BumbleBee - IWATSU...5 IEC汚染度 BumbleBee® 定義 (Clause 3.5.6 ) 汚染度 1...
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BumbleBee®高電圧差動プローブ取扱説明書
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製造者
PMK Mess- und Kommunikationstechnik GmbHKönigsteiner Str. 9865812 Bad Soden, Germany Internet: www.pmk.de
Tel: +49 (0) 6196 5927 - 930 E-Mail: [email protected]: +49 (0) 6196 5927 - 939
保証
PMKはオシロスコープの付属品としての本製品を、性能範囲での通常の使用および操作の範囲内で、購入者の過失、誤使用、不適切な設置、事故、未承認の修理あるいは改造による損傷でない不具合に対し、出荷後2年間修理ないしは交換による保証をいたします。本保証は材料あるいは製造上の不具合にのみ適用されます。PMKは商品性ないしは特定目的への適合への保証の責任を負いません。PMKは例え本取扱説明書あるいは本製品の不具合や間違いにより損害が引き起こされた可能性があるものと忠告された場合においても、間接的、特殊、偶発ないしは派生的な損害の責を負いません(利益への損失や、業務上の損害、使用あるいはデータの損失、業務の中断等を含みます)。
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適合性宣言 BumbleBee®
(EC 適合表示)
当社は下記の指令および標準に規定された要求に従って本製品が設計および製造されていることを宣言します。本製品はCEマーク適合品です。
本宣言により包含されるEU指令:
2004/108/EC Electromagnetic Compatibility Directive2006/95/EC Low Voltage Equipment Directive 2002/96/EC Waste Electrical and Electronic Equipment 2002/95/EC Restriction of use of certain Hazardous Substances and its revised version 2011/65/EU
宣言される適合性の根拠:
EN61010-1:2010測定・制御・実験に使用される一般的な電気機器のための安全要求。
EN61010-031:2002 + A1:2008電気的測定および試験用手持ちプローブアセンブリのための安全要件。
EN61326-1:2006測定・制御・研究用に使用される電気機器のEMC要件。
EN61000-4-2静電放電による基本的なイミュニティ。
RoHSおよびWEEEの指令および確認書の発行は、有害または規制物質が当社製品を組立製造する構成部品に使用されていないことを示しています。
WEEE/ RoHS指令
(EC適合マーキング)
あなたは、私たちの環境を保護し、清潔に保つため、あなたの助力や努力が必要とされます。従って、本機器の寿命が来た場合、当社のサービス部門に返却する、ないしはWEEEに適合した分別を行い、専門業者にWEEEに適合した処理をあなた自身で依頼して下さい。一般の廃棄物として処理をしないで下さい。
* EC Directives:WEEE Directive 2002/96/EC - 廃電気電子機器に関する要件。RoHS Directive 2002/95/EC - 電気電子機器に含まれる、特定有害物質の使用制限。
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IEC測定カテゴリ BumbleBee®
定義と例 (Clause 6.5.2)
測定カテゴリⅠ 定義: 測定カテゴリⅠは主電源に直接接続されない回路の測CATⅠ 定に適用されます。
例: 主電源に由来しない回路、および主電源から派生する (内部)回路であって、特別に保護された回路の測定。 後者においては、過渡的ストレスが変動します。 この理由により、機器の過渡的なストレスに対する耐 性を予め使用者が知っておく必要があります。
測定カテゴリⅡ 定義: 測定カテゴリⅡは、CATⅡ適合回路に直接接続されるCATⅡ 低電圧回路の測定に適用されます。
例: 家電製品、可搬工具や類似の機器。
測定カテゴリⅢ 定義: 測定カテゴリⅢはCATⅢに適合する建造物の測定に敵CATⅢ 用されます。
例: 固定された分配器、回路遮断機ないしはケーブル、バ スバー、接続ボックス、スイッチおよびソケット-コ ンセントを含む配線と産業用。 例えば、固定設置され永久的な接続をされた据え付け モータのような機器の測定。
測定カテゴリⅣ 定義: 測定カテゴリIVはCATIVに適合する低電圧源の測定にCATⅣ 適用されます。
例: 電力計や、一次側過電流保護用機器とリップル制御ユ ニットの測定。
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IEC汚染度 BumbleBee®
定義 (Clause 3.5.6 )
汚染度 1 汚染なし、あるいは乾燥、非導通汚染物質のみ。 注)ここで言う汚染物質は、無害であること。
汚染度 2 非導通汚染物質のみ。但し、一時的な結露による導通は許容します。
汚染度 3 導通汚染物質あるいは乾燥、非導通汚染物質が結露により 導通状態になる可能性がある場合。
IEC安全マーク
下記のマークが本製品および本取扱説明書に明示されます:
危険の表示。取扱説明書を参照のこと。
電気的ショックの危険。
大地接地(地面)端子。
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安全に関する情報 BumbleBee®
人体に対する損傷被害を避け、火災を防止し本製品を損傷から保護するため、ここに述べる安全に関する注意事項をよく読み、これを遵守してください。ここに規定された本製品が提供する保護を逸脱して使用する場合、損傷することをご注意ください。本製品は、認定された者のみが使用できます。
接地された機器でのみご使用下さい。接地用リードは大地GND以外の電位に接続しないでください。常にプローブおよび測定機器が正しく接地されていることを確認してください。
正しく脱着してください。プローブを被測定回路に接続する前に、プローブの出力を測定器に接続し、接地リードを大地GNDに接続してください。プローブを測定器から切り離す前にプローブ入力と接地リードを切断してください。
不必要なストレスを避けてください。プローブに付属する電気的小部品は衝撃や力により傷つきやすいので、プローブを放ったり、落下させたり、強い振動を与えるような動的なストレスを避けてください。
プローブおよびそのアクセサリの定格に注意をしてください。プローブの入力にプローブやそれに接続されるアクセサリの最大定格以上の電位を与えないでください。プローブおよびそれに接続されるアクセサリは、常にその組み合わせの低い方の定格/測定カテゴリがプローブとアクセサリの両方に適用されます。8ページの電圧対周波数のディレーティングカーブを遵守してください。
活電回路から離してください。開放回路を避けてください。回路が稼働している状態で接点や部品に触らないでください。
不具合が疑われる場合、操作しないでください。資格を持ったサービス員に相談してください。
屋内でのみ使用してください。濡れた/湿った環境で使用しないでください。機器表面は乾燥させ、きれいな状態を保ってください。
爆発性の雰囲気では本製品を使用しないでください。
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安全に関する情報 BumbleBee®
BumbleBeeはカテゴリIで2,000V、またはCATⅢの1,000Vの入力電圧と規定されています。
注)入力される信号周波数が上がると、プローブの入力電圧定格は下がります。 (9ページの電圧ディレーティング参照)
本取扱説明書の最大入力電圧、電圧ディレーティングと関連するIEC測定カテゴリ(CAT)の規定に関する記述をよく読んでください。
プローブの接地測定に入る前には必ず、プローブをオシロスコープの入力に接続し、GNDリードを接地GNDに接続してください。
BumbleBeeは接地電位を基準とした測定に限定して設計されています。
BumbleBeeについて
BumbleBee®は400MHz,2 kVの測定カテゴリⅠあるいは1kVのカテゴリⅢ測定のための高電圧差動プローブで、50Ω入力インピーダンスを装備したどんな測定器にも使用することができます。本プローブは、モーター駆動回路の設計、スイッチング電源や周波数コンバータのようなIGBT回路の測定におけるパワー素子の評価にとても有効です。インバータやコンバータのための1,700V定格のIGBTモジュールには最適です。BumbleBeeは、400MHzまでの帯域を持ち高速立ち上がりの測定にも有効です。GaNやSiCモジュールといった典型的な新しい半導体技術によるデバイス測定においてその効果は顕著です。アッテネータは4つのモードが備わっており、高分解能測定が可能です。本プローブにはそれぞれの入力チャネルと出力それぞれにオーバーロードのインジケータが付いています。これにより、差動プローブが規定のレンジ内で動作していることが簡単に確認できます。本プローブには能動的なオフセット調整機能が±4Vの範囲で装備されており、出力に従って15ビットの分解能で調整できます。
本機能およびその他多数の機能がPC制御用ソフト"PMK Probe Control"による遠隔操作が可能です。このソフトウェアは無償でPS-02やPS-03の電源とともに提供されます。BumbleBeeのグラフィカルインターフェースは使い易く、全ての操作が明快で簡単です。
測定原理本差動プローブは、差動状態でマッチング調整された、2段の減衰器で構成されています。差動減衰器の電圧測定は、接地-基準です。電圧入力は差動アンプに送られ、選択された減衰比に従って増幅されます。出力信号は、測定器の50Ω入力段に印加されます。
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性能 BumbleBee®
性能は、Typ.値として規定され、ユーザに対する一般的な情報として提供されます。使用機器は予め20分以上の余熱時間が必要で、かつ使用環境条件も、本プローブの規定値を超えないようにしてください。
電気性能 (1)
減衰比 (切替可) 50:1 100:1 250:1 500:1 システム帯域幅 (-3dB)入力電圧レンジ 50 V 300 MHz 300 MHz 400 MHz 400 MHz 入力電圧レンジ 500 V n.a. n.a. 300 MHz 300 MHz入力電圧レンジ 1000 V n.a. n.a. n.a. 300 MHz
立ち上がり時間 (10% - 90%)入力電圧レンジ 50 V 1.2 ns 1.2 ns 875 ps 875 ps 入力電圧レンジ 500 V n.a. n.a. 1.2 ns 1.2 ns入力電圧レンジ 1000 V n.a. n.a. n.a. 1.2 ns
ノイズレベル (rms) (2) 55 mV 55 mV 75 mV 75 mV(対入力)
伝搬遅延時間 10 ns
最大入力電圧 (3)
測定カテゴリ I: 2000 V eff. 6000 V トランジェント最大電圧測定カテゴリ III: 1000 V CAT III汚染度 (3) 2
最大差動入力電圧 ± 200 V DC ± 400 V DC ± 1000 V DC ±2000 V DC(AC peakを含む)
コモンモード電圧 ± 2000 V pk ( 1400 V rms)
DCゲイン精度 ± 0.7 % ± 0.7 % ± 0.35 % ± 0.35 %
オフセットレンジ(4) ± 4 Vオフセット分解能 (4) 15 Bit / 最小ステップ < 125 µVオフセットドリフト(4) 150 µV / °C 150 µV / °C 40 µV / °C 40 µV / °C
入力インピーダンス各入力-GND間 5 MΩ || 4 pF差動入力インピーダンス 10 MΩ || 2 pF
測定器側の入力カプリング(5) 50 Ω
コモンモード除去比(CMRR,typ.) DC > 80dB 100 kHz > 70 dB 1 MHz > 62 dB 3,2 MHz > 50 dB
(1) PS-02 パワーサプライを温度+23 °Cで使用した場合。(2) Broadband Noise, Bandwidth 30 MHz。(3) IEC 61010-031にて規定される。規定の定義は4ページおよび5ページに記載。
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性能(続き) BumbleBee®
電圧ディレーティング
注)入力電圧のディレーティングは、 入力信号周波数の上昇に伴い 低下します。
入力インピーダンス
注)入力インピーダンスの ディレーティングは、入力信号 周波数の上昇に伴い低下します。
機械的仕様
重量(プローブのみ) 370 gケーブル長 2 m入力リード長 25 cm入力リードコネクタ 2 x 4 mm (オス)出力コネクタ BNC (オス)
使用環境
高度 動作時 非動作時 標高2000 m 標高15000 m温度範囲プローブ部分 0 °C から +50 °C -20 °C から +70 °C入力リード部分 -40 °C から +85 °C
最大相対湿度 最大80%/+31,max.で、 40%/+50までリニアに減少します。
(4) 対出力で比較(5) 対性能で、最適設定が望まれます。プローブの損傷を避けてください。
Typical Voltage Derating BumbleBeeMeasurement category III
Frequency [Hz]
Ampl
itude
AC
rms
[V]s
inus
100K 1M 10M 100M 1G0
400
800
1200
1600
2000
電圧ディレーティング BumbleBee(typ.)
周波数[Hz]
周波数[Hz]
Typical Input Impedance BumbleBee
10
100
1K
10K
100K
1M
10M
100M
10 100 1K 10K 100K 1M 10M 100M 1G
Frequency [Hz]
|Z| [
Ohm
]
入力インピーダンス BumbleBee(typ.)
イン
ピー
ダン
ス |
Z| [
Ohm
]|Z
| [O
hm]
振幅
AC
rms
[V]
正弦
波
10
ファームウェア(v.3.5あるいはそれ以上)の取扱 BumbleBee®
概要:
本プローブを接続する前に、測定器の入力カップリングを50 Ωにしてください。本プローブをパワーサプライに接続すると、ブザーから短く「ピッ」と音がし、プローブ本体の全てのLEDが点滅します。適正な減衰比やオフセットを調整し、測定が開始できます。
ユーザデフォルト:プローブ本体で設定した内容は、リアルタイムで保存されますので、その場で設定の保存あるいは呼び出しをする必要はありません。
全体のオフセット:プローブ本体の"Set"キーを押下することにより、全体のポジションオフセットとゼロ間の位置を設定できます。セットアップメニューが有効な間は、この機能は使用できません。また、"Hold Over-load"を設定し、オーバーロードが発生した場合、これをクリアしない限り、オフセットのゼロポジション設定は有効ではありません。
工場出荷時の設定:セットアップメニュー時、プローブ本体の"1”と”2" を同時に押下すると、プローブの設定は工場出荷時に戻ります。(押下時間を5秒以上で、音が変化するまで)
セットアップメニュー:プローブ本体の"Set"キーを5秒押下することにより、BumbleBeeはセットアップメニューに移行します。(オーバーロード-表示用LEDが緑色で点滅します)注目するメニュー項目が減衰比用LEDで示されます。これを変更する場合は、"1"のキーと"2"のキーで変更してください。"5"と"6"のキーは、注目するメニュー項目を変更するために使用します。もう一度"Set"キーを押下することにより、メニューから抜け出せます。
キーロック:もしメニューを開いてから10秒以上キーが押下されなかった場合、キーはロックされます。これを解除するためには、"Set"キーをもう一度押下してください。
セットアップメニューは、項目"I"から始まり、この場合、点灯していない LEDは500:1であることを示しています。”5”と”6”のキーでアイテムを変更 できます。”1”と”2”のキーで、メニュー項目間を移動することができます。 オーバーロード表示(LED B)が、この状態を示しています。緑色LEDがOn あるいはYesを、点灯していない状態がOffあるいはNoを示します。 次のLEDは x=未点灯で、o=点灯します。 メニュー項目 Ⅰ: ( x o o o )チャネル表示機能で、次の色であらわされます。:未点灯、白、黄、薄青、桃、青、緑、赤
メニュー項目 Ⅱ: ( o x o o )オーバーロード入力/出力電圧が検知された場合、オーバーロードブザーの鳴動信号が発せられ、”5”のキーでオン/オフが可能です。また、”6”のキーでオーバーロードの連続鳴動が設定できます。オーバーロードが検知された場合、"Set"キー押下で状態の確認と測定の継続が可能となります。
メニュー項目 Ⅲ: ( o o x o )キーブザーが有効になり、キーパッド上のキーが押された場合、キーブザーが鳴動します。
メニュー項目 Ⅳ: ( o o o x )オフセット同期がオン/オフできます。
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キーボード配置 BumbleBee®
メニュー項目 Ⅴ: ( o x x x )500:1減衰比のオフセットゼロ調整が可能です。
メニュー項目 Ⅵ: ( x o x x )250:1減衰比のオフセットゼロ調整が可能です。
メニュー項目 Ⅶ: ( x x o x )100:1減衰比のオフセットゼロ調整が可能です。
メニュー項目 Ⅷ: ( x x x o )50:1減衰比のオフセットゼロ調整が可能です。
キー 1 - 7 1 - 減衰比を小さくする。 2 - 減衰比を大きくする。 3 - 負側のオフセット(1 V Steps*) 4 - 正側のオフセット(1 V Steps*) 5 - 負側のオフセット微調(0.0625 V Steps*) 6 - 正側のオフセット微調(0.0625 V Steps*) 3+5 - 負側のオフセット粗調(100 V Steps*) 4+6 - 正側のオフセット粗調(100 V Steps*) 7 - "Set"キー
LEDインジケータ A - C
A – 減衰比表示 50:1, 100:1, 250:1 および 500:1 B – 電圧オーバー表示 入力チャネル / 入力チャネル / 出力 C – 測定チャネルの色別表示
エラー状態
もしBumbleBee接続後、減衰比表示のLEDが全数点灯した場合、プローブは作動しません。この場合、ファームウェアを更新してください。"PMK Firmware Flasher"が無償でご利用可能です。
(*) PC制御用ソフト"PMK Probe Control"により、工場出荷状態の設定が可能です。
1 A
2 B
3
4
5
6
7 C
2
B
4
6
1
A
3
5
7
C
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性能確認 BumbleBee®
ここに述べる手順により、Bumblebee 高電圧差動プローブの電気特性の簡易検証が可能です。表 1に、装置の必要項目、機種、部品番号とそれぞれの装置の使用目的が述べられています。
機器名称 使用機器の要求仕様 型式 使用目的測定用オシロスコープ 帯域: ≥ 400 MHz
電圧軸精度: ≤ 1.5%岩通ViewGo DS-5552
プローブ出力信号の波形観測
プローブ用出力標準信号発生器- 方形波パルス- 直流電圧
振幅精度: ≤ 1% PMK KHT1000C プローブの減衰比と帯域の確認
デジタルマルチメータ DC確度:0.1% Agilent 34401A プローブのオフセットとDC確度の観測
BNC Y-アダプタ BNC(オス)-4mmバナナ(メス)(完全絶縁タイプ)
PMK 181-576-ISO プローブと標準信号発生器の相互接続用
短絡用コネクタ 4mmバナナ(メス)-4mmバナナ(メス)
PMK 176-3310-RED プローブ両端(赤黒)の短絡相互接続用
BNC貫通型ターミネータ
抵抗:50 Ω許容範囲: ±0.05%最大電力: 0.5W
PMK 119-916-17P プローブの出力とマルチメータの50Ω終端での相互接続用
BNC Y-アダプタ BNC(メス)-4mmバナナ(オス)
PMK 181-675-100 プローブの出力とマルチメータの相互接続用
同軸ケーブル 高精度同軸ケーブル50Ω BNC(オス)-BNC(オス) 1m
PMK 711-111-300 オシロスコープと標準信号発生器の相互接続用
表 1: 必要な測定機器リスト
セットアップ注意! 以下の手順は、BumbleBeeプローブの入力に高電圧入力を印加することが要求されます。30Vrmsを超える電圧レベルの取扱いは、認定されたサービスマンのみが可能です。全ての安全に関する法律とガイドラインが遵守され、尊重されなければなりません。
注意! 常にプローブのシールド部分が大地アースに接続されていることを確認して下さい。機器の入力が電位を持っていないようにしないと、誤った読み取りの原因となります。
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性能確認 BumbleBee®
オフセットのゼロ調整プローブ出力を測定用マルチメータの入力に50Ωの貫通型BNC Y-アダプタで接続して下さい。マルチメータを直流測定モードに設定して下さい。プローブの入力を短絡用コネクタで短絡して下さい(図1参照)。プローブを室温(15-35)で30分以上ウォームアップして下さい。オフセット電圧を4段階の減衰比それぞれで測定し、測定値が表2にある許容範囲に入っていることを確認して下さい。オフセット電圧は周囲温度に影響されることに注意して下さい。もし、測定値が許容範囲を超えた場合は、“PMK Probe Control”ソフトで工場出荷設定にリセットするか、再校正のためプローブをPMK社に送って下さい。
減衰比 マルチメータでの測定値(最小) マルチメータでの測定値(最大)500 -525µV +525µV
250 -525µV +525µV
100 -1.6mV +1.6mV
50 -1.6mV +1.6mV
表 2: オフセット電圧の許容範囲
図 1:オフセット零調整のセットアップ
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性能確認 BumbleBee®
DCゲイン 注意! 信号発生器が危険な高電圧を発生します。電気ショックを避けるため、 信号発生器の出力が出ている間は金属部分に触れないで下さい。
プローブの出力を測定用マルチメータの入力に50Ωの貫通型BNC Y-アダプタで接続して下さい。プローブの入力リードに直流電圧源の出力を絶縁型BNC Y-アダプタで節僕してください(図2参照)。マルチメータを直流測定モードに設定して下さい。プローブを室温(15-35)で30分以上ウォームアップして下さい。直流電圧を4段階の減衰比それぞれで測定し、測定値が表3にある許容範囲に入っていることを確認して下さい。オフセット電圧は周囲温度に影響されることに注意して下さい。もし、測定値が許容範囲を超えた場合は、再校正のためプローブをPMK社に送って下さい。
KHT1000C 減衰比 マルチメータでの測定値(最小)
マルチメータでの測定値(最大)
1000 V 500 1.96 V 2.04 V
500 V 250 1.96 V 2.04 V
200 V 100 1.96 V 2.04 V
100 V 50 1.96 V 2.04 V
表 3: 直流ゲイン許容範囲
図 2: DCゲインのセットアップ
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性能確認 BumbleBee®
立ち上がり時間 注意! 信号発生器が危険な高電圧を発生します。電気ショックを避けるため、 信号発生器の出力が出ている間は金属部分に触れないで下さい。
1. BNCケーブルを用いて信号発生器のトリガ出力をオシロスコープのCH1に接続して下さい。 (1MΩカプリング/振幅10V)。
2. プローブの出力をオシロスコープのチャネル2に接続して下さい。オシロスコープは直流に設定 してください(50Ωカプリング/レンジ500mV/div)。
3. プローブの入力を信号発生器の出力に、絶縁型BNC Yアダプタで接続して下さい(図3参照)。
4. オシロスコープのチャネル1のトリガ設定をノーマルモード/正極エッジスロープに設定して下さ い。
5. オシロスコープの時間軸を5ns/divレンジに設定して下さい。
6. 信号発生器を1000Vパルスモードに設定して下さい。
7. プローブの減衰比を500:1に設定して下さい。
8. 信号発生器の出力をONにして下さい。
9. 表示されるパルス信号の立ち上がり時間が10ns以下(10% - 90%)であることを確認して下さい。
10. 表示されるパルス信号のオーバーシュートが5%以下であることを確認して下さい。 もし、測定値が許容範囲を超えた場合は、再校正のためプローブをPMK社に送って下さい。
図 3: 立ち上がり時間のセットアップ
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890-880-113Pair of Clamps, rotating grip jaw
(black, red)
890-880-115Pair of Clamps, hook
(black, red)
890-880-114Pair of Clamps, jaws
(black, red)
890-880-1164 mm Coupler f-f
(red)
890-880-109Pair of Magnet Connectors
4 mm (black, red)
890-880-107Pair of Spade Terminals, wide
(black, red)
890-880-110Pair of Spade Terminals, narrow
(black, red)
890-880-111Pair of Safety Alligatorclips, small
(black, red)
890-880-108Pair of Safety Alligatorclips, big
(black, red)
890-880-1052-Footer(black)
890-520-900 / 890-520-915Power Supply Cable
(0.5 m / 1.5 m)
890-880-103Pair of Probe Tip Adaptors
4 mm to 0.8 mm (black)
890-880-102Set of 4 Spring Tips
(ne)
890-880-106Pair of Mini Spring Tip Probes
4 mm (black, red)
890-880-112Pair of Rail Clip Connectors
4 mm (black, red)
BumbleBee® Tastkopfzubehör
890-880-104Twinholder M6
890-880-101Set of 10 Contact Pins 0.64 mm
889-09V-PS2 / 889-09V-PS3Power Supply
(2 Channel / 4 Channel)
016-397-055Carrying Case „Heavy Duty“
with foam inlay , black
016-397-049Carrying Case (scope of delivery)
with foam inlay, black
付属品 BumbleBee®
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注意点 BumbleBee®
名称・型式 最大入力電圧 2足ポジショナー(2-Footer) 対象外 4mmカプラー メス-メス(4 mm Coupler f-f) 1000 V CAT III クランプフック(Clamp, hook) 1000 V CAT II クランプクリップ(Clamp, jaws) 1000 V CAT III クランプ回転式クリップ(Clamp, rotating grip jaw) 1000 V CAT II コンタクトピン(Contact Pin 0.64 mm) 30 V AC / 60 V DC 磁石式コネクタ(Magnet Connector) 30 V AC / 60 V DC 電圧供給用ケーブル(Power Supply Cable) 30 V AC / 60 V DC プローブ先端アダプタ4mmから0.8mm (Probe Tip Adapter 4 mm to 0.8 mm) 1000 V CAT III Power Supply 100-240 V AC /50-60 Hz レールクリップコネクタ(Rail Clip Connector) 600 V CAT III 安全型ワニグチクリップ大(Safety Alligator Clip, big) 1000 V CAT III 安全型ワニグチクリップ小(Safety Alligator Clip, small) 600 V CAT II スペード型端子(広)(Spade Terminal, wide) 30 V AC / 60 V DC スペード型端子(狭)(Spade Terminal, narrow) 30 V AC / 60 V DC バネチップ4 mm(Spring Tip Probe 4 mm) 600 V CAT II バネチップ(精密)(Spring Tip (fine)) 30 V AC / 60 V DC ツインホルダーM6(Twinholder M6) 対象外
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ノート BumbleBee®
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ノート BumbleBee®
供給品の一覧 BumbleBee®
次の品目がプローブと共に納入されます。納入品をご確認下さい。欠品があった場合、販売店かメーカサービスにお問い合わせ下さい。急ぎ必要な部品をお送りします。
品目 数量 2足ポジショナー(2-Footer) 2 4mmカプラー メス-メス(4 mm Coupler f-f(red)) 1 取扱説明書(Manual) 1 クランプフック(Pair of Clamps, hook (black & red)) 1 クランプクリップ(Pair of Clamps, jaws (black & red)) 1 クランプ回転式クリップ (Pair of Clamps, rotating grip jaw (black & red)) 1 磁石式コネクタ (Pair of Magnet Connectors (black & red)) 1 プローブ先端アダプタ4mmから0.8mm (Pair of Probe Tip Adaptors 4 mm to 0.8 mm (2x black)) 1 安全型ワニグチクリップ大 (Pair of Safety Alligator Clips, big (black & red)) 1 安全型ワニグチクリップ小 (Pair of Safety Alligator Clips, small (black & red)) 1 スペード型端子(狭) (Pair of Spade Terminals, narrow (black & red)) 1 スペード型端子(広) (Pair of Spade Terminals, wide (black & red)) 1 バネチップ4 mm (Pair of Spring Tip Probes 4 mm (black & red)) 1 電源供給用ケーブル(Power Supply Cable) 1 プローブ本体(Probe) 1 バネチップ4mm(4本入り) (Set of 4 Spring Tips (fine)) 1 コンタクトピン0.64mm(10本入り) (Set of 10 Contact Pins 0.64 mm) 1
A80-102-501 A80-102-504 Revision K - June 2016 和文改訂No.161222-02