免震カタログ technical book - THK...technical book 4...
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THK免震カタログ technical book
CATALOG No.A-02-03
1
建築物の免震化従来の装置を用いた構造では免震化が難しかった軽量建物・塔状建物でも、THKの免震装置なら実現が可能です。建物自体は通常と同様に設計。フレキシブルな対応ができる免震構造システムです。
多様な建物へ実現
THKの免震装置は、建物の重量が軽くても作動可能。従来可能であった重量建物はもちろん、超高層ビルから木造戸建て住宅、軽量鉄骨建物の免震化を実現します。
自由な周期設定
直動転がり支承CLBは摩擦係数が小さく(0.0012~0.009)、ばらつきも少ないため(0.002以下)、復元・減衰機構の設定により従来難しかった建物の長周期化(周期5秒以上)も可能になります。
免震フレーム
地盤と建物を分離し、従来の基礎の役割を果たす。鉄骨、コンクリート、集成材で製作。
軽量建物 中低層建物
木造、軽量鉄骨造、鉄筋コンクリート造で免震化が可能。建物の設計は従来と同様。
集合住宅、オフィスビル等、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の中低層建物で免震化が可能。
住宅を支える免震装置だからTHKを支える製品技術を結集
THKの免震装置には、LMガイドをはじめとした自社の主力製品が使用されています。信頼と実績、独創性と技術力を注ぎ込んだ製品のいわば応用編として生み出された免震装置には、THKの揺るぎない自信が宿されています。
直動転がり支承 CLBTHK製【LMガイド】を十字型に組合わせた支承部材
直動転がり支承CLBは、LMブロック内のボールが循環しながらLMレールに設けられた転動溝上を転がるため、高い支持荷重と極めて低い摩擦力を実現した免震装置です。また、LMブロックはボールを介してLMレールを保持しているため、引き抜き荷重を受けることも可能です。
LMブロック
ボール
LMレール
エンドプレート
エンドシール
塔状建物にも対応
直動転がり支承CLBは引き抜き荷重にも対応できる構造。アスペクト比の高い建物等で万が一支承材に引き抜き荷重がかかるような事があっても建物が浮いたりしません。
2
高層・超高層建物
粘性減衰装置 RDTTHK製【ボールねじ】を使用した減衰装置
粘性体のせん断抵抗により、建物に伝わる地震のエネルギーを吸収します。粘性減衰装置RDTは、ボールねじ軸の直線運動をボールねじナットで回転運動に変え、ナットに連結された内筒と固定された外筒間に封入した粘性体にせん断力を与える構造になっています。
内筒の回転
軸の動作
ボールねじ軸
ボールねじナット
外筒
復元装置(ゴム材)他社製取扱い製品
免震化した住宅は、地震時に基礎に対して水平方向に360°自由に動きます。そのため地震が治まった後、住宅を元の中立位置に戻すことが必要。そこでこの復元装置(積層ゴム等)を設けます。
CLBには引き抜き耐力があるため、アスペクト比の高い塔状建物の免震化が可能。
免震基礎(ベタ基礎スラブ)
普段は免震部材を介して建物の重量を支持し、地震時には建物を振動から逃す反力を受ける。
3
免震住宅設計から施工までTHKが強力にサポートします
免震住宅の設計から完成までは地盤調査・構造計算といったテクニカルな部分から、実質的な資材供給・施工へとステップを重ねます。
免震建物に求められる水平クリアランス
地盤種別 付随条件 申請手法 補 足
第1種地盤
第2種地盤
第3種地盤
液状化のおそれ無し
液状化のおそれ有り
技術的基準(建設省告示2009号第3~第5)or 構造計算(建設省告示2009号第6)と耐久性等関係規定
時刻歴応答解析等と耐久性等関係規定(大臣認定)
地盤の沈下を防ぐために地盤改良等の処置が必要
technical book
4
technical book
免震住宅設計・施工における注意点
免震住宅の建設にあたっては、地盤の調査等が必要になります。地震時に建物が水平方向に作動するため、水平クリアランスの確保や配管に注意するなどさまざまな注意点があります。
設計時の注意点
施工時の注意点
1.地盤種別の調査地盤調査(ボーリング)または近隣の地盤データを入手する必要があります。
2.水平クリアランスの確保免震住宅は、地震時等に基礎(土地)に対して水平方向に変位します。これを考慮し、使用用途に応じた水平クリアランス(余地)の確保が必要になります。エアコン・給湯機等の室外機は基礎側に設置せず、建物側に設置するよう管理してください。また、第三者への案内として免震住宅である旨を掲示することが義務づけられています。
3.配管の構造免震住宅は、地震時等に基礎(土地)に対して水平方向に変位しますので、上下水道・ガス等の配管設備はフレキシブルな構造とし、電気・電話等の配線類には余長を保たせてください。
1.アンカープレートの正確なレベル出し
2.CLB、RDTの設置手順の確認(RDTの芯だし手順等)
3.免震装置全体のレベル出し 4.免震装置全体設置後の養生 5.CLB仮固定金具の取り外し
A 第三者の通行に使用される場所 応答変位+80cm
B 住居者の通行に使用される場所 応答変位+20cm
C A、B以外の場所 応答変位+10cm
応答変位を30cmとした場合
A 30cm+80cm=110cm
B 30cm+20cm=50cm
C 30cm+10cm=40cm
この建物は免震住宅です
免震住宅は大地震の時、水平方向に動きます。
建物との衝突をさけるため、建物の周囲から
◯◯cm程度離れてください。建物にはさまれないため、建物と塀や車との間を
△△cm程度あけてください。
案内板例
注)施工中に装置が動かない様な処置が必要です。
項 目 精度基準
5
直動転がり支承 CLB 十字型
転がり摩擦係数の基準値および基準値に対するばらつきの上限直動転がり支承 CLB 十字型の転がり摩擦係数および基準値に対するばらつきの上限は、次式により求められます。
施工時設置精度の基準値および定義と測定方法装置の設置後に、以下の定義・精度基準になるようアンカープレート等の設置および装置の取り付けを行ってください。
設置時
ブロック位置ずれ ±5mm以下 ¦(RL1-RL2)¦/2
レール傾斜角 θX θX≦1/500 rad θX=¦(h1+h3)-(h2+h4)¦/(FB1×2)
レール直交傾斜角 θY θY≦1/500 rad θY=¦(h1+h2)-(h3+h4)¦/(FB2×2)
レール捩れ角 θZ θZ≦1/300 rad θZ=¦d1-d2¦/L
設置レベル差 Δh Δh≦±0.01H かつ Δh≦1.5mm
方向 形番 転がり摩擦係数 μに対するばらつきの上限
圧縮
引張
011~133031H~133H
250~780250H~780H
011~133031H~133H
250~780250H~780H
μ=(1.2+7.8×P/P0L)/1000
μ=(1.2+3.6×P/P0L)/1000
μ=(0.4+6.0×tP/tP0L)/1000
μ=(1.2+5.0×tP/tP0L)/1000
μmax1=μ×1.2μmax2=μ+0.002
μmax1=μ×1.2μmax2=μ+0.001
μmax=μ+0.002
μmax=μ+0.001
A-A'矢視図 B-B'矢視図 平面図
※転がり摩擦係数に対するばらつきの上限は次式にて求められる μmax1、μmax2 のうち、値の大きい方とします。※P、tPは支承に作用する荷重です。
基準値
ばらつきの上限値
II II II I
I
840
860
880
920
940
1000102010601070
20
30
40
85
32.5
60
60
92.5
85
34
52
79
111
136
199
248
335
441
940
960
980
102010401100112011601170
20
30
40
60
82.5
55
60
80
60
38
58
87
123
150
216
269
363
476
104010601080112011401200122012601270
20
30
40
35
70
50
60
67.5
35
41
64
96
134
163
234
290
390
510
114011601180122012401300132013601370
20
30
40
85
57.5
45
60
55
85
45
70
104
145
176
252
311
417
545
124012601280132013401400142014601470
20
30
40
60
45
40
60
42.5
60
49
75
112
156
189
269
332
444
579
134013601380142014401500152015601570
20
30
40
35
32.5
35
60
92.5
35
53
81
121
167
202
286
353
472
614
technical book
6
technical book寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0372,0373,0374
装置形番
CLB011CLB017CLB021CLB031CLB041CLB061CLB082CLB099CLB133
外形寸法
フランジプレート
LMブロック
LMレール
静定格荷重
〈長期許容荷重〉
(kN)
短期許容荷重
(kN)
鉛直剛性
(kN/mm)
高さ 幅 厚さ
穴径
(使用ボルト)
長手ピッチ
幅ピッチ(最大)
幅ピッチ(最小)
幅 長さ
高さ 幅 圧縮
引張
圧縮
引張
圧縮
引張
H WFP
TFP
DFP
(BFP)
PFPL
PFPSMAX
PFPSMIN
W L M1
W1
P0L
tP0L
P0AS
tP0AS
K tK
限界変形
δst
上段:フランジプレート長さLFP(mm)
中段:フランジプレート取付穴縁端距離g(mm)
下段:製品質量(kg)
限界変形:中立位置からの移動可能寸法
上表以外の限界変形に関してはお問い合わせ下さい
350
400
450
500
550
600
CLB011CLB017CLB021CLB031CLB041CLB061CLB082CLB099CLB133
単位:mm
標準セット
93.5
117
143.5
162
185
218
240
264
308
170
195
210
270
300
345
370
425
465
12
16
22
22
22
25
28
32
36
11
14
14
18
18
18
18
22
24
(M10)(M12)(M12)(M16)(M16)(M16)(M16)(M20)(M22)
100
100
100
150
125
110
100
125
150
125
145
160
200
230
275
305
340
370
110
130
140
170
190
220
250
280
330
72
90
100
120
140
170
195
215
260
102
120.5
135
171
198.8244.4271.6300.4322.8
17
21
24.5
29
36.5
43
44
48
57
25
28
33
45
53
63
75
85
100
113
162
210
303
402
600
800
972
1300
79
114
148
214
284
424
565
687
919
226
324
420
606
804
1200160019442600
24
39
77
85
87
114
149
188
257
556
712
750
982
10671331176221062242
52
81
97
127
155
181
233
262
282
7
寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0372,0373,0374
装置形番
CLB031HCLB041HCLB061HCLB082HCLB099HCLB133H
外形寸法
フランジプレート
LMブロック
LMレール
静定格荷重
〈長期許容荷重〉
(kN)
短期許容荷重(kN)
鉛直剛性(kN/mm)
高さ 幅 厚さ
穴径
(使用ボルト)
長手ピッチ
幅ピッチ(最大)
幅ピッチ(最小)
幅 長さ
高さ 幅 圧縮
引張
圧縮
引張
圧縮
引張
H WFP
TFP
DFP
(BFP)
PFPL
PFPSMAX
PFPSMIN
W L M1
W1
P0L
tP0L
P0AS
tP0AS
K tK
174
205
244
274
290
336
270
300
345
370
425
465
28
32
38
45
45
50
18
18
18
18
22
24
(M16)(M16)(M16)(M16)(M20)(M22)
150
125
110
100
125
150
200
230
275
305
340
370
170
190
220
250
280
330
120
140
170
195
215
260
171
198.8244.4271.6300.4322.8
29
36.5
43
44
48
57
45
53
63
75
85
100
303
402
600
800
972
1300
214
284
424
565
687
919
606
804
1200160019442600
168
241
325
455
455
557
982
10671331176221062242
127
155
181
233
262
282
単位:mm
引張セット
920
940
1000
1020
1060
1070
85
32.5
60
60
92.5
85
135
180
269
348
426
549
1020
1040
1100
1120
1160
1170
60
82.5
55
60
80
60
148
198
293
379
462
594
1120
1140
1200
1220
1260
1270
35
70
50
60
67.5
35
162
216
318
410
498
639
1220
1240
1300
1320
1360
1370
85
57.5
45
60
55
85
176
234
342
441
534
684
1320
1340
1400
1420
1460
1470
60
45
40
60
42.5
60
189
252
367
471
570
729
1420
1440
1500
1520
1560
1570
35
32.5
35
60
92.5
35
203
270
391
502
606
773
限界変形
δst
上段:フランジプレート長さLFP(mm)
中段:フランジプレート取付穴縁端距離g(mm)
下段:製品質量(kg)
限界変形:中立位置からの移動可能寸法
上表以外の限界変形に関してはお問い合わせ下さい
350
400
450
500
550
600
CLB031H
CLB041HCLB061HCLB082HCLB099HCLB133H
8
technical book寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0372,0373,0374
単位:mm
引張セット
標準セット
装置形番
CLB250CLB385CLB500CLB780
CLB250HCLB385HCLB500HCLB780H
外形寸法
フランジプレート
LMブロック
LMレール
静定格荷重
〈長期許容荷重〉
(kN)
短期許容荷重(kN)
鉛直剛性(kN/mm)
高さ 幅 厚さ
穴径
(使用ボルト)
長手ピッチ
幅ピッチ
幅 長さ
高さ 幅 圧縮
引張
圧縮
引張
圧縮
引張
H WFP
TFP
DFP
(BFP)
PFPL
PFPS
W L M1
W1
P0L
tP0L
P0AS
tP0AS
K tK
448
538
599
730
478
578
649
770
465
555
630
740
465
555
630
740
40
45
50
60
55
65
75
80
24
26
30
33
24
26
30
33
(M22)(M24)(M27)(M30)(M22)(M24)(M27)(M30)
140
150
150
200
140
150
150
200
370
450
520
620
370
450
520
620
330
410
465
560
330
410
465
560
419
519
584
722
419
519
584
722
70
85
98
120
70
85
98
120
130
160
180
230
130
160
180
230
24513775490376492451377549037649
833
132417162649
833
132417162649
4902
7550
9806152984902
7550
980615298
410
481
588
880
948
136617772171
34715171612079573471517161207957
245
315
388
468
245
315
388
468
15701670177018701570167017701870
85
85
60
135
85
85
60
135
908
1477193432161079176723693648
16701770187019701670177018701970
65
60
110
85
65
60
110
85
951
1538201033291133184524703784
17701870197020701770187019702070
45
35
85
135
45
35
85
135
994
1599208634431187192325703920
18701970207021701870197020702170
95
85
60
85
95
85
60
85
10371660216335561241200126714057
19702070217022701970207021702270
75
60
110
135
75
60
110
135
10801721223936691295208027724193
限界変形
δst
上段:フランジプレート長さLFP(mm)
中段:フランジプレート取付穴縁端距離g(mm)
下段:製品質量(kg)
限界変形:中立位置からの移動可能寸法
上表以外の限界変形に関してはお問い合わせ下さい
550
600
650
700
750
CLB250CLB385CLB500CLB780
CLB250HCLB385HCLB500HCLB780H
9
直動転がり支承 CLB キ型
転がり摩擦係数の基準値および基準値に対するばらつきの上限直動転がり支承 CLB キ型の転がり摩擦係数および基準値に対するばらつきの上限は、次式により求められます。
施工時設置精度の基準値および定義と測定方法装置の設置後に、以下の定義・精度基準になるようアンカープレート等の設置および装置の取り付けを行ってください。
方向 形番 転がり摩擦係数 μに対するばらつきの上限
圧縮
引張
μ=(1.2+3.6×P/P0L)/1000
μ=(1.2+5.0×tP/tP0L)/1000
1000T~1560T
1000TH~1560THμmax=μ+0.002
項 目 精度基準
設置時
ブロック位置ずれ ±5mm以下 ¦(RL1-RL2)¦/2
レール傾斜角 θX θX≦1/500 rad θX=¦(h1+h3)-(h2+h4)¦/(FB1×2)
レール直交傾斜角 θY θY≦1/500 rad θY=¦(h1+h2)-(h3+h4)¦/(FB2×2)
レール捩れ角 θZ θZ≦1/500 rad θZ=¦d1-d2¦/L
設置レベル差 Δh Δh≦±0.01H かつ Δh≦1.5mm
I II II II I
※P、tPは支承に作用する荷重です。
基準値
ばらつきの上限値
10
technical book寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0267 , 0268 , 0269
装置形番
CLB1000T
CLB1560T
CLB1000TH
CLB1560TH
外形寸法
フランジプレート
LMブロック
LMレール
静定格荷重
〈長期許容荷重〉
(kN)
短期許容荷重(kN)
鉛直剛性(kN/mm)
高さ
穴径
(使用ボルト)
長手ピッチ
幅 長さ
隙間
高さ 幅 圧縮
引張
圧縮
引張
圧縮
引張幅 厚さ
幅ピッチ
H
WFPL
WFPS
TFPL
TFPS
DFP
(BFP)
PFPL
PFPS
PFPS1
PFPS2
W L G1
M1
W1
P0L
tP0L
P0AS
tP0AS
K tK
599
730
659
790
660
760
660
760
1270
1510
1270
1510
50
60
85
95
50
60
75
85
30
33
30
33
(M27)
(M30)
(M27)
(M30)
150
200
150
200
520
620
520
620
270
320
270
320
305
375
270
320
465
560
465
560
584
722
584
722
145
190
145
190
98
120
98
120
180
230
180
230
9800
15300
9800
15300
3430
5300
3430
5300
19610
30590
19610
30590
940
1380
3550
4340
12000
15300
12000
15300
1080
1100
1110
1150
23801770262018702380177026201870
65
60
110
135
65
60
110
135
24801870272019702480187027201970
40
110
60
85
40
110
60
85
25801970282020702580197028202070
90
85
110
135
90
85
110
135
26802070292021702680207029202170
65
60
60
85
65
60
60
85
27802170302022702780217030202270
40
10
110
135
40
10
110
135
限界変形
δst
上段:フランジプレート長さLFPL,LFPS(mm)
中段:フランジプレート取付穴縁端距離g(mm)
下段:製品質量(kg)
限界変形:中立位置からの移動可能寸法
上表以外の限界変形に関してはお問い合わせ下さい
550
600
650
700
750
CLB1000T
CLB1560TCLB1000THCLB1560TH
上下
上下
上下
上下
3464
5853
4331
6947
3580
6025
4490
7169
3695
6197
4648
7392
3811
6370
4807
7614
3927
6542
4965
7837
単位:mm
引張セット
標準セット
11
直動転がり支承 CLB ♯型
転がり摩擦係数の基準値および基準値に対するばらつきの上限直動転がり支承 CLB ♯型の転がり摩擦係数および基準値に対するばらつきの上限は、次式により求められます。
施工時設置精度の基準値および定義と測定方法装置の設置後に、以下の定義・精度基準になるようアンカープレート等の設置および装置の取り付けを行ってください。
方向 形番 転がり摩擦係数 μに対するばらつきの上限
圧縮
引張
μ=(1.2+3.6×P/P0L)/1000
μ=(1.2+5.0×tP/tP0L)/1000
2000F~3120F
2000FH~3120FHμmax=μ+0.002
項 目 精度基準
設置時
ブロック位置ずれ ±5mm以下 ¦(RL1-RL2)¦/2
レール傾斜角 θX θX≦1/500 rad θX=¦(h1+h3)-(h2+h4)¦/(FB1×2)
レール直交傾斜角 θY θY≦1/500 rad θY=¦(h1+h2)-(h3+h4)¦/(FB2×2)
レール捩れ角 θZ θZ≦1/500 rad θZ=¦d1-d2¦/L
設置レベル差 Δh Δh≦±0.01H かつ Δh≦1.5mm
I II II II I
※P、tPは支承に作用する荷重です。
基準値
ばらつきの上限値
12
technical book寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0270 , 0271 , 0272
装置形番
CLB2000F
CLB3120FCLB2000FHCLB3120FH
外形寸法
フランジプレート
LMブロック
LMレール
静定格荷重
〈長期許容荷重〉
(kN)
短期許容荷重(kN)
鉛直剛性(kN/mm)
高さ 幅 厚さ
穴径
(使用ボルト)
長手ピッチ
幅 長さ
隙間
高さ 幅 圧縮
引張
圧縮
引張
圧縮
引張
H WFP
TFP
DFP
(BFP)
PFPL
PFPS1
PFPS2
W L G1
M1
W1
P0L
tP0L
P0AS
tP0AS
K tK
599
730
669
800
1270
1510
1270
1510
50
60
85
95
30
33
30
33
(M27)
(M30)
(M27)
(M30)
150
200
150
200
270
320
270
320
305
375
270
320
465
560
465
560
584
722
584
722
145
190
145
190
98
120
98
120
180
230
180
230
19610
30590
19610
30590
6860
10590
6860
10590
39220
61190
39220
61190
1880
2760
7100
8680
24000
30600
24000
30600
1980
2040
2220
2300
幅ピッチ
単位:mm
引張セット
標準セット
限界変形
δst
上段:フランジプレート長さLFP(mm)
中段:フランジプレート取付穴縁端距離g(mm)
下段:製品質量(kg)
限界変形:中立位置からの移動可能寸法
上表以外の限界変形に関してはお問い合わせ下さい
550
600
650
700
750
CLB2000F
CLB3120FCLB2000FHCLB3120FH
2380
2620
2380
2620
65
110
65
110
5999
10647
7649
12890
2480
2720
2480
2720
40
60
40
60
6152
10876
7872
13201
2580
2820
2580
2820
90
110
90
110
6305
11106
8094
13513
2680
2920
2680
2920
65
60
65
60
6458
11335
8316
13825
2780
3020
2780
3020
40
110
40
110
6611
11564
8539
14137
13
項 目 方 向 精度基準
粘性減衰装置 RDT
抵抗値(減衰力)の基準値
抵抗値(減衰力)の算出粘性減衰装置 RDTの抵抗値(減衰力)の基準値は、次式により求められます。Pn =1.16・(α・QV+2.2)…(基準式)
RDT05S 2.7 3.1 3.4 4.0 4.4 4.7 4.9 5.0 5.2
RDT1S 3.0 4.2 5.1 6.6 7.8 8.6 9.2 9.7 10.1
RDT2S 3.5 6.1 8.2 11.6 14.6 16.5 17.9 19.0 19.9
RDT4S 4.8 10.6 15.0 22.4 28.8 32.8 35.7 38.0 39.9
RDT6S 6.1 15.0 21.8 33.3 43.1 49.2 53.7 57.3 60.2
RDT8S 7.3 19.3 28.5 43.9 57.2 65.4 71.5 76.3 80.2
算定時 繰り返し依存係数(α) 温度(t)
基準値 0.85 20℃
最大減衰力 1.00 0℃
抵抗値(減衰力)の基準値
装置型番
施工時設置精度の基準値
装置の設置後に、以下の精度基準になるようアンカープレート等の設置および装置の取り付けを行ってください。
軸速度Vn m/sec(α= 0.85,t =20℃)
0.01 0.05 0.10 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50
軸減衰力(kN)
設置時
ボールねじ軸中立位置ずれ ――― ±20mm以下
レベル角度 立面 θlv≦1/200 rad
振れ角度 平面 θca≦1/100 rad
ボールねじ中立位置ずれ
レベル角度(立面)
RDT1S
軸速度-軸減衰力 性能線図
全抵抗力成分
レベル角度(平面)
14
technical bookRDT-short型寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0220
※1:限界変形=中立位置からの移動可能寸法
※2:繰り返し依存係数α=1.0、温度0℃時
※3:繰り返し依存係数α=0.85、温度20℃時の速度0.01~1.50m/sec での値
※4:Ceqを1サイクル間になす軸方向力の仕事量⊿Wが楕円の面積と等しくなるように規定
500
650
500
650
500
650
500
650
500
650
500
650
11
12
17
18
33
35
61
63
78
80
96
99
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
5.9
12.3
25.0
50.7
77.0
102.9
2.7~5.2
3.0~10.1
3.5~19.9
4.8~39.9
6.1~60.2
7.3~80.2
341.4~4.2
371.2~8.0
425.1~15.6
556.0~31.2
682.2~47.0
803.9~62.6
-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650
732
882
801
951
935
1085
1052
1202
1202
1352
1317
1467
1262
1562
1331
1631
1465
1765
1582
1882
1732
2032
1847
2147
941
1241
885
1185
773
1073
671
971
521
821
416
716
202
271
405
522
672
787
182
247
337
488
638
752
20
25
32
36
36
40
20
25
32
36
36
40
98
108
124
150
150
156
M5
M6
M6
M8
M8
M8
44
44
44
(52)
(52)
(52)
(63)
(87)
(87)
RDT05S
RDT1S
RDT2S
RDT4S
RDT6S
RDT8S
L
Lmax
Lmin
L1
L0 D Ld
D0
M Q MB
δst
Vmax
Fmax
F
Ceq
-
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm - - mm
mm
m/sec
kN kN
kN・sec/m
kg
装置形番
装置全長
最伸長
最圧縮長
本体長さ
最大突出長さ
ねじ軸径
リード
外筒直径
バッファ高さ
限界変形
限界速度
最大抵抗力
抵抗力
等価粘性減衰係数
質量
取付ボルト
呼び
本数
※1
※2
※3
※3 ※4
15
RDT-10万cSt型寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0221
装置形番
RDT2
RDT4
RDT6
RDT8
RDT10
RDT12
RDT14
RDT16
RDT18
RDT20
装置全長
最伸長
最圧縮長
本体長さ
最大突出長さ
ねじ軸径
リード
外筒直径
バッファ高さ
限界変形
限界速度
最大抵抗力
抵抗力
等価粘性減衰係数
質量
L
Lmax
Lmin
L1
L0 D Ld
D0
M Q MB
δst
Vmax
Fmax
F
Ceq
-
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
m/sec
kN kN
kN・sec/m
kg
取付ボルト
-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650-500-650
9621112115213021327147713541504144615961551170116561806175619061861201119662116
14921792168219821857215718842184197622762081238121862486228625862391269124962796
7451045572
872
397
697
381
681
329
629
224
524
119
419
19
319
-214
-109
500650500650500650500650500650500650500650500650500650500650
43
45
76
78
96
98
115118192196203207214218225229236240247251
呼び
本数
※1
※2
※3
※3※4
432
622
797
824
916
1021
1126
1226
1331
1436
397
581
756
780
857
962
1067
1167
1272
1377
32
36
36
40
50
50
50
50
50
50
32
36
36
40
50
50
50
50
50
50
132
150
150
165
202
202
202
202
202
202
M6
M8
M8
M8
M14
M14
M14
M14
M14
M14
44
44
44
44
44
(63)
(63)
(87)
(87)
(117)
(117)
(117)
(117)
(117)
(117)
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
25.1
51.1
77.2
102.8
128.8
155.0
181.2
206.1
232.3
258.5
3.7~19.9
4.8~39.9
5.9~59.9
7.2~79.9
8.4~99.99.5~120.110.7~140.311.8~159.612.9~179.814.1~200.0
449.6~15.7560.0~31.1671.0~46.7803.2~62.2921.1~77.8
1039.1~93.41157.0~109.11269.4~124.01387.4~139.71505.3~155.4
※1:限界変形=中立位置からの移動可能寸法
※2:繰り返し依存係数α=1.0、温度0℃時
※3:繰り返し依存係数α=0.85、温度20℃時の速度0.01~1.50m/sec での値
※4:Ceqを1サイクル間になす軸方向力の仕事量⊿Wが楕円の面積と等しくなるように規定
16
technical bookRDT-30万cSt型寸法表
国土交通大臣認定番号:MVBR-0222
装置形番
RDT30
RDT40
RDT50
RDT60
RDT70
RDT80
RDT90
RDT100
RDT125
RDT140
装置全長
最伸長
最圧縮長
本体長さ
最大突出長さ
ねじ軸径
リード
バッファ高さ
限界変形
限界速度
最大抵抗力
抵抗力
等価粘性減衰係数
質量
L
Lmax
Lmin
L1
L0 D Ld
D1
D3 M Q MB
δst
Vmax
Fmax
F
Ceq
-
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm
mm - - mm
mm
m/sec
kN kN
kN・sec/m
kg
外筒直径
取付ボルト
-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000-750-1000
19902240216024102330258025002750267129212816306629613211310633562890314033863636
27703270294034403110361032803780345139513596409637414241388643863670417041664666
75712575871087417917247747104604
-459
-314
-169
-401
--
呼び
本数
増幅部
減衰部
※1
※2
※3
※3※4
1210
1380
1550
1720
1891
2036
2181
2326
2110
2606
1136
1306
1476
1646
1801
1946
2091
2236
2007
2503
80
80
80
80
100
100
100
100
120
140
40
40
40
40
50
50
50
50
60
70
267
267
267
267
312
312
312
312
317
332
267
267
267
267
312
312
312
312
392
392
M16
M16
M16
M16
M20
M20
M20
M20
M24
M24
88
88
10
10
10
10
10
10
(117)
(117)
(117)
(117)
(119)
(119)
(119)
(119)
(127)
(127)
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
1.50
365.0
489.0
612.0
736.0
861.0
984.0
1107.0
1230.0
1533.0
1728.0
56~229
73~399
89~500
106~600
122~701
138~801
153~901
169~1001219~1250225~1402
6088~2417821~3229554~40311287~48413042~56614689~64616336~72617983~80723275~1009
23777~1130
※1:限界変形=中立位置からの移動可能寸法
※2:繰り返し依存係数α=1.0、温度0℃時
※3:繰り返し依存係数α=0.85、温度20℃時の速度0.01~1.50m/sec での値
※4:Ceqを1サイクル間になす軸方向力の仕事量⊿Wが楕円の面積と等しくなるように規定
7501000750100075010007501000750100075010007501000750100075010007501000
629649687707745765803823100910401075110611411172120812391522156319251981
17
設計事例
一角が削られ、一辺の中央部分がへこんだ形状をした異形の木造住宅です。THKの免震部材は支承、減衰、復元をそれぞれ異なる位置に設けるため、このような異形の住宅でも免震化が可能になります。
特 徴
免震部材 CLB011-400 : 5基CLB017-400 : 5基HDR-200 : 5基RDT2-400 : 4基
建築概要 免震施工面積 :107.1m2
1階 : 94.8m2
2階 : 97.9m2
ロフト : 30.6m2
1階内部の一部に車庫を設けた鉄骨造住宅です。THKの免震部材は摩擦係数が非常に小さいため、このような荷重変動があっても対応が可能です。
特 徴
免震部材 CLB017-400 : 4基CLB021-400 : 8基HDR-200 : 8基RDT2-400 : 4基
建築概要 免震施工面積 : 94.7m2
1階 : 90.9m2
2階 : 75.8m2
3階 : 66.7m2
18
technical book
免震告示対応 THK構造計算システムのご案内
当社ホームページにて、国土交通省告示第2009号(平成16年改正内容に準拠)に対応した免震建築物の構造計算を行える機能を持ったシステムを公開しています。なお、算出された計算結果は印刷が可能。そのまま構造計算書として活用できます。構造計算システムアドレス http://www.menshin.net/thkuser/index.htm
・希望周期、応答変位の指定による、
最適な免震装置形番の自動選択機能
・Ai分布係数の自動計算機能
・風荷重、積雪荷重に対応
・任意の温度補正機能
・計算過程の詳細出力機能
・任意位置での減衰装置配置機能
・免震層の復元力特性線図出力機能
・免震装置への作用荷重・歪関係線図出力機能
・装置配置図、偏心・剛心位置図出力機能
システム概要
使用方法
1.トップページにてユーザー登録(無料)。登録完了後、登録メールアドレスにパスワードを返信。
2.ユーザーID(登録メールアドレス)とメールで配信したパスワードをログイン画面に入力し、ログイン。ログイン画面にてパスワードを変更することも可能。
3.建物の概要と地盤データを入力(簡易法での計算も可能)。
4.装置の選択、または希望周期と応答変位量を入力し、復元装置の配置を決定すると自動計算開始。
データ入力後の自動計算による結果画面
ログイン画面
●「LMガイド」はTHK株式会社の登録商標です。
無断転載を禁ずる
●本カタログ記載の図、写真と実際の製品とでは異なる場合があります。
●改良のため予告なしに外観、仕様等変更することがありますので、ご採用の時は事前にお問い合わせください。
●カタログの制作には慎重を期しておりますが、誤字・脱字等により生じた損害については、責任を負いかねますのでご了承ください。
●弊社製品・技術の輸出及び輸出の為の販売につきましては、外国為替及び外国貿易法、及びその他の法令の遵守を基本方針としております。
尚、弊社製品の単品での輸出については、予めご相談ください。
ご使用上の注意●取扱上の注意(危険を伴いますので、以下の点にご注意ください)・仮固定金具を外した状態でCLBを傾けますと、LMブロックやLMレールが自重でスライドして破損したり、足の上に落下して怪我をする場合がありますので、搬送時や施工時に製品を傾ける可能性がある工程では仮固定金具を外さないでください。・製品を落下させたり叩いたりしますと破損することがありますのでご注意ください。また、衝撃を与えた場合、外観に破損が見られなくても機能の損失が考えられますのでご注意ください。・製品を分解しますと、ごみの侵入や各部の組み立て精度を悪くし、製品本来の性能を維持出来なくなりますので、分解は行わないでください。・RDTの搬送時にボールねじ部軸を持つとボールねじが破損する事がありますので、RDT本体を持って搬送してください。・RDTのバッファーは水平より下に向けるとRDT本体に空気が入り、正規の性能が出なくなる事がありますのでご注意ください。
●潤滑について・製品に塗布されているグリースは拭き取らないでください。・製品には、国土交通大臣認定取得時に申請しておりますAFAグリース(THK製品)を封入しておりますので、施工時、定期点検時等での補給時には他のグリースを補充しないようご注意ください。
●使用上の注意・設置時には極力雨、土埃等がかからないようご注意いただき、設置後は養生をしてください。また、養生は竣工前に取り外してください。・施工中に免震層が雨により水没しないようにしてください。・CLBには搬送時の脱落防止、鉄骨フレーム設置時の位置決め用に仮固定金具が付いておりますので、竣工前に取り外してください。
Global site: http://www.thk.com/免震 web site: http://www.menshin.biz/
©THK CO., LTD. 200911020 J4 Printed in Japan
【製品・技術に関するお問い合わせ先】ACE事業部〒144-0033 東京都大田区東糀谷4-9-16(テクノセンター)TEL 03(5735)0223FAX 03(5735)0229E-Mail [email protected]