No.17 February 4, 2009 ESH EXPERT No.133 …ESH EXPERT 4/12 労働災害の真相...

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<strong>No.17 February 4, 2009</strong> ESH EXPERT 先日、2013年に話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」が発表されました。年間大 賞に選ばれたのは「じぇじぇじぇ」、「倍返し」、「今でしょ!」、「お・も・て・な・し」の4つで、史上最 多の受賞だそうです。 確かにこれらの言葉は今年さまざまな場面で耳にしました。私は趣味でママさんバレーをしているの ですが、大会の選手宣誓では「やられたらやり返す倍返しの精神で」というフレーズがお決まりとな っていました。 何気ない会話の合間にこうした言葉が挟まれると場が和んだり、会話が広がったりと世間に与えた 影響は大きかったと思います。 それにしても「~大賞」が発表され始めると、年の瀬であることを感じますね。公私共に慌しいと思 いますが、思わぬ怪我や病気をしないようお気をつけください。(門) おたより おたより おたより おたより 環境安全衛生のオンライン情報マガジン No.133 December 4, 2013 テレビ、冷蔵庫などの廃 プラ燃え黒煙数十メート ルに 早朝の千葉・市原 (11/19) http://www.esh.co.jp 出版のお知らせ 出版のお知らせ 出版のお知らせ 出版のお知らせ 本メルマガでお伝えしている労働災害の書類送検事例とその解説を纏めた書籍が出版されまし た。 送検理由に学ぶ安衛法の理解 送検理由に学ぶ安衛法の理解 送検理由に学ぶ安衛法の理解 送検理由に学ぶ安衛法の理解 ~労働安全衛生コンプライアンス・CSR対策の決め手~ ~労働安全衛生コンプライアンス・CSR対策の決め手~ ~労働安全衛生コンプライアンス・CSR対策の決め手~ ~労働安全衛生コンプライアンス・CSR対策の決め手~ 出版社:労働調査会 価:1,575円(税込) 何をしたから送検されたのか?、何をしなかったから送検されたのか? 広範で難解な労働安全衛生法を労働災害や書類送検の事例から学べるよう編集しました。 コンプライアンスとCSRの強化に、是非ともご活用ください。 → 詳細は次の出版社のサイトをご覧ください。 http://www.chosakai.co.jp/purchase/books/syousai/1394.html

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  • No.17 February 4, 2009

    ESH EXPERT

    先日、2013 年に話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」が発表されました。年間大賞に選ばれたのは「じぇじぇじぇ」、「倍返し」、「今でしょ!」、「お・も・て・な・し」の 4 つで、史上最多の受賞だそうです。

    確かにこれらの言葉は今年さまざまな場面で耳にしました。私は趣味でママさんバレーをしているのですが、大会の選手宣誓では「やられたらやり返す倍返しの精神で」というフレーズがお決まりとなっていました。

    何気ない会話の合間にこうした言葉が挟まれると場が和んだり、会話が広がったりと世間に与えた影響は大きかったと思います。

    それにしても「~大賞」が発表され始めると、年の瀬であることを感じますね。公私共に慌しいと思いますが、思わぬ怪我や病気をしないようお気をつけください。(門)

    ◆◆◆◆おたよりおたよりおたよりおたより

    環境安全衛生のオンライン情報マガジン

    No.133 December 4, 2013

    テレビ、冷蔵庫などの廃

    プラ燃え黒煙数十メート

    ルに 早朝の千葉・市原

    (11/19)

    http://www.esh.co.jp

    ◆◆◆◆出版のお知らせ出版のお知らせ出版のお知らせ出版のお知らせ

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  • ESH EXPERT 2/12

    ◆◆◆◆新着情報新着情報新着情報新着情報

    ◆◆◆◆今日の言霊今日の言霊今日の言霊今日の言霊

    ストレスの多い読者様の心を癒し勇気づけるためのこのコーナー、117 回目の言葉は、

    万策尽きた時、あきらめないという名案がある万策尽きた時、あきらめないという名案がある万策尽きた時、あきらめないという名案がある万策尽きた時、あきらめないという名案がある

    自立型人材の育成、組織活性化や新規事業立ち上げなどで活躍し、「仕事が夢と感動であふれる 5 つの物語」などの著者でもある福島正伸氏の言葉です。

    私を含めて多くの人は、万策尽きる前に諦めてしまいますよね。でも、そこから頑張れるか否かが成否を分けるのですよね。

    同氏のキャッチフレーズは、「夢しか実現しない」です。

    ■「環境人材」の育成を目指す企業向け環境セミナー

    12/2・環境省は環境人材育成コンソーシアム(EcoLeaD)と連携し、企業の環境担当者等を主な対象とした環境セミナー及び研究交流会を開催することを発表しました。

    エコプロダクツ展などで開催されます。

    https://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17446

    ■送気マスクの適正な使用等について

    10/29・厚生労働省は、送気マスクの適正な使用法について業界団体等に通達を出しました。

    送気マスクを使用する事業所の方は必見です。

    http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-54/hor1-54-55-1-0.htm

  • ESH EXPERT3/12

    ◆◆◆◆環境不祥事の教訓環境不祥事の教訓環境不祥事の教訓環境不祥事の教訓

    ◆硫酸 1530 リットル、海に流出・酒田共同火力 タンクから漏えい、影響確認されず/山形 (11/22)

    酒田共同火力発電は 21 日、酒田市宮海の同社構内タンクから濃度 95%の硫酸約 1530 リットルが漏れ、約 1.8 キロの雨水排水溝を通って酒田北港内の日本海に流出したと発表した。漏えいを確認したのは 20 日正午前。同社はその後の水素イオン指数(pH)測定や海域の目視で、海洋生物などへの影響は確認されていないとしている。

    同社によると、漏えいに気付いたのは 20 日午前 11時 20分ごろ。月 1回の自主測定で構内の雨水排水濃度を測った際、通常の「pH7」ではなく酸性を示す「pH3」の異常値を検出。構内を点検したところ、2号硫酸タンク周辺の地面が黒っぽく変色しているのを発見。タンクのバルブと配管のつなぎ目部分から漏れていた。

    濃硫酸は、石炭燃焼時に発生する排煙の硫黄酸化物を吸着する装置で使用。タンク内の全容量約 6400 リットルのうちの約 1530 リットルが流出した。漏えい速度などから、18日昼ごろに漏れ始めたと推測されている。原因は特定されていないが、つなぎ目部分のパッキン(テフロン樹脂製、直径約20 センチ、厚さ約 5 ミリ)が劣化していた可能性があるという。パッキンを最後に交換したのは 2005 年だった。

    同社は発見後、タンク内の残量分を隣のタンクに移動。排水溝が地下埋設型のために中和処理ができず、工業用水と海水の計約 40 トンを排水溝に流して希釈した。酒田海上保安部や県、消防など関係機関に連絡し、21 日に岸壁の排水口など 6 カ所でpH測定した結果、いずれも正常値だったという。

    同社の管理部長らは 21 日、酒田市役所で記者会見を開き「ご心配、お騒がせし、申し訳ない」などと陳謝。毎日の構内点検や月 1回の排水pH測定、2 年に 1度の定期点検などを行っていたが、降雨などで発見が遅れたと釈明した。再発防止策として、タンク周辺の雨水排水を処理機能がある別系統に切り替えることなどを挙げた。

    ◆解説

    タンクと配管の継ぎ目からの漏えい事故です。

    記事では「パッキン」と記していますが、「ガスケット」が正解です。パッキンとガスケットの相違は次のとおりです。

    動くところに使われるシール・・・・・パッキン

    動かないところに使われるシール・・・ガスケット

    配管のフランジのシールは、動かない箇所ですので、ガスケットとなります。

    ガスケットの劣化が原因だと推察されていますが、ガスケットの寿命は、使用化学物質、温度、締め付け圧力により異なり、その判断は難しいようです。予防保全が重要なことはわかっていても、周期を定めて交換することは現実には難しいことでしょう。

    それだけに、日常点検が重要で、突然に大量の漏えいが起こることはなく、滲みや滴下を見逃さない点検が重要となります。

    欧米の環境監査員と一緒に仕事をすると、地面や床面の滲みやシミにとても敏感なことを感じます。

    多くの組織がタンクの日常点検を実施していますが、形骸化しないよう留意したいものです。

    ★★★★ベストプラクティスベストプラクティスベストプラクティスベストプラクティス

    漏洩に気付いたのは、月 1回の自主測定で構内の雨水排水濃度を測定した際であったことが記されていますが、これは見習うべき慣習です。

    多くの水質事故は、雨水溝より構外に流出していることは、ESH エキスパートでも頻繁にお知らせしていますが、雨水溝を確実に点検している組織は、あまり多くはありません。

    雨水溝には、油分離槽を設け、事業所のリスクに応じてpHを連続監視することが望ましいものです。

    最低でも雨水ルート図を作成し、放流口の月例点検は実施したいものです。

    なお、日常点検、月例点検、パトロールや監査の際には、必ずpH 試験紙を持参することも推奨します。

    また、その際には、降雨時以外に雨水溝に水等が流れていないことも確認してください。

    タンクや雨水溝の管理を強化して、水質事故を防止しましょう。

  • ESH EXPERT 4/12

    ◆◆◆◆労働災害の真相労働災害の真相労働災害の真相労働災害の真相

    廃棄物の破砕機による 2 件の死亡災害が発生しています。

    ◆転落:破砕機に 作業員が死亡/京都 (11/21)

    20日午後3時ごろ、京都市伏見区久我西出町の産廃処理会社「京環」のリサイクル施設で、プラスチック製品の破砕作業をしていた社員(52)が稼働中の破砕機の内部に転落。プラスチックを裁断するローラーに巻き込まれ間もなく死亡した。

    向日町署の調べでは、男性は、破砕機の中に詰まった金属片様のものを取り除くため、破砕機の上部(直径約4メートル)に足をかけて作業をしているうち、誤って巻き込まれたらしい。

    事故当時、男性は同僚の40代男性社員と2人で作業をしていた。向日町署は、障害物の除去時に電源を切る社内規定があったかどうかも含め、業務上過失致死容疑で捜査している。(毎日新聞)

    ◆三条市清掃センターで点検作業中の社員が動き出したごみ破砕機に下半身をはさまれて死亡 (11/21)

    21 日午後 2 時 43分ころ、三条市が清掃センター=三条市福島新田=の業務を委託している三条エコクリエイション株式会社=同市旭町 2=の社員(21)がごみ破砕機の点検を行っていたところ、破砕機が動き出して下半身をはさまれ、死亡した。

    事故が発生して清掃センターから消防に出動を要請し、レスキュー隊が救助にあたるとともに、済生会三条病院の医師が現場で処置にあたり、同病院に搬送したが午後 4 時 47分、死亡が確認された。(ケンオー・ドットコム)

    ◆解説

    破砕機による非定常作業時の事故は過去にも数多く発生しており、その教訓が活かされず、とても残念です。

    「安全規則は先人の血で書かれた文字である」という言葉がありますが、二つの適用法令が順守されていれば防げる事故でした。

    一つは、何度もお伝えしている労働安全衛生規則第 108条です。

    (刃部のそうじ等の場合の運転停止等)

    第 108 条 事業者は、機械の刃部のそうじ、検査、修

    理、取替え又は調整の作業を行なうときは、機械の運転

    を停止しなければならない。ただし、機械の構造上労働

    者に危険を及ぼすおそれのないときは、この限りでな

    い。

    2 事業者は、前項の規定により機械の運転を停止した

    ときは、当該機械の起動装置に錠をかけ、当該機械の起

    動装置に表示板を取り付ける等同項の作業に従事する

    労働者以外の者が当該機械を運転することを防止する

    ための措置を講じなければならない。

    機械を停止し、誤って起動されないように起動装置に錠を掛け、表示をする。ロックアウト・タグアウトの徹底が不可欠です。

    破砕機に限らず刃部を有する機械に対しては、手順と教育訓練の充実を図りたいものです。

    ★★★★関係関係関係関係法令法令法令法令

    京都市の事故では、もう一つの重要な労働安全衛生規則の条項が適用されます。

    第九章 墜落、飛来崩壊等による危険の防止

    第一節 墜落等による危険の防止

    (煮沸槽等への転落による危険の防止)

    第 533 条 事業者は、労働者に作業中又は通行の際

    に転落することにより火傷、窒息等の危険を及ぼすおそ

    れのある煮沸槽、ホツパー、ピツト等があるときは、当該

    危険を防止するため、必要な箇所に高さが75センチメ

    ートル以上の丈夫なさく等を設けなければならない。た

    だし、労働者に安全帯を使用させる等転落による労働者

    の危険を防止するための措置を講じたときは、この限りで

    ない。

    「火傷、窒息等の危険を及ぼすおそれ」の「等」には、中毒、機械への巻き込まれ等が含まれます。(解釈例規より)

    さくの高さが75cmと具体的に定められていることにも注意が必要です。

    「煮沸槽等」という条文のタイトルから、多くの組織が見落としがちな規則ですので注意してください。

  • ESH EXPERT5/12

    ◆◆◆◆環境事故・ニュースレポート環境事故・ニュースレポート環境事故・ニュースレポート環境事故・ニュースレポート

    ◆亜鉛など含む沈殿物が流出 米沢の鬼面川、水質に異常なし/山形 (11/16)

    15 日午前 9時 50分ごろ、米沢市入田沢の旧八谷鉱山で、汚水処理中の作業員がポンプ操作を誤り、亜鉛や鉄などを含んだ沈殿物約 20立方メートルが鬼面川に流出した。国土交通省山形河川国道事務所が同市と川西町の3 カ所で水質検査を実施、いずれも異常はなかった。

    同事務所と、旧八谷鉱山を管理する資源環境センター(東京都千代田区)によると、坑道から流れ出る水を化学処理し、沈殿物をポンプで堆積場所に送る際、ポンプが別の管に接続されていたため川に流れ出た。作業員は約 15分後に誤りに気付き、ポンプのスイッチを切った。

    同センターによると、化学処理された沈殿物は固まっており、水に溶けにくい状態という。

    同事務所は同日午後 4時、災害対策支部を設置した。16日以降も水質検査を続ける。(山形新聞)

    ◆ローリー突然後退、横転 灯油流出、けが人なし/札幌(11/20)

    20日午前11時5分ごろ、札幌市手稲区の市道で同市手稲区の男性運転手(73)のタンクローリーが給油中に突然後退し、付近の住宅の塀と電柱に相次いで衝突して横転。積載していた灯油約50リットルが流出した。けが人はいなかった。

    札幌手稲署によると、現場は緩やかな坂。男性は近くの住宅の灯油タンクに給油している最中で、タンクローリーが約50メートル後退し、塀などにぶつかったという。

    この事故で付近は午後1時現在、通行止めとなっている。 (北海道新聞)

    ◆硫酸 1530 リットル、海に流出・酒田共同火力 タンクから漏えい、影響確認されず/山形 (11/22)

    酒田共同火力発電は 21 日、酒田市宮海の同社構内タンクから濃度 95%の硫酸約 1530 リットルが漏れ、約 1.8 キロの雨水排水溝を通って酒田北港内の日本海に流出したと発表した。漏えいを確認したのは 20 日正午前。同社はその後の水素イオン指数(pH)測定や海域の目視で、海洋生物などへの影響は確認されていないとしている。

    同社によると、漏えいに気付いたのは 20 日午前 11時 20分ごろ。月 1回の自主測定で構内の雨水排水濃度を測った際、通常の「pH7」ではなく酸性を示す「pH3」の異常値を検出。構内を点検したところ、2号硫酸タンク周辺の地面が黒っぽく変色しているのを発見。タンクのバルブと配管のつなぎ目部分から漏れていた。

    濃硫酸は、石炭燃焼時に発生する排煙の硫黄酸化物を吸着する装置で使用。タンク内の全容量約 6400 リットルのうちの約 1530 リットルが流出した。漏えい速度などから、18日昼ごろに漏れ始めたと推測されている。原因は特定されていないが、つなぎ目部分のパッキン(テフロン樹脂製、直径約 20 センチ、厚さ約 5 ミリ)が劣化していた可能性があるという。パッキンを最後に交換したのは 2005 年だった。

    同社は発見後、タンク内の残量分を隣のタンクに移動。排水溝が地下埋設型のために中和処理ができず、工業用水と海水の計約 40 トンを排水溝に流して希釈した。酒田海上保安部や県、消防など関係機関に連絡し、21日に岸壁の排水口など 6 カ所でpH測定した結果、いずれも正常値だったという。

    同社の管理部長らは 21 日、酒田市役所で記者会見を開き「ご心配、お騒がせし、申し訳ない」などと陳謝。毎日の構内点検や月 1回の排水pH測定、2 年に 1度の定期点検などを行っていたが、降雨などで発見が遅れたと釈明した。再発防止策として、タンク周辺の雨水排水を処理機能がある別系統に切り替えることなどを挙げた。 (山形新聞)

    ◆水漏れ:大分市役所の機械室から発生/大分 (11/23)

    22日午前8時40分ごろ、大分市役所の2~5階の機械室から水漏れが発生した。2、3階ではフロアに浸水し、一時、業務端末の一部が使えない状態となった。来庁者への大きな影響はなかった。

    市管財課によると、暖房の空調設備試運転のため、各階の空調機改修工事を実施。これに伴い水を抜いていた冷温水配管に水張りをしたところ、水を止める弁の老朽化で止水できなかった。2階の国保年金課などに約3センチ水がたまり、同課収納担当班の業務端末19台中12台が使用できなくなった。(毎日新聞)

  • ESH EXPERT 6/12

    ◆排出ダイオキシン、基準値の10倍 大津市の焼却炉

    (11/26)

    大津市膳所上別保町の市環境美化センターにある焼却炉2基のうち、2号炉から排出されるダイオキシンが、国の基準値を約10倍上回っていたことがわかり、市が25日発表した。市は2号炉の操業を停止し、原因や大気などへの影響を調べている。

    市によると、今年8月の定期検査で、2号炉の排ガスから、毒性のあるダイオキシンが1立方メートル当たり50ナノグラム(基準値は5ナノグラム)検出された。市は、ダイオキシンなどの排出を防ぐ煙突付近のフィルターが破れていた恐れがあるとみて調べたが、設備に異常はなかった。

    市は、ダイオキシンと同様に不完全燃焼が原因で増加する一酸化炭素などが基準値を下回っていることから、「検査結果の信頼性に疑問もある」とし、再検査を実施している。周辺への影響については、「検査結果の数値のダイオキシンが放出されても、大気で薄められるため近隣住民への健康に影響を与えることはない」としている。(msn産経ニュース)

    (続報)別炉から基準4.5倍のばいじん 大津市ごみ処理施設 (11/29)

    国の基準を超えるダイオキシン類が焼却炉の排ガスから検出された大津市のごみ処理施設「市環境美化センター」(同市膳所上別保町)で、別の炉から国の基準の約4.5倍のばいじんが検出されたことが28日、分かった。フィルターに穴が開いていたのが原因で、市は補修を急ぐ。

    ばいじんが検出されたのは同センターの1号炉で、19日に採取した排ガスから、1立方メートルあたり0.67グラム(基準値は0.15グラム)のばいじんが26日に検出された。市は同日から1号炉の運転を停止して点検したところ、バグフィルター(ろ過式集塵(じん)装置)に穴が見つかった。ばいじんは、その穴から出たとみられる。

    市は28日、地元住民でつくる環境整備委員会に状況を説明した。今後補修を行い、ダイオキシン類を含めて再測定する。運転再開は早くても12月中旬以降となる見通し。同センターでは2基の焼却炉で1日150トンのごみを焼却している。ダイオキシン類が検出された2号炉も22日から停止しており、市は近隣市町にごみの焼却を依頼する。(京都新聞)

  • ESH EXPERT7/12

    ◆◆◆◆労働災害レポート労働災害レポート労働災害レポート労働災害レポート

    ◆テレビ、冷蔵庫などの廃プラ燃え黒煙数十メートルに 早朝の千葉・市原 (11/19)

    19日午前7時20分ごろ、千葉県市原市引田の産業廃棄物回収業者の敷地から黒煙が上がっていると119番があった。

    近くの会社の従業員によると、積み上げてあったテレビや冷蔵庫などの廃プラスチックが燃えており、黒煙は数十メートルの高さに上った。

    市原市消防局や市原署によると、けが人はいない。周辺に住宅はなく、避難措置は取っていない。(msn産経ニュース)

    ◆作業事故で1人死亡/栃木 (11/20)

    20 日午前9時 15 分ごろ、小山市の作業現場で重機2台が接触し、会社員(47)が頭などを打ち、午前 10 時 57 分に搬送先の病院で死亡が確認された。

    小山署によると、現場では重機2台で盛り土作業中だった。同署で原因を調べている。(下野新聞)

    ◆仮置き場で作業員死亡 伊達でユニック車の下敷き/福島 (11/20)

    19日午後3時20分ごろ、伊達市月舘町御代田字屏風岩の除染廃棄物を保管する仮置き場で、同市、除染作業員(46)がユニック車の下敷きになっているのを通行人が発見、110番通報した。男性は病院に運ばれたが死亡が確認された。伊達署は労災事故として調べている。

    同署によると、男性は同市月舘町の国道349号の除染作業で出た残土をユニック車で仮置き場に搬送中、横転したユニック車の下敷きになったとみられる。事故当時、男性は1人で作業していたという。 (福島民友ニュース)

    ◆転落:破砕機に 作業員が死亡/京都 (11/21)

    20日午後3時ごろ、京都市伏見区久我西出町の産廃処理会社「京環」のリサイクル施設で、プラスチック製品の破砕作業をしていた社員(52)が稼働中の破砕機の内部に転落。プラスチックを裁断するローラーに巻き込まれ間もなく死亡した。

    向日町署の調べでは、男性は、破砕機の中に詰まった金属片様のものを取り除くため、破砕機の上部(直径約4メートル)に足をかけて作業をしているうち、誤って巻き込まれたらしい。

    事故当時、男性は同僚の40代男性社員と2人で作業をしていた。向日町署は、障害物の除去時に電源を切る社内規定があったかどうかも含め、業務上過失致死容疑で捜査している。(毎日新聞)

    ◆三条市清掃センターで点検作業中の社員が動き出したごみ破砕機に下半身をはさまれて死亡 (11/21)

    21 日午後 2 時 43分ころ、三条市が清掃センター=三条市福島新田=の業務を委託している三条エコクリエイション株式会社=同市旭町 2=の社員(21)がごみ破砕機の点検を行っていたところ、破砕機が動き出して下半身をはさまれ、死亡した。

    事故が発生して清掃センターから消防に出動を要請し、レスキュー隊が救助にあたるとともに、済生会三条病院の医師が現場で処置にあたり、同病院に搬送したが午後 4 時 47分、死亡が確認された。

    この事故について国定勇人三条市長はコメントを発表した。コメントは次の通り。

    このような死亡事故が発生し、非常に残念でなりません。事故発生の原因等詳細については、三条警察署や運転業務に当たっていた三条エコクリエイション株式会社等で現在調査中です。

    私どもとしては、調査結果の報告はもとより、日々の運転に業務に当たり、万全を期すよう促すとともに、二度とこのような事故が発生しないように厳しく指導監督してまいりたいと考えております。(ケンオー・ドットコム)

    ◆土砂崩れ:作業員5人埋まり1人死亡 秋田・由利本荘 (11/21)

    21日午後3時半ごろ、秋田県由利本荘市矢島町元町の市道工事現場で、土砂が奥行き約40メートル、幅約70メートルにわたって崩れ、作業中の男女5人が生き埋めとなった。同市鳥海町の男性(65)が見つかったが、午後6時半、死亡が確認された。付近は昨年11月、雨で道路の一部が壊れて通行止めとなり、復旧作業を続けていた。17日夜から断続的に雨が降り、21日も朝から雨だった。県警は業務上過失致死傷の疑いを視野に捜査する。

    県警由利本荘署によると、生き埋めとなった5人は地元の建設会社「山科建設」の従業員という。また、5人とは別に、重機のオペレーターの男性(30)がけがをした。

    県などによると、現場付近は昨年11月下旬、雨で道路の一部が壊れて通行止めとなった。今年7月に仮設道路が完成し、片側交互通行にしながら地盤を固めるための復旧作業を進めていたという。

    事故当時、作業員計8人が市道の約15メートル下で重機などを使って作業していたところ、のり面が崩れ、うち5人が重機2台とともに土砂に埋まったという。

    秋田地方気象台などによると、現場付近では17日夜から断続的に雨が降っており、18日午後4時~21日午後4時の72時間雨量は113ミリを観測。気象台は18日午後11時25分に大雨警報を発令し、19日朝から大雨注意報に切り替え警戒を呼びかけていた。

    由利本荘署などによると、現場では警察や消防、陸上自衛隊秋田駐屯地など計220人態勢で救助を続けていたが、午後11時前、2次災害の恐れがあるとして中止を決定。22日早朝から再開するかどうか検討する。

  • ESH EXPERT 8/12

    5人とともに事故現場にいたが、助かった作業員3人からの聞き取り結果も明らかに。このうち事故発生時に重機に乗っていた男性は「音がして振り向くと斜面が動いているのが見えた。『山がきた』と周りに声を掛けると、現場にいた数人が走って逃げるのが見えた」などと話したという。残る2人は、1人は現場の土砂から離れた位置におり、1人は重機に乗っていたが無事だった。

    同社社長は「ご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。このような事故を二度と繰り返すことのないようさらに徹底した安全管理に取り組んでいきたい」と頭を下げた。(毎日新聞)

    ◆事故:工事車両後退、作業員が死亡−東区、吉井川堤防/岡山 (11/21)

    19日午後4時45分ごろ、東区九蟠の吉井川堤防工事現場で、工事車両のブルドーザーが突然動き出し、近くにいた南区宗津の建設作業員(64)がひかれた。男性は病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。

    岡山東署や工事を発注した岡山河川事務所によると、現場には5、6人の作業員がいた。作業終了後、現場にあったトラックのバッテリーが上がっていたため、男性ら3人が、ブルドーザーからバッテリーをつなげていたところ、ブルドーザーが何らかの原因で後ろに動いたという。同署が原因を調べている。(毎日新聞)

    ◆野田の工場爆発事故から1週間 近隣で続く復旧作業、原因解明は長期化か 千葉 (11/22)

    20人が死傷した千葉県野田市二ツ塚の「エバークリーン千葉リサイクルセンター」の爆発事故は、22日で発生から1週間を迎えた。多くの会社や民家が損壊し、住民らは現在も復旧作業に追われている。県警はこの日、東京都千代田区にある本社の家宅捜索を実施。当日にガソリンと軽油が混在した油を回収していたことも分かり、事故原因究明を急いでいるが、処理していた廃油の鑑定などには時間がかかることが予想されている。

    15日午後4時5分ごろ、自宅にいた男性(79)の耳に轟(ごう)音(おん)が響いた。「飛行機でも落ちたのか」。ほぼ同時に玄関のガラスなどが砕け散り、足下に気をつけながら急いで外に出てみると、約100メートル離れた工場から真っ黒な煙が立ち上っていた。「ただただ、びっくりした」と振り返る。

    1週間がたっても、家の所々にブルーシートが張られたまま。窓枠自体がゆがんだ場所もあるといい、「もうこんなことはないようにしてほしい」と疲れた表情を見せた。

    同市消防本部によると、窓ガラスや外壁が損傷するといった被害を受けた事業所・家屋は計99棟。同工場から約2.7キロ離れた民家でも被害が確認された。

    爆発現場の蒸留施設では、社員2人が死亡。近隣工場の作業員なども被害に巻き込まれ、重軽傷者は18人に及んだ。

    隣接する金属特殊加工会社「明豊エンジニアリング」の社長(79)は、無残な姿になった自社の工場を見上げ、ため息をついた。敷地内の2棟の壁や屋根が吹き飛び、操業はストップ。爆風で数メートル飛ばされた作業員もおり、5人が負傷した。

    現場は県南部の山あいにあり、市道は鳥海山北東の鳥海グリーンライン。近くにはスキー場などがある。(毎日新聞)

    (続報)秋田・土砂崩れ:工区外から崩落 市「安全確認、目視のみ」(11/26)

    秋田県由利本荘市の市道工事現場で土砂崩れが発生し、作業員5人が生き埋めになり、全員が死亡した事故で、工事発注者の市の担当者らが25日、記者会見。事故は工事区間外ののり面から崩れ、その後工事区間の一部ののり面も崩落したと説明した。

    工事現場は市道「鳥海グリーンライン」(全長4.2キロ)上で、昨年11月下旬に路面に亀裂が見つかり、道路の地盤となる盛り土を整備する工事が進められた。亀裂発生後、市は工事区間で地面を掘るボーリング調査を外部に委託していたが、土砂崩れが発生した工区外については目視で確認しただけだったという。

    工事は今月に入り、土を盛る作業と、末端で盛り土を支えるための「ふとんかご」と呼ばれる部分を設置する作業が行われてきたが、11日に現場で積雪を確認。施工業者の山科建設から市に「盛り土の強度が下がるため、土を盛る作業を中断したい」と申し入れがあり、協議の上、市は了承した。しかし、「ふとんかご」設置については、強度に影響を与えないとして作業が続けられていた。

    山科建設が作成した施工計画書では1時間降雨量が50ミリ以上を超えると作業を中断するという基準が設けられていたが、長時間の雨や雪解け水に対する基準は設けられていなかった。提出を受けた市もこの基準を了承していた。市建設管理課の佐々木藤悦課長は「今後、国と県に協力を仰ぎながら原因究明を進めたい」と述べた。(毎日新聞)

    (続報)秋田5人死亡土砂崩れ:「工区外の土砂、想定外」 建設会社が陳謝 (11/27)

    由利本荘市の市道工事現場で土砂崩れが発生し、作業員5人が埋まって死亡した事故を受け、工事を請け負っていた山科建設(由利本荘市矢島町)が26日、初めて記者会見を開いた。担当者は「工事区間外の土砂が崩れるのは想定外だった」と述べた。

    同社によると、工事区間の安全確認については、毎朝の作業前、土砂の動きを計測する動態調査を実施していた。一方、工区外については、市から受け取った断面図からは土砂崩れの危険性を示す円弧線はなく、安全と判断していたという。

    事故発生当日も朝に動態調査を実施し、異常は確認されなかった。午後は市の要望を受け、普段は実施していない現場下を流れる水路に泥水が流れ込まないための工事を行っていたという。

  • ESH EXPERT9/12

    県警の調べが終わった22日にようやく本格的な片づけを始めたが、操業再開の具体的なめどは立たないままだ。同社は特殊な技術を持っているため、取引相手からの電話も相次いでいるといい、「年内に稼働を再開できればいいが…」と漏らした。

    爆発のあった蒸留施設では、ガソリンスタンドなどから回収した廃エンジンオイルなどを遠心分離機にかけて不純物を除去し、蒸留して油を分離させる作業が行われていた。

    関係者によると、事故当日に取引先から回収した廃油にはガソリンと軽油が混じって販売できなくなった油が含まれていた。県警は回収時のチェック態勢など、安全管理に問題があった疑いがあるとみて、業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めている。

    爆発の原因特定には当時の作業状況の確認や、廃油の成分鑑定が必要になってくるが、現場にいた作業員は重傷を負い現在も治療中。鑑定作業にも時間がかかると予想される。県警幹部は「爆発に至るまでの再現実験も検討している」としており、全容解明は長期化の様相だ。(msn産経ニュース)

    ◆砺波で爆発2人重軽傷 環境調査会社 分析機器室で作業中 (11/23)

    22日午後3時35分ごろ、富山県砺波市千代、環境調査会社「環境理研」の分析機器室で爆発があった。作業をしていた社員の男性(54)が顔などに重傷、女性(36)が足に軽傷を負った。

    砺波署によると、分析機器室は3階建て建物の2階にあり、水質や土壌、大気などの分析や測定に使われる。事故当時、部屋には2人しかいなかったという。署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて2人やほかの社員から作業内容を聴くなどして原因を調べている。

    現場はJR城端線油田駅から北に4百メートルで、会社や民家が混在する地域。現場近くの会社に勤める男性(40)は「大きな音がしたので外を見たら、建物二階の窓ガラスがぱらぱらと外に落ちていくのが見えた。その後、建物の中で炎が上がるのが見えた」と話していた。(中日新聞)

    ◆鳥取市が鹿野の建設会社を指名停止/鳥取 (11/23)

    鳥取市は22日、労働安全衛生法違反容疑で鳥取労働基準監督署が書類送検した同市鹿野町鹿野の建設業「気高木工製作所」を25日から1カ月間の指名停止処分にした。同社と男性取締役(51)は、住宅の建築現場で胸の骨を折った男性従業員(24)が計14日間休んだにもかかわらず、同法で義務づけられた報告をしなかったとして、14日に書類送検された。(毎日新聞)

    ◆爆発:電磁鋼板加工工場で1人死亡2人やけど 北九州 (11/25)

    25日午後1時15分ごろ、北九州市八幡東区前田、新日鉄住金八幡製鉄所の敷地内にある電磁鋼板加工会社「日鉄住金電磁」の九州工場から「爆発が起きた」と119番があった。福岡県警や日鉄住金電磁によると、爆発で同社社員(33)が死亡し、35歳の男性社員が重いやけど、29歳の男性社員が軽いやけどを負った。県警は26日、現場検証をして詳しい原因を調べる。

    県警や同社によると、事故当時、男性社員7、8人で、電柱の変圧器の部品を作るために重ねた鋼板を「焼鈍炉(しょうどんろ)」と呼ばれるガス炉で焼き固める作業中だった。炉内に液化天然ガスを送る配管の一部が激しく焼けているといい、何らかの理由でガスに引火したとみられる。

    通常、1人が担当する炉の温度調整に3人が当たっていたといい、同社は炉に何らかの異常があったとみている。爆発した炉は1994年に設置し、これまで爆発事故はなかった。消火活動に当たった男性社員は「2、3回爆発音がした」と説明したという。死亡した男性は現場のリーダーだった。

    現場はJR八幡駅の北約1キロの工場地帯。工場は鉄骨スレート平屋(約2500平方メートル)。

    日鉄住金電磁は新日鉄住金の子会社。九州工場長(55)が25日、北九州市内で記者会見し「近隣住民や関係者の方々に多大なご心配をおかけして誠に申し訳ありません」と陳謝した。定期検査は年1回実施しているが、異常は確認されなかったという。原因について「現時点では何も分からない」と話した。(毎日新聞)

    ◆長野の工事現場で崩落、1人死亡 (11/26)

    26日午後4時15分ごろ、長野県伊那市長谷黒河内、国有林の治山工事現場で「土砂崩落があり、人が埋まったようだ」と119番があった。現場で岩盤の下敷きになっている男性が見つかり、死亡が確認された。伊那署は工事関係者の会社役員(54)とみて遺体の収容と身元確認を急いでいる。

    署によると、コンクリート製の堤防を造っていたところ、沢の斜面の土砂が縦約20メートル、横約10~15メートルにわたって崩れた。当時、死亡した男性を含め男性3人が作業をしていた。他の2人は無事が確認されている。

    国有林を管理する中部森林管理局南信森林管理署(伊那市)によると、工事は国の発注で、今年7月から来年3月下旬までの予定だった。(msn産経ニュース)

  • ESH EXPERT 10/12

    ◆タンク事故:3人死傷、自殺の工場長を書類送検 佐世保 (11/26)

    長崎県佐世保市の水産加工会社「昌丸(しょうまる)」(本社・佐賀県唐津市)佐世保営業所の地下タンクで硫化水素が発生し3人が死傷した事故で、長崎県警佐世保署は26日、事故後に自殺した工場長(当時64歳)を業務上過失致死傷容疑で地検佐世保支部に書類送検した。

    送検容疑は、5月30日、魚の廃棄物が入った地下タンクの清掃の際、換気などの安全管理を怠って硫化水素中毒で従業員3人を死傷させたとしている。うち1人が死亡、2人が意識不明の重体となったが、回復した。

    また、佐世保労働基準監督署は同日、清掃作業前に酸素と硫化水素の濃度測定を怠ったとして同社と工場長を労働安全衛生法違反容疑で書類送検した。(毎日新聞)

    ◆労働安全衛生法違反容疑でコンクリート製品製造会社などを書類送検/和歌山 (11/26)

    橋本労働基準監督署は25日、コンクリート製品製造業「関西ジオスター」(橋本市隅田町芋生)と同社製造課長(48)を労働安全衛生法違反容疑で和歌山地検に書類送検した。

    容疑は1月4日午前9時ごろ、同社工場で作業をしていた男性従業員(49)が、台につまずいて脇腹を打ち、ろっこつ骨折で休業4日以上となる労災事故があったにもかかわらず、同署に報告しなかったとしている。(毎日新聞)

    ◆事故:トンネル工事で2人死傷−日南の東九州道現場/宮崎 (11/26)

    25日午前8時半ごろ、日南市北郷町郷之原の東九州道「寺山第2トンネル」新設工事現場で、濁水処理設備(高さ4.5メートル、幅2.3メートル、奥行き7メートル)に設けられた昇降用の階段が落下。階段にいた会社員(63)が約4.5メートル下に落下し、病院に運ばれたが、全身を強く打って約2時間後に死亡した。一緒に作業していた同僚の男性(51)も手首の骨にひびが入るけが。

    日南署によると、設備は工事で出た水を浄化する装置。男性らは、設備から階段を取り外すため、準備中だったという。(毎日新聞)

    ◆配管破裂:北区役所で 職員が転倒し軽傷/兵庫 (11/27)

    26日午前9時25分ごろ、神戸市北区役所(同区鈴蘭台西町1)庁舎2階の社会福祉協議会事務室で、天井裏にある空調設備用の配管が破裂し、天井の一部が破損した。配管から漏れて床に流れ出した液体で、女性職員が足をすべらせて転倒し、頭に軽いけがを負った。設備は2007年から稼働していたといい、同区は破裂の原因を調べている。(毎日新聞)

    ◆アスファルト塊の下敷き 作業員が死亡/福岡 (11/28)

    28日未明、福岡県久留米市の工事現場で、パワーショベルで運んでいたアスファルトの塊が落下し、近くにいた作業員の男性が下敷きになって死亡した。

    男性(27)は病院に搬送されたが、その後、死亡が確認された。

    警察によると、落下したアスファルトは縦およそ 1 メートル、横幅がおよそ 2 メートル、厚さが 50 センチほどで別の作業員がパワーショベルを使ってダンプカーに載せようとしていたところ、突然、落下したという。

    事故当時、現場には 7 人の作業員がいたということで、警察は安全管理に問題がなかったか詳しく調べている。(RKB毎日放送)

    ◆事故:三菱マテリアルで 男性作業員2人重軽傷−−苅田/福岡 (11/28)

    27日午前11時10分ごろ、苅田町松山の三菱マテリアル九州工場で、コンデンサー高圧遮断器の点検中に遮断機から大きな火花が飛び散り、作業をしていた男性2人が重軽傷を負った。

    三菱マテリアルによると、けがをしたのは補修工事を請け負った岡住工業(本社・八幡西区)の社員(38)と下請け会社の社員(63)。1人は顔と両手足に、もう1人は背中にやけどを負った。命に別条はない。27日は鉄くずを砕く「スラグミル電気室」の高圧遮断器が老朽化したため補修を実施。部品を交換後、点検中に火花が出たという。

    三菱マテリアルは事故後に119番し、労働災害のため労働基準監督署にも連絡したが警察には連絡しなかったという。行橋署は苅田町消防本部から午後3時過ぎに連絡を受け現場検証。小規模爆発事件とみて原因を調べている。(毎日新聞)

    ◆足利で工場全焼/栃木 (11/30)

    30 日午前1時 10 分ごろ、足利市樺崎町のプラスチック加工工場から出火、鉄骨造り約1095平方メートルを全焼した。

    通行人が車で帰宅途中、煙とオレンジ色の炎が出ているのを発見し110番した。けが人はなかった。

    足利署で原因を調べている。(下野新聞)

    ◆配管工事中に爆発、3人重軽傷 岩手・釜石 (11/30)

    30日午前10時40分ごろ、岩手県釜石市港町の陸中海岸グランドホテルから「配管工事中に爆発があった」と119番通報があった。

    釜石署によると、作業員1人が全身やけどとみられる重傷で病院に運ばれ、作業員2人が軽傷を負った。いずれも男性。ホテルの客や従業員にけがはなかった。

    釜石署によると、ホテル1階調理室の床下のガス管を工事中で、4人が作業をしていたという。負傷者の身元確認を急ぐとともに、ホテル側から事情を聴き爆発の原因を調べる。(msn産経ニュース)

  • ESH EXPERT11/12

    ◆サイロ爆発 1人死亡 横浜港 頭にコンクリ片 (12/1)

    30午後1時35分ごろ、横浜市神奈川区鈴繁(すずしげ)町の横浜倉庫(本社東京都)鈴繁埠頭営業所で、飼料用大豆かすの貯蔵サイロ一基が爆発、近くで待機していた同社協力会社社員(55)の頭にコンクリート片(直径約30センチ)が当たった。男性は搬送先の病院で死亡した。作業中だった別の協力会社の男性社員(69)も腕に軽傷を負った。

    神奈川県警横浜水上署などによると、サイロは計46基あり、うち爆発した1基はコンクリート製で高さ約29メートル、直径約5メートルの筒状。事故当時、作業員約10人が、サイロ内に保管された約180トンの古い大豆かすを廃棄する作業をしており、排出口の詰まった部分を木づちでたたいていたところ爆発が起き、天井部分が吹き飛んだという。同署で原因を調べている。

    事故現場近くで船積み作業をしていた男性(51)は、「『ボン』という音がして、その方向を見たら白煙が出ており、コンクリート片が降ってきた。頭から血を出して歩いている人と倒れている作業員がおり、他の作業員が駆け寄っていた」と青ざめた表情で話した。(東京新聞)

    ◆給油中に爆発、男性が火傷 あわや大惨事 りゅうせき八重山支店 (12/1)

    11月 30 日午前9時 25 分ごろ、石垣市美崎町のりゅうせきロジコム八重山物流センター(島袋淳支店長)の構内で、職員がタンクローリーへの給油作業中に給油口付近で出火し、爆発。作業を行っていた 36歳の男性1人が、腕や顔面にやけどを負ったが命に別条はない。他への延焼もなかった。爆発が起こった現場の近くにはガソリンや重油、ガスなどを貯蔵するタンクがあり、また、施設周辺にはホテルや石垣港離島ターミナルなどもあり、一歩間違えば大惨事となった。現場には消防、救急車4台、パトカー4台が駆けつけて一時騒然とした。

    火災の原因については現在、八重山警察署が調査中。

    午前9時すぎ、離島ターミナルやホテル、町役場など人口が密集する市街地中心部で大きな爆発音が起こった。ペットの散歩をしていた市内に住む 63歳の男性は事故発生当時「市民会館の西側を歩いていたが、爆発する音が聞こえたので見回した。一歩間違えれば大惨事だ」と事故現場を見つめていた。

    また、爆発音で駆けつけた隣接する南の美ら花ホテルミヤヒラを運営する美ら花グループ代表取締役・CEOの宮平康弘氏は「こんな爆発は初めての体験。早期に移転し、住みやすい環境にしてほしい」と話した。

    一方、現場の対応にあたった市消防の職員によると「静電気の可能性もある」と指摘した。

    事故について、りゅうせき本社総務CSR担当は「ガソリンをタンクローリーに積み込む最中に出火し、社員の初期消火で鎮火した」とし、この影響でガソリンの出荷を停止。その他の油種は出荷を続けていると発表した。

    今後の安全対策については「事故対応に追われているので今後検討していきたい」と答えた。

    石垣市港湾計画では竹富町役場隣の危険物取り扱い施設は新港地区へ移転することが盛り込まれている。(八重山毎日新聞)

  • ESH EXPERT 12/12

    ◆◆◆◆海外海外海外海外事故情報事故情報事故情報事故情報

    ◆中国:青島の爆発事故 死者48人に (11/24)

    中国山東省青島市の石油化学大手「中国石油化工(シノペック)」で22日に起きた爆発事故で、中国メディアは23日、死者が48人に上ったと伝えた。同社の会長は「犠牲者に哀悼の意を示し、国民に謝罪する」と述べた。

    23日付の中国各紙は事故を1面で伝えた。報道によると、22日未明に油送管が破損した際、付近では1000平方メートルにわたり原油が漏れ、一部は膠州湾にも及び、約3000平方メートルの海面にも広がった。午前8時半から修理の工事が始まったが、電気などを通す地下の別のパイプに石油が入り込み爆発が起きたとしている。(毎日新聞)

    ◆ブラジル:W杯競技場、屋根崩落 建設中の作業員3人死亡−サンパウロ (11/28)

    ブラジルの現地報道によると、来年6~7月に開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)の開幕戦の会場となるサンパウロ市内の競技場で27日正午(日本時間同日午後11時)ごろ、作業用クレーンが倒れて客席を覆う屋根の一部が崩落し、少なくとも作業員3人が死亡した。詳しい死傷者の数は明らかになっておらず、更に増える可能性もある。

    競技場はサンパウロ市東部に新築中の「アリーナ・コリンチャンス」。当初予定していた工期から遅れ、12月中の完成に向けて工事は最終段階を迎えていた。今回の事故で、工期はさらに遅れる可能性がある。

    同競技場は来年6月12日のW杯開幕戦で地元ブラジルが登場することが決まっている(毎日新聞)