CO2 インキュベーター MCO-175保証書別添付...

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保証書別添付 本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。 製品保証および修理対応は、日本国内においてのみ有効です。日本国外への輸出に関しては、当社は一切の責任を負いません。 このたびは、パナソニック製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく安全にお使いください。 ご使用前に「安全上のご注意」(47 ページ)を必ずお読みください。 保証書は「お買い上げ日・販売店名」などの記入を確かめ、取扱説明書とともに大切に保管してくださ い。 CO 2 インキュベーター MCO-175 取扱説明書

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Page 1: CO2 インキュベーター MCO-175保証書別添付 本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。

保証書別添付

本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。

製品保証および修理対応は、日本国内においてのみ有効です。日本国外への輸出に関しては、当社は一切の責任を負いません。

このたびは、パナソニック製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。

取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく安全にお使いください。

ご使用前に「安全上のご注意」(4~7 ページ)を必ずお読みください。

保証書は「お買い上げ日・販売店名」などの記入を確かめ、取扱説明書とともに大切に保管してくださ

い。

CO2 インキュベーター

MCO-175

取扱説明書

Page 2: CO2 インキュベーター MCO-175保証書別添付 本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。

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もくじ

はじめに 3 ページ

安全上のご注意(必ずお守りください) 4 ページ

各部の名前とはたらき

本体 8 ページ

コントロールパネル 10 ページ

遠隔警報端子および遠隔記録計用端子 11 ページ

据付設置

据付場所の選びかた 12 ページ

据付のしかた 14 ページ

CO2 ガスボンベの接続 16 ページ

使用前の準備

器内および内装品の清掃と殺菌のしかた 17 ページ

器内の内装品の外しかた 18 ページ

ウォータージャケットの給排水方法 19 ページ

水位計と除湿(ドレン)水の排水について 19 ページ

よりよい培養のために

培養上の注意 20 ページ

コンタミネーションを防止するために 21 ページ

正しい運転のしかた 22 ページ

コントロールパネルの基本操作方法 23 ページ

お手入れのしかた 24 ページ

警報・保安機能 24 ページ

故障かな?と思ったら 25 ページ

CO2 インキュベーターを廃棄するときは 27 ページ

保証とアフターサービス(よくお読みください) 28 ページ

安全確認書発行のお願い 28 ページ

安全確認書 29 ページ

仕様 30 ページ

性能仕様 31 ページ

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はじめに

<取扱説明書について>

●ご使用の前に取扱説明書をよく読み、安全に関する指示事項には必ずしたがってください。

●製品本来の使用方法および取扱説明書に規定した方法以外での使い方に関しましては、当社は安全性を保

証できませんので、注意してください。

●取扱説明書は適切な場所に保存し、必要な時にいつでも参照できるようにしておいてください。

●取扱説明書の内容は、製品の性能・機能の向上などによって将来予告なしに変更することがあります。

●取扱説明書に乱丁・落丁などの不備がありましたら、当社営業所または販売店へ連絡してください。

●取扱説明書の内容に関しては万全を期しておりますが、万一不備な点や誤り、記載もれなどにお気づきの場

合には、当社営業所または販売店へ連絡してください。

●取扱説明書の全部または一部を無断で転載、複製することはお断りします。

<内容物の免責について>

●当社は、製品の故障に関して一定の条件下で修理を保証しますが、内容物である試料・試薬などについては、

その責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

<お客さまの個人情報のお取扱いについて>

●保証期間内の無料修理あるいはサービスの際にお受けしたお客さまのお名前、ご住所、お電話番号などの個

人情報は適切に管理いたします。また、お客さまの同意がない限り、業務委託の場合および法令に基づき必要と

判断される場合を除き、第三者への開示はおこないません。

<日本国外への輸出について>

●本製品は、日本国内での使用を目的として設計・製造されたものであり、日本国外では使用できません。製品

保証および修理対応は、日本国内においてのみ有効です。日本国外への輸出に関しては、当社は一切の責任

を負いません。

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安全上のご注意(必ずお守りください)

人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。 ■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。

■お守りいただく内容を次の図記号で説明しています。(次は図記号の例です)

してはいけない内容です。

実行しなければならない内容です。

気をつけていただく内容です。

警告 「死亡や重症を負うおそれがある内容」です。

注意 「軽傷を負うことや、財産の損害が発生するおそれがある内容」

です。

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電源コード・プラグを破損するようなことはしない (傷つける、加工する、熱器具に近づける、無理

に曲げる、ねじる、引っ張る、重い物を載せる、

束ねる など)

傷んだまま使用すると、感電・ショート・火災

の原因となります。

コードやプラグの修理は、販売店にご相談

ください。

電源プラグのほこり等は定期的にとる

プラグにほこり等がたまると、湿気等で絶

縁不良となり火災の原因となります。電源

プラグを抜き、乾いた布でふいてください。

電源プラグは根元まで確実に差し込む

差し込みが不完全ですと、感電や発熱によ

る火災の原因となります。傷んだプラグ・ゆ

るんだコンセントは使用しないでください。

ぬれた手で、電源プラグの抜き差しはしない

感電の原因となります。

定格 15 A・交流 100 V のコンセントを単独で使う

他の機器と併用すると、発熱による火災の

原因となります。延長コードも定格 15 A の

ものを単独でお使いください。

屋外で使用しない

雨水のかかる場所で使用すると漏電・感電

の原因となります。

据付けは、営業所または販売店に依頼する

ユーザーによる据付工事は、水漏れや感

電、火災の原因となります。

製品は、重量に十分耐える所に水平になるよう

に据付け、転倒防止の処置をする

強度不足や据付けが不完全な場合は、製

品の転倒によりケガの原因となります。

湿気の多い所や、水のかかりやすい場所に据付

けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となりま

す。

引火性・揮発性の物質がある場所には据付けな

爆発・火災の原因となります。

酸などの腐食性ガスのある場所には据付けない

電装品の腐食により絶縁が低下して漏電

や感電の原因となります。

感電を防止するためにアース(接地)接続する

アース接続をしないと感電の原因となりま

す。アース接続ができない場合は、営業所

または販売店にアース工事を依頼してくだ

さい。

アース工事のアース線はガス管、水道管、避雷

針や電話のアース線に接続しない

感電の原因となります。

揮発性・引火性のあるものを器内に入れる場合

は、密封できる容器を使用する

爆発・火災の原因となります。

警告

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安全上のご注意(必ずお守りください) つづき

通気孔や隙間にピンや針金などの金属、異物な

どを入れない

感電の原因になったり、駆動部が動作して

ケガの原因となります。

毒性、病原性微生物等、有害な試料を扱う場合

は、定められた隔離施設内で使用する

誤った使用により、人体や自然環境に有害

な影響をおよぼす原因となります。

お手入れや整備・点検の場合は、電源スイッチ

がある場合には電源スイッチを停止にして、電

源プラグを抜く

感電やケガの原因となります。

製品のお手入れや消耗品を交換する場合、手

袋やマスクを着用する

付着している薬品の接触や、粉塵等の吸

引により健康を害する原因となります。

製品に直接水をかけたりしない

こぼれた液体でショ-ト・感電の原因となり

ます。

製品の上には液体を入れた容器を置かない

こぼれた液体でショ-ト・感電の原因となり

ます。

分解・改造をしない

内部には電圧の高い部分があり、感電の

原因となります。内部の点検や修理は、営

業所または販売店に依頼してください。

異常時は運転を停止して、電源プラグを抜く

異常のまま運転を続けると感電、火災等の

原因となります。

電源コードを抜く場合は、先端の電源プラグを持

って抜く

コードを引っ張ると感電やショートの原因と

なります。

製品を移動する場合は、電源プラグをコンセント

から抜いて、電源コードを傷つけないように移動

する

感電、火災の原因となります。

製品を長期間使用しない場合は、電源コードを

電源供給元から外す

絶縁劣化により感電や漏電、火災の原因と

なります。

製品を一時的に使用を中止して保管する場合は、

幼児が遊ぶ場所をさけ、扉を密閉できないように

する

幼児が閉じ込められる原因となります。

解体・廃棄は専門の業者に依頼する

第三者が立ち入る場所に本製品を放置す

ると、不慮の事故(幼児が閉じ込められる

など)の原因となります。

梱包ポリ袋は幼児の手に届くところに置かない

頭からかぶるなどをしたときに口や鼻をふ

さぎ、窒息する恐れがあります。

警告

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換気の良い場所に据付ける

CO2 ガスを使用する機器では、機器周辺へ

の CO2 ガスの放出により酸欠状態やガス

中毒を引起こす原因となります。万一、十

分な換気が確実でない場合は、CO2 濃度

計や酸素濃度計等による警報装置を備え

てください。

CO2 ガスを使用する場合は換気する

狭い密閉した部屋では、ガス中毒や酸欠事

故の原因となります。

扉を開けた際に、器内の空気を吸入しない

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

上部に水道や蒸気の配管がある場所には据付

けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となりま

す。

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガ

スの種類が正しいことを確認する

誤ったガスの使用は、爆発、火災、あるい

はガス洩れ時のガス中毒や酸欠事故の原

因となります。

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガ

ス洩れのないことを確認する

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

指定圧力を守る

指定以外の圧力は、爆発、あるいはガス洩

れによるガス中毒や酸欠事故の原因となり

ます。

酸、アルカリ等の腐食性のあるものを器内に入

れる場合は、密封できる容器を使用する

扉を開けた際に吸入して、健康を害する原

因となります。また、内装部品や電装品の

腐食の原因となります。

製品を移動する場合は、転倒に気をつける

転倒によるケガの原因となります。

器内をお手入れする場合は、ゴム手袋を着用す

内装品のカド等でケガをする原因となりま

す。

注意

警告

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各部の名前とはたらき

本体

1 2 3 4 5

6 7

9

8, 17, 18 11

10

20

13

12

19

14

15

16

<本体裏面>

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1. 外扉

マグネットのはたらきで、フレームに密着します。扉

内面にはヒーターがあります。

2. 内扉

強化ガラス製です。上に持上げると本体より外すこと

ができます。

3. 調節台

ネジ式で高さを調節できます。水平になるように調節

してください。

4. 棚

棚は、手前に引出すことができます。お好みにより、

両面とも使用できます。

5. 棚受け

前側を持ち上げて、手前に引くと外すことができま

す。

6. 棚支柱

多段調節式です。取扱方法は、18 ページの“器内の

内装品の外しかた”の項を参照してください。

7. 器内循環用ファン(内部上面)

ポリプロピレン樹脂製でオートクレーブ滅菌が可能で

す。

8. 器内サンプルガス取出口(内部)

器内ガス排出口にもなりますので、キャップ等はしな

いでください。

9. CO2 ガスパイプ接続口

10. ドアスイッチ

外扉の開閉状態を感知します。外扉が開いていると

き、器内循環用ファン、CO2 電磁弁を停止させます。

11. 加湿トレイ

滅菌蒸留水を入れてください。なお、器内底面には、

加湿用のヒーターがあります。正常な性能維持のた

め、加湿トレイは、縦方向(短辺が手前にくるよう)に

中央に設置してください。

12. 遠隔警報端子(本体裏面)

使用方法は、11 ページの“遠隔警報端子および遠隔

記録計用端子”の項を参照してください。

13. 測定孔

使用しないときは、付属のシリコン栓をしてください。

14. コントロールパネル(内部)

本器を制御するスイッチや表示部があります。

15. 内箱(タンク)

器内周囲は、ウォータージャケット構造になっておりま

す。約 40 L の水が入ります。

16. 給排水口

ウォータージャケットの水の給排水口です。使用しな

い場合は、付属のキャップをしてください。

17. 水位計(内部)

CO2 濃度測定回路からの除湿ドレン水により CO2 濃

度測定回路を水封しています。常に水位が下のパイ

プよりも上の位置にあることを確認してください。また、

使用開始時には、ここに蒸留水を入れてください。

18. ドレン容器(内部)

CO2 濃度測定回路からの除湿ドレン水を受ける容器

があります。ドレン水が溜まっている場合、水を捨て、

容器を洗浄してください。

19. 遠隔記録計用端子(本体裏面)

使用方法は、11 ページ“遠隔警報端子および遠隔記

録計用端子”の項を参照してください。

20. 記録計取付位置(内部)

電子自動記録計(別売品)を取付ける場合は、営業所また

は販売店に依頼してください。

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各部の名前とはたらき つづき

コントロールパネル

1. HEAT ランプ(HEAT)

ヒーター加熱中に点灯します。

2. 温度表示部(TEMPERATURE)

通常、器内の温度を表示します。8.温度設定ボタン

を押した状態では、設定温度を表示します。

3. ドアランプ(DOOR)

外扉が開いているとき点灯します。

4. CO2 lNJECT ランプ(INJECT)

CO2 ガス供給中に点灯します。

5. 過熱警報ランプ(OVER HEAT)

ヒーター周辺温度が過熱した場合に点灯します。

6. 水位警報ランプ(WATER)

ウォータージャケットの水位が低下した場合に点灯

します。

7. CO2 濃度表示部(CO2)

通常、器内の CO2 濃度を表示します。10.CO2 濃度

設定ボタンを押した状態では、設定温度を表示しま

す。

8. 温度設定ボタン

9. 温度調節ツマミ

このツマミで設定温度を調節します。

10. CO2 濃度設定ボタン

11. CO2 濃度調節ツマミ

このツマミで設定濃度を調節します。

12. CO2 濃度 0 点調整ネジ(ZERO)

CO2 濃度の 0 点を調整できます。

13. 警報スイッチ(SET)

本製品の警報器機能を使用する場合に ON にしてくださ

い。

14. ブザースイッチ(BUZZER)

14.警報スイッチが ON の状態でこのスイッチが ON の場

合、警報時にブザーが鳴ります。

15. 警報ランプ(ALARM)

13.警報スイッチが ON の場合、警報時に点滅します。

2

14

1

3

4

5

7

13

9

12

8

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11

15

警報テストボタン

電源スイッチ(POWER)

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遠隔警報端子および遠隔記録計用端子

●遠隔警報端子と遠隔記録用端子は、本体裏面右上

のカバー内部にあります。カバーを止めているネジ 2 本

をはずし、それぞれの端子へ接続してください。

●遠隔記録計用端子出力は、それぞれ 0 mV~100

mV です。各制御要素に対しては、次のとおりです。

(レンジ) (出力)

温度: 0 oC~100 oC 1 mV/oC

CO2 濃度: 0 %~20 % 5 mV/%

端 子 (上から順に)

NO.1 未使用

NO.2 CO2 濃度(%)(+)

NO.3 温度(℃)(+)

NO.4 共通(-)

●遠隔警報用端子は接点出力です。

正常時:OPEN(開)

警報時:CLOSE(閉)

接点容量:DC 24 V、1 A の無電圧接点です。

電源スイッチ OFF 時および停電時は、OPEN となります。

遠隔警報端子

遠隔記録計用端子

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据付設置

据付場所の選びかた

本製品を正しく運転させるために、次のような場所に据付けてください。

警告

CO2 ガスを使用する場合は、換気する

狭い密閉した部屋では、ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

扉を開けた際に、器内の空気を吸入しない

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

●正常な空気環境に設置

本製品は自動校正機能により、周囲の大気ガスを対照としてCO2センサーの校正をおこないますので、正常な空

気環境に設置してください。

●直射日光の当たらない場所

直射日光の当たる場所はさけてください。直射日光の当たる場所で運転を続けると製品本来の性能が得られま

せん。

●発熱源から離れた場所

ヒーター、ボイラー、オーブン、オートクレーブなどの大きな発熱源に近い場所はさけてください。製品本来の性能

が得られません。

●周囲温度が設定温度よりも 5 oC 以上低い場所

本製品の制御温度は、周囲温度よりも 5 oC 以上高い温度です。たとえば器内温度を 37 oC で制御する場合、周

囲温度は常に 32 oC 以下でなくてはなりません。周囲温度が高くなりすぎないようにしてください。

●床が丈夫で水平な場所

床面は凸凹がない丈夫で水平な場所を選択してください。凸凹した場所や、傾いた状態での設置は製品が不安

定になり、故障やケガの原因になることがあります。

振動や騒音をさけて運転させるために、必ず安定した状態で据付けてください。床面が不安定なときは振動や騒

音の原因になります。

警告

製品は、重量に十分耐える所に水平に据付け、転倒防止の処置をする

強度不足や据付けが不完全な場合は、製品の転倒によりケガの原因となります。

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●湿気の少ない場所

湿度 80 %R.H.以下の場所を選択してください。高湿度の場所で使用すると漏電・感電の原因になります。

警告

屋外で使用しない

雨水のかかる場所で使用すると漏電・感電の原因となります。

警告

湿気の多い所や、水のかかりやすい場所に据付けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となります。

警告

上部に水道や蒸気の配管がある場所には据付けない

絶縁低下から漏電・感電の原因となります。

●引火性・腐食性ガスのない場所

引火性・腐食性ガスにさらされる場所には据付けないでください。爆発・火災の原因になります。また、電装品の

腐食により絶縁が低下して漏電や感電の原因になります。

●落下物のない場所

製品の上に物が落下する可能性がある場所はさけてください。製品が破損し、故障の原因になります。

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据付設置 つづき

据付けのしかた

1. 梱包テープの除去

扉や内装品を固定しているテープなどをすべて外し、扉を開けてしばらく換気してください。外装の汚れがひどい

場合には、薄めた食器洗い用中性洗剤を布に含ませ、拭きとってください。(原液を使用すると、プラスチックが割

れることがあります。洗剤の薄めかたは、その注意書にしたがってください。)

食器洗い用中性洗剤使用後は、必ず布に水を含ませ、洗剤を拭きとってください。その後、カラぶきをし、水気を

拭きとってください。

お願い: 電源コードを束ねる結束バンドを取り外してください。電源コードが長期間結束バンドで束ねられている

と、電源コードの被覆が腐食する場合があります。

警告

梱包ポリ袋は幼児の手に届くところに置かない

頭からかぶるなどをしたときに口や鼻をふさぎ、窒息する恐れがあります。

2. 調節台の調節

調節台を反時計方向に回し、製品が水平になるように調節し

てください。(図を参照)

備考:

傾いた棚で培養すると、培養に悪影響が出ることがあります。

3. アース(接地)について

アース(接地)は万一、電気の絶縁状態が悪くなった時に起こる感電を防止するものです。据付けの際は必ず接

地工事をおこなってください。製品の設置場所にアース配線がない場合、営業所または販売店に相談してくださ

い。

●本製品の電源プラグは、アース極付きの3極プラグを使用していますので、アース極付きの3極コンセントをご

使用の場合は、アース工事をおこなう必要はありません。

●アース工事が必要な場合

アース極付きの3極コンセント以外の場合は、アダプターの緑色アース端子にアース線を接続するか、本製品の

アース端子にアース線を接続し、アース工事をおこなってください。この場合、営業所または販売店に相談してく

ださい。

調節台

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警告

感電を防止するためにアース(接地)接続する

アース接続をしないと感電の原因となります。アース接続ができない場合は、営業所または販売店にア

ース工事を依頼してください。

警告

アース工事のアース線はガス管、水道管、避雷針や電話のアース線に接続しない

感電の原因となります。

●漏電遮断器の設置について

本製品を水気のある所、湿気のある所などでやむを得ず使用する場合は、電気を供給する電路(製品の電源

側)に漏電遮断器を取付けることをお奨めします。工事は営業所または販売店に依頼してください。

●製品を使用しないとき

加湿トレイの水を捨て、器内の湿気を排出し、十分乾燥した状態で扉を閉めてください。故障の原因となります。

●製品を移動する前に

製品を移動するときは加湿トレイの水を捨て、電源プラグをコンセントから抜いて電源コードを傷つけないように

移動してください。感電・火災の原因になります。

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据付設置 つづき

CO2 ガスボンベの接続

警告

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガスの種類が正しいことを確認する

誤ったガスの使用は、爆発、火災、あるいはガス洩れ時のガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

本製品に CO2 ガスボンベを接続する場合は、ガス洩れのないことを確認する

ガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

指定圧力を守る

指定以外の圧力は、爆発、あるいはガス洩れによるガス中毒や酸欠事故の原因となります。

警告

換気の良い場所に据付ける

CO2 ガスを使用する機器では、機器周辺への CO2 ガスの放出により酸欠状態やガス中毒を引起こす

原因となります。万一、十分な換気が確実でない場合は、CO2 濃度計や酸素濃度計等による警報装置

を備えてください。

1. CO2 ガスボンベは、CO2 ガス用(純度 99.5 %以上)を使用してください。サイホン管タイプは使用できません。

2. CO2 ガスボンベには当社指定 CO2/N2 ガス圧力調整器(別売品 MCO-100L)を取り付けてください。それ以外

の場合は、1 次圧力 25 MPa(G)(250 kgf/cm2(G))、2 次圧力 0.2 MPa(G)(2 kgf/cm2(G))のガス圧力調整器を

使用してください。

3. CO2ガスボンベのCO2/N2ガス圧力調整器と本体のCO2ガスパイプ接続口(本体裏面左下部)を、付属のガス

供給用チューブにて接続してください。接続後、ガス漏れのないことを確認してください。

備考: 1 本のガスボンベから複数台の CO2 インキュベーターに CO2を供給すると、CO2/N2 ガス圧力調整器内に

CO2 固形物が形成され、CO2/N2 ガス圧力調整器の安全弁が動作して破裂音がすることがあります。

4. CO2 ガスの 2 次圧力は 0.03 MPa(G)(0.3 kgf/cm2(G))(ガス噴射時)で使用してください。圧力が高くなると

CO2 ガス濃度の制御幅が大きくなりますので、性能は保証できません。また、2 次ガス圧を上げすぎるとインキュ

ベーター内のガス配管ホースが外れる場合があり、ガス漏れによるガス中毒や酸欠事故の原因になります。ホ

ースが外れた場合、インキュベーターの修理が必要になりますので注意してください。

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●ガスボンベの交換の場合は、別紙付属の「ガスボンベ交換の手順」を参照し、正しい手順でおこなってくださ

い。

●インキュベーターに接続しているガス配管ホースは経年変化により劣化します。点検により劣化や異常が認め

られた場合、速やかに交換してください。

使用前の準備

器内および内装品の清掃と殺菌のしかた

本製品をはじめて使用するときや器内が汚れた場合は、清掃と殺菌をおこなってください。

1. 次ページの“器内の内装品の外しかた”を参照して内装品を取り外してください。取外した内装品は中性洗剤

で洗浄後、蒸留水で良くすすぎます。

2. 棚受け、器内循環用ファン等の内装品や、器内壁面は、消毒用アルコールで拭上げます。このとき、消毒用

アルコールが残留しないよう十分に拭きとってください。

●酸、アルカリまたは塩素系の洗剤や消毒液は使用しないでください。変色、腐食、錆発生の原因となります。

●汚れがひどい場合は、営業所または販売店へ相談してください。

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使用前の準備 つづき

器内の内装品の外しかた

注意

器内をお手入れする場合は、ゴム手袋を着用する

内装品のカド等でケガをする原因となります。

次の手順により、内装品を外してください。

1. 本製品の電源を OFF にします。

2. 外扉を開きます。内扉は、少し開いて上に持ち上げて取り外します。(図 1)

3. 加湿用トレイおよび棚を手前に引出します。(図 2)

4. 図に示す左右のネジを外し(イ)、右側棚支柱を持ち上げて前に引き(ロ)、同時に天板を外します(ハ)。その後、

同様に左側棚支柱を外します(ニ)。(図 3)

5. 器内循環用ファンは中央のスプリングを下方へ引きぬき、その後ファンを下へ引くと外すことができます。(図 4)

6. 組み立てるときは、逆の手順でおこなってください。

図 1 図 2 図 3 図 4

(イ)

(ロ)

(ハ)

(ニ)

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ウォータージャケットの給排水方法

本製品は、ウォータージャケット構造です。使用するには、タンクに水道水を満たす必要があります。給排水の方

法は次の手順にておこなってください。

1. 水は付属の給排水チューブを給排水口に接続しておこなってください。(排水の場合もサイホン効果で吸出で

きます。)

2. 付属の防藻剤を 1 本加え、その後水道水を約 30 L 加えてください。

3. 電源スイッチを ON にして、ウォータージャケットに、水位警報ランプが消えるまで水道水を加えてください。そ

の後、さらに 1 L の水道水を加えてください。(全容量約 40 L)

お願い:

・防藻剤は当社推奨品を使用してください。塩分や硫酸銅を含む薬品はタンクの腐食の原因となります。

・タンクの水は、1年に1度交換してください。

水位計と除湿(ドレン)水の排水について

本製品は、CO2 濃度の測定回路に除湿器を使用しております。この際、除湿(ドレン)水が流出しますが、この水

を CO2 濃度の測定回路の水封に使用しております。次の手順で水位計の管理およびドレン水の排水をおこなっ

てください。

1. コントロールパネル下部の小扉内に水位計およ

びドレン容器が設置してあります。使用開始時には、

付属のスポイトを使用して水位計に水が溢れるまで、

蒸留水を加えてください。

2. ドレン容器の水は 1 週間に 1 度程度の頻度にて

捨ててください。このとき、ドレン容器のお手入れもお

こなってください。

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よりよい培養のために

培養上の注意

●培養容器は間隔をあけて置く

培養容器(シャーレ、フラスコなど)は、間隔をあけて通気ができるように心がけてください。すき間なく置くと、温

度分布やCO2ガス濃度分布が大きくなることがあります。

●器内に入れるもの

器内に、酸・アルカリや腐食性ガスなどを発生する試料は入れないでください。変色や腐食により、故障の原因と

なります。

●内扉は必ず閉める

必ず内扉を閉めてから、外扉を閉めてください。内扉が半開きの状態では、外扉を閉めても本来の性能が得られ

ませんので注意してください。

●扉の開閉は静かに

扉の開閉は静かにおこなってください。培地がこぼれたり、半ドアになったり、パッキングの損傷の原因となりま

す。

●外扉を閉めるときは

外扉を閉めるときは、ハンドルを持って閉めてください。ハンドル以外の所を持つと指をはさんでケガをする原因

になります。また、外扉にぶらさがったりしないでください。外扉の脱落や製品の転倒によるケガまたは漏電・感

電の原因になります。

●外扉の内側には注意してください

熱くなっている場合があります。

●内扉に無理な力を加えない ガラスに手をついたり、鋭利なもので突いたり、強い力を加えないでください。ガラスが割れてケガの原因になる

ことがあります。

●警報ブザーの原因を調べる

本製品を使用中に、警報ブザーが鳴った場合は、すみやかに警報の原因を調べて対処してください。警報の鳴る

原因は 24 ページの表 2 を参照してください。

●運転を停止するとき

器内湿度が高い状態で運転を停止したときや停電したときにCO2センサーに結露すると、CO2センサーの故障の

原因になります。

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コンタミネーションを防止するために

器内の雑菌汚染(コンタミネーション)を防ぐために、器内の内装品の滅菌を完全に行うほかに、設置のための適

切な場所をお選びください。

●高温多湿な所はさける

湿気の多い場所や、温度の高い場所は空気中の雑菌も多いのでさけてください。

●人や風の動きが少ないところ

室内のドア付近や、空調機や扇風機の付近は人や風が動き、雑菌が器内へ入りやすいのでさけてください。

●より完全な培養をするには

クリーンルームでの使用を推奨いたします。

●培養容器の取り扱いは清潔に

コンタミネーションの最大の要因は、培養容器の汚染です。出し入れする容器や棚は、汚染しないように注意して

ください。

●器内は清潔に

加湿トレイの水をこぼしたり、外扉を長時間開いた状態にすると、内扉内面に水滴が付くことがあります。このよう

な場合は、乾燥した滅菌ガーゼで水滴を拭き取ってください。特に、培地をこぼした場合は、すみやかに清掃、消

毒をおこなってください。詳しくは17ページの“器内および内装品の清掃と殺菌のしかた”を参照してください。

●加湿トレイには滅菌蒸留水を使用

滅菌蒸留水を使用してください。超純水を使用すると加湿トレイ中に赤いサビ状の浮遊物が発生することがあり

ますのでさけてください。

低温の水を加えると器内温度が著しく低下しますので注意してください。また、月に一度は、加湿トレイの清掃を

おこなってください。

●空調用の風が直接当たらない場所

空調の冷温風が製品にあたると、結露が生じたりコンタミネーションが発生する可能性がありますので注意してく

ださい。

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正しい運転のしかた

本製品の試運転および運転を開始するときは次の手順にて、おこなってください。

1. 12 ページの“据付設置”の項により正しく据付けてください。

2. 器内および総ての内装品は梱包を解き、17 ページの“器内および内装品の清掃と殺菌のしかた”の項を参照

して清掃殺菌してください。

3. 19 ページの“ウォータージャケットの給排水方法”を参考にして、タンクに給水してください。

4. 加湿トレイに、滅菌蒸留水を十分に満たしてください。

5. 19 ページの“水位計と除湿(ドレン)水の排水について”を参考にして、水位計に蒸留水を給水してください。

6. 電源コードをコンセントに差し込んでください。コントロールパネルの電源スイッチを ON にします。

●製品を使用しないとき

加湿トレイの水を捨て、器内の湿気を排出し、十分乾燥した状態で扉を閉めてください。故障の原因になります。

●製品を移動する前に

製品を移動するときは加湿トレイの水を捨て、電源プラグをコンセントから抜いて電源コードを傷つけないように

移動してください。感電・火災の原因になります。

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コントロールパネルの基本操作方法

基本的な操作方法を表 1 に示します。設定例として器内温度 37 oC、CO2 濃度 5 %の場合について表 1 に示す

順序でキー操作をおこなってください。初めて運転をおこなう場合や長期間使用しなかった場合には、器内温度:

希望の温度、CO2濃度 0 %に設定後、器内温度および CO2センサーが安定するまで約 8 時間運転してください。

その後、希望の CO2 濃度に設定してください。

表 1 基本操作手順(例:器内温度 37 oC、CO2 濃度 5 %) 操作内容 操作スイッチ 操作後の表示 表示モード

1 電源スイッチを ON にする。 POWER 現在の器内温度を表示する。 現在値表示

モード

2 温度設定ボタンを押しながら

温度調節ツマミを回し、

37.0 oC に合わせる。

TEMP CONTROL

約 1 昼夜放置し器内温度を安定させる。 温度設定

モード

3 CO2 濃度表示が 0 %を表示

していることを確認する。 ---

CO2 濃度表示が 0 %に合っていない 場合、4 の操作をおこなう。

CO2 濃度設定

モード

4 CO2 濃度 0 点調整ネジを

回して CO2 濃度表示を

0 %に合わせる。

ZERO 0 点調整をおこなう。

5

CO2 濃度設定ボタンを押し

ながら、CO2 濃度調節

ツマミを回し、

CO2 濃度を 5 %に合わせる。

CO2

CONTROL

CO2 濃度表示が設定値±約 0.2 %で 制御されることを確認する。

●温度調節ツマミは、温度設定ボタンを押さない状態で回した場合でも、設定値が変化しますので注意してくださ

い。

●CO2 濃度調節ツマミは、CO2 濃度設定ボタンを押さない状態で回した場合でも、設定値が変化しますので注意

してください。

●ウォータージャケットの水温が十分に温まっていない状態で、加熱している場合、稀に過熱警報が作動する場

合があります。この場合、1 度電源スイッチの OFF-ON 操作をおこなってください。

設定値は記憶されませんので、停電後に運転を再開する場合は設定をやり直してください。設定値が変化して、

内容物に障害を与える原因になります。

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お手入れのしかた

本製品を清潔な状態でご使用いただくために、月に一度は器内および総ての内装品の清掃をおこなってくださ

い。

1.18 ページの手順で総ての内装品を外してください。

2.17 ページの手順で器内および総ての内装品の清掃をおこなってください。

3.18 ページの逆の手順で総ての内装品の取付けをおこなってください。

●汚れがひどい場合は、営業所または販売店へ相談してください。

警報・保安機能

本製品には表 2 に示す警報・保安機能があります。

表 2 警報・保安機能一覧表 警報・保安の種類 状 況 表 示 ブザー 保安動作

過熱警報

ウォータージャケット水温が

器内設定温度+約 3 oC 以上に

なったとき。

過熱警報ランプ点灯、

警報ランプ点滅 作動 ヒーターOFF

自動設定温度警報 器内温度が

設定値±1 oC 以外になったとき。

温度表示

1 桁目点滅

15 分遅延後

作動

自動設定 CO2

濃度警報

器内CO2 濃度が

設定値±1 %以外になったとき。

CO2 濃度表示

1 桁目点滅

15 分遅延後

作動

ウォータージャケット

水位低下警報

ウォータージャケット水位が

低下したとき。

水位警報ランプ点灯、

警報ランプ点滅 作動

停電警報 停電または

電源スイッチを OFF にしたとき。警報ランプ点滅 作動

ドア警報 外扉が開いているとき。 ドアランプ点灯 --- ファンモーター

停止

※遠隔警報はブザーに連動します。

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故障かな?と思ったら

製品の故障が疑われる場合は、サービスを依頼する前に、まず下記の表を参考にチェックしてください。

症 状 確認/対策

インキュベーターが全く運転しない ・電源プラグがコンセントから抜けていませんか。

・停電もしくは電源側のブレーカーが切れていませんか。

警報装置が動作している 使用開始時

・器内の温度は設定した値に合っていますか。

・器内 CO2 ガス濃度は設定した値に合っていますか。

①CO2/N2 ガス圧力調整器の 2 次圧力は規定値(0.03 MPa(G)

(0.3 kgf/cm2(G)))になっていますか。

②ガス供給用チューブは正しく接続されていますか。

使用中

・温度設定値を変更したり、扉を長時間開放しませんでしたか。あるい

は、器内に温度の低い負荷を入れませんでしたか。この場合は、放置

しておくと警報は自然に作動しなくなります。

・ CO2 ガス供給用チューブが外れていたり、ガスが漏れていたりしま

せんか。

・ CO2 ガス濃度設定値を変更しませんでしたか。

・ガスボンベは空になっていませんか。週に 1 度はガスボンベの 1 次

圧力を確認してください。(1 次圧力が 3.8 MPa(G)(38 kgf/cm2(G)))

以下の場合、ガス残量が少ない兆候ですので、早めに交換してくださ

い。

・電磁波を発生させる電気製品のそばで使用していませんか。

器内温度が設定値に合わない ・周囲の温度は、器内設定温度より 5 oC 以上低くなっていますか。

・内扉が開いたまま、外扉を閉めていませんか。

・電磁波を発生させる電気製品のそばで使用していませんか。

CO2 ガス濃度が設定値に合わない ・CO2/N2 ガス圧力調整器の 2 次圧力は規定値(0.03 MPa(G)(0.3

kgf/cm2(G)))になっていますか。

・ CO2 ガス供給用チューブが閉塞していませんか。

・加湿トレイの滅菌蒸留水が空ではありませんか。

・水位計に水が入っていますか。

・電磁波を発生させる電気製品のそばで使用していませんか。

器内湿度が上昇しない

・加湿トレイの滅菌蒸留水は十分に入っていますか。(必ず滅菌蒸留

水を使用してください。)

・加湿用トレイは、縦方向に設置していますか。

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故障かな?と思ったら つづき

症 状 確認/対策

CO2 ガスの消費量が多い ・扉の開閉頻度が多くありませんか。

・CO2 ガス供給用チューブの劣化や損傷などにより、接続部でのガス

漏れや、ピンホールによるリークの有無を調べてください。なお、CO2

ガス供給用チューブは消耗品です。1 年毎の交換を推奨します。

・内扉パッキングのシール不良はないですか。

・測定孔にシリコン栓は付けていますか。

正常な培養ができず、器内ガス濃度

が疑われる

・本製品の周囲は、正常な空気環境ですか。汚染されたガスの発生

源が近くにありませんか。

CO2 ガス濃度の復帰が遅い ・本製品の CO2 ガス配管には、HEPA フィルターがあります。CO2 ガ

ス圧力が正常な状態で、ガス濃度の復帰が遅くなった場合は HEPA

フィルターの目詰まりが考えられますので、営業所または販売店へ相

談してください。

お願い:

上記確認/対策方法を実施しても改善されない場合、もしくは上記以外の内容については、営業所または販売

店へ問合せてください。

本製品のそばに電磁波を発生させる電気製品を近づけないでください。電磁波のためにノイズの影響で誤動作

することがあります。

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CO2インキュベーターを廃棄するときは

本製品を廃棄する際は、営業所または販売店へ依頼してください。

警告

解体・廃棄は専門の業者に依頼する

第三者が立ち入る場所に本製品を放置すると、不慮の事故(幼児が閉じ込められるなど)の原因となります。

お願い: 本製品の廃棄に先立ち、機器が汚染されている場合、事前に除染できる範囲は、お客様にて除染処理

をお願いします。

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保証とアフターサービス(よくお読みください)

修理・使いかた・お手入れなどは、

まず販売店へご相談ください。

修理を依頼されるときは

「警報・保安機能」「故障かな?と思ったら」(24~26ペー

ジ)でご確認のあと、直らないときは、まず電源プラグを抜

いて、お買い上げ日と右の内容をご連絡ください。

●保証期間中は、保証書の規定に従って出張修理いたします。

保証期間:お買い上げ日から本体1年間

●保証期間終了後は、診断をして修理できる場合はご要望により修理させていただきます。

※修理料金は次の内容で構成されています。

技術料 診断・修理・調整・点検などの費用

部品代 部品および補助材料代

出張料 技術者を派遣する費用

※補修用性能部品の保有期間 9 年

当社はこの MCO-175 の補修用性能部品(製品の機

能を維持するための部品)を、製造打ち切り後 9 年保

有しています。

●ご相談窓口における個人情報のお取り扱い

パナソニック株式会社およびパナソニックグループ関係会社(以下「当社」)は、お客様からお知らせいただいたお

客様の個人情報をパナソニック製品に関するご相談対応や修理サービスなどに利用させていただきます。併せて、

お問い合わせ内容を正確に把握するため、ご相談内容を録音させていただきます。また、折り返し電話をさせて

いただくときのために発信番号を通知いただいておりますので、ご了承願います。当社は、お客様の個人情報を

適切に管理し、修理業務等を委託する場合や正当な理由がある場合を除き、第三者に個人情報を開示・提供い

たしません。個人情報に関するお問い合わせは、ご相談いただきました窓口にご連絡ください。

●各地域の修理ご相談窓口

当社営業所およびサービス受付けの連絡先は、別紙の一覧表を参照してください。

・電話番号をよくお確かめの上、おかけください。

・地区・時間帯によって、集中修理ご相談窓口に転送させていただく場合がございます。

・所在地、電話番号は変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。

安全確認書発行のお願い

次ページの安全確認書は、修理等のメンテナンスを実施する際、対象機器の安全性について、お客様に発行し

ていただくものです。これは販売店、メンテナンス技術員および当社社員の安全の確保を目的としておりますので、

お手数ですがご協力をお願いします。

●機器修理等のメンテナンスを実施する際、安全確認書は毎回発行をお願いします。

●安全確認書は、次ページをコピーし、内容を記入後、当社メンテナンス技術員に提出をお願いします。

●安全確認書が発行いただけない場合、メンテナンスをお断りする場合があります。

●機器が汚染している場合、事前に除染できる範囲は、お客様にて除染処理をお願いします。

販売店名

電話 ( ) -

お買い上げ日 年 月 日

故障の状況 できるだけ具体的に

品番

製品名

製造番号

お買い上げ日

▼お買い上げの際に記入されると便利です

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安全確認書

パナソニック ヘルスケア(株)宛

1. ご使用の試料:

病原性 : なし・可能性あり・あり 毒 性 : なし・可能性あり・あり 放射性物質: 使用せず・使用(核種: ) その他の特記事項:

2. 機器の汚染状況

製品内: 汚染なし・除染済み・汚染の可能性あり・汚染あり (除染済みの場合、除染方法: )

その他の汚染状況:

3. メンテナンス・修理における安全対策方法

イ)安全です。 ロ)危険性があります。具体的な安全対策方法、除染方法は以下のとおりです。

記 入 日: 平成 年 月 日 ご 芳 名: 所 属: 責 任 者: 印 電話番号:

機 器 名 品 番 製造番号 設置年月日

CO2 インキュベーター MCO- 平成 年 月 日

お願い:当社では、修理等のメンテナンスの実施、または、返却に際し、安全確認書の発行をお願いしております。

これは、販売店、メンテナンス技術員および当社社員の安全の確保を目的としておりますので、お手数ではござ

いますがご協力をお願いいたします。なお、機器が汚染されている場合、事前に除染できる範囲は、お客様にて

除染処理をお願いします。

●本安全確認書によりお受けしたお客さまのお名前、お電話番号などの個人情報は適切に管理いたします。ま

た、お客さまの同意がない限り、業務委託の場合および法令に基づき必要と判断される場合を除き、第三者への

開示はおこないません。

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仕 様

品 名 CO2インキュベーター

品 番 MCO-175-PJ

外 形 寸 法 幅770 mmx 奥行620 mm x 高さ900 mm

内 形 寸 法 幅490 mm x 奥行505 mm x 高さ690 mm

内 容 量 170 L

外 箱 塗装鋼板

内 箱 ステンレス鋼板(SUS304) Rコーナー タンク構造(測定孔付)

外 扉 塗装鋼板

内 扉 強化ガラス

棚 ステンレス鋼板製(銅含有)、多段調節式 6枚、耐荷重:7 kg

内寸法:幅450 mm x 奥行450 mm x 高さ12 mm

測 定 孔 内径:30 mm 右側面1箇所

断 熱 材 硬質発泡ポリウレタン

加 熱 方 式 ウォータージャケット方式

タ ン ク 水 量 約40 L

ヒ ー タ ー 272 W

加 湿 方 式 加湿トレイ自然蒸発方式

温 度 調 節 方 式 PID制御方式

温 度 表 示 方 式 デジタル表示式(分解能:0.1 oC)

C O 2 濃 度 制 御 方 式 ON-OFF制御方式

C O 2 濃 度 表 示 方 式 デジタル表示式(分解能:0.1 %)

器 内 循 環 方 式 微風攪拌方式

エ ア ー フ ィ ル タ ー 0.3 μm、効率:99.97 %以上(CO2ガス用)

警 報 機 能 自動設定温度警報、自動設定CO2濃度警報、過熱警報

ウォータージャケット水位低下警報・停電警報・ドア警報

遠 隔 警 報 接 点 許容接点容量:DC 24 V、1 A

C O 2 ガ ス 接 続 口 内径4 mm~6 mmチューブ接続可能

C O 2 ガ ス 使 用 圧 力 インジェクト時:0.03 MPa(G)(0.3 kg/cm2(G))

付 属 品 棚6枚、棚受け6セット、CO2ガス供給用チューブ1本

加湿トレイ1個、給排水チューブ、ドレン容器、スポイト、記録計接続コード

電 源 単相100 V、50 Hz/60 Hz

製 品 質 量 108 kg

別 売 品

CO2/N2ガス圧力調整器(MCO-100L)

専用トレイ(MCO-46ST:標準品と同一品 棚受2個付)、専用半トレイ(MCO-25ST)

2段積みスペーサー(MCO-175SB)、防藻剤(MCO-100C)

電子自動記録計(MCO-101TR)、記録用紙、記録計インク

・別売品をご注文の際は、最新のカタログを参照してください。

・製品改良のため、予告なく仕様を変更する場合があります。

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性能仕様

品 名 CO2インキュベーター

品 番 MCO-175-PJ

温 度 制 御 範 囲 周囲温度+5 oC~50 oC(周囲温度:5 oC~35 oC)

温 度 分 布 ±0.2 oC(周囲温度:25 oC、設定:37 oC、CO2 5 %、無負荷)

温 度 変 動 幅 ±0.1 oC(周囲温度:25 oC、設定:37 oC、CO2 5 %、無負荷)

C O 2 濃 度 制 御 範 囲 0 %~20 %

C O 2 濃 度 変 動 幅 ±0.15 %(周囲温度:25 oC、設定:37 oC、CO2 5 %、無負荷)

器 内 湿 度 95 %R.H.±5 %R.H.

最 大 消 費 電 力 312 W

総 合 最 大 電 流 3.1 A

最 大 放 熱 量 1123 kJ/h

使 用 環 境 条 件 温度:5 oC~35 oC、湿度:80 %R.H.以下

・製品改良のため、予告なく仕様を変更する場合があります。

・本製品の各データは、当社基準で測定しています。

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●お客さまメモ お買上げの際に記入してください。お問合せのときなどに便利です。

品 番 製造番号

お買上年月日 年 月 日

お買上店名

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最寄りのお客さま

ご相談窓口

電話 - -

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