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Japan Telework Society NII-Electronic Library Service JapanTelework Society Hliii 1-tV-l7\ftes Vo],2 No.1 pp,45-pp.63 2003 i"v,,vi:ftsc soHo$\EEi et) <"6= ;- ==-i i -sJise t-raA$\Eli(D ?s v F7-O Etr>?s <JikJhl:ra (t'( - The Formation ofCommunity Supportwith SOHO Workers - A Successfu1 Path for NetwotkBusinessofPrivate SoJeProprietors -- MM[$Sc\ ilNfias X; TokyoInstituteofTechnelogyKumiKomoriya SOHO (Small Oence Home Othce) becomes a hot toplc inthe mass inedia etc. and thenumber of SOHO workers goes on increasing steadily fbr several years. SOHO workers can do the work at home or wherever , along with the development ofimproved information technology and thediffitsion ofnetwork. Itisthe first step te create an environment to realize the needs ofSOHO worker's. But SOHO workers are facing to some prob]ems after they become sole proprietors, such as the problem ofraising funds, theheavy tax system, the development ofbusiness partners, and the lower social cogriition of SOHO workeTs, Inorder to solve these problems, several supporting organizations are forrned, such as public agencies. priyate enterprises, non-profit organizations (NPO), SOHO workers net"Tork etc, Each sector attempts to support the development ofSOHO, which provide hardware and software including oence, training programs , and so on. Thisthesis presents a case study ofMITAKA city inTokyo, which makes local authorities as a policy to support the developmentof uTban industry. This thesis isorganized as fo11ows. In chapter 1,thebackgroundof building SOHO CITY inMITAKA and the features ofsupporting system are described, And ]take up the survey results thatare evaluated by SOHO workers. In chapter 2, the features ofthe SOHO workers inMITAKA and the problems of SOHO are iltustrated, In chapter 3, the actual situation of SOHO workcrs isexpressed by using transaction cost approach. Now, thecosts of inforrnation searching can be reduced due to thedevelopment of information technology, On theother hand, the cTedit costs are increasing. In order to decrease the credit costs, I insist on making a communit>r. Community builds a future-oriented re]ationship between person and person. It is possible to solve the problem by making a comtnunity. The successfu1 community cases of`'RAKUTEN-ICHIBA'' and `'WASEDA Shopping Association" are also introduced in this sectien. Finally, chapter 4 conc]udes the thesis.I compare successful community with SOHO support plan ofMITAKA, I make it appear that MITAKA hasto establish community next phase , and propose a SOHO community modcl to support the development ofMITAKA. Keywerd: SOHO, community, business platform, credit, social capital 45

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JapanTelework Society

Hliii 1-tV-l7\ftes Vo],2 No.1 pp,45-pp.63 2003

i"v,,vi:ftsc

soHo$\EEi et) <"6= ;- ==-i i -sJiset-raA$\Eli(D ?s v F7-O Etr>?s <JikJhl:ra (t'( -

The Formation ofCommunity Support with SOHO Workers- A Successfu1 Path for Netwotk Business ofPrivate SoJe Proprietors --

MM[$Sc\ ilNfias X;

TokyoInstituteofTechnelogy KumiKomoriya

SOHO (Small Oence Home Othce) becomes a hot toplc in the mass inedia etc. and the number of SOHO

workers goes on increasing steadily fbr several years. SOHO workers can do the work at home or

wherever , along with the development ofimproved information technology and the diffitsion ofnetwork. It is the

first step te create an environment to realize the needs ofSOHO worker's.

But SOHO workers are facing to some prob]ems after they become sole proprietors, such as the

problem ofraising funds, the heavy tax system, the development ofbusiness partners, and the lower social cogriition of

SOHO workeTs, In order to solve these problems, several supporting organizations are forrned, such as public agencies.

priyate enterprises, non-profit organizations (NPO), SOHO workers net"Tork etc, Each sector attempts to support the

development ofSOHO, which provide hardware and software including oence, training programs , and so on.

This thesis presents a case study ofMITAKA city in Tokyo, which makes local authorities as a policy to support the

development of uTban industry. This thesis is organized as fo11ows. In chapter 1, the background of building SOHO

CITY in MITAKA and the features ofsupporting system are described, And ] take up the survey results that are

evaluated by SOHO workers. In chapter 2, the features ofthe SOHO workers in MITAKA and the problems of

SOHO are iltustrated, In chapter 3, the actual situation of SOHO workcrs is expressed by using transaction cost

approach. Now, the costs of inforrnation searching can be reduced due to the development of information technology,

On the other hand, the cTedit costs are increasing. In order to decrease the credit costs, I insist on making a

communit>r. Community builds a future-oriented re]ationship between person and person. It is possibleto solve the problem by making a comtnunity. The successfu1 community cases of`'RAKUTEN-ICHIBA'' and

`'WASEDA

Shopping Association" are also introduced in this sectien. Finally, chapter 4 conc]udes the thesis. I

compare successful community with SOHO support plan ofMITAKA, I make it appear that MITAKA has to establish

community next phase , and propose a SOHO community modcl to support the development ofMITAKA.

Keywerd: SOHO, community, business platform, credit, social capital

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Japan  Telework  Soolety

は じめ に

 SOHO Small Othce Home  OffTtce ず呌ばれ る ワ

ヌク ス ã‚¿ã‚€ ル が こ こ数幎話題 に な り、そ の 数 は着

実に増 えお きお い る。自宅や遠隔地で も仕事 がで

きる よ うにな っ た背景には 、コ ン ピ ュヌタの 機胜

向䞊 ずむン タヌネ ッ トをは じめ ずす るネ ッ トワヌ

ク の 普及 が倧 きい 。 これ らの ツ ヌル が普及 した こ

ずは 、 今たで 人 々 が持 っ お い た ニヌズ を実珟 す る

環境敎備 の 第䞀歩で ある。そ の ニヌズ ずは 、通勀

に よる負担 ã‚’æž› らす こ ず、育児期に あた ã‚‹äž» å©Šã‚„

高霢者、障害者の 劎働垂堎参加 が容易 にで きる こ

ず、劎働時間や組織 に瞛 られ るこ ずな く 、 個人の

胜力で い ぀ で も ど こ で も仕事がで きる こ ず、さら

に新芏産 業 の 育成な どで ある 。SOHO が理想的な

期埅の 膚 らむ ワヌク ス ã‚¿ã‚€ ル で あ るか の よ うに マ

ス コ ミなどで 取 り䞊げ られ るよ うに な っ た。

 しか し、す べ おが バ ラ色 ずい うわけで は ない。

珟実に SOHO ず しお個人事業䞻に な っ おみ る ず、

資金調達の 問題、負 担が重 い 課皎制床、取匕先の

開拓、瀟䌚的認知床 の 䜎 さな ど様 々 な問題に 盎面

す る。それ を是正 す べ くこ こ数幎 の 間に行政 、民

間䌁業 、 NPO 、 SOHO 団䜓な ど各セ ク タヌ

で SOHO

支揎機 関が で き始めた 。 オ フ ィ ス な どハヌ

ドの 提

䟛、研修プ ロ グ ラ ム な ど ã‚œ フ トの 提䟛 ず、それ ぞ

れ の セ ク タヌ

が特城を生か しお SOHO を支揎 しよ

うず しお い る 。

 そ こ で 、本論文で は 、自治䜓が郜垂型 の 産 業振

興 政策 ず し お 取 り組 ん で い る 侉 鷹垂を事䟋 に 取 り

䞊げる。第 1 章で は䞉鷹垂が SOHO  CITY 構想 を唱

えた背景、20 幎の 人脈蓄積が 生か され た 支揎䜓制

の 特城 、支揎に察す る䞉鷹垂の SOHO 事業者 か ら

の 評䟡 を述 べ る。第 2 章で は䞉鷹垂の SOHO 事業

者の 特城 ず、SOHO をめ ぐる問題点を敎理す る。

第 3 章で は 、 SOHO 事業者の 珟状を取 匕 コ ス トア

プ ロ ヌチ にあお はめ お 述べ る。む ン タ

ヌネ ッ トな

ど情報 通信機噚 の 発 達に よ り情報サヌチ コ ス トは

個人 で も䜎 い コ ス トで 実珟 で き る よ うにな っ た 。

その䞀

方 で 、信甚 を担 保す る信甚 コ ス トは高 い た

た で あ る 。 そ こ で、キヌポむ ン トずなる の は信甚

コ ス トを䜎 くするた め に 、人 ず人 ずの 関係性 を っ

くる コ ミ ュ ニ テ ィ を ぀ くる こ ずで ある 。こ こ で は、

コ ミュ ニ テ ィ 化 しお 成功 した事䟋 ずな る楜倩垂堎

ず早皲 田商店䌚 を玹介する 。 第 4 章はた ずめ ずし

お 、成功 した コ ミ ュ ニ テ ィ ず䞉鷹垂 の 取 り組みを

比 范す る 。 そ し お、

侉 鷹垂 が 次 に 取 り組む べ き

SOHO 斜策 ず しお 、  SOHO コ ミ ュ ニ テ ィ を぀ くる

こ ずを提案す る。  「静的 情報」 ず 「動的情報 」 の

äž¡ 面 が コ ミ ュ ニ テ ィ の 䞭で登堎す るオヌ

プ ン な ビ

ゞネ ス プ ラ ッ トホヌム ã‚’èš­ けお情報 を共有 ・蓄積

する環境構築が、SOHO をめぐる問題 の い く぀ か

の 解決 に ぀ なが る で あ ろ う。

第 1 ç«  䞉鷹垂の SOHO 支揎斜策

SOHO の 定矩

  䞉鷹垂の SOHO   CITY構想を玹介す る前に 、本

論文 にお ける SOHO の 定矩をする 。  SOHO ず呌ば

れ る人たちの ワ ヌク ス タむル は倚皮倚様で あ り、

本業 ・副 業 の 䜍眮付け も個人 に よ っ お あい た い で

ある こ ずか ら、研 究者あ る い は 圓事者間で さえ も

定矩は異な り、珟圚 の ずこ ろ ただ確定 した もの が

な い 。本 論 文 で は 䞉鷹垂の 事䟋 を取 り䞊 げ る ずい

うこ ずもあ り、䞉鷹垂 ず同 じ定矩田 を採甚す る。

〈 SOHO の 定矩〉

 個人も し くは 少人数で 、小 さな事務所 たた は 自

宅 を オ フ ィ ス ず しお 情報機噚 な どを掻甚 しお 営業

しお い る人 々 及 び それ に向け お 起業化 しよ うずす

る人 々

 本論文 にお い お SOHO ずは䌁業に雇 われ る の で

は な く、個人 事業䞻で ある こ ずを前提 ずする。仕

事をす る ず こ ろは 自宅 、小芏暡 オ フ ィ ス 、取匕先

な ど堎所に は こ だわ らない 。SOHO ず区別 し た い

の は 、 䌚瀟組 織 に雇甚 された 勀め人 の 立 å Ž で仕事

を圚宅で行 な う 「テ レ コ ミュヌテ ィ ン グ 」  圚宅

勀務、あ る い は 䌁業が 郊倖 に èš­ 眮す るサ テ ラ ã‚€

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N 工工䞀Eleotronlo  Llbrary  

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SOHO 事業者をめ ぐる コ ミ ュ ニ テ ィ圢成

トオ フ ィ ス に通 勀す る 「サテ ラむ トオ フ ィ ス 勀務1 、

営業職な どに 倚い 盎行盎垰型の 「モ バ ã‚€ ル ワヌ

ク」

な どで あ る 。

  たた、就劎圢態 ず しお 、SOHO は フ リヌ

ラ ン ス

で 働 くパ タヌ

ン が倚 い が、これ ず区別 し た い の は

掟遣瀟 員や ア ル バ ã‚€ ト い わゆ る フ リヌ

タヌや

パ ヌ トタむマ ヌで ある。 掟遣枇員やア ル バ ã‚€ ト、

パ ヌトタむ マ

ヌは䌁業の æ­£ 瀟員に 代わる ラ ã‚€ フ ス

ã‚¿ã‚€ ル に䞀臎 させ た働 き方 ずし お 浞透 し お きた。

SOHO もラ ã‚€ フ ス ã‚¿ã‚€ ル に䞀臎 させ る ずい う意味

で は こ れ らず同 じで あるが 、契玄 の 圢態 が掟遣瀟

員の 堎合に は掟遣䌚瀟 ずの 雇甚契玄、ア ル バ ã‚€ ト

やパ ヌ トタむ マヌは就劎先ず

䞀定期間の雇 甚契玄

を結ぶ も の で ある の に 察 し、SOHO は個人事業䞻

で あ り請負 で契玄する ずい う違 い があ る 。

侉 鷹垂の SOHO をめ ぐる支揎䜓制

 東 京郜䞉鷹垂は 『䞉 鷹垂地域情報化 蚈画』 1998

幎 8 月発行【2】にお い お 「情報郜 垂み た か 」 の サ

ブ ã‚¿ã‚€ トル をっ け、基本理念の 重点斜策の ひ ずっ

ず しお 「SOHO  CITY  み たか 」 を䜍眮づ け た。

「SOHO  CITY み た か 」 の 掚進 にあた っ お は 、

図 1 にあ るよ うに 財䞉 鷹垂た ち づ く り公 瀟が

掻性化事業 の 䞭心 の 圹割 を担 っ た。 そ の 埌、1999

幎 に TMO Town  Management Organization機関

が蚭 立 され 、 䞉鷹垂た ちづ く り公 瀟を統合 し、珟

圚 は 株た ちづ く り䞉 é·¹ が 䞭心 ずな っ お 事業 を

行 なっ お い る 。

 SOHO 支揎斜策にお い お 、䞉鷹垂は 地域情報化

蚈画 の 䞭で 「SOHO モ デル 地区 情報産業誘臎特

別 地 区」の 指 定を行 な い、 1998幎 12月 に 「䞉鷹

åž‚ SOHO パ ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス 」 が開蚭 され た 。 こ

の 斜蚭は 、行政䞻導の SOHO 支揎機関 ず しお は囜

内で も先進事䟋 の ひ ず぀ で ある。さらに 2000 幎 4

月 には 「䞉鷹垂産業プラザ1 、 「䞉鷹垂䞉立 SO日o

セ ン タヌ

」 が開蚭 された。これ ら 3 斜蚭 に蚈 53瀟

が 入居 しお い る。たた 、ホヌム オ フ ィ ス ずしお地

域に点圚す る SOHO 、孊生 、垂民に察 し 、「SOHO

サ ロ ン 」 ず 「䞉鷹 lCLUB 」 ずい う䌚員制の 組 織

を ぀ く り、垂が æ•Žå‚™ した 3 斜蚭 の 利甚や情報提䟛、

䌚員盞互 の 亀流を通 しお ネ ッ トワヌ

ク の 圢成 を図

っ お い る。䌚員数は玄 700 人 2001 幎 4 月珟圚

が加入 しお い る。

 䞀

方 、SOHO 支揎組織 ず しお 「SOHO   C 【TY み

た か掚進協議䌚」 に玄 160 人が参加 しお い る 。 構

成メ ン バ ヌには 、 侉 鷹垂 、 䞉鷹商工䌚 、 CATV 局 、

侉 鷹垂に オ フ ィ ス が あ る 民間倧手䌁業、SOHO を

マヌ

ケ ッ トずし お捉えお い る䌁 業、倧 孊関係者 ず

《

支

揎者》

〈 SOHO  CITY み たか

    掚進協議䌚

SOHO を支揎す る䌁業、垂、倧孊な ど

箄 160人加盟

たちづ 〈り研究所 〉

垂、倧孊 、 シ ン クタン ク、

䌁業 で 構成

共 同 で 調査 ・研 究、方向性 を提案 23 人

侉 鷹垂

出資

盞互 協力 ML

SOHO 入居斜蚭 53 瀟 が 入 居・䞉鷹垂 SOHO パ ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス

・䞉鷹 垂産業プ ラ ザ

。䞉 é·¹ 垂䞉 立 SOHO セ ン タヌ

同 じス ペ ヌス を利 甹

《

SOHO

》

財䞉 鷹垂たちづ くり

公 瀟

株たちづ くり䞉 é·¹

ML ML

〈 SOHO サ ロ ン 䌚員 〉  玄 600 人

く 䞉鷹 icLUB 䌚 員〉 玄 100 人

・入居 SOHO・䞉 鷹垂及びそ の 呚蟺を拠点 ずする SOHO・孊生 、垂民な ど

※ 財䞉鷹垂た ちづ く り公瀟は 2001 幎 4 月よ り 株たち づ く り䞉鷹に 統合

図 1  䞉鷹垂の SOHO をめ ぐる支揎䜓制

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各セ ク タヌ

か ら参 加 しお い る 。 た た 、 た ち づ く り

に関す る さた ざたな課題に ぀ い お 垂民、䌁業、倧

å­Š ・研 究機 関、行政が共 同 で調査 ・研 究す ã‚‹å Ž ず

しお 「䞉 鷹垂たちづ くり研究所」を蚭眮 し お い る。

筆者 も 1999幎か ら参加 しお お り、メ ン バ ヌの 調 査

研 究掻動を もず に 、SOHO  CITY  み たか の 展開

に぀ い お 提蚀を行な っ お い る。

20 幎の 人脈蓄積によ るパ ヌ トナヌシ ッ プ

  「SOHO  CITY  み た か 1 の 掚進 に は 、各䌁 業

や 団 䜓の 倚圩なネ ッ トワヌ

クが ある 。 そ の 背景 に

は 、玄 20 幎前か ら続 く垂 ず支揎䌁業ず の 人脈が生

か され お い る 。䞉 鷹垂は 1984幎か ら 2幎半にわた

り、NTr を䞻導ず した 脳 S 実隓 の モ デル 郜垂 ず し

お さたざたな実隓 を行な っ お きた。こ の 実隓の コ

ン セ プ トは ISDN 網 を垂内に匵 り巡 らし 、 高床な情

å ± を垂民生掻に 生 かす ずい うもの で あ っ たた め、

Nlllh ず い う䞀

䌁業䞻導だ け で は なく、自治䜓や䞀

般 の 垂民、小 䞭孊校の 協力 ・参加 を芁す る地域 に

密着した情報化掚進実隓 で あ っ た 。 こ の 人脈が今

の 「情報郜 垂み たか 」 構想に も生か されお い る。

さ らに 、い ち早 く光 フ ァ ã‚€ バ ヌ

網 が敎備 され た䞉

鷹垂は、こ こ数幎 の 間に通信系倧䌁業の コ ン ピ ュ

ヌタ セ ン タ

ヌが集 た っ お きおお り 、 以前か ら䞉鷹

åž‚ ぞ の 協賛ずい う友奜関係 が続い お い る ずい う環

境に あ る。 し か し 、ただ 人脈が あ っ た り、地理 的

に倧䌁業の 情報拠点が 集積 しお い るだ けで な く、

ビゞネ ス の 芖点 か ら新しい 郜垂型 産 業政策 ぞ の 関

心の 高 さ、SOHO åž‚å Ž の成長性 を芋蟌 ん で い る か

ら こそ䌁業偎 も積極的なア プ ロ ヌチ を しお い る こ

ずは容 易に想像 で きる 。 な かで も協賛䌁 業 の うち

賛意を埗た 8䌁業が ボラ ン テ ィア で SOHO パ ã‚€ ロ

ッ トオ フ ィ ス 立ち䞊げの ワヌ

キ ン グチヌ

ム に参加

し た。ワヌ

キ ン グチヌ

ム の 掻動 は 䞉鷹垂たちづ く

り研 究所 が提 案す る諞条件に基づ き、事 務機噚 メ

ヌカヌ

を䞭心 ず した メ ン バ ヌが プ ラ ン を䜜成 し、

SOHO 事業者で もある垂民 が批評 し 、 批評 を元 に

次 の プ ラ ン を䜜成す る こ ずを繰 り返 し行な っ お 、

SOHO パ ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス の é–‹èš­ に至 っ た 。 ワヌ

キ ン グチヌム に 参加 した各瀟 ずもSOHO をタヌゲ

ッ トず した マヌ

ケ ッ ト展開 に着手 しは じめた ずい

うタむ ミ ン グの よ さもあ っ た が、䌁 業偎 が営業の

䞀環や っ きあい ずしお 参加 しお い るだけで は なく、

SOHO  CITY 構想が 自治䜓 ず䌁 業双方 に ずっ お次䞖

代の 事業展開に 合臎 しお い る こ ずを物語 っ お い る。

 こ の 経緯に ぀ い お 筆者は 財䞉鷹垂た ち づ く

り公 瀟 圓時 の 宇 山正幞氏 にむ ン タ ビ ュヌ

を行

な っ た。䌁 業 ずパ ヌ トナ ヌシ ッ プ を組む こ ず に ぀

い お 、宇 山氏 は 「パ ヌトナ

ヌシ ッ プを組 んだ こ ず

に よ っ お 、行政が䌁 業ず話 をす る こ ず、察等な立

堎で 話をす る こ ずがで きる よ うにな っ た 。 こ の 蚈

画 に着手 しお 、以前 は䌁 業が垂民 で は なか っ たが 、

䌁業が 『䌁業垂民』 になる道 がひ らけ぀ ぀ ある感

觊 を持 っ お い る 」 ず語 っ お い る 。 た た 、 そ うい っ

た䌁 業を比 范的容易に 集 め られ る ずい うずこ ろが 、

行政䞻導の 支揎機 関 の 匷み で あ る 。こ の よ うに ス

タ ヌ トの 郚分で 、短期間で 倚数 の 䌁業や団 䜓 の ネ

ッ トワヌ

クを ぀ なげ る こ ずが で きた。筆者が SOHO

斜蚭入居者にむ ン タ ビ ュヌ

した䞭で も、䞉 鷹垂の

SOHO  α TY 構想 を知 り、 今た で の 自治䜓の ア プ

ロ ヌチ ずは 異な り、䞉鷹垂偎 ず盎接話 が で きる雰

囲気 、  「䞉鷹 には䜕か あるの で は な い か 」 ずい っ

た 印象を持ち、魅力 を感 じ た ずい う意芋 が 寄せ ら

れた。

侉 鷹垂 SOHO 斜蚭提䟛サヌ ビス の 実態 ずナヌザ

ヌ評䟡

 䞉鷹垂 SOHO 斜蚭 で提䟛するサヌ

ビ ス に は、〈

斜蚭 〉 ず く サヌビ ス 〉 ずい っ た ハ ヌ ドず゜ フ トの

䞡方の メ ニ ュヌ

が あ る 。 䟋 ずしお 、䞉鷹垂 SOHO パ

ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス が提䟛す るサ ヌビ ス を次頁に 瀺

す 衚 1。他 の 2斜蚭 に もほが同様 の メ ニ ュヌ

が

甹 意 され お い る。

 提䟛 され るサヌ ビ ス に 察 し、ナヌザヌ

で あ る

SOHO 事業者の 評䟡は ど うだ ろ うか 。 筆者が たち

づ くり研究所 の 委員ず しお 調査 を担圓 した 「䞉 é·¹

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SOHO 事業者をめ ぐる コ ミ ュ ニ テ ィ 圢成

è¡š 1 侉 鷹垂 SOHO パ ã‚€ 囗 ッ トオフ ィ ス 提䟛サヌビス ヌ芧

斜

èš­

サ

ヌビ

ス

SO ス モヌル オフ ィ ス、入居者向け

入 居甚賃貞ブヌス 24 時間執務可胜、机、い す、電話、FAX 、

照明、ブヌス ロ ッ ク、゚ ア コ ン、短期利甚ブヌス 〃 、

プ レ ã‚Œ ン 䌚議、打合せブヌス 、䌑憩 コヌナヌ サ ロ ン、

絊湯斜蚭 、トむ レ 、倉庫

ã‚€ ン タヌネ ッ トサ ヌビ ス 無料た た は䜎額、秘曞サ ヌビ ス

電話、配 達取 次ぎ、䌚瀟名応答 な ど、マ ッ チ ン グサヌ

ビ

ス 専門盞 談 玹 介、販 売促進 の 支揎 、ビ ã‚ž ネ ス 情報提 䟛、共

同研 究 の 玹介、各皮玹介 、経 営盞談、公 的資金玹介な ど

HO ホヌムオフ ィ ス 向け

時間貞パ ã‚œ コ ン コ ヌナ ヌ、む ン タヌネ

ッ トパ ã‚œ コ ン コ ヌナ ヌ パ ã‚œ コ ン講習

も可胜、レ ン タル パ ã‚œ コ ン、貞䌚議

宀

ã‚€ ン タヌネ ッ トサヌビス 無料た た は

䜎額、パ ã‚œ コ ン 講習、出力 サヌ

ビ ス 、パ ã‚œ コ ン レ ン タ ル 、䞀

郚 の マ ッ チ ン グ

サヌビス 、䞀

郚 の 割匕サヌビ ス

共通

カ ラ ヌ ・

モ ノ ク ロ

コ ピヌ機

䞉 鷹垂 SOHO パ ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス パ ン フ レ ッ トよ り

åž‚ SOHO 実態調査」 3」泚 1

の 結果をみ るず、䞉鷹垂

の SOHO 事業者 調査回答者 60 人 〉は 貞䌚議 宀の

利甚 意向が最も高い 図 2。そ こ で 実際 の 利甚状

況 をみ る ず、特に䌚議宀 ・打合せ コヌ

ナヌ

は 平均

しお月 に IOOO人以䞊 の 利甚実瞟が あ る 衚 2。

たた、筆者 が斜蚭に入居 し お い る SOHO53 仕䞭 23

瀟にむ ン タ ビ ュヌ

した ず こ ろ、䞊蚘 の 結果 を裏付

ける よ うに 、䌚議宀の 評䟡 は高か っ た 。 加 えお 、

受付けに よる秘曞サヌ ビ ス 泚 2がある こ ず、オフ ィ

ス が 24 時 間利甚 可胜で 入通 の セ キ ュ リテ ィ が しっ

か り し お い る こ ず ぞ の 評䟡 も高か っ た 参考 1。

 䞀方、支揎メ ニ ュヌ

に あ りなが ら、SOHO 事業

者に は満足 い くよ うな レ ベ ル で 提䟛で きお い な い

もの もあ る 。 特に く サヌビ ス 〉 に お い お 、マ ッ チ

ン グサヌビ ス は SOHO 事業者に ず っ お 満足 い くも

の は少な い よ うで ある。そ の 背景 ずなる意芋 ずし

お特城的な の が、 「䞉鷹垂 SOHO3 斜蚭 に どの よ う

な事業者が入居 し お い る の かわ か らない 」 ずい う

こ ずが 耇数指摘 され お い る 。 さらに 、 「䞉鷹垂 の

å‘š 囲で 、今、ど の よ うな動 きが あ るの か 」 、 「䞉

鷹垂は䜕を目指 しお い る の か 」 ずい っ た SOHO 事

業者 自身を ず りた く環 境に察す る情報 䞍 足 もあ げ

られ お い る 参 考 D 。

è¡š 2 支揎メニ ュヌ利甚状況

SOHO サ ロ ン利甚䌚員数 609 人

レ ン タル ブヌス 利 甹 203 件

䌚議宀 ・打合せ コヌナ ヌ利甚 9  435 人

コ ヌディ ネヌタ盞談件数 皎務財務、圚宅ワヌク 、独立創業など 136 件

SOHO セ ミナヌ受講者 46 回  619人

芖  察 246 件

マ ス コ ミ察 応 66 件

株た ち づ く り䞉鷹調 べ 2000幎 4 月 〜12 月末

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参考 1  SOHO 事業者む ンタビ ュヌより

n   60

利甚しようず思うもの SOHO              

貞䌚 議宀

高速倧容量むン タヌ

  ネ ットサヌビス

皎 務 盾 絞

ビゞネス マ ッ チ ン グ仕事

 斡旋、䌚瀟玹介等

1・み ん な が 蚀 う こ ず で すが 、お客さん が 来た ず き に受付が い

お 、気持 ち よ く察応す る。ワ ン ク ッ シ ョ ン そ こ に眮い お 察応

する ずい う圢が で きお い た す。そ うい う意味で 、もの すごく

い い で す。  機噚 シ ス テ ム コ ン サル タ ン ト・24 時間 い ぀ で も仕事が で きる。そ しお 、倖郚の人が基本的

に 入れ ない ずい う環境もい い ですね。 【T コ ン サ ル タ ン ト・䌚議宀や打合せ ス ペ ヌス が無料で利甚 で きる の は よい。 パ

ã‚œ コ ン 研修業・ビ ゞネ ス マ ッ チ ン グ、マ ヌケテ ィ ン グな どの 情報提䟛 を期埅

 し お い た が 、今の ず こ ろ 満足する もの は な い で す 。 デザ ã‚€

 ン 

・䞉鷹垂 SOHO3 斜蚭 に どの よ うな事業者が入 居 し お い る の か

わか らない。  耇数 SOHO よ り意芋た ずめ

・サヌビス 内容や䞉鷹垂の今埌の展開にっ い お情報がない。苊

情凊 理 窓 口 も明確に され お い ない 。  耇数 SOHO よ り意芋

た ずめ

財䞉鷹 垂たちづ く り公瀟調 べ 「䞉 鷹垂 SOHO実態調査」 2000 幎 調査回答者 60 人

  図 2 支揎業務利甚意 向

2000 幎 9 月〜2001幎 3月 に筆者が 実斜

第 2 章 䞉 鷹垂 SOHO 事業者の 実態

侉 鷹垂 SOHO 事業者の 特城

 䞉鷹垂の SOHO 事業者 の 姿は どの よ うなもの か 。

先 の 「䞉鷹垂 SOHO 実態調 査」 か ら、そ の 特城を

み る 。 40 代 を䞭心 に 、1人あ る い は 2〜3 人の 芏暡

で 、創業か ら数幎の 事業者が 倚数 を占め お い る 。

業皮 ず しお は情報サヌビ ス 業が 8 割近 くに の が る

衚 3 。

  SOHO 事業者は 、起業の 動機や䞻県 の 眮き方 の

違 い で ビ ゞネ ス 展 開が異な っ お くる 。ア ン ケ

ヌト

調査 や ヒ ア リ ン グ の 結果か ら、筆者 も含め 侉 鷹垂

たちづ くり研究所 の メ ン バ ヌ内で怜蚎 した結果、

䞉鷹垂の SOHO を倧 きく 4 ぀ の ã‚¿ã‚€ プ に分 け る こ

ずが で きた。  拡倧 タむプ   非拡倧 ã‚¿ã‚€ プ   

コ ミ ュ ニ テ ィ ビ ゞネ ス ã‚¿ã‚€ プ   サ ã‚€ ドワヌクタ

ã‚€ プ で あ る 図 3 。

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SOHO 事 業 者 を め ぐる  ミ ュ ニ テ ィ 圢 成

è¡š 3 䞉 鷹垂 SOHO 事業者の特城

SOHO の 属性 30 代 166、40 代 506、50 代 250

創業幎数 創業 1幎未満が 20。95 幎〜99 幎 の 創業は 550。

業 皮

業務 内容

情報サヌ

ビ ス 業 783

ã‚œ フ トり゚ ア 開発、Web デザむ ン 、  CG デザむン 、  DTP ・印刷 、各皮 コ ンサル タ ン ト、

翻蚳 、ワヌプ ロ 入力、事務サ

ヌビ ス な ど

芏  暡 「1人 j50 、  「2〜3人 」 283 平均 25人

パ ヌトナ

ヌ䌁業 「なし」 267、 「2〜5 瀟∫ 367、 「10〜 19瀟」 133

  パ ヌ トナ ヌ䌁 業数平均 13 瀟 最小倀 0 瀟、最倧倀 500 瀟

法人登蚘

オ フ ィ ス

法人 登蚘枈み  55

自宅倖 スモヌ財 フィス317、自宅 ボヌ磁 フィス683

幎  商 1000侇 円〜5000 侇 円が最倚垯

目指す䌚瀟圢態 「瀟員を増や し業務を拡倧するが䞊堎 しない 亅 233

「瀟員を増やさず、パ ヌトナヌを増や しお業務拡 倧す るが䞊堎 しな い 」 350

「ベ ン チ ャヌ䌁業 ずしお 䞊堎を目指す」 150

財〉䞉 鷹垂たちづ くり公 仕調 べ   「䞉鷹垂 SOHO 実態調査」 2000 幎

サむ ドワヌクタむプ コミュニティピシネスタむプ    

子 育お äž­ の 䞻婊 な ど

で 、生蚈の䞻䜓ずなる

わ け で は な くパ ヌト

ã‚¿ã‚€ ム 的に 圚宅 た た

は ス モヌ

ル オ フ ィ ス

に 通 っ お 仕事 を しお

い る もの 。

倧䌁業や行政 の サ ヌ

ビ ス が行 き届 か な い

地域 サ ヌビ ス な ど を

営 む 地 域 志 向 型 の

SOHO たた は そ の ネッ トワ

ヌク。

䌁 業 ずパ ヌトナ ヌ契玄

などを結び、専門的な技

術 ・サ ヌビ ス を 事業ずする が、事業 の 拡倧を望た

ず 、

䞀定 の 人員 、 売䞊げ

で 仕事 の 質を維 持 し よ

うずする もの 。

事 業内容 的に は 非

拡 倧 タむプ ず同 様

分 野 で あ る が 、特城

的な サヌ ビ ス を 開

発、提䟛 しお 事業 自

䜓 の 拡倧 を 志 向す

る もの e

個人 ・ 〈   コ ロO地域化  域際・ 囗ロ⇒ 繖

             図 3 䞉鷹垂 SOHO 事業者の ã‚¿ã‚€ プ

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圚宅

䞻婊

地域サヌビ ス な ど NPO

図 4 察象ずする䞉 鷹垂 SOHO の 構図

 図 4 は 先の SOHO 事業者 4 タむプ に ぀ い お、筆

者が組織性 ず営利远求床合 い の 2 軞で プ ロ ッ トし

た図で あ る 。 拡倧タむプ の 堎合、情報系分野 ã‚’äž­

心 に 新芏事業 を開拓 し、事業拡倧 ・営利志向 の 匷

い 事業者が 倚い ず芋受け られ る 。 非拡倧 ã‚¿ã‚€ プは 、

䌚瀟員時代な ど前職 の 技術や経隓 を生か し独 立 ・

起業す る パ タヌン で 、営利志 向もあ るが 、事業 を

拡倧 しお い くずい うよ りも仕事の 質を高めお い く

考 え方が 匷い 。 サむ ドワヌク タむプは 、䞻婊や障

害者、高霢者がい たた で の 経隓や新たに習埗 した

技 術を生か し ビ ゞネ ス を興す パ タヌ

ン で 、非拡 倧

ã‚¿ã‚€ プ よ りは営利 志 向が匱 く、自己 実珟や地域 ぞ

の 貢献 ずい っ た 志向が匷 くな っ お くる。 コ ミ ュ ニ

テ ィ ビ ゞネ ス タむプは非拡倧 ã‚¿ã‚€ プの 侀郹 ず NPO

も含めお 、生掻面や犏祉面など行政や倧 䌁 業では

察応 で きなか っ た偎面を支えお い こ うずす る もの

で あ り、営利志 向は匱 い も の ずな っ お くる ず い う

よ うに分類で きる 。 䞉鷹垂にお ける 4 タむプ の 構

成比 は、  「䞉鷹垂 SOHO 実態調 査 」 で は質問項 目

が 異な る の で 参考皋床に なる が 、目指す䌚瀟圢 態

ず しお は 「䞊 å Ž しない 」 ずい う  非拡倧タむ プが

半数以䞊 を占めお い る 衚 3。 たた 、筆者が行な

っ たむ ン タ ビ ュヌ

で も 23 瀟䞭 17 瀟が   非拡倧 タ

むブ ず答えお い る。

SOHO は増 えお い き地域 に定着する

  こ の よ うに筆者 は SQHO を䞻に 4 タむプ で 捉え

たが 、 そ の 特城は重な り合い、 足 りな い 郚分は補

う こ ずも可胜 な事業䜓で あ る 。 SOHO 事業者は、

ス タヌ トア ッ プ の 段 階で 自宅や 自宅近 くの オ フ ィ

ス を拠点に しお生産掻動をする人が少なくな い 。

è¡š 3 の 目指す䌚祉圢態の 結果 に出お い る ように、

䞀定 の 芏暡 を維持す る  非拡倧 タむプが倚い 䞉鷹

垂の SOHO 事業者は 、䞉鷹の 地 を離れ お郜心 に 行

くず い う意芋 は 少数掟で あ る、た た、  コ ミ ュ ニ

テ ィ ビ ã‚ž ネス ã‚¿ã‚€ プ は地域 ず盎接関わ り合 い の あ

る事業 も展 開 され る こ ずが想像で きる。そ の 意味

で 、SOHO の ビゞネ ス で あ っ た ずしお もその 取 り

組み に 地域性 を無芖す る こ ずはで きない ず考 えら

れ る 。 加 え お 、同䞊 の ã‚€ ン タ ビ ュヌにお い お 、䞉

鷹垂 ず の ã‚ž ョ ã‚€ ン トビ ゞネ ス を望み、自分た ちの

䜏む あ る い は働 くた ち で 、自分の ス キ ル を生か し、

䜕か 圹 立 っ よ うな仕 事が し た い ず い う意芋 も少 な

くな い 。そ の 意味で 、圌 らは䞉鷹垂の 「圚䜏民 」

「圚勀 民」 で はな く、地域 を 自分たちの もの ずし

お 捉えお い る 「垂民 なの で ある 。

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SOHO 事業者 を め ぐ る コ ミ ュ ニ テ ィ 圢成

 䞀

䟋ず しお 、䞉鷹垂で 自然発生的に 登堎 した 「シ

ニ ア SOHO 普及 サ ロ ン ・䞉 鷹」 を玹介 しよ う。こ

の 組 織は 、 高霢者を 䞭心 に パ ã‚œ コ ン研修事業 、パ

ã‚œ コ ン 故障時 の 蚪問サ ポヌト事業 、 各皮講座事業

な どを展開 しお い る NPO で あ る。 䌁 業を退職 し、

地域 に 戻 っ お き た 䞖代 を察 象に 、地域 コ ミ ュ ニ テ

ィ ぞ の 参加 ã‚’ã‚€ ン タヌネ ッ ト䞊 の 掲瀺 板で集め 、

興味 ・関心 ご ず に ワヌキ ン グ グル ヌプ に 分けお 掻

動 しお い る。2001 幎 2月珟 圚、䌚員数 165人、む

ン ス トラク タヌ50 人 、 ワ

ヌキ ン グ 22 の グ ル

ヌプが

掻動 しお い る。  財䞉 鷹垂たちづ く り公 祉 圓

時 の 宇 å±± æ­£ 幞氏 は 筆者 ずの ã‚€ ン タ ビ ュヌで 「高

霢化、少 子 化 に よる人 口構成 の 倉化 は䞉鷹垂 も䟋

倖で は な い 。珟圚は団塊の 䞖代が退職 し、地域 に

åž° る時期に な っ お きお い る。䞉 鷹垂 の堎合 、昌 間

人 口 が幎間 1 䞇入ず ぀ 増加 しお い る状況に あ る。

垂で は シ ル バ ヌ人材セ ン タヌで職業玹介 を しお い

るが 、 利甚察象者 の 意向に合 っ た知的な職業はな

い。 その 郚分に お い お コ ミ ュ ニ テ ィ ビ ã‚ž ネ ス がな

く、シ ニ ア SOHO 普及サ ロ ン が コ ミ ュ ニ テ ィ ビ ã‚ž

ネ ス の 入 り 口 に なる可胜性 がある の で はな い か 」

ずい う意芋だ っ た。興味 æ·± い 点 は、シ ニ ア SOHO

普及 サ ロ ン の 動きは 垂民か ら自発的 に起 こ っ お グ

ルヌプ化 し、そ の 埌に NPO 法人 化 した ずい うこ

ずで ある。代衚幹事の 堀池喜䞀

郎氏は筆者 ずの ã‚€

ン タ ビ ュヌ

にお い お 、圌 ら の ニヌズ に察 す る環境

ず し お

   パ ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス な ど、地域の 仲間が集

  たる公的斜蚭 IT充実の 堎所が あ っ た

   行政セ ク タヌ

に い る職員 ずの 情報亀換の äž­

  で 、通産 省シ ニ アベ ン チ ャヌ

事業に応募する

  など、チャ ン ス や ヒ ン トを埗 る こ ずが で きた

   侉 鷹垂 の SOHO 斜蚭 に入居 し、事務所が で

  きた

ずい う条件が揃 っ たこ ずを指摘 しお い る。 SOHO

α TY 構想 ず䞉鷹 ã‚š リア の シ ニ アた ち の ニヌズ ず

の ã‚¿ã‚€ ミ ン グが䞀

臎 した 。 そし お 地域の シ ニ ア た

ち が集た る こ ず の で きる リア ル な 「堎亅 ず 、 掲瀺

板や メ ヌリン グ リス トな どの バ ヌチャ ル な 「揚」

の 䞡方が あ っ た こ ずで、

シ ニ ア SOHO の 動 きが 加

速化 した ず述べ お い る 。 こ れ は、高霢者が新た な

分野で 掻躍で きる こ ずを蚌明 し、か ぀ 地域 の 情報

化 、高霢化 察策 に効果 的な こ ずを瀺 した 事䟋 で あ

る ず筆者は捉え お い る 、

SOHO をめ ぐる問題 点

  SOHO ず い う ワヌ

ク ス ã‚¿ã‚€ ル に倉え、最新 の コ

ン ピ ュヌ

タ機噚 を揃 え、通信環境 ã‚’æ•Žå‚™ した ず し

お も、SOHO 事業者 が描 い お い た理想に 珟実は近

づ か な い こ ずの 方が倚い 。では実 際に SOHO ず し

お 独立 し、自営業䞻 ずしお ビゞネ ス を行 な っ お い

くには どの よ うな問題 点が指摘 されお い る の だろ

うか 。 先に玹介した 「䞉鷹垂 SOHO 実態調査 」 の

結果 をみ る ず、䞊䜍 5 䜍は è¡š 4 の よ うに な っ お い

る。圓事者 である SOHO 事業者 の 回答は 、  「受泚

が 䞍安定 」 だ っ た り 「営業力 䞍足 」 な ど ビ ゞネ ス

が なかなか 軌道 に乗 らない こ ずをあげる人が 倚い 。

 䞀方 、 筆者は 「䞉鷹垂 SOHO 実態調 査」 にお い

お 、SOHO 事業者 の意芋 ず比范するた めに 支揎䌁

業泚 3に ã‚‚å…š く同 じ質問を蚭 けた 。SOHO を支揎す

る ず い う偎 面 だ け で な く、実 際 に取 匕が発 生 す る

可胜 性 の 高い 倧 手 䌁 業 メ ン バ ヌが ã‚€ メ

ヌゞす る

SOHO の ハ ン デ ィ に぀ い お は、  「営業力䞍足 j を

指摘する回 答が圧倒的に倚 い 。次い で、  「取匕先

の 信甚 が埗に く い 」  「受泚が 䞍安定」 「金融機関

の 信甚が埗 に くい 」 などが あげ られお い る。

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è¡š 4SOHO で ビゞネス を行 うこ ずの ハ ンデ ィ は䜕か 耇数回答

SOHO 事業者 n 60 支揎䌁業 n  35

1  䜍 受泚が䞍 安定 で継続 しな い 567 営業力䞍 足7L4

2  䜍 営業力䞍足483  取匕先 の信甚が埗に くい 5L4

3  䜍 自宅 ・オ フ ィ ス が狭 い 4L7  受泚 が䞍安定で継続 しな い 457 

4  䜍 取匕先の 信甚 が埗に くい4α0

5  䜍 金 融機 関の ä¿¡ 甹 が埗に くい 経理 、皎金 、法埋

が よ くわ か らない33

金融機 関 の 信甚が 埗に くい 仕事が長時間 ・䞍芏

則429 

                 財〉䞉鷹垂た ちづ くり公瀟調べ   「䞉鷹垂 SOHO 実態調査亅 2000 幎

 次に、問題 点を䞀般化 するために、䞊蚘 の調査結果に加 え、SOHO に 関す る他の 調査結果【45】6を参考に 、

筆者の 意芋ず しお SOHO 偎、発泚䌁業偎䞡者 の かか える問題を敎理 しおみ る 。

SOHO 偎

     銀行融資な どの 資金 の 調達

     皎 ・瀟䌚保 険料の 負担が 重 い

     瀟䌚保険䞊の䜍眮付 けが䞍 明確

     取匕先 の 開拓

     仲間 ・人材の 確保

     新 しい働 き方ずしお の 瀟䌚的認知床が䜎い

     収入 が安定 しな い

     仕事 の 繁閑が極端 で 需絊 の ミス マ ッ チ が ある

     経営 の ノ りハ りなど起業家ぞの 教育 ・盞談機関 䞍足

     契玄圢態が あい た い で報酬などの トラブ ル がある

䞻 侀 é‘Œ 黝 ・組 む ・題

コ ミ ュ ニ テ ィ  支揎機 関で取 り組む

問題

発泚䌁業偎

     仕事成果 の 個人差が 倧き い

     必 芁 な時に 必芁 な量をや っ お も らえ ない

     優秀な人材確保が難 しい

     遞考基準 責任感、信頌、業務経隓の 情報がない

     資金繰 りを含 め お 法人 ずしお信甚がお ける の か 䞍明確

     SOHO の 芏定や芏暡 、法人栌な ど認 蚌がない

  コ ミ ュ ニ テ ィ 十支揎機 関で 取 り組 む

   問題

䞻 ・腑 鍬 機関が取 ・組 む問題

  こ の よ うに SOHO をめ ぐる問題 には さた ざた な

こ ずが あげ られ る。SOHO が抱 える問題 ずしお  

銀行融資な どの 資金の 調達、  皎 ・瀟䌚保険料の

負担が 重い 、  瀟 䌚保 険䞊 の 䜍眮付 けが 䞍 明確 、

た た 、発泚䌁業 が抱える問題の 䞭で も  資金繰 り

を含めお法人 ず しお信甚 がお け る の か䞍明確、 

SOHO の 芏定や芏暡、法人 栌な ど認蚌が な い な ど

は 䞻に 政府 ・行政や金融機関が取 り組む べ き問題

で あろ う。 し か しそれ 以倖 の 問題 は 、政府 ・行政

や金融機関で は必 ず しも効果的に解決で きない ず

考え られ る。぀ た り、SOHO 、発泚䌁業 ずもむン タ

ヌネ ッ トの 普及 に よ り 「情報サヌチ コ ス ト亅 が䜎

くな っ た ずい っ お も、情報の マ ッ チ ン グが で きお

い ない 。そ の ため取匕先が開拓で きなか っ た り、

SOHO 遞考基準の 情報が なか っ た りする需絊の ミ

ス マ ッ チ が起 こ っ お い る の で あ る 。 た た 、情報 の

マ ッ チ ン グが成立 しお 仕事 を受発泚 し た ず し お も、

機 䌚䞻矩 的な行 動 を防 ぐた め の モ ニ タ リン グ ず い

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SOHO 事業者を め ぐる コ ミ ュ ニ テ ィ圢成

っ た 「信 甚情報」 で 回避 され な い 。 その た め に契

箄侊 の トラブ ル が あ っ た り、仕事成果の 個人差が

倧 き い ずい う問題が èµ· こ っ お い る の で あ る 。 本論

文で は こ の 郚分に着 目す る。぀ た り、需絊の ミス

マ ッ チ ず情報 の や りず りや人 ず人 ずの 関係性が な

い た め、䞍確実性 に 察凊 で きな い こ ずに ぀ い お 、

共通 の 関心 を持 っ た コ ミ ュ ニ テ ィ の メ ン バ ヌがサ

ポヌ

トしお い く情報に よ る支揎 シ ス テ ム を提 案す

る。 コ ミ ュ ニ テ ィ の 構成は SOHO や発 泚 䌁業 、起

業家予 備 軍や 消 費者 ずな る 地域の åž‚ 民 た で を 含め

た SOHO に 関心を持 ぀ もの の 集 たりで ある。 こ の

コ ミ ュ ニ テ ィ の メ ン バ ヌか ら情報が 発信 され 、盞

互 に 線集 された情報が、SOHO 支揎機関の オヌ

プ

ン なプラ ッ トホヌム 䞊で 生か され る ような支揎策

を明らか に する。

 第 1章で 玹介 した よ うに 、 20幎の 人 脈 蓄積か ら

侉 鷹垂 ず䌁業が察等な立 堎で話 をする こ ずが で き、

短期間で 倚数 の 䌁 業や 団䜓 の ネ ッ トワヌク を ぀ な

げ 、パ ヌトナ

ヌシ ッ プ を組 む こ ずに よ っ お、SOHO

CITY 構想 ずな っ た実瞟が あ る 。 しか し珟圚 、䞉鷹

åž‚ SOHO 支揎斜策に は、䞉鷹垂 、 支揎䌁業 、 そ し

お SOHO 事 業者 ず の 間で 、情報が䞍足 し、お 互 い

が わか らない ず い う状況に あ る 。こ の 状況 にお い

お 取匕先を開拓 しお い く SOHO や、仕事を発 泚す

る䌁 業偎 に ず っ お 「信頌」 や 「パ ヌ トナヌ

シ ッ プ」

を䜜 り出す ずい うこ ずは 、盞圓 に難 しい こ ず で あ

る。こ れ を解決 しお い く こ ずが 株たちづ く り

䞉鷹が 䞭心 ずな っ お 進め る次 の フ ェヌズ の 課題 で

ある。

第 3 ç«  問題解決の ひ ず ぀ の方法 は コ ミ ュ ニ テ ィ

化

取匕 コ ス トア プ 囗 䞀チ

 埓来の 垂堎経枈シ ス テ ム に お い お 、䌁 業組織 ず

い うヒ ã‚š ラル キヌ

組織 を䜜 っ た背 景に は 、  「取 匕

コ ス トj が発生す るた めに䌁 業組 織 を䜜 る こ ずで

コ ス トを䜎く抑 え る意味 合 い が あ っ た ず い うの が

オ リバ ヌ ・りィ リア ム ã‚œ ン に よ る説 明 で あ る 。 金

子 、束岡、䞋河蟺 著 『ボラ ン タ リヌ経枈 の 誕生』7

か ら匕甚すれ ば、  「取匕 コ ス トに は 二 çš® 類 あ る 。

需 芁や䟛絊 に 関す る情報 を怜 玢 し た り䌝達 す る

『コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン コ ス ト』 ず、垂堎 の 取匕に

お け る信甚 を担 保す るた め の 『信 甹 コ ス ト』で あ

る。」 ã‚€ ン タヌネ ッ トが登 堎す る前は 、個人の 情

報凊理胜力が 限定 され お い た た め、䌁業組織 を䜜

っ お瀟員 を雇 い、 èš­å‚™ を賌入 し 、 分業化 し お 自瀟

生産す る こ ず で 「コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン コ ス ト」 、

぀ た り情報サヌ

チ コ ス トを䞋げお い た。情報サヌ

チ コ ス トずは 、䟋えば需芁や䟛絊に関する情報を

怜玢 した り宣䌝な どで䌝達する コ ス トに あた る も

の で あ る、同時に、瀟員 ず しお 身分を保障した り、

䌁業 ずい う ヒ ã‚š ラル キヌ

組 織で 瀟員 を モ ニ タヌす

る こ ずに よ っ お 「信甚 コ ス ト」 も䞋げお い っ た。

  しか し、む ン タヌ

ネ ッ トの 登 堎に よ り、今た で

䌁 業組織を 䜜 る こ ずで 䜎 く抑え ら れ お い た情報 サ

ヌチ コ ス トは 、䌁業に所属 しな くお も個人や小 さ

な組織が 䜎 い コ ス トで実珟 でき る よ うに な っ た 。

それ が本論文 の テヌ

マ ずす る SOHO が増加 した理

由の ひ ず ぀ で ある 。 金子郁容は 「ビ ゞネ ス レ ビ ュ

ヌVo1 46 No 2」 8にお い お 、 「む ン タヌネ ッ ト

の 普及 に よ っ お 、情報 サヌチ コ ス トが劇 的に䜎 く

な っ お い る こ ずは議論 をたた ない 、個人の 情報凊

理 胜力 が 限定 され お い るか ら、それ を補 うた めに

ヒ ã‚š ラル キヌ組織 を䜜 る理 由は 垌薄に な っ た 」 ず

è¿° べ お い る 。

䞀方、垂堎 の 取匕にお ける信甚 を担

保す る 「信甚 コ ス ト」 は逆に䞊 が る傟向に ある 。

぀ た りむン タ ヌネ ッ ト登堎前 の よ うに モ ニ タ リン

グ機胜を発揮 で きない 郚分 が 出 お きた り、む ン タ

ヌネ ッ トを通 した い わ ゆ る 「ク ラ ッ カ ヌ」 の 出珟

や サ ギ な どネ ッ トワヌ

ク犯 眪に察凊 す るよ うなシ

ス テ ム や法埋 ずい っ た もの は 、瀟䌚党䜓 を通 しお

来敎備 の 状況に あ る 。 シ ス テ ム や法埋を䜜 っ た ず

しお も完党に リス ク 回避で きる ずは限 らな い。 そ

の た め 「信 甹 コ ス ト」 がか か る よ うに な り、あ る

い は 、仕 方 の な い こ ずで あ るが 、䞍確定性 の 高 い

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もの に 察 し お は積極的に 関䞎 しない ずい っ た 自己

防衛的な雰 囲気 さえ出 お きお い る よ うに 芋受 け ら

れ る 。 それが先の 「䞉鷹垂 SOHO 実態調査 亅 結果

に もあ らわれ お い た よ うに 、 SOHO 事業者 ず発 泚

䌁業䞡方が 䞊䜍 に あげた 「取匕先の 信甚 が埗に く

い 」や 「営業力 䞍足」 ずい っ た こ ずか ら 、  「受泚

が 䞍 安定で 継続 しな い j ずい うこ ず に なっ お い る

の で ある。だか ら ずい っ お ã‚€ ン タヌネ ッ ト䞊 に ヒ

ã‚š ラル キヌ

組 織 を䜜 る ずい う方向 に も っ お い く の

は 、先 に 述べ た情報サ ヌチ コ ス トの 䜎䞋か らもそ

の 流れに 逆行す る。

 で は 、今埌 、 「信甚 コ ス ト亅 を䜎 くする こ ずは

で きな い の か 。  「情報」 ずい う偎 面 か らず らえれ

ば芋方 は倉わ っ お くる。金子は 「シ ャ ノ ン に よる

『情報 ずは 䞍確実性 ã‚’æž› らすも の 』 ずい う情報 の

叀兞的定矩を圓お は め るず、垂堎の リス クを䌎 う

『信甚』も情報である ず考えられ る 。 したが っ お 、

取 匕 コ ス トは 、サヌチ コ ス トに しお も信甚 コ ス ト

に し お も、い ずれ も情報の 欠萜に よっ お 発生す る

『情報 コ ス ト』だ ずい う解釈が成立 ぀ 」 8ず述 べ

お い る 。 情報 に ぀ い お 金子 は 「情報 ずは 、本来 は

ダむ ナ ミ ッ ク な盞互 䜜甚の なか で 発生 し、そ の 盾

互 䜜甚の ネ ッ トワヌクが意味を生成 し保存す るも

の で ある」17ず述べ、 情報には 「静的情報」 ず 「動

的情報」 が ある ずい う芋方を した。静的情報 ずは

玙に曞か れ た資料 、 日皋衚 、 䌚瀟 の パ ン フ レ ッ ト、

統蚈的資料 ずい っ た衚珟圢匏 ず し お 固定 された も

の で ある。動的情報 ずは 「習慣、䌝統、勘定、道

具 、制床 な どの 盞互䜜甚 の なか で 、たた 、人間 ず

人 間の 関係 の 盞互 䜜甚 の なか で 䜜 られ お くる も

の 1 【9で ある。䌁業の よ うな ヒ ã‚š ラ ル キヌ型組織

の 堎合、垂堎 で䞍確 実性を枛 らす た め に静 的情報

の コ ン トロヌ

ル をす るの が䞀

般的 な原理 で あ り、

盞互䜜甚を芁す る動的情報 の 扱 い は効果的にで き

ない 傟向に ある 。

䞀方、SOHO の よ うな個人単䜍

の 堎合、  「静的情報」 を コ ン トロヌ

ル す る の は 難

しい が、 コ ミ ュ ニ テ ィ を圢成する こ ずで 、ヒ ã‚š ラ

ル キヌ型組織の 圢態をずらなくお も うた く い く堎

合が ある。っ た り、衚珟圢匏が固定 された 「静的

情報」 ずダむ ナ ミッ クな盞互䜜甚 の 䞭で発 生する

「動的情報亅 がか わ る が わ る登堎 し 、 そ の プ ロ セ

ス をメ ン バ ヌが共有 ・蓄積するよ うになれ ば、「情

報サヌチ コ ス ト」 は 䜎 くな り、情報 の や り ずりや

人 ず人 ずの 関係 性 の 䞭で 「信甚 コ ス ト」 も䜎 くす

る こ ずが可胜 ず い える。こ の よ うに取 匕 コ ス ト、

特に 「信甚 コ ス ト」 ã‚’äž‹ げる 1 ぀ の 方法が 「コ ミ

ュ ニ テ ィ 」 で あ る ず考 え られ る 。

信甚 コ ス トを䞋げ るひ ず぀ の方法は コ ミ ュ ニ テ ィ

化

 筆者は䞉鷹垂の よ うな SOHO 支揎斜策にお い お 、

共通の 関心 を持 っ た様 々 なセ ク タヌの プ レヌ

ダヌ

が参加 す る コ ミ ュ ニ テ ィ づ く りを始め る こ ずを提

案する。

 たず、  「コ ミ ュ ニ テ ィ 」 ずは 、共通 の 関心 が あ

る 入の 集合 で あ り、人 ず人 ずの 関係性 を぀ くる

「堎」 で ある。䞀般 的に コ ミュ ニ テ ィ には 、地理

的制玄 を超 えお 共 通 の 関心 を持 ぀ 人た ちの テ ヌマ

型 コ ミ ュ ニ テ ィ ず、地理 的条件か らなる地域 コ ミ

ュ ニ テ ィ が ある ず考 え られ る。地域 コ ミュ ニ テ ィ

は䌝統 的な っ なが りずい う堎合 もあ るが 、関心 を

同 じくす る地域的な぀ なが りの あるメ ン バ ヌの集

た りず い う堎 合 もあ る 。 そ しお コ ミ ュ ニ テ ィ 内 の

メ ン バ ヌは 、情報 の 共 有、ル ヌル の 共 有を しお い

る ず考 え られ る 。

  コ ミ ュ ニ テ ィ の 重芁性 に ぀ い お ドン ・タプ ス コ

ッ トは 『デゞ タル・

ã‚š コ ノ ミヌ』 199610亅の äž­

で こ う蚀 っ お い る。ネ ッ トワヌク化 され た知性 の

時代 の 経枈にお い お 「コ ミ ュ ニ テ ィ は 、地 域的な

堎所 に よ る もの か 、同 じ関心 を持 ぀ 人 々 の 集 た り

に か か わ らず、ずもに富 を築 き、垂堎 亀流を行 う

基盀 ず しお 、今以䞊 に重芁に な っ お くる。1 筆者

もこ の 考え方を採甚する 。

  コ ミ ュ ニ テ ィ を ぀ くる に は 、テヌ

マ 型 コ ミュ ニ

テ ィ は もちろん地域 コ ミ ュ ニ テ ィ で も䜕 らか の し

か けが 必芁で あ る。 ぀ た り、興味 を瀺 し、自発 的

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SOHO 事 業者 を め ぐ る コ ミ ュ ニ テ ィ 圢 成

に集た っ お くる䜕 らか の 魅力を もっ た もの で な く

お は集 た っ お こ な い 。 た た、そ の 魅力 ずな る 「共

同知亅 を䜿 うだけで 貢献 しな い フ リヌ

ラむ ダヌを

誘発 しな い よ うコ ミ ュ ニ テ ィ の マ ネヌゞメ ン トが

必芁 ずな っ お くる。 問題解決 に ぀ なが っ た り、䜕

らか の メ リ ッ トが埗 られ る可胜性 を持 っ た共有で

きる情報資産 が コ ミ ュ ニ テ ィ内に 豊富に あ り、 自

発的情報発信 を継続 させ る こ ずの で き る魅力 あ る

コ ミュ ニ テ ィ で なけれ ば長続きは しない。

成功 した コ ミ ュ ニ テ ィ の 事䟋 1  楜倩垂堎

 䞉鷹垂の å Ž 合、珟圚の ずころ、シ ニ ア SOHO 普

及サ ロ ン ・䞉鷹 な どを䞭心 に コ ミュ ニ テ ィ 化で き

る芜は い く぀ か出お きお い る。 しか し、問題解決

に っ なが っ た り、䜕 らか の メ リ ッ トが埗 られ る可

胜性 を持 っ た 共有で きる情報資産 が豊富 に あ る コ

ミ ュ ニ テ ィ は ただで きお い ない ず芋受け られ る。

そ の䞀

方 で 、む ン タヌ

ネ ッ ト䞊や たちづ く り掻動

に は モ デル ずなる コ ミュ ニ テ ィ が登堎 し お きお い

る 。

 共通 の 関心 を持 ぀ テ ヌマ 型 コ ミ ュ ニ テ ィ の 䟋 ず

し お 、ビ ゞネ ス プ ラ ッ トホヌ

ム を提䟛する楜倩垂

堎11】が あげ られる。楜倩垂堎はむ ン タヌネ ッ トモ

䞀ル ずい うだ け でな く、 小芏暡な事業者で も倧手

䌁 業 ず同 じ土俵 で ビ ゞネ ス が で きる ずい う偎面 に

泚 目す るな ら SOHO 支揎策 ずし お も成功 し た事䟋

ず い う芋方が で きる 。 1997幎 5 月に オヌプ ン した

圓初は 13 店 だ っ た 出店数が 2001 幎 9 月時点で は

7400 店 ずなっ お い る。パ ã‚œ コ ン 、食品、フ ァ ッ シ

ョ ン か ら 、金融 ・保険取 匕な ど の サヌ ビ ス 分野 に

至 るたで 商品数は 82 䞇点、月間 2億 5 千䞇ペ ヌゞ

ビ ュ ・・䞀を数 えお い る。シ ョ ッ ピ ン グモヌ

ル ずしお

は バ ヌチ ャ ル 、リア ル を問わず囜内最倧芏暡を実

珟 しお い る a 楜倩 åž‚å Ž の 事業化 の コ ン セ プ ト121

は、

  ◆ 情報共 有 の 仕組み を導入 した ã‚€ ン タヌネ ッ

   ト・シ ョ ッ ピ ン グ モ ヌル

  ◆ 「出店者 ず出店者」 、  「顧 客ず顧客」 、  「出

   店者ず顧客」 の 3 ぀ の 情報共有の 仕組み を導

   入す る こ ずに よっ お、倧芏暡資本型シ ョ ッ ピ

   ン グモヌ

ル ずの 差異化

ず い うこ ずが あ げ られ お い る 。 こ の 郚分が成 功 芁

因 の ひ ず぀ で ある ず蚀えるだ ろ う。

出店者 幜 そ の 他 の 出儲

楜倩 åž‚å Ž

、

 

 

tt・璜 鰍 鱒讐ll

⇒

顧 客䞀 量 ず L

→・

そ の 他の 酪     友達 に玹介 ク チ コ ミ

ç¹° り返 され る こ ずで情報 の や りずりや人 ず人 ずの 関係性が蓄積 され る

図 5 楜倩 垂堎の コ ミ ュ ニ テ ィ

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 楜倩 垂堎の プ ラ ッ トホヌ

ム に参加 す るメ ン バ ヌ

は 出店者 ず顧客で ある 。こ こ で の コ ミ ュ ニ ケヌシ

ョ ン パ タヌ

ン は䞊蚘の 3 っ で あ り、 盞互 補完的に

取匕 コ ス トずなる 「コ ミュ ニ ケヌシ ョ ン コ ス ト亅

ず 「信甚 コ ス ト」 を䞋げお い る 図 5 。

  たず、出店者 ず顧客 の コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン パ タ

ヌン は 、楜倩垂堎に蚭 けられた各店舗 ご ずの 掲瀺

板 に曞き蟌み をす る。こ の や りず りで 顧 客はホヌ

ム ペ ヌゞ䞊で䞀

方通行的に 提䟛 されお い る情報だ

け で な く 、 自分 の 知 りた い 商品 の 特城な ど付加情

報を入 手す る 。 加 え お 他 の 顧客 ずの や りず りをみ

る ず 、 出店者が サ ギ を し た りする堎合は 圓然顧客

か ら の ク レ ヌム があ る が 、そ うい っ たや りず りが

な けれ ば顧客は安心 で きる 。 こ の プ ロ セ ス を螏む

こ ずで 需絊の マ ッ チン グが成立 し、珟物 を確か め

る こ ずが なくお も掲瀺 板䞊 の や り取 りで 䞍確実性

に察凊 し、顧客は賌入 を決め るの で あ る。぀ た り、

「情報サヌ

チ コ ス ト」 も 「信甚 コ ス ト」 も䜎い た

た で賌入 で きるよ うに なっ お い る 。

䞀方 、 出店者

偎に ず っ お も顧 客の ニヌズ を匕き出 し、気に 留め

た 商品の 賌入決 定芁玠 は䜕 なの か を顧客 ずの や り

ず りか ら把握で き、䜎 コ ス トの マヌ

ケテ ィ ン グ リ

サヌチが可胜で ある。

  次に、顧 客同 士が コ ミ ュ ニ ケヌシ ョ ン をする堎

が ある 。 これは掲瀺板 に曞き蟌む もの ず 、「お 友

達に è–Š め る亅 で 顧客か ら友人 に電子 メヌル が送 ら

れ る シ ス テ ム の 2 ぀ が ある  楜倩垂堎で は、䞊蚘

で 述べ た よ うに掲瀺板 䞊で の コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン

ず他者か らク レヌム が ない ずい う信甚の 確立 、さ

らに はそ の 評刀を ダむ レ ク トメヌ

ル で顧客が セ ヌ

ル ス マ ン ずなっ お 広 め お くれるの で あ る。

  3 ぀ めに は出店者同 士が コ ミュ ニ ケヌシ ョ ン を

す ã‚‹å Ž が あ る 。 楜倩 åž‚å Ž に は出店 者の メヌ

リン グ

リス トが あ り、顧客 ニヌズ や ビ ゞネ ス トレ ン ド情

å ± 、 ある い は 悩み などの 情報亀換 を行な っ お い る 。

䟋 えば、 「店 をや めた い 」 ず蚎 えた 商店䞻に 、仲

間か らさたざたなア ドバ むス が 寄せ られ る13こ

ずもある ようだ。出店者同 士 の メヌ

リン グ リス ト

は 、ビ ゞネ ス にお い お 自瀟 ず他瀟 ず の 比范 が で き

る競争の 堎で あ る ず ずもに 、メヌ

リン グ リス トの

぀ なが りか ら他瀟 ずの 協力 関係 を結ぶ きっ か けを

぀ くる堎 を提䟛 しお い る 。 たた 、 楜倩垂堎 に蓄積

され た情報がデヌタ ずな っ お 出店者に フ ィ

ヌドバ

ッ ク され お い る。 こ うい っ た メ ヌ リン グ リス トで

の 情報の や りず りや 関係性 の 蓄積が存圚する こ ず

は 、 楜倩垂堎に 出店す る倧きな魅力に もな っ お い

る 。

成功 した コ ミ ュ ニ テ ィ の 事䟋 2  早皲田商店䌚

  もうひ ず぀ の 事䟋 ず し お 、SOHO が営利 目的だ

けで な く、図 4 で 瀺 した コ ミ ュ ニ テ ィ ビ ゞネ ス タ

ã‚€ プ の 郚分 を持 っ お い る こ ずを考慮すれ ば、そ の

䟋 に は リサむ クル を切 り 口 に、地 域型  テヌ

マ 型

コ ミュ ニ テ ィ で 行政や䌁業で 解決 で きなか っ た 問

題 を地 域で解決 した東京 ・早皲田商店䌚の 「早皲

田 い の ちの た ちづ くりj 141が ある 。 1996 幎倏に

æ—©çš² 田倧孊呚蟺 の 商店䌚が 䞭心 に な っ お は じ めた

ã‚€ ベ ン ト 「゚ コ サ マヌ

フ ェ ス テ ィ バ ル 」 を き っ か

けに 、ごみ の リサむ ク ル 掻動が始 た っ た。  「た ち

の 問題 は 環境だけ で なく党おが ぀ なが っ お い る」

ず商店䌚 を母䜓に 、地域䜏民 ・䌁 業 ・行政 ・孊生

な ど様 々 な人 々 が立 ちあが っ た 。 æ—©çš² 田の 「たち

づ くり」を進め る よ うにな り 7幎が経過 しお い る 。

 早皲 田 商店䌚の コ ミ ュ ニ テ ィ づ くりを あ らわ す

ず図 6 の よ うに なる。

  ã‚š コ ス テヌ

シ ョ ン ずは早皲田商店䌚所有 の 事務

所ス ペ ヌス に 、空き猶 ずペッ トボ トル 回収機 ã‚’èš­

眮 しお い る斜蚭 で ある 。 自動販売機の よ うな機械

の 䞭に空 き猶や ペッ トボ トル を投入す るず 「圓た

り」  「は ずれ」 の 文字が出お きお 、圓たれ ば商店

䌚 か ら出す割 匕チ ケ ッ トが も らえ る 。゚ コ ス テ

ヌ

シ ョ ン の 賃料や運営費は チ ケ ッ トに 参加 し た店舗

が 1 ヶ 月 3000 円 を広告費ず しお 払 う。 広告媒䜓は

「圓た り」 の サヌビ ス チケ ッ トで あ る。掃陀や集

た っ た猶 ・ペッ トボ トル の 回収は 、商店䌚の メ ン

バ ヌが曜 日ごず の 担圓を決めお行なっ お い る 

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SOHO 事業者 をめ ぐる コ ミ ュ ニ テ ィ 圢成

商店䌚

商店䌚䌚員の 䌚費䌚員は 運営に 参加

、熊総

孊生、倧孊関係者

ã‚š コ ス テヌシ ョ ン

リア ル な堎

ラ 。滋 1じ

ツ ト

䜏 民

空 き猶 ・ペ ッ トボ

トル 持ち蟌み

行政 関係者、他 地域垂民

⇒

 ・ 擁 誌綜 è«® ・1獄 i

 

 

、・眫犰 釀蘿繍繕

    

⇒    

    

    

他 の 商店䌚 海倖居䜏者

ç¹° り返 され る こ ずで ゜ヌシ ャ ル キ ャ ピタル を蓄積 し、信頌関係を生 む

図 6 早皲田商店䌚の コ ミ ュ ニ テ ィ

こ の 回収機は毎幎倏の ã‚€ ベ ン ト 「゚ コ サ マヌ

フ ェ

ス テ ィ バ ル 」 で地 域䜏民 に最 も奜評だ っ た こ ずか

ら垞蚭 に至 っ た経緯が あ り、垞蚭 の 際 には 地域䜏

民 の 認知床は た い ぞ ん 高か っ た。

  空き猶回収機 の èš­ 眮を し た の は早皲 田商店 䌚が

初め お で はない。1992幎か ら 1996幎た で 、早皲田

の ある新宿区 で も 「くうか ん烏」 ずい う名前 で 同

様の 詊み を実斜 しお い た。 しか し、倧盛況 の ため

䜏民同士 の トラブ ル が頻発 した り、1猶 䞔円 ず金銭

çš„ã‚€ ン セ ン テ ィ ブを ぀ けたこ ずで 倧量に 空き猶を

持ち蟌み換金す る者 が出お きた 。 たた、新宿 区偎

に ず っ お も運営 コ ス トの 高 さに比 べ ã‚Ž ミの 枛量化

に っ なが らな い ずい っ た こ ずか ら 5 幎で 廃止 にな

っ た 。 筆者は 新宿 区 提 䟛 の 決 算曞 資料を もず に 運

営 コ ス ト 人件費陀 く の è©Š 算を行 な っ た 。 新宿

区 ピヌク時の 平成 6 幎 18 台蚭眮の 支出をみ る

ず、i 台あた りの 実質支出は幎間 1198182 円、早

çš² 田 ず同芏暡 の 4 台に換算する ず、幎 間 4792728

円 に盞 圓す る。早 çš² 田 の 実質支 出は 4 台で 幎間

3795600 円。同芏暡 の 運営費だけで 、幎 間箄 100

侇 円 の 差が出お い る。同 じ詊 みが ヒ ã‚š ラ ル キヌ

組

織で 倱敗 し、 コ ミ ュ ニ テ ィ で は 成功 した。か っ 、

コ ス トも コ ミュ ニ テ ィ で は 、ヒ ã‚š ラル キヌ組織 よ

りも䜎 くする こ ずが可胜 ずい う こ ずを瀺 した。

  こ の コ ス トの 差は䜕 に よ っ お もた らされ るか。

æ—©çš² 田商店䌚 の ラ ッ キヌチ ケ ッ トに参加 す る メ ン

バ ヌは 商店 ず顧客で ある。早皲 田の 取 り組み に も、

楜倩垂堎ず同 じよ うに、 コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン の パ

タヌン が 3 ぀ あり、商店 ず顧 客、顧客 ず顧客、商

店 ず商店 ずい うもの で ある。ただ、楜倩 åž‚å Ž ず違

っ お 、早皲田商店䌚の 堎合 は コ ン セ プ トが 「た ち

づ くり」で あり、地域性 をもっ た取 り組みで ある。

情報亀流の プ ラ ッ トホヌ

ム に なる もの は メヌ

リン

グ リス トやホ ヌム ペ ヌゞ ず い っ たむ ン タヌネ ッ ト

侊 の 情報亀流だ け で な く、  「゚ コ ス テヌ

シ ョ ン 」

ず い う斜蚭 を商店䌚が 蚭眮 ・運営 し、3 ぀ の コ ミ ュ

ニ ケヌ

シ ョ ン パ タヌ

ン が察 面 で もで き ã‚‹å Ž が あ る 。

共 通の 関心を もっ た メ ン バ ヌが集 た り、情報を共

有 し、そ の や り取 りを通 しお䜕 ら か の 関係性 が 生

たれ 、蓄積 し、メ リッ トを生む資源 ずな る ゜ヌ

シ

ャ ル ・キ ャ ピ タ ル ずなっ お 、コ ミュ ニ テ ィ の メ ン

バ ヌに メ リッ トを生み 出 しお い る。メ リッ トずは 、

行 政 よ りも䜎 コ ス トで運営で きる こ ずは前述 した 。

その ほ か 、䟋 えば、ラ ッ キ ヌチ ケ ッ トは早皲 田商

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店䌚 だけ に限定 され 、金銭的 ã‚€ ン セ ン テ ィ ブ もな

い た め、新宿区 の よ うに 倧量に持 ち蟌ん で 換金す

る ず い うよ うな フ リヌ

ラむ ダヌ

が出お い な い。 さ

らに 、ラ ッ キヌチケ ッ トを出 し た商店は売䞊げ向

侊 に ぀ なが っ た。 地域䜏民 ず商店䞻た ちが ラ ッ キ

ヌチ ケ ッ トをき っ か け に 知 り合 い 、た ち に ぀ い お

話をす るよ うに な っ た。瀟䌚的メ リッ トず しお 、

空 き猶や ペ ッ トボ トル の 回収 が定 着 し、た ちで ポ

む捚 お が ほ ずん どな くな っ た 。 メ ヌ リン グ リス ト

の ぀ なが りか ら、早皲 田 の 取 り組み に賛同 した党

囜 の 商店䌚が連携 しお 通信 販 売 を始 め る よ うに な

っ た こ ずな ど様 々 な効果 が珟れ お きお い る 。

第 4 章 たずめ

成功 した コ ミュ ニ テ ィ の動 きず䞉鷹 SOHO 支揎斜

策 ずの 比范

 楜倩 åž‚å Ž ず早皲田商店䌚 。い ずれ の 事䟋 も共 通

した プ ロ セ ス を螏み 、 箄 3 幎 の 期間で 成功に導 い

お い る。筆者 の分析か ら、図 7 で 瀺すよ うに 、2 っ

の 事䟋は 䌌た よ うなプ ロ セ ス を経お い る こ ずが わ

か る 。 たず 、明確な 目的をか か げお 共通 の 関心 を

持 ぀ 人間を集 めた 。 楜倩垂堎の 堎合は 「垂堎芏暡

は倧 きくな くお も匷い ニ ヌズ がある商品やサヌビ

ス の 玹介1 【12で あ り 、 早皲田商店䌚の 堎合は 「環

境 ・リサむ ク ル 」 で あ る。

 次に情報や人 が集た っ お くる 「堎」 ã‚’èš­ けた 。

楜倩 垂堎で は ホヌム ペ ヌゞ䞊 の 各 モ

ヌル ご ずに 出

店者 ず顧客がや りずりす る掲瀺板や 出店者 同士 の

メヌ

リン グ リス トを蚭 けた 。 早皲田 商店䌚 は情報

集積の å Ž ず しお メヌ リ ン グ リス トず、人 が集た る

リア ル な堎 ずしお ã‚š コ ス テ ヌシ ョ ン ã‚’èš­ けた。

 そ し お集 客機䌚 。 楜倩 åž‚å Ž は オ ン ラむ ン シ ョ ッ

ピ ン グモヌ

ル な の で 24 時間顧客を集 める よ うに な

っ お い る 。 æ—©çš² 田商店䌚 の 堎合は 倏の ã‚€ ベ ン ト 「゚

コ サ マヌ

フ ェ ス テ ィ バ ル 」 で 関心 の あ る人 を集 め

た。こ こ たでが コ ミ ュ ニ テ ィ をっ くる 「しか け」

である。

  「しか け 」 の 次に 、共 通 の 関心 を持 っ た人 た ち

が コ ミ ュ ニ テ ィ を䜜 っ お い く段階に 入 る。それは

集 客機䌚に参加 した人 た ちが 、 そ こ で関係 性 を途

絶えさせ お した うこ ずなく、3 ぀ の コ ミ ュ ニ ケヌシ

ョ ン パ タ ヌン か ら、継続的に コ ミ ュ ニ ケ ヌシ ョ ン

を行 な っ お い く こ ず で あ る 。 こ こ で ã‚€ ン タヌ

ネ ã‚œ

トずい うツ ヌル は倧 い に 掻躍する。 コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン を継続 させ る こ ずで 、メ ン バ ヌか ら 自発 的

に 情報が発信 され る よ うに な り、ダむナ ミ ッ クな

盞互䜜甚 の 䞭で発 生す る 「動的情報」 が 共 有 され

る 。 問題解決や さた ざたな プ ロ セ ス を コ ミ ュ ニ テ

ィ の メ ン バ ヌ間で 蓄積 し お い くこ ず に よ り、情報

の マ ッ チ ン グ が で きた り䞍確実性 に 察凊で きる。

同 時にそ の 蓄積 が信頌 を創 出 し、コ ミュ ニ テ ィ の

メ ン バ ヌに ずっ お メ リッ トを生む資源  ã‚œ ヌシ ャ

ル ・キ ャ ピ タ ル ずな る。楜倩垂堎 の 堎合 は、出店

者 ず顧客の や りずりを公開で行ない 、お互い の 䞍

確実性 を排陀 し 、 信甚 を埗お 商品賌入 に結び付け

お い る。 同時 に これか ら賌入 し ようずす る顧客、

他 の 出店者 に も楜倩 åž‚å Ž の サむ トを芋れ ば䜕か 芋

぀ か る ずい うよ うな情報 の マ ッ チ ン グに察凊 で き

るプ ラ ッ トホヌム を提䟛 し、掲瀺板 侊 の や り取 り

をオヌプ ン にす る こ ずで 他 の シ ョ ッ ピ ン グモヌル

に比 べ お 「信甚 コ ス ト」 を䜎 く した 。 早皲田商店

䌚 の 堎合 は、䟋 えば行政や 倧孊関係 者、環境専門

家が メ ヌリ ン グ リ ス ト䞊 で 専門分 野 の 情報を垞に

出 し合っ お い る 。 商店䌚は普段 の 関係性か らむ ベ

ン ト時 の 孊生ア ル バ ã‚€ ト募集に は苊劎 しな い。 た

た、商店䌚 ず の 信頌関係 か ら早皲田倧孊が キ ャ ン

パ ス を無料で 貞 し出 しお い る。こ の よ うに 、取匕

コ ス トをか ける こ ずなく効率的に メ ン バ ヌや情報

が揃 う関係が で きた。

 早 皲田 商店䌚や 楜倩 åž‚å Ž の コ ミ ュ ニ テ ィ圢成 た

で の 3 幎間は 、む ン タ ヌネ ッ トずい う情報 ツ ヌル

の 登堎が 、  「動的情報」 ずし お盞互 関係 の プ ロ セ

ス を生み 出 し共有す る こ ずが 可胜に な り、地理 的

な垣根 も取 り払 っ お、非垞に短 い 期 間で コ ミュ ニ

テ ィ メ ン バ ヌ間の 信頌や ゜ヌシ ャ ル ・キ ャ ピ タ ル

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SOHO 事業者 を め ぐ る コ ミュニ テ ィ圢 成

成功 した コ ミュ ニ テ ィ 楜倩垂堎、早皲田商 店䌚の 動き

共

通の

関

心

å Žã‚’

䜜る

集客

機䌚

二 継ケ 続

吉曜ン 晝

阿

自発

的情報

発

停共

有

共同

で

問題

解決

鍵

情報

の

蓄積

成

功

3 っ の コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン パ タヌン

コ ミュ ニ テ ィ メ ン バヌ

間の 信頌、゜ヌシ ャ ル ・キ ャ ピタ

ル

■しか け

「静的情報」 「動的情報」 共有

コ ミ ュ ニ テ ィ 圢成

侉 鷹垂 SOHO支揎斜策

図 7 成功 した コ ミ ュ ニ テ ィ ず䞉 鷹垂 SOHQ 支揎団䜓 ずの比范

を蓄積す るこ ずが 可胜 に なっ た ず蚀え る。

 で は 、䞉鷹垂 の SOHO をめ ぐる動 きは ど うか 。

成功 し た コ ミ ュ ニ テ ィ の 動 きず比 范 しお みる ず、

共通 の 関心 ずしおは 「SOHO を支揎 し、ビ ゞネ ス

の 成功 に導く」 ず い う意味 で 、図 1 で 玹介したよ

うに共通の 関心 を持 っ た人 間が集た っ お い る。

  そ しお情報や人が集た っ お くる 「堎」を蚭 けた。

䞉鷹垂 SOHO 斜蚭は 53瀟 にオ フ ィ ス を䜎家賃 で貞

した り、䌚員 ずな っ た SOHO 箄 700 人 に 各皮 サヌ

ビ ス を提䟛 しお い る。

 さ らに集客機 䌚 ず しお 、䞉鷹垂は 「SOHO フ ェ

ス タ J ずい うむ ベ ン トを開催 し、展瀺や営業機䌚

ã‚’èš­ けお か ら 4幎が経過 しお い る。

 成功 した コ ミ ュ ニ テ ィ の 動き ず比范す る ず、䞉

鷹垂は ã‚€ ベ ン ト ず い う集客機䌚 をき っ か け に 、そ

の 埌 も継続的 に コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン を続 け、情報

共有 し、蓄積す る ずい う段 階に きお い る 。 䞉鷹垂

の SOHO をめ ぐる環境は コ ミ ュ ニ テ ィ化す る䞀

æ­©

手前たで きお い るの で ある 。 前出 の 「䞉鷹垂 SOHO

実態調 査」で も異業皮 亀流䌚 ぞ の 参加意向 に SOHO

事業者の 65、支揎䌁業の 629が参加 した い ず

い う結果が出お い る 。 たた、第 2 章で も述べ たよ

うに、䞉鷹垂 ずの ã‚ž ョ ã‚€ ン トビゞネ ス な どか ら、

自分た ちの 䜏むある い は働 くた ちで 、自分の ス キ

ル を生か し、䜕か圹 立 ぀ よ うな仕事が した い ず い

っ た意芋 も耇数 の SOHO 事業者か ら出お い る 。こ

れ は 、自発 的 に 動きた い 、情報 を発 ä¿¡ し た い ずい

う意識が 出始 め お い る ず捉えられ る。

侉 鷹垂 SOHO コ ミ ュ ニ テ ィ モ デル の 提案

  侉 鷹垂 の 珟 状 ず しお 、図 1 で 瀺 した よ うに、

SOHO をめ ぐる組織䜓制は 株 た ち づ く り䞉鷹

が 䞭心 ずな っ お い るもの の 、SOHO ず支揎䌁 業 を

぀ な ぐネ ッ トワヌク 䜓制が で きお い な い 。぀ たり、

3 ぀ の コ ミ ュ ニ ケヌ

シ ョ ン パ タヌ

ン 「SOHO ず顧

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客」  「顧客 ず顧客1 「SOHO ず SOHO 亅 がお互 い

の や り ず り か ら、動的情報 を生 み 出 し、情報 を共

有 し、蓄積す る仕組み に な っ お い な い 。 し か し、

芜は数々 出お きお い る 。 筆者が SOHO 事業者にむ

ン タビ ュヌした 䞭で 、  「入居 しおか ら知 り合っ た

SOHO 事業者 ず取 匕関係が生たれ た  「疲れ お い

る ずきで も、仲間の がん ば っ お い る姿が 芋 え る の

で勇 気付 け られ る」 ず い うよ うな意芋 が䜕人 もの

SOHO 事業者か ら寄せ られ た 。 オ フ ィ ス ス ペ ヌス

を共有 した こ ずで 、SOHO 事業者同士 の っ なが り

は埐 々 に で き っ っ ある よ うに芋受 けられ る。䞉鷹

垂の 堎合、ハヌ

ド的な支揎は敎い 、オ フ ィ ス に 53

瀟 の SOHO が 入居 し た、たた、ホ ヌム オ フ ィ ス の

垂民䌚員 も玄 700人集 たっ た 。 次の フ ェヌズで は、

筆者 が問題提起 ず しお取 り䞊 げた SOHO を め ぐる

需絊 の ミス マ ッ チ を回避す るため の 「静的情報」

ず、や りずりや人 ず人 ずの 関係性 の プ ロ セ ス の äž­

で 生 たれ る 「動的情報」 の 䞡面が 、共通 の 関心 を

持 っ たメ ン バ ヌで構成 される コ ミュ ニ テ ィ の 䞭で

登堎 し、こ れ ら の 情報 を メ ン バ ヌがサ ポヌ

トしお

い く シ ス テ ム が 必芁で あ る 。 そ し お 株 たちづ

く り䞉鷹 を䞭心 ず しお 、図 1 の メ ン バ ヌが参加 し

お 3 ぀ の コ ミュ ニ ケヌ

シ ョ ン パ タヌ

ン を っ くる 。

こ れ に は バ ヌチ ャ ル 䞊に ある情報共 有 の た め の オ

ヌプ ン なビ ゞネ ス プ ラ ッ トホ ヌム ず、地域性を考

慮すれ ば、䞉 鷹垂 SOHO 斜蚭 の 䞭でお 互 い が face to

faceで 亀流で きる 「堎 」 、 こ の 䞡方を蚭ける必芁

があ る 。 さ らに は 、 䞉鷹 SOHO コ ミュ ニ テ ィに参

加 す る こ ずが メ リッ トずな るよ うな資源  ã‚œ ヌシ

ャ ル ・キ ャ ピ タ ル が 蓄積 され る䜓制 に も っ お い く

こ ずで あ る 。 そ うすれ ば需絊 の ミス マ ッ チ ず情報

の や りず りや 関係性 の 䞭で 䞍確 実性 に察 凊 する郚

分が コ ミ ュ ニ テ ィ で サ ポヌ

トで き、取匕 コ ス トず

なる 「コ ミ ュ ニ ケヌシ ョ ン コ ス ト亅ず 「信甚 コ ス ト」

を䞋げる こ ずが 可胜に なる 。ビゞネ ス プラ ッ トホ

ヌム 機胜 をもっ 株た ち づ くり䞉鷹は管理的立

å Ž を ず り、コ ミ ュ ニ テ ィ内倖ぞ の 広 報に力 を入 れ 、

人 ず情報が集た っ お くる よ うな䞉鷹垂 SOHO コ ミ

ナ ニ テ ィ を構築す るよ うな䜓制に も っ お い く こ ず

を提案す る。

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  資料

13「電子 モヌ

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  日経 BP 瀟  1月 号䞀 2000

14早 皲田 い の ち の た ちづ く り実行委 員䌚線著

   『れ ロ ã‚š ミッ シ ョ ン か らの たちづ く り』  日報

  1 998 http〃www re・netinfo

小 森谷 久矎 こ も りや  くみ 

1990 幎文教倧孊人間科孊郚卒業。株匏 䌚瀟サヌベ

ã‚€ リサ ヌチ セ ン タ ヌ瀟䌚調 査宀勀務 を経お 、2000

幎慶應矩塟倧孊政策 ・メデ ィ ア 研究科修士課 çš‹ä¿®

了 。 2000幎よ り東京 工業倧孊理財工孊研究セ ン タ

ヌ研 究員、2002 幎 よ り東京工 科倧孊片柳研究所研

究員。

e−mai1 kumikomo trioplalaorjp

tt 1 調査察 象   SOHO サ ロ ン 䌚員、創業予 定者

372人    掚進 協議 䌚䌚員160入

  調査方法  ホ ヌム ペ ヌゞ䞊 で 回答、調査祚は

    の 2ã‚¿ã‚€ プ䜜成 調査祚䜜成、集蚈、分析 は筆

者が実斜

  調査期間 11999 幎 12月〜2000幎 1月   有効

回収数    SOHO60 人 16童    掚進協議䌚35

人 219

泚 2筆者が行 な っ たむ ン タ ビ ュ

ヌか ら、2001幎3月

珟圚、満足す る レ ベ ル の 秘曞サヌビ ス があ る の は

侉 鷹垂 SOHO パ ã‚€ ロ ッ トオ フ ィ ス の み で ある 。

泚3図 1に ある SOHO  CITY  みた か 掚進協議䌚に

加盟 しお い る䌁業 の メ ン バ ヌを察象 ずした 。

2001幎4月 6日受付  2002幎幎 10月 20日受理

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