニットで制御されます。

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「SafanDarley 社にとって設計は常に重要な役割を果たします。」

Stefan Janssen 氏 Eijsden プラントのエンジニア主任

ホ ルビガーと、プレスブレーキ製造企業である SafanDarley社の信頼に基づいたパートナーシップは40年以上続いています。それなら今度は、新境地でまったく違うものを手掛けてみようということな

ったのです。ホルビガーが電動油圧式プレスアクチュエーター ePrAX® max を発表した時、共同プロジェクトのアイデアが誕生しました。それこそがハイブリッドコンセプトに基づいたH-Brake Hybrid プレスブレーキの開発です。

新しいアイデアが形になる開発は 2015 年の終わり頃に着手されました。まず初めに、既存の未使用プレスブレーキにおける実験で、開発者の意図し

たようにソフトウェアが機能するかどうかテストされました。そして開発した機器に対して、ホルビガーとSafanDarley社が考えていた機能が証明されたのです。わずが2016 年 3 月までには、ベルギーで第一号機のトライアルが完了していました。SafanDarley社にとって、機械設計と機械制御のいずれも慎重に、またお客様を念頭に置きながら導入する、ということが重要でした。「機械の制御は重要です。しかし、その性能を最適化すること、たとえば、処理速度などについては豊富な経験が不可欠です。」と、SafanDarley社のロッヘムとエイスデン (オランダ)オフィス 開発部門長 Eric Driessen 氏は述べています。

新しいプレスと新しい設計6 ヶ月後に迫っていた EuroBLECH 展示会に合わせて、110 トンと170 トンの2台の新ハイブリッドシステムが試作されました。これらの機械には開発段階に示唆された改善提案をすべて盛り込むことが出来ただけでなく、まったく新しい設計で製造されました。「SafanDarley社にとって、設計は常に重要な役割を果たします。」と、エイスデンプラントのエンジニア主任・

Stefan Janssen 氏は述べています。「機器はもちろん見た目もよく、エルゴノミクスが配慮されていなければなりません。同時に設計も、コストは納得が出来るもので、かつ機能的でなければなりません。」

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ドライブ

効率性のための重要コンポー ネントePrAX® max ハイブリッドアクチュエーターにおける新しいコンセプトの特徴は、油圧と電力の相互作用です。わずらわしい配管がなく、閉回路の油圧システムが内臓されています。このアクチュエーターはフットペダルを踏んでいる時のみ動作し、足を離すと停止します。その優位点は明白で、運用コスト、寿命の延長、そして従来型油圧システムに比べてより少ないメンテナンスといったことが挙げられます。

SafanDarley社の誰もが、この新しい電動油圧式アクチュエーターが革新的な開発であることを認めています。システムには高度な駆動テクノロジーが組み込まれ、油圧がパワーと耐久性をもたらし、直接制御されるサーボモーターが効率性と高速性を生み出します。

1 SafanDarley社の誰もが、この新しい電動油圧式アクチュエーターが革新的な開発だと認めています。

2 SafanDarley社は H-Brake Hybrid のために独自の E-Control Touchscreen コントローラーを使用しています。

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ePrAX® max は機械のコントローラーからの電気信号を、機械的な直線運動に変換します。つまり機械のコントローラーは軸コントローラーと通信し、その後にモーターコントローラーと通信するしくみです。同期化されたアクチュエーターは、制御されたトレーシングを用いて事前設定されたプロファイルに従います。曲げ工具の位置は可変速度のモーターポンプユニットで制御されます。

専門技術の積み重ねが開花ePrAX® max アクチュエーターは、各サイドを8本のネジで留めるだけで素早く簡単に取り付けられます。本機械とソフトウェアインターフェイスの起動には、両社のソフトウェア担当者が細部まで対応する必要がありました。ホルビガーの油圧部門の機器担当・キーアカウントマネージャーReinhard Friedl は、このプロセスについて次のように説明しています。「ホルビガーではソフトウェアおよび具体的な制御のシチュエーションに対するトレーニングセッションを提供しています。ですから、その場で全ての疑問点について SafanDarley 社と検討することが出来たのです。のちにホルビガーのスペシャリストがエイスデンの生産プラントに来訪し、数日かけて具体的なアプリケーションで稼働の最適化を行いました。」

もうひとつの ePrAX® max アクチュエーターの利点は、ホルビガーがドイツ技術検査協会(TÜV)の関係書類とセットで出荷することです。「この書類が入手可能だったことは、私たちのCE認定にとって大きな手助けとなりました。このためプロセスが短縮されたのです。最終的に、本機を 2016 年の Euro-

LECH で展示し、 2017 年には第一号機の出荷開始を発表することができました。」と、SafanDarley社の開発部 部長 Dries-

sen 氏は語ります。 ハイブリッドアクチュエーターを搭載した新しいプレスブレーキをリリースする上で、展示会の来場者の関心を集められたことは、最も重要な第一歩です。当初の反響は極めて好意的

なものでした。「お客様からは、非常にダイナミックなアクチュエーターやユーザーフレンドリーなデザイン、稼働時のノイズレベルの低さといった点で評価をいただいています。 H-Brake Hybrid により、最高水準のシステムを市場に送り出すだけでなく、お客様にとって快適な動作環境も作り上げました。」と、SafanDarley社のセールスマネージャー Ronald Mille

氏は述べています。Driessen氏はさらに次のように付け加えています。「ePrAX® max アクチュエーターの採用は、大正解といえる判断でした。」

「ソフトウェア全般に ついて専用に カスタマイズされた 詳しいトレーニングを 提供します。」

Reinhard Friedl、HOERBIGER Automatisierungstechnik Holding GmbH

機器担当・キーアカウントマネージャー

「お客様からは、非常にダイナミックな アクチュエーターやユーザーフレンドリーなデザイン、稼働時のノイズレベルの低さといった点で評価をいただいています。」

Ronald Mille 氏、 SafanDarley社 セールスマネージャー

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ドライブ

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コジェネレーションプラントの安全性

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ドライブ

Stadtwerke Duisburg 社のコジェネレーションプラントは、この都市の住民や地域へ 熱エネルギーと電力を供給しています。ユーティリティ企業は、燃料サイロの保護が 必要となった際に IEP Technologies 製の爆発抑制システムの採用を検討しました。

本文:Catrin Jansen-Steffe 撮影:Marcel Billaudet

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ドライブ

コ ジェネレーションプラントで主に使用される燃料は石炭ですが、代替燃料として乾燥させた下水汚泥や木材などのバイオマス燃料も使用されます。 原料(一部粉砕)が 4 基のサイロと 1 基

のドッキングステーションを介してボイラーに運ばれます。燃焼プロセス中に放出されるエネルギーは熱と電力の複合プロセスを経て電気と地域熱に変換されます。Stadtwerke Duis-

burg社は 1 日あたり合計 540 万キロワット時を発電します。サイロに保管されている材料の中には爆発物が含まれている可能性があるので、塵と空気の混合にその発火原因が加わることで爆発するリスクがあります。ですからオペレーターによる適切な保護手段は、法律で求められているだけでなく、導入における適正評価の一環とみなされています。

適切な安全ソリューションを提供している業者を探していた Stadtwerke Duisburg社・ボイラープラントのプラントエンジニア Michael Nies 氏は、ホルビガーグループの一企業である

IEP Technologies社(ラーティンゲン市)の技術者と知り合います。IEP Technologies社の支援のもと、この自治体のユーティリティ会社は希望通りの防爆ソリューションを導入することができました。「耐久性とクリーンな運転という点に優れているだけでなく、私たちのニーズにもマッチするシステムを求めていました。」と、Nies 氏は説明し、さらに次のように続けています。「IEP社を通じて、爆発軽減ソリューションをサイロに設置してくれる、頼れるサプライヤーを見つけることができました。」IEP社 が設置した保護システムは、爆発を進行過程で消火することで、壊滅的な損傷のリスクを減らします。

Stadtwerke Duisburg社の当初の計画は、サイロに爆発を軽減させる排出口を設置するというものでした。しかし、同社は安全性だけでなく周囲への影響も重視したため、『爆発抑制』の形態を選びます。「設備周辺の住宅地域を考慮し、住民や環境のために、このソリューションを採用することにしました。」と、Nies氏は説明します。爆発を緩和する排出口はフラップを通じて爆発圧力を外部に拡散します。対照的に、採用された抑制システムは炎や圧力、燃料そのものをサイロから出すことなく緩和します。

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ドライブ

1 このシステムは保守契約中 12 ヶ月ごとに点検されます。写真は、IEP Technologies社、ラーティンゲン サービス技術士・ Daniel Gerbracht です。

2 IEP社 が設置した保護システムは、爆発の進行過程で消火することで、壊滅的な損傷を受けるリスクを減らします。

3 使用された抑制システムは炎や圧力、燃料そのものを緩和して、サイロから出さないようにし ます。

4 IEP Technologies社は、Stadtwerke Duisburg社 の別サイロも引き続き受注しています。

効果的な防爆プラントにプロテクションを導入する一環として、このサイロでは用意周到に準備をし、担当する機器製造会社とあらゆる条件を細部まで調整しました。IEP社のソリューションに組み込まれた本システムは、サイロあたり合計6つの消火シリンダーを設置しています。爆発が始まる過程で、ダイナミック圧力検知器がほんの数ミリ秒の間に圧力上昇を検知し、爆発抑制システムが始動します。検出時にセンサーは、抑制剤の入っているシリンダーを素早く開き、消火剤粉末を拡散するように設計されています。消火剤は火球に入り込み、爆発を初期段階で抑えます。同時に、抑制プロセスをスタートさせる役割を持つ制御ユニットが、瞬間的な状況をコントロールルームに表

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示して、担当者が監視できます。「爆発抑制システムは、190ミリ秒以内に圧力が40ミリバール上昇した時に起動され、瞬時に爆発の引き起こす影響を緩和します。」と、Nies氏は補足しています。

プロテクションについての理解サイロの充填量は、中身が常時燃焼ボイラーに運ばれるので常に変化しています。そのため防爆方法もそれに適応するものでなければなりません。「1 時間の間におよそ 6 トンの原料がサイロから取り出されます。そのため内部容積は大きく変動します。」と、Nies 氏は説明し、潜在的な爆発箇所はさまざまな場所に起点すると付け加えています。圧力上昇から検出までにかかる時間は着火源がどこであっても、とにかく短くなければならないため、このユーティリティ会社は防爆の専門家がもつノウハウが必要だったのです。システムを状況にあわせて最適に調整することが唯一の方法でした。

「IEP Technologies 社を 通じて、信頼できるサプライヤーを見つけることができました。」

Michael Nies 氏、プラント エンジニア Stadtwerke Duisburg社

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説得力のあるソリューション 防爆装置は、サイロへの積み込みのような場面でもしっかり作動しなければなりません。「サイロのトラックは、コンテナを日に最大 8 回充填し、毎回 25 トンの粉末原料が移送されます。」と、ボイラープラント管理者は説明しています。

トラックがサイロにつながれると、すぐに原料は油圧でパイプからコンテナに圧送されます。移送の間、危険なちりと空気の混合物が爆発の危険を高めるので、ここでも適切な処置プロセスで対応しなければなりません。爆発抑制システムが起動した直後、隔離システムは自動的に閉じます。高速の隔離用バルブにより、ラインは瞬時に閉口するのです。隔離することで、爆発がパイプから車両に伝播するリスクを減らせます。

自治体のユーティリティ会社が別のサイロを要望した際にも、IEP Technologies社が防爆システムの提供社として再度選ばれました。「IEP社は以前のプロジェクトにおいて、あらゆる面で頼もしい存在でした。メンテナンスやその他のサービスが必要な時に、IEP社の対応が迅速で柔軟だったことが、今の関係をつくりあげる要因となっています。」と、Nies 氏は語ります。

忘れてはならないのが、IEP社がStadtwerke Duisburg社に提示した費用対効果も、再発注の決定に大きな影響を与えたということです。「新しい爆発抑制システムの設置に要したのは

3、4 日で、その後すべて問題なく作動しました。」と、Nies 氏は回想します。さらに、このシステムは保守契約中 12 ヶ月ごとに点検されます。「私たちは導入プロセスのみならずプロジェクトのフォローアップサービスにもとても満足しており、またお願いすることになるでしょう。」と、Nies 氏は締めくくっています。

1 サイロへの積み込んでいる間でも防爆は確実に行われなければなりません。高速な隔離用バルブにより、ラインは瞬時に閉じます。

2 IEP社のソリューションに組み込まれた本システムは、サイロあたり合計6つの消火シリンダーを設置しています。爆発が始まる過程で、ダイナミック圧力検知器がほんの数ミリ秒の間に圧力上昇を検知し、爆発抑制システムが始動します。

3 抑制プロセスをスタートさせる役割をもつ制御ユニットが、瞬間的な状況をコントロールルームに表示して、担当者が監視できます。

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ドライブ

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Peter Eklöf (left), Volvo Penta,with Peter Roider, HOERBIGER,on Volvo Penta’s marine testcenter on the outskirts ofGothenborg’s harbor area.

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スピリット

理想的な パートナーVolvo Penta社は、ボートに採用されているトリムとステアリングシステム用として、ホルビガー製の油圧式キーコンポーネントに10 年以上も信頼を寄せてきました。これは技術的なノウハウだけの結果ではありません。連携のとれたパートナーシップの上に成り立っています。

本文:Dr. Ulla Reutner 撮影:Marcel Billaudet、Nikolaus Schäffler

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Peter Eklöf (left), Volvo Penta,with Peter Roider, HOERBIGER,on Volvo Penta’s marine testcenter on the outskirts ofGothenborg’s harbor area.

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スピリット

す。Penta 社は 1935 年に Volvo 社の子会社になりました。同社は船用のディーゼルエンジンとガソリンエンジン、海運産業で使われる全駆動システムを製造しており、その対象はレジャー用の船舶から水先案内船などの業務用船舶まで様々です。

毎年生み出されるイノベーションVolvo Penta社はサプライヤーに対し、それぞれの分野において市場のリーダーであるなど、多くを求めます。「私たちは世界のトップ企業とビジネスを展開したいのです。それが、私たちの誇るイノベーション力を維持する唯一の方法です。」と、 Hillsten 氏は語ります。Penta社の新規開発品は、遅かれ早かれ競合他社に模倣されることが多々あります。しかし操縦性と効率の点で優れたメリットをもたらす、 2 つの逆回転プロペラを備えた駆動装置Duopropに代表されるイノベーションにプライドを持っています。「私たちはほぼ毎年、新しい独自の開発を市場にリリースしています。」と、Hillsten 氏は述べています。

イ ェータ川のほとりに停泊しているスポーツボートを一隻借りてクルージングすれば 楽しい に 違 い ありませ ん 。しかし、 Gothenborg 郊外のハーバー地区の住民と同じで、彼らはここに遊びに来ているわ

けではないのです。単純に、彼らの職場なのです。当施設は

Volvo Penta 社のマリーンテストセンターのひとつで、ここでは駆動装置とシステムが細部にわたって検証されています。

Volvo Penta 社の購買マネージャー Stefan Hillsten 氏と購買部の同僚・Peter Eklöf 氏(油圧システムとプロペラ担当) は、ホルビガー・油圧スペシャリストの定期訪問を歓迎していま

1 イェータ川のほとりにたたずむ施設は Volvo Penta 社のマリーンテストセンターのひとつで、ここでは駆動装置とシステムが細部にわたって検証されています。

2 Volvo Penta 社の購買マネージャー Stefan Hillsten 氏 (左) と購買部の同僚Peter Eklöf 氏(油圧システムとプロペラ担当)は、アイデアや経験の意見交換を常に続けることこそが真のイノベーションを達成する鍵であると確信しています。

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スピリット

Eklöf 氏によると、ホルビガーはまさに Penta社が求めているサプライヤーです。「100 パーセントの品質はあたり前です。 私たちがサプライヤーに期待しているのは、私たちと同じ考え方を持ち、一体になって取り組んでくれることです。」と語り次のように続けています。「私たちはパートナーとして、共にベストなソリューションを追究していきたいのです。何かがうまくいかない時に何度もやり直すような常套手段は願い下げです。私たちが目指すのは、あらゆる問題を解決し、お客様が無条件に満足していただける製品をお届けすることです。」

効率的なコミュニケーションこれをできるのが、ホルビガーです。それこそが、ホルビガー

(ドイツのバルビング)・テクニカルセールスマネージャー、 Peter Roider が現在交渉の場にいる理由のひとつです。一週間前、彼は Penta 社向けに開発された油圧システムの 2 台のプロトタイプのうち 1 台を無事納品しました。2 台目は長期テストのためにまだホルビガーで保管しています。

Roider と Penta 社からの担当者2名は、アイデアや経験の意見交換を常に続けることこそが真のイノベーションを達成す

「パートナーには私たちを理解してもらうだけでなく、海洋環境での経験や知見を提供してもらいます。Penta 社とホルビガーの合同チームには、海洋での油圧環境に最適な製品を市場に送り出す責任があります。」

Stefan Hillsten 氏

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スピリット

る鍵だと認めています。これは、メールのやりとりだけでは補えないものです。ホルビガーからはプロジェクトに関わる開発、テスト、セールスから 4 名、そしてPenta 社からはプロジェクトメンバー 5 名が、少なくとも毎週電話会議を開いて詳細を検討しています。Roider がスウェーデンに訪問するたびに、実際に会って仕事に取り組んでいます。彼にとって、テストボートに招かれることは特に珍しいことではありません。「遊んでいるわけではないのです。」と、Roider は語ります。テストボートに装備されたシステムは、それがまだ開発段階であったとしても厳しく検証されます。Roider が同乗する実地テストは、荒波の中で大きく速度や方向を変化させながらを何時間も続けられます。

目が肥えたヨットビルダーVolvo Penta 社の常連客は目が肥えています。ボートやヨットの建造産業に対する期待は高まっており、それは企業の規模だけでなく、そのプロフェッショナリズムにも向けられています。15 年前、ボートビルダーは、通常40 挺から 50 挺のヨットを製造していました。どの部品も個別に購入し、取り付けてい

船底汚損(海藻や海洋生物)や腐食などの一般的な問題点は、以前よりホルビガーの船舶アプリケーションに関するノウハウのひとつになっています。

「私たちが目指すのは、 あらゆる問題を解決し、 お客様が無条件に満足される製品をお届けすることです。」

Peter Eklöf 氏

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Penta Roider 社の設計に基いて、 Peterや 彼の同僚(バルビング勤務)が開発するトリムや操舵システムにおいては、全てが完璧に要求通りでなければなりません。新しく開発している Penta 社のドライブシステムでは、スムーズな航行特性とシンプルな低速操縦の実現が目標です。

という長い年月の付き合いになるというのが理想です。「私たちが市場のリーダーであり続けるのをサポートしてくれるサプライヤーが私たちには必要です。団結して競争に挑むのです。」

船舶用油圧機器のドリームチーム今日、両社は共通点を探すプロセスを誇りに思っています。「私たちのパートナーには私たちを理解してもらうだけでなく、海 洋 環 境 の 経 験と知 見を十 分 に提 供してもらいます。」と、Hillsten 氏は述べています。「Penta社 とホルビガーの合同チームには、海洋での油圧環境に最適な製品を市場に送り出す責任があります。」そしてこれはホルビガーのメリットにもなります。「私たちは海事分野で 15 年間事業を展開しています。」と、Roider は語ります。「ホルビガーシステムのコンセプトによって、私たちはさらにこの市場を開拓できるのです。」

たのです。今日では、ウンターフランケンにあるBavaria Yacht-

bau 社などの大企業は比較にならないほどの数を製造・販売しており、サプライヤーには、あらゆる要望やニーズに応えるシステムを提供することが求められています。Volvo Penta 社もこの例にもれず、ホルビガーは油圧のサプライヤーとしてその役割を担っています。

「お願いするすべてが完璧にシステムに反映されるというわけではありません」と、Eklöf氏は認めます。サプライヤーと連携しながら、“最高”を目指して慎重に仕事を進めています。 なかでもRoider や バルビングに勤務する彼の同僚が、Penta

社の設計をもとに開発しているトリムや操舵システムにおいては、全てが完璧に要求通りでなければなりません。新しく開発している Penta 社のドライブシステムでは、スムーズな航行特性とシンプルな低速操縦の実現が目標です。またより大きな出力を、さらに小さなスペースで出せるよう試行錯誤を重ねています。「“スペース”は常に重視すべき点です」と、Eklöf

氏は説明します。油圧システムは、これまでPenta社のバイヤーが出向いて別々にパーツを購入していました。そしてそのパーツを自社の製造部門で組み立て、要求を踏まえながら最適化しています。今では操舵とトリミングはより直結した作業になっており、ボートはわずかな遅れにも反応して、即時に方向や状態が変わります。また船底汚損(海藻や海洋生物)や腐食などの一般的な問題点は、以前よりホルビガーの船舶アプリケーションに関するノウハウのひとつになっています。

外洋での安全性ホルビガーのシステムは、船のオーナーのことを考えた装置です。緊急時の機能として、オーナーが手動でトリムと操舵システムで切り替えられるようにしています。Eklöf 氏は「大型ポンプを装備したコントロールユニットが故障した場合、トリミング用に使っている小型ポンプを代用することができます。」と説明します。ボートの操舵は理想的なものとはいえませんが、港に安全に戻ることができます。

Eklöf 氏は自身の要求をすべて満たしてくれるサプライヤーを探し始めた時のことを覚えています。「必要ならば、契約を分割することもやむを得ないと考えていました。しかしホルビガーは、自社ですべてを提案してくれたたため、私たちにとってあらゆることがシンプル化されました。」 Eklöf氏は、技術的、組織的、そして何よりも人材の面で Volvo Penta社にぴったりのサプライヤーとしてホルビガーを選択しています。このスウェーデンの製造企業にとってパートナーとは、10 年、20 年

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ショートカット

新しい組織構成

新年度にあたり弊社では、より市場に密着し、お客様により積極的に対応するために組織を一新しました。2017 年 1 月 1 日付で、以前のコンプレッションテクノロジー事業部は次のように分割されました:コンプレッサー OEMとコンプレッサーサービス部門が、Udo Bauer の率いる新しいコンプレッションテクノロジー事業部を構成します。またホルビガーが大きな成長を期待するエンジンと安全ソリューション部門が独立し、 CEO Dr. Jürgen Zeschky 直轄の事業部となりました。

Udo Bauer (2016 年 3 月にホルビガーに入社)は、ホルビガー執行委員会・事業部 CEO としてコンプレッションテクノロジー事業部の代表に就任しました。経験豊富な経営者として、あらゆる機能分野で培った長年の経験を活かします。最近では

Schaeffler Group の経営委員会メンバーおよびアジア太平洋エリアの社長/CEOを勤め上げていました。 Dr. Jürgen Zeschky と共に、

2016 年 7 月に開始した KT2020 プロジェクトを集中的にサポートしてきました。コンプレッションテクノロジー事業部でのあらゆる活動を包括的に改革するこの試みは、国際的な市場のニーズに対応するものであると同時に、石油、ガス、プロセス産業向けのコンポーネントとサービスがもたらすお客様へのメリットに焦点を当てています。

景気の影響による深刻な事業状態に直面していたエンジン部 門 は 今 回 、H a n n e s

Hunschofsky の舵取りで独立することになります。今後は再び継続的な成長が期待されます。 Hunschofsky は 1999 年より最高執行責任者 (COO) として従事し、その後 HOERBIGER

Corporation of America の社長として、さらには 2012 年よりコ

ンプレッションテクノロジー事業部・生産部門の COO兼代表として、ホルビガーの発展に大きく貢献してきました。さらに

GE Jenbacher 社での OEM ビジネス、および August Storm

GmbH & Co. KG 社でのサービスビジネスの専門的経験のみならず、機械エンジニアリングと経営のバックグラウンドからのノウハウを活かします。

2017 年 4 月 1 日付けで Dr. Thorsten

Kahlert は安全ソリューション部門の責任者に就任しています。スイスの

University of St. Gallen、パリの HEC、米国 University of Minnesota で経済学を学んだ後、 Boston Consulting

Group に入社しました。同社で 13 年間従事し、その間各国でさまざまな職位に就き、直近ではドイツミュンヘンでパートナー 兼 代表取締役を務めていました。戦略の専門家として、長年ホルビガーにアドバイスを提供しており、安全に関する事業の開発には深く関わっていました。

2015年から2016年にかけてIEPTechnologies、Newson Gale、BRILEX 社を取得したことは、Dr. Thorsten Kahlertの尽力でもあり、結果ホルビガーが安全技術の分野でのポジションを確立するに至りました。重要な点は、新しい市場や顧客の獲得と同時に、この市場の位置づけをさらに広げていくことです。安全技術はホルビガーにとって今後も大きな可能性を秘めた成長マーケットとなります。

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クレジット一覧

クレジット

版権: HOERBIGER Holding AG 2017

記事内に記載・掲載されてはおりませんが、以下の機関および個人の皆様方へ、本誌へのご協力に感謝の意を表します。

Kaileen Connelly、FCA US LLC · Elena Dilba、Jansen Communications · Michael Kvicala、TREMEC · Kathryn O’Neill、Emera Energy Inc. ホルビガーグループ:Anja Aurbacher · Marcus Becher · AndreasBrandl · Martin Könczöl · Gerhard Kogler · Hans Mathews · Alexis Noguer · Rudi Post · Christian Prinz · Martina Schuster · Jean-Pierre Sevrain

1 Ralf Baumgarten : ケルン在住・勤務。長年にわたって写真家として名声を築いており、多数の作品で賞を獲得。2005年には著書本「UhrMenschen」で、名誉あるレッドドットデザイン賞を受賞。2010年には「時間の12の顔、時の巨匠」でiFデザインアワードも受賞。クライアントは国際的な雑誌、出版社、企業など。

2 Marcel Billaudet : オーストリアのウィーナー・ノイシュタット在住で国内外にクライアントをもつ写真家。 長年、映画産業に関わっており、その経験は、自身の物語の表現手法、ディレクティング、ライティングに大きな影響を与えている。 主な対象はポートレートからルポルタージュまでの人物写真で、他には建築物やスチール写真も積極的に手がける。

3 Annedore Bose-Munde : 機械工学の学位取得後、ジャーナリズム研究の道へ。 PR分野でキャリアを重ね、大手技術業界誌の編集を経験。のちに編集長に就任。現在は様々な編集チームだけでなく、ドイツおよび欧州の機械系企業や部品製造企業を相手にフリーランサーとして活躍。

4 Kathy Boutin : ホルビガーマーケティングコミュニケーションマネージャーとして中南米アメリカエリアを担当。化学学士号を取得し、1981年より石油ガス業界で活躍。2003年にグローバルコミュニケーションのリーダーシップチームの一員としてホルビガーに入社。戦略、コーポレート、マーケティング、技術といった多岐にわたるコミュニケーションプロジェクトを遂行。

5 Alexander Chavez : 2005 年よりフリーランスジャーナリストとして、グローバル企業のコミュニケーション部門と連携して執筆に従事。カリフォルニア生まれで、現在はミュンヘン在住。カリフォルニア大学サンタクルーズ校で学士号、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンでコミュニケーション科学の修士号を取得。

6 Cheryl Clegg : 25 年間写真家として活動し、現在はアメリカのマサチューセッツ州ボストンにスタジオを所有。クライアントは大手企業、病院、ジャーナル、業界紙など。

7 Frank Grätz : 生まれ育ったドレスデンを中心に、ドイツ全土で活動。専門の教養課程修了後、2003 年に独立し、企業向けの写真家として活躍。ポートレート、製品写真、特集記事などを手掛け、顧客のコーポレートコミュニケーション部門を支える。

8 Catrin Jansen-Steffe : 修士号を取得後、金属関係の企業の重役秘書として 4 年間勤務。その後 3 年間、国内外で IT 専門会社 Lampertz (Rittal International) の広報マーケティング担当として従事。2005 年に、IT ・ IT セキュリティ・産業向けの広報マーケティングコンサルティング会社、Jansen Communications を設立。

発行元HOERBIGER Holding AGBaarerstrasse 186304 Zug, Switzerland

ウェブサイト: www.hoerbiger.comE-mail: [email protected]

執行委員会Jürgen Zeschky (委員長)Charles Friess (副委員長)Udo Bauer Thomas Englmann

商業登録番号:CH-270.3.003.156-2Zug, Switzerland 商業登録

付加価値税番号: CHE-116.278.889 MWST

編集スタッフHOERBIGER Holding AGCorporate CommunicationsBaarerstrasse 186304 Zug, Switzerland

Ludwig Schönefeld (ディレクター) 電話: + 41 / 41 / 560-75 [email protected]

Simon Schmid 電話: + 41 / 41 / 560-75 [email protected]

Franziska Nömeier (編集アシスタント・配布担当): 電話: + 49 / 8861 / 25 66-22 [email protected]

翻訳Kerstin Roland, Maintal Translations Inc.Virginia Beach, VA 23454, USA

9 Claudia Maya : ラテンアメリカエリアのコミュニケーションに関する戦略プランの推進、遂行や展開を担当。ディアフィールドビーチオフィス(アメリカ・フロリダ州)に勤務。マーケティングコミュニケーション分野で 18 年以上の経験を誇る。主に同地域の社内コミュニケーションや、ホルビガーの企業メディア用の地域コンテンツの作製などを手がける。

10 Achim Neuwirth : 2007 年からテュービンゲン近郊の代理店 DIE WORTWERKSTATT に勤務。ジャーナリズム専攻後、主に大手自動車サプライヤー向けに技術関連トピックスを数多く執筆。代理店勤務とドイツ自動車会社(2社)の広報部門におけるインターンシップ以降、長年にわたり自動車業界で活躍。

11 Ulla Reutner : ミュンヘン近郊に在住・勤務。化学博士号を取得し、 25 年近くジャーナリズム業界で活動を続ける。2015年、テクノロジーに特化したジャーナリストとして編集事務所を開設。自身のテクノロジーに対する情熱を、情報や記事にして発信することに従事。専門分野は自動化とプロセスエンジニアリング。

12 Simon Schmid : ホルビガー顧客向け情報雑誌『HOERBIGER@MOTION』と、従業員向け情報雑誌『HOERBIGER@MOTIONinside』の制作管理しているホルビガー企業出版担当者。2012 年から同グループのデジタル・メディアを担当した経歴を持つ。自動車業界の著者としてキャリアをスタートさせており、チュービンゲンで得た社会科学と経済学の知識も豊富。

13 Martin L. Vargas : 家族と共にテキサス州ヒューストン在住。20 年前、複数のパートナーと共に 33Visual を設立。当コミュニケーションエージェンシーでは、幅広い業種のさまざまな企業と連携し、彼らのストーリーを写真、映像、マルチメディアを通じて報道。

写真:Cheryl Clegg, カバーページ

その他表記のない全ての写真: HOERBIGER Holding AG

コンセプト&デザインAgentur Feedback、Munich, Germanywww.agentur-feedback.de

印刷Gotteswinter und Aumaier GmbH80807 Munich, Germany

発行部数:25,000 部配布先:世界 42 カ国言語:英語、ドイツ語、日本語、北京語

記事の内容、特に引用、意見、市場・技術に関する見解は、必ずしも発行人の意見を反映するものではありません。

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