Apple Store, Ginza

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2008/07/ (SAT ) 16:00~18:00Lecture & Presentation Series @ Apple Store, GINZAInternational Academy of Media Arts and Sciences Dynamic Sensory Programming Course

#2 Physical Computing19

DSPコース・サイト http://www.iamas.ac.jp/dsp

#2 フィジカルコンピューティング大作戦IAMASイキマス、DSPでBANG! 2008 連続レクチャー&プレゼンテーション@アップルストア銀座

IAMASの DSPコースがお送りするレクチャー&プレゼンテーションの第 2回目は「フィジカル・コンピューティング」をテーマに行います。レクチャーでは、Mac Book Pro とオープンソースのソフトウェア(action-coding・Funnel・Processing)+ハードウェア(Gainer・ Arduino)を用いてアイデアをフィジカルにスケッチする方法を紹介します。また、こうしたツールキットを用いて制作したインタフェースを用いたパフォーマンスなども行います。

イベント内容のご紹介

時里充 / 時里みつる solo(パフォーマンス)コントラバスの大きなボディを利用したり、弾くと震える弦を使って音を出したり、弦を音だけでふるわせてみたり。コントラバスという楽器の特性を考え、弓や指で弾く以外の演奏方法を試みます。

小林茂 / レクチャー&デモ今年に入って国内でも大きな盛り上がりを見せつつある「フィジカルコンピューティング」というキーワードについて、Gainer、Arduino、Funnel といったツールキットを用いたデモを交えつつ紹介します。また、過去に IAMASで制作された作品や、現在開発中の新型ハードウェアについても紹介します。

北村穣 / LED Stick(プレゼンテーション)電子工作初心者がGainer を使って 256個の LEDを制御し LEDミラーボール?を制作します。スマートさのカケラもないある意味力技、制作者自身にも先が見えない苦心している様を制作過程と合わせてご報告します。

金東寛 / 顔温度機(プレゼンテーション)誕生日にケーキのろうそくの火を消す時、風船を口で一生懸命空気を吹いた時、その時人の顔を見ると赤くなってるし顔の表情も面白くなります。その表情を自分や他人が写真を取ると面白くなると思い、「顔温度機」という作品を考えています。今回はこの作品のプレゼンテーションを行います。

Ös / hide/symbol(パフォーマンス)例えば、机の木目の中に人間性を見つけるように、天井のシミに誰かの面影を見出すように、僕たちはただのデータの羅列の中にも歌声を見出しはじめた。計算機とアルゴリズムが可聴化したのは、人間が人間性を付加する事の出来る、もう一つの新たな場所だった。データの悲鳴とアルゴリズムの旋律による、物語の成立を目指すライブをします。

次回予告:DSP de BANG! 最終回である第 3回目は、「iPhone & 映像処理」がテーマです。iPhone での開発や iPhone を使った作品、映像を利用した作品などを紹介するレクチャーを中心に、iPhone 勉強会から生まれた作品の発表やパフォーマンスを交えて内容となります。最終回にふさわしい締めとして、現役学生、OBによる座談会形式、各自の活動を紹介しながら、DSPと IAMASに核心に迫るべく議論を行います。

「iPhone&CV大作戦」(仮)2008.9.6(SAT) 16:00~18:00@ アップルストア銀座

小林茂(IAMAS DSPコース准教授)

このセッションの内容

• フィジカル・コンピューティングとは• Gainerとは• Funnelとは

フィジカル・コンピューティングとは?

• ニューヨーク大学の ITP*1でTom Igoeらが中心となって教えているコースの名前

• デザイナーやアーティストが主な対象• PCをブラックボックスとして扱わないで原理原則を教える

•「人間がいかにコンピュータを通してコミュニケーションし得るか?」を考え直す

*1 Interactive Telecommunications Program

フィジカル・コンピューティングとは?

一般的なPCから見た人間は?

• キー情報(ASCIIキーボードから)• マウス情報(1つのマウスから)

Alto (1973)

出典:http://toastytech.com/guis/

フィジカル・コンピューティングとは?

• PC+標準入出力デバイスの世界で実現できるインタラクションには限界がある– 人間が直接触れて感じることができない– PCのパラダイムに縛られてしまう

• 統一されたプラットホームならではの良さも勿論ある(例:Flashなどによるウェブ上での表現)

フィジカル・コンピューティングとは?

• 物理的な入出力を活用することによって表現力は拡大する(例:Nintendo Wii)

• 電子楽器などではずいぶん昔からのテーマ

フィジカル・コンピューティングの構成要素

• センサー(例:光、圧力、音、温度、加速度など)• アクチュエータ(例:LED、モータ、ソレノイドなど)• プロセッサ(例:マイコン、I/Oモジュール+PCなど)

→ものすごく簡単にまとめると プログラミング+電子工作

プログラミング+電子工作?

最近では扱いやすいツールキットが登場→「ハードウェアでスケッチ」が可能に

• プログラミング– Processing– Flash

• 電子回路のプロトタイピング– Gainer– Arduino– Phidgets

フィジカル・コンピューティングの実現方法

マイコンのみ(例:PIC、AVR)a

b

c

d

A

B

C

D

マイコンmicrocontroller

program

a0]=ain.o;aout.1 = 255;

フィジカル・コンピューティングの実現方法

マイコン+PC(例:Arduino)a

b

c

d

A

B

C

D

マイコンmicrocontroller

PC

USB

program

a0]=ain.o;aout.1 = 255;

program

a0]=ain.o;aout.1 = 255;

Arduino

フィジカル・コンピューティングの実現方法

I/Oモジュール+PC(例:Gainer、Phidgets)a

b

c

d

A

B

C

D

I/OモジュールI/O module

PC

USB

program

a0]=ain.o;aout.1 = 255;

Phidgets

ワークショップの紹介

HELLO!!フィジカルコンピューティング

• 日時:2007.12.22-23• 場所:山口情報芸術センター• 参加者:19名• 言語:日本語• 環境:Processing×Funnel×Gainer I/O

作品紹介:Mountain Guitar

• 金箱淳一(大学院6期生)• 音楽表現のためのギター型インタフェース

– 親しみやすさ– 演奏の奥深さ

• 各種センサ+ I/Oモジュール+PC• IAMAS東京展「いまからだ」などで展示• 学生CGコンテストなど受賞多数

作品紹介:Mountain Guitar(スケッチ)

作品紹介:Mountain Guitar(1号)

作品紹介:Mountain Guitar(2号)

作品紹介:Mountain Guitar(2号の製作中)

作品紹介:Mountain Guitar(3号)

作品紹介:Mountain Guitar(4号)

作品紹介:Mountain Guitar(4号の製作中)

作品紹介:Mountain Guitar(4号の配線)

作品紹介:Mountain Guitar(5号)

作品紹介:Mountain Guitar(5号の内部)

作品紹介:Mountain Guitar(展示)

• リンツ(オーストリア)アルスエレクトロニカフェスティバル

• 青山(東京)IAMAS東京展「いまからだ」

作品紹介:Mountain Guitar(展示)

作品紹介:Mountain Guitar(展示)

関連トピック:Make Magazine

Make: Technology on Your Time Volume 04オライリー・ジャパン編(オライリー・ジャパン・2008年)

関連トピック:Fashioning Technology

Fashioning TechnologyA DIY Intro to Smart Crafting

Syuzi Pakhchyan(O’Reilly Media・2008年)

Gainerとは?

オープンソース・ハード&ソフトのツールキット

• I/Oモジュール• ソフトウェア・ライブラリ

– ActionScript 2/3– Processing– Max/MSP

Gainer I/Oモジュール

I/Oモジュール+ブレッドボード

さまざまな電子部品

I/Oモジュール+ブレッドボード+部品

入力:曲げ

出力:LEDアレイ

出力:振動モータ

オープンソースハードウェア

Ginger/Pepper(桑田さん)

• v1.0をベースにリデザイン• 低価格化を実現

http://web.mac.com/kuwatay/

オープンソースソフトウェア

開発コアチーム以外への広がり

• .NET(布留川さん)• Perl(川崎さん)• PureData(EXPRE55.NET)• Python(芝尾さん)• Ruby(加藤さん)• Squeak(横川さん)

書籍:+GAINER

+GAINERPhysical Computing with Gainer

GainerBook Labo+くるくる研究室(九天社・2007年)

Funnelとは?:背景

• Gainerはいわばシンプルなドライバ→複雑な現実世界を扱うにはもう少し高次の レベルが必要なのでは?

• 全ての用途をカバーできるツールキットはない→ツールキットの使い分けは容易ではない

• 有線接続だと体験に制限がでてしまう→簡単に利用できる無線接続が必要

Funnelとは?:コンセプト

• スケッチからプロトタイプまでシームレスに使えるツールキット

• デザイナー/アーティストとエンジニアの「共通言語」を目指す

※2007年第 I期未踏ソフトウェア創造事業(美馬PM)

Funnelとは?:関連

Sketching User ExperiencesGetting the Design Right and the Right Design

Bill Buxton(Morgan Kaufmann Pub・2007年)

Funnelの特徴

入出力をより簡単に扱うためのフィルタ

• ローパス、ハイパス• アナログ入力を設定した閾値で分割• スケーリング• オシレータ

Funnelの特徴

複数の I/Oモジュールに対応

• Gainer• Arduino• XBee• Funnel I/O

Funnelの特徴

複数のプログラミング言語をサポート

• Processing• ActionScript 3(FlashまたはFlex)• Ruby

Funnelの構成

USB XBeeDongle

GainerI/O Module

Arduino(with Firmata)

USB XBeeDongle

Funnel Server

ActionScript 3 Processing Max/MSPetc.Ruby

AS3 Library Processing Library OSC LibrariesRuby Library

Funnel I/OMaxStreamXBee

Funnel I/OMaxStreamXBee

Funnel I/O Module v1.0

Funnel I/O Module v1.0

Funnel I/O Module v1.0

Funnel I/O Module v1.0

デモ:action-coding×Funnel×Gainer I/O

action-codingとは?

• 開発者:増田一太郎(株式会社メタファー)• JRubyからProcessing APIを利用• プログラムの動的な書き換え• スケッチするような感覚でコーディング

デモ:action-coding×Funnel×Gainer I/O

センサ入力でグラフィックをコントロール

• ボタン• ボリューム

デモ:action-coding×Funnel×Gainer I/O

ain 0にボリュームを接続

デモ:action-coding×Funnel×Gainer I/O

ain 0にボリュームを接続

デモ:Processing×Funnel×Funnel I/O

フィルタ&スケーラ

• 加速度センサの値を取得• スムージング• スケーリング• 画面上のキューブをコントロール

デモ:action-coding×Funnel×Funnel I/O

個別制御

• 一定間隔で1台ごとに順次点灯

デモ:action-coding×Funnel×Funnel I/O

ブロードキャスト+オシレータ

• LEDをチカチカ点滅• LEDをふわふわ点滅

デモ:action-coding×Funnel×Funnel I/O

センサ+アクチュエータ

• 光センサの値を取得• 取得した値でLEDの明るさをコントロール

おわりに今後携帯電話は、人々にとってどのような存在になるのか?あんなに小さなキーを押して長いメールの文章をやり取りするなどということは誰も想像ができなかったと思います。携帯情報機器の進化は人間が持ち合わせた機能やセンサーの優秀さや精密さをあらためて人間に教えてくれます。予想もできなかった人間の隠された能力や機能がこのような電子機器によって露になるということがいえます。 これからの驚きは、機械の進化ではなく、それを使いこなす人間の機能に気づくことだと思います。

深澤直人(携帯電話のデザインロジック・2008年)

2008/07/ (SAT ) 16:00~18:00Lecture & Presentation Series @ Apple Store, GINZAInternational Academy of Media Arts and Sciences Dynamic Sensory Programming Course

#2 Physical Computing19

DSPコース・サイト http://www.iamas.ac.jp/dsp

#2 フィジカルコンピューティング大作戦IAMASイキマス、DSPでBANG! 2008 連続レクチャー&プレゼンテーション@アップルストア銀座

IAMASの DSPコースがお送りするレクチャー&プレゼンテーションの第 2回目は「フィジカル・コンピューティング」をテーマに行います。レクチャーでは、Mac Book Pro とオープンソースのソフトウェア(action-coding・Funnel・Processing)+ハードウェア(Gainer・ Arduino)を用いてアイデアをフィジカルにスケッチする方法を紹介します。また、こうしたツールキットを用いて制作したインタフェースを用いたパフォーマンスなども行います。

イベント内容のご紹介

時里充 / 時里みつる solo(パフォーマンス)コントラバスの大きなボディを利用したり、弾くと震える弦を使って音を出したり、弦を音だけでふるわせてみたり。コントラバスという楽器の特性を考え、弓や指で弾く以外の演奏方法を試みます。

小林茂 / レクチャー&デモ今年に入って国内でも大きな盛り上がりを見せつつある「フィジカルコンピューティング」というキーワードについて、Gainer、Arduino、Funnel といったツールキットを用いたデモを交えつつ紹介します。また、過去に IAMASで制作された作品や、現在開発中の新型ハードウェアについても紹介します。

北村穣 / LED Stick(プレゼンテーション)電子工作初心者がGainer を使って 256個の LEDを制御し LEDミラーボール?を制作します。スマートさのカケラもないある意味力技、制作者自身にも先が見えない苦心している様を制作過程と合わせてご報告します。

金東寛 / 顔温度機(プレゼンテーション)誕生日にケーキのろうそくの火を消す時、風船を口で一生懸命空気を吹いた時、その時人の顔を見ると赤くなってるし顔の表情も面白くなります。その表情を自分や他人が写真を取ると面白くなると思い、「顔温度機」という作品を考えています。今回はこの作品のプレゼンテーションを行います。

Ös / hide/symbol(パフォーマンス)例えば、机の木目の中に人間性を見つけるように、天井のシミに誰かの面影を見出すように、僕たちはただのデータの羅列の中にも歌声を見出しはじめた。計算機とアルゴリズムが可聴化したのは、人間が人間性を付加する事の出来る、もう一つの新たな場所だった。データの悲鳴とアルゴリズムの旋律による、物語の成立を目指すライブをします。

次回予告:DSP de BANG! 最終回である第 3回目は、「iPhone & 映像処理」がテーマです。iPhone での開発や iPhone を使った作品、映像を利用した作品などを紹介するレクチャーを中心に、iPhone 勉強会から生まれた作品の発表やパフォーマンスを交えて内容となります。最終回にふさわしい締めとして、現役学生、OBによる座談会形式、各自の活動を紹介しながら、DSPと IAMASに核心に迫るべく議論を行います。

「iPhone&CV大作戦」(仮)2008.9.6(SAT) 16:00~18:00@ アップルストア銀座

小林茂(IAMAS DSPコース准教授)