M. O.I.S gazetteœˆ.pdf1年生は「MOISに入学して初の学習がVM」、2年生は「MOIS...

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新型コロナウイルスにより、この3か月で生活が立ち行かなくなっている家庭そして企業、ストレスによる 家族内のいさかいなど、日本で様々な社会問題が報道されています。また、世界に目を向けると、国により多 様な状況が起こり、まだまだ予断を許さない状況もあるようです。このような状況下での3か月間、ご家庭に おいて、本校の様々な取組みについて、ご理解・ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。 本校で5月から本格的に始まった Virtual MOIS(VM)は、YouTube を活用し、家庭で授業を展開する試み でありました。動画にて知識を受け取るだけでなく、探究活動を促そうとする点で革新的な取組みだったと思 っていますがいかがでしょうか。2週間を終えた段階での生徒アンケートをまとめると「時間割の時間で参加 し、課題についてはある程度提出日までに提出できた。一人で学 習が進められ、学びの手助けになり、自らの学びについてやや深 まったものの、家では教室のようにはなかなか集中できない。」と いった様子かと思います。(※アンケート結果は2ページ目参照) 1年生は「MOIS に入学して初の学習が VM」、2年生は「MOIS での探究学習を1年間知ってからの VM」で、それによって学習の 難易度や量も違う状況がありました。やはり、学校の特徴の把握、 1年生と2年生の違うコミュニティ同士の情報交換などが必要で、 「人のつながり」や「学びの深まり」は大事であると再認識しまし た。各種データや生徒の声を基にして分析・判断し、VM 等の指導 について振り返り、第2波に備え、そして、新たな学びのスタイル に向け、今後より良いものにしていきたいと思います。 また、「つながりの時間」では、Zoom を使ってマスクなしでの交流を2回行いました。子どもたちからは、 「みんなと顔合わせができて、良かったです。」「初めてで少し緊張しましたが、とても楽しかったです。」な ど、Daily Reflection でのコメントがあり、好評でした。やはり、子どもたちのつながり、先生とのつながり はとても大切で、学校の意義も再認識しました。同時に、保護者のつながりも大切であると感じました。今後、 双方向オンラインを発展させ、保護者会の実施、他校の生徒や世界の人たちとの情報共有、ディベート大会の 開催など、双方向オンラインの可能性の視野が広がりました。 さて、日本での新型コロナウイルス感染症がある程度、落ち着き、本校でも今日からいよいよ分散登校が始 まります。6月は梅雨で蒸し暑い日が続き体調を崩しやすい時期です。まずは、子どもたちの生活習慣を整え ること、二者面談などで生徒の様子を把握することなどを主として教育活動を行います。そして、生徒同士や 教員、保護者などのコミュニティがつながる時間を徐々に設定していけたらと思っています。卒業式や入学式 をも十分にできなかったこの異例の3か月間は、子ども、大人にとってまさに想定外だったと思います。今、 起きている社会での状況が学びにつながり、多感な子どもたちが経験したことは、いずれの場合も、より大き な成長を促したものと認識しています。あの3、4月の状況に戻る感覚ではなく、これからも、MOIS のコミ ュニティで新しいものを創り出し、特徴を活かした教育活動を展開し、新たな学びをリスタートしていきます。 最後に、年間スケジュールも変更がありましたので、ご確認ください。併せて、集金については新型コロナ ウイルスの影響でストップしておりましたが、7月からの引落しを計画しています。改めてご案内いたします。 ↑Zoom を使って担任とクラスの半分 の20人との交流の様子です。 学校だより M.O.I.S gazette 2020.6.1 No.3 さいたま市立大宮国際中等教育学校

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新型コロナウイルスにより、この3か月で生活が立ち行かなくなっている家庭そして企業、ストレスによる

家族内のいさかいなど、日本で様々な社会問題が報道されています。また、世界に目を向けると、国により多

様な状況が起こり、まだまだ予断を許さない状況もあるようです。このような状況下での3か月間、ご家庭に

おいて、本校の様々な取組みについて、ご理解・ご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

本校で5月から本格的に始まった Virtual MOIS(VM)は、YouTube を活用し、家庭で授業を展開する試み

でありました。動画にて知識を受け取るだけでなく、探究活動を促そうとする点で革新的な取組みだったと思

っていますがいかがでしょうか。2週間を終えた段階での生徒アンケートをまとめると「時間割の時間で参加

し、課題についてはある程度提出日までに提出できた。一人で学

習が進められ、学びの手助けになり、自らの学びについてやや深

まったものの、家では教室のようにはなかなか集中できない。」と

いった様子かと思います。(※アンケート結果は2ページ目参照)

1年生は「MOIS に入学して初の学習が VM」、2年生は「MOIS

での探究学習を1年間知ってからの VM」で、それによって学習の

難易度や量も違う状況がありました。やはり、学校の特徴の把握、

1年生と2年生の違うコミュニティ同士の情報交換などが必要で、

「人のつながり」や「学びの深まり」は大事であると再認識しまし

た。各種データや生徒の声を基にして分析・判断し、VM 等の指導

について振り返り、第2波に備え、そして、新たな学びのスタイル

に向け、今後より良いものにしていきたいと思います。

また、「つながりの時間」では、Zoom を使ってマスクなしでの交流を2回行いました。子どもたちからは、

「みんなと顔合わせができて、良かったです。」「初めてで少し緊張しましたが、とても楽しかったです。」な

ど、Daily Reflection でのコメントがあり、好評でした。やはり、子どもたちのつながり、先生とのつながり

はとても大切で、学校の意義も再認識しました。同時に、保護者のつながりも大切であると感じました。今後、

双方向オンラインを発展させ、保護者会の実施、他校の生徒や世界の人たちとの情報共有、ディベート大会の

開催など、双方向オンラインの可能性の視野が広がりました。

さて、日本での新型コロナウイルス感染症がある程度、落ち着き、本校でも今日からいよいよ分散登校が始

まります。6月は梅雨で蒸し暑い日が続き体調を崩しやすい時期です。まずは、子どもたちの生活習慣を整え

ること、二者面談などで生徒の様子を把握することなどを主として教育活動を行います。そして、生徒同士や

教員、保護者などのコミュニティがつながる時間を徐々に設定していけたらと思っています。卒業式や入学式

をも十分にできなかったこの異例の3か月間は、子ども、大人にとってまさに想定外だったと思います。今、

起きている社会での状況が学びにつながり、多感な子どもたちが経験したことは、いずれの場合も、より大き

な成長を促したものと認識しています。あの3、4月の状況に戻る感覚ではなく、これからも、MOIS のコミ

ュニティで新しいものを創り出し、特徴を活かした教育活動を展開し、新たな学びをリスタートしていきます。

最後に、年間スケジュールも変更がありましたので、ご確認ください。併せて、集金については新型コロナ

ウイルスの影響でストップしておりましたが、7月からの引落しを計画しています。改めてご案内いたします。

↑Zoom を使って担任とクラスの半分

の20人との交流の様子です。

学校だより

M.O.I.S gazette 2020.6.1 No.3 さいたま市立大宮国際中等教育学校

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11%

55%

30%

4%

VMで出された課題について、締

切日・提出日までに終わる

生徒向け VM に関するアンケート 5月22日~24日実施(回答者数 1 年生:141 名 2 年生:135 名)

1年生(%) 非常に当てはまる やや当てはまる あまり当てはまらない ほとんど当てはまらない

2年生(%) 非常に当てはまる やや当てはまる あまり当てはまらない ほとんど当てはまらない

48%46%

5%1%

VMでは、決められた時間割の時

間に参加できる

51%41%

7%1%

VMでは、決められた時間割の時

間に参加できる

33%

56%

9% 2%

VMで出された課題について、締

切日・提出日までに終わる

41%

50%

6%3%

VMでは、一人で学習が進め

られる

73%

23%

3%1%

VMでのオンラインを活用した授

業は、学びの手助けになる

33%

48%

17%

2%

VMでは、一人で学習が進め

られる

59%36%

2%3%

VMでは、自分の学びが深まる

21%

60%

16%3%

VMでは、教室と同じように

集中して勉強できている

39%

47%

12% 2%

VMでのオンラインを活用した授

業は、学びの手助けになる

31%

44%

23%

2%

VMでは、自分の学びが深まる

13%

42%35%

10%

VMでは、教室と同じように

集中して勉強できている