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44 留孊生ぞの激励 トロント倧孊 名誉教授 西里静圊にしさず しずひこ 1961 幎北海道倧孊倧孊院文孊研究科修士課皋修了。1966 幎Ph.Dノヌスカロラむナ倧孊 。マッギル倧孊で研究員ト ロント倧孊オンタリオ教育倧孊院倧孊で准教授教授を歎任。 著曞は『行動科孊のためのデヌタ解析』 単著培颚通 など 和曞 5 冊英曞 6 冊。 最近は䞭囜や韓囜から北米ぞの 留孊生の数が急激に増え日本か らの留孊生の数は極端に枛少しお いたす。カナダ政府はカナダから の海倖留孊が孊郚孊生の 12 パヌ セントしかいない2009 幎の統 蚈ず心配しおいたすが日本の 堎合その数は 2.6 パヌセントず いう近幎の統蚈がありたす。この 倧きな違いは䜕凊から出おくるの でしょうか それはずもかく 事実はカナダでも日本でも倧孊 の実隓宀実隓装眮は完備され 海倖の文献も劎せず手に入りた す。したがっお留孊せず日本に ずどたっおいおも望みどおりの勉 匷研究ができるずいう䞻匵には 反察する䜙地がないのではないで しょうか これに察し日本から倖囜ぞ留孊 するずなりたすず日本を離れお 生掻するストレスがありさらに 蚀葉の違いずたくさんの宿題が課 せられる生掻が埅っおいたす。私 も留孊が珟実ずなった時正盎な 反応は喜びの陰に「いたさら蟞 退できないし困った」でした。こ の䞍安は䞀般に通ずる心境でこ れが留孊の歯止めのひず぀になっ おいるかもしれたせん。 しかし倚くの留孊生は遞ばれ たずいう自信や誇り倧きな倢 を持っおいたす。そしお留孊が終 わり䜕幎埌かには「あの頃はよ くやった」ずいう自分の努力に察 しお驚嘆し自己満足を味わい 若き日の苊難に満ちた生掻を懐か しく偲びたす。 このような満足のゆく達成感は グ」メゞャヌは秀メィゞャヌ は倧リヌグの「倧」でマむナヌリ ヌグに察するものですが日本 のマスコミに限らず北米で野球 に関係しおいる日本人さえ「メゞ ャヌ」ず発音しおいお困った恥 ずかしい誀りです。䜕ずかならな いものでしょうか「マンション」 も「アパヌトメント」か「コンド ヌコンドミニアムの略」が正 しくこれも広く䜿われおいる誀 りです。 英語の聞き取り読解のコツ しかしこれらの「くい違い」は 留孊生にずっお倧きな問題ではあ りたせん。留孊生がたず盎面する 蚀葉の問題は「講矩に出おどれ だけわかるか」です。「予想以䞊 にわからない」こずが䞀般的な 経隓です。アメリカでもカナダでも 講矩䞭の居眠りは芋かけたせん がたずえ居眠りをせず授業に 熱䞭しお耳を傟けおも残念ながら 「あたり聞き取れない」ずいうの が普通で驚くこずはありたせん。 これを克服するためには講矩を テヌプにずらせおもらっお授業 のあずテヌプを䜕回も聎き講矩 を英語の文章に 1 語 1 語曞き䞋 ろすこずです。いったん曞き䞋ろし おからテヌプを聎くず驚くなかれ 英語が実によくわかりたす。䞀床詊 しおください。これを繰り返すず 英語を聞く耳が高速床で育ちたす。 ほかには「英語で読んだこず は頭に残らない」ずいうこずも 留孊生䞀般の問題です。宿題で毎 日䜕十ペヌゞも読たされたす。ク むズず称しお通垞の詊隓より小 倚くの留孊生が䜓隓するこずで 若い時に生掻環境の違うずころで 異文化に育たれた人々ず生掻を共 にした経隓の重芁性をみな痛感し おいたす。苊劎はあっおも留孊も 悪くはなさそうだ自分もやっお みようず決心する人がいればず願 い぀぀私の経隓を぀づりたす。 和補英語のくい違い 留孊生掻でたず衚面化するの は蚀葉の問題でしょう。和補英語 には通じないものがたくさんあり たす。「マヌガリン」は奇劙なこ ずに「マヌゞョリン」ず発音 「ブザヌ」は「バザヌ」「コンセ ント」は入れられるほうは「アり トレット」入れるほうは「プラ グ」「ワむシャツ」は「ドレスシ ャヌツ」「ズボン」は「パンツ」 たたは「トラりザヌズ」「チャッ ク」は「ゞッパヌズィッヌパヌ」 「グレむドアップ」は「アップグ レむド」「リストアップ」は「リ スト」「ガヌドマン」は「ガヌド」 「マグカップ」は「マグ」など。 たた「スマヌト」は䜓型がすらっ ずしおいるずいうよりは頭が良い ずいう意味合いで䜿われたす。 アクセントの違いでは「ア ドノ ァむス」アが匷音ではなく 「アドノァ むス」䜕故この誀りが 日本のマスコミに広がったのでし ょうか「ボラン ティアヌ」で なく「ボランティ アヌ」など。し かしこれらは留孊生掻の䞭で自然 に身に぀き解消したす。 匷く根付いたものずしお「倧リ ヌグ」は「メゞャヌリヌグ」では なく正しくは「メィゞャヌリヌ 倖線 海倖線 海倖 倖線 海倖線 æµ· 海倖 海倖 æµ·

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留孊生ぞの激励トロント倧孊 名誉教授

西里静圊にしさず しずひこ

1961幎北海道倧孊倧孊院文孊研究科修士課皋修了。1966

幎Ph.Dノヌスカロラむナ倧孊。マッギル倧孊で研究員トロント倧孊オンタリオ教育倧孊院倧孊で准教授教授を歎任。著曞は『行動科孊のためのデヌタ解析』単著培颚通など和曞 5冊英曞 6冊。

最近は䞭囜や韓囜から北米ぞの

留孊生の数が急激に増え日本か

らの留孊生の数は極端に枛少しお

いたす。カナダ政府はカナダから

の海倖留孊が孊郚孊生の 12パヌ

セントしかいない2009 幎の統

蚈ず心配しおいたすが日本の

堎合その数は 2.6パヌセントず

いう近幎の統蚈がありたす。この

倧きな違いは䜕凊から出おくるの

でしょうか それはずもかく

事実はカナダでも日本でも倧孊

の実隓宀実隓装眮は完備され

海倖の文献も劎せず手に入りた

す。したがっお留孊せず日本に

ずどたっおいおも望みどおりの勉

匷研究ができるずいう䞻匵には

反察する䜙地がないのではないで

しょうか

これに察し日本から倖囜ぞ留孊

するずなりたすず日本を離れお

生掻するストレスがありさらに

蚀葉の違いずたくさんの宿題が課

せられる生掻が埅っおいたす。私

も留孊が珟実ずなった時正盎な

反応は喜びの陰に「いたさら蟞

退できないし困った」でした。こ

の䞍安は䞀般に通ずる心境でこ

れが留孊の歯止めのひず぀になっ

おいるかもしれたせん。

しかし倚くの留孊生は遞ばれ

たずいう自信や誇り倧きな倢

を持っおいたす。そしお留孊が終

わり䜕幎埌かには「あの頃はよ

くやった」ずいう自分の努力に察

しお驚嘆し自己満足を味わい

若き日の苊難に満ちた生掻を懐か

しく偲びたす。

このような満足のゆく達成感は

グ」メゞャヌは秀メィゞャヌ

は倧リヌグの「倧」でマむナヌリ

ヌグに察するものですが日本

のマスコミに限らず北米で野球

に関係しおいる日本人さえ「メゞ

ャヌ」ず発音しおいお困った恥

ずかしい誀りです。䜕ずかならな

いものでしょうか「マンション」

も「アパヌトメント」か「コンド

ヌコンドミニアムの略」が正

しくこれも広く䜿われおいる誀

りです。

英語の聞き取り読解のコツ

しかしこれらの「くい違い」は

留孊生にずっお倧きな問題ではあ

りたせん。留孊生がたず盎面する

蚀葉の問題は「講矩に出おどれ

だけわかるか」です。「予想以䞊

にわからない」こずが䞀般的な

経隓です。アメリカでもカナダでも

講矩䞭の居眠りは芋かけたせん

がたずえ居眠りをせず授業に

熱䞭しお耳を傟けおも残念ながら

「あたり聞き取れない」ずいうの

が普通で驚くこずはありたせん。

これを克服するためには講矩を

テヌプにずらせおもらっお授業

のあずテヌプを䜕回も聎き講矩

を英語の文章に 1 語 1 語曞き䞋

ろすこずです。いったん曞き䞋ろし

おからテヌプを聎くず驚くなかれ

英語が実によくわかりたす。䞀床詊

しおください。これを繰り返すず

英語を聞く耳が高速床で育ちたす。

ほかには「英語で読んだこず

は頭に残らない」ずいうこずも

留孊生䞀般の問題です。宿題で毎

日䜕十ペヌゞも読たされたす。ク

むズず称しお通垞の詊隓より小

倚くの留孊生が䜓隓するこずで

若い時に生掻環境の違うずころで

異文化に育たれた人々ず生掻を共

にした経隓の重芁性をみな痛感し

おいたす。苊劎はあっおも留孊も

悪くはなさそうだ自分もやっお

みようず決心する人がいればず願

い぀぀私の経隓を぀づりたす。

和補英語のくい違い

留孊生掻でたず衚面化するの

は蚀葉の問題でしょう。和補英語

には通じないものがたくさんあり

たす。「マヌガリン」は奇劙なこ

ずに「マヌゞョリン」ず発音

「ブザヌ」は「バザヌ」「コンセ

ント」は入れられるほうは「アり

トレット」入れるほうは「プラ

グ」「ワむシャツ」は「ドレスシ

ャヌツ」「ズボン」は「パンツ」

たたは「トラりザヌズ」「チャッ

ク」は「ゞッパヌズィッヌパヌ」

「グレむドアップ」は「アップグ

レむド」「リストアップ」は「リ

スト」「ガヌドマン」は「ガヌド」

「マグカップ」は「マグ」など。

たた「スマヌト」は䜓型がすらっ

ずしおいるずいうよりは頭が良い

ずいう意味合いで䜿われたす。

アクセントの違いでは「アドノァむス」アが匷音ではなく

「アドノァむス」䜕故この誀りが日本のマスコミに広がったのでし

ょうか「ボランティアヌ」でなく「ボランティアヌ」など。しかしこれらは留孊生掻の䞭で自然

に身に぀き解消したす。

匷く根付いたものずしお「倧リ

ヌグ」は「メゞャヌリヌグ」では

なく正しくは「メィゞャヌリヌ

倖線海倖線

海倖倖線

海倖線

海海倖海倖海

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芏暡のテストがしばしばありそ

れが読んだこずに関する時は倧倉

です。现かいこずなど党く頭に残

っおいたせん。

この話をしたらむスラ゚ルか

らフルブラむト留孊をしおいた同

期の留孊生のアムノン・ラポポヌ

トが「本を読みながらキヌワ

ヌドを曞き残せ」ず蚀っおくれた

した。本を読んだあずキヌワヌド

を芋るず確かに䞍思議なほど本

の内容が浮かび出たす。この方法

は倧倉圹に立ちたした。

英語で発衚するずき初めは心

配が倚いず思いたす。しかし曞い

たものをそのたた読むこずは避け

おください。パワヌポむントの各

ペヌゞは芁点だけにしお簡朔なも

のを䜜成し自分のコピヌにキヌ

ワヌドを数語曞いおおくずそれ

だけで発衚を流暢に進めるこずが

できたす。話すこずを逐語甚意す

る必芁は毛頭ありたせん。人間の

脳の働きにある玠晎らしい統合力

を駆動しおください。

日垞の䌚話では盞手の話が聞き

取れなかったら䜕回も聞き返すよ

うにず蚀うこずは誰でも承知し

おいたすが日本人の倚くの堎合

生来の瀌儀正しさが先に出お

「䜕回も」を実行できたせん。話

の途䞭がわからない状況をそのた

たにしおおくずたすたす話がわか

らなくなりたすので床胞を出しお

䜕回も聞き返しおください。倱瀌な

こずではありたせん。䞀察䞀の䌚

話は比范的わかりやすくおも倧

勢ずの䌚話は隒音もあり泚意の

散挫もあり理解しにくいものです。

私は英語力の詊隓でどれだけ

隒音を入れるず䌚話が理解できな

くなるかずいうような圢でヒア

リング胜力をテストすべきだず思

っおいたす。隒音の䞭の日本語は

わかるが英語はわからないずいう

珟象は海倖で暮らす日本人の経

隓です。たた日本語の歌なら泚意

フェテリアに行く途䞭快掻な女

子孊生が気楜に笑顔で声をかけお

くれたした。䞀人で食事をしおい

るず誰かれかが隣に来お話しか

けおくれたした。「今日はパヌテ

むがあるから」ずいっお誘いがき

たした。これはアメリカ南郚のホ

スピタリティであるずばかりはい

えたせん。倚くの留孊生が䜓隓し

おいたす。

チャペルヒルでは東京の聖路加

囜際病院を建おた私のホストファ

ミリヌのリングりオルト家の皆さん

が絶えず私の孊生生掻に関心を持

っおくれ私のために倧孊に足を

運んでくれたした。アメリカは留

孊生をこれほど倧切にしおくれる

のかず驚くばかりでした。同時

に実隓心理孊のキング教授は私

が英語の綎りを間違う床に 2 点

枛点私の答案には各所に赀むン

クの「2」が芋えアメリカの孊

生は私に同情し励たしおくれたした。

このように倧孊の䞭のアメリカ

瀟䌚は芪切であり同時に厳しい

ものです。たくさんの本を読たせ

るリヌディングアサむメントずい

う宿題には苊劎したしたがその

教育効果は絶倧でした。これらが

私をたすたすアメリカびいきに

しおくれたした。

倧孊院には圓時修士博士課

皋の区別が無く私は博士論文を

志望その修了に4幎かかりたした。

苊しくか぀楜しい生掻でした。

授業の成瞟は Hがハむパス・クラ

スで䞀人か二人がこれを取りたす。

次が倚くの孊生が取る Pでパス

次は数人が取る Lのロりパス最

埌が Fで萜第。Lを䞉぀取るず自

動的に攟校でした。私は䞀幎目の

䞀孊期に実隓心理孊ずパヌ゜ナリ

ティで二぀の L䞀緒に楜しく勉

匷した玚友メむは L 䞉぀でクリ

スマスのころ倧孊を去りたした。

幞い因子分析で時系列因子暡

型を提唱しお H二孊期には数孊

せず聎いおいおも歌詞を自然に芚

えられたすが英語の歌はよほど

泚意しお聎かなくおは歌詞を芚え

られたせん。このようなこずも英

語のヒアリングの詊隓に取り入れ

おはなどず考えたす。

英語独特の衚珟法を習埗するために

次は英語の䜜文の問題です。カ

ナダの公甚語は英語ずフランス語

で䜕を買っおも商品には英語ず

フランス語の説明文が぀いおいた

す。䞡者を読みたすず同じこず

を䌝えるにも英語ずフランス語で

は衚珟の仕方がずいぶん違っおい

るのをしばしば芋かけたす。たし

おやこれに日本語を加えるずな

るずどういう衚珟が出おくるで

しょうか

ここに蚀語ず衚珟の違いの問題

が浮䞊しおきたす。日本の孊校で

は英語の文法をしっかり教えおく

れたすが限られた時間にどれだ

け英語独特の衚珟法を教えるこず

ができるでしょうか 䞀般に日

本人留孊生の曞く英語は文法的

に芋るず正しくおも衚珟や単語

の遞択がたずいこずをこれたで

しばしば芋おきたした。

英語の衚珟力を身に付けるため

には英語の小説をたくさん読む

英語の新聞を毎日読む英語のテ

レビ番組や映画を芋る英語の孊

術誌に投皿しお䜕回もの棄华

曞き換えを繰り返しおもたれる

ずいうようなこずが必芁です。こ

れは時間ず経隓を芁したすので

留孊圓初に解決できる問題ではあ

りたせん。しかし留孊はその勉匷

過皋ずしお最初のか぀最適の機

䌚を䞎えおくれたす。

厳しくも枩かいアメリカの孊生生掻

さお毎日の生掻はどうでしょう

か 私が倧倉恵たれおいたず思

うのは私の留孊先だったアメリ

カ南郚の倧孊町チャペルヒルは

生掻がい぀も倧孊構内に集䞭しお

いたこずです。寮から倧孊のキャ

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科の䞉講矩がすべお H で䞀幎目

は無事修了。二幎目からはアメリ

カ匏の授業に適応できたした。䞉

幎目の䞀孊期には孊䜍のための党

域にわたる詊隓に䞍合栌蟛酞を

なめたしたが四幎目に合栌。論

文のテヌマをボック教授のプロゞ

ェクトから遞ぶず圌はすぐ党額

支絊で私をフィラデルフィアの孊

䌚に掟遣し倚くの研究者を玹介

しおくれたした。論文の最終口述

詊隓は蚈量心理孊教授 4 人数

孊科教授 2 人の詊隓官。数時間

にわたる難問の連続にもうだめか

ず思いたしたが驚いたこずにボ

ック教授が私を匁護しおくれたし

た。最埌には党員が笑顔で倧手を

広げお祝犏しおくれその時の感

激は今も忘れたせん。苊劎あっお

の喜びでした。

教えられる偎から教える偎ぞ

教職に就いたカナダでは二十数

人の修士論文ず博士論文を指導し

たした。ほずんどが博士論文で私

の研究プロゞェクトに関するもの

でした。自分のプロゞェクトなの

で孊生任せではなく䞀緒に仕事

をしたした。研究䜓制は孊䌚発

衚を指導の䞀郚に掻甚し旅費を

研究費から工面しお孊生ずずもに

孊䌚に出垭し時には孊生に発衚

させたした。それにより期限に間

に合わせる研究䜓制ができか぀

孊䌚で倚くのフィヌドバックを埗る

こずもできたした。孊生の論文は

英語圏からの孊生のものも留孊

っおきお論文を曞きたいず蚀われ

おも普通はあたり乗り気になれ

たせん。問題が面癜くない重芁

に思われないずいうこずではな

く自分がその研究課題の専門家

ではないずいうこずが埀々にあ

るからです。

さおこれたで曞いたように倚

くの難題が留孊生の前にありた

す。いちばん倧きな蚀葉の壁は

長幎海倖に䜏んでも無くなりたせ

ん。私の堎合䜕幎海倖にいおも

英語を母囜語ずする家内のよう

に蚪問客があるず「あの人はボ

ストンアクセントシカゎアクセ

ントカリフォルニアアクセント」

だずか英語をきいお「あの人は

ポヌランド出身ロシア出身チ

ェコ出身ブラゞル出身」などず

いう刀断はできたせん。䞀生をか

けた努力が必芁です。

囜が違えば考え方も違い留孊

により思考範囲が広くなり海倖

の孊䌚で発衚する機䌚も増え倚

くの知己を埗られたす。留孊には

冒険の偎面ず䞍透明の䞖界があり

たすが同時に埗るこずも豊富です。

ぜひ海倖の奚孊金にも応募し矜を

広げおください。倧きな䞖界が手を

広げお貎方を埅っおいたす。留孊

しおもい぀たでも日本の良さを持

ち続け日本ず海倖で倧いに掻躍

しおください。留孊ずいう冒険を

若い時代のチャレンゞずしお捉え

おみおはどうでしょうか

生のものも培底的に添削し䜕回

も曞き盎させ簡朔な論文ができ

るたで論文を受理したせんでした。

私のプロゞェクトに関係ないテ

ヌマを遞んだ孊生は二十数人のう

ち二人だけ。その二人ずは孊䌚の

共同発衚も無く論文の完成も長

匕きたしたトロント倧孊では

1960 80幎代には論文完成たで

の提出期限がありたしたがその

埌就職難が悪化論文修了前に

就職する孊生が出るずいうこずで

期限が廃止されたした。

孊生時代ず教垫時代の経隓から

蚀えるこずは次のこずです。海倖

の倧孊院入孊応募では通垞研

究テヌマを曞くこずが芁求された

すがいったん入孊が決たったら

できる限り指導教官の研究プロゞ

ェクトに関心を持ちプロゞェク

トに関係したテヌマを修士博士

論文のために遞ぶこずです。

もちろんその関心を指導教官

に䌝えるず喜んでテヌマを提䟛し

おくれる堎合が倚いものです。共

同研究では孊䌚参加の費甚を捻出

しおもらえる可胜性のほか孊䌚

での発衚プロゞェクトのプログ

レスリポヌトなどを通じお埐々

に論文の完成が近づきたす。

もしほかに興味ある話題がある

なら論文修了埌に自分の研究テ

ヌマずしお研究すればよいのでは

ないでしょうか 教官の立堎か

ら蚀いたすず孊生本人が興味を

持぀話題を論文のテヌマずしお持

『心理孊ワヌルド』ぞのご意芋・ご感想をお埅ちしおいたす。●送付先 〒101―0051 千代田区神田神保町2― 10 株新曜瀟 第䞀線集郚 [email protected]

投皿はお葉曞・Eメヌルどちらでもけっこうです。䞖代ず性別をあわせおお知らせください。

読者の声投皿募集䞭

読者の声

■ 57号を読たせおいただきたした。特に北海道倧孊の仲先生の蚘事倧倉楜しく読みたした。研究者は子育おする女性には難しいずいう声がある䞭工倫されお楜しく子育おされおいたこずがよくわかりたした。私も珟圚䞀女の母であり来週

から 3幎間䞻人ず嚘6歳を぀れお私の仕事の郜合で米囜に 3幎間赎任したす。䞍安もある䞭仲先生の蚘事で元気が出たした。今埌もこのような子育おをされた先生方の蚘事を茉せおいただけたら嬉しいです。女性倖務省囜連日本政府代衚郚