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ラキシー時の緊急対応ガイド - Med新型コロナウイルスワクチン...
Transcript of ラキシー時の緊急対応ガイド - Med新型コロナウイルスワクチン...
新型コロナウイルスワクチンアナフィラキシー時の緊急対応ガイド
2021年3月 京都府医師会救急・災害委員会作成2021年3月 京都府医師会救急・災害委員会作成
0.1% アドレナリン注射液 0.3mg(0.3㎖)を大腿外側に筋肉内注射
接種時刻を記録
〈過量投与防止の一例〉
エピペン®も使用可
容量1㎖のプレフィルド・シリンジ製剤使用時(テルモ社製など)
注射前に、注射針を装着し余剰分を破棄し、0.3㎖にして筋注する
呼吸苦など出現
全身状態、バイタルサインの確認
119 で 救急車要請「ワクチン接種でアナフィラキシー(疑い)」と伝えてください
帰宅可
症状改善
抗ヒスタミン薬を投与
全身紅斑・蕁麻疹くしゃみ・悪心・嘔吐
喘鳴・嗄声呼吸苦
動悸・冷汗意識障害・血圧低下
厳重注意‼厳重注意‼
投与量と投与方法投与量と投与方法ためらわず
アドレナリン0.3mg筋肉内注射
: 仰臥位 とする 呼吸苦のある時…軽く上体を挙上する 血圧低下時…下肢を挙上する(30㎝程度)
:頭部後屈、あご先挙上 もしくは7㎝程度の枕を頭部に挿入(スニッフィングポジション)
:パルスオキシメーター、血圧計、心電計などを使用
※以下 可能であれば(必要に応じて)酸素投与 :6ℓ~8ℓルート(血管)確保:リンゲル液もしくは生理食塩水5~10㎖/㎏を10分で薬 剤 :ステロイド…(例)メチルプレドニゾロン 125mg (例)ハイドロコルチゾン 100mg 抗ヒスタミン薬…(例)クロルフェニラミンマレイン酸塩注射液 5mg (例)ヒドロキシジン塩酸塩注射液 25mg~50mg (例)セチリジン塩酸塩錠10mg搬送先病院への連絡:原則として病院選定は消防による。ただし、医療機関から直接病院に連絡いただくことも可能
体 位
気道確保
バイタルサインのモニタリング
0.3mg
参考資料・文献 ・新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する 医療機関向け手引き(2.0版)
・日本アレルギー学会 「アナフィラキシーガイドライン」
一般的な副反応 :接種後3日以内に起こり、 1~3日で消退する。局 所 症 状 :接種部位の痛み、腫れ、発赤、 接種した側の脇の下のリンパ節の腫れ全 身 症 状 :発熱、倦怠感、頭痛、寒気、 筋肉痛、関節痛 局所症状のうちの少なくとも1つ: 80~89% 全身症状のうちの少なくとも1つ: 55~83%
■ファイザー社の新型コロナワクチン接種後に 報告されたアナフィラキシー
(米国:2021年1月18日時点)
接種後15分以内:74%接種後30分以内:90%アレルギーの既往:80%(40例/50例)アナフィラキシーの既往:24%(12例/50例)
100万回あたり5例50例(9,943,247回中)
新型コロナウイルスワクチンアナフィラキシーなどの副反応への備えと予備知識
ワクチンを接種した後にワクチンを接種した後に
ワクチンを接種する部位と深度
ワクチンを接種する部位と深度
■院内で15分観察する、アレルギー歴のある場合は30分程度
ワクチンを接種する前にワクチンを接種する前に
ワクチンを接種する際ワクチンを接種する際
■針の刺入深度の目安(三角筋)
■上腕三角筋中央部に筋肉内注射
■背もたれのある椅子を使用する。 場合によっては仰臥位での接種を検討する。(接種後に注射による心因反応を含む血管迷走神経反射としての失神があらわれることがある)
■筋肉内投与用の0.1%アドレナリン など救急処置に必要な物品の準備
■ワクチンの希釈を適切に行う
■患者さんに対して十分な問診アレルギーの既往、発熱など接種当日の体調、内服薬の確認など
(参考:厚生労働省 新型コロナワクチン 予診票の確認のポイントVer1.0(令和3年3月26日版 https://www.mhlw.go.jp/content/000760480.pdf))
★You Tube 動画(会場での流れや接種手技を示したもの) https://www.youtube.com/watch?v=rcEVMi2OtCY
★概要リーフレット (ワクチンを安全に接種するための注意とポイント) https://www.mhlw.go.jp/content/000764700.pdf
ワクチンの希釈方法は以下をご参照ください。(千葉大学病院公式チャンネル 感染対策教育動画「ワクチン希釈の手順」COVID-19ワクチン コミナティ筋注 https://www.youtube.com/watch?v=t_fXcZHbuvY)
ここが0.3mg=0.3㎖
刺入部位等の留意事項については以下を参照
※問診からの一連の流れについては、以下をご参照ください。
(参考:BMIからアセスメントする筋肉内注射等の適切な針刺入深度の検討https://www.jans.or.jp/uploads/files/committee/tamate_10_pp.pdf)
(日本プライマリケア学会https://www.youtube.com/watch?v=tA96CA6fJv8)
(奈良県立医科大学附属病院臨床研修センターhttps://www.nmu-resident.jp/intramuscular.html)
18.5≦ BMI< 30 1.5㎝ BMI≧30 2.0㎝