GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル003-110402...汚染度 1:...

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ディジタルストレージオシロスコープ DIGITAL STORAGE OSCILLOSCOPE GDS3700 シリーズ 取扱説明書

Transcript of GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル003-110402...汚染度 1:...

  • ディジタルストレージオシロスコープDIGITAL STORAGE OSCILLOSCOPE

    GDS3700 シリーズ

    取扱説明書

  • DA00030317-003

    ディジタルストレージオシロスコープ

    GDS3700 シリーズ

    ユーザーマニュアル

    ISO-9001 CERTIFIED MANUFACTURER

  • 保証 (GDS3700 シリーズ ディジタルストレージオシロスコープ)

    この度は「 GDS3700 シリーズ ディジタルストレージオシロスコープ 」を

    お買い上げいただきありがとうございます。今後とも当社の製品を末永く

    ご愛顧いただきますようお願い申し上げます。

    GDS3700 シリーズは、正常な使用状態で発生する故障について、お買

    上げの日より 3 年間に発生した故障については無償で修理を致します。

    ただし、保証期間内でも次の場合は有償修理になります。

    1.火災、天災、異常電圧等による故障、損傷。

    2.不当な修理、調整、改造がなされた場合。

    3.取扱いが不適当なために生ずる故障、損傷。

    4.故障が本製品以外の原因による場合。

    5.お買上げ明細書類のご提示がない場合。

    お買上げ時の明細書(納品書、領収書など)は保証書の代わりとなりま

    すので、大切に保管してください。

    また、校正作業につきましては有償にて受け賜ります。

    この保証は日本国内で使用される場合にのみ有効です。

    This warranty is valid only Japan.

  • 本マニュアルについて ご使用に際しては、必ず本マニュアルを最後までお読みいただき、

    正しくご使用ください。また、いつでも見られるよう保存してください。

    本書の内容に関しましては万全を期して作成いたしましたが、万一

    不審な点や誤り、記載漏れなどがございましたらご購入元または弊社

    までご連絡ください。

    このマニュアルは著作権によって保護された知的財産情報を含んでい

    ます。 当社はすべての権利を保持します。 当社の文書による事前の承諾なしに、このマニュアルを複写、転載、他の言語に翻訳することは

    できません。

    このマニュアルに記載された情報は印刷時点のものです。 部品の仕様、機器、および保守手順は、いつでも予告なしで変更することがあり

    ますので予めご了承ください。

    Microsoft, Microsoft® Excel および Windows は、米国 Microsoft Corporation の、 米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    4

    目次

    安全上の注意 ........................................................ 7

    初めに ............................................................... 10 GDS3700 シリーズ概要 ..................... 12 外観 ........................................... 17 セットアップ ................................ 28

    クイックリファレンス ................................................. 39 メニューツリー/操作のショートカット . 41 初期設定 ...................................... 61 ビルトインヘルプ ........................... 63

    測定 .................................................................. 64 基本的な測定 ................................ 66 カーソル測定 ................................ 83 演算操作 ...................................... 89 アプリケーション ........................... 94 Go_NoGo の使用 ............................ 96 電力解析 .................................... 100 電力品質 .................................... 101 高調波 ....................................... 106 リップル .................................... 117 突入電流 .................................... 120 シリアルバス(4 チャネルモデルのみ)122

    各種環境設定について ........................................... 137 波形取込 .................................... 139 ディスプレイ .............................. 146 水平表示 .................................... 151

  • 目次

    5

    垂直表示 .................................... 156 トリガ ....................................... 163 システム情報/言語/時計 ................. 179

    保存/呼出し ....................................................... 183 ファイルフォーマット/ユーティリティ184 ファイルのラベルの作成/編集 .......... 187 保存 ......................................... 189 呼出し ....................................... 196 参照波形 .................................... 201

    ファイルユーティリティ ............................................ 203

    印刷 ................................................................ 211

    リモートコントロール設定 ......................................... 213 インタフェースの設定 ................... 214 Web サーバー .............................. 222

    メインテナンス ..................................................... 225

    よくある質問集 .................................................... 230

    付録 ................................................................ 233 GDS3700 の仕様 ........................... 234 プローブ仕様 .............................. 238 GDS3700 の寸法 ........................... 239

    索引 ................................................................ 240

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    6

    白紙のページです。

  • 安全上の注意

    7

    安全上の注意 この章は本器の操作および保存時に気をつけなけれ

    ばならない重要な安全上の注意を含んでいます。 操作を開始する前に以下の注意をよく読んで安全を確

    保し、最良の環境に機器を保管してください。

    安全記号 以下の安全記号が本マニュアルもしくは GDS3700 上に記載されています。

    WARNING 警告: ただちに人体の負傷や生命の危険につながる恐れのある状況、用法が記載されています。

    CAUTION 注意: GDS3700 または他の機器へ損害をもたらす恐れのある個所、用法が記載されています。

    危険:高電圧の恐れあり

    注意:マニュアルを参照してください

    保護導体端子

    アース (接地) 端子

    電子機器は分別されていない廃棄物として捨てないで

    ください。 分別廃棄場所を使用するか、この機器を購入された代理店に連絡してください。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    8

    安全上の注意事項

    一般注意事項

    CAUTION

    BNC 入力が最大で 300V を超えないことを確かめてください。

    BNC コネクタの接地側に危険な高電圧を決して接続しないでください。 火災や感電につながります。

    重量のある物を GDS3700 の上に置かないでください。

    激しい衝撃または荒い取り扱いは GDS3700 の損傷につながります。

    GDS3700 に静電気を与えないでください。

    端子に対応したコネクタのみを使用し、裸線は使用し

    ないでください。

    冷却用ファンの通気口をふさがないでください。

    電源付近または建築施設で測定しないでください (以下を参照)。

    資格を有していない場合、GDS3700 を分解しないでください。

    (測定カテゴリ) EN 61010-1:2001 は測定カテゴリと要求事項を以下のように規定しています。GDS3700 はカテゴリ II に該当します。

    測定カテゴリ IV は定電圧設備の電源で実行する測定用です。

    測定カテゴリ III は建築設備内で実行する測定用です。

    測定カテゴリ II は定電圧設備に直接接続された回路上で実行する測定用です。

    測定カテゴリ I は電源に直接接続されていない回路上で実行する測定用です。

    電源

    WARNING

    AC 入力電圧: 100 ~ 240V AC、47 ~ 63Hz、自動選択。 消費電力: 96VA。

    感電を避けるため、AC 電源コードの保護接地線をアース接地に接続してください。

  • 安全上の注意

    9

    GDS3700 のクリ

    ーニング

    クリーニング前に電源コードを外してください。

    中性洗剤と水の混合液に浸した柔らかい布地を使用し

    ます。 液体はスプレーしないでください。

    ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトンなど危険な材料

    を含む化学物質を使用しないでください。

    操作環境 場所: 屋内で直射日光が当たらない場所、ほこりがつかない環境、ほとんど汚染のない状態 (以下を参照)

    相対湿度: < 80%

    高度: < 2000m

    温度: 0°C から 50°C

    (汚染度) EN 61010-1:2001 は汚染度と要求事項を以下のように規定しています。 GDS3700 は汚染度 2 に該当します。

    汚染とは「絶縁耐力または表面抵抗を減少させる個体、液体、または

    ガス (イオン化ガス) の異物の添加」を指します。

    汚染度 1: 汚染物質が無いか、または有っても乾燥しており、非伝導性の汚染物質のみが存在する場合。 汚染は影響しない状態。

    汚染度 2: 通常は非伝導性の汚染のみが存在する。 しかし、時々結露による一時的な伝導が発生する。

    汚染度 3: 伝導性汚染物質または結露により伝導性になり得る非伝導性物質のみが存在する。 これらの状況で、機器は直射日光や風圧から保護されるが、温度や湿度は管理されない。

    保存環境 保存場所: 屋内

    温度: -10°C から 70°C

    廃棄

    この機器は分別されていない廃棄物として捨てないで

    ください。 分別廃棄場所を使用するか、この機器を購入された代理店に連絡してください。 環境に与える影響を減らすため、不要な電子廃棄物が適切にリサイク

    ルされることを確認してください。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    10

    初めに この章は機能紹介やフロント/リアパネル概要を含め、簡潔に GDS3700 について説明します。 概要を理解した後で、初めての使用のため、セットアップの章を

    参照して適切にオシロスコープをセットアップしてくだ

    さい。 セットアップの章にも、このマニュアルを効果的に使用するための導入部が含まれています。

    GDS3700 シリーズ概要 ........................................... 12シリーズ一覧 ..................................................................... 12主な機能 .............................................................................. 13アクセサリ .......................................................................... 14パッケージ内容物 ............................................................ 15

    外観 .................................................................. 17GDS3734/3724/3714 フロントパネル ........................ 17GDS3732/3722/3712 フロントパネル ........................ 17リアパネル .......................................................................... 23ディスプレイ ..................................................................... 25

    セットアップ ....................................................... 28傾斜スタンド ..................................................................... 28電源を入れる ..................................................................... 29初回の使用 .......................................................................... 29ソフトウェアのアクティブ化 ..................................... 31

  • 初めに

    11

    スキュー補正の設定 ........................................................ 33このマニュアルの使用法 ............................................... 35

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    12

    GDS3700 シリーズ概要

    シリーズ一覧 GDS3700 シリーズは入力チャネル数と周波数帯域により 6 つのモデルから構成されます。

    モデル名 周波数帯域幅 入力チャネル リアルタイムサン

    プリングレート

    GDS3712 150MHz 2 2.5GS/s

    GDS3722 250MHz 2 2.5GS/s

    GDS3732 350MHz 2 5GS/s

    GDS3714 150MHz 4 5GS/s

    GDS3724 250MHz 4 5GS/s

    GDS3734 350MHz 4 5GS/s

    2 チャネルおよび 4 チャネルモデルでは、水平コントロールキー、演算キー、参照キーとバスキー、および外部トリガの位置が異なります。

    2 チャネルモデル

      水平 コントロー

      演算、 参照バスキー

    CH1

    入力

    CH2

    入力

    EXT

    入力

    4 チャネルモデル

    水平

    コントロー

    演算、

    参照バスキー

  • 初めに

    13

    主な機能

    パフォーマンス 高速サンプリングレート: 最大 5GS/s リアルタイム、100GS/s 等価タイム

    メモリ長: 25000 ポイント記録長

    最少 2ns ピーク検知

    機能 2 および 4 チャネルモデル

    350 MHz までの帯域幅

    5GS/s (200ps 解像度) リアルタイムサンプリングレート

    100GS/s 等価タイムサンプリングレート

    VPO 波形処理

    8 インチ 800 x 600 高解像度 TFT LCD

    ユニークな画面分割機能

    柔軟なアプリケーションモジュール

    3 つの入力インピーダンス (50Ω/75Ω/1MΩ)

    電力特性試験の高速解析のため、電力測定機能が使

    用可能

    I2C、SPI および UART シリアル信号のトリガおよびデコードのための、解析ソフトウェア(4 チャネルモデルのみ)

    350 MHz まで使用可能な 2 および 4 チャネルモデル

    大型 8 インチカラー TFT LCD、大型 8 x 10 グリッドをサポート

    オンスクリーンヘルプ

    64 MB 内蔵フラッシュメモリ

    FreeWave リモートコントロールソフトウェア (無料ダウンロード)

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    14

    インタフェース USB ホストポート: フロントおよびリアパネル、ストレージデバイス用

    USB デバイスポート :プリンタまたはオプションの GPIBアダプタ、リモートコントロール用

    RS-232 ポート: リモートコントロール用

    自己校正信号出力

    Go-No Go 出力

    トリガ出力

    イーサネットポート

    アクセサリ

    標準アクセサリ 品番 説明

    ユーザーマニュアル

    電源コード

    オプション オプション番号 説明

    PA-001-1854 受動プローブ; 150 MHz、

    10X リードアウト付

    PA-001-1855 受動プローブ; 250 MHz、

    10X リードアウト付

    PA-001-1856 受動プローブ; 350 MHz、

    10X リードアウト付

    オプションのアク

    セサリ

    品番 説明

    PA-001-1861 100MHz/ 30A 電流プローブ

    PA-001-1894 10MHz/ 150A 電流プローブ

    PA-001-1863 電流プローブ用電源(4 出力)

    PA-001-1864 GPIB アダプタ(GDS3700 用)

    PA-001-1884 キャリングケース

  • 初めに

    15

    ドライバ 名前 説明

    USB ドライバ NF の ウェブサイトからダウ

    ンロード可能

    LabVIEW ドライバ NF のウェブサイトからダウ

    ンロード可能

    パッケージ内容物 GDS3700 を使用する前に内容物を確認してください。

    箱を開く

    内容物 本体

    プローブセット

    PA-001-1854、GDS3712 / GDS3714 用

    PA-001-1855、GDS3722 / GDS3724 用

    PA-001-1856、GDS3732 / GDS3734 用

    電源コード

    ユーザーマニュアル (本書)

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    16

    注意 プローブに関する詳細は、238 ページを参照してください。

    本製品に同梱している「電源コード」は、日本国

    内においてのみ使用できます。日本以外の国、地

    域では、使用できません。

    本製品に同梱している「電源コード」は、本製品

    の専用です。本製品以外の製 品(電気機器)には使用できません。

    プログラミングマニュアル、PC ソフトウェア、および USB ドライバは NF のウェブサイトからダウンロード可能です。www.nfcorp.co.jp の、オシロスコープの部分を参照してください。

  • 初めに

    17

    外観

    GDS3734/3724/3714 フロントパネル

    GDS3732/3722/3712 フロントパネル

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    18

    LCD ディスプレイ 8 インチ SVGA TFT カラー LCD。 800 x 600 分解能、広視野角度ディスプレイ。

    メニューオフ キー Menu Off

    Menu Off キーは、オンスクリーンメニューシステムを非表示にします。

    サイドメニューキ

    サイドメニューと下部メニューのキーは、LCD ユーザーインターフェース上のソフトメニューを選択します。

    メニュー項目の選択は、ディスプレイパネルの

    底部に位置する 7 つの下部メニューキーを使用します。

    変数またはオプションの選択は、パネル横の

    サイドメニューキーを使用します。 詳細は、35 ページを参照してください。

    下部メニューキー

    印刷 キー

    設定により、Print キーは、クイック保存またはクイック印刷キーとなります。 詳細は、191 ページ (保存) または 211 ページ (印刷) を参照してください。

    可変ノブ

    (VARIABLE)およ

    び Select キー

    可変ノブは、値の増減またはパラメー

    タ間の移動に使用します。

    Select キーは、選択のために使用します。

  • 初めに

    19

    分割画面キー

    (Split Window)

    分割画面キーは、単一および分割ス

    クリーンモードを切替えます。画面操

    作に関する詳細は、74 ページを参照してください。

    水平軸コントロー

    水平軸コントロールは、トリガ位置の変更、時間軸設

    定、および波形の拡大に使用します。

    水平軸 ポジショ

    ンノブ

    ポジション ノブは、波形(トリガポイント)を水平方向に移動します。

    ズームキー 波形の時間軸を拡大表示します。

    スケールノブ

    (TIME/DIV)

    スケール ノブは、水平軸時間を選択します。

    トリガコントロール トリガコントロールは、トリガレベルおよびバス解析のコ

    ントロールのために使用します。

    レベルノブ

    トリガレベルを設定します。

    トリガ メニュー キ

    トリガメニューを表示します。

    50% キー

    トリガレベルを信号振幅の中間位置 (50%) に設定します。

    Force – Trig キー

    トリガ状態に関係なく1回のみ信号を

    取り込みます。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    20

    オートセットキー

    最適なトリガ、水平軸スケール、およ

    び垂直軸スケールを選択します。

    Run/Stop キー

    信号取込 (70 ページ) を停止または継続 (実行) します。

    Single キー

    波形取込モードをシングルトリガモー

    ドに設定します。

    Default Setup キ

    オシロスコープをリセットして初期設

    定に戻します。

    オートレンジキー

    オシロスコープの感度を自動設定に

    します。

    垂直軸 ポジショ

    ンノブ

    波形を垂直方向に移動します。

    チャネルメニュー

    キー

    CH1~4 キーを押してチャネルを設定します。

    スケールノブ

    (VOLTS/DIV)

    垂直軸感度を選択します。

    入力端子 信号を入力します。 入力インピーダンスの選択値: 50Ω、75Ω、1MΩ。

    Math キー

    演算機能を実行します。

    REF キー

    参照波形を表示/非表示します。

  • 初めに

    21

    バス キー

    UART、I2C および SPI シリアルバスインターフェースの解析に使用しま

    す。2 チャネルモデルは、この機能を使用できません。 詳細は、128 ページを参照してください。

    ファンクションキ

    GDS3700 の多様な機能を設定します。

    Measure キー 自動測定を設定、実行します。

    Cursor キー カーソル測定を設定、実行します。

    Test キー

    アプリケーションおよび電力解析

    測定ソフトウェアを設定、実行し

    ます。

    Acquire キー 波形取得モードを設定します。

    Helpキー ヘルプメニューを表示します。

    Display キー ディスプレイ表示内容を設定します。

    Save/Recall キー

    波形、画像およびパネル設定の保存

    および呼出しに使用します。

    Utility キー

    印刷、日付、言語、ファイル操作、イ

    ンタフェースを設定します。

    USB ホストポート

    データ転送に使用します。

    グランド端子

    プローブ補正信号のグランド端子で

    す。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    22

    プローブ補正出

    力端子

    出力 2Vp-p、プローブ補正のための方波形信号 (226 ページ)。

    外部トリガ入力

    外部トリガ信号 (163 ページ) を入力します。

    入力インピーダンス: 1MΩ±3%、静電容量:~15pF

    電圧入力: ±15V(ピーク)

    電源スイッチ

    電源をオンオフします。

    : オン

    : オフ

  • 初めに

    23

    リアパネル

    校正出力 垂直軸感度校正用信号を出力します (225 ページ)。

    トリガ出力 トリガ信号を出力します。

    Go-No Go 出力 Go-No Go テスト結果 (94 ページ) を、10us パルス信号として出力します。

    ビデオ出力 外部ディスプレイに SVGA 解像度で出力します。

    RS232 RS232 リモートコントロール。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    24

    ライン出力

    オーディオライン出力。

    LAN ポート

    イーサネットポート

    グランド端子

    コモングランドとして被測定物(DUT)のグランド線を接続します。

    USB デバイスポ

    ート

    USB デバイスポートは、リモートコントロール、 FreeWave リモートコントロールソフトウェアおよびプリンタのために使

    用します。

    USB ホスト

    USB ホストポートは、波形データとパネル設定を USB フラッシュメモリへ保存/呼出しする時に使用ます。

    セキュリティスロッ

    ト ケンジントンセキュリティスロット準拠。

    電源入力ソケット 電源コードソケットは 、AC 100 ~ 240V、50/60Hz を接続します。

    電源を入れる順序については、29 ページを参照してください。

  • 初めに

    25

    ディスプレイ

    波形 入力信号波形を表示します。

    チャネル 1: 黄色 チャネル 2: 青

    チャネル 3: ピンク チャネル 4: 緑

    チャネルインジケ

    ータ

    チャネルインジケータには、各チャネル用信号波形の

    グランド位置が表示されます。 アクティブなチャネルは、反転表示されます。

    演算 バス (B1)

    アクティブなチャネル (CH3)

    参照波形 (Ref1)

    各チャネル (CH4)

    トリガ位置 トリガの位置を表示します。

    水平軸位置 水平軸感度およびポジションを表示します。

    日時 現在の日時 (181 ページ)。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    26

    メモリバー

    取込み波形データ範囲 (151 ページ) とディスプレイ範囲を表示します。

    トリガ状態

    トリガがかかっています

    トリガ待ちの状態です。

    トリガ停止。 Run/Stop キー (49 ページ) でも確認できます。

    ロールモード。

    オートトリガモード。

    トリガに関する詳細は、163 ページを参照してください。

    波形取込モード

    サンプルモード

    ピーク検知モード

    高解像度

    平均モード

    波形取込に関する詳細は、139 ページを参照してください。

    信号周波数 トリガソース周波数を表示し

    ます。

    周波数が 2Hz (周波数下限値) 以下であることを意味します。

    トリガ構成

    トリガソース、スロープ、電

    圧。

    トリガソース、トリガ (ビデオ)、領域、ライン。

    トリガに関する詳細は、163 ページを参照してください。

  • 初めに

    27

    チャネル状態 CH 1、反転、AC 結合、1V/div

    CH 1、GND、1V/div

    チャネルに関する詳細は、156 ページを参照してください。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    28

    セットアップ

    傾斜スタンド

    直立 以下のように足をケースの下に折りたたみ、機器を直

    立にします。

    傾斜 傾斜させるには、以下のように足をケースの後ろに傾

    斜させます。

  • 初めに

    29

    電源を入れる

    手順 1. 電源コードを接続します。

    2. 電源スイッチを押します。 デ

    ィスプレイが 30 秒以内にアクティブになります。

    : オン

    : オフ

    注意 GDS3700 は、電源をオフにする直前のパネル設定に戻ります。 フロントパネルのデフォルトキーを押すと、初期設定が呼出されます。 詳細は、196 ページを参照してください。

    初回の使用

    概要 この章では、信号の接続、感度調整、およびプローブ

    補正について説明します。 新しい環境で GDS3700 を使用する前にこれらの手順を実行し、機器を調整して

    ください。

    1. 電源を入れる 前のページの手順に従います。

    2. 日時の設定 日時を設定します。 181 ページ

    3. システムのリセ

    ット

    工場設定を呼出してシステムをリセットし

    ます。 フロントパネルの Default Setup キーを押します。 詳細は、196 ページを参照してください。

    DefaultSetup

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    30

    4. オプションソフト

    ウェアのインスト

    ール

    オプションソフトウェアパッケージ をアクティブにできます。

    228 ページ

    5. プローブの接続 プローブを CH 1 入力端子およびプローブ補正信号出力 (2Vp-p、1kHz 方波形) に接続します。

    プローブに減衰切替スイッチがある場合、プローブの

    減衰を x10 に設定します。

    6. 信号の取込み

    (Autoset)

    Autoset キーを押します。 方波形がスクリーンの中心に表示されます。 自動設定に関する詳細は、67 ページを参照してください。

    Autoset

    7. ベクトル波形の

    選択

    Display キーを押し、下部メニューでディスプレイを ベクトル に設定します。

  • 初めに

    31

    8. プローブの補正 プローブを調整して方波形のエッジを平らにします。

    9. 操作 他の操作を続けます。

    測定

    64 ページ

    アプリケーション

    94 ページ

    保存/呼出し

    183 ページ

    ファイルユーティリティ

    203 ページ

    印刷

    211 ページ

    リモートコントロール

    213 ページ

    ソフトウェアのアクティブ化

    補正不足 適正 補正過剰

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    32

    概要 GDS3700 にはソフトウェアパッケージがオプションサービスとして用意されます。 ソフトウェアをアクティブにするにはアクティベーションキーが必要です。 各オプションソフトウェアパッケージにはアクティベーションキーが

    必要です。

    最新のファイルおよびオプションソフトウェアパッケージ

    に関する情報は、NF 社の web サイトwww.nfcorp.co.jp を参照してください。

    アクティベーショ

    ンキーのファイル

    アクティベーション

    キー

    XX.LIS

    ステップ 1. アクティベーションキーをルートディレ

    クトリに置いた USB スティックを、フロントパネルの USB ポートに挿入します。

    2. Utility キーを押します。 Utility

    3. 下部のメニューから ファイル操作を押します。

    4. ファイルシステムが表示されます。

  • 初めに

    33

    5. 可変ノブおよび Select キーを使用し、USB のルートディレクトリからアクティベーションキーを選択しま

    す。 継続を促す表示が出たら、Select キーを再度押します。

    ファイル: XX.LIS

    アクティベーショ

    ンキーの確定

    ソフトウェアが機能していることを確認します。

    スキュー補正の設定 スキュー補正機能は、オシロスコープとプローブ間の伝搬遅延を補正す

    るために使用します。 電圧および電流プローブの伝搬遅延時間は、プローブによってそれぞれ異なるため、正確な電力測定にとってこの補正は

    重要です

    概要 スキュー補正機能により、電圧および電流プローブ間

    の遅延時間を一致させることが可能となります。

    パネル操作 1. 必要なチャネルを電圧プローブとして、他のチャネルを電流プローブに設

    定します。

    160 ページ

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    34

    2. 電圧または電流プローブとして設定されたチャネルキーを押します。

    3. 下部メニューから プローブを押します。

    4. サイドメニューの スキュー補正を押し、可変ノブを使用してスキュー時間

    を設定します。

    または、0s に設定 を押してスキュー補正時間をリセットします。

    通常、両方のチャネルのエッジを合

    わせます。

    補正範囲 -50ns~50ns、増分 10ps

    5. 必要であれば、他のチャネルにもこの手順を繰り返します。

    例 スキュー補正前 スキュー補正後

  • 初めに

    35

    このマニュアルの使用法

    概要 この章では GDS3700 の操作のためにこのマニュアルで使用する決まり事を説明します。

    このマニュアル中で、押すように述べられているメニュ

    ーキーとは、画面の下または右のキーのことです。

    ユーザーマニュアルに値またはパラメータを「切替え

    る」ように言われている場合、対応するメニュー項目を

    押すことを意味します。 項目を押すと、値またはパラメータが切替わります。

    アクティブなパラメータは各メニュー項目で強調表示さ

    れます。 例えば以下の例では、結合は現在 DC に設定されています。

    メニュー項目がある値またはパラメータから他へ切替

    え可能な場合、両方のオプションが可視となり、現在の

    オプションは強調表示されます。 以下の例では、スロープを立ち上がりから立ち下りに切替え可能です。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    36

    メニュー項目また

    はパラメータの選

    マニュアル中でサイドメニューのパラメータの 1 つから値を「選択する」と述べられている場合、初めに対応す

    るメニューキーを押し、可変ノブを使用してパラメータリ

    ストをスクロールまたは変数を増減します。

    例 1. 下部メニューキーを押してサイドメニ

    ューにアクセスします。

    2. サイドメニューキーを押して、パラメータを設定するかサブメニューにアクセ

    スします。

    3. サブメニューにアクセスまたは変数パラメータを設定する場合、可変ノブを

    使用してメニュー項目または変数をス

    クロールします。 選択キーを使用して確定します。

    1. 下部メニューキーを押し、サイドメニュ

    ーを非表示にします。

  • 初めに

    37

    メニューパラメータ

    の切替え

    1. 下部メニューキーを押してパラ

    メータを切替えます。

    サイドメニューの

    非表示

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    38

    1. 関連する機能キーを再び押し

    て下部メニューを非表示にしま

    す。

    例: トリガ Menu キーを押してトリガメニューを非表示にします。

    すべてのメニュー

    の非表示

    1. Menu Off キーを押して各メニ

    ューを非表示にします。

    1

  • クイックリファレンス

    39

    クイックリファレンス この章では、GDS3700 のメニューツリー、主要な操作へのショートカット、ビルトインヘルプへのアクセス、お

    よびデフォルトの工場設定について説明します。 これらを手引きとして使用すると、機能を素早く使用できま

    す。

    メニューツリー/操作のショートカット .................... 41 決まり事 .............................................................................. 41Acquire キー ........................................................................ 42Autoset キー ........................................................................ 42Auto-Range キー ................................................................. 43バス – UART (4 チャネルモデルのみ) ....................... 43バス – I2C (4 チャネルモデルのみ) ............................ 44バス – SPI (4 チャネルモデルのみ) ............................ 44CH1 ~ 4 キー ...................................................................... 45Cursor キー .......................................................................... 45Display キー ......................................................................... 46Help キー ............................................................................. 46Math キー ............................................................................. 47Measure キー ....................................................................... 48Print/Save キー ................................................................... 49Run/Stop キー .................................................................... 49REF キー .............................................................................. 49Save/Recall キー ................................................................. 50Test キー .............................................................................. 51Test キー – Go-NoGo ....................................................... 51Test キー – 電力解析 - 電力品質 .................................. 52Test キー – 電力解析 - 高調波 (規格なし) ................. 52Test キー – 電力解析 - 高調波 (IEC) ........................... 53Test キー – 電力解析 - リップル .................................. 53

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    40

    Test キー – 電力解析 - 突入電流 .................................. 53トリガタイプメニュー ................................................... 54トリガエッジメニュー ................................................... 54トリガ遅延メニュー........................................................ 54トリガパルスメニュー ................................................... 55トリガビデオメニュー ................................................... 55トリガラントメニュー ................................................... 55トリガ Rise&Fall メニュー ............................................. 56トリガバスメニュー – I2C(4 チャネルモデルのみ)56トリガバスメニュー – UART(4 チャネルモデルのみ) .......................................................................................... 57トリガバスメニュー– SPI(4 チャネルモデルのみ) 57Utility キー ........................................................................... 58Utility キー – インターフェース ................................... 59Utility キー – ファイル操作 ............................................ 59Utility キー – 自己校正 ..................................................... 59Zoom キー ........................................................................... 60

    初期設定 ......................................................... 61 ビルトインヘルプ .............................................. 63

  • クイックリファレンス

    41

    メニューツリー/操作のショートカット

    決まり事

    メニューツリーは、下部メニューキーをグレーのアイコ

    ン、サイドメニューキーを白で表示します。 メニューツリーは、上から下に向かう操作手順で示されます。

    以下はトリガメニュー用メニューツリー操作の例です。

    DSO スクリーン上の操作と比較します。

    メニューツリー タイプエッジ

    ソース 結合 スロープ レベル モード ホールドオフ

    CH1~ CH4EXTラインALT

    EXT Probe電圧

    電流

    DCAC

    除去フィルタ

    オフ HF LF ノイズ

    0.00V~ XX.XV

    TTLレベルに設定1.4V

    ECLレベルに設定-1.3V

    50%に設定

    オート

    ノーマル

    00.0ns~Xxx.xxns

    最小値に設定

    EXT プローブ

    オン

    オフ

    ALT

    1

    2

    3

    オンスクリーンメ

    ニュー

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    42

    Acquire キー

    波形取得モードを設定します。

    Autoset キー

    自動的に信号を選択し、水平軸および垂直軸感度、トリガを調整します。

  • クイックリファレンス

    43

    Auto-Range キー

    常に垂直軸および水平軸感度を調整します。

    バス – UART (4 チャネルモデルのみ)

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    44

    バス – I2C (4 チャネルモデルのみ)

    バス – SPI (4 チャネルモデルのみ)

  • クイックリファレンス

    45

    CH1 ~ 4 キー

    チャネル入力パラメータを設定します。

    Cursor キー

    カーソルタイプを設定します。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    46

    Display キー

    ディスプレイプロパティを設定します。

    Help キー

    ヘルプモードのオン、オフを切替えます。

  • クイックリファレンス

    47

    Math キー

    演算および FFT 機能を設定します。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    48

    Measure キー

    電圧/電流、時間/周波数または遅延測定などの自動測定を表示します。

  • クイックリファレンス

    49

    Print/Save キー

    画面を印刷またはメモリに保存します。

    Run/Stop キー

    トリガ取込みを開始/停止します。

    REF キー

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    50

    Save/Recall キー

    画像、波形およびパネル設定を保存および呼出します。 参照および設定ファイルのラベルを編集します。

  • クイックリファレンス

    51

    Test キー

    Go-NoGo アプリケーションと電力解析ソフトウェアを使用します。

    Test キー – Go-NoGo

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    52

    Test キー – 電力解析 - 電力品質

    Test キー – 電力解析 - 高調波 (規格なし)

  • クイックリファレンス

    53

    Test キー – 電力解析 - 高調波 (IEC)

    表示入力定義 規格テスト IEC設定 測定をファイルへ保存

    高調波

    グラフ

    なしIEC 61000-3-2

    1~40選択

    50Hz60Hz

    ライン周波数

    0~1.00クラスC力率

    200ms~150s 観測時間

    IECデフォルトに設定

    次へ AB

    C(表1)C(表2)C(表3)

    D

    デバイス クラス

    100mA~16.0AクラスC電流

    0.00~600WC(3) & D 入力電力

    次へ

    オン

    オフ

    フィルタ(1.5s)

    オン

    オフ

    グループ

    CH1~CH4電圧

    CH1~CH4電流

    Test キー – 電力解析 - リップル

    Test キー – 電力解析 - 突入電流

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    54

    トリガタイプメニュー

    トリガエッジメニュー

    トリガ遅延メニュー

  • クイックリファレンス

    55

    トリガパルスメニュー

    トリガビデオメニュー

    トリガラントメニュー

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    56

    トリガ Rise&Fall メニュー

    トリガバスメニュー – I2C(4 チャネルモデルのみ)

  • クイックリファレンス

    57

    トリガバスメニュー – UART(4 チャネルモデルのみ)

    トリガバスメニュー– SPI(4 チャネルモデルのみ)

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    58

    Utility キー

    *デフォルト言語のみ。詳細は、179 ページを参照してください。

  • クイックリファレンス

    59

    Utility キー – インタフェース

    Utility キー – ファイル操作

    Utility キー – 自己校正

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    60

    Zoom キー

  • クイックリファレンス

    61

    初期設定 初期設定は、いつでも Default Setup キーを押せば呼出せます。

    波形取込 モード: サンプル XY: オフ

    補間: Sin(x)/x サンプルレート: 250MSPS

    ディスプレイ モード: ベクトル パーシスタンス: Auto

    波形輝度 50% 目盛輝度 50%

    波形: グレースケール 目盛: 全て

    チャンネル 垂直軸感度: 100mV/div CH1: オン

    結合: DC インピーダンス: 1MΩ

    反転: オフ 帯域制限:フル

    拡大: グランド ポジション: 0.00V

    プローブ: 電圧 プローブ減衰率: 1x

    スキュー補正: 0s

    カーソル 水平カーソル: オフ 垂直カーソル: オフ

    測定 ソース: CH1 ゲート: オフ

    全て表示: オフ

    水平軸 感度: 10us/div

    Math ソース 1: CH1 演算: +

    ソース 2: CH2 ポジション: 0.00 div

    単位/div: 200mV Math:オフ

    Test アプリケーション: オフ 電力解析:オフ

    トリガ タイプ: エッジ ソース: CH1

    結合: DC ALT: オフ

    除去フィルタ: オフ ノイズ: オフ

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    62

    スロープ: 立ち上がり レベル: 0.00V

    モード: オート ホールドオフ: 10.0ns

    ユーティリティ 印刷キー: 保存 白黒反転: オン

    保存/呼出し ファイル形式: Bmp ファイル形式: LSF

  • クイックリファレンス

    63

    ビルトインヘルプ Help キーは、操作に関連するヘルプメニューを表示します。 ヘルプメニューには、フロントパネルキーの使用法に関する情報が含まれます。

    パネル操作 1. Help キーを押します。 ディスプレイはヘルプモードに変わりま

    す。

    2. 可変ノブを使用してヘルプの内容を上下にスクロールします。 Select を押して選択した項目のヘルプを表示します。

    ホームキー ホーム キーを押してメインヘルプスクリーンに戻ります。

    戻る 戻るキーを押して直前のメニュー

    ページに戻ります。

    終了 Help キーを再び押すか終了キーを押してヘルプモードを終了しま

    す。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    64

    測定

    基本的な測定 ................................................... 66 チャネルを表示する........................................................ 66オートセット ..................................................................... 67オートレンジ ..................................................................... 68Run/Stop .............................................................................. 70水平位置/感度 ................................................................... 71垂直位置/感度 ................................................................... 73分割画面モード................................................................. 74自動測定 .............................................................................. 75測定項目 .............................................................................. 76個別モード .......................................................................... 78測定の削除 .......................................................................... 80ゲートモード ..................................................................... 80全て表示モード................................................................. 81

    カーソル測定 ................................................... 83 水平カーソルの使用........................................................ 83垂直カーソルの使用........................................................ 86

    演算操作 ......................................................... 89 加算/減算/乗算/除算 ..................................................... 90FFT(FFT) .............................................................................. 92

    アプリケーション .............................................. 94 アプリケーションの実行............................................... 94アプリケーションの削除............................................... 95

    Go_NoGo の使用 ............................................... 96 電力解析 ........................................................ 100

    電力解析の概要............................................................... 100電力品質 ........................................................ 101

    電力品質のパラメータ概要 ........................................ 101電力品質測定の使用...................................................... 102

    高調波 .......................................................... 106 高調波パラメータの概要............................................. 106

  • 測定

    65

    高調波測定の定義 .......................................................... 107高調波規格テストの選択 ............................................. 109高調波-規格テスト (なし) ........................................ 110高調波– 規格テスト(IEC) ............................................. 111高調波-表示オプション ............................................. 113高調波測定の保存 .......................................................... 115

    リップル ........................................................ 117 リップル測定の使用 ...................................................... 117

    突入電流 ........................................................ 120 突入電流測定の使用 ...................................................... 120

    シリアルバス(4 チャネルモデルのみ) .................. 122 シリアルバスの概観 ...................................................... 122シリアルデコードディスプレイ ............................... 123バストリガ設定 ............................................................... 124シリアルバスイベントテーブル ............................... 127UART シリアルバスインターフェース .................. 128I2C シリアルバスインターフェース ........................ 131SPI シリアルバスインターフェース ........................ 134

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    66

    基本的な測定 この章では、入力信号のキャプチャおよび表示に必要な基本的な操作

    について説明します。 操作に関する詳細は、以下の章を参照してください。

    カーソル測定 → 83 ページ以降

    アプリケーション → 94 ページ以降

    オシロスコープを操作する前に、10 ページにある章「初めに」を参照してください。

    チャネルを表示する

    チャネルの表示 入力チャネルを表示するためには、

    チャネルキーを押します。

    表示されると、チャネルキーが光りま

    す。 対応するチャネルメニューも表示されます。

    各チャネルは スケール ダイアルの横に表示される色と関係します。 CH1: 黄色、CH2: 青、CH3: ピンクおよび CH4: 緑。

    チャネルが表示が有効になると、下部メニューシステムの

    上に表示されます。

    チャネルの非表

    チャネルを非表示にするためには、

    対応するチャネルキーを再度押し

    ます。 チャネルメニューが開いていない場合、チャネルキーを二回押

    します (一回押すとチャネルメニューが表示されます)。

  • 測定

    67

    初期設定 初期化する。Default Setup を押します。

    DefaultSetup

    Autoset Autoset キー (67 ページ) は、信号が入力されているチャネルを自動的にアクティブ化しません。

    オートセット

    概要 オートセット機能は、最適な観測条件になるように自動

    的に設定します。 以下のパラメータを設定します。 水平軸感度、水平位置 垂直軸感度、垂直位置 トリガソースチャネル オートセット機能は、2 種類あります。:Fit Screenモードと AC Priority モード Fit Screen:DC 信号成分も含めて最適な観察条件に設定します。 AC Priority:DC 信号成分を除いて最適な観察条件に設定します。

    パネル操作 1. 入力信号を GDS3700 に接続して

    Autoset キーを押します。 Autoset

    2. 波形がディスプレイの中央に表示されます。

    前 後

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    68

    3. Autoset を元に戻すには、下部メニ

    ューにある オートセット取り消し を押します。 オートセット取り消し ソフトキーを非表示にするには、他のキーを

    押します。

    モード変更 1. 下部メニューから Fit Screen モー

    ドと AC Priority モードを切り替えます。

    2. モードを切り替え、再度 Autoset

    キーを押してください。 Autoset

    Fit Screen AC Priority

    制限 Autoset は以下の状況では作動しません。

    入力信号の周波数が 20Hz より低い場合

    入力信号の大きさが 30mV より小さい場合

    オートレンジ

  • 測定

    69

    概要 オートレンジ 機能の動作は Autoset 機能と似ていますが、オートレンジ 機能は、オンの時にオートセット動作を継続する点で異なります。 オートレンジ 機能は入力信号をモニタし続け、表示される信号の水平および垂

    直感度を最適に調整します。 加えて、オートレンジ 機能は垂直または水平感度のみを調整するよう設定できます。 オートセット機能は、2 種類あります。:Fit Screenモードと AC Priority モード Fit Screen:DC 信号成分も含めて最適な観察条件に設定します。 AC Priority:DC 信号成分を除いて最適な観察条件に設定します。

    パネル操作 1. 信号を入力した後、 Auto-Range キーを押します。 Auto-Range キーが光ります。

    2. 波形がディスプレイの中央に表示されます。

    前 後

    3. オートレンジ を解除するには、下部メニューの オートレンジ取り消し を押します。

    Auto-Range の解

    下部メニューの オートレンジ を押してオートレンジのオンとオフを切替えます。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    70

    Auto-Range の設

    垂直軸のみ を押して、垂直軸のみを有効にします。

    水平軸のみ を押して水平軸感度のみを有効にします。

    垂直・水平軸を押して両方の軸で有効

    にします。

    モード変更 1. 下部メニューから Fit Screen モードと AC Priority モードを切り替えます。

    2. モードを切り替え、再度 Autoset

    キーを押してください。

    Fit Screen AC Priority

    制限 オートレンジ は以下の状況では作動しません。

    入力信号の周波数が 20Hz より低い場合

    入力信号の大きさが 30mV より小さい場合

    Run/Stop

  • 測定

    71

    概要 初期値では、常にトリガ条件が満たされるとき、信号表

    示が更新されます (Run モード)。 トリガを停止して波形取込みを止めると(Stop モード)、最後に取り込んだ波形が表示されます。 Stop モードを開始するには、2 つの方法を使用できます。 Run/Stop キーを押すか、シングルトリガモードを使用します。

    Stop モードアイ

    コン

    Stop モードでは、Stop アイコンがディスプレイの上部に表示されます。

    Triggered アイコ

    Run/Stop キーに

    よる波形の停止

    Run/Stop キーを 1 度押します。 波形取込が停止します。 再開するには、Run/Stop キーを再度押します。

    シングルトリガモ

    ードによる波形の

    停止

    シングルトリガモードでは、トリガ待

    ちとなります。トリガがかかると一度

    だけ波形を取込み Stop モードとなります。 詳細は、163 ページを参照してください。

    波形操作 波形は Run および Stop モードの両方で移動または縮小拡大できますが、動作は異なります。 詳細は、151 ページ (水平位置/感度) および 156 ページ (垂直位置/感度) を参照してください。

    水平位置/感度 設定の詳細は、151 ページを参照してください。

    水平位置の設定 水平 ポジションノブで波形を左右に動かします。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    72

    波形が移動する時、ディスプレイ上に現在表示されて

    いる波形の位置および波形上の水平マーカーの位置

    が、ディスプレイの上部にあるメモリバーに表示されま

    す。

    位置インジケータ 水平位置は、表示グリッドの下の H アイコンの右に表

    示されます。

    時間軸の選択 時間軸 を選択するには、スケー

    ル ノブを回します。

    スケール 1ns/div ~100s/div、 1-2-5 ステップ

    感度は、画面の下の H アイコンの左に表示されます。

    メモリバー メモリバーの大きさは、時間軸および画

    面に表示されている波形の部分を反映

    して変化します。

    速い

    遅い

    サンプルレートは Time/div に応じて変化します。 144

    ページを参照してください。

  • 測定

    73

    10ms

    250KSPS

    5ms

    500KSPS

    2ms

    1MSPS

    停止モード 停止モードでは、波形の大きさはスケー

    ルに応じて変化します。

    垂直位置/感度 設定の詳細は、156 ページを参照してください。

    垂直位置の設定 波形を上下に移動するには、各チ

    ャネルの垂直軸 ポジション ノブ を回します。

    POSITION

    Down

    Up

    波形が移動する時、カーソルの垂直位置がディスプレ

    イ上に表示されます。

    実行/停止モ

    ード

    波形は実行および停止モードの両方

    で垂直に移動可能です。

    垂直軸感度の選

    垂直軸感度を変更するには、スケ

    ール ノブを回します。

    Up

    Down

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    74

    感度 2mV/div ~ 1V/div (50Ω/75Ω)/、2mV/div ~ 5V/div (1MΩ)

    1-2-5 ステップ

    ディスプレイの下にある各チャネル

    用の垂直軸感度インジケータは、そ

    れに応じて変化します。

    分割画面モード 分割画面モードは、アクティブな各チャネルを別々に表示およびトリガで

    きます。 分割画面モードは、信号の比較に特に便利です。 このモードでは参照波形も使用可能です。TEST、Math、XY ディスプレイ、Zoom モードを除いたほとんどの関数および機能を分割画面モードで使用するこ

    とができます。

    分割画面モード

    の開始

    1. 分割画面モードで使用する各チャネルを表示します。

    66 ページ

    2. Split Window キーを押し

    て分割画面モードに入りま

    す。

    3. 分割画面モードになります。 ウィンドウの分割数は表示チャネル数に応じて決まります。 表示チャネル数が、2 以下の場合 2 分割画面となりますが、それ以外は、 4 分割画面となります。

    例 4 分割画面 2 分割画面

  • 測定

    75

    アクティブなチャ

    ネルの選択

    アクティブなチャネルを持つ分割画面はオレンジ色の

    境界線で表示されます。

    アクティブなチャネルを選択する

    には、対応する分割画面キーを

    押します。 左上から、時計回りの順: CH1、CH2、CH4、CH3。

    例 アクティブではない CH4 アクティブな CH4

    参照波形 このモードでは参照波形も使用可能です。 各参照波形は分割画面番号に対応して呼出されます。 つまり、Ref1 は最初の分割画面に呼出され、Ref2 は 2 番目の画面に呼出されます。

    アクティブチャネ

    ル設定の使用

    アクティブチャネル設定を使用し、フ

    ルスクリーンモードに戻ります。

    分割画面モード

    の終了

    分割画面モードを終了するには、

    分割画面キーを再度押します。

    自動測定 自動測定機能では、電圧/電流、時間および遅延測定の項目を自動的に更新し表示します。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    76

    測定項目

    電圧/電流 時間 遅延

    概要

    電圧/電流測定 Pk-Pk

    (最大振幅) 正と負の最大電圧差 (=Vmax − Vmin)

    最大値 正の最大電圧

    最小値

    負の最大電圧

    振幅

    ハイ電圧とロー電圧の差 (=Vhi − Vlo)

    ハイ値 ハイ電圧

    ロー値 ロー電圧

    平均値 最初の 1 周期平均電圧

    実効値 RMS (実効値) 電圧

  • 測定

    77

    ROV シュー

    立ち上がりオーバーシュート電

    FOV シュー

    立ち下りオーバーシュート電圧

    RPRE シュ

    ート

    立ち上がりプリシュート電圧

    FPRE シュ

    ート

    立ち下りプリシュート電圧

    時間測定 周波数 周波数

    周期 周期 (=1/周波数)

    立上り時間 パルスの立ち上がり時間

    (10~90%)

    立下り時間 パルスの立ち下り時間

    (90~10%)

    +幅 正のパルス幅

    –幅 負のパルス幅

    デューティ

    周期全体に対する正のパルス

    幅の比率=100x (パルス幅/周期)

    遅延測定 FRR 信号 1:最初の立ち上がりエッジと 信号 2:最初の立ち上がりエッジの間隔

    FRF 信号 1:最初の立ち上がりエッジと

    信号 2:最初の立ち下りエッジの時間間隔

    FFR 信号 1:最初の立ち下りエッジと

    信号 2:最初の立ち上がりエッジの時間間隔

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    78

    FFF 信号 1:最初の立ち下りエッジと

    信号 2:最初の立ち下りエッジの時間間隔

    LRR 信号 1:最初の立ち上がりエッジと

    信号 2:最後の立ち上がりエッジの時間間隔

    LRF 信号 1:最初の立ち上がりエッジと

    信号 2:最後の立ち下りエッジの時間間隔

    LFR 信号 1:最初の立ち下りエッジと

    信号 2:最後の立ち上がりエッジの時間間隔

    LFF 信号 1:最初の立ち下りエッジと

    信号 2:最後の立ち下りエッジの時間間隔

    位相 角度により計算される、2 つの信号

    の位相差。 T1÷T2×360。

    個別モード 個別モードはいずれかのチャネルソースからの、8 つの選択した測定項目を画面の下に表示します。

    測定項目の追加 1. Measure キーを押します。

    2. 下部メニューから 測定項目追加を押します。

  • 測定

    79

    3. サイドメニューから、電圧/電流、時間 または 遅延 を選択します。

    電圧/ 電流 Pk-Pk、最大値、最小値、振幅、ハイ値、ロー値、平均値、実効値、ROV シュート、FOV シュート、RPRE シュート、FPRE シュート

    時間 周波数、周期、立上り時間、立下り時間、+幅、-幅、デューティ比

    遅延 FRR、FRF、FFR、FFF、LRR、LRF、LFR、LFF、位相

    4. 個別の測定は、画面の下のウィンドウ上に表示され

    ます。 チャネル番号およびチャネル色は測定ソースを示します。 黄色 = CH1、青 = CH2、ピンク = CH3、緑 = CH4。

    ソースの選択 測定項目のチャネルソースは、測定項目の選択前また

    は選択時に設定できます。

    1. ソースを設定するには、サイドメニューから ソース1 または ソース 2 キーのどちらかを押してソースを選択します。 ソース 2 は遅延測定用のみです。

    ソース CH1、CH2、CH3、CH4

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    80

    分割画面モード 各個別測定は分割画面モードでも使用可能です。 各個別測定は測定のソースを割り当てられた分割画面に

    表示されます。

    分割画面モードでは 、遅延測定が使用できません。

    測定の削除 個別測定はいつでも測定の削除機能を使用して削除できます。

    測定項目の削除 1. Measure キーを押します。

    2. 下部メニューから 測定項目消去を押します。

    項目が位置する (ウィンドウ 1~4) 測定画面 (分割画面モードの場合) を選択し、可変ノブを使用して項目を選択、

    削除します。

    すべての項目の

    削除

    全て消去 を押してフルスクリーンモード上の測定項目すべてを削除するか、分割

    画面モード上のアクティブな画面の測定

    項目すべてを削除します。

    ゲートモード 一部の自動測定は、測定範囲波形を制限できます。 ゲートモードには以下の 3 つの設定が可能です: オフ (全メモリ)、画面、およびカーソル間。

    ゲート内モードの

    設定

    1. Measure キーを押します。

  • 測定

    81

    2. 下部メニューから ゲートを押します。

    3. サイドメニューから以下のゲートモードを選択します。 オフ (全メモリ)、画面、カーソル間

    画面上のカーソ

    カーソル間 を選択した場合、カーソルの位置はカーソルメニューを使用して移動

    します。

    83 ページ

    全て表示モード 全て表示 モードでは、電圧および時間測定項目のすべてを表示および更新します。

    測定結果の表示 1. Measure キーを押します。

    Measure

    2. 下部のメニューから 全て表示 を押します。

    3. サイドメニューからチャネル (CH1、CH2、

    CH3、CH4) を選択して自動測定項目を表示します。

    注意: 表示チャネルのみが使用可能です。

    4. 電圧および時間測定の結果が画面に表示されま

    す。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    82

    測定の削除 測定結果を削除するには、 オフ を押します。

    遅延測定 ソースには 1 つ以上のチャネルを使用するため、遅延測定はこのモードでは使用できません。 代わりに個別測定モード (78 ページ) を使用します。

  • 測定

    83

    カーソル測定 水平または垂直カーソルは波形測定および演算操作結果の位置と値を

    表示するために使用します。 これらの結果には、電圧、時間、周波数およびその他の演算操作が含まれます。 カーソル (水平、垂直またはその両) がアクティブな場合、それらはオフになるまでの間メインディスプレイに表示されます。 (150 ページ)。

    水平カーソルの使用

    パネル操作 1. 1 回 Cursor キーを押します。

    2. 下部メニューから H カーソル を押します。

    3. 繰り返し H カーソルを押してカーソル

    タイプを切替えます。 タイプ

    左カーソル( )は移動可能、右カーソル( )位置は固定

    右カーソル( )は移動可能、左カーソル( )位置は固定

    左および右カーソル( + )は共に移動可能

    4. カーソル位置情報は画面の上

    部左端に表示されます。

    カーソル

    カーソル Δ

    時間、電圧/電流 時間、電圧/電流 差分(カーソル間の差)

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    84

    5. 可変ノブを使用して移動可能なカー

    ソルを左右に移動します。

    水平カーソル

    FFT 演算 FFT 演算には異なる設定があります。 FFT 演算の詳細は、92 ページを参照してください。

    カーソル 周波数、dB/V

    カーソル 周波数、dB/V

    差分 (カーソル間の差)

    水平カーソル

  • 測定

    85

    XY モード XY モードのカーソルでは、Y 測定に対する X 値が表示されます。

    カーソル 時間、矩形、極座標、積、比率

    カーソル 時間、矩形、極座標、積、比率

    差分 (カーソル間の差)

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    86

    垂直カーソルの使用

    パネル操作 1. 2 回 Cursor キーを押します。 Cursor

    2. 下部メニューから V カーソルを押しま

    す。

    3. 繰り返し V カーソルを押してカーソルのタイプを切替えます。

    タイプ

    上のカーソルは移動可能、下のカーソ

    ル位置は固定

    下カーソルは移動可能、上カーソル位

    置は固定

    上と下のカーソルは共に移動可能

    4. カーソル位置情報は画面の上

    部左端に表示されます。

    □ ○ 時間:カーソル 1、カーソル 2

    電圧/電流:カーソル 1、カーソル 2

    Δ 差分 (カーソル間の差)

    5. 可変ノブを使用してカーソルを上下に

    移動します。

  • 測定

    87

    例 水平

    カーソル

    垂直カーソル

    FFT 演算 FFT 演算には異なる内容があります。 FFT 演算の詳細は、92 ページを参照してください。

    周波数/時間:カーソル 1、カーソル 2

    dB/V:カーソル 1、カーソル 2

    差分 (カーソル間の差)

    例 水平

    カーソル

    垂直カーソル

    XY モード XY モードのカーソルは、Y 測定に対する X 値が表示されます。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    88

    カーソル 矩形、極座標、積、比率

    カーソル 矩形、極座標、積、比率

    差分 (カーソル間の差)

  • 測定

    89

    演算操作

    概要 演算操作は、入力信号または参照波形 (Ref1~4) を使用して加算、減算、乗算、除算または FFT を実行し、結果を画面に表示します。 結果の波形特性はカーソルを使用して測定できます。

    加算 (+) 2 つの信号の振幅を加算します。

    ソース CH1~4、Ref1~4

    減算 (–) 2 つの信号の振幅を減算します。

    ソース CH1~4、Ref1~4

    乗算 (×) 2 つの信号の振幅を乗算します。

    ソース CH1~4、Ref1~4

    除算 (÷) 2 つの信号の振幅を除算します。

    ソース CH1~4、Ref1~4

    FFT 信号上で FFT 計算を実行します。 以下の 4 つの FFT ウィンドウを使用できます。 ハニング、ハミング、レクタンギュラ(方形)、およびブラックマン。

    ソース CH1~4、Ref1~4

    ハニング FFT ウ

    ィンドウ

    周波数分解能 良い

    振幅分解能 良くない

    適切な測定例 周期的波形の周波数測定

    ハミング FFT ウィ

    ンドウ

    周波数分解能 良い

    振幅分解能 良くない

    適切な測定例 周期的波形の周波数測定

    レクタンギュラ

    FFT ウィンドウ

    周波数分解能 とても良い

    振幅分解能 悪い

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    90

    適切な測定例 単発現象 (このモードはウィンドウを利用しないのと同じです)

    ブラックマン FFT

    ウィンドウ

    周波数分解能 悪い

    振幅分解能 とても良い

    適切な測定例 周期波形の振幅測定

    加算/減算/乗算/除算

    パネル操作 1. Math キーを押します。 M

    2. 下枠の Math キーを押します。

    3. サイドメニューから ソース 1 を選択します。

    ソース1 CH1~4、Ref~4

    4. 演算 を押して演算操作を選択します。

    演算 +, -, ×, ÷

    5. サイドメニューから ソース 2 を選択します。

    ソース 2 CH1~4、Ref~4

    6. 演算結果が画面に表示されます。 演算波形の垂直感度はスクリーンの下部に表示されます。

    左から、 演算機能、信号 1、演算子、信号 2、単位/div

  • 測定

    91

    例  

    ポジションおよび

    ユニット

    演算波形を垂直に移動するには、サイド

    メニューから ポジション キーを押し、可変ノブを使用してポジションを設定します。

    単位/div 設定を変更するには、単位/div を押し、次に 可変ノブを使用して単位/div を変更します。

    単位/div 2mV~1kV

    演算の非表示 演算結果を画面から消すには、再度 Math キーを押します。

    M

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    92

    FFT(FFT)

    パネル操作 1. Math キーを押します。 M

    2. 下部メニューから FFT を押します。

    3. サイドメニューから ソース を選択します。

    ソース CH1~4、Ref~4

    4. サイドメニューから 垂直単位 キーを押して使用するタイプを選択し

    ます。

    単位 リニア RMS、dBV RMS

    5. サイドメニューから ウィンドウ キーを押してウィンドウタイプを選

    択します。

    ウィンドウタ

    イプ

    ハニング、ハミング、レクタンギュラ、

    およびブラックマン

    6. FFT 結果が表示されます。 水平軸が時間から周波数に変わり、垂直軸スケールは電圧/電流から dB/RMS に変わります。

  • 測定

    93

     

    位置および単位 FFT 波形を垂直に移動するには、ポジション を押して 可変ノブを使用します。

    ポジション –12.00 div ~ +12.00 div

    FFT 波形の垂直単位を選択するには、単位/div を押して 可変ノブを使用します。

    単位/div 2mV~1kV RMS、1~20 dB

    FFT の非表示 画面から FFT の結果を消すには、再度 Math キーを押します。

    M

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    94

    アプリケーション

    概要 アプリケーション機能により異なるアプリケーションを実

    行できます。

    アプリケーション GO-NOGO GO-NOGO アプリケーションは、入力信号がユーザーの指定した最大

    および最小振幅範囲 (テンプレート) 内に収まるかどうか判断します。

    アプリケーションの実行

    概要 アプリケーション機能により、様々なアプリケーションを

    実行できます。

    パネル操作 1. Test キーを押します。

    2. 下部メニューからアプリケーションを押します。

    3. 可変ノブを使用してアプリケーションを選択します。

  • 測定

    95

    4. Select キーを 2 回 押してアプリケーションを選択します。

    Select

    ×2

    アプリケーションの削除

    概要 アプリケーションは、アンインストール機能により容易に

    削除することが出来ます。

    パネル操作 1. Test キーを押します。 Test

    2. 下部メニューからアプリケーションを押します。

    3. 可変ノブを使用してアプリケーションを選択します。

    4. 削除するアプリケーションがハイライト表示されたことを確認し、

    Uninstall キーを 2 回 押してアプリケーションを削除します。

    ×2

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    96

    Go_NoGo の使用

    概要 GO-NOGO テストは波形がユーザーの指定した最大および最小範囲 (境界テンプレート) 内に収まるかどうか判断します。 境界テンプレートはソースチャネルから自動的に作成されます。

    アプリケーションメニューから Go-NoGo アプリケーションを選択します。94 ページを参照してください。

    Go-NoGo の条件 Go-NoGo 条件 (時間) および Go-NoGo 条件を満たした (超過している) 場合の動作を選択します。

    1. 下部メニューから When を押し、可変ノブを使用して When 条件を選択します。

    When EXIT: 入力信号が制限範囲を超えた場合、NoGo とします。

    ENTER: 入力信号が制限範囲の場合、NoGo とします。

  • 測定

    97

    2. 再度 When を押してメニューを Violating にします。 可変ノブを使用し、NoGo が発生した時の行動を選択します。

    Violating STOP: 波形更新を停止します。

    Stop_Beep: 波形更新を停止し、ビープ音がします。

    Continue: 波形更新を続けます。

    Continue_Beep: ビープ音がしますが、波形更新を続けます。

    ソース 1. 下部のメニューから Compare Source を押し、可変ノブを使用してソースを選択します。

    ソース CH1、CH2、CH3、CH4

    許容範囲 1. 許容値を設定するには、再度 Compare Source を押してメニューを Auto Tolerance に切替えます。 可変ノブを使用し、許容値を百分率で

    選択します。

    Violating 0.4% ~ 40% (.4% ステップ)

    注 許容値が設定される場合、最大および最小範囲は許容値範囲としてリセットさ

    れます。

    最大および最少 1. 最大および最小境界を設定するには、下部メニューから Minimum Position を押し、可変ノブを使用して最小位置を選択します。

    ポジション V/div

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    98

    2. 再度 Minimum Position を押してメニューを Maximum Position に切替えます。 最大ポジションを選択します。

    ポジション V/div

    注 最大および最小境界が設定される場合、許容値は使用できません。

    保存 1. 下部メニューから Maximum Position または Auto Tolerance を選択します。

    2. Go-NoGo テストパラメータを保存するには、 Save Operation を押します。 最大ポジションは R1 に保存されます。 許容波形は R1 および R2 に保存されます。

    3. Maximum Position の保存後、同様の保存手順を Minimum Position に繰返します。 最小ポジション波形は R2 に保存されます。

    Go-NoGo の開始 Enable を押して Go-NoGo テストを開始します。 Enable ボタンは Disable に変わります。 Disable を押すと Go-NoGo テストは停止し、ボタンは Enable に戻ります。

    アプリケーション

    の終了

    アプリケーションを終了するには、中止 を押します。

  • 測定

    99

    Go-NoGo 出力の

    使用

    外部機器に Go-NoGo の結果を出力するには、リアパネルの Go-NoGo 端子 (オープンコレクタ) を使用できます。 NoGo 違反が発生するたび、少なくとも 10us、正パルスが Go-NoGo 端子に出力されます。

    ブザーをライン出力に直接接続して使用

    することも可能です。

    タイミング図 Output timingEnable

    Go - NoGoOutput

    10us

    Waveform acquisition

    NoGo が発生した場合、NoGo 出力は最低でも 10us

    ローレベルからハイレベルに変化します。

    回路図

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    100

    電力解析 電力解析は、電力品質、高調波、リップルおよび突入電流など、多くの

    高度な測定を自動的に表示します。

    電力解析の概要

    電力品質 電力品質は、電圧および電流波形を取込み、信号

    の電力特性を自動的に測定します。

    高調波 高調波測定は、最大 400 次までの高調波を表示できます。 高調波テストは、ユーザー定義も可能です。

    リップル リップル測定は、波形のリップルおよびノイズを自動的

    に測定します。

    突入電流 突入電流測定は、最初のピークおよび次のピーク

    突入電流が自動的に測定されます。

  • 測定

    101

    電力品質

    電力品質のパラメータ概要

    以下のパラメータを電力品質測定に使用します。

    測定 測定グループ

    ノーマル 突入電流 バラスト

    V RMS

    I RMS

    True Power

    Apparent Power

    Reactive Power

    Frequency

    Power Factor

    Phase Angle

    V Crest Factor

    I Crest Factor

    (+)V Peak

    (-)V Peak

    (+)I Peak

    (-)I Peak

    DC Voltage

    DC Current

    Impedance

    Resistance

    Reactance

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    102

    電力品質測定の使用

    概要 一般的に電力品質測定は、差動プローブを使用した電圧測定と電流プローブを使用した電流測定を行いま

    す。 以下の例では、AC 電源の電力特性が測定されます。

    WARNING 電力特性の測定をする場合、安全な作業手順に従っ

    てください。 感電または生命の危険が生じる可能性があります。

    接続

    差動プローブ:ラインおよびニュートラル 電流プローブ:ニュートラルまたはライン

    設定 1. 電流および電圧プローブのスキュー補正。

    33 ページ

    2. 電源を AC 電源からはずし、差動電圧プローブをラインおよびニュートラルワイヤに、電流プローブをラ

    インワイヤに接続します。

    3. 差動プローブおよび電流プローブを入力チャネルに接続します。

    4. 差動プローブを接続したチャネルを以下の設定にします。

    プローブ 電圧

    減衰率 プローブ設定に合わせる。

    結合 DC

  • 測定

    103

    インピーダンス

    プローブ指定インピーダンス(通常は 1MΩ)

    5. 電流プローブを接続したチャネルを以下の設定にします。

    プローブ 電流

    減衰率 適切に (通常は x10 )

    結合 DC

    インピーダンス

    プローブ指定インピーダンス (通常は 1MΩ)

    6. 接続して設定後、AC 電源を接続してスイッチを入れます。

    パネル操作 1. フロントパネルの Test キーを押します。

    2. 下部のメニューから電力解析を押します。

    3. 下部のメニューから 電力品質 を押します。

    4. 電力品質の自動測定が表示されます (下記は、全測定オン時)。

  • GDS3700 シリーズ ユーザーマニュアル

    104

    5. 下部メニューから 入力定義 を押します。

    6. サイドメニューから 電圧 を選択します。

    電圧 CH1~4

    7. サイドメニューから 電流を選択します。

    電流 CH1~4

    8. 下部メニュー、測定表示を押します。