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2016年9月 全国IBMユーザー研究会連合会 IT研推進委員会 IBMユーザー研究会 平成27年度 IT研究会 研究成果概要集

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2016年9月全国IBMユーザー研究会連合会

IT研推進委員会

IBMユーザー研究会

平成27年度IT研究会

研究成果概要集

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はじめに

 IBMユーザー研究会会員の皆様には、日頃よりIT研究会活動にご支援とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 平成27年度は、各地区ユーザー研究会で全55チームのIT研究会が発足し、1年間の活動を実施してまいりました。この度、チームの研究概要・成果を取りまとめ、「平成27年度 IT研究会 研究成果概要集」として制作・発行させていただきました。

 IT研究会は、業種を問わず、さまざまな会員企業の皆様より参加いただいております。研究テーマは、テクニカル系からマネジメント系と広範囲にわたっております。 ユーザーならではの視点で研究活動がなされ、実用性の高い研究成果としてまとめられております。会員の皆様が、日常業務で抱えておられる、さまざまな課題解決のヒントが見つかる有益な情報と考えます。 研究成果につきましては、全国IBMユーザー研究会ホームページの会員専用「電子図書館」に、チームより公開のご了解をいただいた内容を掲載しております。多くの会員企業の皆様にご活用いただけることを願っております。

 また、この「IT研究会 研究成果概要集」は、IT研究会活動の意義・有用性を参加メンバーのみならず、広く多方面の方々と共有・理解していただけるツールとして活用いただけるものと考えます。IT研究会参加へのきっかけ、参加するに当たっての参加企業上層部のご支援・ご理解を深める一助としても活用していただければ幸いです。

 IT研究会は、ユーザーが活動の中心であり、各地区ユーザー研究会活動の中で最も価値のある活動の一つです。今後も会員企業の価値向上のため、皆様の声を聞きながら改善を図り、さらなる活性化を図りますので、積極的なご参加とご支援をお願い申し上げますす。

 最後に、本誌制作・発行にあたり、IT研究会の活動メンバーの方々や、各地区ユーザー研究会事務局の方々のご協力に、あらためて感謝申し上げます。

平成28年 9月全国IBMユーザー研究会連合会

IT研推進委員会委員長 高橋 正之

〔明治安田システム・テクノロジー株式会社〕

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目 次

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iSUC マークは、「第27回 iSUC新潟大会」への派遣・発表が決定したチームです。

【北海道研】iSUC T1  Raspberry Pi で体験!! 要件定義と実装のGAP分析と克服

【東北研】T1  Notesの更なる活用術W1  女性倶楽部M1  自社のセキュリティを見直そうM2  クラウドとスマートデバイス

【新潟研】iSUC T1  Softlayerの価値を徹底的に研究する

【北関東研】iSUC T1  IBM 「Bluemix」を使ってみよう!

【長野研】S1  情報システム部門が売り上げを作る! 〜間接部門とは呼ばせない〜

【関東研】iSUC T1  モバイルデバイスのセキュリティ対策

T2  プライベートクラウド(仮想化サービス)の運用最適化研究iSUC T3  システム開発要員の効果的なスキルチェンジ研究iSUC T4  ユーザー企業が、オフショア、ニアショアを成功させるための秘訣は何か!

T5  企業における重要情報を守るために、CSIRT構築の必要性を考えるiSUC T6  脱! Notes!iSUC T7  「会議のあり方」を通じて仕事の仕方を考えるワークスタイル変革の研究iSUC T8  「会議のあり方」を通じて仕事の仕方を考えるワークスタイル変革の研究

T9  Bluemixの徹底研究(PaaSを利用したスピード開発)T10 モバイルアプリの開発プラットフォームの実践研究T11 Big Data(データ・アナリスト)入門T12 Big Data(データ・アナリスト)入門T13 Dockerの可能性と有用性の研究T14 ビジネスでのロボット活用を考えるT15 IoT/M2Mの活用研究

【神奈川研】iSUC T1  中小企業のためのセキュリティー対策の研究

【中部研】iSUC T1  AIを使って欲しいものが作れる 〜プレゼン練習アプリ〜

iSUC T2  キーボードのない世界へ向けて

(掲載なし)

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T3  システム運用から考えるBCPiSUC T4  できることからはじめよう! 2020年IoT時代に備えたセキュリティー対策

T5  社内ノウハウ蓄積のためのSNS活用iSUC T6  “イクタン” を育てます! 〜もしT-6が会社を起業して人財育成プランを提案したら〜

【関西研】iSUC T1  IT人材育成の研究

T2  クラウド時代のセキュリティと可用性の研究T3  Big Data活用を考えるT4  Dockerの可能性と有用性の研究T5  Watsonソリューションの研究

iSUC T6  企業における重要情報を守るため、CSIRT構築の必要性を考える

【岡山研】iSUC T1  不正アクセス・攻撃から社内システムをどう守る?

【中国研】T1  モバイルアプリ開発のすゝめT2  SNSを利用した効果的なマーケティングT3  ビジネスでのWatsonの活用を考える

iSUC T4  CAMSSを使った広島地域活性化 〜 Add Valueに活路あり〜

【四国研】T1  CSIRT体制の評価

iSUC T2  企業が従業員に実施すべき情報セキュリティ教育T3  プロジェクト・マネジメントM1  「技術伝承」への取り組み研究W1  断捨離で始めるときめく時間の作り方

【九州研】T1  M2M/IoTの活用研究

iSUC T2  IBM Bluemixの徹底研究 〜クラウドを利用したスピード開発〜

T3  本気のモバイルデバイス活用M1  中小企業におけるCSIRTの必要性を考えるM2  スマートな仕事のやり方を考える

【沖縄研】T1  クラウドを利用したスピード開発(Bluemixの徹底研究)

iSUC T2  ハッキング技術を理解し、強固な情報セキュリティを有する企業になる!M1  女性タスク「理想の『私』を手に入れる!」

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地区研 北海道研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Raspberry Piで体験!!要件定義と実装のGAP分析と克服

<研究概要>

近年 IoT が非常に注目を集めています。そこで IoT の中核でもある Raspberry Pi に注目し

ました。Raspberry Pi を活用したツール作成を通じて、要件定義と実装したツールとの GAP

を分析します。それを克服するための戦略を検討し、より良いプロジェクト活動に貢献で

きるように研究します。

<研究成果>

� Raspberry Pi の知見を増やすことができました。

� ツールは"高齢者"にターゲットを絞ることにより実装する機能を取捨選択し、開発に集中

することができました。

� 要件定義と実装の GAP を分析することにより、それぞれの GAP を克服するための戦略を検

討、実施することができました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

<感想>

メンバーの方々との交流により多種多様な意見や見識を共有でき、大変有意義な研究活動

ができました。

<反省点>

メンバー各々仕事の合間を縫っての参加となり、スケジュール調整が困難でした。本来な

らもっと時間に余裕を持った活動が望ましいと感じました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 9 月 ~ 継続中

ミーティング 12回 懇親会 4回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ブリッジ 石田 和也 一般職 リーダー

札幌臨床検査センター(株) 中田 明美 管理職 サブリーダー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 安藤 真稔 一般職 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 下川原 千果 一般職 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 林 海玲 一般職 メンバー

北海道オフィス・システム(株) 小坂 友康 一般職 メンバー

リンケージサービス(株) 山中 和幸 管理職 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 中島 範雄 一般職 アドバイザー

カタギリ・コーポレーション(株) 花田 滋雄 管理職 担当委員

(株)ブリッジ 武田 嘉浩 管理職 担当委員

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地区研 東北研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Notes の更なる活用術

<研究概要>

オンプレミスとクラウドについてメリット・デメリットを検討した。

「Domino on Bluemix」を利用し、動作検証を行った。

<研究成果>

オンプレミスとクラウドについてメリット・デメリットを検討した。

それぞれ良い点・悪い点があり、業務に合わせた選択がベスト。どちらが優位であるか

は判断できないが、クラウド技術の進化で利便性が向上していくと考えられる。

「Domino on Bluemix」を利用し,動作検証を行った。

準備、環境構成、DBのアップロードを実施し、準備の中でBluemixの知見が

得られた。

社内システムとの連係は技術上の目途がたったが、実運用となるとまだまだ課題が多い。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

Bluemix(クラウド環境)を利用できたので、集まる必要性は低下するが、Bl

uemixは慣れていないため、まだまだ勉強が必要である。

Bluemixは日本語マニュアルが足りず、英語が必要になり、用語も難しい。

エラー箇所やオペレーションがわかりにくく、動画等の操作方法が欲しい。

Bluemix/Xpagesの研修などがあればいい。(リンク,資料など)

<活動回数> 活動期間: 2015年8月 ~ 2016年5月

ミーティング 5回 懇親会 1回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

第一貨物(株) 高橋 誠 一般 リーダー

山形放送(株) 森岡 佑介 一般 メンバー

(株)吉田産業 柴田 大樹 一般 メンバー

(株)吉田産業 山口 裕美 一般 メンバー

リコーインダストリー(株) 内城 貴彦 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム・サービス(株) 横下 誠 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム・サービス(株) 伊藤 祐一 アドバイザー

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地区研 東北研 チーム名 W1 研究分野 女性系

研究テーマ 女性倶楽部

<研究概要>

女性社員が公私においてより充実するため、10年前に女性セミナーの運営スタッフと

して発足したタスクチームは、平成25年度から女性セミナーの開催にとどまらず、「企業

においていきいきと活躍できる女性社員になるために、抱えている多くの問題点を同じ女

性同士で話し合い解決の糸口を見つける場」として、女性倶楽部の活動を開始した。

2ケ月に1回、テーマ探索や活動内容についての打合せや、セミナーの構成等を検討し、

平成28年2月には女性セミナーを開催した。

<研究成果>

平成28年2月にセミナー「男女の意識から考えるコミュニケーション術」を開催。

※講義とワークショップを通して、次のような捉えかたがあることを認識できた。

・男性脳、女性脳という枠にとらわれない意識

・自分の無意識の行動を意識的に変えることによる気づき

・ WIN-WIN の法則(七つの習慣)

セミナーアンケートの結果、「総合満足度」が90.9%、「テーマについて」が88.

1%と好評価だった。

また、「女性倶楽部」の活動への興味は以前より高まっており、次年度には新たなメンバー

の参画が予定されている。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

「女性セミナー」を中心に意欲的に活動を実施。セミナーは例年通り開催し、参加者ア

ンケートから好評価であったことを確認した。

一方、タスクメンバーの活動に割ける時間やセミナーのテーマ検討にあたっては、年々厳

しくなっているが、今後新たなメンバーの参画が予定されていることから、改善が期待さ

れる。

<活動回数> 活動期間: 2015年7月 ~ 2016年5月

ミーティング 7回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

第一貨物(株) 長岡 浩子 一般 リーダー

東北インフォメーション・システムズ(株) 浅野 みゆき 一般 メンバー

(株)山形丸魚 渡部 佐和 一般 メンバー

アイテックス(株) 菊池 厚子 一般 メンバー

(株)デンコードー 村上 美由紀 管理職 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 佐藤 由美 一般 事務局

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地区研 東北研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 自社のセキュリティを見直そう

<研究概要>

本チームでは「BYOP: Bring Your Own Private に向けたガイドライン作り(続)」というテ

ーマで活動しました。職場の IT 環境の中に、介護や育児などのプライベートを持ち込む際

のガイドライン作りを目標としました。クラウド・スマートデバイスの普及によって、BYOD

や在宅勤務など、社外でも仕事ができる環境は整ってきました。一方で、プライベートな

用事を勤務中にこなす必要も生じていますし、それを支えるテクノロジーも普及していま

す。これらを職場 IT 環境に持ち込む際の判断基準をまとめました。

<研究成果>

「WorldWideWeb に接続でき、スマートデバイスを持ち込むことができる、一般的なオフィ

ス」を想定して、プライベートな用事を挙げ、どんな基準で可否を判断できるかを考えま

した。例えば、児童の保護者同士の連絡にメッセンジャーアプリを使う事例があります。「緊

急の連絡も含む」「本人の都合ではなく、周囲との事情」という観点からは必要ですが、「専

用のソフトウエアが必要」「個人のプライバシー情報を扱う」などの観点からは許可は難し

くなります。判断基準は企業ごとに様々ですが、検討項目は共通と考えまとめました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

前年度はテーマが決まり、それに向かって議論に充分な時間をとれました。今年度は、活

動の成果を「職場でスマートデバイスを利用する際の共通の判断基準」という形でまとめ

ることができ、iSUC での発表も達成することができました。議論や発表を「クラウド・ス

マートデバイスチーム」と合同で進めたため、それぞれの視点から研究出来たのはメリッ

トでした。また、判断基準を自社に適用して有効性の検証ができればよかったと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月~2016 年 5 月

ミーティング 4回 懇親会 1回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 3名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

青葉化成(株) 今井 一幾 一般 リーダー

セイコーインスツル(株) 佐野 智則 管理職 メンバー

(株)山形銀行 入野 和也 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 谷口 浩幸 アドバイザー

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地区研 東北研 チーム名 M2 研究分野 マネジメント系

研究テーマ クラウドとスマートデバイス

<研究概要>

現代ではワークライフバランスを重視する企業が増えてきているが、その多くは在宅勤務

を始めとした職場外から職場の用事をこなすというものである。しかし、クラウド・スマ

ートデバイスといった技術の発展やセキュリティ技術の発展により、職場から個人の用事

をこなすことも十分可能になってきている。そこで、職場にいながら私生活を両立するた

めにクラウド・スマートデバイスを活用する際に、どのようなルールが必要になるのかと

いう点に着目し、セキュリティチームと合同で研究を行った。

<研究成果>

目標地点として、各企業でルールを作成する際のガイドラインを作成するといったことを

想定して研究を行うこととした。

その過程で、常態的にネットワークに接続できる一般的なオフィスを想定するといった対

象の選定、具体的なユースケースの洗い出しや検討を行った。

最終的に、クラウドチーム・セキュリティチーム合同という点を活かし、各チームの観点

からの判断事項を作成し、それを個別ユースケースに当てはめることで総合的な判断を行

うことのできるガイドラインの雛形の作成を行うことができた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

昨年の活動では、ガイドラインの作成について具体的な判断を行うには足りない部分が多

かったが、今年度はどの判断項目の優先順位が高いのかなど、論理的な判断を行うための

判断基準を定義することができた。その判断基準をガイドラインとしてまとめ、セキュリ

ティチームと合同で、iSUC での発表も実現できました。また、判断基準を自社に適用して

有効性の検証ができればよかったと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月~2016 年 5 月

ミーティング 4回 懇親会 1回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

データコム(株) 佐藤 貴亮 一般 リーダー

データコム(株) 馬場 秀之 メンバー

(株)Minori ソリューションズ 荒井 浩司 メンバー

(株)山形丸魚 菊地 拓 メンバー

リコーインダストリー(株) 滝沢 隼 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 谷口 浩幸 アドバイザー

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地区研 新潟研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ SoftLayerの価値を徹底的に研究する

<研究概要>

近年、Saas、Paas、Iaasなどのクラウドサービスは、一般的なものとなりつ

つある。

しかし、いざ顧客へ提案することとなった際、ベンダー側の人間として顧客のニーズに対

しどういった提案を行い、どういったメリットを訴えていくのか、知識もノウハウも不足

していることに気がついた。そこで具体的な利用シーンを定義し評価、研究を行った。

<研究成果>

SoftLayerを「コスト」、「SLA(品質保証)」、「拡張性」の3つのポイントに焦

点を当て、評価を行った。

これらのポイントについて、情報収集や導入事例に基づく利用シーンからメリット/デメ

リットの抽出を行った結果、顧客の要件(含む非機能要件)によってSoftLayer

の強みを最大限生かすことのできる場面もあれば、その逆の場合もありうることが分かっ

た。顧客のニーズ把握や現状分析を十全に行い、顧客がより重要視するメリットが最大化

されるよう提案を行うことが重要との結論となった。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

当初、テーマの絞り込みや研究の進め方に手間取ったが、アドバイザー/担当委員の助言

や、メンバーの協力もあり最後まで活動を続けることができた。

また、調査を進めるにつれ、様々な知見を得ることができ、大変有意義な活動であったと

感じている。

今後はSoftLayerを単体で捉えるのではなく、Bluemixとの連携やスマー

トアプリの提供など、付加価値をつけた提案についても研究していきたい。

<活動回数> 活動期間: 2015年8月~2016年6月

ミーティング 8回 懇親会 3回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

第四コンピューターサービス(株) 藤田 健男 リーダー

(株)BSN アイネット 笠原 宏 サブリーダー

NNC(株) 神田 洋助 メンバー

NNC(株) 張戸 暁 メンバー

(株)エヌ・ティ・エス 塩田 広志 メンバー

第四コンピューターサービス(株) 平澤 烈 メンバー

(株)ユニテック 小松 良光 メンバー

(株)ユニテック 小嶋 貴明 メンバー

(株)ユニテック 春川 靖幸 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 小田切 渉 サポーター

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地区研 北関東研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ IBM「Bluemix」を使ってみよう!

<研究概要>

クラウドサービスとして提供されている「Bluemix」を利用しての研究活動に取

り組んだ。「Bluemixとは何なのか」を理解するため、ハンズオンを用いた自己学

習から始まり、次にBluemixを用いてどのようなアプリケーションを開発するこ

とができるか?また、BluemixとIBM iを繋げることは可能か?についての

討議、検証、実証を行った。加えてお客様にBluemixを使用していただくことを

目的とし、「Bluemixを利用することでどのようなメリットがあるか」についての

研究も行った。

<研究成果>

「Bluemixを利用することでどのようなメリットがあるか」に関しては、アプリ

ケーション開発の環境構築が、オンプレミスで行った場合と比較して圧倒的に容易であ

る、といった明確なメリットを見出すことができた。「Bluemixを利用してのアプ

リケーション開発」という点では「現在地を自動取得し、現在地の天気の情報を自動取

得する」といったアプリケーションの開発に成功した。「BluemixとIBMiとの

連携」に関しては、現在も研究中であり、来年度も継続して研究する予定である。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

月1回の集まりではあったが、メンバー間で自在に意見を出し合うことができたため、

非常に前向きな姿勢で研究に取り組むことができたと感じている。Bluemixの概

要についての理解もできたため、非常に有意義な1年間であったと感じている。反省点

として「次回までに各自で行っておくこと」に関して、リーダーの呼びかけが不足して

いたことがあり、これをしっかりしていればより有意義な活動になったと感じている。

<活動回数> 活動期間: 2015年7月 ~ 2016年6月

ミーティング 10回 懇親会 6回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)アイ・シー・エス 舩田 和樹 リーダー

澤藤電機(株) 飯田 直樹 サブリーダー

スタイル(株) 山田 宏 メンバー

(株)ソルパック 後藤 拓 メンバー

帝都ゴム(株) 平原 正基 メンバー

セントラル自動車技研(株) 黒澤 義広 メンバー

(株)インターネット・システム・サービス 大和田 和巳 担当委員

館野商事(株) 嘉村 肇晃 担当委員

日本アイ・ビー・エム(株) 菅田 丈士 アドバイザー

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地区研 長野研 チーム名 S1 研究分野 その他

研究テーマ 情報システム部門が売り上げを作る!~間接部門とは呼ばせない~

<研究概要>

今、情報システム部門に求められているものは何か。本業の業務を縁の下でサポートし、

コストを抑え、管理や保守を行い、システム改修を行う。当然、これらは大変重要な枠割

です。しかし、情シス部門の役割の本質とは、それだけではないはずです。本来ITは、

経営を助け、改革改善に利活用され、その結果として、企業の価値を生み出すべきもので

なければなりません。当研究では、ITを経営戦略と捉え、企画推進し、本業を最前線で

牽引していく為にはどうすればよいか。という視点で、情報システム部門の本質を追及し

ていきます。

<研究成果>

情シス部門の役割の本質は「経営とITをつなぐ」立場であるべきという事です。ソリュ

ーション型としての守りのITと、経営業務改革のアプローチからくる、イノベーション

型のITをそれぞれ両輪として駆動させる事で、企業の付加価値が自ずと生まれてきます。

その為に、自社の経営戦略と、業務プロセス、IT戦略もしくは教育・組織体系などが、

それぞれ動力として繋がっているのか可視化する必要があります。一方で、経営・業務プ

ロセスの改革を主とした事業部中心のプロジェクトの立上げや、モニタリングの仕組みが

重要になります。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

IT 人材白書などを参考にしながら「情シスに必要な人材とは?」というアプローチで始め

た当研究ですが、結果的には経営に貢献するITとはどういうものかという論理的な議論

が中心となりました。本来ならば、この様な講釈だけではなく、実際に体現しようとした

とき、どのような課題や障壁があるのか。そういった現実的な具体論や、企業へのアプロ

ーチ、社内提案等の工夫についても時間を割いていくべきだったのかもしれません。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 7回 懇親会 1回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)シューマート 大内 郷嗣 リーダー

飯島建設(株) 三澤 国博 サブリーダー

不二越機械工業(株) 外谷 卓俊 メンバー

伊那食品工業(株) 酒井 和美 メンバー

長野電子工業(株) 小林 雅央 メンバー

GAC(株) 松尾 直樹 メンバー

(株)AID 白鳥 巧馬 メンバー

炭平コンピューターシステム(株) 松林 浩二 メンバー

炭平コンピューターシステム(株) 宮崎 亮 メンバー

炭平コンピューターシステム(株) 宮本 浩司 メンバー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T01 研究分野 S(その他)

研究テーマ モバイルデバイスのセキュリティ対策

<研究概要>

モバイルデバイスの活用が一般的となった今日、そのセキュリティ対策に頭を悩ませる

企業は多いと思います。 BYOD の導入有無 や OS の統一 如何によっても対策の難易度は異

なります。モバイルデバイスのセキュリティ・ポリシー や、デバイスの扱い方、アプリケ

ーション管理 、接続ネットワーク などモバイルデバイスのセキュリティ対策を様々な側

面から研究します。

<研究成果>

モバイルデバイスのリスクは身近に潜んでおり、対策を講じていないと誰でも簡単に無

償で破ることが分かった。MDM ツールの比較や業界別の特徴を資料にまとめ、どの業界でも

汎用的な MDM はセキュリティ対策の 1 つとして有効であった。ツールの活用は有効である

一方で運用等を別で考慮する必要があることも分かった。参加企業では BYOD を実施してい

る企業はなく、実施する場合でも便利になる反面、コストが増加することが分かった。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

スケジュールとして後半に負荷が高くなってしまったのは反省としてあります。研究テ

ーマから目的・目標を絞り、何を実施するかといった部分は、早めに決めることが重要と

感じました。発表後にご指摘をいただいたとおり、資料が一般的な路線になってしまいま

したが、チームとしては最期まで全員の意見を取り入れながら実施できたことはよかった

点の1つだと思っています。

<活動回数> 活動期間:

ミーティング 20回 懇親会 8回 企業見学 0回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

東京ガス iネット(株) 安田 真人 リーダー

グローブライド(株) 曽我 公一 サブリーダー

森永乳業(株) 池縁 恭子 サブリーダー

(株)インフィニトラベルインフォメーション 大谷 全機 メンバー

損保ジャパン日本興亜システムズ(株) 中村 和弘 メンバー

東京海上日動システムズ(株) 角田 悠樹 メンバー

(株)日本政策金融公庫 荒木 孝輔 メンバー

明治安田生命保険(相) 峯野 雅弘 メンバー

前田建設工業(株) 佐藤 圭一 メンバー

(株)ゼニス 佐藤 恵子 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 劉 照深 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 松山 由莉子 アドバイザー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T03 研究分野 S(その他)

研究テーマ システム開発要員の効果的なスキルチェンジ研究

<研究概要>

「システム開発要員の効果的なスキルチェンジ」という研究テーマには、人によって捉え

方が異なる側面があったため「スキル」とは何だ?「スキルチェンジ」という行為は何の

ために必要なのか?というチームとしての研究の方向性についての検討・整理から始まり、

最終的にはユーザー企業のホスト系システム開発者が、将来的にオープン系システムを担

当することになったユースケースを想定し、その効果的な手法について「技術面」「動機付

け」「組織風土」という3つのハードルに対する効果的な施策に関する研究を行いました。

<研究成果>

技術面のハードルを下げる施策として、ユーザー企業のホスト系システム開発者が、オー

プン系システムを担当することになったユースケースを想定し、その効果的な学習方法を

まとめたガイド「スキルチェンジガイド」を成果物として作成しました。「スキルチェンジ

ガイド」には、有効と思われる関連書籍7冊2000頁以上の学習と、書籍を通じて学習

したUMLモデリング手順に基づき、実際に自社アプリケーション事例をもとにオブジェ

クト指向設計の一部演習を通じて有効性を感じた研究結果をまとめています。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

当チームは全員初めての研究会活動で、それぞれやりたいことにギャップがありましたが、

お互いを尊重した活動を行うことができ大変有意義だったと思っています。やりたいこと

にギャップがあったため、「スキルチェンジガイド」を作成するメンバーが限定され、成果

物がひととおりの完成に至らなかった事が少し残念でした。また、リーダー・サブリーダ

ーの負担は事前の噂通り大きいので、ルールとして改善が必要と思いました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 44回 懇親会 5回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:11名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)クリス 鈴木 正憲 管理職 リーダー

東京海上日動システムズ(株) 板山 丈志 一般職 サブリーダー

(株)アイ・ラーニング 島岡 弾 管理職 メンバー

(株)インテージテクノスフィア 岩橋 荘子 管理職 メンバー

キヤノン IT ソリューションズ(株) 黒田 孝次 一般職 メンバー

キリンビジネスシステム(株) 村主 瑛子 一般職 メンバー

グローブライド(株) 渡辺 眞吾 一般職 メンバー

(株)情報技術センター 大崎 崇生 管理職 メンバー

日本出版販売(株) 川﨑 元弘 一般職 メンバー

明治安田システム・テクノロジー(株) 谷島 早矢香 一般職 メンバー

明治安田生命保険(相) 島津 貴文 一般職 メンバー

T&D情報システム(株) 吉澤 和幸 一般職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 濱口 悟 管理職 アドバイザー

10

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地区研 関東研 チーム名 H27-T04 研究分野 S(その他)

研究テーマ ユーザー企業が、オフショア、ニアショアを成功させるための秘訣は何か!

<研究概要>

どの ICT 関連企業も、内製だけでなく、アウトソーシングとして、オフショア開発、ニア

ショア開発を経験、または検討をしたことがあると思います。でも多くの企業が失敗した

と感じています。その原因とそれを成功に転じさせる一手を研究しました。

わが研究会が出した結論は、自らの発注プライオリティーを理解すべきという点と、その

プライオリティーにベストマッチした企業を探し出すことです。

その企業はオフショアかニアショアかではなく、日本全国、世界各国の企業に目を向ける

べきで、目指す姿は Any ショア開発です。

<研究成果>

構想段階ではありますが、以下の 2 点を考案し、今後、利用可能な状態に仕上げます。

・コンジョイント分析による自社分析

→自社のプライオリティーを QCD 全部入りではなく、どこに注力すべきなのかの潜在的プ

ライオリティーをあぶり出す分析方法

・ Any ショア DB により、受注企業の検索

→オフショアもニアショアも一つの DB にまとめ、多様化するニーズに応える受注企業を検

索できるデータベース。

また、ユーザー企業に対し、Any ショア DB を活用した、「地方創生」、「企業連合への発注」

「世界に目を向けた開発」の 3 点を提案しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

IT 現場で働くメンバーが多かったため、ミーティングのスケジュール合わせが一番大変で、

結果、テーマの絞り込み(見直し)も 12 月にずれ込んでしまい、最後の 3 か月で急ピッチ

に進めてしまったため、もう少し余裕を持ったスケジュールを組めれば良かったと思って

います。業種もジャンルも違うメンバーが集まったおかげで、話題に事欠くことがなく、

懇親会も盛り上がり、各メンバーの成長にもつながったのではと思っています。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 13回 懇親会 13回 企業見学 9回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 16 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

アイエックス・ナレッジ(株) 中田 英樹 メンバー

(株)インテージテクノスフィア 大串 健一 メンバー

(株)インフィニトラベルインフォメーション 井上 甲介 リーダー

(株)インテリジェンス 廣 泰介 メンバー

(株)エクサ 安田 淳 サブリーダー

MS&AD システムズ(株) 都築 佳佑 メンバー

キンコーズ・ジャパン(株) 真田 信 メンバー

(株)クリス 戸田 正輝 メンバー

損保ジャパン日本興亜システムズ(株) 渡辺 雅史 メンバー

(株)ティージー情報ネットワーク 高藤 学 メンバー

11

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東京海上日動システムズ(株) 灰谷 幸太 メンバー

(株)東京商工リサーチ 中山 耕平 メンバー

三菱 UFJ トラストシステム(株) 猪木 秀和 メンバー

三菱 UFJ トラストシステム(株) 橋本 佳野 メンバー

三菱 UFJ リース(株) 八重橋 輝 メンバー

明治安田生命保険(相) 大木 司 メンバー

コンピューターサイエンス(株) 川本 浩志 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 杉本 沢民 アドバイザー

12

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地区研 関東研 チーム名 H27-05 研究分野 S(その他)

研究テーマ 企業における重要情報を守るために、CSIRT 構築の必要性を考える

<研究概要>

2015 年 1 月のサイバーセキュリティ基本法の施行や 2015 年 12 月のサイバーセキュリティ

経営ガイドラインの公表に伴い、各企業での情報セキュリティインシデントへの対策とし

て CSIRT の設置が急がれている。しかし CSIRT には決まった形がなく、導入に苦慮してい

る企業も少なくない状況である。本研究では形のない CSIRT 構築/運用の課題を構築済み企

業にヒアリングを行いながら検討し、いかに効率的かつ有効的に構築/運用するかを研究し

た。

<研究成果>

CSIRT 構築/運用の課題を洗い出し、原因分析と解決法を模索した。その結果、 CSIRT 構築

において『何をすればよいのか分からない』という根本的問題を特定した。そこで本研究

ではどの企業でも使える CSIRT 構築の考え方、バイキング形式での構築手法を考案した。

これは CSIRT を構成する多数の要素をバイキング形式で自社に必要な要素を必要な分だけ

取る構築方法である。また、この構築手法をフレームワーク化し、自社で簡単に使用でき

る CSIRT 構築フレームワーク(ツール)を作成した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

セキュリティ業務に従事していないメンバーも多く、多彩な意見が交わされ活発な活動が

行えた。研究ロジックの検討において合意形成に多くの時間を割き、バイキング形式での

構築手法を考案したが、短い活動期間ではツールまでに落とし込むのは極めて困難であっ

た。

これから CSIRT 構築を行う企業でも、運用中の企業でも使用できる研究成果がまとめられ

た。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 20 回 懇親会 13 回 企業見学 1 回 合宿 1 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 13 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

コンピューターサイエンス(株) 大谷 秀治 一般 リーダー

明治安田生命保険相互会社 井上 直樹 一般 サブリーダー

(株)アイ・ラーニング 中山 和彦 一般 メンバー

(株)インフィニトラベルインフォメーション 中林 寛 一般 メンバー

(株)エイチ・エル・シー 上中 優 一般 メンバー

カシオ計算機(株) 増子 卓也 一般 メンバー

キヤノンマーケティングジャパン(株) 亀田 祥世 一般 メンバー

(株)小松製作所 河口 真三 一般 メンバー

東京海上日動システムズ(株) 石川 智香子 一般 メンバー

東京ガス iネット(株) 市原 拓 一般 メンバー

丸文(株) 田村 知義 一般 メンバー

三菱食品(株) 丸山 寛人 一般 メンバー

ヤマトシステム開発(株) 本間 広紀 一般 メンバー

パイオニア(株) 有馬 健二 管理職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 綾部 健 一般 IBMアドバイザー

13

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地区研 関東研 チーム名 H27-T06 研究分野 M(マネジメント系)

研究テーマ 脱!Notes!

<研究概要>

オールインワンのグループウェアパッケージ製品として、1990年代には世界で7割の

シェアを取得したNotes。しかしながら近年、「脱!Notes!」する企業がでてき

ているという。

「本当にNotesを辞められるのか?」という多くの企業が抱く不安を解消するため、

Notes導入時の背景や現在の企業の課題を整理し、「脱!Notes!」を実行するま

での手順を整理した。

<研究成果>

「脱!Notes!」を考える際に、どの企業でも課題になるのが無数にある既存DBの

存在。コア業務と複雑に連携するDBや、設計は容易だがリンクが重要な掲示板などがあ

るはず。これらのDBをどのように整理し、新ソリューションに移行するのかを、仮想企

業における「脱!Notes!」をシュミレーションでまとめた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

Notesの利用方法や「脱!Notes!」の実施状況が様々なメンバーが参加してい

たため、研究会での情報交換では得るものが多かった。

IBMアドバイザーに企画して頂いた、Notes開発者やコラボレーション担当者との

意見交換会は非常に有益な経験になった。

ミーティングごとに実施した懇親会は、1人2000円までの予算制約をアドバイザーが

設定。懇親会企画者は四苦八苦したが、参加率は9割を記録した。

<活動回数> 活動期間:2015年6月~2016年3月

ミーティング 13回 懇親会 13回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

三菱 UFJ トラストシステム(株) 本橋 政弥 一般 リーダー

カシオ計算機(株) 松長 義治 管理職 サブリーダー

(株)小松製作所 浦 充享 一般 メンバー

東ソー情報システム(株) 西本 嵩 一般 メンバー

東洋ガラス(株) 高橋 晃太 一般 メンバー

パイオニア(株) 鶴田 勲 一般 メンバー

(株)リコー 沼田 宏章 一般 メンバー

国際興業(株) 河村 奏女 一般 コーディネーター

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(株) 村上 雄介 一般 アドバイザー

AIL コンサルティング(株) 樗木 博 一般 アドバイザー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T07 研究分野 S(その他)

研究テーマ「会議のあり方」を通じて仕事の仕方を考えるワークスタイル変革の研究

<研究概要>

近年、少子高齢化による労働力人口の減少、価値観・働き方の多様化、長時間労働、生

産性の低下などに伴いワークスタイル変革への注目が高まっている。

本研究会では、日本におけるワークスタイル変革を分析し、そこから見えてくる課題と

ワークスタイル変革実現のために必要な要素を整理し、独自の解決策を考案した。

<研究成果>

ワークスタイル変革の構造化分析により、ワークスタイル変革実現のために必要な要素

として「テレワークと生産性向上」、そして「会議」が生産性向上の重要なファクターであ

ると考えた。そこで我々は、テレワークと会議に焦点を当て課題を深堀し、ホフステッド

指数から「集団主義」「周囲の評価を気にする」「安定志向か強い」「長期主義」など国民性

がワークスタイル変革の促進を阻害していると考え、会議活性化、テレワーク促進の推進

策として、国民性を考慮したテレワーク会議活性化システム「KARAKURI」を考案

した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

活用当初は、ワークスタイル変革に対する知識が少なく基礎知識の習得からはじめ、テ

ーマ自体が幅広いこともあり研究テーマ・目標設定に時間を要したが、メンバー一人ひと

りの責任感を持った活動によりチーム一丸となって研究成果をまとめることができました。

研究会を通し、他業種のメンバーと議論を交わすことで、新たな気づきや刺激となり有

意義であったと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015年6月~2016年3月

ミーティング 29回 懇親会 12 回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 13 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ティージー情報ネットワーク 石田 聡 一般 リーダー

損保ジャパン日本興亜システムズ(株) 三谷 高輝 管理職 サブリーダー

MS&AD システムズ(株) 中島 帆夏美 一般 サブリーダー

(株)インテック 笹井 誠 管理職 メンバー

(株)インテリジェンス ビジネスソリューションズ 小山 敬太郎 一般 メンバー

キヤノン IT ソリューションズ(株) 藤井 義幸 一般 メンバー

グローブライド(株) 内村 治郎 一般 メンバー

セイコーインスツル(株) 大熊 信一 一般 メンバー

日販コンピュータテクノロジイ(株) 山口 涼 一般 メンバー

(株)日本政策金融公庫 小早川 英海 一般 メンバー

三菱食品(株) 山本 幸浩 一般 メンバー

明治安田生命保険(相) 佐野 雄一 一般 メンバー

(有)ネクストエンタープライズ 遠藤 忍 一般 メンバー

キヤノン IT ソリューションズ(株) 島本 勉 管理職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 小山 徳成 管理職 IBM アドバイザー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T08 研究分野 S(その他)

研究テーマ 「会議のあり方」を通じて仕事の仕方を考えるワークスタイル変革の研究

<研究概要>

ワークスタイルを変える意識で会議のあり方を変えることを「会議改革」と名付け研究を

行った。会議のメリット・デメリットを持ちより、以下の4つの項目に絞り込んだ。

「無駄な会議の排除」「会議の効率化」「会議の質の向上」「どこでも会議に参加」

それぞれ専任で研究できるようチーム分けを行い、23種類の会議手法を48回の会議で

試行し、組み合わせることにより、独自の手法を開発した。この研究に当たり、各社の上

司・同僚の方には多大な協力を頂き、サンプル数を増やし成果に結び付けている。

<研究成果>

4つの項目の基準値を元に、ゴールを見据えて仮説をたててシナリオの作成を行い、時間・

コストの削減により経営に資する物、新入社員が行っても同様の効果が得られる物、IT

ツールによる物、会議手法による物について以下の4つの成果物を作成した。

①会議のムダ診断ツール②IT 会議ツール導入・活用マニュアル③汎用会議フォーマット

④会議手法活用マニュアル

各社成果物β版を一度持ち帰り実際の会議で使用する事でブラッシュアップ行い最終版と

している。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

活動開始時に立てたスケジュール通りに研究は進んだものの、会議の改革には抵抗勢力も

あり、サンプル数を得るために後半はかなり苦労した。

各社のマネジメント層の会議改革への関心度は高く、協力体制が得られたことは大変感謝

している。どこでも会議に参加を研究した割には全員でITツールによる研究会を開催し

ていない所は反省するところである。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 13回 懇親会 13回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 15 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

インテリジェンスビジネスソリューションズ(株) 家田 佳代子 管理職 リーダー

エーザイ(株) 尾崎 隆 一般 サブリーダー

ANA システムズ(株) 甚野 俊介 一般 サブリーダー

エヌアイシー・ソフト(株) 飯田 真由美 一般 メンバー

明治安田生命保険(相) 魚岸 義実 一般 メンバー

明治安田システム・テクノロジー(株) 柿本 直人 一般 メンバー

東京ガスiネット(株) 武居 萌美 一般 メンバー

(株)常陽銀行 小島 勝也 一般 メンバー

オンチャネル・ジャパン(株) 尾形 雄三 管理職 メンバー

(株)インテージテクノスフィア 新原 靖子 一般 メンバー

MMC ダイヤモンドファイナンス(株) 兒玉 幸恵 一般 メンバー

日本出版販売(株) 磯村 信宏 一般 メンバー

JFE 商事(株) 木本 健太 一般 メンバー

東京海上日動システムズ(株) 秋元 雅史 一般 メンバー

(株)京王 IT ソリューションズ 岡部 伸正 一般 メンバー

東京大学 先端科学技術センター 鈴木 俊男 管理職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 小田倉 一寿 管理職 IBMアドバイザー

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地区研 関東研 チーム名 H27-09 研究分野 S(その他)

研究テーマ Bluemixの徹底研究(PaaSを利用したスピード開発)

<研究概要>

本研究では、PaaSの1つであるBluemixについて、スピード開発に焦点を当て

て研究を行った。研究の初期段階では、事例収集、他PaaSとの比較、サービスの調査

を行い、Bluemixの特徴を整理した。そして、調査結果から得たBluemixの

特徴についての裏付け検証を実際のアプリケーション開発を通して行う方針とした。開発

するアプリケーションについては、コンペを行い決定し、IoT+Node-REDを活

用し、人感センサーにより会議室利用状況を監視する会議室管理システムを開発した。

<研究成果>

アプリケーション開発による裏付け検証により、Bluemixのメリット・デメリット

を整理し、総合的にBluemixは高速開発に適したプラットホームであると結論付け

た。

【メリット】

1 Node-REDのような高速開発に適したサービスを提供している。

2 基盤構築が不要でアプリケーションを稼働させることができる。

3 DevOpsサービスとの連携によりロケーションフリーにチーム開発できる。

【デメリット】

1 サービスが頻繁に停止する。

2 Node-REDのデフォルト・ノードの一部機能が弱い。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

テクニカルな分野の研究を行うには、チームで行った方が各自のスキルを補完しあえる分、

効果的だと感じた。また、実際にアプリ開発を行ったが、Bluemixがターゲットと

している新しい形のアプリケーションの開発にはアイデアを出し合えるチーム研究が向い

ている。時間が限られており、使用するサービスが限定されたことが反省点。本研究を通

じて、他会社の方と業務以外でのつながりができるよい経験をすることができた。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 16回 懇親会 11回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:10 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)タカインフォテクノ 吉田 正美 一般 リーダー

NTT コムウェア(株) 中田 良 一般 サブリーダー

日本アイ・ビー・エム ビズインテック(株) 大平 陽子 一般 サブリーダー

(株)エクサ 大嶋 真 一般 メンバー

(株)岡村製作所 佐藤 のぞみ 一般 メンバー

コンピューターサイエンス(株) 野頼 亮一 一般 メンバー

損保ジャパン日本興亜システムズ(株) 内藤 未来 一般 メンバー

東京海上日動システムズ(株) 古澤 直人 一般 メンバー

日本情報通信(株) 井坂 弘介 一般 メンバー

ヤマトシステム開発(株) 森田 いづみ 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 赤石 雅典 一般 アドバイザー

(株)クレスコ 山﨑 法史 管理職 アドバイザー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T10 研究分野 S(その他)

研究テーマ モバイルアプリの開発プラットフォームの実践研究

<研究概要>

iPhone/Androidなどモバイル開発における、開発プラットフォームの活用

を研究。マルチデバイス/マルチOS対応の開発製品/サービスの中から特徴のある複数

例を取り上げ、具体的な開発案件例との組み合わせで、評価を行った。モバイル開発に専

門知識のないユーザー企業の IT部門であっても最適な開発プラットフォームを選定し、開

発プラットフォームの特長を生かせるよう、選定基準と開発プラットフォーム活用を研究

し、まとめた。

<研究成果>

本格的な開発から運用機能までをカバーした統合プラットフォーム、ノンプログラミング

で簡単なアプリが作成できる開発サービス、その中間で画面開発に特化した開発プラット

フォームと、開発プラットフォームの特徴に応じて、開発案件毎の向き不向きを設定した

評価軸に則って評価検討。具体的な検討視点についての考察を資料化するとともに、開発

プラットフォーム選定の、フローチャートとしてまとめた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

モバイル開発のプラットフォーム/開発手法に大きな違い、特徴があり非常に勉強になっ

た。具体的な開発案件を取り上げての研究で、メンバー10名の異なる企業、業種の知恵

を集めることができて有意義だった。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 21回 懇親会 12回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

カシオ情報サービス(株) 小嶋 純二 一般 リーダー

(株)エス・ディー・シー 池ヶ谷 太助 一般 サブリーダー

MS&AD システムズ(株) 長谷川 聡子 一般 メンバー

NTT コムウェア(株) 野村 公輝 一般 メンバー

(株)インテージテクノスフィア 岸本 航 一般 メンバー

(株)インテック 伊藤 敏也 一般 メンバー

(株)インテリジェンス 萩原 崇仁 一般 メンバー

(株)エクサ 田中 響子 一般 メンバー

(株)ティージー情報ネットワーク 谷口 俊雄 一般 メンバー

日販コンピュータテクノロジイ(株) 今古賀 真紀 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 桜田 泰紀 一般 アドバイザー

明治安田生命保険(相) 池田 匡克 一般 担当委員

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地区研 関東研 チーム名 H27-11 研究分野 S(その他)

研究テーマ Big Data(データ・アナリスト)入門

<研究概要>

日本でビックデータを活用できている企業は全体の1割程度で、残りの企業では、興味

はあるものの、何かしらの阻害要因があり活用があまり進んでいない状況です。

ビックデータの最新情報の収集、ビックデータに関わるキーワードの定義、公開されて

いるデータ(天気予報、中古車情報)を、予測分析ソフトで分析してみる実践を行った上

で、ビックデータの活用が進まない阻害要因の検討を行い、阻害要因を解消するための対

策を成果物としてまとめました。

<研究成果>

当チームでは、ビックデータ活用が進まない阻害要因を、「データを扱える技術者が不足

している」ことにあると判断し、データアナリスト育成のために必要なスキルを「データ・

アナリスト スキルスタンダード」としてまとめました。

「データ・アナリスト スキルスタンダード」は、大項目で6項目、中項目で22項目

で構成されており、データアナリストとして活躍するのに重要なスキルを認識することが

でき、何をすればよいかを迷った際に、何をするべきかがわかる資料となっています。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

情報収集3か月、実践3か月、まとめ2か月で、スケジュール的にはバランスよく活動

できたと思いますが、まったく時間が足りませんでした。分科会を2つに分け活動したた

め、一人ひとりの負荷・発言量も多くなり主体的に活動を行えたので、参加者の満足度は

高かったのではないかと思います。結果は残念でしたが、積極的な活動参加と、データ分

析を実践できた経験は非常に参考になりました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 15回 懇親会 7回 企業見学 1 回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 15 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

キリンビジネスシステム(株) 原 秀一 一般職 リーダー

(株)岡村製作所 家長 道宏 一般職 サブリーダー

EMG マーケティング(合) 井田 龍典 一般職

(株)エクサ 讃岐 保 一般職

MS&AD システムズ(株) 森山 雄志 一般職

(株)インテリジェンスビジネスソリュ 藤田 剛太朗 管理職

(株)京王 IT ソリューションズ 濱本 崇志 一般職

JFE システムズ(株) 鈴木 浩一郎 一般職

(株)タカインフォテクノ 目黒 圭一郎 一般職

東亜建設工業(株) 志村 豊彦 一般職

日販コンピュータテクノロジイ(株) 添田 麻美 一般職

本田技研工業(株) 八鍬 友貴 一般職

三菱オートリース(株) 飯澤 崇祐 一般職

明治安田システム・テクノロジー(株) 増本 一貴 一般職

明治安田生命保険(相) 石原 博史 一般職

(株)アシスト 高山 隆一 一般職 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 北川 衛 一般職 アドバイザー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T12 研究分野 T(テクニカル系)

研究テーマ BigData(データ・アナリスト入門)

<研究概要>

「ビッグデータによりJリーグの観客動員数を予測する」を題材に、約9か月間のデー

タ・アナリスト活動を実体験してきた。インターネットなどでオープンになっている実デ

ータを用い実践に重きを置くことにより、今後新たにアナリティクス活動に取り組む際の

課題とその解決方法探る研究を目指してきた。

データ解析に至るまでに大きく3フェーズ(「分析対象の理解」「データ収集」「データ解

析」)に分け研究を進めてきた。全ての工程において、使用するツール、解析手法など比較

検証することにより、当初の目的であったJリーグの観客動員数予測に加え、初心者が躓

くポイントとその解決策も示すことができた。

<研究成果>

無料の解析ツール(R)とインターネットなどのオープンデータ(順位、天気、チケッ

ト料金)を使用した重回帰分析により観客動員数の予測結果。ツイート内容をワードクラ

ウド解析することによる、観客の感情の変化の把握やビッグデータ解析に必要な知識、議

技術の整理ができた。

また、お金を掛けずともビッグデータを活用し基礎的な分析が可能であることが分かっ

た。一方で、実際のビジネスへの活用となると、ターゲットに応じたより専門的な知識が

必要とされることを実感でき、今後ビジネスの場面で活用する土台となる知識を整理する

ことができた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

これまでビッグデータ活用の経験が無かったメンバーでも、データ解析に必要な一連の

流れを実践できたことはとても貴重な経験ができたと感じている。一方、ツール(Blu

eMix、Rなど)について、普段プログラミングなどを経験していないメンバーには敷

居が高く、全員が同じレベルまで到達できなかった。また、分析結果ありきに偏りがちと

なり、その先のビジネス活用まで十分繋げられなかったことが反省点として挙げられる。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 20回 懇親会 10回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 13 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

明治安田生命保険(相) 池田 大介 主席スタッフ リーダー

(株)インテージテクノスフィア 金 俊浩 社員 サブ・リーダー

(株)インテック 岩井 毅 主任 サブ・リーダー

東京海上日動システムズ(株) 鈴木 孝昌 デザイナー サブ・リーダー

(株)IHI エスキューブ 郷 友理子 スタッフ

(株)アルク 伊藤 忍

カシオ計算機(株) 森谷 智志

キヤノン IT ソリューションズ(株) 藤田 武

TIS(株) 久保 智成 主任

日本出版販売(株) 河村 圭一郎

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(株) 栗田 慎也 一般職

リコー IT ソリューションズ(株) 松崎 裕一

(株)りそな銀行 望月 優 担当マネージャー

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(株) 都竹 高広 アドバイザリー IBMアドバイザー

ITスペシャリスト

エーザイ(株) 近江 有 シニアディレクタ アドバイザー

20

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地区研 関東研 チーム名 H27-T13 研究分野 T

研究テーマ:Dockerの可能性と有用性の研究

<研究概要>

近年、コンテナと呼ばれるアプリケーションの実行環境を複数、簡単に、高速に作成する

ことができるコンテナ型仮想化技術「Docker」が注目されている。そこで本研究で

は、コンテナ型仮想化技術の特徴であるデプロイの早さや開発環境から本番環境への移行

の手軽さ、またDockerの特徴であるDockerfile、DockerHubに

より、開発フェーズ、移行フェーズ、サービス拡張フェーズのスピードアップが可能であ

るかについて研究した。

<研究成果>

検証としてローカル環境で簡易的なWEBアプリケーションを作成し、SoftLaye

r、AWS、Azureといったクラウドで環境を構築し、開発フェーズ、移行フェーズ、

サービス拡張フェーズのスピードアップが可能であるか検証、実証を行った。結果として、

開発フェーズはDockerHub、移行フェーズとサービス拡張フェーズはDocke

rHubとDockerfileにより、各フェーズのスピードが従来のフェーズより早

くなり、また各フェーズにかかるコストを抑えることも可能になった。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

チーム内でDockerに触れていたのが数人しかいなかったため、学習に要する時間が

想定以上に長くなった。チーム内の目標が11月頃まで決めることができなかったため、

調査したい事柄についてあまり時間を割くことができず、またチーム内のモチベーション

が下がりメンバーの参加率が減少してしまった。目標を早期に決定し、メンバーのモチベ

ーションを維持することができれば、さらによりよい調査にすることができたと感じる。

<活動回数> 活動期間:2015年7月~2016年3月

ミーティング 15回 懇親会 5回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:17名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)エクサ 落合 勇輝 リーダー

コンピュータサイエンス(株) 小野 徹 サブリーダー

(株)日本ダイナミックシステムズ 鎌田 勝裕 サブリーダー

アコム(株) 佐藤 孝広 メンバー

(株)アイ・アイ・エム 遠藤 綾 メンバー

(株)アイ・ティー・ワン 大町 司門 メンバー

(株)インテージテクノスフィア 小澤 龍一 メンバー

(株)インテック 鈴木 達彦 メンバー

(株)エイチ・エル・シー 小林 洋則 メンバー

キヤノンマーケティングジャパン(株) 水島 和哉 メンバー

NTT コムウェア(株) 澤井 一基 メンバー

コンピュータサイエンス(株) 松野 陽一 メンバー

(株)ティージー情報ネットワーク 楠 洋平 メンバー

TIS(株) 木町 拓矢 メンバー

みずほ情報総研(株) 大熊 正浩 メンバー

ヤマトシステム開発(株) 佐藤 翔 メンバー

(株)リコー 西脇 祐介 メンバー

カシオ計算機(株) 大熊 眞次郎 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(株) 清水 宣行 アドバイザー

三菱 UFJ リース(株) 影山 哲弘 アドバイザー

三菱 UFJ リース(株) 鈴木 直人 担当委員

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地区研 関東研 チーム名 H27-T14 研究分野 S(その他)

研究テーマ ビジネスでのロボット活用を考える

<研究概要>

昨今、サービス用・家庭用ロボットが注目されるようになっているが、まだまだロボット

が私生活に浸透しているとは言えない状況である。そこで、ロボットの現状と動向の調査

から始まり、調査に基づいたモデルケース作成・ビジネスモデル提案を行った。

また、ロボット導入による諸問題(雇用の変化や抵抗感)が危惧されているが、web 上でア

ンケート実施し、どの様な対策を施すことで解決できるのかを研究した。

<研究成果>

ロボットの現状と動向を調査していくなかで、利用者側にはロボットに対する様々なニー

ズ(ロボットにしてもらいたい事)があり、そのニーズを満たせない現状がロボットの市

場普及を阻害している一因であることが分かった。

当チームでは、これを解決する方法として『ロボット導入コンサルタント』の活躍がカギ

を握ると結論付けた。『ロボット導入コンサルタント』は、ニーズとロボットを結びつける

役割となる。実際のモデルケースの立案まで行い、このコンサル業務を行う事でロボット

導入に伴う諸問題を解決できるという結論に至った。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

メンバー誰もが、当初は「ロボットに雇用を奪われてしまうのではないか?」という考え

をもっていたが、「ロボットが台頭したとしても新たなニーズが生まれ、そこから新たな雇

用が発生する」という考えもあるという事が研究結果から判明し、知見が広がった。

発表会の場では、活用シーンをイメージしやすい様にプレゼン用として Pepper に実装をし

たが、実際のアプリまでつくれると良かったかもしれない。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 21回 懇親会 14回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 12 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

MS&ADシステムズ(株) 石坂 浩一 一般 リーダー

(株)エクサ 中 優子 一般 サブリーダー

日本アイ・ビー・エム・サービス(株) 渡辺 綾 一般 メンバー

(株)インテリジェンスビジネスソリューションズ 椎野 丈海 一般 メンバー

(株)アイ・ラーニング 加藤 佐和子 一般 メンバー

(株)インテージテクノスフィア 渡利 直幸 一般 メンバー

(株)エイチ・エル・シー 杉崎 巧 一般 メンバー

森永ビジネスパートナー(株) 高橋 識正 一般 メンバー

(株)大成情報システム 佐々木学 一般 メンバー

さくら情報システム(株) 鈴木 由里 一般 メンバー

明治安田生命保険(相) 石坂 明政 一般 メンバー

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地区研 関東研 チーム名 H27-T15 研究分野 T(テクニカル系)

研究テーマ IoT/M2Mの活用研究

<研究概要>

昨今急激に利用業務、サービスが増えてきたIOT/M2M技術を研究することにより

・IOT/M2M技術の習得(技術、導入/展開におけるメリット/デミリットの習得)

・活用シーンを想定し今後の更なる活用範囲の模索

・導入のためのハードウェア、ソフトウェアの選定

を実施し、導入に向けたアプローチを研究する。

<研究成果>

私達はIOT/M2Mの現在までの活用シーン、導入事例を確認し活用場所/シーン使用

技術を調査しました。同時に現在使用されている技術(ハード/ソフト)の調査を行いま

した。ハードは小型化、高速通信化、小電力化、低価格化がされ、それに合わせ多くのソ

フトウェアも出てきました。こんなサービスがあったらいいね!が、今週はできている。

世間の導入も早く開発の高速化も行われているようです。このようにIOT/M2Mの導

入のハードルは低くなり誰でもアイディアを実現化できる時代になってきたのではと考え

ています。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

担当職種も業務も会社も年齢も違う13名が、9ケ月間1つのテーマに向かい議論を進め

ながら資料を作り上げていく。仕事では無いので、損得もなく答えも無くフリーに議論を

進められ非常に有意義な時間であり、また勉強になりました。

ただ、IOT/M2Mでの物作りのハードルは低いと結論をまとめ発表しましたが、時間

等の関係から自分達で評価できるものを作成することができなかったのが非常に残念であ

った。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 6 月 ~ 2016 年 3 月

ミーティング 12回 懇親会 10回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:13名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)JAL インフォテック 大林 孝之 一般 リーダー

(株)IHI 今村 雄将 一般 サブリーダー

三井情報(株) 井上 勇人 一般 コーディネータ

東京海上日動システムズ(株) 川原 英昭 一般 コーディネータ

公益財団法人日本学生航空連盟 井上 善雄 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 松隈 純滋 一般 アドバイザー

(株)インテージ テクノスフィア 馬場 一朗 管理職 メンバー

アイエックス・ナレッジ(株) 金子 伸 一般 メンバー

コニカミノルタ情報システム(株) 村上 孝太 一般 メンバー

明治安田生命(相) 佐野 正和 一般 メンバー

(株)ティージー情報ネットワーク 小林 裕将 一般 メンバー

(株)エクサ 野津 敏郎 一般 メンバー

JFE 商事(株) 森島 一龍 一般 メンバー

(株)リコー 武田 雄人 一般 メンバー

(株)資生堂 阿部 研太郎 一般 メンバー

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研究テーマ 中小企業のためのセキュリティー対策の研究

<研究概要>

情報漏えいやデータ消失などの情報インシデントへの対策は、企業の大小にかかわらず実

施する必要がある。しかし、インシデントの原因を正確に把握しないと、脅威に対して高

い効果が発揮できず、コストばかり掛かってしまう。

中小企業では大企業と比較すると人員やコストの制約が大きく、また、対策すべき範囲が

広すぎて、どんな対策にコストを掛ければ良いか不明瞭となっていると考えられる。

当チームでは、そんな中小企業の現状に適したセキュリティー対策を見つけることができ

るのではないかという仮説を立てて検証を行った。

<研究成果>

まず、情報インシデントを考える上で、一般的には原因と結果が混在していることが多く、

原因と結果の繋がりが不明瞭となっているため、原因と結果を分類して因果関係を整理し

た。

次に、各対策の調査とコストを軸にした整理を行い、対策ごとにメリット・デメリットの

検証を行った。これにより、それぞれの脅威に最適な対策とはどのようなものが存在する

か分かった。

対策にはそれぞれメリット・デメリットが存在するため、複数の対策を組み合わせること

により、各対策のメリットを生かし、より強固な対策になっていくことが分かった。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

異なる会社・立場のメンバーと利害関係なく一つの目標に向かって進むということは、貴

重な経験となった。また、通常業務では大人数の前で発表するという機会があまり ないた

め、配布資料や発表スライドの作成などといった点でも良い勉強になった。

活動開始当初、セキュリティーは敷居が高くコストが掛かるものという認識があったが、

どこに注力して対策すべきかを明確にすることで、敷居を下げることができるということ

が分かった。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 10 月~2016 年 6 月

ミーティング 16回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:4名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)データープロセスサービス 平澤 真 一般 リーダー

サンネット(株) 渡邊 直 一般 サブリーダー

互興運輸(株) 川上 崇 一般 メンバー

サンネット(株) 吉野 安映 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 齋藤 正昭 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 山下 修 一般 アドバイザー

TMIソリューションズ(株) 中島 新平 管理職 担当委員

ヤマダコーポレーション(株) 鏡味 輝行 管理職 担当委員

地区研 神奈川研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

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研究テーマ AIを使って欲しいものが作れる ~プレゼン練習アプリ~

<研究概要>

AIのニュースを頻繁に目にするようになり、利用者としても身近となってきた。

しかし、技術的には未知の領域であったため、実際に自分達でアプリを作ることにより、

AIの特徴は何か?AI利用は簡単なのか?を検証した。

技術面の活動では公開されているAIの評価、オリジナルAI作成、プロトタイプ開発、

メンバー外のユーザーによる評価など、短期的にアプリを作成する手法を実践した。

<研究成果>

プロトタイプ開発やニーズ確認の結果、AIを使用したプレゼン練習アプリの作成に成功、

「AIを使って欲しいものが作れる」と結論付けた。

AIを利用したプレゼン練習アプリ「Stip」概要

・PCやスマートフォンのブラウザで動作

・カメラ、マイクの入力からリアルタイムに「表情」「ジェスチャー」「音量」「話し方」

「時間」を評価

・表情認識はマイクロソフトのAIを採用

・ジェスチャー認識はIBMの学習するAIに約1000枚の写真を入力し、

オリジナル認識を作成

・テーマ別に目標値を設定

・終了後に総合評価表示

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

多数の企業訪問、100%の懇親会など直接の活動以外も大事にし、デザイン思考の学習

や中間報告時のビデオ撮影など、ユニークで精力的な取り組みをしてきた。

反省としては、「もっと早く知っていれば効果的に実施できたのに!」ということが毎回の

ように発生し、100点とは言い難い進行となってしまった。

それでも燃え尽きる暇がないほど刺激的な期間を過ごせたのは、最高のメンバーが集まり、

相互に研鑚してきた結果と言える。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月~2016 年 6 月

ミーティング 18回 懇親会 18 回 企業見学 7 回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

第一工業(株) 米山 拓也 管理職 リーダー

新日鐵住金(株) 蓼沼 聖昴 一般 サブリーダー

アイシン・インフォテックス(株) 熊谷 恵美香 一般 メンバー

(株)カワイビジネスソフトウェア 井上 雅貴 一般 メンバー

日本インフォメーション(株) 深尾 将和 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 山本 富康 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 平澤 友里 一般 アドバイザー

スター精密(株) 鈴木 英弘 管理職 担当委員

第一工業(株) 松本 直次 管理職 担当委員

地区研 中部研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

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地区研 中部研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ キーボードのない世界へ向けて

<研究概要>

既存の入力方式やデバイスの不便な点、不満を感じている点を改善する。

例としてキーボードの場合は、主な問題点に正確なキータッチや物理的なスペースが必要

なことが挙げられる。

上記を解決する入力方式として加速度センサーを使うことを提案し、その有用性・将来性

について研究した。

<研究成果>

加速度センサーが既存の入力方式と比べて、有用性・将来性に優れていることの検証。

加速度センサーの実験のためAndroid用のアプリを試作したことにより 、Andr

oidアプリ開発に必要な知識と技術を習得した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

他と比べ少人数のチームだったが、各メンバーのモチベーションが最後まで高く楽しく研

究活動を行うことができた。ただ職種や年齢がほぼ同じメンバーのみで構成されていたた

めに、アドバイザーや担当委員に指摘されて初めて意見の偏りに気づくこともあった。

研究の途中段階で、他チームのメンバーやアドバイザーから、成果物の出来や研究の方向

性について気軽に意見をもらえる場があるとよかった。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 23回 懇親会 18回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ジャパン・テック・システム 水野 貴雅 一般 リーダー

日東工業(株) 中井 雄基 一般 サブリーダー

アイシン・インフォテックス(株) 西田 剛 一般 裏リーダー

(株)セイノー情報サービス 林 慎也 一般 書記長

中部飼料(株) 勝崎 雄介 一般 渉外

日本アイ・ビー・エム(株) 佐々木 幹雄 一般 アドバイザー

フジパングル-プ本社(株) 都築 鐘弘 管理職 担当委員

丸紅情報システムズ(株) 布川 恭子 管理職 担当委員

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地区研 中部研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ システム運用から考えるBCP

<研究概要>

システム運用とは何か? その指し示す範囲は広く、内容を一つに言い表すことはでき

なかった。しかし、いずれの場合もその命題とするところは、ともすると動いて当たり前

と思われている業務システムを安定的・継続的に維持することである、これに気がついた

我々は、その要求に事業継続計画(BCP)との共通点があるのではないかと考えた。

一般にトップダウンで進行・考えられるBCPについてシステム運用の面から考察した。

<研究成果>

システム運用(業務システム)を構成する要素をサーバ、ネットワーク、クライアント、

ソフトウェアの4つに大別し、それらに対する脅威についてどのような対策を取り得るか

検討した。究極を言ってしまえば“持たない”(クラウド)ではあるが、一足飛びにシステ

ムを変更しなくても段階的に環境を整えていけることが分かった。

今回知ることができた各対策をまとめて早見表とした。自社の状況を照らし合わせるこ

とで、対応状況を視覚的に把握でき、次の段階としてどんな対応が取れるか検討できるガ

イドラインを作成した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

システム運用を考えたときに、その範囲が広く参加した各社の業務も課題もそれぞれ異

なっていた。そのため研究テーマの絞り込み・決定に思ったより時間がかかった。と同時

に、他社担当者と意見交換することで、普段とは違う視点からシステム運用を考えること

ができ、あらためて自社のしくみについて見つめなおすことができた。

各社システム担当者ということで集まる時間の調整には苦労したが、そのぶん踏み込ん

だ話ができた。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 21回 懇親会 3 回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)セイノー情報サービス 臼井 理英 一般 リーダー

(株)ジャパン・テック・システム 今井 紀孝 一般 サブリーダー

(株)NTT データ東海 春日井 教之 管理職 メンバー

KYB(株) 田辺 憲一 一般 メンバー

日東工業(株) 山内 朋子 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 河津 信之 一般 アドバイザー

新日鐵住金(株) 桐石 俊幸 管理職 担当委員

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地区研 中部研 チーム名 T4 研究分野 マネジメント系

研究テーマ できることからはじめよう!2020年IoT時代に備えたセキュリティー対策

<研究概要>

「フィッシング詐欺」「標的型攻撃」「ランサムウェア」等が流行している 2016 年。

2020 年には約 500 億のモノとインターネットがつながる時代を迎え、新たな脅威の発生も

予想されます。IoT 時代に備え、私たちは「現在(いま)」できることは何かについて

議論をし、研究をすすめてきました。

<研究成果>

2016 年 「現在(いま)」と、2020 年「未来」のセキュリティー脅威の調査・洗い出し、

【攻撃】、および【防御】する視点で研究をすすめ、企業が「現在(いま)」なすべき事に

ついて課題・提言をまとめました。また、日本企業の約 99.8%を占める中小企業が容易に導

入・活用できる“脆弱性管理ツール”の開発にも取り組みました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

セキュリティーに詳しくなかったメンバーが集まったこともあり、研究方針や成果目標の

決定に苦労しました。活動の中で、知識の獲得や自身のセキュリティー意識の向上につな

がり、終盤では、より多くの人の意識向上には何が必要か?中小企業に導入してもらえる

セキュリティー対策はないか? など「現在(いま)」私たちがすべきことについて夜遅く

まで議論に熱が入り、メンバー全員有意義な経験ができました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 20回 懇親会 20 回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)槌屋 三輪 真嗣 一般 リーダー

JBCC(株) 久保田 浩介 一般 サブリーダー

アイシン・インフォテックス(株) 阿世知 美帆 一般 メンバー

川北電気工業(株) 小山 竜登 一般 メンバー

(株)NS ソリューションズ中部 片山 将文 一般 メンバー

新日鐡住金(株) 品川 知則 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 小塩 保雄 一般 アドバイザー

(株)セイノー情報サービス 杉野 宏 管理職 担当委員

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地区研 中部研 チーム名 T5 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 社内ノウハウ蓄積のためのSNS活用

<研究概要>

私たちの生活に欠かせないものとなっているSNSは個人間だけでなく企業で導入され

るケースもある。しかし、企業で導入する際にはどのような利便性や効果があるのかが十

分に認識されていないと考えられる。そこで、SNSの特徴を理解した上で企業での活用

に焦点を当て、SNSを活用して社内ノウハウをデータとして蓄積し、必要な時に情報を

引き出す仕組みについて研究を行った。

<研究成果>

SNSの企業での活用の中で業務に関する課題に注目し、社内SNSを活用し、業務知

識を蓄積し、質問に対して回答を得られるアプリケーションの作成を行った。

電話やメール等で行っていた会話でのやり取りをSNSのチャット機能を用いて行うこ

とでデータとして蓄積し、ユーザーからの質問に対して蓄積したデータから回答すること

のできるアプリケーションをワトソンのサービスを用いて作成を行った。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

他の企業のメンバーと交流でき、普段の業務ではなかなか経験できない刺激を受けるこ

とができた。ミーティング参加のためのスケジュール調整に苦労し、最後までアイデア出

しや検証、調査が大変だった。早期にミーティングの開催頻度を増やし、参加できる人だ

けで徐々に進めていける仕組み作りをするなど工夫が必要だった。

<活動回数> 活動期間: 2015年8月 ~ 2016年6月

ミーティング 19回 懇親会 7回 企業見学 2 回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

アイシン・インフォテックス(株) 岡田 佳大 一般 リーダー

(株)ジャパン・テック・システム 水谷 有里 一般 サブリーダー

(株)システムトラスト 後藤 凌 一般 メンバー

新日鉄住金ソリューションズ(株) 西川 康之 一般 メンバー

濃飛倉庫運輸(株) 小野木 里紗 一般 メンバー

フジパングループ本社(株) 安藤 雄一 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 梶村 良一 一般 アドバイザー

アイシン・インフォテックス(株) 服部 一朗 管理職 担当委員

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地区研 中部研 チーム名 T6 研究分野 M(マネジメント)

研究テーマ

“イクタン” を育てます!~もしT-6が会社を起業して人財育成プランを提案したら~

<研究概要>

T6は「情報システム部門に新規に配属になった人を一人前の“IT人財”に育てる担

当者(=”イクタン”)を養成するプランの作成」をテーマとした。検討を進める中でイク

タンの育成対象が①新入社員か②異動者かで意見が分かれた。そこで2グループに分けて

研究を進め、コンペ形式で3社にプレゼンを実施し評価いただいた。その結果を受けて、

成果物として「人間力向上」、「業務標準化」の2つのカリキュラムフレームワークを完成

させた。

<研究成果>

”イクタン”を養成するために①人間力(コンテンツ力、コミュニケーション力、洞察

力、注意力とアサーティブな交渉力)向上プラン、②業務標準化推進(継承させたい業務

を分かりやすく整理し、教えるスキルの習得を重視)プランという2つのカリキュラムフ

レームワークを作成し、3社にプレゼンを実施した。プレゼンの結果、いずれのプランも

有用性があると高評価をいただくことができた。さらに3社の有識者から得られた助言を

カリキュラムフレームワークに反映し完成させた。これを「イクタン養成プラン」と総称

した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

一般的に「人材育成」と言うと“育てられる側”に注目するところを、研究が未開拓の

“育てる側”というテーマに到達したこと、有識者にプレゼンして評価してもらうことが

できたことは良かったと思う。一方で、このカリキュラムで養成された“イクタン”に指

導を受けた育成対象者が、どのように成長してきたのかを経過観察する為の評価基準を設

定する必要がある。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月~2016 年 6 月

ミーティング 22 回 懇親会 3回 企業見学 2回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)トーカン 坂本 早千枝 一般 リーダー

(株)中電シーティーアイ 磯部 秀敏 管理職 サブリーダー

(株)NTT データ東海 鈴木 孝明 一般

(株)システムトラスト 伊藤 悠佑 一般

(株)セイノー情報サービス 木野村 裕也 管理職

日本アイ・ビー・エム(株) 荒井 弘佳 一般 アドバイザー

日東工業(株) 日比野 徹 管理職 担当委員

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地区研 関西研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ IT人材育成の研究

<研究概要>

企業の IT 人材への意識は経年変化しておらず、約90%が不足感があるとされている。

当研究では、90%の不足感のうち、大きな要因のひとつである「ビジネス要求を獲得で

きる人材不足」の改善をテーマに研究を行った。要求獲得ができる人材が育っていない真

の原因の特定から、REBOK(要求工学知識体系)を参考に、即効性のある対処法を提言すべ

く研究活動を行った。

<研究成果>

要求獲得ができる人材不足の改善には、以下の3点が重要であるとの結論に至った。

・ 要求獲得のあるべき姿が明確ではない→REBOK に則った体系的な要求獲得プロセスの整

・ 実践的に要求獲得スキルを学ぶ場が少ない→疑似体験できるような育成手法の構築

・ 自身の要求獲得スキルが評価できない→評価できる指標の作成

上記3つの改善を盛り込んだ「要求獲得問題集の作成」、「要件獲得チェックポイントリス

ト」を作成した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

各自が責任感を持って取り組み、特定メンバーに負荷がかかるようなこともなく、良い雰

囲気で活動を進めることができた。また研究成果として、育成案の提言だけでなく、育成

ツールの作成まで行えたことがよかった。ただし、期間の都合上、育成ツールについては

一部妥協した部分もあり、課題を残してしまったため、iSUC までに解決したい。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 16回 懇親会 10回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)JIEC 西尾 勝太 一般 リーダー

スミセイ情報システム(株) 稲留 隆之 一般 サブリーダー

エヌアイ情報システム(株) 馬塚 智子 一般 メンバー

エヌアイ情報システム(株) 柴尾 拓馬 一般 メンバー

関電システムソリューションズ(株) 林 強志 一般 メンバー

コベルコソフトサービス(株) 左路 大介 一般 メンバー

(株)ジェーエムエーシステムズ 植田 拓海 一般 メンバー

日本ハム(株) 前川 和慶 一般 メンバー

松井 秀雄 一般 アドバイザー

31

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地区研 関西研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウド時代のセキュリティと可用性の研究

<研究概要>

現状、電子メールや社内情報共有など情報系システムでのクラウド導入が進んできてい

る。しかし、未だセキュリティや可用性などの不安要素があり、導入に至っていない企業

も多い。本研究チームでは、企業システムをクラウド移行するために壁となる不安要素に

ついて、解消方法を模索する事で、クラウド導入を推進する。

<研究成果>

本研究は、クラウド導入における不安要素の中で最も大きい理由として挙げられるセキ

ュリティに関する調査から着手した。まず、各社のセキュリティ成熟度とクラウド事業者

のセキュリティ対応状況とを比較し、両者のギャップを明確にする事から始めた。結果、

両者に大差はなかったため、セキュリティ以外に真の不安要素があるのではないかと考え

た。そこで、改めてクラウド導入における不安要素について話し合ったところ、システム

稼働率など可用性に関する不安要素が挙がった。これらは、SLAを用いることで管理可

能な事項であることから、研究成果としてSLAを軸にこれまでの調査過程をクラウド導

入検討のためのフレームワーク(GUNDAM理論)として纏めた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

・異業種のメンバーと1年間の交流を通して、さまざまな意見交換や人脈形成ができた

ことは非常に有意義であった。

・セキュリティや、可用性を評価・分析するための指標を決定するまでに非常に時間を

要するなど、苦労も多かった。

・研究成果として、フレームワークを作成したが、SLAの判定基準など担者の裁量に

委ねられる部分が多く、改善の余地が残った。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 18回 懇親会 10回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

関電システムソリューションズ(株) 夏原 英二 一般 リーダー

コベルコソフトサービス(株) 香川 幸一 一般 サブリーダー

(株)オージス総研 梶原 美香 一般 メンバー

(株)がまかつ 岡田 拓也 一般 メンバー

キョーラクシステムクリエート(株) 杉本 政之 一般 メンバー

コンピューターサイエンス(株) 下平 裕司 一般 メンバー

JBCC(株) 的場 裕平 一般 メンバー

ニッセイ情報テクノロジー(株) 山本 健一 一般 メンバー

ベニックソリューション(株) 石原 美彦 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 岡野 武司 一般 アドバイザー

32

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地区研 関西研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Big Data活用を考える

<研究概要>

世間的にはビッグデータという言葉や、活用事例も数多く紹介されるようになったが、実

際の活用企業という意味では日本企業では、10%未満という低い数値であることが分か

った。

当研究では活用事例が低い理由を、ビッグデータの活用プロセス※(センシング、アナリ

ティクス、アクチュエーション)の内、アナリティクス(分析)であると仮定し、ビッグ

データ分析における分析作業の流れや、タスクの一覧を整理した。

また、その作成した分析タスク一覧を基に、実際の分析作業も行い、実用性についても評

価を実施した。

※ビッグデータの活用プロセスは当研究で定義したものであり、一般的なものではない。

<研究成果>

研究成果としては主に二つあり、一つ目は当研究を通して、ビッグデータの活用のプロセ

スというものを整理できたこと。

二つ目は、そのプロセスの中でも、アナリティクスの部分については、データマイニング

の標準プロセスである「CRISP-DM」を基により実用性を持った、分析タスク一覧を作成す

ることができたことである。

特に、二つ目の分析タスク一覧を作成し、実データを使用した検証も行い、より実用性が

高いものを作成することができた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

主に、分析というプロセスに着目し研究を行ったため、その部分に関しては深い理解及び

成果を得られたと感じる。

一方で、ビッグデータ分析の活用という意味では、センシングとよばれるデータを集める

部分やアクチュエーションと呼ばれる、実ビジネスへの反映も含めて行わなければならな

いが、当研究ではその部分に関しては深い取り組みが実施できなかったと感じる。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 14回 懇親会 6回 企業見学 4回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

ニッセイ情報テクノロジー(株) 植竹 貴輝 一般 リーダー

(株)オージス総研 松本 尚貴 一般 サブリーダー

関電システムソリューションズ(株) 今井 大嘉 一般 メンバー

(株)ジェイテクト 三浦 由英 一般 メンバー

スミセイ情報システム(株) 藤本 拓也 一般 メンバー

ベニックソリューション(株) 牧村 里香 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 吉田 哲幸 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 渡辺 佳央里 一般 アドバイザー

33

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地区研 関西研 チーム名 T4 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Dockerの可能性と有用性の研究

<研究概要>

近年、企業のITインフラはクラウドを中心とした大きな変化を迎えています。そのよう

な時代に後押しされるかのように2013年、Dockerはリリースされました。リリ

ースされて間もないDockerですが、エコシステムには多くの企業が賛同しています。

企業を惹きつけるDockerの魅力は何か?何ができるのか?私たちのビジネスをどの

ように変えるのか?Docker初心者のメンバーが集まり、その使い道を模索しました。

<研究成果>

最初に「開発者」、「システム管理者」2つの視点で、よりメリットを享受するのはどちら

かを導入事例から分析し、当チームは開発者の視点に立ち研究することを決定しました。

「開発者向け Dockerによる継続的インテグレーション(CI)環境の構築」を研

究テーマとし、Dockerコマンドひとつで、Git、Jenkinsを含めたCI環

境の構築を実演。実際に触れて判ったDockerの課題、クラウド・Docker時代

のITスキルをまとめ、最後にDockerの普及によって変わる私たちのビジネスにつ

いて提言しました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

Dockerによる環境構築の「容易さ」「スピード」を体感し、今後のSIビジネスや、

市場のニーズがどのように変わるのだろうか、と考える良い機会をいただきました。

研究活動全般では、会社の枠を越えたメンバーとのコミュニケーションの中で、自社業務

だけでは得られなかった「知識」「気づき」を得ることができ、その後のモチベーションに

繋がっています。これもまた、ユーザー研究会の醍醐味なのだろうと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 15回 懇親会 12回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

コベルコソフトサービス(株) 丸毛 篤史 一般 リーダー

関電システムソリューションズ(株) 中島 規孝 一般 サブリーダー

(株)大阪府農協電算センター 佐藤 友哉 一般 メンバー

関電システムソリューションズ(株) 金 喆鎬 一般 メンバー

JBCC(株) 髙木 祥朗 一般 メンバー

スミセイ情報システム(株) 多々野 豊明 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 竹内 誠一 一般 アドバイザー

34

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地区研 関西研 チーム名 T5 研究分野 テクニカル系

研究テーマ Watsonソリューションの研究

<研究概要>

昨今、人工知能をテーマとしたメディア・書籍等が多く取り上げられている。アメリカの

クイズ番組にて勝利を上げた Watson についても広まりを見せており、主に金融系・医療系

の企業展開を始めているが、一般的に Watson はどこまで知られているのか?Watson の知名

度に着目。一般的に理解が深まるよう「身近な Watson」を研究テーマとした。

<研究成果>

研究開始時、集まったメンバーは Watson について知識がなく、人工知能に興味を持ってい

るメンバーの集まりであった。開始当初は各自 Watson を理解するため、関連書籍・ネット

検索などで自らを補う形となっていた。研究が進むにつれ、IT 企業ながら開始当初の私達

のように Watson を知らない方も多いことがわかった。Watson について研究すること及び、

Watson を一般的に展開するために、企業のサービスで使われる Watson ではなく誰でも身近

に活用できる Watson を研究し、Watson と会話形式でテーマパークを案内してくれる「身近

な Watson アプリケーション」を作成できた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

集まったメンバーに Watson の知識がなく、スタート地点に立つことがかなり遅れた。しか

し、最新技術に興味を持ったメンバーであったため、ミーティングを重ねるたびに常に新

しい情報をキャッチして挑めていた。またメンバーの年齢層の幅が広くコミュニケーショ

ンに不安があったが、共通の目的で集まっていたこともあり研究終了後についても懇親会

を行う関係性へと築いた。研究内容が浅かったことに反省・課題があるものの、他社との

関わりについては大幅に達成できた。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 16回 懇親会 5回 企業見学 2回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 8名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

ニッセイ情報テクノロジー(株) 森脇 秀行 一般 リーダー

(株)ジェーエムエーシステムズ 西田 貴博 一般 サブリーダー

(株)オージス総研 小田切 健 管理職 メンバー

(株)オージス総研 園田 哲也 管理職 メンバー

関西電力(株) 雑賀 誠 一般 メンバー

コベルコシステム(株) 井上 圭 一般 メンバー

スミセイ情報システム(株) 湯浅 翔 一般 メンバー

ニッセイ情報テクノロジー(株) 寺嶋 健斗 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 横川 和弘 一般 アドバイザー

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地区研 関西研 チーム名 T6 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 企業における重要情報を守るため、CSIRT構築の必要性を考える

<研究概要>

近年の大規模なセキュリティインシデント発生に対し、セキュリティインシデント対応専

門組織としてのCSIRT構築が注目の的となっている。

そこで当研究チームは、

1 CSIRTの基本知識について、成果としてまとめること

2 CSIRTが提供するサービスについて、どの程度有用なのか客観的に評価すること

3 CSIRTが機能した際、実例を基に被害の変動度合いを定量的に評価すること

と、3点に的を絞り、研究を進めていくこととした。

<研究成果>

CSIRTの基本知識は日本CSIRT協議会や各種CSIRT構築ガイド等より学習し、

研究成果としてまとめることができた。

CSIRTが提供するサービスの有用性については、IPA公表資料「セキュリティ10

大脅威2015」を用いて客観評価を行い、有用性について成果をまとめることができた。

被害の変動度合いについては、十分分析することができなかったが、CSIRTサービス

がインシデント発生早期から有用であること、インシデント発生後の早期対応と未対応時

の被害額比較など、評価することができた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

研究テーマから具体的な研究成果物のシナリオ作成までにかなりの時間を要してしまい、

満足できる研究成果物を作成することはできなかった。しかし限られた時間内ではあった

ものの、少人数チームの利点を活かし、各自の役割を明確にした結果、成果物の精度や内

容については一定の評価を得られるものができたと感じている。

あとはコミュニケーションツールを上手く使うことで、時間の有効活用ができたことが良

かったと感じている。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 14回 懇親会 3回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

ニッセイ情報テクノロジー(株) 村田 一生 一般 リーダー

日本ハム(株) 上田 昌則 一般 サブリーダー

(株)オージス総研 栗林 大資 一般 メンバー

日本ハムビジネスエキスパート(株) 谷 賢治 一般 メンバー

ベニックソリューション(株) 有田 恒寛 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 内藤 良二 一般 アドバイザー

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地区研 岡山研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 不正アクセス・攻撃から社内システムをどう守る?

<研究概要>

最近、大規模な情報漏えい事件を耳にすることが増えている。どこの企業でも不正アク

セス・攻撃への対策はとられているが、その手口は日々、悪質・巧妙化がすすんでいる。

そこで、本研究では、記憶に新しい「日本年金機構」で起こった情報漏えい事件を考察し、

不正アクセスや攻撃の本質について理解し、掘り下げていく。各企業の社内システムを守

るためには、現在行われている対策に加え、どういった対策が必要なのかということに主

眼をおいて進めていきたい。

<研究成果>

情報漏えいの実態やマルウエアについて研究を進めていくうちに、日本の置かれた厳し

いサイバー攻撃の現状を知ることができた。研究を進める過程で、脅威から社内システム

を「どう守るか」ではなく、「いかに戦うか」が大切なことだと気付かされた。そこで、マ

ルウエアをプログラムの観点で考察し、その特徴を理解した上で、情報漏えいが疑われる

場合のチェックリストを成果物として作成した。また社内システムを脅威にさらさないた

めの「情報セキュリティ対策の PDCAサイクル」についても検討していった。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

領域が広く、テーマを絞るまでに時間を要してしまったのが反省すべき点として挙げら

れる。しかし、方向性が決定してからは、チームメンバーで協力して研究に取り組むこと

ができたと思う。初心者や管理者といった様々な立場のメンバーが集まったことで、多様

な側面からテーマについて考えることができ、大変有意義な研究を行うことができた。本

研究を通して、一人ひとりのセキュリティに対するスキルが向上し、研鑽を積めた1年間

であった。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月~2016 年 6 月

ミーティング 10回 懇親会 1回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

岡山研貨物運送(株) 原田 佳奈 一般 リーダー

太陽美術紙工(株) 入江 修司 一般 サブリーダー

小橋公認会計士総合事務所 小橋 政彦 管理職 メンバー

(株)サノテック 藤田 真弥 一般 メンバー

JA岡山電算センター 宮田 公平 一般 メンバー

(株)トクラ 森本 篤史 管理職 メンバー

三井造船システム技研(株) 齋田 康介 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 江口 玉雄 一般 アドバイザー

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地区研 中国研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ モバイルアプリ開発のすゝめ

<研究概要>

「小さなパソコン」と呼ばれるスマートフォンは今や私たちの生活になくてはならない存

在となりました。それに伴い、私たちのワークスタイルも場所・時間を選ぶ必要のない新

たなものへ変革を遂げつつあります。しかし企業においてはモバイルをまだまだ有効に活

用できていないのではないでしょうか。本研究ではモバイルアプリケーションを簡単に作

成するための開発ツール(Bluemix)について実例を踏まえてご説明します。

<研究成果>

「Bluemix」の利点について,PaaS という特徴を活かしインフラ構築不要でスピーディー

に開発へ移行できる点や,Node-RED を使用したグラフィカルなアイコンを使用し直感的な

操作によりプログラム構築が容易にできることが実感できました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

他社のメンバーとの活動は良い刺激となり、視野を広げることができた。

モバイルはすでに研究が進んでいる分野のため、なかなか目新しい研究ができず、時間ば

かりが過ぎてしまった。

早い段階でテーマを決めることができれば、もう少し深い研究ができたと思うと、少々残

念である。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 13 回 懇親会 1回 企業見学 1回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

田中電機工業(株) 盛本 修慈 管理職 リーダー日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス(株) 古家 詩織 一般 サブリーダー

田中電機工業(株) 細川 奈央 一般 メンバー

中国電力(株) 金子 直 一般 メンバー

日本アイビーエム中国ソリューション(株) 松田 梨江 一般 メンバー

日本アイビーエム中国ソリューション(株) 楠本 光信 一般 アドバイザー

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地区研 中国研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ SNS を利用した効果的なマーケティング

<研究概要>

コミュニケーションツールとして SNS が定着し、今や多くの企業も自社の SNS アカウン

トを通じてマーケティングへの応用を試みている。しかし、その効果を測定する有効な手

段は存在せず、運用は手探りの状態である。

そこで、SNS ・効果的・マーケティングのキーワードから、SNS から情報発信をすること

で企業が何を得るのか、どのような SNS の活用がマーケティングに効果的であるかを調査

することとした。

<研究成果>

企業が自社の SNS アカウントを通じて発信したとしても、売り上げへの効果があるわけ

ではないことを、モデリング・数値化により示した。企業が SNS を使う場合は、顧客が自

社の情報をどの程度の頻度で欲しいと思っているのかを理解した上で、SNS を通じたコミュ

ニケーションへの注力が重要であることを明らかにした。

この調査結果は SNS と売り上げとの相関を主張する IT ベンダやコンサルタントには耳の

痛い話ではあるが、マーケティングへの効果や活用方法を中立的な立場で示すことができ

たことは、痛快であり、意義深いものとなった。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

活動に際しては、定番の話題に終始したり、特定の立場に媚びることがないよう心掛けた。

そのため、自分の主張がなぜそうなるのか、根拠となる客観的数値による理論武装をするこ

とにした。メンバーも方針に納得し、同じ方向を向いた活動ができた。

最終発表の結果とチームの満足度は比例していないが、他所で活動を継続したいぐらい、

良い活動であった。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 17回 懇親会 17 回 企業見学 2回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

マツダ(株) 中本 裕士 リーダー

JFE システムズ(株) 高橋 茂久 サブリーダー

(株)マイティネット 河元 雅也日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス(株) 岡村 増雄 アドバイザー日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス(株) 染井 琢也

田中電機工業(株) 永由 遙

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地区研 中国研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ビジネスでの Watson の活用を考える

<研究概要>

近年注目されている次世代のコンピュータ・システム「Watson」。 米国のクイズ番

組で勝利を収めたシステムがどのようなビジネスで活用されているのか、どのような特長

があるのか、どのような分野で活用できるのか、活用するには何が必要かなど 、Wats

onについて調査した。また、一般ユーザーに公開されているAPIを使用し、Wats

onに関する簡単なデモを作成した。

<研究成果>

Watsonの特長やどのような分野で活用できるのかなどを調査した。また、一般ユー

ザーが使用可能なAPIについて調査し、APIを用いた簡単なデモを作成した。デモの

作成から得られた知見とWatsonの調査結果を踏まえ、どのような業務領域に適用で

きるか考察した。また、Watsonを導入するための課題を整理し、その課題を解決す

るソリューションも考察した。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

活動当初は全員Watsonについて名前を聞いたことがある程度であった。また、Wa

tsonに関する情報も少なく、手探りの状況で協力しながら調査を進めていった。ミー

ティングでは年齢や会社での立場関係なく、活発な意見交換をすることができた。また、

ミーティング後に必ず懇親会を開いたことで、遠慮なく意見を言える雰囲気を築くことが

できた。反省点として、資料作成など一部のメンバーに負荷がかかる状況となったことが

挙げられる。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 11回 懇親会 11回 企業見学 4回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:7名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)エネルギア・コミュニケーションズ 沖村 秀哉 リーダー

マツダ(株) 宮本 明 サブリーダー

マツダ(株) 横川 洋介 サブリーダー

日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス(株) 中山 英志 メンバー

(株)広島情報シンフォニー 細田 智治 メンバー

(株)エクサ 森井泉 友也 メンバー

日本アイビーエム中国ソリューション(株) 砂 徹 アドバイザー

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地区研 中国研 チーム名 T4 研究分野 テクニカル系

研究テーマ CAMSS を使った広島地域活性化 ~Add Value に活路あり~

<研究概要>

ICTの分野において,大幅な成長が見込まれている「CAMSS」と「広島地域の活性

化」をどのように結び付けるか考察しました。

地域活性化には様々な方法がありますが,「付加価値創造(Add Value)」の成功が大きな成

果を上げる事例が多いことに着目し,「(What)広島県内の既存資源に(How)CAMSSを

利用して(Do)付加価値を創造しよう」という活動方針を立てました。

活動方針を基にCAMSSを地域活性化に活用した事例の調査および,付加価値創造につ

ながる具体的なアイデア抽出を行いました。

<研究成果>

CAMSSの中から M(Mobile)と S(Social)に重点を置いて,付加価値創造につながる

モバイル向けアプリのアイデアを3件抽出し,そのうち 1 件について,アプリイメージや

運営・宣伝方法,期待される効果など詳細まで掘り下げを行いました。

今回の研究により,「付加価値創造(Add Value)」は地域活性化につながる効果的な戦略で

あり,更にCAMSSを有効活用することにより,今まで実現が困難だった付加価値創造

が可能であるという結論に至りました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

毎回のミーティングで課題を設定しながら取り組んでいましたが,軸となる活動方針が定

まっていなかったため,活動内容のまとめに大変苦慮しました。早い段階で活動方針を確

立させていれば,もっと内容の濃い研究ができたと思います。

チームとしてはとても結束力が高く,何でも話し合えるフレンドリーな関係を築くことが

できました。 1年を通じて,とても有意義な活動になりました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 11回 懇親会 8回 企業見学 2 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数:7名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

中国電力(株) 三谷 健太 一般 リーダー日本アイビーエム中国ソリューション(株) 志賀 あゆみ 一般 サブリーダー

日本アイビーエム中国ソリューション(株) 本山 貴之 一般 アドバイザー

(株)マイティネット 石崎 真美子 一般 メンバー

広島ガス(株) 中原 奈緒美 一般 メンバー

田中電機工業(株) 松岡 宏樹 一般 メンバー

オタフクホールディングス(株) 栗田 翼 一般 メンバー

JFE システムズ(株) 宅見 純子 一般 メンバー

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地区研 四国研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ CSIRT体制の評価

<研究概要>

「不正アクセス・攻撃から社内システムをどう守る」のテーマより、「CSIRT」を題材

としました。

CSIRTの目的や組織内での位置づけ、活動範囲を学習し、企業にとってCSIRTは

重要性であることを認識しました。その上で、大企業でも中小企業でも利用できるCSI

RT体制に対する評価項目を設定し、それぞれの想定企業に対して評価(シミュレーショ

ン)を実施しました。その結果が企業にもたらす影響について研究を行いました。

<研究成果>

大企業でも中小企業でも、CSIRT体制の構築は必要であり、また、企業規模によりC

SIRT体制のレベル感が違っても、同じ評価項目を用いて評価することは可能であるこ

とが分かりました。

CSIRT体制の評価を公的認証とすることで、認証された企業は、自社のCSIRT体

制が適正であることを対外的にアピールでき、信用の獲得や競合他社との差別化が図れま

す。一方、認証されなかった企業は、評価項目を見直すことが自社のCSIRT体制の課

題発見や体制見直しのきっかけとなります。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

1年間の活動をとおして、サイバー攻撃やその防御策、CSIRT体制について、理解を

深めることができました。

ただ、ミーティングでの活動のみであったこと、また、そのミーティングに全員が参加で

きる機会が少なかったことから、研究方針は早々に決まっておきながら、なかなか発表内

容がまとまりませんでした。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 12回 懇親会 2回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 4 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)百十四銀行 岡根 圭助 管理職 リーダー

(株)石垣 木船 敬太 一般 メンバー

(株)STNet 三好 隆仁 一般 メンバー

(株)オーユーシステム 伊藤 智紀 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 河西 壯 管理職 アドバイザー

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地区研 四国研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 企業が従業員に実施すべき情報セキュリティ教育

<研究概要>

「不正アクセス・攻撃から社内システムをどう守る?」といったテーマに対し、どの企業

においても取り組み可能な対策であり、独自性のある内容について研究した結果、従業員

への情報セキュリティ不足を感じる企業が多く、そこにスポットを当て「企業が従業員に

実施すべき情報セキュリティ教育」をサブテーマに研究を行った。

<研究成果>

情報セキュリティ教育実施するために、情報セキュリティに関する知識と、普段の行動か

ら現状の従業員のレベルを判定するための問題集を独自に作成。

この問題集にて判定された結果(我々はこれを「意識レベル」と名づけた)に応じた、具

体的教育を提案することで、情報セキュリティ教育の実行性が図れることを提案した。

(実際には意識レベルを判定する基準、及び具体的な教育策について検討不十分)

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

情報セキュリティ教育という内容については、どの企業での今すぐ取り組み可能な内容と

したテーマであり、研究対象としても非常に興味の沸く分野であった。一方、発表時間の

兼ね合いや、研究が不十分であったため、具体的な教育方法の部分等未完成の箇所が多か

った事が反省点である。これについては引き続き研究を進め、完成した形を提案したい。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 14回 懇親会 5回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)四国銀行 髙橋 一善 一般 リーダー

四国電力(株) 多田 健人 一般 サブリーダー

JR四国情報システム(株) 宮武 亮太 一般 メンバー

太陽石油(株) 冨田 雄揮 一般 メンバー

(株)STNet 豊嶋 克行 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 清永 健太 アドバイザー

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地区研 四国研 チーム名 T3 研究分野 T

研究テーマ プロジェクト・マネージメント

<研究概要>

私たちがプロジェクトマネージメントに対して不安に思っていた、「小規模プロジェクト

経験者が初めて中規模プロジェクトのマネージメントを行うには、どのような点に気をつ

ければよいか」に焦点をあて、各メンバの目線でプロジェクトマネージメントを研究いた

しました。

<研究成果>

ガイド作成を通じ、初めに抱いていたプロジェクトマネージメントに対する不安が解消さ

れました。また、私たちのような不安を抱えている方に対する、プロジェクトマネージメ

ントを学ぶきっかけになれるかと考えております。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

T3チームに中規模案件のプロジェクトマネジメント経験者がいなかったため、具体的な

経験に基づくガイドを作成できませんでした。また、アンケートでも指摘されましたが、

時系列順にガイドをまとめきれませんでした。ですが、目標としていた品質、定めていた

納期を守ったことにより、T3チームとしてのプロジェクトは成功したと考えております。

必要であれば、このガイドを自由に編集して利用していただければ幸いです。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月 ~ 2016 年 6 月

ミーティング 10回 懇親会 0回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)DynaxT 山中 雄介 リーダー

(株)伊予銀行 露口 裕士 サブリーダー

(株)いよぎんコンピュータサービス 奥本 直也 メンバー

四国システム開発(株) 市橋 剛 メンバー

中央コンピューター(株) 冨田 陽明 メンバー

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地区研 四国研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 「技術伝承」への取り組み研究

<研究概要>

社内システムの開発にあたり、例えばシステム要件の整理等、熟練エンジニアが保有する

「かん」や「こつ」に頼ることが多々ある。本研究では、この「かん」や「こつ」といっ

た技術伝承について、事例調査や企業訪問等を通じて得られた知見を元に、IT分野におけ

る技術伝承について提言を行う。

<研究成果>

・事例調査を行い、技術伝承の手法をパターン化するとともに、「技術」と「技能」の伝承

の違いを明確化した。

・企業訪問を 3回行い、「技術伝承」への取り組みについて意見交換を実施した。

・事例調査および企業訪問を通じて得られた知見を元に、「社内マイスター制度」の導入に

ついて提言をまとめた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

業種の異なるメンバー間で自由に意見交換を行うことができ、懇親会を通じて人的ネット

ワークの形成をはかることができた。企業訪問について、早めに絞り込まないとアポイン

トが困難になるので気を付けた方がよいと思う。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月~2015 年 6 月

ミーティング 6回 懇親会 5 回 企業見学 3 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

四国電力(株) 林 秀郎 管理職 リーダー

中央コンピューター(株) 伊藤 芳弘 管理職 サブリーダー

(株)伊予銀行 大政 浩司 管理職

(株)STNet 奥村 大輔 管理職

四電ビジネス(株) 原内 純治 管理職

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地区研 四国研 チーム名 W1 研究分野 女性タスク

研究テーマ 断捨離で始めるときめく時間の作り方

<研究概要>

活き活きと働く女性社員を目指して、女性活躍を推進している企業での取り組みを調査・

研究します。

また、仕事に家事に自分磨きにと何かと忙しい女性社員は、時間を有効活用するために、

様々な工夫を行っています。断捨離で身の回りをすっきりさせてさらなる効率アップを目

指すと共に、たくさんのやらなければならないことを断捨離して、自分のしたいことので

きる「ときめく時間」の作り方について研究します。さらに、アンケートを取得・分析す

ることで、断捨離の現状やテクニックについて学びます。

<研究成果>

2015年度のなでしこ銘柄(女性活躍推進に優れた上場企業)に選出されたダイキン工

業様を訪問し、女性活躍推進の施策や現状のヒアリングを行いました。

また、テーマを元に女性セミナーを開催し、断捨離の方法や自分に合った片付け方法と、

自身のデトックスについて学びました。参加者にてグループディスカッションも行い、意

見交換や、学んだことを活かした目標を立てることで意識の継続を図りました。

さらに、メンバーにてセミナーを受講し、限られた時間の中で必要な作業を選び取る手法

や優先順位のつけ方について学びました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

時間のマネジメントをテーマに 1 年間活動を行ってきました。忙しくなればなるほど目の

前の作業を優先してしまうため、仕事全体を見渡し優先順位をつけていく必要性を改めて

感じました。また、企業訪問やメンバーとの交流することで、各社で実施している施策や

なかなか聞くことのできない生の声を聞くことができました。今後の働き方を考え、自社

でも何かできることはないかと考える良い機会となりました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月~2016 年 6 月

ミーティング 10 回 懇親会 0 回 企業見学 1 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)いよぎんコンピュータサービス 福田 彩夏 一般 リーダー

中央コンピュータ(株) 林 有香 一般 サブリーダー

(株)STNet 木村 洋子 一般 メンバー

(株)伊予銀行 矢野 綾奈 一般 メンバー

四国電力(株) 伏見 初美 管理職 メンバー兼

アドバイザー

(株)アイビス 濱口 志保 管理職 メンバー兼

アドバイザー

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地区研 九州研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ M2M/IoT の活用研究

<研究概要>

今後 IoT が更に活用されるためには、どのような課題があり、その課題に対してどう取

り組めばよいかを調査・提言することを目的として、活動を行った。活動内容としては 、

M2M/IoT の定義と違い、歴史・課題・展望について、インターネットや書物を用いて、調査

を行った。また、開発者の視点での課題について調査するため、Raspberry Pi ・ IDCF クラ

ウド・ myThings を用いて、アプリの製作を行った。製作したアプリは、Raspberry Pi を用

いて、人を検知した場合にカメラで写真を撮り、その写真を Web 上に公開し、Web ページの

URL をスマートフォンに通知するといったものである。

<研究成果>

IoT が普及するにあたって、経営・倫理・環境・セキュリティといった面で課題が生じる

であろうことが分かった。経営者の意識不足、データの流用、法やインフラの整備、ハー

ドの偽造といった課題が上がった。また、アプリ製作を通して、現在、IoT の開発に関する

情報が不足していることも課題のひとつとして上がった。

これらの課題は、組織が主導して解決していく必要があるが、IoT の導入効果が不明瞭で

あるため、組織レベルで動きづらいのが現状である。そのため、効果があることを示す身

近なソリューションが必要であると、私たちは結論付けた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

毎回の打合せでは、皆で意見を積極的に出し合い、資料の作成やアプリ製作を楽しく行

うことができた。また、2 か月に 1回は懇親会を開催し、メンバー間の親睦を深めることが

できた。

反省点としては、発表の練習時間が短かったことが原因で、発表でスムーズに話せない

部分があったことである。アプリ開発に使った時間を、打合せ 1,2 回分減らし、発表練習

に使用できていれば、もっと良い発表ができたのではないかと考える。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 15回 懇親会 6回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 7 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

日本アイ・ビー・エム(株) 深見 修平 管理職 アドバイザー

九州 NS ソリューションズ(株) 松永 健汰 一般 リーダー

(株)オーイーシー 足立 貴幸 一般 サブリーダー

(株)イノス 奥村 優香 一般 サブリーダー

(株)イノス 吉田 享平 一般 メンバー

(株)シティアスコム 梅津 典史 一般 メンバー

(株)シティアスコム 千徳 尊 一般 メンバー

九州 NS ソリューションズ(株) 村田 真悟 一般 メンバー

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地区研 九州研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ IBM Bluemix の徹底研究 ~クラウドを利用したスピード開発~

<研究概要>

PaaS として提供される Bluemix に関して、スピード開発という点に着目し研究を行った。

提供形態や他の PaaS との比較から Bluemix の特徴を抽出し、効果的な利用方法と開発高速

化の推論と検証を行った。

<研究成果>

抽出した Bluemix の特徴から、開発業務におけるケース別の効果的な使い方を提示した。

ケースの検証として、WatsonAPI などを利用したサービスの作成を行った。検証の結果、利

用サービスに関する事前知識は必要となるが、開発高速化には十分寄与できるという結論

に至った。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

初期調査では全容をつかめず、Bluemix に対するイメージが固まらない中でのスタートとな

りました。各担当の積極的な活動により、早い段階で資料の叩き台を作成できたことで、

テーマへの集約が可能となりました。テーマとして掘り下げたい部分も多いため、iSUC に

向け内容をブラッシュアップしていきたいと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015年7月 ~ 2016年5月

ミーティング 12 回 懇親会 4 回 企業見学 0 回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)福岡情報ビジネスセンター 代慶重文 リーダー

三菱重工業(株) 小川誠 サブリーダー

(株)デンサン 尾澤蘭織 サブリーダー

(株)オーイーシー 玉井達也 メンバー

(株)イノス 佐藤龍 メンバー

(株)イノス 吉田恵祐 メンバー

(株)九州 NSソリューションズ 諸隈幸太 メンバー

(株)九州 NSソリューションズ 五輪恵大 メンバー

(株)インフォセンス 馬原正輝 メンバー

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地区研 九州研 チーム名 T3 研究分野 テクニカル系

研究テーマ 本気のモバイルデバイス活用

<研究概要>

日本国民全員がITの恩恵を実感できる世界最高水準のIT国家となるという国の指針

があるのに対し、モバイルの普及率をみると学校教育分野は2番目に低い結果となってい

ました。私たちはそのようなギャップに着目し、モバイルを導入することが教育現場の課

題解決や教育の水準を上げる等、多大なメリットがあることがわかりました。教育現場に

モバイルを導入することで本気のモバイルデバイス活用ができると考え研究活動を行って

きました。

<研究成果>

1. 序論 1.1 モバイル活用の現状

1.2 学校教育分野に着目した背景

2. 本論 2.1 課題に対する解決策の検討

2.2 学校教育業界に導入するアプリコンテンツの検討

3. 結論

教育分野にモバイルを導入することで

ITリテラシーのある人材が育ち各業界のモバイルの導入率が増えることこそが、

本気のモバイルデバイス活用に繋がると考えます。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

具体的な研究テーマを検討するに当たって、モバイルはこれまで IT 研でも数多く取り上

げられ長年議論し尽くされてきたテーマであるため、どうやって研究の新規性を出すかと

いう点に非常に苦労しました。メンバー同士のコミュニケーションが活発で意見交換など

スムーズにできたことはとても良かったと思います。反省すべき点は、アプリケーション

の開発で、構想を練るのに重点を置いて時間をかけてしまったため、時間が足りず完成に

は至りませんでした。アプリを作成することができれば、より完成度の高いものになって

いたと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 14回 懇親会 9 回 企業見学 0回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)福岡情報ビジネスセンター 荒巻 裕一 一般 リーダー

(株)オルゴ 山村 卓也 一般 サブリーダー

九州 NS ソリューションズ(株) 城水 那美代 一般 サブリーダー

(株)イノス 角田 空子 一般 メンバー

(株)インフォセンス 松藤 良子 一般 メンバー

九州 NS ソリューションズ(株) 韓 犇 一般 メンバー

(株)シティアスコム 鶴丸 怜 一般 メンバー

(株)シティアスコム 新山 悠紀 一般 メンバー

(株)福岡情報ビジネスセンター 野田 人次 一般 メンバー

(株)ワイズ・コンピュータ・クリエイ 加藤 大樹 一般 メンバー

(株)テクノスクエア 山田 雄大 一般 アドバイザー

日本アイ・ビー・エム(株) 水上 史統 一般 アドバイザー

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地区研 九州研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 中小企業におけるCSIRTの必要性を考える

<研究概要>

近年、ベネッセコーポレーションや日本年金機構の情報漏えい事故をはじめ、情報セキュ

リティ事故が後を絶たない。その中で、セキュリティインシデントの事前防止、万が一の

場合に対応して組織を守る「CSIRT(コンピュータセキュリティインシデントに対応

するチーム)」が注目されている。

当チームでは中小企業におけるCSIRTの必要性について着目し、CSIRTの基本的

な概要の他、セキュリティインシデント発生時の対応、CSIRTに関するソリューショ

ンなど、組織内でCSIRTを実践するための調査・研究を行っている。

<研究成果>

CSIRT及びセキュリティインシデントに関する基礎知識を研究した。それをもとに、

「中小企業におけるセキュリティインシデント対応の現状」を調査・研究し、各組織がか

かえる課題等を知ることができた。

また、「CSIRTに関するソリューション」を調査・研究し、組織内のインシデント管理

に有用な製品、CSIRT向けサービス等を知ることができた。

これらを踏まえた上で、中小企業においてCSIRTは必要だと結論づけた。当チームで

は、研究成果として中小企業に向けてのCSIRT導入方法を提案している。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

チームでの研究は月1回の打合せと次回までの課題の形式で研究を進めた。

メンバーのほぼ全員がCSIRTやセキュリティインシデントの知識がない状態でのスタ

ートだったが、毎回の議論や課題を重ねて、知識、考え方ともにレベルアップできた。

反省点としては、もっと研究できたと思われる部分もあること等があげられる。

その他、研究以外にも、本活動への参加は社外コミュニケーションの場として非常に有効

であった。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月 ~ 2016 年 5 月

ミーティング 11回 懇親会 3回 企業見学 0回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 10 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)オーイーシー 瀧石 良平 一般 リーダー

(株)オーイーシー 西村 良太 一般 サブリーダー

(株)オルゴ 土居 明日香 一般 メンバー

九州 NS ソリューションズ(株) 新井 啓太 一般 メンバー

九州 NS ソリューションズ(株) 松並 理子 一般 メンバー

(株)シティアスコム 髙松 誠弥 一般 メンバー

(株)シティアスコム 星野 元気 一般 メンバー

(株)テクノスクエア 金子 明日菜 一般 メンバー

(株)福岡情報ビジネスセンター 鈴木 渓介 一般 メンバー

(株)福岡情報ビジネスセンター 吉松 貴裕 一般 メンバー

日本アイ・ビー・エム(株) 重信 磨己 一般 アドバイザー

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地区研 九州研 チーム名 M2 研究分野 マネジメント系

研究テーマ スマートな仕事のやり方を考える

<研究概要>

スマートな仕事とは何かをチームで考えた結果、効率的・無駄がない等のイメージが挙げ

られた。このような仕事ができるようになるために、個人でできる範囲で改善していくた

めの方法を調べた結果、GTD という考え方があることが分かった。本研究では GTD のやり方

を学び、実践することで、仕事やプライベートにどのような影響を与えるのかを研究した。

<研究成果>

GTD を実践するにあたり、GTD 向けツールを使用して実践すると、初めて取り組む方でもス

ムーズに実行できることが分かった。実践によって得られた効果は、仕事面ではタスク整

理が明確になった・作業のもれがなくなった等が挙げられた。プライベート面では趣味や

スキルアップのための時間を確保できた等が挙げられた。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

研究テーマがテクニカル系のチームと比較すると大きなテーマであったため、初期は研究

方針を決定するのが難しかった。業務では学ぶことのできない知見が身に付いたので、今

後の仕事に活かしていきたい。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 7 月~2016 年 5 月

ミーティング 17回 懇親会 2回 企業見学 0 回 合宿 0回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 12名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)インフォセンス 安田 祐悟 一般 メンバー

(株)インフォセンス 安永 圭佑 一般 メンバー

(株)オーイーシー 徳重 貴昭 一般 メンバー

(株)オルゴ 藤内 彰 一般 メンバー

九州 NS ソリューションズ(株) 中根 優 一般 リーダー

九州 NS ソリューションズ(株) 平山 裕規 一般 メンバー

(株)シティアスコム 郡山 えりか 一般 メンバー

(株)シティアスコム 渡辺 真由 一般 メンバー

(株)シティアスコム 小川 航平 一般 サブリーダー

(株)福岡情報ビジネスセンター 武藤 友春 一般 メンバー

(株)福岡情報ビジネスセンター 乙女 拓也 一般 メンバー

(株)ワイズ・コンピュータ・クリエイツ 稲田 諭史 一般 メンバー

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地区研 沖縄研 チーム名 T1 研究分野 テクニカル系

研究テーマ クラウドを利用したスピード開発(Bluemix の徹底研究)

<研究概要>

近年のシステム開発では、短期間で仕様追加・変更にも柔軟な「スピード開発」が求め

られています。

本チームでは「スピード開発」の観点で、「クラウド(Bluemix)」を活用する方法につい

て研究を行いました。

スピード開発とはなにか、スピード開発のメリット、Bluemix の活用方法について、実際

の開発案件をイメージした開発シミュレーションにて検証実験を行いました。

<研究成果>

システム開発では、お客様との要件や完成イメージの違いによる手戻り・修正の発生を

避けることが重要です。

お客様に、早い段階で、実際に使用頂ける状態にならないと意味がないと考え、我々は

「スピード開発」の定義を、『“動くもの”を作るまでの時間を短くすること』とし、開発

手法の観点とインフラの観点で「クラウド(Bluemix)」を活用し実現する手法について研

究を行いました。

簡単な Web アプリケーションを、実際に Bluemix 上に作成し動かすまでの一連の開発作

業を試してみた結果、拡張しながら柔軟な開発が可能である。インフラ部分について機器

の準備や構成の変更が楽になる。といった、Bluemix がスピード開発に有効な点が見られま

した。また、チームでの開発や、プログラム言語・サービスの移植など、コーディング・

実装部分で、これまでの手法よりも楽になる部分や簡素化されるといったメリットも見ら

れました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

研究を振り返っての反省点としては、メンバー全員の時間があまりとれなかったことで、

思うように研究が進まない部分があり、当初の開発スケジュールも変更する必要があった

事でした。

良かった点としては、小規模ながら WEB 系のシステムを実際に構築するといったができ

たという点と、メンバー同士の意見交換する中で作業を進めていき、多方面の考え方で作

業していけたのは良かったと思います。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月~2016 年 6 月

ミーティング 22 回 懇親会 4回 企業見学 0回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 5 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)創和ビジネス・マシンズ 島袋 朝博 一般職 リーダー

(株)エル・スリー・ソリューション 石谷 聡 一般職 サブリーダー

(株)創和ビジネス・マシンズ 山田 太一 一般職 メンバー

(株)創和ビジネス・マシンズ 古謝 健太郎 一般職 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 山内 法 一般職 メンバー

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(株) 松井 学 一般職 アドバイザー

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地区研 沖縄研 チーム名 T2 研究分野 テクニカル系

研究テーマ ハッキング技術を理解し、強固な情報セキュリティを有する企業になる!

<研究概要>

研究テーマは「ハッキング技術~」ということで、最近のセキュリティ事情からもありますように、益々、

企業にとってハッキングの脅威が高まっております。

ハッキング技術を理解することで、企業の取るべき対策を知るということで研究を進めて参りました。

中でも、学生とのミニハードニング競技への参加は、攻撃手法を知る良い機会となりました。

さらに、主な攻撃手法である SQL インジェクションによる Web 改ざんや盗聴など、脆弱性を突いた攻撃

を実際に検証することで、より理解を深めることができました。

<研究成果>

【技術的な習得】

・ WireShark を使いパケットからファイル情報を読み

・ Binary Editor を使いバイナリ解析

・ CTF 対策のための Web サーバー構築

・ SQL インジェクション技術

・ミニハードニング競技への参加

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

チームのキックオフで方針を3つ掲げてスタートしました。特に、全メンバーが一人と

して脱落せず、最後まで全員でやり遂げたことは非常に大きな意味があると思います。

1 技術や知識コンサルに偏らず、各メンバーが会社に持ち帰ることができる研究を進める

2 ハッキングの技術を知り、企業が取るべき対策を知る

3 全メンバーで1年間やり遂げる

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月~2016 年 5 月

ミーティング 15 回 懇親会 11 回 企業見学 0回 合宿 0 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 9 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)サンエー 我那覇 隆人 一般職 リーダー

(株)創和ビジネス・マシンズ 林 哲史 一般職 サブリーダー

(株)ODN ソリューション 中世古 威彦 一般職 メンバー

(株)エル・スリー・ソリューション 垣花 馨 一般職 メンバー

(株)サンエー 我那覇 誠 一般職 メンバー

(株)メディアトランスポート 知念 克哉 一般職 メンバー

(株)創和ビジネス・マシンズ 高橋 周平 一般職 メンバー

(株)創和ビジネス・マシンズ 岸本 啓佑 一般職 メンバー

大同火災海上保険(株) 田場 盛大 一般職 メンバー

(株)シーアイエー 服部 祐一 管理職 アドバイザー

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地区研 沖縄研 チーム名 M1 研究分野 マネジメント系

研究テーマ 女性タスク 「理想の「私」を手に入れる!」

<研究概要>

古くは「男女雇用機会均等法」から今日の「女性の活躍推進」に至るまで、女性を取巻く

環境は大きく変わったように感じられます。

“女性が活躍できる社会”・“女性が輝く社会”。でも、実態はどうでしょう?

今回私たちは『「理想の私」を手に入れる!』のテーマの下、沖縄県で働く女性たちが「ど

んな理想をもっているか」、「その理想に対してどんな行動を起こしているのか」、「男性視

点での『理想の働く女性』とは?」を調査し、さらにさらに女性が活躍するためには何か

必要なのかを考えました。私たちからのメッセージをお送りします。

<研究成果>

沖縄県内で働く女性たちの『理想の私』は、各個人によって異なり、仕事をがんばりたい、

プライベートを充実させたい、スキルアップしたいと思いは様々でした。

しかし、思ったように行動できている人は少なく、みなさん、何かしらの悩みを持ちなが

ら過ごしていることがわかりました。

行政、企業ともに女性の活躍を応援する制度を整えつつあり、1人でがんばらなくても自分

から発信し変える意思をもつことにより、女性が活躍できる社会に近づけることを紹介す

ることができました。

<活動を振り返って(感想・反省点など)>

今回の活動において、アンケート調査結果から、男女の考えの違いが浮き彫りになりまし

た。また、ワールドカフェを開催し、女性同士だから話せる悩みや本音を聞くことができま

した。

「もっとがんばりたい、でも、時間に追われて。。。」と悩んでいる方に、「充分がんばって

るから休む時間も必要」といたわり合ったり、オリジナルのリフレッシュ方法を紹介してい

ただきました。

社外の参加者と交流する中で、新しい考え方などを学ぶ素晴らしい機会を得ることができ、

非常に有意義な経験になりました。

<活動回数> 活動期間: 2015 年 8 月~2016 年 5 月

ミーティング 20 回 懇親会 5回 企業見学 回 合宿 回

<メンバーリスト>(敬称略)メンバー数: 6 名(アドバイザー・担当委員除く)

企業名 氏名 役職 チーム役割

(株)ピーエスシー琉球 比嘉 ふたえ 一般 リーダー

(株)ODN ソリューション 山城 礼子 管理職 サブリーダー

(株)サンエー 上野 亜希 一般 メンバー

(株)ネットワーク 伊集 妙美 一般 メンバー

(株)ネットワーク 東恩納 実季 一般 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 金城 涼子 一般 メンバー

日本アイビーエム・ソリューション・サービス(株) 宮城 彩子 管理職 アドバイザー

(株)リウコム 大城 美千代 管理職 担当委員

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禁無断転載複写

平成27年度IT研究会 研究成果概要集

2016年9月発行著作:全国IBMユーザー研究会連合会

制作:IT研推進委員会http://www.uken.or.jp/

IT研究会事務局[email protected]