No.138 2017・2・1 前橋市議会発行 - Maebashi ·...

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No.138 2017・2・1 前橋市議会発行 ─主 な 内 容─ 第4回定例会の概要……………… P .2 会派別の質問事項…………… P .2・3 総括質問………………………P .4~10 議案の議決結果……………………P .11 意見書………………………………P .12 前橋市議会では、毎年、第4回定例会の初日と最終日に 前橋市議会では、毎年、第4回定例会の初日と最終日に 議場コンサートを開催しています。平成28年は、上川淵 議場コンサートを開催しています。平成28年は、上川淵 小学校合唱団(写真上)と、荒砥中学校吹奏楽部(写真下) 小学校合唱団(写真上)と、荒砥中学校吹奏楽部(写真下) の皆さんに出演していただきました(3ページ参照)。 の皆さんに出演していただきました(3ページ参照)。 平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ 平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ んの傍聴をお待ちしています。 んの傍聴をお待ちしています。 前橋市議会ホームページ 前橋市議会ホームページ http://www.city.maebashi.gunma.jp/sigikai/index.html http://www.city.maebashi.gunma.jp/sigikai/index.html

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No.1382017・2・1前橋市議会発行

─主 な 内 容─第4回定例会の概要……………… P.2

会派別の質問事項…………… P.2・3

総括質問………………………P.4~10

議案の議決結果……………………P.11

意見書………………………………P.12

 前橋市議会では、毎年、第4回定例会の初日と最終日に 前橋市議会では、毎年、第4回定例会の初日と最終日に議場コンサートを開催しています。平成28年は、上川淵議場コンサートを開催しています。平成28年は、上川淵小学校合唱団(写真上)と、荒砥中学校吹奏楽部(写真下)小学校合唱団(写真上)と、荒砥中学校吹奏楽部(写真下)の皆さんに出演していただきました(3ページ参照)。の皆さんに出演していただきました(3ページ参照)。 平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ 平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さんの傍聴をお待ちしています。んの傍聴をお待ちしています。

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□創生前橋 

①税収確保②自主

財源確保③官民連携による行政

経営④教育行政⑤第10次前橋市

交通安全計画⑥職員の健康管理

⑦コンビニへのAED設置⑧交

流人口増加に向けた取り組み⑨

新道の駅⑩前橋版生涯活躍のま

ち(CCRC)日赤跡地⑪消防

団⑫投票率⑬大規模災害時の対

応⑭持続可能な低炭素社会の実

現⑮有害鳥獣対策⑯都市農村交

流による地域活性化⑰本市の就

第4回定例会

〇第1日(11月29日)

 

開会前にNHK全国学校音楽

コンクール県大会で奨励賞を受

賞した上川淵小学校合唱団の皆

さんによる議場コンサートを開

催しました。「赤城嶺に」や「も

みじ」など、美しい歌声が本会

議場に響きわたりました。

 

コンサート終了後、長沼議長

の宣告により第四回定例会を開

会し、会期を十二月十五日まで

の十七日間と決め、三人の会議

録署名議員を指名しました。

 

次に、市庁舎周辺整備特別委

員会の調査研究報告を委員長が

行った後、同委員会の調査を終

了することを決めました。

 

続いて、「一般職の職員の給

与に関する条例及び一般職の任

期付職員の採用及び給与の特例

に関する条例の改正について」

など二件の市長提出議案を上程

し、所管の部長から提案理由の

説明があった後、採決を行い、

賛成全員で可決しました。(議

決結果は11㌻に掲載)

 

次に、「平成二十八年度一般

会計補正予算」など三十五件の

市長提出議案を上程し、所管の

各部長が提案理由の説明を行い

ました。

〇第2日(12月6日)

 

上程中の議案や市政に対し、

九人の議員が総括質問を行い、

市長や所管の部長などがこれに

答えました。(総括質問の要旨

は4㌻〜10㌻に掲載)

〇第3日(12月7日)

 

前日に続き、九人の議員が総

括質問を行いました。

〇第4日(12月8日)

 

前日に続き、十人の議員が総

括質問を行いました。

 

次に、上程中の議案三十五件

について、委員会付託を省略し、

日本共産党市議団から「平成二

十八年度一般会計補正予算」な

ど三議案に対する反対討論の後、

採決を行い、全て原案のとおり

可決しました。

〇第5日(12月15日)

 

会議の前に吹奏楽コンクール

西関東大会で銅賞を受賞した荒

砥中学校吹奏楽部の皆さんによ

る議場コンサートを開催しまし

た。「日本民謡メドレー」や「い

い日旅立ち」などのすばらしい

演奏が披露されました。

 

続いて、本会議に入り、市長

提出追加議案「工事請負契約締

結の議決事項の変更について

(群馬県及び前橋市指定重要文

化財臨江閣保存整備事業建築工

事)」を上程し、採決の結果、

賛成全員で可決しました。

 

次に、議会の意思として、市

民の公益に関することを国会や

関係行政庁に提出しようとする

意見書案十件を上程し審議しま

した。採決を行った結果、「地

域防災力の向上と災害に強い防

災拠点の整備を求める意見書」

など八件を原案のとおり可決し

ました。(可決した意見書の要

旨は12㌻に掲載)

 

最後に、山本市長、長沼議長

から挨拶があり、第四回定例会

は閉会しました。

 

昨年、十一月二十九日から十七日間の会期で第四回定例会を開き、「平成

二十八年度一般会計補正予算」など三十八件の市長提出議案や意見書案など

を審議しました。その概要を紹介します。

会派別の質問事項

一般会計補正予算などを可決特別委員会の調査が終了

 

平成二十六年九月に設置した

市庁舎周辺整備特別委員会の調

査研究が、今定例会の委員長報

告をもって終了しました。

 

設置以来、市当局からの聞き

取りや委員間での活発な議論を

行うとともに、県外調査を実施

し、昨年二月には、整備区域、

整備方針などに関する提言書を

市長に提出しました。

 

市庁舎周辺の活性化、市庁舎

などを利用する皆さんの利便性

向上に寄与し、次世代に誇りを

もって残すことができる市庁舎

周辺整備となることを要望しま

した。

平成29年2月1日号2

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次回定例会日程(予定)のお知らせ

 次回定例会は、3月2日から3月29日までの会期で開催予定です。(日程は変更になる場合があります。)

3月2日(木) 本会議(初日)

3月8日(水) 本会議(代表質問)

3月10日(金)本会議(総括質問)

3月14日(火)

3月16日(木) 総務常任委員会

3月17日(金) 教育福祉常任委員会

3月21日(火) 市民経済常任委員会

3月22日(水) 建設水道常任委員会

3月29日(水) 本会議(最終日)

 本会議の傍聴は議会庁舎5階の議場入口で、委員会の傍聴は議会事務局で受け付けます。 手話通訳を希望される場合は、傍聴希望日の7日前までに議会事務局☎898-5923へご連絡ください。

職支援⑱自転車のまち前橋の推

進⑲地域産業の活性化⑳地域の

諸課題㉑スポーツ政策㉒敷島公

園㉓デマンドタクシー㉔都心核

㉕教育政策㉖第七次総合計画㉗

新市建設計画㉘農業における前

橋ブランドの推進㉙TPPへの

対応㉚農業振興㉛月田小学校地

域の良さを生かした取り組み32

体験を通じたふるさと教育33下

水道事業34特定健診、がん検診

の充実35客引き防止条例36病児

保育37中心市街地の再開発38人

口減少対策としての近隣市町村

との連携39防災、減災40市道の

整備41都市公園

□清新クラブ 

①福祉問題②人

の活用③環境問題④介護保険事

業⑤上毛電鉄の今後⑥大胡地区

の下水道⑦本市の区画整理事業

⑧水道事業⑨地域の諸課題⑩副

市長⑪前橋総合運動公園拡張事

業⑫農業委員会法の改正⑬家畜

伝染病⑭消防力の強化⑮富士見

保健センター

□市民フォーラム 

①駅前再開

発事業②産業政策③健康増進策

④まちづくり⑤質の高い公共サ

ービスの提供⑥平和行政⑦農業

関係施策の充実⑧交通安全の取

り組み⑨福祉施策の充実⑩動物

愛護の取り組み⑪農業施策⑫福

祉施策⑬教育行政⑭文化、芸術

□日本共産党市議団 

①再生可

能エネルギー施設整備の問題点

②前橋駅北口駅前再開発高層ビ

ル建設計画の問題点③中学生の

自衛隊への職場体験の中止④マ

イタクの改善策⑤学校給食費の

完全無料化⑥高校卒業までの医

療費無料化の拡大⑦住宅リフォ

ーム助成制度の創設とまちなか

店舗ホスピタリティ向上支援事

業の拡充⑧高齢者介護の充実

□公明党市議団 

①福祉のまち

づくり②市民の健康③情報化の

推進④観光振興⑤二〇二五年問

題⑥高齢者対策⑦若者世代の支

援充実⑧子育て施策⑨青少年健

全育成⑩読書活動推進⑪動物と

共生するまちづくり

□心世紀 

①本市の発展②放課

後児童クラブ③教育行政④実施

政策の成果⑤大胡、宮城、粕川

地区の身近な生活道路⑥農業用

ため池整備

□市民の会 

①組織機構改革②

周辺商店街の再生③図書館本館

の整備④外国人観光客の誘致⑤

前橋市創業センター⑥サウンデ

ィング型市場調査

 

昨年の十一月から本年一月ま

でに開催した本会議、委員会及

び議長などが出席した議長会関

係の主な会議は次のとおりです。

( )内は開催回数です。

 

本会議⑸、総務常任委員会、

教育福祉常任委員会、市民経済

常任委員会、建設水道常任委員

会、市庁舎周辺整備特別委員会、

議会運営委員会⑹、各派代表者

会議⑷、都道府県庁所在都市議

長会定期総会、群馬県市議会議

長会定期総会など

議場コンサート♪

表情を豊かにして

楽しく歌えました

六年 

阿佐美 

綾夏さん(写真右)

六年 

中島 

遥紀くん(同左)

感動できる音楽を

皆さんに届けたい

二年 

大澤 

梨華さん

 

初めて入った議場は広くて緊

張しましたが、とても良い経験

になりました。皆さんが歌に合

わせて、うなずきながら聴いて

くださったことがとても心強く

うれしかったです。表情を豊か

にすることを心がけながら、み

んなで声を合わせて、楽しく歌

うことができました。

 

議場には一度も入ったことが

なかったので、初めて入ったと

きは感動しました。この場で演

奏できたことをとても光栄に思

っています。先輩たちが築きあ

げてきた荒砥中吹奏楽部の伝統

を引き継ぎ、これからも皆さん

に感動できる音楽を届けられる

ようがんばります。

荒砥中吹奏楽部

上川淵小学校合唱団

まえばし市議会だより3

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質問

り組みについて伺います。

〈答〉下水道が整備されている

区域で下水道に接続していない

世帯への呼びかけや、小学生の

社会科見学、希望自治会からの

研修会の受け入れを行っていま

す。市内小中学生を対象に実施

している下水道事業啓発ポスタ

ーコンクールでは、今年度三百

十八点の応募がありました。新

たな取り組みとして、マンホー

ルカードの配布が始まり、多く

の人にお越しいただいています。

各種健診の今後の展望

〈問〉特定健診やがん検診を、

より多くの人に受診してもらう

には、各種健診の受診に温泉や

宿泊施設の利用といった付加価

値を加えることも有効と考えま

す。健康医療都市前橋としての

今後の展望について伺います。

〈答〉年々受診率が上昇傾向に

あるものの、今後も更なる受診

率向上を図る必要があると考え

ます。ご提案の方策は、現在受

診されていない人にも健診に興

味を持っていただく有効な手段

と思われ、本市の魅力の一つと

してアピールすることにもつな

がると考えます。

近藤登議員◢

災害時における広域連携

〈問〉大規模な災害時には、単

一自治体だけではなく、隣接す

る市町村との連携が不可欠であ

ると思います。隣接する市町村

のハザードマップなどを照合し

て危険な場所を把握し、避難誘

導するなどの施策が求められる

と考えますが、所見を伺います。

〈答〉県において、熊本地震に

おける課題などを踏まえた、県

と市町村等との防災体制検討会

議を七月に設置し、大規模災害

発生時の、県と市町村との連携

と役割分担による災害応急対策

に関する検討を始めています。

本市でもこの検討会議を通して

実践的かつ効果的な広域連携の

在り方を研究したいと考えます。

絆でつなぐ環境基金の活用

〈問〉京都府亀岡市では、放置

された竹林から竹炭を生産し、

畑に敷き込むことで土中に炭素

を貯留するカーボンマイナスの

システムを構築しています。本

市でも放置竹林は悩みの種です

が、絆でつなぐ環境基金を活用

梅澤百合子議員◢

官民連携による行政経営

〈問〉官民連携を市内外に発信

する事業の一つである都市魅力

アップ共創推進事業の今後の見

通し、考え方について伺います。

〈答〉これまで幾つかの民間提

案をいただき、庁内検討委員会

で事業化の可否を決定してきま

したが、実績を積んでくる中で

採用基準の明確化など改善点も

見えてきたため、今後検討して

いきたいと考えています。新し

い行政経営、地域経営という視

点からすると、官民連携は必要

不可欠な柱となっているため、

今後も積極的に進めていきたい

と考えています。

特別支援教育の充実

〈問〉五歳児就学前健診が市内

全園所を対象に実施され、健診

の結果、早期支援が必要となっ

た対象児の保護者は不安にな

り、相談したくなることも多い

と思います。幼児教育の中で特

別支援教育を充実させていくこ

とがたいせつであると考えます

が、教育委員会はどのような対

応をしているのか伺います。

〈答〉未就学から就学後へと切

れ目なくつながるよう、幼児教

育センターと特別支援教育室が

連携しながら取り組んでいきた

いと思います。

笠原久議員◢

高齢者の交通安全対策

〈問〉今年度、第10次前橋市交

通安全計画を策定しましたが、

①重点的な取り組み②高齢者の

交通安全対策について伺います。

〈答〉①高齢者及び子どもの安

全確保、歩行者及び自転車の安

全確保、生活道路及び幹線道路

における安全確保に取り組みま

す②老人クラブなどへ出向き、

運転免許証自主返納制度の周知

を行うとともに、交通安全の啓

発や教育活動を丁寧に粘り強く

進めていきます。

コンビニへのAED設置

〈問〉コンビニエンスストアへ

のAED設置は、全市的な観点

から効果的な設置を徐々に図る

ことも必要ではないかと思いま

す。健康医療都市を掲げる県都

前橋市が先鞭をつけるべきと思

いますが、見解を伺います。

〈答〉包括の災害時協定などを

結んでいる法人に絞るなど研究

を進めていきたいと思います。

新井美加議員◢

下水道事業への取り組み

〈問〉下水道事業に対して市民

に関心を深めてもらうための取

市の花であるばらがデザインされたマンホール蓋(敷島公園ばら園)

平成29年2月1日号4

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総括 して、亀岡市で既に実践されて

いる取り組みの研究が必要と考

えますが、所見を伺います。

〈答〉絆でつなぐ環境基金を基

にした、赤城山をきれいにする

ことによる効果は高いものと考

えます。本市の場合、放射能と

いう課題もあるため、慎重に研

究していきたいと考えます。

鈴木数成議員◢

サイクルツーリズム

〈問〉年間を通じて楽しめ、環

境にも健康にも優しい自転車を

用いたサイクルツーリズムの取

り組みについて伺います。

〈答〉赤城南麓のモデルコース

は、道の駅ふじみやぐりーんふ

らわー牧場・大胡、赤城南面千

本桜などの観光施設を巡るコー

スです。美しい風景とともに、

豚肉料理や焼きまんじゅうなど

のご当地グルメが楽しめる魅力

的なエリアであることを生かし

ながら、多くのサイクリストに

訪れていただける地域を目指

し、サイクルツーリズムによる

交流人口の増加に向けた取り組

みを進めたいと考えます。

群馬総社駅西口線の事業化

〈問〉群馬総社駅西口線の事業

化に向けて、事業概要説明会が

開催されるとのことですが、説

明会及びその後はどのように進

めていくのか伺います。

〈答〉今回の説明会では、改め

て駅周辺整備の必要性を丁寧に

説明し、理解を得ることに努め

るとともに、事業がどのような

過程で進められていくかなど、

地権者サイドに立った説明をし

ていきたいと考えています。そ

の後は、相互理解の下で早期に

事業着手できるよう、必要に応

じて情報提供や説明会などを開

催しながら地権者との合意形成

を図りたいと考えています。

須賀博史議員◢

ラグビー公認キャンプ地

〈問〉平成二十八年五月に、二

〇一九年ラグビーワールドカッ

プ公認キャンプ地の申請内容が

公表されました。本市は公認キ

ャンプ地を目指すのでしょうか。

〈答〉公認キャンプ地の要件を

満たすためにトレーニング施設

や宿泊施設の整備に課題はあり

ますが、公認キャンプ地となっ

た場合の知名度向上や翌年の東

京オリンピックへ向けた市民意

識の高揚につながることから、

公認キャンプ地を目指し、申請

することとして事務を進めます。

第3子への通学費補助制度

〈問〉本市では、小中学校の遠

距離通学者に対して通学費の補

助を行っていますが、多くの子

どもを育てている世帯では、通

学費負担が大きなものになって

います。既に実施している学校

給食費の第3子以降の無料化と

同様に、児童生徒の通学費の補

助制度における第3子への全額

補助を実施すべきと考えますが、

見解を伺います。

〈答〉多くの子どもを育てる世

帯の負担軽減として、また少子

化対策を推進する観点からも、

今後は通学費補助制度について

第3子への全額補助も含め検討

していきたいと考えます。

堤孝之議員◢

近隣市町村との連携

〈問〉県都として広域的に人口

減少社会に対応していく必要が

あると思います。地方創生の実

現に向け、市単独での事業展開

に加えて市域を越えた連携が必

要と考えますが、①現在近隣市

町村とどのような連携をしてい

るのか②伊勢崎市や桐生市など

を中心とした市町村とも行政機

能の補完や地域の魅力づくりな

ど、更なる連携を積極的に進め

る必要があると思いますが、今

後の取り組みについて伺います。

〈答〉①行政機能の相互補完や

効率的な行政運営を図るため、

前橋・高崎連携市長会議や群馬

県央拠点都市地域整備推進協議

会などによる連携をはじめとし

て、職員の人事交流、災害時に

おける水道や廃棄物処理の相互

連携、情報システム共同利用、

有害鳥獣対策、公共交通の再生、

道路整備などに取り組んでいま

す。最近では、図書館の相互利

用を榛東村、吉岡町まで拡充し

ました。渋川市、榛東村、吉岡

町とはシティマラソンを契機と

して、スポーツを通じた連携の

取り組みをスタートしています

②現在取り組んでいる有害鳥獣

対策や公共交通分野の連携のほ

か、環境分野をはじめとした公

共施設の相互活用に係る協力、

連携について協議を進めていき

ます。また、本市の宝である赤

城山を中心に観光資源の発掘、

創造、効果的な活用や周知につ

いて、行政はもちろんNPOと

も連携しながら、地域の共通的

な行政課題の解決を図り、住み

やすく、魅力的な地域づくりを

進めることにより、ともに地方

創生の推進に取り組んでいきた

いと考えます。

窪田出議員◢

観光消費額の比較分析

〈問〉本市は、観光入り込み客

数が県内一位であるにもかかわ

らず、消費額は県内八位と決し

て高くない状況です。本市の観

まえばし市議会だより5

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質問

交渉を続けたいと考えています。

岡田行喜議員◢

駒形第一土地区画整理事業

〈問〉駒形第一土地区画整理事

業は平成五年度の事業認可以来

約二十四年が経過し、事業の長

期化が懸念されます。進捗状況

と今後の取り組みを伺います。

〈答〉平成二十八年度末には仮

換地指定率約八六%、建物移転

率約七二%、道路施工率約四

二%となる予定です。地区の骨

格をなす都市計画道路の整備を

促進し、生活道路への通過車両

の進入抑制、歩行者の安全確保

に重点を置き、平成三十九年度

末の事業完了を予定しています。

水道タンクの今後

〈問〉昭和四年の給水開始以降、

現在も現役の水道タンクは本市

水道のシンボルです。市民共有

の財産であり歴史遺産として、

一般会計からの支援など、広い

視野から今の景観を残してほし

いと考えますが、いかがですか。

〈答〉敷島浄水場更新計画の詳

細を詰めていく中で、市民の思

いを反映させ、水道会計に過度

な負担をかけずに水道タンクを

存続させていけるか、市長部局

ともじゅうぶんに協議しながら

最善の策を探りたいと考えます。

阿部忠幸議員◢

上毛線LRT化の検討状況

〈問〉中央前橋駅とJR前橋駅

が結ばれることで、大胡地区や

上毛線沿線地区の発展につなが

るのではないかと考えます。L

RT化可能性調査における、現

在の検討状況を伺います。

〈答〉コストに見合う利用者増

が見込めるか、沿線の土地利用

の在り方などの課題が見えてき

ています。都心核や地域核のネ

ットワーク整備など、まちづく

りと一体となった上毛電鉄の再

生方針の検討も必要と考えます。

大胡地区の下水道整備

〈問〉大胡地区に、用途地域指

定を受けていながら都市整備が

進んでいない地域があります。

下水道整備の考え方を伺います。

〈答〉該当地区は、地形から下

水道整備を先行するより、土地

区画整理などのまちづくりと一

体として整備することが望まし

いと判断しました。優先して土

地整備を進める認識ですが、事

業化も厳しく、当分の間は合併

処理浄化槽での対応が必要です。

青木登美夫議員◢

スケートボード広場の整備

〈問〉前橋総合運動公園に整備

するスケートボード広場は、将

光消費額を県内市町村と比較し

た現状について伺います。

〈答〉観光消費額単価が高い宿

泊客が多く訪れる温泉地が県内

の観光消費額における上位を占

めているのに対し、本市は、宿

泊客に比べて観光消費額単価が

低い日帰り客が九割超と圧倒的

に多いことが観光消費額が少な

い要因であると分析しています。

投票率向上を図る取り組み

〈問〉投票率の向上を図るため、

本市における具体的な取り組み

の状況について伺います。

〈答〉選挙時は、広報まえばし

やホームページに特集記事を掲

載し、ショッピングモールなど

集客力のある場所において有権

者に投票参加の呼びかけを行う

ほか、さまざまな手段で選挙期

日などの周知を図っています。

また、期日前投票所を一か所増

設して市内十七か所で期日前投

票を行い、選挙啓発事業に加え

て、有権者にとって利便性の高

い投票環境の確保という観点も

合わせながら、投票率向上に向

けた取り組みを行っています。

小林岩男議員◢

TPP関連予算と執行状況

〈問〉本市におけるTPP関連

予算が今年度の当初予算に計上

されていますが、①その内容②

現段階での執行状況について伺

います。

〈答〉①影響が大きいと懸念さ

れる畜産に対する支援を中心

に、市内外はもとより、国内外

の競争にも打ち勝つための各施

策に対して予算計上されていま

す②予算執行状況について、各

施策ともに、今後の執行が多く、

現状では二千五百万円が執行さ

れています。現段階ではTPP

は不透明ではありますが、TP

P関連事業を着実に実施すると

ともに、国や県の施策との連携

を図りながら、本市農業が持続

的に発展できるよう取り組んで

いきたいと考えています。

新市建設計画の道路整備

〈問〉粕川、大胡、宮城地区で

新市建設計画に位置づけられた

道路の整備を進めていますが、

財源確保及び関係者との合意が

得られない路線について、今後

の取り組みを伺います。

〈答〉財源確保に向け、国に対

する要望活動などに取り組んで

います。関係者との合意が得ら

れていない路線の対応としては、

新市建設計画の中で地域の発展

に欠かせない道路整備であるこ

となど、その必要性を丁寧に説

明して、関係者の理解、協力が

得られるよう、今後も粘り強く

平成29年2月1日号6

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総括 来を見据え、競技施設としてじ

ゅうぶん通用する施設の設置を

要望しますが、見解を伺います。

〈答〉現段階では一般的な施設

の予定ですが、東京オリンピッ

クの追加競技決定などを受け、

改めて検討する必要があると考

えます。関係部局、関係団体と

じゅうぶんに協議した上で計画

していきたいと考えています。

新たな農業委員会

〈問〉本市の新たな農業委員会

の定数は、農業委員を二十四人

以内、農地利用最適化推進委員

を五十人以内とするとのことで

すが、人数の考え方を伺います。

〈答〉各委員の上限は農業委員

会法施行令で規定され、本市の

場合、農業委員は二十四人、推

進委員は九十七人が上限です。

現行の業務の衰退を招くことが

ないように、また、農地利用実

況調査の実績から算出した結果、

今回の人数設定となりました。

横山勝彦議員◢

放課後児童クラブの整備

〈問〉児童福祉法の改正により、

放課後児童クラブの対象児童が

小学校三年生までから六年生ま

でに拡大されました。これに伴

い受け入れ児童数が増えるもの

と思いますが、市内の入所児童

数の推移や施設整備の取り組み

についての考え方を伺います。

〈答〉平成二十三年度から平成

二十八年度までの五年間で、入

所児童数は二千一人から三千二

百九十六人と、約一・六倍とな

り、放課後児童クラブの未設置

校は大室小、月田小、白川小の

三校です。現在、永明小、桃井

小、東小、細井小で公設の放課

後児童クラブの整備を進めてい

ます。ニーズの高い荒牧小と大

胡東小の地域で民間の放課後児

童クラブ設置に向けて調整を進

め、また、現在建て替えを進め

ている南橘団地の余剰地につい

て、地元から放課後児童クラブ

などの整備が要望されており、

関係部局で連携し、検討を進め

ているところです。

鈴木俊司議員◢

富士見保健センター

〈問〉富士見保健センターの有

効活用について、今後どのよう

に調整していくのか伺います。

〈答〉利用団体からは、施設利

用を続け、住民の健康づくり事

業の展開や子育て時の交流の場

にしたいなど、積極的な意見を

いただいています。地区からの

意見と庁内からの提案を合わせ

て検討することが有効利用につ

ながると考え、新たな価値を持

った施設の実現に向け、スピー

ド感を持った調整を進めます。

消防力の強化

〈問〉災害などに迅速かつ的確

に対応するため、消防力強化に

向けた主な取り組みを伺います。

〈答〉大規模地震発生時の出動

を確実にすべく、耐震強度の低

い東消防署庁舎の移転建て替え

を行い、更に、全天候・全地形

型対応車両の整備などを進めて

います。また、老人クラブ連合

会と連携し予防救急の講習会を

開催するなど、ソフト面とハー

ド面の両方を強化しています。

丸山貞行議員◢

コミュニティセンターの活用

〈問〉地区公民館や市民サービ

スセンターが設置されていない

本庁管内は、設置されている地

域と比べ、施策の展開に差があ

ったと考えます。本庁管内にお

いても、地域や市民の力を活性

化させる一つの手法として、各

地区の生涯学習や地域づくりの

拠点にコミュニティセンターを

活用することが有効と考えます

が、見解を伺います。

〈答〉コミュニティセンターに

おける社会教育講座の実施や担

い手づくりの支援、地域コミュ

ニティー活性化への支援などを

行うことを目指し、指定管理者

とともに機能充実に向けた体制

づくりを具体化していくことを

検討したいと考えています。

必要な職場に必要な職員を

〈問〉国や県からの権限委譲な

どにより、行政事務の質と量は

増大しています。市民の生活を

守るため、必要な職場に必要な

職員を配置するなど、より質の

高い公共サービスの提供に向け

た対応をお願いしたいと考えま

すが、見解を伺います。

〈答〉再任用職員や嘱託員を含

めた人員計画の策定とともに、

再任用職員については、短時間

ではなくフルタイム化での任用

を拡大していく必要があると考

えています。

三森和也議員◢

ニーズに合った施設整備

〈問〉障害者のライフサイクル

に応じた支援体制の中で、高等

学校においては卒業後の進路や

サービス利用などについて、一

富士見保健センター

まえばし市議会だより7

Page 8: No.138 2017・2・1 前橋市議会発行 - Maebashi · 平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ

質問

意欲を持って梨園を借受け、新

規参入した若手農業者もいます。

今後は事業継承や組合の法人化

なども研究し、生産者やJA、

県と大島梨のブランド維持、育

成に取り組んでいきます。

細野勝昭議員◢

再開発事業の要件緩和

〈問〉本市では前橋駅周辺の再

開発整備について、市街地総合

再生計画が策定されています

が、①再開発事業の要件緩和に

至る経緯②協議会の構成及び再

開発におけるエキータの位置づ

けについて伺います。

〈答〉①これまでは民間再開発

事業の要望に積極的に対応でき

ませんでしたが、多様な建物用

途の整備や中小規模の事業を可

能にし、都市計画法に基づく市

街地再開発事業が実施できるよ

う要件緩和を行いました②本市、

群馬県警、民間法人、個人の四

者で構成されています。その中

でエキータの商業機能と重複し

ない施設計画が望ましいとの意

見があり、事業施行者の募集要

項にその旨を反映しました。

健康寿命延伸への取り組み

〈問〉県は、県民の健康寿命延

伸のため、ぐんま元気の5か条

を定めて取り組みを始めました。

本市でも、介護予防まつりをは

じめとした多くの取り組みがあ

ります。本市における特徴的な

取り組みについて伺います。

〈答〉健康寿命の延伸は、本市

が策定した健康増進計画の目標

となっています。特徴的な取り

組みとしては、ピンシャン!元

気体操の普及啓発や介護予防サ

ポーターの活動が挙げられます。

長谷川薫議員◢

特別養護老人ホームの増床

〈問〉本市の特別養護老人ホー

ム入所待機者は、平成二十八年

五月時点で千八十六人であり、

平成二十七年から百四十六人減

っていますが、待機者解消には

ほど遠い状況です。第6期介護

保険事業計画に位置づけた残る

七十二床の整備を本年度中に公

募するとのことですが、本年度

及び来年度中に緊急増床計画を

具体化し、平成三十二年度まで

の第7期介護保険事業計画内に

待機者ゼロを実現すべきと考え

ます。本市の見解を伺います。

〈答〉特別養護老人ホームの整

備については、介護保険事業計

画の第4期に百八十床、第5期

に二百三十床、第6期に二百五

十床を位置づけ、着実に整備を

進めています。待機者の動向な

人一人の障害特性や家庭環境に

寄り添ったきめ細やかな支援が

行われています。しかし、高等

学校卒業後は、学校での支援が

なくなるため、日中活動の場で

ある通所施設に通う障害児も多

いことから、施設の整備が課題

となっています。また、家族の

急な体の変調などに対し、短期

入所施設が足りず、いざという

ときに利用できないことが多い

ことからも、施設の増設を望む

声が多く届いていますが、本市

の見解を伺います。

〈答〉高等学校卒業後の日中活

動の場である就労支援事業所な

どについて、定員不足は解消さ

れつつありますが、障害者と事

業所間での就労訓練内容のマッ

チングが課題であり、結果的に

新設要望が続いていると考えて

います。また、短期入所事業所

については、サービスを提供で

きる事業所が限られることなど

から、施設の受け入れ態勢の確

保が課題となっています。今後

も国の予算動向を踏まえ、施設

利用者のニーズに合った施設整

備を進めたいと考えています。

藤江彰議員◢

大島梨のブランド維持

〈問〉赤城の恵ブランドは、前

橋産の農林水産物や加工品のう

ち、食の安全、安心や地産地消

に取り組み、その品質の良さを

認められた食品に与えられるも

のです。本市ではブランドの認

知拡大と販路拡大のため、農林

水産物のPR活動を行っていま

すが、赤城の恵ブランドである

大島梨は、後継者不足や住宅地

化などにより栽培面積が減少し

ています。減少が続くことで、

ブランドの維持が難しくなって

しまうことを危惧しています。

大島梨のブランド維持や育成に

力を入れるべきと考えますが、

見解を伺います。

〈答〉大島梨については、市街

化によって農薬散布が困難にな

ることや、相続の中で梨の木の

伐採に至るケースが見受けられ、

生産者数と栽培面積が減少傾向

にあります。このような中でも、

果樹組合において梨園の借り入

れなどのマッチングを行う体制

を整えています。また、大島梨

のブランドを継承したいという

日本共産党市議団

大島梨(女屋町)

平成29年2月1日号8

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総括 どを踏まえ、引き続き待機者解

消に向けて努めていきます。

中道浪子議員◢

自衛隊への職場体験の中止

〈問〉全国の中学校において総

合学習などの時間を利用した職

場体験が実施されており、本市

では中学校二年生の職場体験が

自衛隊でも行われています。子

どもたちが戦車に乗ったり、近

距離ミサイルの操作を習ったり

する職場体験は、自衛隊の勧誘

やPRそのものです。人命救助

活動の仕事を体験したい生徒か

らの希望であれば、消防隊など

を体験先とすることで解決する

と考えます。自衛隊への職場体

験の中止を決断すべきと考えま

すが、教育長の見解を伺います。

〈答〉自衛隊の役割を考えれば、

たいせつな仕事として国土の保

全や災害救助活動などで活躍し

ている姿を否定することはでき

ません。子どもたちにも、自衛

隊で職場としての体験をしてほ

しいと考えています。

小林久子議員◢

学校給食費の完全無料化

〈問〉六人に一人の子どもが貧

困とされ、ひとり親世帯の貧困

率は五〇%を超えています。食

育は生きる基本である健康な心

身を育み、食文化を伝える教育

の重要な柱の一つとなっていま

す。義務教育は無償ということ

からも、学校給食費の完全無料

化実施を決断すべきと考えます

が、本市の見解を伺います。

〈答〉経済的理由で困窮する世

帯に対しては、生活保護費や就

学援助制度により全額が補助さ

れています。また、本市では第

3子以降の学校給食費の無料化

を行っています。これを拡大し、

全ての児童生徒を対象にした学

校給食費の完全無料化を行った

場合、総額十四億円もの負担が

生じることとなり、他の優先す

べき施策との関係から、実施は

困難であると考えています。

近藤好枝議員◢

駅前再開発事業の再検討

〈問〉JR前橋駅北口は、本市

の玄関口であり、まちづくりの

重要な位置を占める場所である

だけに、市民の意見を聞き、駅

前にふさわしい再開発の在り方

を検討すべきと考えます。再開

発事業に伴う高層ビル構想を凍

結し、百年後のまちづくりを考

えた上で、有識者や市民を含め

た再開発検討委員会を作り、再

検討すべきと考えますが、見解

を伺います。

〈答〉本事業は、前橋駅北口地

区を民間再開発事業として整備、

更新するものであり、関係権利

者で構成する協議会により実現

に向けて取り組んでいます。本

市も地権者の一人ですが、事業

の性質上、施設建築物のボリュ

ームを含めた事業経営計画に大

きく影響を与えるような関わり

方は困難であると考えています。

高橋照代議員◢

家庭への積極的な支援

〈問〉いじめや不登校の悩みを

抱えながら孤立している子ども

や家庭に、寄り添いながら積極

的に支援を行うアウトリーチ支

援が必要と考えます。小中学校

におけるアウトリーチ支援の状

況と今後の考え方を伺います。

〈答〉オープンドアサポーター

を全ての中学校に配置し、寄り

添うための訪問支援を中心とし

たアウトリーチ支援を行ってい

ます。学校復帰だけでなく、家

庭環境が改善したケースもある

ことから、小学校の不登校改善

のための家庭訪問型アウトリー

チ支援など、積極的な支援の在

り方を検討したいと思います。

公設ドッグランの設置

〈問〉公園緑地などへの公設ド

ッグランの設置について、見解

を伺います。

〈答〉河川敷や公園緑地へのド

ッグランの設置は、愛犬家の交

流の場などとして役立つほか、

一般の公園利用者とのすみ分け

により不要なトラブル防止につ

ながるなど、公園利用の観点か

らも有効な施設と考えます。関

係部署と連携を図り、設置に向

けた検討を進めたいと思います。

新井美咲子議員◢

シニアの就労支援

〈問〉定年後の高齢者の活躍の

場が求められています。多様な

再就職のニーズに応える必要が

あり、今後の就労支援の取り組

みをどのように考えていますか。

〈答〉群馬県シニア就業支援セ

JR前橋駅

群馬県シニア就業支援センター

まえばし市議会だより9

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総括質問ンター、本市の創業支援制度、

ハローワーク前橋、以上三点の

利活用について、群馬労働局と

県と本市で連携を図りながら、

多様なニーズに対応できるよう

検討していきます。

介護ロボットの導入

〈問〉介護人材の確保が厳しい

中、介護ロボットが注目されて

います。介護職員の労働環境の

改善に効果が期待されると考え

ますが、当局の見解を伺います。

〈答〉介護人材の確保は、処遇

の改善など総合的に考えていく

必要がありますが、労働環境の

改善に効果があることから介護

ロボットの導入が進んできてい

ます。本市では平成二十八年度

から、国の交付金を活用した介

護ロボット等導入支援補助事業

により、市内十四事業所におい

て、介護ロボットの導入を進め

ているところです。石

塚武議員◢

がん検診の受診率向上

〈問〉がん検診の受診率向上に

向け、本市の取り組み状況とそ

の効果について伺います。

〈答〉全てのがん検診項目で個

別受診勧奨を行っています。再

勧奨は子宮頸がんと乳がん検診

で行っており、再勧奨後に検診

受診者が増加し、効果があると

考えています。国では胃がん、

肺がん、大腸がん検診でも再勧

奨事業に取り組むよう働きかけ

ており、今後は全てのがん検診

において再勧奨事業が実施可能

になるか検討したいと考えます。

マイナンバーカードの活用

〈問〉マイナポータルという国

のサービスが平成二十九年七月

から開始されます。地域経済の

活性化を図るポイント制度も検

討されているようですが、本市

ではマイナンバーカードの活用

策をどのように考えていますか。

〈答〉マイナポータルの先行取

り組みとして子育てワンストッ

プサービスが示され、本市とし

ては市民生活の利便性向上につ

ながると判断し、検討を進めて

います。地域経済応援ポイント

は、国の動向などを注視しなが

ら検討したいと考えます。

真下三起也議員◢

ため池の整備

〈問〉粕川町女渕にある庚塚沼

は、ため池ののり面が激しく洗

掘しています。また、粕川町稲

里にある西原沼は、受益者がい

ないことから現在は放置されて

います。地元での管理ができず、

対策について要望書の提出もあ

ったようですが、この二か所に

対する本市の考え方を伺います。

〈答〉庚塚沼については、今年

度に測量設計を行い、来年度以

降に補助事業などを活用し、護

岸整備を行いたいと考えます。

西原沼については、ため池の廃

止と跡地利用について地元と調

整を進めたいと考えます。

中林章議員◢

放課後児童クラブの設置

〈問〉放課後の小学生の安全な

居場所確保の観点から、学校内

に放課後児童クラブを開設でき

るよう福祉部と教育委員会とで

取り組みが始まっており、今後

の展開に大いに期待しています。

放課後児童クラブの設置に対す

る教育委員会の見解を伺います。

〈答〉学校施設などの状況に応

じて、可能な範囲で学校の敷地

内への設置を考えています。福

祉部と整備計画の段階から情報

を共有し、一緒に検討を進める

など、連携に努めています。

芽吹こうとする政策

〈問〉市長が実施した政策の一

つに、前橋のブランドや観光に

つなげることを目的とした、歴

史文化遺産活用モデル事業があ

ります。そのほかに市長が種を

まき、芽を出そうとしているも

のがあるか、見解を伺います。

〈答〉私自身がまいた種として

は、地域活動のポイント制度や、

自転車のまちとしてのシティプ

ロモーションなどがあります。

これからも市民と連携し、一生

懸命まいた種を芽吹かせていき

たいと考えています。

中島資浩議員◢

周辺商店街への支援策

〈問〉中心商店街には中心市街

地空洞化対策事業の取り組みが

ありますが、周辺商店街には特

段の支援策がありません。周辺

商店街は元来、市民に最も身近

な存在であり、買い物弱者対策

などの観点からも活性化を図る

必要があると考えます。高齢化

が進展する社会を見据え、活性

化への強力な支援策が必要と考

えますが、見解を伺います。

〈答〉人口減社会を迎え、持続

可能なまちづくりを進めるため

には、商業施策として限られた

資源を最適配分する中で、補助

制度などを周辺商店街全てに適

用させることは、現状では難し

いと考えています。今後、次期

総合計画の策定予定もあり、長

期的な市全体のまちづくりを踏

まえて、研究していく必要があ

ると考えています。

心 

世 

平成29年2月1日号10

Page 11: No.138 2017・2・1 前橋市議会発行 - Maebashi · 平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ平成29年第1回定例会は、改選後の初議会です。皆さ

議 案 の 議 決 結 果

賛 否 の 公 表

第4回定例会に提出された議案の議決結果は次のとおりです。○市長提出議案

*議長は議決に加わらないため「/」で、欠席議員は「-」で表示しています。*会派名:共産党(日本共産党前橋市議会議員団)、公明党(公明党前橋市議会議員団)、市(市民の会)

賛成・反対の双方があった議案について表示します。 (○賛成、●反対)

議案 件     名 議決結果第145号 平成28年度前橋市一般会計補正予算 可決(多数)第146号 平成28年度前橋市国民健康保険特別会計補正予算 可決(全員)第147号 平成28年度前橋市農業集落排水事業特別会計補正予算 可決(全員)第148号 平成28年度前橋市介護保険特別会計補正予算 可決(全員)第149号 平成28年度前橋市産業立地推進事業特別会計補正予算 可決(全員)第150号 平成28年度前橋市水道事業会計補正予算 可決(全員)第151号 平成28年度前橋市下水道事業会計補正予算 可決(全員)第152号 公益的法人等への前橋市職員の派遣に関する条例の改正について 可決(全員)第153号 前橋市実費弁償条例の改正について 可決(全員)第154号 前橋市一般職の職員の給与に関する条例及び前橋市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の改正について 可決(全員)第155号 前橋市特別職の職員の給与に関する条例及び前橋市議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の改正について 可決(全員)第156号 前橋市非常勤の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の改正について 可決(全員)第157号 前橋市職員の退職手当に関する条例の改正について 可決(全員)第158号 前橋市財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の改正について 可決(全員)第159号 前橋市介護保険法関係手数料条例の改正について 可決(全員)第160号 前橋市小水道条例の改正について 可決(全員)第161号 前橋市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の改正について 可決(全員)第162号 前橋テルサの設置及び管理に関する条例の改正について 可決(全員)第163号 前橋市屋外広告物条例の改正について 可決(全員)第164号 前橋市空家等対策の推進及び空家等の活用の促進に関する条例の改正について 可決(全員)第165号 前橋市学校給食共同調理場設置条例の改正について 可決(多数)第166号 前橋市公民館利用に関する条例の改正について 可決(全員)第167号 前橋市農業委員会に関する条例の改正について 可決(多数)第168号 公の施設の指定管理者の指定について(ジョブセンターまえばし) 可決(全員)第169号 公の施設の指定管理者の指定について(群馬総社駅前駐車場ほか) 可決(全員)第170号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市民文化会館ほか) 可決(全員)第171号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市民体育館ほか) 可決(全員)第172号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋総合運動公園の公園施設ほか) 可決(全員)第173号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市第一福祉作業所ほか) 可決(全員)第174号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市心身障害者デイサービスセンター) 可決(全員)第175号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市粕川農産物加工施設) 可決(全員)第176号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市第二コミュニティセンター) 可決(全員)第177号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市第三コミュニティセンター) 可決(全員)第178号 公の施設の指定管理者の指定について(前橋市第五コミュニティセンター) 可決(全員)第179号 工事請負契約の締結について(前橋工科大学実験棟改築建築工事) 可決(全員)第180号 物品の購入について(防災備蓄倉庫) 可決(全員)第181号 市道の認定について 可決(全員)第182号 工事請負契約締結の議決事項の変更について(群馬県及び前橋市指定重要文化財臨江閣保存整備事業建築工事) 可決(全員)

会派名議員名

議案

創生前橋 清新クラブ 市民フォーラム 共産党 公明党 心世紀 市

町田徳之助

近藤  

富田 

公隆

小林 

岩男

新井 

美加

岡田 

修一

堤  

孝之

梅澤百合子

金井 

清一

笠原  

浅井 

雅彦

小曽根英明

窪田  

鈴木 

数成

須賀 

博史

横山 

勝彦

阿部 

忠幸

青木登美夫

岡田 

行喜

長沼 

順一

鈴木 

俊司

丸山 

貞行

藤江  

宮田 

和夫

細野 

勝昭

三森 

和也

角田 

修一

長谷川 

中道 

浪子

小林 

久子

近藤 

好枝

石塚  

中里  

新井美咲子

高橋 

照代

中林  

真下三起也

中島 

資浩

第145号、第165号第167号 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ / ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

※賛成・反対の双方があった案件は網掛けで表示しています。

まえばし市議会だより11

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前橋市議会〒371-8601 前橋市大手町二丁目12-1☎224-1111(内線2323) 直通☎898-5923

 

第四回定例会では、意見

書案八件を可決し、国会な

どに提出しました。要旨は

次のとおりです。

 

地域防災力の向上と災害

に強い防災拠点の整備を図

るため、次の事項に取り組

むことを国に強く要請する。

 

①被災者支援システムの

全自治体への整備及び普及

や訓練の実施②適切な避難

勧告及び指示発令のための

体制構築③公衆無線LAN

設置の促進④ニーズに合わ

せた避難所の環境整備など。

 

森林資源の循環利用の確

立をはじめとする森林、林

業施策の具体的進展が図ら

れるよう、次の事項の実施

について国に強く要請する。

 

①森林・林業基本計画の

施策推進に向けた予算確保

②公的補助の拡充③地域材

の安定供給体制の確立に向

けた組織、人材の育成④山

村地域で雇用拡大、改善を

行う企業への支援⑤国など

の発注事業を地域の事業体

が優先的、安定的に受注で

きる発注方式への変更など。

 

視覚障害者をはじめ駅利

用者が安心して駅ホームを

利用できるよう、総合的な

転落事故防止対策の検討を

急ぐとともに、駅ホームの

更なる安全性向上に向け、

次の事項に取り組むことを

国に強く要請する。

 

①ホームドアの設置に当

たっての危険箇所の実態調

査②内方線付き点状ブロッ

クの全駅整備の促進③事故

を未然に防ぐ対策強化など。

 

公的な補助金が保育士の

適正な賃金の使途となって

いるのか、実態把握がなさ

れていないのが現状である。

 

公的補助金の詳しい使途

を公開させ、人件費比率の

低い保育所には適正な指導

を行えるよう努めるととも

に、公的補助金の一定のル

ール化によって、保育士の

待遇改善を速やかに図るよ

う国に強く要請する。

 

高齢者運転事故防止に向

けて、マイカーに代わる交

通手段の確保、タクシーや

公共交通運賃の援助など高

齢者側に立った施策を展開

し、運転免許の自主返納の

推進とともに、自動車運転

に頼らなくてよい社会の構

築が重要である。

 

高齢社会における高齢者

運転事故防止の更なる対策

を国に強く要望する。

 

北方領土問題は、我が国

の主権に関わる重大な問題

であり、四島返還は、国民

の一致した願いであると認

識している。

 

北方領土は我が国固有の

領土であることの正当性を

国際社会に訴えていくとと

もに、経済、文化交流など

を通じたロシアとの信頼醸

成、返還に向けた世論の喚

起など強力に取り組むよう

国に強く求める。

 

事業向け金融では、金融

機関が第三者保証を求めず、

経営状況などを評価して事

業資金を融資することが拡

大、定着してきている。

 

民法(債権法)の改正に

当たっては、事業向け融資

に関する第三者保証を禁止

する改正となるよう国に強

く要望する。

 

要支援1、2の高齢者の

訪問介護、通所介護を介護

予防・日常生活総合支援事

業に移行した自治体は半分

に満たない状況である。

 

国は要介護1、2の認定

者への生活援助サービス給

付縮小や利用者負担増も検

討しており、事業所の撤退

が懸念され、サービス縮小

で要介護者の症状悪化や介

護現場の人材不足が悪化す

るとの不安が広がっている。

 

要介護区分軽度者への介

護予防の目的に沿った施策

の充実となるよう国に強く

要請する。

○高齢者運転事故防止に向

けてさらなる対策を求める

意見書

○保育園(所)運営補助金

等の明確な支出ルールを求

める意見書

昨年11月に開催された前橋市総合防災訓練

市議会議員選挙投 票 日2月12日㈰

期日前投票2月6日㈪~11日㈯

○地域防災力の向上と災害

に強い防災拠点の整備を求

める意見書

○ホームドアの設置と「内

方線付き点状ブロック」の

整備促進を求める意見書

○森林・林業振興の推進を

求める意見書

○第三者保証の禁止を求め

る意見書

○軽度区分認定者(要支援

1・2、要介護1・2)の

介護保険制度利用者に対す

る介護予防施策の充実を求

める意見書

○北方領土返還運動の促進

に関する意見書

大事な投票、忘れずに!

平成29年2月1日号12