Agile Estimating and Planning:the Yin Side
-
Upload
shintaro-kakutani -
Category
Technology
-
view
3.519 -
download
0
description
Transcript of Agile Estimating and Planning:the Yin Side
角谷 信太郎KAKUTANI Shintaro; Nihon Ruby-no-kai; Eiwa System Management,Inc.
日本Rubyの会(株)永和システムマネジメント [email protected]
第24回XPJUGユーザ会 TIS本社会議室; 2009-03-26(Fri)
アジャイルな見積りと計画づくり:陰の巻Agile Estimating and Planning : the yin side
角谷信太郎kakutani.comKAKUTANI Shintaro
アジャイルな見積りと計画づくりについては、書籍一冊ぶんぐらいは話したい内容があるのですけれども……
たとえば、書籍には書かれていない話
http://www.codesqueeze.com/the-broken-iron-triangle-is-broken/
http://agileproductdesign.com/blog/the_new_backlog.html
陽陰
地図
Background
Foreground
本日のお話
『アジャイルな見積りと計画づくり』の文中ではシレっと書かれているけれども、本書の内容を支えている土台となるとても大事な考え方をあらためて確認します。
本日のまとめ✓ “プロセス”は過程✓ “アジャイル”は度合い✓ “フィードバック”は学び✓人は学ぶ存在ということを信じられますか?
謝辞
✓ KKD (giantech.jp)✓ id:haru01✓ id:papanda0806✓ AEP翻訳チームの皆さん✓ プロジェクトのみんな
謝辞
お品書き1.書名について2.アジャイルなプロセスとは何か?
3.人について何を本当に信じているか?
(1)
書名について
『アジャイルな 見積りと計画づくり』
✓見積り(Estimating)✓計画づくり(Planning)✓アジャイルな(Agile)
見積り
見積り✓ Estimating✓見積もること✓× 見積(御見積書)✓プロセス = 「過程」
計画づくり
計画づくり✓ Planning✓計画を立てること✓× 計画(計画書)✓プロセス = 「過程」
プロセス
見積りと計画づくりのいずれもがプロセス、すなわち“それ”を実行することと、それを実行する主体についての話題である。
そしてプロセス、すなわち実行することと、その実行主体(つまり人)は既に遍在し実践され続けている。
つまり“プロセス”とはソフトウェアをつくっている活動そのもの、すなわちソフトウェアづくりである。
アジャイル
形容詞
オーム社
“アジャイル”とは既に遍在 す る プ ロ セ ス の “ アジャイルさ”を形容するものであり、どれだけ “アジャイルであるか”を示す“度合い”なのだ。
“アジャイル”とはプロセスがどれだけいきいきしているかを示す度合いである。
“Agile” is degree.ー Kakutani Shintaro
アジャイルなプロセス✓ プロセス、つまり私たちの“ソフトウェアづくり”の過程がアジャイルであることの度合いを言っている(形容詞)
✓ “アジャイルプロセス”というモノは無い (名詞)
(2)
アジャイルなプロセスとは何か?
オーム社
開発がアジャイルであるということは、協調性を重んじる環境で、フィードバックに基づいた調整を行い続けることである。
フィードバック
学び
✓ 2つの知識の獲得✓プロダクトに関する知識✓なにをつくるのか?
✓プロジェクトに関する知識✓どうやってつくるのか?
フィードバック = 学び
学びとは何か?
学びとは“人に対して”行われることではない。“人が”行うことである。
ー Andy Hunt
だから、アジャイルなソフトウェアづくりの中心にはプロセスの実践主体である “人”が据えられねばならない。
経験の伴わない、知識のみの習得は、効果がない。
ー Andy Hunt
だ か ら 、 イテ レ ーション終了時点までにストーリーを「リリース可能なソフトウェア」へと変換せねばならない。
目的やフィードバックのない無計画なやり方は、一貫性のない結果を招きがちである。
ー Andy Hunt
だから、安定したフィードバックを継続させるためには計画が必要であり、信頼のおける計画のためには見積りが欠かせない。
そして、信頼のおける見積りを出せるようになるには2つの知識を獲得できるフィードバックが欠かせない。
見積りのコツは、見積もり続けること。
ー Masatoshi SEKI (id:m_seki)
(3)
人について何を本当に信じているか?
リーン活動(ソフトウェアづくりをアジャイルにしようとすること)に着手する前に答えるべき最後の問い:
人について、何を本当に信じているか?
ー Mr. & Mrs. Poppendieck
チームの一人ひとりがプロジェクトを通じて学び、うまくなっていけることを本当に信じられますか?本当に?
アジャイルなソフトウェアづくり✓見積もるのは人✓計画を立てるのは人✓開発するのは人✓使うのは人
✓ ソフトウェアづくりの現場を見る
✓ ソフトウェアをつくっている人を見る
✓ ソフトウェアを使っている人を見る
アジャイルなソフトウェアづくり
ビジネスとしてソフトウェアづくりに関わる人たちをどうすれば“いきいき”させられるか?
そのことを肝に銘じることなくポイントの入り繰りに堕したとき、本書の手法でもプロジェクトは失敗する
本日のお話
『アジャイルな見積りと計画づくり』の文中ではシレっと書かれているけれども、本書の内容を支えている土台となるとても大事な考え方をあらためて確認しました。
本日のまとめ✓ “プロセス”は過程✓ “アジャイル”は度合い✓ “フィードバック”は学び✓人は学ぶ存在ということを信じられますか?
それでは、よい見積りと計画づくりを。
Happy Estimating & Planning!
提 供
情報化技術を通じて社会と共生する
ご清聴ありがとうございました