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発 行/熊本県農業者政治連盟 熊本市中央区南千反畑町2-3 電話 096-328-1284 編集責任者 中村 隆宏 発行日/令和2年 9 月 15 日・毎月1回 15 日発行 定 価/1部 50 円(但し、会員の購読料は会費の中に含む) 30 44100STOP!) 24豪雨被害農家の営農継続へ 支援策が決定 「農家へ出向くJA担当者」パワーアップ大会を開催 ■移動金融店舗車が災害支援を終えて返却 ■参議院議員 藤木しんや氏コラム ■参議院議員 山田としお氏コラム ■藤木しんや 活動報告 ■中央会・連合会からのお知らせ 特 集 農政連情報 農政連情報 2020(令和2)年 vol.369 10

Transcript of G]G> · 1 . Ý Âw ê §X * Ð ÿ ü÷ w æq»U C` Ï \ s óh : Ï ¶ QiZpsX b oåïT U [U ` bX»...

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あとき

写真募集熊本県

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お一人様何点でも応募できます!

web・スマートフォンから

ご応募ください。

発 行/熊本県農業者政治連盟熊本市中央区南千反畑町2-3 電話 096-328-1284編集責任者 中村 隆宏発行日/令和2年9月15日・毎月1回15日発行定 価/1部50円(但し、会員の購読料は会費の中に含む)

あぜみち

 本県における平成30年度の鳥獣被害額は、

4億4100万円となっており、被害額は減

少傾向にあるものの、依然としてその被害に

悩まされている農業者の方も多いと思う。

 鳥獣被害は里山での人口減少、耕作放棄地

の増加、狩猟者の減少等が原因とされている

が、人間の脅威が少なく、隠れる場所とエサが

豊富であれば、鳥獣が人間の生活圏に侵入す

ることが容易であることは想像に難くない。

 これに対し、熊本県では「えづけを止める」

(えづけSTOP!対策)

という意識の徹底に

取り組んでおり、これを実施する集落等の育

成を支援している。

 その具体的な対策は「みんなで勉強」=集

落・地域のみんなで正しい対策や先進事例を

学習し問題意識を共有、「守れる田畑・集落づ

くり」=鳥獣の棲み処であるヤブの解消や、エ

サとなる稲刈り後の2番穂、放任果樹、墓のお

供え物の放置等をやめる、「囲いや追い払い」

=防護柵の整備・追い払い活動、「有害捕獲」=

住みついた個体の捕獲という順序で行う各地

域・集落の取り組みに対し支援を行うもので

ある。

 この対策のポイントは、4つの取り組み順

序を誤らないこと、人間が無意識にえづけし

ていることを一人ひとりが認識し、正しい対策

を実施することだと思う。

 地域の過疎化が進行する中、鳥獣被害対策

に留まらず、地域が一体となり協力・団結する

ことが、これまで以上に必要となっていること

を再認識したい。  「

味覚の秋」や「食欲の秋」とも言われるよ

うに、秋は美味しい食べ物がたくさん実り

を迎える時期です。秋の味覚の代表でもあ

るサツマイモ(からいも)は、豊富に含まれ

る食物繊維が腸内環境を整えることで免疫

力がアップ、熱に強いビタミンCで風邪予防

や疲労回復にも効果があり、寒い冬にむけ

ての体づくりに役立ってくれます。

 最も成熟している時期に収穫され、栄養

価が高い状態にある旬の食材は、体にいい

と言われます。美味しいだけでなく、その季

節に身体が欲する栄養分を豊富に含んでい

るのです。

 「旬を食べる」ことは「四季を楽しむ」こと

でもあると思います。酷暑の疲れが残る体

に旬の食材で栄養を取り入れ、美味しさと一

緒に日本の四季も楽しみたいですね。

●盟友の皆様のご意見や周辺地域の話

題、写真などをお寄せ下さい。

連絡先 熊本県農業者政治連盟

        JA熊本県会館10階

 (電 話)096ー328ー1284

 (FAX)096ー326ー5807

撮影:高松 礼子様

「からいもほり」

第8回 未来に伝えたい農業・農村の風景フォトコンテスト入選作品

▸農園探訪記(生産者の紹介)▸優ごはん(料理のレシピ)▸直売所の紹介など

直売所などで無料配布中!

CONTENT QRコードからもご覧いただけます

“食と農の魅力を伝える“

ハグ

ファーマーズマーケット「四季彩いちのみや」の情報も満載じゃ!

hug37号はキャベツ特集!

今月の表紙

んーおいしぃ!(撮影:吉岡 奈々様)第8回 未来に伝えたい農業・農村の風景   フォトコンテスト入選作品

豪雨被害農家の営農継続へ支援策が決定■「農家へ出向くJA担当者」パワーアップ大会を開催■移動金融店舗車が災害支援を終えて返却■参議院議員 藤木しんや氏コラム■参議院議員 山田としお氏コラム■藤木しんや 活動報告■中央会・連合会からのお知らせ

特 集みどりの農 政 連 情 報農 政 連 情 報

2020(令和2)年 vol.36910

No.369 みどりの風 2020.9.15 (8)

■主催╱JAグループ熊本、RKK熊本放送 ■協賛╱「熊本みどり・食・環境基金」■後援╱熊本県、熊本県教育委員会、熊本日日新聞社 

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農業再建に向けた支援パッケージ

 政府は7月31日、被災者の生活と生業

(なりわい)の再建に向けた対策を閣議

決定しました。

 廃棄物・土砂の処理や、住まい・交通

の確保、金融支援等の「生活再建」をは

じめ、中小・小規模事業者や農林漁業

者の支援、雇用対策等の「生業の再建」、

河川・道路等のインフラ復旧対策の災害

復旧事業など、被災者をパッケージによ

り総合的に支援します。

 農林水産省の支援策は、農地の復旧か

ら営農再開に至る取り組みへの支援が中

心となっており、①農地復旧②営農再開

のための土づくりや改植③ハウス再建や

機械の再取得などへの補助が柱となって

います。

農地等の復旧

 崩れた農地や破損した農業用施設の

復旧が自力施工できない場合は、災害

復旧事業で対応し、市町村などが実施

主体となります。原状回復にとどまら

ず、農地のかさ上げや大区画化など、

より強い農地への改良復旧も可能とな

ります。

 土砂の撤去、崩壊した農地や水路の

復旧などにかかる費用は、激甚災害に

指定されたことで農地は約96%、施設

で約98%に引き上げられ、これに自治

体が任意で設定した補助との差額が農

家の負担となります。

豪雨被害農家の営農継続へ

支援策が決定

土づくり・改植など

 農地復旧後は土づくりや種子・種苗

の購入費、樹体洗浄、改植経費などの

支援です。復旧後の農地に堆肥を追加

投入した場合などに、品目を問わず10

アールあたり1万円を補助、種子・種

苗の購入費用は半額補助となります。

肥料の散布、作業委託や土壌診断の費

用についても補助対象となります。ま

た、かんきつ類で大規模改植などの要

件を満たせば、10アールあたり最大

208万円を補助します。

ハウス再建や農機再取得

 農機や畜舎、農業用トラックなどの

再取得に係る経費支援は、強い農業・

担い手づくり総合支援交付金(被災農

業者支援型)で対応し、個々の農家単

位で半額を補助します。残り半分のう

ち、自治体が任意で設定した補助との

差額が農家の負担となります。

 ハウス復旧には、園芸施設共済に加

入する農家

だと半額相

当、未加入の

場合は最大

10分の3以

上、自力施

工は資材購

入費を半額

以内で補助

します。

特集

農地等の復旧

被災した農地や農業用施設の復旧、営農再開に向けた様々な支援策により被災農業者を総合的に支援

支援事業

○農地(土砂撤去含む)・農業用施設の復旧に係る支援農地・農業用施設災害復旧事業※激甚災害の場合96~98%補助

○農業用機械等の再取得、修繕に係る支援強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)※1/2

地域営農サポートチーム

地方農政局の職員を中心に、被災地域の営農を支援

土づくり、種、肥料、果樹 農業機械等・農業ハウスの再建支援行程

〔農業者自らが水路等を復旧する場合〕・多面的機能支払交付金や農地耕作条件改善事業の活用可

※定額

○浸水した農地の営農再開のための土づくり、種子・種苗購入支援持続的生産強化対策事業(産地緊急支援対策)※10,000円/10a(定額)(土づくり)※1/2(種子・種苗)

○被災に伴う追加防除・施肥等への支援持続的生産強化対策事業(産地緊急支援対策)※1/2

○浸水被害等を受けた果樹への支援持続的生産強化対策事業(果樹産地再生支援対策)※7.4万円/10a(樹体洗浄等)※2万円/ 10a(病害防止)※最大208万円/10a(かんきつ類の大規模改植で根域制限栽培を導入した場合)

○災害関連事業等により、被災農地に未被災農地をとりこみ、一体的に区画整理を実施し復旧。

原形回復にとどまらない改良復旧

○共同利用施設等の再建・整備新グループ補助金「なりわい再建助成金」(経済産業省)補助率:3/4(国1/2、県1/4)・県内の施設・設備等の復旧・整備に要する経費

都道府県、市町村

連携

営農再開

○被災した農業用ハウス等の処理に係る支援

災害廃棄物処理事業(環境省)※国1/2

※農林水産省資料より抜粋

○農業用ハウスの再建・修繕等に係る支援強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)※3/10(共済加入者1/2相当)3/10(補強)

営農再開

自力施工

○共同利用施設の再建等に係る支援強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災産地施設支援対策)※1/2

営農再開に向けた支援策のパッケージ

 JA熊本中央会は8月12日、熊本市

で第6回「農家へ出向くJA担当者」

パワーアップ大会を開催し、10JAの

営農指導員が農家所得を増やす取り組

みを発表しました。

 最優秀賞は『生姜専門部会・JGA

P認証取得に向けた取組みについて』

と題し、JGAP(日本版農業生産工程

管理)取得に至る経緯を発表した、J

A熊本うきの宮岡康貴さんが受賞しま

した。

 また、優秀賞は『ゆとりあるいちご

栽培を目指して〜担い手の育成対策』

を発表したJAやつしろの古閑寛之さ

ん、『「ゆうべに」更なる技術向上に向

けて』を発表したJAたまなの中村大

司郎さんが受賞しました。

 大会は、例年200名を超える営農

指導関係者を集めて開催しています

が、今年は新型コロナウイルスの感染

リスクを考慮し、WEB会議方式を採

用しました。発表者は各地からリモー

トで参加し、審査員も県内外の3カ所

に分かれて審査しました。

 最優秀賞の宮岡さんは、部会の大口

取引先のニーズを捉え、ハードルの高

いJGAP団体認証の取得を粘り強く

推進。約50戸の部会員が参加し、生産

工程がマニュアル化されることでベテ

ランから若手へ技術が共有しやすく

なった点や、安全性だけでなく販売単

価の向上につながった点などが評価さ

れました。

 また、優秀賞の古閑さんは、いちご

の産地継続のための施設整備や労働力

確保などの取り組みを、中村さんは中

央イチゴ部会のいちごの品種転換と栽

培技術の向上による反収増加の取り組

みを発表しました。

 審査委員長を務めた県農林水産部農

業技術課の福永哲審議員は「高齢化や

労働力不足などの課題解決に臨み、成

果に繋がっている」と講評しました。

 宮岡さんは「初めてのリモート発表

に戸惑ったが、受賞できてうれしい。

九州大会に向けて頑張りたい」と話し

ました。

 宮岡さんは12月開催予定の九州大会

に県代表として出場します。

「農家へ出向くJA担当者」パワーアップ大会を開催

移動金融店舗車が

災害支援を終えて返却

▲熊本市内で行われた審査の様子

▲別会場で発表を行う参加者

▲浸水で倒壊したハウス

▲Webを通じて発表者へ質問する審査員

 7月の豪雨災害から復旧を続けるJ

Aあしきたは8月29日、JAあまくさ

から借り受けていた移動金融店舗車を

返却しました。浸水で被害を受けた本

所の金融店舗が補修を終え、9月1日

より営業を再開することを踏まえたも

のです。

 移動金融店舗車は、同じく豪雨被害

を受けたJAあまくさが農林中央金庫

熊本支店と協議して派遣しました。

 7月10日から8月28日まで稼働し、

貯金の入出金などに対応。本所の敷地

内に設置され、毎日20人から50人程度

の利用者が訪れました。

 JAあしきたの千々岩巧組合長は

「移動金融店舗車のおかげで、災害復

旧中も金融店舗を利用したいという組

合員のニーズに応えることができた。

大きな自然災害による被害で困惑して

いたところ、移動金融店舗車の提供は

大きな助けになった」と感謝を述べま

した。

 受け取りに

訪れたJAあま

くさの藤本勝

彦参事は「お役

に立つことが

できて良かっ

た。一日も早い

完全復興を祈

念している」と

話しました。

▲JAあまくさへ感謝を伝える JAあしきたの池松千弘金融部長(左)

No.369 みどりの風 2020.9.15 (2) (3)No.369 みどりの風 2020.9.15

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農業再建に向けた支援パッケージ

 政府は7月31日、被災者の生活と生業

(なりわい)の再建に向けた対策を閣議

決定しました。

 廃棄物・土砂の処理や、住まい・交通

の確保、金融支援等の「生活再建」をは

じめ、中小・小規模事業者や農林漁業

者の支援、雇用対策等の「生業の再建」、

河川・道路等のインフラ復旧対策の災害

復旧事業など、被災者をパッケージによ

り総合的に支援します。

 農林水産省の支援策は、農地の復旧か

ら営農再開に至る取り組みへの支援が中

心となっており、①農地復旧②営農再開

のための土づくりや改植③ハウス再建や

機械の再取得などへの補助が柱となって

います。

農地等の復旧

 崩れた農地や破損した農業用施設の

復旧が自力施工できない場合は、災害

復旧事業で対応し、市町村などが実施

主体となります。原状回復にとどまら

ず、農地のかさ上げや大区画化など、

より強い農地への改良復旧も可能とな

ります。

 土砂の撤去、崩壊した農地や水路の

復旧などにかかる費用は、激甚災害に

指定されたことで農地は約96%、施設

で約98%に引き上げられ、これに自治

体が任意で設定した補助との差額が農

家の負担となります。

豪雨被害農家の営農継続へ

支援策が決定

土づくり・改植など

 農地復旧後は土づくりや種子・種苗

の購入費、樹体洗浄、改植経費などの

支援です。復旧後の農地に堆肥を追加

投入した場合などに、品目を問わず10

アールあたり1万円を補助、種子・種

苗の購入費用は半額補助となります。

肥料の散布、作業委託や土壌診断の費

用についても補助対象となります。ま

た、かんきつ類で大規模改植などの要

件を満たせば、10アールあたり最大

208万円を補助します。

ハウス再建や農機再取得

 農機や畜舎、農業用トラックなどの

再取得に係る経費支援は、強い農業・

担い手づくり総合支援交付金(被災農

業者支援型)で対応し、個々の農家単

位で半額を補助します。残り半分のう

ち、自治体が任意で設定した補助との

差額が農家の負担となります。

 ハウス復旧には、園芸施設共済に加

入する農家

だと半額相

当、未加入の

場合は最大

10分の3以

上、自力施

工は資材購

入費を半額

以内で補助

します。

特集

農地等の復旧

被災した農地や農業用施設の復旧、営農再開に向けた様々な支援策により被災農業者を総合的に支援

支援事業

○農地(土砂撤去含む)・農業用施設の復旧に係る支援農地・農業用施設災害復旧事業※激甚災害の場合96~98%補助

○農業用機械等の再取得、修繕に係る支援強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)※1/2

地域営農サポートチーム

地方農政局の職員を中心に、被災地域の営農を支援

土づくり、種、肥料、果樹 農業機械等・農業ハウスの再建支援行程

〔農業者自らが水路等を復旧する場合〕・多面的機能支払交付金や農地耕作条件改善事業の活用可※定額

○浸水した農地の営農再開のための土づくり、種子・種苗購入支援持続的生産強化対策事業(産地緊急支援対策)※10,000円/10a(定額)(土づくり)※1/2(種子・種苗)

○被災に伴う追加防除・施肥等への支援持続的生産強化対策事業(産地緊急支援対策)※1/2

○浸水被害等を受けた果樹への支援持続的生産強化対策事業(果樹産地再生支援対策)※7.4万円/10a(樹体洗浄等)※2万円/ 10a(病害防止)※最大208万円/10a(かんきつ類の大規模改植で根域制限栽培を導入した場合)

○災害関連事業等により、被災農地に未被災農地をとりこみ、一体的に区画整理を実施し復旧。

原形回復にとどまらない改良復旧

○共同利用施設等の再建・整備新グループ補助金「なりわい再建助成金」(経済産業省)補助率:3/4(国1/2、県1/4)・県内の施設・設備等の復旧・整備に要する経費

都道府県、市町村

連携

営農再開

○被災した農業用ハウス等の処理に係る支援

災害廃棄物処理事業(環境省)※国1/2

※農林水産省資料より抜粋

○農業用ハウスの再建・修繕等に係る支援強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)※3/10(共済加入者1/2相当)3/10(補強)

営農再開

自力施工

○共同利用施設の再建等に係る支援強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災産地施設支援対策)※1/2

営農再開に向けた支援策のパッケージ

 JA熊本中央会は8月12日、熊本市

で第6回「農家へ出向くJA担当者」

パワーアップ大会を開催し、10JAの

営農指導員が農家所得を増やす取り組

みを発表しました。

 最優秀賞は『生姜専門部会・JGA

P認証取得に向けた取組みについて』

と題し、JGAP(日本版農業生産工程

管理)取得に至る経緯を発表した、J

A熊本うきの宮岡康貴さんが受賞しま

した。

 また、優秀賞は『ゆとりあるいちご

栽培を目指して〜担い手の育成対策』

を発表したJAやつしろの古閑寛之さ

ん、『「ゆうべに」更なる技術向上に向

けて』を発表したJAたまなの中村大

司郎さんが受賞しました。

 大会は、例年200名を超える営農

指導関係者を集めて開催しています

が、今年は新型コロナウイルスの感染

リスクを考慮し、WEB会議方式を採

用しました。発表者は各地からリモー

トで参加し、審査員も県内外の3カ所

に分かれて審査しました。

 最優秀賞の宮岡さんは、部会の大口

取引先のニーズを捉え、ハードルの高

いJGAP団体認証の取得を粘り強く

推進。約50戸の部会員が参加し、生産

工程がマニュアル化されることでベテ

ランから若手へ技術が共有しやすく

なった点や、安全性だけでなく販売単

価の向上につながった点などが評価さ

れました。

 また、優秀賞の古閑さんは、いちご

の産地継続のための施設整備や労働力

確保などの取り組みを、中村さんは中

央イチゴ部会のいちごの品種転換と栽

培技術の向上による反収増加の取り組

みを発表しました。

 審査委員長を務めた県農林水産部農

業技術課の福永哲審議員は「高齢化や

労働力不足などの課題解決に臨み、成

果に繋がっている」と講評しました。

 宮岡さんは「初めてのリモート発表

に戸惑ったが、受賞できてうれしい。

九州大会に向けて頑張りたい」と話し

ました。

 宮岡さんは12月開催予定の九州大会

に県代表として出場します。

「農家へ出向くJA担当者」パワーアップ大会を開催

移動金融店舗車が

災害支援を終えて返却

▲熊本市内で行われた審査の様子

▲別会場で発表を行う参加者

▲浸水で倒壊したハウス

▲Webを通じて発表者へ質問する審査員

 7月の豪雨災害から復旧を続けるJ

Aあしきたは8月29日、JAあまくさ

から借り受けていた移動金融店舗車を

返却しました。浸水で被害を受けた本

所の金融店舗が補修を終え、9月1日

より営業を再開することを踏まえたも

のです。

 移動金融店舗車は、同じく豪雨被害

を受けたJAあまくさが農林中央金庫

熊本支店と協議して派遣しました。

 7月10日から8月28日まで稼働し、

貯金の入出金などに対応。本所の敷地

内に設置され、毎日20人から50人程度

の利用者が訪れました。

 JAあしきたの千々岩巧組合長は

「移動金融店舗車のおかげで、災害復

旧中も金融店舗を利用したいという組

合員のニーズに応えることができた。

大きな自然災害による被害で困惑して

いたところ、移動金融店舗車の提供は

大きな助けになった」と感謝を述べま

した。

 受け取りに

訪れたJAあま

くさの藤本勝

彦参事は「お役

に立つことが

できて良かっ

た。一日も早い

完全復興を祈

念している」と

話しました。

▲JAあまくさへ感謝を伝える JAあしきたの池松千弘金融部長(左)

No.369 みどりの風 2020.9.15 (2) (3)No.369 みどりの風 2020.9.15

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【コロナ禍での復興を目指し】 

 「令和2年7月豪雨」から約3ヶ月が

経過しようとしています。

 観測史上最大の降水量が相次いだ豪

雨により、全国での農林水産関連被害

額は8月27日時点で1947億円に上

りました。豪雨災害において、農林水

産省では何度も災害対策本部を開き復

旧支援策を議論しました。私も被災地

の現状と農業者の営農再建を目指すた

め、生産現場の声をしっかりと訴えて

きました。

 今回の対策では、生活・生業支援パッ

ケージの措置としまして、被災された

農業者の皆さまの経営再開に向け総合

的に支援します。

 また、従来の復旧対策は現状復旧が

原則とされていましたが、今回の支援

策より被災地域の災害再発防止の観点

を踏まえ、農地等の復旧や生産性向上

に向けた被災農地周辺の農地も含めた

大区画化・畑地化などの耕作条件の改

善を行う改良復旧が認められました。

災害による離農・廃業などが起きないよ

う引続き全力を尽くしてまいります。

 台風シーズンを迎え、引続き油断で

きない時期でもあります。いつ・どこ

で大規模な災害が発生するか予想でき

ません。被害を最小限に食い止めるた

め、農家の皆さまは早めの対策を心が

けてください。

【長雨から一変、異例の暑さ】

 長雨、曇天続きの影響で農作物の生

育への影響が懸念されます。日照不足

により、水稲はいもち病の発生や分け

つ不足が心配され、出来秋の作柄も大

変心配されます。野菜も生育不良や遅

れにより平年に比べ高騰で推移してい

るようです。

 一方で、梅雨明けから全国的に酷暑

が続き、熊本でも連日のように40℃に

迫る気温が続いており、身の危険を感

じるほどの暑さです。日中、外での作

業が続く農業者の皆さまは熱中症対策

を引続き万全に行ってください。

 いまだに感染拡大している新型コロ

ナウイルスと連日続く猛暑。コロナ対

策と熱中症対策のダブルパンチで皆さ

まへの肉体

的・精神的負

担は計り知れ

ないもので

す。この困難

を国民全体で

乗り切り、農

業・農村を活

性化させれる

よう引き続き

取り組んでま

いります。

「幾多の困難を乗り越え」

「国家戦略特区による株式会社の

  農業参入の5年延長は問題だ」

全国農政連推薦・県農政連公認

参議院議員藤木しんやの

永田町でも百姓宣言

百姓宣言

全国・県農政連推薦

参議院議員山田としおの

問政

題に

タールで、農地所有面積はわずか1・6

ヘクタールにすぎません。にもかかわら

ず、さらに5年の期限を延長するとして

いるのです。一体、我が国の農業・農村を

どこへ持って行こうとしているのか、危

惧せざるを得ません。

 地域によっては、もう担い手がいな

いということで、農地は荒廃し、その活

性化のために農外の企業が参入して、

地域の農業生産を守るのだと公言して

はばからないのですが、しかし、これら

企業は、本当に、地域と農業生産を守る

のか疑問です。農業生産を維持し、地域

を守るのは、農業者とJAなど地域の

関係者であり、地域の住民や県民・国民

に共感と支持を得る取り組みが重要な

のです。

 世界の各国においても、地域の農業

者を中心とする関係者が、農業生産で

所得を実現し、地域を維持し、国と食を

支えています。それを農外の株式会社

が、まるで余技で、農地取得による将来

の利得を目指して、農業に参画すると

いうことに、農業を支え、地域を支え、

国民食料と経済の安定に貢献するとい

う理念があるのか、疑問でなりません。

 国は、改めて、この国の美しい景観と

国土を守る存在である農業者の努力を

認識し、国政の基本に「農業者」と「地

域」と「農業生産」を位置づけるべきなの

です。

▲養蜂議員連盟設立総会にて事務局長を拝命

【農外企業による農業経営への参画の

動きは、国を壊しかねない】

 「地域の農業を守る」「家族の生業を

支える」ことに、農業者の皆さんも、

JAの皆さんも全力をあげておいで

です。

 しかし、今、国家戦略特区ワーキン

ググループが進めようとしている農

外の企業による農業経営への大々的

な参画の動きは、国を壊しかねない心

配があります。

 平成28年から、兵庫県の養父市に

おいて、農外の株式会社による農地

の取得と農業経営が進められてき

ていました。当時、私が事務局長を

していた、参議院自民党の農業・農

協研究会は、真っ先に、「絶対容認で

きない」と決議し申し入れていまし

た。その後、衆議院・参議院でも反対

の決議を行いました。

 こうした経緯があるにもかかわら

ず、国家戦略特別区域諮問会議は、農

外の企業11社による農地の取得と農

業生産を進めたのです。ところで、参

画した企業の営農面積は23・9ヘク

参議院議員

藤木しんや活 動 報 告

7月豪雨災害視察(福岡県JAくるめ管内) 熊本県内JAを巡回 藤木牧場で視察を受入れ

JA熊本中央会・連合会の会合で挨拶を行う

岸田文雄自民党政調会長とコロナ支援策について対談

日本農業大学より提言をふまえた意見交換

日本女子大学より飼養衛生管理について要請

Fu j i k i S h i n y a a c t i v i t y r e p o r t

令和2年7月豪雨からの

  復旧・復興に尽力します

新型コロナ対策に全力で

    立ち向かっています

より一層農政に多様な  農家の声を反映さ

せます

No.369 みどりの風 2020.9.15 (4) (5)No.369 みどりの風 2020.9.15

Page 5: G]G> · 1 . Ý Âw ê §X * Ð ÿ ü÷ w æq»U C` Ï \ s óh : Ï ¶ QiZpsX b oåïT U [U ` bX» UÚÇ ÿ ç=^ \qpÕÂ yv,^ `h ÐÝ - Gqt²Zo$ Á hM èq é`t í óhU Ï ! ÆpVoO

【コロナ禍での復興を目指し】 

 「令和2年7月豪雨」から約3ヶ月が

経過しようとしています。

 観測史上最大の降水量が相次いだ豪

雨により、全国での農林水産関連被害

額は8月27日時点で1947億円に上

りました。豪雨災害において、農林水

産省では何度も災害対策本部を開き復

旧支援策を議論しました。私も被災地

の現状と農業者の営農再建を目指すた

め、生産現場の声をしっかりと訴えて

きました。

 今回の対策では、生活・生業支援パッ

ケージの措置としまして、被災された

農業者の皆さまの経営再開に向け総合

的に支援します。

 また、従来の復旧対策は現状復旧が

原則とされていましたが、今回の支援

策より被災地域の災害再発防止の観点

を踏まえ、農地等の復旧や生産性向上

に向けた被災農地周辺の農地も含めた

大区画化・畑地化などの耕作条件の改

善を行う改良復旧が認められました。

災害による離農・廃業などが起きないよ

う引続き全力を尽くしてまいります。

 台風シーズンを迎え、引続き油断で

きない時期でもあります。いつ・どこ

で大規模な災害が発生するか予想でき

ません。被害を最小限に食い止めるた

め、農家の皆さまは早めの対策を心が

けてください。

【長雨から一変、異例の暑さ】

 長雨、曇天続きの影響で農作物の生

育への影響が懸念されます。日照不足

により、水稲はいもち病の発生や分け

つ不足が心配され、出来秋の作柄も大

変心配されます。野菜も生育不良や遅

れにより平年に比べ高騰で推移してい

るようです。

 一方で、梅雨明けから全国的に酷暑

が続き、熊本でも連日のように40℃に

迫る気温が続いており、身の危険を感

じるほどの暑さです。日中、外での作

業が続く農業者の皆さまは熱中症対策

を引続き万全に行ってください。

 いまだに感染拡大している新型コロ

ナウイルスと連日続く猛暑。コロナ対

策と熱中症対策のダブルパンチで皆さ

まへの肉体

的・精神的負

担は計り知れ

ないもので

す。この困難

を国民全体で

乗り切り、農

業・農村を活

性化させれる

よう引き続き

取り組んでま

いります。

「幾多の困難を乗り越え」

「国家戦略特区による株式会社の

  農業参入の5年延長は問題だ」

全国農政連推薦・県農政連公認

参議院議員藤木しんやの

永田町でも百姓宣言

百姓宣言

全国・県農政連推薦

参議院議員山田としおの

問政

題に

タールで、農地所有面積はわずか1・6

ヘクタールにすぎません。にもかかわら

ず、さらに5年の期限を延長するとして

いるのです。一体、我が国の農業・農村を

どこへ持って行こうとしているのか、危

惧せざるを得ません。

 地域によっては、もう担い手がいな

いということで、農地は荒廃し、その活

性化のために農外の企業が参入して、

地域の農業生産を守るのだと公言して

はばからないのですが、しかし、これら

企業は、本当に、地域と農業生産を守る

のか疑問です。農業生産を維持し、地域

を守るのは、農業者とJAなど地域の

関係者であり、地域の住民や県民・国民

に共感と支持を得る取り組みが重要な

のです。

 世界の各国においても、地域の農業

者を中心とする関係者が、農業生産で

所得を実現し、地域を維持し、国と食を

支えています。それを農外の株式会社

が、まるで余技で、農地取得による将来

の利得を目指して、農業に参画すると

いうことに、農業を支え、地域を支え、

国民食料と経済の安定に貢献するとい

う理念があるのか、疑問でなりません。

 国は、改めて、この国の美しい景観と

国土を守る存在である農業者の努力を

認識し、国政の基本に「農業者」と「地

域」と「農業生産」を位置づけるべきなの

です。

▲養蜂議員連盟設立総会にて事務局長を拝命

【農外企業による農業経営への参画の

動きは、国を壊しかねない】

 「地域の農業を守る」「家族の生業を

支える」ことに、農業者の皆さんも、

JAの皆さんも全力をあげておいで

です。

 しかし、今、国家戦略特区ワーキン

ググループが進めようとしている農

外の企業による農業経営への大々的

な参画の動きは、国を壊しかねない心

配があります。

 平成28年から、兵庫県の養父市に

おいて、農外の株式会社による農地

の取得と農業経営が進められてき

ていました。当時、私が事務局長を

していた、参議院自民党の農業・農

協研究会は、真っ先に、「絶対容認で

きない」と決議し申し入れていまし

た。その後、衆議院・参議院でも反対

の決議を行いました。

 こうした経緯があるにもかかわら

ず、国家戦略特別区域諮問会議は、農

外の企業11社による農地の取得と農

業生産を進めたのです。ところで、参

画した企業の営農面積は23・9ヘク

参議院議員

藤木しんや活 動 報 告

7月豪雨災害視察(福岡県JAくるめ管内) 熊本県内JAを巡回 藤木牧場で視察を受入れ

JA熊本中央会・連合会の会合で挨拶を行う

岸田文雄自民党政調会長とコロナ支援策について対談

日本農業大学より提言をふまえた意見交換

日本女子大学より飼養衛生管理について要請

Fu j i k i S h i n y a a c t i v i t y r e p o r t

令和2年7月豪雨からの

  復旧・復興に尽力します

新型コロナ対策に全力で

    立ち向かっています

より一層農政に多様な  農家の声を反映さ

せます

No.369 みどりの風 2020.9.15 (4) (5)No.369 みどりの風 2020.9.15

Page 6: G]G> · 1 . Ý Âw ê §X * Ð ÿ ü÷ w æq»U C` Ï \ s óh : Ï ¶ QiZpsX b oåïT U [U ` bX» UÚÇ ÿ ç=^ \qpÕÂ yv,^ `h ÐÝ - Gqt²Zo$ Á hM èq é`t í óhU Ï ! ÆpVoO

 

 

  JA中央会

 結核は、結核菌という細菌が

体の中に入り、増えることに

よって起こる感染症です。

 初期症状は咳・痰・微熱など、

風邪症状と似ていますが、悪化

と改善を繰り返しながら2週間

以上続くのが特徴です。

 感染症で一番恐ろしいのは、気付

かないうちに感染して、周りの人に

うつしている可能性があることです。

 結核の予防と早期発見のために、

結核とはどんな病気か、どのように

感染するのかなど、結核について正

しい知識を持つことが大切です。

◆『感染(

かんせん)

』と『発病(

はつびょう)

 結核に感染しても必ず発病するわ

けではありません。

 健康であれば、菌を吸い込んだあ

と、人の体は免疫力によって結核菌

を抑え込んでしまいます。

 このように体内に結核菌が隠れて

いても、抑え込まれて活動していな

い状態を『感染』といいます。

 しかし、結核菌は死んでいるわけ

ではなく、体力低下や病気で抵抗力

が落ちると再び活動し、『発病』す

るおそれがありますので、長引く咳

などで「結核かも?」と思ったら、

不安に思わず、自分が『感染』して

いるのか『発病』しているのか、早

めに検査を受けることが重要です。

◆『予防(よぼう)』

 結核は、「感染を防ぐこと」「発病を

防ぐこと」が重要です。

 以下の『予防策』にて感染防止に努

めましょう。

免疫力が低下しないように規則正

 しい生活を心がけましょう。

栄養バランスのよい食事をとりま

 しょう。

質の良い、十分な睡眠を心掛けま

 しょう。

適度な運動を行いましょう。

たばこを吸

 う人は禁煙

 しましょう。

定期的に健

 康診断を受

 け、早期発

 見・早期治

 療に役立て

 ましょう。

結核(けっかく)について

 7月号においても、昨年8月

の佐賀県武雄市を中心とした豪

雨被害や、同じく9月の令和元

年房総半島台風、10月の令和元

年東日本台風などを例に挙げ、

自然災害の恐ろしさと備えの大

切さについてご紹介していました

が、熊本県内でも、令和2年7月豪

雨により甚大な被害が出ました。被

害を受けられた皆様に、心よりお見

舞い申し上げます。

 JA共済では、今回の豪雨災害に

対して、令和2年8月末現在、県内

で約4000件・約162億円の共

済金をお支払いしています。今後と

も皆様のお役に立てるよう、水災に

も地震にも、自然災害に万全な保障

で備えられる建物更生共済「むてき

プラス」を引き続きおすすめしてい

きたいと思います。

〜建物更生共済「むてきプラス」の

ポイント〜

①あなたの家の火災はもちろん、地

震、台風、水害、落雷などの自然災

害もしっかり保障します。

②火災や自然災害によるケガにも備

えることができます。

③掛捨てではなく、保障期間満了時

に満期共済金を受取ることができま

す。

 さらに、生活を営む上で大切な家

財の保障、建物更生共済「My家財

 県下JAとJA熊本経済連は

8月4日、合志市の熊本県立農

業大学校で令和2年度農作業安

全(大型特殊免許:農耕用)講

習会を開講しました。

 JAグループ熊本で初の取り組みと

なり、講習会には生産者30名が参加。

 農作業事故を防止するための講習

とトラクターでの模擬コースの実技

を1日あたり6時間、計3日間受講

し、免許取得試験に臨みました。

 昨年4月、トラクターの「作業機

付き公道走行」は、農作業の効率化

を目的とした国の規制緩和で可能と

なりましたが、全幅1・7メートル

を越える場合は、大型特殊免許が必

要となりました。

 このため、受講希望者が増えてお

り、県が主催する同様の講習会に殺

到していました。生産者からの強い

要望もあり、県の協力を得て、県下

JA・経済連主催による農作業安全

講習や免許取得支援に向けた講習会

を開催しました。

 JA熊本経済連の担当者は「規制

緩和に伴う要望の声を多数いただ

き、初の講習会を開催した。生産者

が安全に公道を走行できるように支

援していきたい。」と語りました。

 講習会は全6回を計画しており、

次回は10月を予定しています。

大型特殊免許(農耕用)取得をサポート!

 JAグループ熊本は8月、県

内JAの営農指導力強化の核と

なる組織として「JAグループ

熊本営農指導協議会」を設置し

ました。県内JAの営農指導員

336人が会員となり、これまで各

JAが独自に取り組んできた営農指

導のノウハウを会員相互で共有し、

県全体の指導力向上につなげるのが

目的です。

 近年、生産者が高品質な農畜産物

を追求するにつれ、指導員に求めら

れる情報も高度化しています。

 このような中、JAの枠を越えた技

術共有を求める声が広がり、2018

年の第26回JA熊本県大会で、統一

組織の設置が決議されました。

 協議会は指導員の育成と資質向上

のため、主に指導員同士の交流を促

進し、相互研鑽の機会作りを行って

いきます。営農関連情報の受発信を

通じて指導員の要望を吸い上げ、J

Aの営農指導事業の効率化や理解促

進活動などを進めていきます。

 また、県域営農指導方針案の策定

にも取り組みます。

 設立基準日は8月12日です。設立

総会は新型コロナウイルス感染拡大

に伴い書面決議となりました。

 主たる事務局はJA熊本中央会が

担い、JA熊本経済連、JA熊本果実

連の各指導部門と連携します。

 初代会長のJAやつしろ中央総合営

農センターの富永隆裕センター長は

「大役を引き受け、身の引き締まる思

いだ。農家所得の向上と農業生産の拡

大のために営農指導力の強化は必須と

なる。各JAが努力を重ねた取り組み

を結集し、更なる総合力の発揮につな

げたい」と抱負を述べました。

 その他の役員は次の通りです。

▽副会長=境智博(JAたまな指導販

 売部次長)、水上和孝(JA菊池酪

 農課長)

▽監事=山下健(JA熊本うき園芸一

 課長)、山下俊二(JAあまくさ下

 島営農指導センター長)

JAグループ熊本営農指導協議会設立

JA経済連

JA共済連

〜JAグループ熊本で初開催〜

〜営農指導力の向上を目指す〜

   JA厚生連

プラス」もあります。

 2017年に誕生した「むてきプラ

ス」「My家財プラス」とそれ以前の

仕組みでは、支払い内容に違いがあり

ますので、ご加入いただいている内容

について、この機会にぜひご確認をお

願いいたします。

 詳しくはお近くのJA窓口もしくは

JA共済のホームページをご確認くだ

さい

JA共済ホームページURL:

https://w

ww.ja-kyo

sai.or.jp

引き続き、自然災害への備えに取り組みましょう!!

▲農作業安全講習会(左:トラクター実演走行、右:安全講座)

▲協議会主催による営農指導員養成研修会をWebで開催

災害はいつどこで

発生するのか誰にも

分かりません

万全の保障で

備えておきましょう!

No.369 みどりの風 2020.9.15 (6) (7)No.369 みどりの風 2020.9.15

Page 7: G]G> · 1 . Ý Âw ê §X * Ð ÿ ü÷ w æq»U C` Ï \ s óh : Ï ¶ QiZpsX b oåïT U [U ` bX» UÚÇ ÿ ç=^ \qpÕÂ yv,^ `h ÐÝ - Gqt²Zo$ Á hM èq é`t í óhU Ï ! ÆpVoO

 

 

  JA中央会

 結核は、結核菌という細菌が

体の中に入り、増えることに

よって起こる感染症です。

 初期症状は咳・痰・微熱など、

風邪症状と似ていますが、悪化

と改善を繰り返しながら2週間

以上続くのが特徴です。

 感染症で一番恐ろしいのは、気付

かないうちに感染して、周りの人に

うつしている可能性があることです。

 結核の予防と早期発見のために、

結核とはどんな病気か、どのように

感染するのかなど、結核について正

しい知識を持つことが大切です。

◆『感染(

かんせん)

』と『発病(

はつびょう)

 結核に感染しても必ず発病するわ

けではありません。

 健康であれば、菌を吸い込んだあ

と、人の体は免疫力によって結核菌

を抑え込んでしまいます。

 このように体内に結核菌が隠れて

いても、抑え込まれて活動していな

い状態を『感染』といいます。

 しかし、結核菌は死んでいるわけ

ではなく、体力低下や病気で抵抗力

が落ちると再び活動し、『発病』す

るおそれがありますので、長引く咳

などで「結核かも?」と思ったら、

不安に思わず、自分が『感染』して

いるのか『発病』しているのか、早

めに検査を受けることが重要です。

◆『予防(よぼう)』

 結核は、「感染を防ぐこと」「発病を

防ぐこと」が重要です。

 以下の『予防策』にて感染防止に努

めましょう。

免疫力が低下しないように規則正

 しい生活を心がけましょう。

栄養バランスのよい食事をとりま

 しょう。

質の良い、十分な睡眠を心掛けま

 しょう。

適度な運動を行いましょう。

たばこを吸

 う人は禁煙

 しましょう。

定期的に健

 康診断を受

 け、早期発

 見・早期治

 療に役立て

 ましょう。

結核(けっかく)について

 7月号においても、昨年8月

の佐賀県武雄市を中心とした豪

雨被害や、同じく9月の令和元

年房総半島台風、10月の令和元

年東日本台風などを例に挙げ、

自然災害の恐ろしさと備えの大

切さについてご紹介していました

が、熊本県内でも、令和2年7月豪

雨により甚大な被害が出ました。被

害を受けられた皆様に、心よりお見

舞い申し上げます。

 JA共済では、今回の豪雨災害に

対して、令和2年8月末現在、県内

で約4000件・約162億円の共

済金をお支払いしています。今後と

も皆様のお役に立てるよう、水災に

も地震にも、自然災害に万全な保障

で備えられる建物更生共済「むてき

プラス」を引き続きおすすめしてい

きたいと思います。

〜建物更生共済「むてきプラス」の

ポイント〜

①あなたの家の火災はもちろん、地

震、台風、水害、落雷などの自然災

害もしっかり保障します。

②火災や自然災害によるケガにも備

えることができます。

③掛捨てではなく、保障期間満了時

に満期共済金を受取ることができま

す。

 さらに、生活を営む上で大切な家

財の保障、建物更生共済「My家財

 県下JAとJA熊本経済連は

8月4日、合志市の熊本県立農

業大学校で令和2年度農作業安

全(大型特殊免許:農耕用)講

習会を開講しました。

 JAグループ熊本で初の取り組みと

なり、講習会には生産者30名が参加。

 農作業事故を防止するための講習

とトラクターでの模擬コースの実技

を1日あたり6時間、計3日間受講

し、免許取得試験に臨みました。

 昨年4月、トラクターの「作業機

付き公道走行」は、農作業の効率化

を目的とした国の規制緩和で可能と

なりましたが、全幅1・7メートル

を越える場合は、大型特殊免許が必

要となりました。

 このため、受講希望者が増えてお

り、県が主催する同様の講習会に殺

到していました。生産者からの強い

要望もあり、県の協力を得て、県下

JA・経済連主催による農作業安全

講習や免許取得支援に向けた講習会

を開催しました。

 JA熊本経済連の担当者は「規制

緩和に伴う要望の声を多数いただ

き、初の講習会を開催した。生産者

が安全に公道を走行できるように支

援していきたい。」と語りました。

 講習会は全6回を計画しており、

次回は10月を予定しています。

大型特殊免許(農耕用)取得をサポート!

 JAグループ熊本は8月、県

内JAの営農指導力強化の核と

なる組織として「JAグループ

熊本営農指導協議会」を設置し

ました。県内JAの営農指導員

336人が会員となり、これまで各

JAが独自に取り組んできた営農指

導のノウハウを会員相互で共有し、

県全体の指導力向上につなげるのが

目的です。

 近年、生産者が高品質な農畜産物

を追求するにつれ、指導員に求めら

れる情報も高度化しています。

 このような中、JAの枠を越えた技

術共有を求める声が広がり、2018

年の第26回JA熊本県大会で、統一

組織の設置が決議されました。

 協議会は指導員の育成と資質向上

のため、主に指導員同士の交流を促

進し、相互研鑽の機会作りを行って

いきます。営農関連情報の受発信を

通じて指導員の要望を吸い上げ、J

Aの営農指導事業の効率化や理解促

進活動などを進めていきます。

 また、県域営農指導方針案の策定

にも取り組みます。

 設立基準日は8月12日です。設立

総会は新型コロナウイルス感染拡大

に伴い書面決議となりました。

 主たる事務局はJA熊本中央会が

担い、JA熊本経済連、JA熊本果実

連の各指導部門と連携します。

 初代会長のJAやつしろ中央総合営

農センターの富永隆裕センター長は

「大役を引き受け、身の引き締まる思

いだ。農家所得の向上と農業生産の拡

大のために営農指導力の強化は必須と

なる。各JAが努力を重ねた取り組み

を結集し、更なる総合力の発揮につな

げたい」と抱負を述べました。

 その他の役員は次の通りです。

▽副会長=境智博(JAたまな指導販

 売部次長)、水上和孝(JA菊池酪

 農課長)

▽監事=山下健(JA熊本うき園芸一

 課長)、山下俊二(JAあまくさ下

 島営農指導センター長)

JAグループ熊本営農指導協議会設立

JA経済連

JA共済連

〜JAグループ熊本で初開催〜

〜営農指導力の向上を目指す〜

   JA厚生連

プラス」もあります。

 2017年に誕生した「むてきプラ

ス」「My家財プラス」とそれ以前の

仕組みでは、支払い内容に違いがあり

ますので、ご加入いただいている内容

について、この機会にぜひご確認をお

願いいたします。

 詳しくはお近くのJA窓口もしくは

JA共済のホームページをご確認くだ

さい

JA共済ホームページURL:

https://w

ww.ja-kyo

sai.or.jp

引き続き、自然災害への備えに取り組みましょう!!

▲農作業安全講習会(左:トラクター実演走行、右:安全講座)

▲協議会主催による営農指導員養成研修会をWebで開催

災害はいつどこで

発生するのか誰にも

分かりません

万全の保障で

備えておきましょう!

No.369 みどりの風 2020.9.15 (6) (7)No.369 みどりの風 2020.9.15

Page 8: G]G> · 1 . Ý Âw ê §X * Ð ÿ ü÷ w æq»U C` Ï \ s óh : Ï ¶ QiZpsX b oåïT U [U ` bX» UÚÇ ÿ ç=^ \qpÕÂ yv,^ `h ÐÝ - Gqt²Zo$ Á hM èq é`t í óhU Ï ! ÆpVoO

あとき

写真募集熊本県

内で撮影の

スマホ、PCで

応募しよう!!

スマホ、PCで

応募しよう!!

お一人様何点でも応募できます!

web・スマートフォンから

ご応募ください。

発 行/熊本県農業者政治連盟熊本市中央区南千反畑町2-3 電話 096-328-1284編集責任者 中村 隆宏発行日/令和2年9月15日・毎月1回15日発行定 価/1部50円(但し、会員の購読料は会費の中に含む)

あぜみち

 本県における平成30年度の鳥獣被害額は、

4億4100万円となっており、被害額は減

少傾向にあるものの、依然としてその被害に

悩まされている農業者の方も多いと思う。

 鳥獣被害は里山での人口減少、耕作放棄地

の増加、狩猟者の減少等が原因とされている

が、人間の脅威が少なく、隠れる場所とエサが

豊富であれば、鳥獣が人間の生活圏に侵入す

ることが容易であることは想像に難くない。

 これに対し、熊本県では「えづけを止める」

(えづけSTOP!対策)

という意識の徹底に

取り組んでおり、これを実施する集落等の育

成を支援している。

 その具体的な対策は「みんなで勉強」=集

落・地域のみんなで正しい対策や先進事例を

学習し問題意識を共有、「守れる田畑・集落づ

くり」=鳥獣の棲み処であるヤブの解消や、エ

サとなる稲刈り後の2番穂、放任果樹、墓のお

供え物の放置等をやめる、「囲いや追い払い」

=防護柵の整備・追い払い活動、「有害捕獲」=

住みついた個体の捕獲という順序で行う各地

域・集落の取り組みに対し支援を行うもので

ある。

 この対策のポイントは、4つの取り組み順

序を誤らないこと、人間が無意識にえづけし

ていることを一人ひとりが認識し、正しい対策

を実施することだと思う。

 地域の過疎化が進行する中、鳥獣被害対策

に留まらず、地域が一体となり協力・団結する

ことが、これまで以上に必要となっていること

を再認識したい。  「

味覚の秋」や「食欲の秋」とも言われるよ

うに、秋は美味しい食べ物がたくさん実り

を迎える時期です。秋の味覚の代表でもあ

るサツマイモ(からいも)は、豊富に含まれ

る食物繊維が腸内環境を整えることで免疫

力がアップ、熱に強いビタミンCで風邪予防

や疲労回復にも効果があり、寒い冬にむけ

ての体づくりに役立ってくれます。

 最も成熟している時期に収穫され、栄養

価が高い状態にある旬の食材は、体にいい

と言われます。美味しいだけでなく、その季

節に身体が欲する栄養分を豊富に含んでい

るのです。

 「旬を食べる」ことは「四季を楽しむ」こと

でもあると思います。酷暑の疲れが残る体

に旬の食材で栄養を取り入れ、美味しさと一

緒に日本の四季も楽しみたいですね。

●盟友の皆様のご意見や周辺地域の話

題、写真などをお寄せ下さい。

連絡先 熊本県農業者政治連盟

        JA熊本県会館10階

 (電 話)096ー328ー1284

 (FAX)096ー326ー5807

撮影:高松 礼子様

「からいもほり」

第8回 未来に伝えたい農業・農村の風景フォトコンテスト入選作品

▸農園探訪記(生産者の紹介)▸優ごはん(料理のレシピ)▸直売所の紹介など

直売所などで無料配布中!

CONTENT QRコードからもご覧いただけます

“食と農の魅力を伝える“

ハグ

ファーマーズマーケット「四季彩いちのみや」の情報も満載じゃ!

hug37号はキャベツ特集!

今月の表紙

んーおいしぃ!(撮影:吉岡 奈々様)第8回 未来に伝えたい農業・農村の風景   フォトコンテスト入選作品

豪雨被害農家の営農継続へ支援策が決定■「農家へ出向くJA担当者」パワーアップ大会を開催■移動金融店舗車が災害支援を終えて返却■参議院議員 藤木しんや氏コラム■参議院議員 山田としお氏コラム■藤木しんや 活動報告■中央会・連合会からのお知らせ

特 集みどりの農 政 連 情 報農 政 連 情 報

2020(令和2)年 vol.36910

No.369 みどりの風 2020.9.15 (8)

■主催╱JAグループ熊本、RKK熊本放送 ■協賛╱「熊本みどり・食・環境基金」■後援╱熊本県、熊本県教育委員会、熊本日日新聞社