ソーシャル・ラーニング・スペース Petra Pribićević …...07 き ら り!岡大生...

1
07 岡大生 Petra Pribićević 文学部特別聴講学生 ペトラ・プリビチェビッチ ICHO NAMIKI No. 73 いちょう並木 11 いちょう並木No. 73 ICHO NAMIKI 12 在学生紹介 TURKEY ITALY GREECE MACEDONIA ALBANIA MONTENEGRO SERBIA HUNGARY SLOVAKIA AUSTRIA SLOVENIA ERLAND BOSNIA AND HERZEGOVINA ROMANIA MOLDOVA BULGARIA トルコ ウクライナ イタリア ギリシャ マケドニア アルバニア モンテネグロ セルビア ハンガリー スロバキア オーストリア スロベニア スイス ボスニア へルツェゴビナ ルーマニア モルドバ ブルガリア L-café 宿T O E F L L-café O kayama U niversity インタビュアー 岡大学生取材班 法学部法学科3年 柿林 侑里 S tudents of L-café 11 西13 L-café 使宿L-café L-café ▲ベオグラードの風景 ▲大阪城にて セルビア共和国 面積・・・77,474平方キロメートル (北海道とほぼ同じ大きさ) 人口・・・712万人(2011年国勢調査による) 首都・・・ベオグラード

Transcript of ソーシャル・ラーニング・スペース Petra Pribićević …...07 き ら り!岡大生...

Page 1: ソーシャル・ラーニング・スペース Petra Pribićević …...07 き ら り!岡大生 Petra Pribićević 文学部特別聴講学生 ペトラ・プリビチェビッチ

07 きらり!岡大生Petra Pribićević文学部特別聴講学生

ペトラ・プリビチェビッチ

ICHO NAMIKI No.73●いちょう並木 11いちょう並木●No.73 ICHO NAMIKI 12

在学生紹介研究、スポーツ、趣味、特技…。

学内外のさまざまな場面で活躍する岡大生たち。

そんなきらりと光る学生を、

同じ学生の目線から紹介する。

TURKEY

RUSSIA

UKRAINE

POLANDGERMANY

FRANCE

U.K.

SPAIN

ITALYGREECE

MACEDONIAALBANIA

MONTENEGRO SERBIA

HUNGARY

SLOVAKIA

CZECH

AUSTRIA

PORTUGAL

SLOVENIA

SWITZERLAND

LUXCEMBOURG

BELGIUMIRELAND

NETHERLAND

BOSNIA ANDHERZEGOVINA

ROMANIA

GEORGIA

MOLDOVA

BULGARIA

トルコ

ロシア

ウクライナ

ポーランドドイツ

フランス

イギリス

スペイン

イタリアギリシャ

マケドニアアルバニア

モンテネグロ

セルビア

ハンガリー

スロバキア

チェコ

オーストリア

ポルトガル

スロベニアスイス

ルクセンブルク

ベルギーアイルランド

オランダ

ボスニアへルツェゴビナ

ルーマニア

グルジア

モルドバ

ブルガリア

留学生と日本人

学生が交流しなが

ら様々な言語や文

化を学ぶ場(ソーシャ

ル・ラーニング・スペー

ス)として、2013年5

月、津島地区にオープン。

L-café

は岡大生であればい

つでも自由に訪問し、気軽に留

学生と英語や日本語で会話をし

たり、宿題をしたりと自由にす

ごせる場を提供している。また、

留学生による「英会話クラス」

や、留学経験のある日本人学生

による「TOEFL対策」、言語

教育センターの教員による「学

習・留学相談」などを行っている。

この他、英語だけでなく、韓国

語、中国語、ドイツ語、フラン

ス語、日本語のクラスカフェも

開講。加えて、気軽に参加でき

る場として、会話を楽しめるフ

リーコーナーや、参加自由の様々

なイベントやワークショップが

開催されていて、一日に150

人以上の学生がL-café

を利用し

ている。

ソーシャル・ラーニング・スペース/言語カフェ:L-café

Okayama University

インタビュアー岡大学生取材班法学部法学科3年柿林 侑里

Students of

岡山大学津島地区にある留学生

と日本人学生の学びの場「L-café

」。

セルビア共和国出身の留学生ペト

ラ・プリビチェビッチさん(文学

部特別聴講学生)は、「英語を学

びたい」「留学したい」という学生

に英語を教える「スチューデント・

ティーチャー」として活動している。

スチューデント・ティーチャーを

始めたのは2013年11月。日本

にやって来た直後だった。将来、学

校の先生になることを目標にしてお

り、「活動を通して、良い経験

になるのでは」と考えたそうだ。

活動当初は、日本人学生に

はシャイな印象があった。慣

れないうちは、自分ばかり話

してしまうことも多かった

が、それでも回数を重ねる

ごとに、学生たち

と自然にコミュニ

ケーションが取れ

るまでになった。

セルビア共和

国は、日本から

西へ直線距離で

9千226キロ

メートル。なぜ、

故郷から遠く離れ

た日本に興味を持ったのか―。

きっかけになったのは、母国で

テレビ放送されていたアニメ「ド

ラゴンボール」。初めて日本語を聞

き、その「やわらかさ」に惹かれ

たという。「日本語はいい音がする。

耳にやさしい言語だと思った」。

当時13歳だった

ペトラさんは、翌

年には日本語が

学べる学校に進

学。その後も勉

強を続け、「もっ

と日本語の勉強

を進めたい」と留

学を決めた。

「岡山大学のキャ

ンパスは、自然が豊か

でうれしい」とペトラ

さん。岡山の気候の良

さも、留学先の決め手

となった。大学では、

日本語や歴史・文化な

どについて学んでいる。

スチューデント・ティー

チャーを続ける中で、楽

しみがある。教えている

学生の成績が良くなった

り、英語で出来ることが

増えたりすることだ。「学

生が何かを達成してくれ

ることが嬉しい」と、や

りがいを感じている。

「ここには、面白い本が

いっぱいあります」。L-café

内にあ

る本棚には、様々な種類の本、雑

誌がぎっしりと並んでいる。これ

らの本を使って会話をしたり、ゲー

ムをするなどして、楽しみながら

交流を深めているという。

普段は先生役のペトラさんだが、

学生から教え

てもらうこと

や、新しく発見

することも多い

という。最近では、日本のロックバ

ンドについて教えてもらったり、日

本語の宿題を手伝ってもらうなどし

た。L-café

での活動や何気ない日常

も、彼女にとっては毎日が、日本に

ついての学びの日々であるようだ。

「お互いに教え合ったりして、交

流することが楽しい」。L-café

で様々

な人との出会いを重ねるペトラさん

は、充実した笑顔で語ってくれた。

▲ベオグラードの風景

▲大阪城にて

学生の英語学習をサポートする

「スチューデント・ティーチャー」教

師の夢に向かって一歩前進

セルビア共和国面積・・・77,474平方キロメートル   �(北海道とほぼ同じ大きさ)人口・・・712万人(2011年国勢調査による)首都・・・ベオグラード