Varnish 4.0 Release Party in Tokyo発表資料
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Transcript of Varnish 4.0 Release Party in Tokyo発表資料
Varnish4.0のいろいろ2014/04/29いわなちゃん
あんただれ
● いわなちゃん(さん)/Shohei Tanaka○ @xcir○ 最近会社の議事録で田中(い)と書かれることがある
● 六本木近辺でVarnish触ってる● Varnish関係でつくったもの
○ vsltrans○ vtctrans○ varnishHostStat○ python-varnishapi○ vmod-[parsereq, awsrest, ldap, redirect, backendutils]
● クックパッドプレミアム会員
注意事項
なるだけ正確な記述には心がけてますが
コード上での確認で実動作の確認をしていない情報もあります
間違ってたらすいません
Varnish4.0での変更点
● オフィシャルで触れているもの○ クライアント/バックエンドの通信スレッドを分離
■ ストリームのフルサポート■ バックグラウンドでのfetch対応(grace時の動作変更)
○ VSLの強化■ VSL Query Expressions■ VSLのグルーピング
○ VCLの変更○ 起動パラメータの変更○ セキュリティ対策(inline-Cデフォルト無効化など)
● オフィシャルで触れていないものをいくつか
Client/Backendのスレッド分離
clientとbackendのスレッド分離
● Varnish4での一番大きい変更はこれ○ 言葉にすると単純だけどVarnishのコードがかなりリファクタリングされている
● V3まではclient・backendのやりとりを同一のスレッドで処理する● V4ではclient・backendを別々のスレッドで処理する
○ ※但しlimitに達している場合は同一スレッドが使われる○ ※pipe時は同一スレッドが使われる
● 分離することで1リクエストで同時にフェッチすることや通信中のバックエンドを複数クライアントで共有するのも楽に○ 今回は対応していないけどパラレルフェッチESIなども・・・(公式で言及してる)
ストリームのフルサポート
● V3まではバックエンドと通信しているスレッドでしかストリームができなかった○ つまり最初にリクエストしたクライアントのみが対象
● V4では特にその制限がなくなった
バックグラウンドでのfetch対応(grace)● V3まではクライアントとバックエンドのスレッドが同じだったため
最初にアクセスしてきたクライアントがバックエンドにフェッチする必要があった● V4でその制限がなくなった
VSL Query Expressions
VSL Query Expressions● 非常に強力なログのフィルタリング機能● すごく簡単にいうとこんな絞り込みが出来る
○ 1秒以上かかった若しくはエラー出したもの○ ESIのサブリクエストで1秒以上かかったもの
● 2つの機能で構成されている○ VSLのグルーピング
■ リクエスト・1行毎などの単位(後述)○ グルーピングされたログに対してのフィルタリングクエリ
VSLのグルーピング
● varnishの生ログ(VSL)は非常に強力○ どのアクションを呼んだかなど通常のMWのデバッグレベルの情報○ VSLを整形することで各コマンドの出力としている(varnishncsaなど)
● しかし情報過多で人類には早過ぎる○ というかグルーピングされていないのが辛い
● なので普通は整形されたコマンドを使う
■Version3ログ例
13 RxHeader b Content-Length: 20 13 RxHeader b Connection: close 13 RxHeader b Content-Type: text/html; charset=UTF-8 13 Fetch_Body b 4(length) cls 0 mklen 1 13 Length b 20 13 BackendClose b default 11 SessionOpen c 192.168.1.199 35936 :80 11 ReqStart c 192.168.1.199 35936 549986251 11 RxRequest c GET 11 RxURL c /date.php 11 RxProtocol c HTTP/1.0 11 RxHeader c User-Agent: Wget/1.12 (linux-gnu) 11 RxHeader c Accept: */* 11 RxHeader c Host: 192.168.1.44 11 RxHeader c Connection: Keep-Alive 11 VCL_call c recv lookup
VSLのグルーピング
● Varnish4ではvarnishlogでも分かりやすいグルーピングが出来るようになった○ varnishlog -g <session|request|vxid|raw>
● 種類は4種類○ session○ request○ vxid○ raw
各グループの関係性
session● セッション単位でrequestをグルーピングする● 1セッションで複数のRequestがある場合は複数出力(keep-alive)● ログのprefixの[*]や[-]の個数はlevelを表す(raw以外のタイプで共通)
○ 深くなると[-4-]といった表示になる
* << Session >> 65539- Begin sess 0 HTTP/1- SessOpen 192.168.1.199 60878 :80 192.168.1.45 80 1398350189.793820 12- Link req 65540 rxreq- SessClose RESP_CLOSE 0.013- End** << Request >> 65540-- Begin req 65539 rxreq
lv=1 lv=2
lv=1
lv=2
request● 1つのHTTPのリクエストに関わるトランザクション(vxid)をグルーピングする● このグループタイプは論理的なもので特有の情報を持っているわけではない
○ トランザクションをまとめるためにある
* << Request >> 2- Begin req 1 rxreq- Timestamp Start: 1398350630.794942 0.000000 0.000000- Timestamp Req: 1398350630.794942 0.000000 0.000000…** << BeReq >> 3-- Begin bereq 2 fetch-- Timestamp Start: 1398350630.795294 0.000000 0.000000-- BereqMethod GET
lv=1
lv=2
lv=1
lv=2
vxid● 1つのトランザクション(vxid)をグルーピングする● あくまで1つのトランザクションのみなのでbereqなどの派生したトランザクション
は別のものと扱われる○ 全てlv1となる
* << BeReq >> 3- Begin bereq 2 fetch- Timestamp Start: 1398350650.914294 0.000000 0.000000- BereqMethod GET- BereqURL /es1.html
* << BeReq >> 5- Begin bereq 4 fetch- Timestamp Start: 1398350650.917951 0.000000 0.000000
lv=1
lv=1
lv=1
lv=1
raw● 生ログ表示
○ Version3の時と同じフォーマット■ 但しタグ名はだいぶ変わっている
● トランザクションに関わるデータとそうでないデータが含まれる○ vxid > 0はトランザクションに関わるデータ○ vxid==0はトランザクションに関わらないデータ
■ ヘルスチェックやexpireイベントのログなど
0 CLI - Rd ping 0 CLI - Wr 200 19 PONG 1398308779 1.0 3 Begin b bereq 2 fetch 3 Timestamp b Start: 1398308778.129624 0.000000 0.000000 3 BereqMethod b GET 3 BereqURL b /date.php
VSLグルーピングのまとめ
● 非常に難解だったVarnishの生ログをグルーピングすることで元の情報を損なわずに表示ができる
VSL Query● 先述した各グループ中にQueryにマッチするパタンがあれば出力する● 文法
○ [レコード] [演算子] [値]■ BerespStatus >= 500
● レコード○ {レベル}タグ:レコードのPrefix[フィールド]
■ {2+}Timestamp:Resp[2]● 演算子● 値● 論理演算子
{レベル}タグ:レコードのPrefix[フィールド]{2+}Timestamp:Resp[2]
● 省略可能● たとえばlv2を指定したい場合は{2}● ESIのようにlvが増える場合において2以上のように指定したい場合は{2+}
{レベル}タグ:レコードのPrefix[フィールド]{2+}Timestamp:Resp[2]
● 必須● 評価するタグを指定する
○ Timestamp○ ReqMethod○ RespHeader○ などなど
● 「*」を先頭・末尾・単一指定することが可能○ 先頭指定
■ *Header 末尾にHeaderが付くタグ全て○ 末尾指定
■ Resp* 先頭にRespが付くタグ全て○ 単一指定
■ * 全てのタグ
{レベル}タグ:レコードのPrefix[フィールド]{2+}Timestamp:Resp[2]
● 省略可能● タグのデータが「:」で区切られている場合でのKey
○ ヘッダに便利● 例 ReqHeader:User-Agent
{レベル}タグ:レコードのPrefix[フィールド]{2+}Timestamp:Resp[2]
● 省略可能● タグのデータがスペースで区切られている場合のインデックス番号
○ 先頭は1● たとえばTimeStampは以下の様なフォーマット
○ Resp: 1398360533.209337 0.496943 0.496843○ [Event]: [タイムスタンプ] [開始からの経過時間] [前のtimestampからの経過時間]
● レスポンスタイムを指定する場合は以下のようにする○ Timestamp:Resp[2]
演算子
● 数値(int, float)○ == != < <= > >=
● 文字列○ eq 一致○ ne 不一致
● 正規表現○ ~ 一致○ !~ 不一致
値
● Integer○ 整数型(signed)○ 評価するレコードがFloatの場合は一致しない
■ 0.9 > 0 は一致しない● Float
○ 浮動小数点型(sigined)○ 小数部がなくても「.」を含む場合はFloatになる(例: 1.)○ 評価するレコードが整数でも一致する
■ 9 > 0.5は一致する● String
○ 文字列型● Regular expression
○ 正規表現型(PCRE)
論理演算子
● not <expr>● <expr1> and <expr2>● <expr1> or <expr2>
クエリ例
● 1秒以上かかったリクエストを表示○ Timestamp:Resp[2] > 1.
● クッキーを含んでいないリクエスト○ not ReqHeader:cookie
● レスポンスのステータスが400以上○ RespStatus >= 400
● ESIのリクエストで1秒以上かかっているかステータスが500以上○ BerespStatus >= 500 or {2+}Timestamp:Resp[2] > 1.○ ※group指定はrequestであること
● User-AgentにiPhoneを含んでいて1秒以上かかってるもの○ ReqHeader:user-agent ~ “iPhone” and Timestamp:Resp[2] > 1.
VCLの変更
VCLの変更
● 3→4での変更点は非常に多い● 変更点を理解する上で抑えておきたいのは2点で
○ スレッドが分離されたことで独立性が高まった■ backendスレッドからreq.*にはアクセスできない■ clientスレッドからpipeを除いてbereq.*にはアクセスできない
○ Directorがvmodに移管された● 他の変更
○ 文法の細かい変更
V3とV4のVCLアクションの比較
変数の流れ
各アクションでアクセス可能な変数
V3まで便利につかえていた req.http.*が使えなくなっているのに注意が必要コード上はbackend_responseでreq.esiにアクセスできるような表記あるけど assertエラーになるので注意
各アクションでreturnした際に次に呼ばれるアクション/挙動
文法/動作上の変更点
● VCLの先頭に「vcl 4.0;」をつける必要がある● prefixにvclが付くサブルーチンを定義できなくなった(予約語)● vcl_fetchの変更
○ v3: vcl_fetch○ v4: vcl_backend_response
● vcl_errorの変更○ v3:vcl_error○ v4:vcl_synth / vcl_backend_error (fetch errorなど)
● error(XXX, YYY)の変更○ v3:error(404, ”Not Found”);○ v4:return(vcl_synth(404, ”Not Found”));
文法/動作上の変更点
● purgeの変更○ v3:purge○ v4:return(purge)
● removeがunsetに変更● ban_urlが無くなった● vcl_synthで使うobj.*がresp.*に● return(hit_for_pass)の変更
○ v3:return(hit_for_pass);○ v4:set beresp.uncacheable = true;
return(deliver);
文法/動作上の変更点
● vcl_recvのreturn(lookup)がreturn(hash)に● vcl_hashのreturn(hash)がreturn(lookup)に● vcl_passのreturn(pass)がreturn(fetch)に● vcl_recv呼び出し前にX-Forwarded-forを自動的につけるように● vcl_recv呼び出し後にAccept-Encodingの正規化を自動的にするように
○ gzipを含む場合はgzipに○ gzipを含まない場合はunset
変数の変更点
● 新規○ bereq.backend○ bereq.retries○ bereq.uncacheable○ bereq.xid○ beresp.uncacheable○ obj.uncacheable○ req.ttl
変数の変更点
● 削除○ beresp.backend.port○ beresp.saintmode○ obj.lastuse○ req.grace
変数の変更点
● 変更○ req.request -> req.method○ bereq.request -> bereq.method○ beresp.response -> beresp.reason○ obj.response -> obj.reason○ resp.response -> resp.reason○ server.port -> std.port(server.ip)○ req.backend_healthy -> std.healthy(backend)○ req.backend -> req.backend_hint○ beresp.storage -> beresp.storage_hint○ obj.hits -> obj.hits(読み取り専用に変更)
● V4では組み込みのdirectorはなくなりvmod化された(vmod_directors)● 使い方がかなり変更されてvcl_initで初期化、関数で取得といった流れになる● directorの定義のところにロジックを入れられるので環境によってbackendを
調整する必要がある場合などに便利
Directorの変更
backend ws01_imgw {.host="192.168.1.100";}backend ws02_imgw {.host="192.168.1.101";}
director ws random { {.weight = 5;.backend=ws01_imgw;} {.weight = 5;.backend=ws02_imgw;}}
sub vcl_recv{ set req.backend = ws;...
vcl 4.0;import directors;
backend ws01_imgw {.host="192.168.1.100";}backend ws02_imgw {.host="192.168.1.101";}
sub vcl_init{ new ws = directors.random(); ws.add_backend(ws01_imgw, 1.0); ws.add_backend(ws02_imgw, 1.0);}sub vcl_recv{ set req.backend_hint = ws.backend();...
Directorの変更
● vmod化されたdirectorの振り分けアルゴリズム○ roundrobin○ fallback○ hash○ random○ (DNSはなくなった)○ (clientの代替にhashを使う)
● .add_backend()について○ hash,randomは第二引数に振り分けの重みを指定する
■ XXX.add_backend(YYY, 1.0);● .backend()について
○ hashは引数に振り分けのキーを指定する■ XXX.backend(req.http.cookie);
起動オプションの変更
起動オプションの変更
● varnishdの指定○ -w min[,max[,timeout]]がなくなった
■ -p thread_pool_(min|max|timeout)=XXXに書き換え■ 多分defaultファイルをそのままコピーして動かそうとして
一番嵌るポイント
起動オプションの変更
● 追加○ ban_lurker_age○ ban_lurker_batch○ busyobj_worker_cache○ cli_limit○ pool_req○ pool_sess○ pool_vbc○ pool_vbo○ sigsegv_handler○ vsl_space○ vsm_space
起動オプションの変更
● 追加○ tcp_keepalive_intvl○ tcp_keepalive_probes○ tcp_keepalive_time○ thread_queue_limit○ timeout_req○ vcc_unsafe_path○ max_retries○ vcc_allow_inline_c
起動オプションの変更
● 変更○ diag_bitmap
■ debug (指定方法が変わってるので注意)○ esi_syntax
■ feature (指定方法が変わってるので注意)○ gzip_stack_buffer
■ gzip_buffer○ vcl_trace
■ vsl_mask (指定方法が変わってるので注意)○ thread_pool_workspace
■ workspace_thread
起動オプションの変更
● 変更○ sess_workspace
■ workspace_backend■ workspace_client■ workspace_session
○ sess_timeout■ timeout_idle
○ session_linger■ timeout_linger
○ thread_pool_purge_delay■ thread_pool_destroy_delay
起動オプションの変更
● 削除○ expiry_sleep○ gzip_tmp_space○ gzip_window○ log_hashstring○ log_local_address○ queue_max○ saintmode_threshold○ shm_workspace○ thread_pool_add_threshold
ほか
セキュリティ対策
● inline-Cがデフォルト無効に○ 使用する場合はvcc_allow_inline_cをonに
● VMODがリクエストボディへのアクセスが可能に○ POSTリクエストを舐めることでまずいものをクリーンアップするなど○ 試しにreq.bodyにアクセスするvmodを作ってみたけど数行レベル簡単
累積バグが解消されている
● 今まで修正はされていたもののリリースには含まれていなかったバグ修正がほぼ取り込まれています
● たとえば○ syntheticでASCIIコード以外が文字化けするバグ (#545)○ vclをdiscardしてもヘルスチェックが止まらないバグ(#1141)
● などが直っています
いろいろ書いてきましたが
やっぱり使ってみないとわからないよね
Varnish4をとあるサイトに導入
● リリースされた数日後に投入● 趣味で手伝っている画像投稿系サイトのappとimgの前段にいれてみた● 中規模ぐらいのサイト● app側はmalloc img側はpersistentストレージ● ハマった点はいくつかあるものの安定運用中
Varnish4の安定性について
● メジャーの最初のものだったので盛大にバグを踏むかなとおもったが頭を抱えるようなバグはなかった○ Amedia ASとRedpill Linpro ASの実トラフィックを流してテストを行ってい
たとのこと
Expiresの計算が楽に
● こういうケース○ set resp.http.Expires = now + 30d;
● V3○ Expires: 1398593739.120
● V4○ Expires: Sun, 27 Apr 2014 10:16:35 GMT
● 内部でfloat型に扱いが変更にならないようになった
varnishstatコマンドがめっちゃ見やすく
パラメータの説明が出るように(一部)
コマンド関連
● varnishstat○ hit-rateが出なくなった(これパッチ投げようかな・・・)○ statの名前が変わっているので監視には注意
● varnishncsa○ %Dの表示が変わった
■ v3: 3.004772 (秒単位)■ v4: 3009227.037430 (μ秒単位)
● varnishhist○ -Pパラメータで任意のヘッダを指定可能に
コマンド関連
● varnishsizes○ varnishhist -P sizeに統合
● varnishreplay○ パッケージには含まれていないがコードはあるのでビルド漏れ?
レスポンスタイムとか
● varnishhist見ててあれ?遅くなったとおもって見てた○ 表示上は桁オーダー単位で遅く?
● とりあえずログを出しつつ確認
3.0.5
4.0.0
レスポンスタイムとか
● とりあえずログを出しつつ確認(ab)○ 非力な本番だったので取り敢えずそんな差があるのかぐらいの簡易な確認○ v3(-n100 -c1):Requests per second: 12.79 [#/sec] (mean)○ v4(-n100 -c1):Requests per second: 12.49 [#/sec] (mean) ○ v3(-n1000 -c10):Requests per second: 23.98 [#/sec] (mean) ○ v4(-n1000 -c10):Requests per second: 24.52 [#/sec] (mean)
● ぶっちゃけ誤差● 多分内部で使ってる時間のカウンタが
変わった
3.0.5
4.0.0
テストURLのみで絞り込み
persistentストレージのio負荷軽減
3.0.5
4.0.0
write時のリクエストサイズが大きくなりiops低減
persistentストレージの動作変更
● ストレージを使い切った場合の動作● V3まで
○ 先頭siloがexpireしている場合■ 特に問題なく動作
○ 先頭siloがexpireしていない場合■ 再起動して先頭からsiloを幾つか開放して使用
● V4○ 先頭siloがexpireしている場合
■ 特に問題なく動作○ 先頭siloがexpireしていない場合
■ transientストレージを使う(再起動しない)● transientはサイズ制限したほうが無難
directorのハッシュ分散が同じにならない
● vmod化される際に内部のロジックが少し変わっていて同じ値を入れても同一サーバに振り分けされるとは限らない
● 以下の場合で並行稼動or移行には手順・構成の考慮が必要になります○ 多段構成を組んでいる
■ objectが下位階層で重複するので全体のヒットレートが落ちる■ ban/purgeを行う際に分散を前提として流し込む場合消しきれない
○ cookie persistenceのような使い方■ 並行稼動させるとpersistenceにならない
beresp.ttlの罠
● とりあえずキャッシュがしたいときはberesp.ttl=1d;のようなコードを書くと思いますがV4ではberesp.http.ageの評価をするようになっており意識しないとキャッシュできなくなります○ キャッシュ出来ないケース
■ beresp.http.Age >= beresp.ttl○ キャッシュできるが想定より短い
■ beresp.http.Age分キャッシュが短い○ 想定通りのTTL
■ beresp.http.Ageが含まれない● 一応これで回避は出来る
○ set beresp.ttl = std.duration(beresp.http.age+"s",0s) + beresp.ttl;■ ttlにAgeぶんを足し込む
○ スマートな方法ないかなーと探し中
beresp.uncacheableの罠
● 今回追加された変数にberesp.uncacheableという注意が必要なものがある● uncacheableとttlの組み合わせで以下のような動きになる
○ beresp.uncacheable=false beresp.ttl=120s (Ageはなし)■ 120秒キャッシュ
○ beresp.uncacheable=true beresp.ttl=120s (Ageはなし)■ 120秒hit-for-pass(期間中常にmiss)
● たとえばcache-control: no-storeのものはuncacheable=trueに設定される● 強制的にキャッシュしたい場合はuncacheableをfalseにする必要がある
確認しているバグっぽいやつ
● vcl_purgeでのreturn値がfetch/synthを指定できるが両方ともsynthになる● backend_responseでreq.esiにアクセスするとassert error
○ #1489● poolに戻されたスレッドがカウンタ上KILLされても開放されない
○ #1490○ とりあえず生成が走らないように十分なスレッドを最初から確保しとくといい
● persistentストレージのサイズがまれに指定サイズ確保できない(V3のときから)● varnishreplayのビルド