薬友会だより 19 - Osaka University大阪大学 薬友会だより 〒565-0871...

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大阪大学 薬友会だより 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 大阪大学薬学部内 大阪大学薬友会 19 2016 年(平成 28 年)8 月 30 日 薬友会会長ご挨拶 薬友会会長  萬年 成泰 (9 期) 皆様、お健やかにお過ごしのことと拝察いたします。ただ今年は、熊本を中心とします大震災が 発生しました。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被害に会わ れた皆様には心よりお見舞い申し上げます。 この震災に対して大阪大学は、災害派遣医療チームなどを派遣し、様々な救援活動、支援活動を 行っております。一日も早い復興を願って止みません。 薬友会につきましては、お陰様で薬学研究科・薬学部および同窓諸氏のご協力により、これから は会員の皆様にさらに行き届いたニュースをお届けできるであろうと思っております。これまで、 多くの薬友会関連の業務につき研究科教官の皆様に幹事として、また事務部の方々には、管理業務 の大きなご負担をお掛けしてきましたが、本年度より、薬友会理事の中から補佐の方々を選任し、 共に業務に当たっていただくことになりました。 この 5 月 25 日には、大阪大学が行っている外国人留学生の懇親会の一環として薬学研究科が開催 したものに参加させていただきました。実に 27 名もの留学生・職員が現在、薬学に来ているという ことで、大変驚きました。その中には、いわゆる先進国からの留学生もいるそうです。それだけ薬 学研究科の実力が高まっているわけで嬉しい限りですが、これだけ外国人がいれば、ここですでに 国際社会を知ることができ、卒業生がこれから外へ出て行っても物怖じしないで活躍できるだろう と楽しみですね。 以 上 <薬友会ホームページ更新情報を配信します> 薬友会ホームページはおおむね月 1 回程度更新しています。 ご希望の方に更新情報をお送りしますので、下記の要領にて薬友会事務局へメールをお送りください。 メール宛先 薬友会事務局 [email protected] タイトル(件名) HP 更新情報の配信申込み メール本文 「氏名」「期数」「配信希望先メールアドレス」 大阪大学薬友会だより 第19号 1

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大阪大学

薬友会だより〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 大阪大学薬学部内 大阪大学薬友会

第19号2016 年(平成 28 年)8 月 30 日

薬友会会長ご挨拶薬友会会長 萬年 成泰(9 期)

皆様、お健やかにお過ごしのことと拝察いたします。ただ今年は、熊本を中心とします大震災が発生しました。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被害に会われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

この震災に対して大阪大学は、災害派遣医療チームなどを派遣し、様々な救援活動、支援活動を行っております。一日も早い復興を願って止みません。

薬友会につきましては、お陰様で薬学研究科・薬学部および同窓諸氏のご協力により、これからは会員の皆様にさらに行き届いたニュースをお届けできるであろうと思っております。これまで、多くの薬友会関連の業務につき研究科教官の皆様に幹事として、また事務部の方々には、管理業務の大きなご負担をお掛けしてきましたが、本年度より、薬友会理事の中から補佐の方々を選任し、共に業務に当たっていただくことになりました。

この 5 月 25 日には、大阪大学が行っている外国人留学生の懇親会の一環として薬学研究科が開催したものに参加させていただきました。実に 27 名もの留学生・職員が現在、薬学に来ているということで、大変驚きました。その中には、いわゆる先進国からの留学生もいるそうです。それだけ薬学研究科の実力が高まっているわけで嬉しい限りですが、これだけ外国人がいれば、ここですでに国際社会を知ることができ、卒業生がこれから外へ出て行っても物怖じしないで活躍できるだろうと楽しみですね。

� 以 上

<薬友会ホームページ更新情報を配信します>薬友会ホームページはおおむね月1回程度更新しています。ご希望の方に更新情報をお送りしますので、下記の要領にて薬友会事務局へメールをお送りください。 メール宛先 薬友会事務局 [email protected] タイトル(件名) HP更新情報の配信申込み メール本文 「氏名」「期数」「配信希望先メールアドレス」

大阪大学薬友会だより 第19号 1

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研究科長ご挨拶

薬友会会員の皆さまにおかれましては、益々ご清祥のことと存じます。平成 28 年度の始まりにあたり、大阪大学薬学部・薬学研究科(「阪大薬学丸」)の構成員を代表し、ご挨拶とご報告を申し上げます。

本年は新たに、学部学生として第 68 期 86 名(薬学科:27 名、薬科学科:59 名)と、大学院生として院 64 期 87 名(創成薬学専攻博士前期課程:64 名、同後期課程:19 名、医療薬学専攻博士課程:4 名)を、「阪大薬学丸」に迎えました。また、第 101 回薬剤師国家試験における新卒者の合格状況は、22/24

(91.67%)で今後益々の奮闘を期待しているところです。ご承知の様に、薬剤師免許の付帯資格を眺めて見ますと、単に「薬全般の専門家」としてだけではなく、「医薬部外品や化粧品、医療機器の製造責任者」、「放射線取扱主任者」、「毒物劇物取扱責任者」、

「食品衛生管理者」、「環境衛生指導員」、「労働衛生管理者」としての活躍が、薬学出身者に強く求められています。以上の背景から、アカデミア創薬の入口から出口において、世界と戦える研究教育拠点として、さらに飛躍していくことは当然ながら、さらに食品、化粧品、環境を含めた「ヒトの健康確保を�考究するサイエンスとしての薬学」領域で、『5 年後には国内外で Only�One に、10 年後には Number�One に!』を目指し、今年度も一丸となって挑戦できればと願っております。薬友会会員の皆さま方には、より一層のご支援を賜りたく、お願いを申し上げる次第です。それでは駆け足で、近況をご報告させて頂きます。

さて、私事ではありますが、この 4 月 1 日(金)より、3 期目(1 期 2 年)の研究科長・学部長を拝�命致しました。これまでの 4 年間、副研究科長(附

属実践薬学教育研究センター長)の宇野公之先生�〈特別〉、評議員(附属創薬センター長、将来計画委員長)の小比賀 聡先生〈38 期〉、創成薬学専攻長�

(研究推進会議長)の土井健史先生〈27 期〉、医療薬学専攻長(教育推進会議長)の藤尾 慈先生〈特別〉をはじめとする、多くの先生方にご尽力頂きました。また、この間、産学官問わず、薬友会関係者の皆さま方には多大なご支援を賜りました。この場をお借りして、厚く御礼を申し上げます。

この度の「阪大薬学丸」の新たな船出に際し、副研究科長として八木清仁先生〈24 期〉、評議員として小比賀 聡先生、創成薬学専攻長として土井健史先生、医療薬学専攻長として辻川和丈先生〈院 30期〉に、各々ご担当頂き、この 5 名で執行部を形成することになりました。また、1 委員会・6 会議・�2 ワーキング・1 チーム・1 特命に関して、将来計画委員会は小比賀 聡先生に、研究推進会議は土井健史先生に、教育推進会議は辻川和丈先生に、学務会議は赤井周司先生〈30 期〉に、予算施設会議は水口裕之先生〈39 期〉に、薬学評価会議は橋本 均先生

〈特別〉に、情報広報会議は中川晋作先生〈特別〉�に、将来構想 WG は藤尾 慈先生に、新分野設立WG は小比賀 聡先生に、競争的資金獲得 PT は土井健史先生および小比賀 聡先生に、スーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業特命は宇野公之先生および藤尾 慈先生に取り纏めをお願いしております。

また、4 つの附置施設に関して、附属創薬センターは小比賀 聡先生に、附属実践薬学教育研究センターは八木清仁先生に、附属薬学地域医療教育研究センターおよび附属薬用植物園は平田收正先生〈院30 期〉に、各々センター長・園長をお願いしています。附属創薬センターでは、「革新的医薬品・医療機器・再生医療製品実用化促進事業」および「特別経費:創薬プロセスの架け橋となる iPS 細胞基盤技術構築プロジェクト」の推進に加え、「AMED 構造展開ユニット」との連携強化、「全学組織の第六部門

(創薬基盤科学研究部門)」との連携強化など、アカデミア創薬のエンジンとして、またアクセルとして機能していくことが期待されます。附属実践薬学教

薬学研究科長・薬学部長 薬友会幹事長 堤  康央(39 期)

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育研究センターでは、「特別経費:高度先導的薬剤師の養成とそのグローバルな活躍を推進するアドバンスト教育研究プログラムの共同開発」に関して、全国公立大学 17 薬学部(薬科大学)の取り纏めとして、そして SGU 創成支援事業特命と連携し、「PharmDコース(大阪大学)」の推進が鍵となってきます。一方で、附属薬学地域医療教育研究センターでは、�

「文科省:課題解決型プログラム補助金(地域医療)」の推進に加え、附属薬用植物園のグローバルな視点での発展など、ダイナミックな変革が提案されており、食品や香粧品、環境を含めた領域での、薬剤師・薬局(健康サポート薬局など)の今後の在り方に�迫っていくものと思います。加えて、1 委員会・6 会議・2 ワーキング・1 チーム・1 特命・4 附置施設との強力なタッグで、卓越大学院の申請に向けて尽力頂ければと思っています

(注 1)�「AMED 構造展開ユニット」:西日本のアカデミア創薬拠点として 2016 年 4 月 1 日に発足:辻川和丈�ユニット長、赤井周司�副ユニット長、春田純一�ユニット統括〈院 23 期〉

(注 2)�「大阪大学未来戦略機構第六部門(創薬基盤科学研究部門)」:土井健史�部門長

一方で、4 月 2 日の薬友会理事会にてご議論頂きましたが、「阪大薬学丸」の今後の重点強化ポイン�トとして、薬友会と現役(教員、研究員、留学生、院生、学生など)との連携強化を加速できればと�思っております。本観点から、従来までの各種薬友会賞などの取組に加え、薬友会と現役との交流の場をと企画しております。一つ目は、『薬友会共催 「阪大薬学丸」記念講話会』と銘打って、薬友会の皆さま方に、「これまでの経験談や大阪大学薬学部の歴�史など、研究教育とは違った内容で、熱い想いを 1時間程度、ご講話頂き、その後に、意見交換会の場を持つ」というものです。薬友会の皆さま方、現役

(教員、研究員、留学生、院生、学生など)を参加メンバーとして、年 3 回(7 月、10 月、1 月を目処)�実施させて頂ければと思っております。二つ目は、�

『入学式(4 月上旬)』、『留学生歓迎会(5 月下旬)』、『卒業式(3 月下旬)』の各種式典等を薬友会と共催させて頂き、新たな薬友会メンバーである新入生や留学生を共に迎え入れ、また卒業生を共に送り出す

場を、後輩への熱い激励の気持ちを込めて実施させて頂ければと思っております。また、あわせて、海外からの研究者・留学生を顕彰していくことも予定しております(『薬友会 SGU 特別賞』など)。以上の共催事業を力強く推進していくために、幹事会としても、従前の庶務担当幹事(赤井周司先生)、会計担当幹事(大久保忠恭先生〈特別〉)、名簿担当幹事�

(小比賀 聡先生)、広報担当幹事(辻川和丈先生)、研修担当幹事(平田收正先生)に加え、新たに、共催交流事業担当幹事をもうけ、水口裕之先生に上記事業をお願いしております。また、6 名の役付き幹事の先生方と理事会との協奏の観点から、役付き理事の先生方とタッグを組ませて頂ければと思っております。

最後に、部局内の人事異動に関しては(紙面の都合上 教授会メンバーに限局させて頂きます)、衛生・微生物学(衛生)分野教授の那須正夫先生�

〈21 期〉が、この 3 月で定年退職されました。また、同分野准教授の山口進康先生〈39 期〉が、大阪府�立公衆衛生研究所の研究統括官としてご栄転され�ました。一方で、昨年 6 月には、先端化粧品科学�

(マンダム)共同研究講座が発足し、岡田文裕先生(教授)、藤田郁尚先生(准教授)に新たにご参画頂いております。また、この 4 月に、AMED 構造展開拠点が発足し、春田純一先生(教授、23 期)をはじめ、産業界から多くの先生方にご参画頂いております。学内の協力分野と額額の連携大学院の充実、厚労省や PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合�機構)との人事交流など、研究教育体制が産学官連携でパワーアップしておりますので、是非、ホームページ等をご参照頂けますと幸甚です。

末筆ではありますが、諸先輩方が築きあげてこられた伝統と実績を大切にしながら、「阪大薬学丸」が、今後さらに発展していくためには、薬友会関係者の皆さま方との連携が不可欠です。より一層の縦横の関係強化と、ご指導・ご鞭撻を宜しくお願い申し上げ、年度始めのご挨拶にかえさせて頂きます。

� 平成 28 年 4 月吉日

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同窓会だより

6期同窓会平成 27 年 10 月 7 日京都グランヴィアホテルで、薬学 6 期生の同窓会を開催しまし

た。同期生 53 名中物故者 13 名。私たちも八十路となって出席された方は 18 名。さす

がに現役の方は 2 名。同窓会に来られる方はお元気な方で、近況報告で囲碁、ゴルフ、グランドゴルフ、フィットネス、コーラス、絵などそれぞれ楽しんでおられます。宴会の最後に、昔教養の時、待兼祭りで薬学部一年生一同コーラスに出演した時の歌を歌いました。覚えているものですねえ。

皆で東寺を観光し、二次会出席は 8 名。来年もまた元気で同窓会をしようということになりました。� (岩田 宙造)

8期同窓会阪大薬学部 8 期の同期会が平成 27 年 10 月 29 日、山代温泉 ホテル「大のや」で�

開催されました。卒業以来初めて関東在住者のお世話で、北陸での開催となりました。とくに今回は、佐野 武弘氏が平成 26 年秋の瑞宝・中授賞を叙勲され、祝賀会�

が同時開催されたので、いつもより盛大かつ楽しい同期会となりました。出席者は前列左から、北山、藤原(窪田)、佐野、尾田、大井田(弓場)後列左から川端、延原、岩田(吉岡)、林、黒田、永田(中西)、新田(小山)中島(戎)、谷藤の 14 名でした。� (文責:尾田)

13期同窓会2015 年 10 月 3 日 13 期生卒業 50 周年記念同窓会開催2015 年 10 月 3 日(土)、大阪リーガロイヤルホテルのレストランシャンボールにて薬

学部 13 期生の卒業 50 周年記念同窓会を開催しました。1965 年 3 月卒業時には 58 名いましたが、50 年後の現在 4 名が鬼籍に入り 1 名が海外

在住、残る 53 名のうち 24 名が日本全国各地から集まりました。50 周年記念ということもあり、各自からこの 50 年を振り返って感ずること等事前に書いていただき、50 年前の貴重な写真をちりばめた文集を作って当日皆さんに配りました。さらに会を盛り上げるためにプロのフルート奏者 2 名に来ていただき冒頭 30 分ほど演奏を楽しみました。準備に一年ほどかかりましたが皆さんに喜んでいただき、またやろうとの声頻りでした。次は 3 年後?あるいは 5 年後?いつまでも元気な顔で会いたいものです。�(岩谷 邦夫)

2期同窓会例年より一カ月おそく、6 月 16 日二期会を開いた。夜は駄目と云う人もあり、ヒルトンホテルの王朝で、13 時より開いた。当日の出席者、紅一点園田香代子、久し振りの佐用博照、稲津邦平、今村俊三、塚本勤也、脇本文資、幹事役の森田實、抱忠男、東京在住

の小西孝勇、松本光雄の 10 名が集り、楽しい会が開けた。当日仕事と欠席の入谷信子、近藤雅臣を加え、これたら明年も開催出来ることを確認した。� (文責:松本 光雄)

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14期同窓会2016 年 4 月 4 日 14 期ミニ同窓会(母校でのお花見会)開催昭和 41 年に大学を卒業して 50 年の記念の年に母校・大阪大学豊中キャンパスで満

開の桜を楽しみながらのミニ同窓会を行いました。全体の同窓会は 10 月に淡路島・徳島で宿泊・観光旅行しますので、今回は関西在住の同窓生にメールのみの案内とし、誘い合わせて 11 名の参加がありました。阪急石橋駅に集合し、大阪大学総合学術博物館(旧分院)でマチカネワニとご対面後、大阪大学の開学の歴史等について勉強しました。

阪大坂を上り、大阪大学会館(旧イ号館)では学生時代の講義室の面影を感じました。浪高庭園やグラウンド東側の桜並木がとてもきれいで、明道館ではクラブの部室に居る学生たちと話ましたが、半世紀前の先輩たちに驚いていました。生協福利会館4 階食堂で階下の桜を鑑賞しながら同窓会をしました。素うどん 15 円(?)の大昔の学生食堂と違い、美味しいパーティー用オードブルでビール、赤白ワイン、地酒(持ち込み試飲)を飲み、卒後 50 年の疲れが取れる気持ちのいい食事会(会費 3,000 円)となりました。2 次会は各自コンビニでコーヒー等を買い、中山池(待兼池?)そばのデッキで夜桜を楽しみました。次回幹事(興津さん)より全体同窓会の楽しそうな企画の説明を受け、10 月の再会を誓って帰路につきました。� (山路  昭)

15期同窓会11 月 8 日(日)正午からホテルグランヴィア大阪の 20 階「桐の間」で

15 期同窓会を催した。実に 8 年ぶりのことで、3~4 か月前から数人の世話人が何度も集まったりメールで連絡を取り合ったりして名簿の整備を兼ねて盛会に向けた準備を進めた。79 名の同窓生のうち、故人となった 9 名と連絡先が不明な 5 名を除く 65 名に参加を呼びかけた結果、関西在住者のみならず、関東、中部、中国四国地方からの参加者も多く 29 名(男性 16 名、女性 13 名)が集った。卒業して早や半世紀が経ち既に古希を迎えた仲間が元気に再会できたことを互いに喜び合えた。写真撮影後、物故者に黙祷を捧げて会はスタートし、卒業して一度も顔を合わせていなかった同士も少しの時間で当時の懐かしい状況が蘇る。それぞれが旧交を温めながら楽しく過ごした。卒業アルバムやこれまでの同窓会の写真 90 枚ほどを「スライドショー」としてスクリーンに映したり当時の教科書や思い出の品を展示したりした新企画も大いに受けて盛り上がった。遠方から参加した人や久し振りに参加した人を中心に近況報告なども多々あり、予定していた 3 時間が瞬く間に過ぎ、余韻を惜しむように場所を「ラウンジ」に移して更に歓談しながら 2 時間程度を過ごし、2 年後を目途に再会を期して散会した。� (今西  武)

16期同窓会古希を祝して 16 期同窓会開催平成 27 年 10 月 16 日・17 日の両日、我々の多くが古希を迎えたことを祝して、

久しぶりに泊りがけの同窓会を実施しました。京都ガーデンパレスに 32 名の学友が集まり、懇話会と懇親会を持ちました。

16 日午後からの懇話会では次の話題で語り合い、岡本君;薬学教育界について(今の薬学教育について)大江君;最近の薬業界(企業合併の苦労話を中心に)その後、夜遅くまで懇親会で、時間も忘れて学生時代の話に盛り上がりました。17 日朝から南禅寺を散策した後、豆腐料理に舌鼓を打ちました。高齢期を迎え

た学友とともに、秋の京都を楽しむことができ、良い思い出になりました。集合写真は前列左から、八田(栄)、米虫(藤田)、能勢(川本)、岡上(谷口)、鶴田、橘和(泉)、辻(植岡)、山中(中山)、山中中列左から、青山(堀)、多嶋(山田)、岩田(向井)、森元、又野(河原)、長井(伊藤)、藤田(黒井)、柴地(宮下)後列左から、真野、藤井(中島)、三宅、松本、原田、大藪、岡本、相坂、鈴木、大江、木嶋、西条、小野、中澤、松本� (原田 昌弘)

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2016 年 4 月 17 日 薬学部 20 期同窓会(第 5 回)会場が前回の京都から今回は大阪に戻り、開業して 2 年の日本

一の超高層ビルあべのハルカスにお集まりいただきました。幸い前日の雨も上がり、少し汗ばむ陽気になりました。

前回から 3 年がたちましたが、遠くはアメリカ、北海道、関東から、また西は香川、広島から前回以上の 36 名のかたが参加く�ださいました。12 時開宴でしたが、早い方は 11 時にはもう会場にお越しいただきました。

予定通り 12 時に新子さんの司会で始まり、まず前回同窓会後�に亡くなられた齊藤憲治さんに黙禱をささげました。鶴谷の乾杯発声の後、しばらくは食事しながら久しぶりの再会に話が弾み�ました。

今回の企画で米田さんより大学での研究成果から生まれた機能性食品の話を伺い、サンプルも無料配布してもらいました。寺下さんからは画像を交えての阪大薬学部の近況紹介がありました。あっという間の 3 時間が過ぎ、次回の開催を 3 年後とし、井内さん、稲田さん、中村さん、谷口さん、福森さん、西島さんに次回幹事をお願いしました。

場所を移しての 2 次会も多くの方が参加し、1 時間の予定が 2 時間となり名残惜しくも散会となりました。なお、木村さんと宮本さんには、会場の設定や利用料の交渉など裏方の仕事でご苦労頂いたことを申し添えておきます。また 3 年後に皆さんの元気な姿を拝見できることを楽しみにしています。� (鶴谷 良一)

20期同窓会

17期同窓会2015 年 5 月 30~31 日 17 期�万葉を愛する会 福岡・唐津の探訪万葉を愛する 17 期の 8 名は 5 月 30 ~ 31 日、福岡・唐津の万葉故地を訪ねた。朝 11 時半、博多駅前からレンタカーで出発し、福岡市博物館で金印「漢倭奴国王」を

見た後、いよいよ大宰府政庁跡へ。大伴旅人と山上憶良の活躍した場所である。大きな礎石に政庁の繁栄を偲んだ。

 あをによし 寧楽の京師は 咲く花の 薫ふがごとく 今さかりなり(万葉集 328)

この歌は、平城京を偲んでこの地で詠まれたものである。犬養先生の揮毫碑に触れて敬虔な気持であった。

 銀も 金も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも(万葉集 803)

山上憶良のこの歌の碑に、大いなる親しみを感じた。白村江の戦の後に建設された水城に寄った後、小雨の中、志賀島へ飛んだ。小学校の

玄関の歌碑に、新羅に派遣された役人の苦労を思った。

 志賀の浦に 漁りする海人 家人の 待ち恋ふらむに 明かし釣る魚(万葉集 3653)

志賀島国民休暇村のホテルで泊まり、31 日早朝、糸島市の伊都国歴史博物館と平原王墓へ。博物館ではガラスのピアスに見入った。平原王墓の主が、女性である証。ひょっとすると、被葬者は卑弥呼の母かも知れない。

神功皇后のことは、学校で習わなかったが、鎮懐石八幡宮の宮司の熱心な説明を聞いて、皇后の事跡が、あながち作り物ではないという気持ちも湧いてきた。続いて唐津市にある鏡山へ。ここは松浦佐用姫と朝鮮に出兵する大伴狭手彦の悲恋物語の舞台である。

松浦県 佐用姫の子が 領巾振りし 山の名のみや 聞きつつ居らむ(万葉集 868)

鏡山山上から、虹ノ松原を見晴らした後、心残りであるが、博多駅へと急いだ。� (西村 和夫)

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年 1 回、ゴールデンウィーク前後に定例の同窓会をしています。定例といっても男性だけの飲み会を行っていましたが平成 27 年度は連絡の取れる女性陣に声をかけ大阪梅田で少数ながら 5 月 5 日に 13 名が集まりました。我々の学年は蛍池学舎の最後の学部卒業生であり、移転のため卒論発表会を前倒しして引っ越し作業を手伝いました。当時学生紛争がまだ続いており学部 1 年次には 4 か月の長期ストライキで授業もなく、クラス討論会など学外で行っていたことを記憶しています。

2000 年(平成 12 年)に全体の会をヒルトンホテルで開催し、その時は 4 年に一度オリンピックイヤーに集まりましょうと決めましたが、幹事の怠慢により一度もできていません。その会以降、男性 8 名だけの会が継続され、平成 27 年の集いで 13 名、そして昨日、平成 28 年の集いでは 17 名の参加がありました。平成29 年の会はネットワークをさらに広げ 4 月 23 日に開催する予定です。平成 30 年は全体の会にしようと盛り上がっていますが、幹事としては遅くとも東京オリンピックの年にはと思っております。� (記:八木)

23期同窓会

第 3 回大阪大学薬学部 24 期同窓会報告2015 年 11 月 14 日(土)ホテルグランヴィア京都にて薬学部 24 期の同窓会を開催しました。当日はあいにくの雨模様でしたが、26 名の同

窓生が日本全国から集まりました。まだまだ現役でバリバリ働いている人、現役を退き第二の人生を楽しんでいる人、歩んでいる道はそれぞれですが、今回初めて同窓会に参加した人もいて和気あいあいと旧交を温めました。あっという間に 2 時間 30 分が過ぎ、二次会会場に場所を移しました。全員が参加した二次会も楽しく会話がはずみ、次の同窓会での再会を約束し解散となりました。

次回は上垣内さん、亀高さん、安部(中村)さん、横山(海田)さんの 4 人の幹事のもと、2017 年大阪で開催される予定です。� (西田 久美)

24期同窓会

30期同窓会平成 27 年 10 月 18 日 薬学部と大学院薬学研究科の 30 期

合同同窓会

薬学科、製薬化学科、および大学院薬学研究科 30 期の合同同窓会がホテル阪急エキスポパークで開催され、38 名が参加しました。大阪大学を卒業・修了して 30 余年が経ちました。久しぶりに会ってみると、若かりし頃の面影を残しつつ、恰幅は格段に良くなり(?)、皆いい『おじさん』や『おばさん』になっていました。参加者ひとりひとりが壇上で近況報告をし、各テーブルでは賑やかにおしゃべりが続き、予定していた 3 時間はあっと言う間に過ぎました。

また、同窓会に先立ち、内外装を一新し、見違えるように綺麗になった薬学部 1 号館の見学会を行いました。卒業後、初めて阪大に足を踏み入れたという人も結構いて、果てしなく広い駐車場だったところに大きなビルが建ち並び、道路や街路樹が整備された吹田キャンパスの様変わりに驚きつつも、薬学部実習棟や食堂などは当時のままで、学生時代の思い出話に花が咲きました。

今回の同窓会は、現在、薬学研究科に勤務している(辻川、平田、赤井)が幹事をさせて頂きました。薬友会に登録されている住所とメールアドレスに案内状を送り、そこから順に転送して頂きましたが、案内が届いていない方もいたと思われます。薬友会事務局か同事務支局に現住所やメールアドレスをお知らせ頂きますようお願い致します。今後は、4 ~ 5 年間隔で幹事を代わりながら同窓会を開催することになりました。皆様との再会を楽しみにしています。� (赤井 周司)

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製薬科女性担当幹事、製薬科男性担当幹事、薬学科女性担当幹事、薬学科男性担当幹事が、総合幹事の堤さんの下、2~3 ヶ月前から取り纏めを行い、毎年恒例の 39 期の薬学科、製薬科合同同窓会が 2015 年 12 月 29 日に大阪で開催され、盛会のうちに幕を閉じました。今回は、それぞれの幹事の所感をもって、39 期同窓会の報告とさせていただきます。

(製薬科女性担当幹事)もともと 10 名しかいなかった製薬女子からは 4 名が参加しました。当時を振り返り

ながらの思い出話や近況報告であっという間の楽しい時間を過ごすことが出来ました。私が参加させてもらうのは 3 回目になりますが、皆さんお変わりなくむしろ若返っているのではと思われる方もいらっしゃいました。この毎年恒例の年末同窓会がますます盛り上がっていくのを楽しみにしています。

(製薬科男性担当幹事)製薬化学科男子の出席が今回は 4 名に留まり、薬学科にすっかり押されぎみ!?でしたが、関西在住者のみならず、徳島からも参加いただ

きました。ありがとうございました!日頃の会社生活とは異なり、同窓会では 20 年以上経っても昔と変わらず仲間から “ いじり倒され ” ましたが、この日常空間とは異なる空気感が非常に心地よく(笑)、仲間の各方面での活躍に刺激をもらってココロもカラダもリフレッシュ。大変有意義な時間を過ごせました。今回お会い出来なかった方々も、是非次回はお会いしたいですね!

ところで…�当日は風邪を撒き散らして帰りました…皆さん、お正月は体調大丈夫だったでしょうか (^^;)))

(薬学科女性担当幹事)卒業して 20 年余り、皆、職場や家庭で頑張っており、それなりの立場も持っているのでしょうが、そんなことはおかまいなしの言いたい放

題の集まりと、今年も相成りました。今だから言える暴露話、お互いの近況への容赦ない突っ込みなど…さんざん喋って笑って、今回も元気をいただきました。次回を楽しみに、また一年頑張ります!

(薬学科男性担当幹事)今年は 19 名(+お子様 2 名)もの方が参加され、いつものように和気藹々と過ごさせていただくことができました。1 年に 1 回、大学生時

代にタイムスリップできる非常に素晴らしい機会で、リフレッシュさせてもらいました。感謝です。1 年前の同窓会の案内メールを持って 1時間ぐらい同窓会会場探しに迷った某 M 教授に、直前のリマインドメールがないと指摘され、改善を施されました。「お前、偉なりすぎたからや。秘書さんにメールしとくわっ。」と憎まれ口をたたいたものの、もっともなので、次からは直前のリマインドメールを皆さんに出させて頂くことにします。他の同窓生は間違わなかったのに(笑)。。。。M 教授の秘書さんに CC を入れていれば大丈夫でしょう。毎回参加してくれているので、次の参加も楽しみにしています。それにしても、1 年前の同窓会の案内メールを頼りにたどり着くのはすごいですね。さすが、母校の教授です。

あと、某製薬会社の部長さんが、以前の同窓会の会費を払わなかったという間違った情報を、私が記載しましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。どうも申し訳ございませんでした。今度、彼の顔のきくレストランで同窓会をさせていただく予定です。どうもご馳走様です(笑)。最後に、今回の同窓会も本当に楽しい会でした。

(総合幹事)バタバタしており、2 年ぶりの参加でした。楽しかった~。気の置けない仲間とのひと

ときは、何ものにも代え難い至福のひとときです。

39期同窓会

▲二次会から参加してくれたお二人さん、�どうもすみません。

40期同窓会「どうしよう?」、母屋を守っている岡田さんから突然の相談がありまし

た。「みんなに会いたい。」そんな声が時折聞こえてくるとのこと。ならばと私、池田が代表世話人として意向調査を行い、鈴木(橋本)さんに女子部世話人として加わってもらい、ほぼ1年超しで開催された同窓会です。製薬学科の小野澤さんとも話し合ったものの都合が合わず、今回は薬学科のみの大阪開催となってしまいました。平成 28 年 2 月 13 日(土)、梅田グランフロント大阪、パーティースペース�URGE�DINING にて、18 名の参加者で昔話・近況報告に花を咲かせましたので報告致します。イベントは不要なほど各々旧知の友人と話し込んでいましたが、大学時代のスライドショー(主演:仙波太郎)、ソフトボール大会動画では皆さま食い入るように観覧しておりました。あっというまの 2 時間の後、ビッグエコー梅田 DDハウス店での 2 次会にも多数参加され、カラオケ店ながら 1 曲も歌わず、なお話しこんでいました。最後に、世話人で開催地を決める方向性から、次回幹事は関東後藤夫妻となりました旨、報告致します。製薬学科との合同開催もできれば良いですね。� (池田 賢二)

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近 況 報 告卒業生の方々の近況をご紹介させていただきます。

藤井まき子 28 期(薬剤)(日本大学薬学部薬品物理化学研究室 教授)

学部卒業直後から 35 年間お世話になった昭和薬科大学薬剤学研究室を退職し、2015 年 4 月に日本大学薬学部に

着任いたしました。新人研修を受けたり、人の名前を覚えたり、新鮮な気持ちになっています。薬学部の教育は

コアカリキュラムに従っているので、大きな違いはないのですが、�担当が物理化学ということで、学生時代の教科

書も登場、コアカリと睨み合わせ、薬剤学などで役に立つよう、なおかつ、自分の子供より若い可愛い 1 年生た

ちに嫌われないよう、試行錯誤しています。研究は、これまで同様、製剤関係、特に皮膚適用製剤を中心に、界

面化学やレオロジーの考え方も取り入れ発展させたいと考えています。

川添 和義 院 35 期(生薬) (徳島大学薬学部臨床薬学実務教育学分野 教授)

1992 年に北川勲教授のもとで博士の学位をいただき、修了後は福山大学薬学部を経て卒業した徳島大学薬学部

に講師として戻りました。その後、徳島大学病院薬剤部副部長として 10 年の臨床経験の機会を得て、2015 年 10

月より現職となりました。阪大大学院時代には当時助手であった小林資正先生と一緒に、沖縄や奄美でスキュー

バを付けて海綿採集をさせていただいた楽しい思い出があります。その後しばらくは生薬・天然物化学の研究教

育を担当していましたが、病院(医学部)への異動を機に臨床教育、特に漢方教育を中心に担当することとなり、

この経験が現在の仕事へ繋がるきっかけとなりました。昨年、薬学部の改定コアカリキュラムがスタートし、臨

床教育はこれまで以上に重要な位置を占めるようになりました。そのような中、本分野は臨床教育に特化しその

中核を支える研究室として昨年 4 月に発足したものです。今後、この期待に十分応えられるよう、しっかりと研

究室を育てていきたいと考えていますので、どうぞこれからもご指導賜りますよう、よろしくお願いいたします。

末延 則子 院 37 期(工学) (ポーラ化成工業株式会社研究企画担当 執行役員)

1991 年に三浦喜温先生、八木清仁先生ご指導のもと、博士前期課程を修了し、ポーラ化成工業(株)に就職い

たしました。現在は、研究企画担当として研究所運営に従事しております。化粧品は、肌や毛髪を健やかに保ち、

日常生活そのものを豊かなものにすることを目的としています。弊社の研究分野も皮膚生理学や物理化学、生薬

学といった薬学系に加え、心理学・色彩学など幅広く、これらを融合した肌、心、体に心地よい製品・サービス

の提供を目指しています。研究員の女性比率が約 50%と他業種と比較して高いことも特徴です。化粧品業界の国

際的学会において、2 年連続で女性研究員が最優秀賞を受賞するなど大いに活躍の場を広げています。研究員の個

性を尊重したオリジナリティー高いものづくりを通じ、お客様に笑顔と感動をお届けする研究所となるべく、取

り組んでおります。

北垣 伸治 39 期(合成) (名城大学薬学部)

1996 年に博士後期課程(合成 北 奉行教授)を修了して以来、北海道大学、続いて金沢大学にて教育・研究に

従事し、2012 年より名城大学に勤務しています。名城は私立の 6 年制薬学部であり、しかも古くから臨床薬学教育

に力を入れている風土から、私の専門である有機化学に対し、如何に学生に興味をもたせるかが日々の課題となっ

ています。さらに、昨年度より教務委員長を拝命し、学部教育の諸問題への対応に悪戦苦闘しています。しかし、

授業で学生の理解度が高いことを確認できたときや、研究室の学生の成長が感じられたときには、充実感を味わう

ことができます。今後も優れた医療人を名城大学から輩出するために、教育・研究にまい進する所存です。

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近 況 報 告 

岩﨑 宏樹 院 50 期(製造) (京都薬科大学薬品製造学分野 助教)

私は、2008 年に機能素子化学分野(現:薬品製造化学)において、博士(薬学)の学位を取得した後、岩城製

薬株式会社にて 2 年間プロセス化学を学び研究室での実験だけではなく、工場に赴き医薬品などの製造に携わり

ました。その後、現在の職場である京都薬科大学に 2010 年に助手として採用され、2011 年に助教に昇任致しま�

した。

現職に就いてからは、大学院時代の研究テーマであったヨウ化サマリウムを用いた新規反応の開発、特に複素

環構築法の開発と新規リード化合物の創製を目指した天然物および生物活性化合物合成への応用研究を行ってお

ります。京都薬科大学にて六年生薬学部の教育および指導に取り組みながらも、大学院時代に培った研究マイン

ドを忘れず日々研究にも邁進しております。

常深 智之 51 期(薬化) (アスビオファーマ株式会社出向)

2008 年に博士後期課程を修了し、第一三共に入社しました。7 年間にわたり、がん領域で合成担当として奮闘

(苦闘?)し、無事に臨床試験までたどり着いたテーマもありますが、様々な理由により中断したテーマもありま

した。抗がん剤という競争の激しい世界で、常にタイムラインを意識した仕事の進め方が求められました。2015

年からは国内グループ会社のアスビオファーマに出向、ポートアイランド(神戸)で免疫・炎症領域の新薬創出

に取り組んでいます。アスビオファーマは創薬ベンチャーとして開発候補品の獲得までに特化した事業展開をお

こなっており、研究領域も再生医療、免疫・炎症、神経疾患に集中しています。ファーストインクラスのテーマ

が多く、化合物と評価系が共に成長していく難しさ、やりがいを感じながら「創薬」という大きな夢に向かい、

チームで力をあわせて日々研究を進めています。

藤井麻友美 50 期(物化) (クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社クリニカルオペレーション統括部)

私は 2004 年にクインタイルズに入社し、医薬品開発に従事しております。入社した当初は、CRO 業界があまり

知られておらず、病院にもご理解いただくのに苦労した経験もありますが、今では、国内外の製薬メーカーで開

発部門のアウトソーシング化が進んでおり、今後も市場はさらに成長すると予想されています。CRO では、あら

ゆる疾患のあらゆる医薬品の卵に出会えます。世の中には本当に様々な病気に苦しんでおられる方がいるとこの

仕事に携わって改めて実感すると共に、医薬品の開発の難しさも日々感じております。現在は、再生医療に関する

医薬品開発の受け入れに向けて準備が進められており、少しでも多くの患者さんのために、貢献できればと思っ

ています。

土屋 孝弘 院 48 期(微生) (大阪薬科大学微生物学研究室)

私は山元 弘先生のご指導のもと 2002 年に博士後期課程を修了し、高知医科大学(現高知大学医学部)脳神経

機能統御学分野で助手として 3 年間勤めました。その後、大阪薬科大学の辻坊 裕教授(院 24 期)が主宰される

微生物学研究室に着任しました。助手および助教を経て、現在は講師として講義、実習などの教育活動と研究室

での学生の指導および研究活動を行っています。薬学教育の 6 年制移行に伴い本学では 5 年次生および 6 年次生

が研究室に配属され、我々の研究室は、5 年次生 17 名、6 年次生 13 名が在籍しています。「細菌感染時の病態解

析」と「薬剤耐性を獲得しにくい新規抗菌物質の開発」を主なテーマとして掲げ、学生とともに研究活動も楽しん

でいます。

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一條佐希子(旧姓:辻) 院 51 期(衛生) (大阪大学医学部附属病院未来医療開発部未来医療センター)

2005 年に遺伝情報解析学分野(衛生、那須正夫先生)において博士前期課程を修了後、現在は医学部附属病院未来医療開発部未来医療センターにて、治験に関する事務局業務に携わっております。書類とにらめっこの単調な仕事ではありますが、めまぐるしく変わる関連法規へ対応したり、また、医師、製薬会社担当者等、多くの方々に貴重なお話しを伺う機会に恵まれたりと、刺激的な毎日を送っています。在学中の研究内容とは異なりますが、研究室で培った、「新しいことに対する適応力・危機管理力」及び「自分の考えをまとめ相手に伝える文章力・プレゼンテーション能力」は、私にとってかけがいのない財産です。これからも、微力ながら医療の発展に尽力できるよう頑張りたいと思います。

木村  康 53 期(薬効) (富山化学工業株式会社)木村真由美(旧姓:橋本) 51 期(薬効) (富山化学工業株式会社)

私は博士前期課程を修了後、2007 年より富山化学工業で創薬研究に携わっております。専門は病理で主に新薬候補化合物の毒性評価を担当しています。様々な動物種の全身組織で起こる変化が対象となるため日々勉強の毎日ですがやりがいを感じています。

妻は薬学部を卒業後、藤沢製薬の開発職に就職しましたが、結婚・引越を機に富山化学工業の研究職に転職しました。

昨年、第一子が誕生し、慣れない育児を大変ながらも楽しんでいます。近年、安全性のハードルも上がり新薬が誕生しにくくなっていますが、我が子が病気になっても安心して飲ませられるような新薬を世に送り出して、人々の健康に貢献したいと思います。

北山 美絵 54 期(蛋白) (丸石製薬株式会社研究開発本部創薬研究部製剤設計グループ)

私は 2008 年に博士前期課程を修了後、丸石製薬に入社しました。これまでの 8 年間、治験の企画、ライティング、モニタリング、副作用報告等の医薬品の臨床開発業務に携ってきました。モニタリング業務では、命に関わる医療現場を日々身近に感じながら、社内、医師、治験スタッフらと協力して治験を進めました。限られた時間での膨大な業務で苦しい時期もありましたが、仲間や関係者とのチームワーク、工夫と体力で乗りきりました。治験での正しい情報と評価が、将来患者さんに安全で有効な薬を届ける事に繋がるので仕事は大きなやりがいがあります。4 月からは研究部配属となりました。医療現場と患者さんの存在を常に念頭に置き、引き続き医薬品研究開発に邁進したいと思います。

桜井 佑介 55 期(薬理) (塩野義製薬株式会社)

私は 2012 年に神経薬理学分野にて博士後期課程を修了し、現在は塩野義製薬株式会社で疼痛の創薬研究に携わっています。

創薬研究は、いかに市場価値があり、ニーズがあるか考えることが重要です。また、薬理だけでなく、動態や安全性も重要であり、周囲との連携や信頼感は必須です。そのため、大学の研究とは離れているような印象を受けますが、そんなことはないと思っています。いずれも成果のために必要なものは、「先見性」と「実行力」であり、最終的なアウトプットは異なるものの、「新しい仮説を立て、それを実行する」という過程はまったく同じです。会社では、考え、それを実行することの難しさを感じつつ、研究に励んでいます。これからも画期的な新薬が出せるよう、日々成長をモットーに邁進していきたいと思っています。

稲村  充 院 56 期(生化) (株式会社リプロセル)

2011 年 3 月に分子生物学分野にて博士後期課程を修了し、株式会社リプロセルに就職いたしました。博士後期課程時に培ったヒト iPS 細胞の培養経験や技術を活かし、入社当初は技術部にて世界で初となるヒト iPS 細胞由来肝細胞の製品化に携わりました。現在は営業マーケティング部に移動し、培地試薬を中心としたプロダクトマネージャーを務めております。技術部にて製品開発を行うことにも、営業マーケティング部にてお客様に製品やサービスを提供するにも、お客様となる研究者視点を持つことが重要です。分子生物学分野では実験デザインの構築など含めて一から自発的に学ぶ機会が多く、こうした経験が現在私の企業活動に生きてきていると思います。

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近 況 報 告 

針田奈央子 62 期(療薬) (多摩小平保健所)

私は 2016 年 3 月に薬学部薬学科を卒業し、その後東京都職員として、多摩小平保健所の生活環境課薬事指導担当に配属されました。先輩方から教わることばかりですが、一つ一つの業務を覚えていくことに達成感を感じつつ、慌ただしい日々を過ごしています。具体的には、新規の薬剤師免許の申請を受け付けたり、薬局や店舗販売業の監視指導に同行したり、都庁での会議に参加したりしました。秋には薬局薬剤師を対象とした講習会に携わる予定なので、研究室でのゼミなどの経験を活かして準備を進めたいと思います。関係法規や事務手続きなど覚えることが多く悪戦苦闘していますが、まずは一日でも早く一人前に職務を果たせるよう日々精進していきます。

服部 祥子 61 期(薬情) (三重県庁)

私は 2015 年 3 月に大阪大学薬学部薬学科を卒業後、三重県に入庁しました。現在は保健所に所属し、行政薬剤師として勤務しています。保健所での仕事は、食品・生活衛生の確保や飲食店等の営業許可・薬事行政・動物愛護管理に関する業務等さまざまな仕事があり、私は食品の営業許可・薬事行政の一部を担当しています。飲食店の営業者の皆様や薬剤師・医師の先生など様々な職種の方々から法律に関する質問を受けるため、法律をわかりやすく伝えられるよう日々奮闘しています。これからも法律や食品衛生に関する知識を深め、県民の皆様の生活の安心の一端を担えるよう精進していきたいと思います。

野出 純一 59 期(分析) (日清ファルマ株式会社健康科学研究所)

私は、2013 年 3 月に宇野公之先生のご指導の下、博士前期課程を修了しました。現在は、日清製粉グループの一つである日清ファルマ株式会社にて健康食品素材の開発を主に担当しています。シトクロム P450 を扱っていた学生時代の研究内容だけでなく、医薬と食品という業務分野も異なっておりますが、研究に対する論理的思考やプレゼンテーション能力は研究室在籍時に培われたものが基盤となっています。また休日には、ドライブや社会人になって始めたゴルフの練習をするなど充実した日々を過ごしています。これからも、公私共に精力的に過ごし、社会に貢献できるよう努力を続けていきたいと思います。

安東 翔平 60 期(応環) (ノバルティスファーマ株式会社)

2014 年 3 月に博士前期課程を修了し、ノバルティスファーマ株式会社に入社して早くも 3 年目となりました。現在は CRA として新薬の開発のため日々会社と病院を行き来しています。昨年からは就職活動の時から希望していたオーファンドラッグの開発を任せていただくことになりました。治験を安全に逸脱なく進められるために先生方と何度も協議していきます。この時、在学時代にベトナムとの共同研究で培った「自分の考えを伝える力」や新テーマを一から立ち上げた際に学んだ「根気強さ」と「試行錯誤」が役立っています。将来はプロジェクト全体を見渡し、様々な部署と連携し治験を計画するプロジェクトリーダーになって、より多くの患者様とそのご家族の笑顔に貢献したいと思います。

平井 敏郎 58 期(毒性) (Departments of Dermatology and Immunology (Kaplan lab), University of Pittsburgh)

2015 年に毒性学分野にて博士後期課程を修了し、日本学術振興会の海外特別研究員としてアメリカへ留学して現在に至ります。研究環境は、設備という意味だけではなく、やはりどうして非常に実験しやすい環境が整備されているようです。周りのラボとの垣根は本当に低く、試薬の貸し借り、欲しい KO マウスを譲ってもらうことも簡単です。他のラボの技術を、隣の席の友達にちょっと相談するくらいの感覚で習えますし、このことは新しい実験への敷居を下げ、研究の可能性を飛躍的に高めている気がします。日本人は、やはり少々内気すぎるのでしょうか。こちらのきれいなお姉さんとすれ違う際、彼女らが全く知らない僕にも微笑んで挨拶してくれるのを見る度に、強くそう思う日々です。

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新たな薬学研究科の組織構成について

現在、薬学研究科内には 18 の基幹分野に加え、附属薬用植物園、附属実践薬学教育研究センター、

附属創薬センター及び附属薬学地域医療教育研究センターが設置されています。附属実践薬学教育

研究センターは薬学科(6 年制)の教育を担当し、大阪大学が我が国で初めて設置した Pharm.�D

コースにおいて特徴的な臨床薬学研究が実践されています。附属創薬センターは iPS 細胞研究、核

酸医薬開発などの研究を実施する 10 余のプロジェクトから構成されています。また、今年 4 月に、

日本医療研究開発機構(略称 AMED)の委託を受けて、本研究科内に本格的な創薬研究の拠点『構

造展開ユニット』が発足し、アカデミア発の創薬シーズを基に創薬リード化合物を創出する研究が

行われています。さらに、企業からの出資で設立された寄附講座と共同研究講座各 1 分野において

特色有る研究が進展しています。

また、薬学研究科は、学内外の多数の研究機関を含む新たな連携大学院を構築しています。すな

わち、大阪大学内の産業科学研究所、医学部附属病院、微生物病研究所、総合学術博物館所属の�

6 つの協力分野と、国立循環器病研究センター、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、�

大阪府立成人病センター、独立行政法人医薬品医療機器総合機構、国立医薬品食品衛生研究所に�

属する総計 26 の連携分野があります(基幹分野と協力・連携分野などの構成を次の 2 ページに�

示しました)。

さらに、2 年前より、在京の連携分野を志望する学生のために、大阪入試に加え東京入試を選択

できるようにしています。また、本年 3 月と 5 月に国立医薬品食品衛生研究所(東京都世田谷区)

において大学院入試説明会を行い、関東各地から参加者がありました。

このように、薬学研究科は現在、非常に多くの研究・医療・教育機関との連携を強化し、薬学な

らびに関連領域の最先端の研究を通して、幅広い知識と深い専門性を有し、研究、医療、教育、産

業、行政などの分野でグローバルに活躍できる人材の輩出を目指しています。また、薬系のミッショ

ン再定義で示された「創薬基盤技術力」と「創薬臨床力」をさらに向上させ、「ものづくり(創薬)」

にかかわる研究・教育で、世界と戦う拠点となるべく不断の努力を重ねているところです。

(研究内容などの詳細は、以下のサイトをご覧ください)

http://www.phs.osaka-u.ac.jp/research/course.html 

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薬学部・薬学研究科組織構成表

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薬学研究科 研究科目概念図

薬学研究科 組織構成概念図

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平成 28 年 4 月 1 日に大阪大学と日本医療研究開発機構(AMED)により薬学部内に「構造展開ユニット」が発足しました。

この「構造展開ユニット」は、アカデミアシーズに基づく低分子創薬の本格的な研究拠点として大阪大学と東京大学の 2 箇所に設置されました。大阪大学の構成メンバーは製薬会社での経験者を始め、現職の創薬化学者および薬物動態研究者が中心となって研究を行います。さらに将来の創薬化学者を目指す若手の研究者が参画しています。

この「構造展開ユニット」の役割は大きく分けると3 点です。

1)難病・希少疾患に関わるアカデミアシーズの具�現化

2)First-in-class になる蓋然性を持つアカデミアシーズの具現化

3)創薬研究者の育成

日本のアカデミアには革新的な創薬ターゲットになる蓋然性が高いシーズがありますが、残念ながら、それらを積極的に医薬品として完成させる方向にあるとは言い難い状況です。その原因は、企業とアカデミアの間の創薬に対する認識の差です。

製薬企業は創薬をビジネスと捉えています。アカデミアは基礎研究で得られた成果を具現化するのは製薬会社であると思っています。当然のことですが、企業はこの基礎研究の成果をサイエンスとビジネスの両方で考え、基礎研究より得られた具体的な成果に基づいて角度の高いビジョンを描こうとします。であれば、アカデミアはより判断しやすい具体的な成果を企業に示さなければなりませんし又、企業もより具体的な成果が得られるようにアカデミアに協力しなければ、双方向の理解は得られません。又、創薬をビジネスだけで捉えますと、難病・希少疾患は対象になりにくく、企業は消極的になります。この点に関しては、官学が積極的に取り組まなくてはなりません。

これらの課題を産学官の 3 者が正しく認識し、解決していくその 1 つの取り組みが「構造展開ユニット」です。

具体的には、

1)創薬ターゲット分子のアッセイ系等を用いて得ら�れたヒット化合物(最初の出発化合物)から真のリード化合物を見出し、

2)このリード化合物をメディシナルケミストリーと薬物動態(ADME)を両輪として毒性を加味しながら最適化を行い、開発候補化合物へと展開し、企業への導出を図る。

文章にすれば簡単ですが、最先端のサイエンスを駆使するものの、実際はモグラ叩きです。

合成された化合物の活性、物性、薬物動態、毒性という 4 匹のモグラのうち、いつも 1 匹か 2 匹のモグラが出てきます。このモグラ叩きを限られた時間内に終わらせ、4分野で程よく整った化合物を目指すのです。これが低分子創薬研究の道であり、本構造展開ユニットの具体的な研究方法です。

幸いにもこの研究を実施するのに必要な人材と設備は整っており、その中でも特筆すべきなのは低分子創薬のための薬物動態研究部門が併設されていることです。これは日本で始めての例です。そして、この環境下で若手研究者が理論と実際を学び、次世代の創薬研究者として育っていくことを期待しています。

創薬研究は開発品が臨床試験をクリアーし、承認され、販売されて患者さんの元に届けられて初めて完成します。アカデミアだけでは完成されません。企業の協力は不可欠です。この「構造展開ユニット」が企業とアカデミアの創薬に対する認識の差を縮め、より良い化合物を企業に導出し、アカデミア創薬を具現化していくことが使命であると思っております。

研究室は 1 号館 3 階にございます。お気軽にお立ち寄りください。

構造展開ユニットのメンバーが一丸となって、感性豊かに、パッションを持って創薬研究に邁進してまいります。

今後とも薬友会の皆様のご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(大阪大学大学院薬学研究科構造展開ユニット �春田 純一)

大阪大学構造展開ユニット

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那須正夫教授のご定年にあたり

平成 28 年 3 月 31 日をもって衛生・微生物学分野教授�那須正夫先生が定年退職されました。那須先生は平成 7 年 1 月教授に昇任以降、衛生化学講座、遺伝情報解析学分野および衛生・微生物学分野を担当されました。この紙面をお借りしまして、在任中に取り組まれた研究の一端を紹介させていただきます。

那須先生は衛生薬学、特に環境微生物学を専門とし、生活環境から地球環境、宇宙居住環境におけるヒトと微生物との関係を考究するうえで基盤となる知見を見いだされ、本分野に新たな道を拓かれました。細菌を「生理活性および遺伝子情報をもつ粒子」として捉え、細菌を迅速かつ高精度に検出するための基盤を構築し、方法論の確立後はその応用に積極的に取りくまれ、特に蛍光活性染色法は、菌体内のエステラーゼ活性を指標に、生理活性を持つ細菌を数分から数十分間で高精度に検出・解析できることから、基礎研究分野はもとより、水環境分野や医薬品・食品製造等の幅広い分野で新たな衛生微生物管理に利用されています。高度な品質保証を必要とする製薬分野においては特に必要とされる方法であったため、平成 21 年には第 15改正日本薬局方にも参考情報として収載されました。本方法は対象とする環境中に生息するすべての細菌を検出・計数可能であることから、水環境中の細菌数は従来法で得られた結果と比較して 10~100 倍であることがわかり、関連する分野の発展に大きく貢献しました。検出・反応系にはマイクロ流路デバイスを利用した on-chip サイトメトリーシステムを開発し、細菌のon-site モニタリングを可能にしました。微生物群集構造解析にあたっては、分子微生物生態学的手法やバイオインフォマティクスを積極的に取り入れ、地下水汚染の細菌による環境修復の実証試験において、微生物生態系の変化と環境修復との関係を明らかにされました。また中国大陸から飛来する黄砂を日本上空で継続的に採取し、黄砂により細菌が地球規模で移動している可能性をバイオイメージングで直接的に証明されました。平成 21 年からは宇宙居住の衛生微生物学的安全確保を目的に JAXA と共同で国際宇宙ステーション「きぼう」における新手法による微生物モニタリング・動態解析にとり組まれ、NASA や ESA、ROSCOSMOS 等の本分野に関連する研究者らとともに、将来の長期宇宙居住における微生物学的リスク管理のための基盤を構築されてきました。那須先生は、新たな視点から得られた自らの基盤研究の成果を実社会に展開しようという基本姿勢のもと、研究に取り組まれてきました。これまではその存在すら認識できなかった環境中の細菌を新手法で詳細に解析することにより得られた成果は、これまでの細菌学の常識を覆し、定説を新たな視点から再検討することの必要性を示し、実社会にも直接的に貢献するものです。

今後も新たな所属先で研究を続けられると伺っております。引き続き変わらぬ指導をお願い申し上げるとともに、さらなるご活躍を心よりお祈り致します。

� 前�衛生・微生物学分野�助教� 現�情報・計量薬学分野�助教� 一條 知昭(衛生:51 期)

大阪大学薬友会だより 第19号 17

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奨励賞(D3)

長基 康人(生化)

H28.4.1 以降の所属:第一三共(株)

この度、「ヒト iPS 細胞由来肝細胞を用いた肝細胞移植基盤技術の開発」に関する研究で薬友会賞奨励賞を拝受いたしました。

肝細胞移植療法は、肝障害患者に対しヒト肝細胞を移植する治療法で、肝臓移植の代替、もしくは肝臓移植までの橋渡し

(bridge�use)としての利用が注目されています。近年ではヒトiPS 細胞が無限に増殖可能な自己複製能と、様々な細胞に分化可能な多分化能を有していることに着目し、ヒト iPS 細胞から分化誘導した肝細胞(ヒト iPS 細胞由来肝細胞)をヒト肝細胞の代替細胞供給源とすることが期待されています。しかしながら、現在の所、ヒト iPS 細胞由来肝細胞による治療効果は低く、実用化されるには到っておりません。そこで私はヒト iPS 細胞由来肝細胞による治療効果の改善を目指し、移植技術と細胞作成技術の両面からアプローチを行って参りました。その結果、

ヒト iPS 細胞由来肝細胞の肝臓への生着効率を高めることに成功し、急性肝障害マウスモデルの治療にも成功いたしました。私が開発した新規移植法が、今後ヒト iPS 細胞由来肝細胞を用いた細胞移植療法発展の足がかりとなれば幸いです。

今後私は、第一三共株式会社にて企業人として働かせて頂きます。この受賞を励みとし、より一層精進する所存です。そして社会に貢献することで恩返ししていきたいと考えております。

最後になりますが、本研究は大阪大学薬学研究科分子生物�学分野教授・水口裕之先生、京阪神次世代グローバル研究リーダー育成コンソーシアム特任助教・高山和雄先生にご指導頂き遂行したものであり、両先生に厚く御礼申し上げます。また、分子生物学分野の先生方、卒業生の方々、温かい同期、優秀な後輩、技術員の皆様、秘書様および共同研究者の皆様に深謝いたします。また、大学院博士後期課程において経済的援助を賜りました、独立行政法人日本学術振興会に感謝の意を表しま�す。最後に、長い学生生活を温かく支えてくれた家族に心より感謝します。

大阪大学薬友会賞受賞

奨励賞(D3)

熊谷 渉平(薬効)

H28.4.1 以降の所属:帝人ファーマ(株)

この度、「心筋組織リモデリングにおける新たな分子メカニズムの解析―非心筋細胞を標的とした心不全治療の開発を目指して―」という研究課題で、平成 27 年度大阪大学薬友会賞奨励�賞を拝受致しました。本賞の募集や審査にあたり、ご尽力下さいました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

心不全は心筋梗塞などのあらゆる心疾患の終末像であり、世界的に主要な死因の 1 つであります。心不全の病態形成には、心筋細胞死とそれに引き続いて生じる心筋リモデリングが深く関与しており、その阻害は臨床的に極めて重要です。現在の心不全治療は、心筋細胞を標的としていますが、その効果は十分とは言い難いのが現状です。一方で、近年、心筋リモデリングにおける非心筋細胞の多彩な役割が注目されてきていますが、その詳細な分子機構は未だ不明です。

本研究では、心線維芽細胞およびミエロイド細胞に着目し、非心筋細胞による心筋リモデリング制御の分子機構を検討しました。その結果、心線維芽細胞においては、P2X7 受容体及びそのリガンド CAMP のシグナルが、心線維芽細胞の遊走を阻害し、心筋梗塞後の線維化を抑制することを明らかにしまし�た。また、ミエロイド細胞においては、分泌タンパク LRG が血管新生を促し、心筋梗塞後リモデリングを抑制することを明らかにしました。本研究は、心線維芽細胞、ミエロイド細胞を標的とする新たな治療を提案するものであり、非心筋細胞を標的とした心不全治療確立に資するものと期待されます。

本研究を遂行するにあたり、大阪大学大学院薬学研究科臨床薬効解析学分野、藤尾慈教授をはじめとした当研究室の皆様より、多大なるご指導ご鞭撻を賜りました。また、共同研究先であります、医薬基盤研究所免疫シグナルプロジェクト、仲哲治先生をはじめとした関係者の皆様から、ご指導およびご支援を賜りました。最後になりましたが、本研究の推進にご尽力いただきました全ての方々に、厚く御礼申し上げます。

大阪大学薬友会だより 第19号18

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若手奨励賞(M2)

飯塚 俊輔(生化)

H28.4.1 以降の所属:大阪大学薬学研究科博士後期課程

この度、平成 27 年度修士論文研究発表会におきまして、「高い安全性を有する改良型アデノウイルスベクターによる新生�児への高効率な遺伝子導入法の開発」という演題で、薬友会若手奨励賞を拝受いたしました。

先天性遺伝子疾患に対する治療法として、新生児期からの遺伝子治療に期待が寄せられています。私は、新生児に対する効果的な遺伝子治療法の開発を目指し、『肝臓特異的な microRNAを利用して非特異的なウイルス遺伝子の発現を抑制可能な改良

型 Ad ベクター(Ad-E4-122aT)』を用いて、新生児に対する遺伝子治療を試みました。その結果、Ad-E4-122aT が新生仔マウスに対し高い遺伝子導入効率を示し、血友病 B モデルマウスに対して新生児期から非常に高い遺伝子治療効果を示すことを明らかとしました。このたびの受賞により本研究が評価されたことを大変嬉しく思うとともに、日々努力することの意義を改めて実感させていただきました。この栄誉を励みに、今後も精進して参ります。

最後になりましたが、本研究を遂行するにあたりご指導を賜りました水口裕之先生、櫻井文教先生に心より御礼申し上げます。また、他大学より進学してきた私を温かく迎え、励まし、支えてくださった分子生物学分野の皆様に心より感謝申し上げます。

若手奨励賞(M2)

岡本 涼太(生化)

H28.4.1 以降の所属:大阪ガス(株)

この度、平成 27 年度修士論文研究発表会におきまして、「ヒト ES/iPS 細胞由来肝細胞を用いた異所性肝組織構築に向けた基礎的検討」という演題で若手奨励賞を拝受いたしました。

肝移植は重度の肝疾患患者に対して非常に高い治療効果を�発揮する有効な医療技術ですが、ドナー不足が世界中で問題となっていることから、肝移植の代わりとなる肝細胞移植治療に大きな期待が寄せられています。また、肝硬変等の患者では広

範に渡り肝壊死が生じていることが多いため肝臓への移植が�難しいことから、肝機能を補完可能な異所性肝組織の構築技術の開発が望まれています。本研究では、周囲臓器と混じり合うことなく独立して生着し得る部位である腎被膜下において、�ヒト iPS 細胞由来肝細胞から成るヒト肝組織の構築に成功し、本技術による治療有効性を検討しました。

私が受賞できたのは、水口裕之先生をはじめとした諸先生方や、研究室の仲間、ご指導やご支援のおかげであり、これまで関わって頂いた全ての方々に心より感謝申し上げます。最後になりましたが、長い学生生活の間、研究に専念できる環境を提供して下さった両親をはじめとした家族に心より感謝申し上げます。

若手奨励賞(M2)

松浦  螢(合成)

H28.4.1 以降の所属:富山化学工業(株)

この度、「ハロアミンの転位反応を利用した縮環テトラヒド�ロイソキノリン合成法の開発」という題目にて、薬友会若手奨励賞を拝受しました。

ハロアミンは、窒素原子上にハロゲン原子が置換した、求電子的窒素として知られています。しかし、その転位反応としては 1 価の銀塩により活性化されて進行する反応が数例報告されているのみであり、これまで十分な研究がなされていませんでした。私は、芳香族スピロ環式アミンに N-クロロこはく酸イミドを作用させると、反応系内で N-クロロアミンが調製され、そ

の後、自発的に転位反応が進行することを見出しました。つづいて、水素化ホウ素ナトリウムで処理することにより、収率よく縮環テトラヒドロイソキノリンを合成することに成功しました。また、本反応を利用してヒトのがん細胞に対して細胞毒性を示す、(±)-Crispine�A とその誘導体を、ワンポットで簡便に合成することにも成功しました。日々の実験において、研究の難しさや厳しさを痛感することもありましたが、実験検討が成功する喜びを噛みしめることができ、大変貴重な経験をさせて頂けたと思っております。

最後になりましたが、本研究を遂行するにあたりご指導賜りました藤岡弘道先生、有澤光弘先生、村井健一先生ならびに、学生生活をご支援、ご協力くださいました同分野の皆様、家族に感謝いたします。

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若手奨励賞(M2)

若林 圭作(生化)

H28.4.1 以降の所属:大阪大学薬学研究科博士後期課程

この度、平成 27 年度修士論文発表会におきまして、「アデノウイルス由来マイクロ RNA によるウイルス増殖促進メカニズムの解明」という演題で、薬友会賞若手奨励賞を拝受いたしました。

アデノウイルス(Ad)は、いわゆる 「風邪症候群」 の主要病原ウイルスでありますが、近年では、遺伝子操作によって有益な特性を有したウイルスを創出するウイルス工学がめざましい発展を遂げており、Ad を基本骨格としたウイルスベクターや

腫瘍溶解性ウイルスが数多く開発されております。しかしながら、これらの技術は未だ発展途上にあり、さらなる技術開発の進展に向けた基礎研究が必要不可欠であります。本研究では、Ad が発現するマイクロ RNA に着目し、Ad が自身の増殖に適した環境を整えるメカニズムの一端を解明することに成功しました。今後、本成果を応用した Ad ベクターや腫瘍溶解性 Adが開発できることを期待しております。

最後になりましたが、本研究を遂行するにあたり、ご指導、ご支援を賜りました水口裕之教授、櫻井文教准教授、町谷充洋博士をはじめとする分子生物学分野の皆様に、厚く御礼申し上げます。また、終始温かく支えてくれた友人や家族に、心より感謝申し上げます。

若手奨励賞(B6)

國戸 偉丸(生化)

H28.4.1 以降の所属:塩野義製薬(株)

この度、「iPS 細胞由来分化誘導肝細胞を用いた C 型肝炎ウイルス作用時の宿主応答の解析」という題目で薬友会賞若手奨励賞を拝受いたしました。

C 型肝炎ウイルス(HCV)は肝癌を始めとする重篤な肝疾患の主要な原因を占めています。HCV 感染症の病態進行の機構�には未だ不明な点が多く、詳細の解明が求められている一方、in�vitro�HCV 感染評価系として使用可能な細胞種は限られてお

り、研究の進展を妨げる一因となっています。本研究では、新たな in�vitro�HCV 感染評価系として iPS 細胞由来分化誘導肝細胞に着目し検討した結果、iPS 由来肝細胞が HCV に対する感�受性と HCV に対する自然免疫応答能を有し、宿主と HCV の相互作用の評価が可能な新たな in�vitro�HCV 感染評価系として有用である可能性を示しました。

本受賞は、水口裕之先生並びに櫻井文教先生を始めとする研究室の皆様、家族や友人の温かい支え無しには成し得なかったものです。ご支援を賜りました皆様にこの場を借りて心から感謝申し上げます。そして、この賞だけでなく、研究生活、学生生活を通して得たかけがえのない繋がりを一生の財産として、これからも精進して参りたいと存じます。

若手奨励賞(B6)

松村 憲佑(薬理)

H28.4.1 以降の所属:大阪大学薬学研究科博士課程

この度、平成 27 年度長期課題研究発表会におきまして、�「自閉症関連遺伝子の同定と機能解析」と題した研究を発表し、薬友会賞若手奨励賞を頂きました。

この研究では、分子病態の多くが不明である自閉症につい�て、疾患に関連する候補遺伝子の機能解析を試みました。自閉症の多くは孤発性であるため、患者の de novo 突然変異がその原因として注目されていますが、de novo 変異が同定された大多数の候補遺伝子群の神経系機能は全く未知でした。そこで、神経系において機能する遺伝子をスクリーニングすることを目的として、神経発達に関与することが示唆される遺伝子を見出

す実験系を構築しました。さらに、同定した遺伝子の一つ、POGZ について機能解析を行った結果、de novo 変異による機能低下によって大脳皮質の神経発生に異常が生じる可能性を初めて見出しました。

本賞の選考の際には、異分野の先生方に興味を持って頂ける発表をすることを目標にしておりましたので、本研究成果と発表が評価されたことを大変嬉しく思います。今後はこの受賞を励みとし、社会に貢献できるような研究を続けて行きたいと考えています。

最後になりますが、本研究を遂行するにあたり、ご指導、ご鞭撻を賜りました神経薬理学分野の橋本均先生、附属創薬センター iPS 脳神経毒性プロジェクトの中澤敬信先生、ならびに神経薬理学分野の皆さま、また本研究にご協力を頂きました多くの共同研究者の方々に心より感謝申し上げます。

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スタートアップ賞(B4)

井上 俊介(生化)

H28.4.1 以降の所属:大阪大学薬学研究科博士前期課程

この度は、平成 27 年度卒業研究発表会におきまして、「ウイルス製剤であるレオウイルスを用いた肝線維化治療に関する�検討」という研究テーマで、薬友会賞スタートアップ賞を拝受いたしました。

腫瘍溶解性ウイルスとして臨床開発が進められているレオウイルスは、腫瘍細胞特異的に増殖し死滅させることが知られて

おりますが、本研究ではレオウイルスが腫瘍細胞のみならず、肝線維化の原因となる活性化した肝星細胞に対しても治療効果を有するのではないかと仮説を立て、検討を行いました。その結果、レオウイルスが肝線維化抑制効果を有するということを見出しました。今後は本研究成果をもとに、メカニズムの解明や安全性の確認などを行い、肝線維化治療薬としての応用を目指したいと思います。

最後になりましたが、私が今回受賞できたのは、御指導、御鞭撻を賜りました水口裕之教授、櫻井文教准教授をはじめとする分子生物学分野の皆様ならびに多方面から支えてくれた家族のおかげであり、心より感謝いたします。

スタートアップ賞(B4)

藤岡 拓真(微生)

H28.4.1 以降の所属:東京大学大学院

この度、平成 27 年度卒業研究発表会におきまして、「細菌異物排出トランスポーターのフェノタイプマイクロアレイ解析」という演題で薬友会賞スタートアップ賞を拝受致しました。

薬剤耐性菌は現代の医療において重大な問題となっておりますが、薬剤耐性の獲得に排出トランスポーターが大きく関わっております。私は薬剤耐性菌に対し有用な手段を見出すため、

新規基質の探索という側面から排出トランスポーターに関する知見を深めることを試みました。フェノタイプマイクロアレイを用いてスクリーニングを行った結果、多くの基質候補化合物が見つかりました。今後の研究により有用な知見が得られるのではないかと考えております。

最後になりましたが、本研究を遂行するにあたりご指導を賜りました西野邦彦先生、山崎聖司先生、ならびに本研究室の皆様に厚く御礼申し上げます。皆様のご指導、ご鞭撻を受けて研究を行った結果、この栄誉ある賞を賜るに至りました。今回の受賞を励みに今後も精進していく所存です。

スタートアップ賞(B4)

森川 直祐(生化)

H28.4.1 以降の所属:大阪大学薬学研究科博士前期課程

この度「脂肪酸 X が骨髄由来免疫抑制細胞の分化に与える影響」という題目で薬友会スタートアップ賞を拝受いたしました。

近年、骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)は担がん生体で増加し、抗腫瘍免疫系を抑制することでがんの増悪化を引き起こすことが明らかとされてきました。本研究では脂肪酸 X が MDSC

への分化を抑制し、免疫活性化を担う樹状細胞への分化を促進することで、顕著ながん退縮効果を確認することができました。

4 月から分子生物学分野に配属され、当初はピペットマンを扱うこともままならなかった私でしたが、本研究活動を介して昔からの夢だったがん治療の研究への第一歩を踏み出すことができた気がします。また本研究成果が新規がん治療法に発展することを期待して今後も励んでいきたいと考えています。最後になりましたが、本研究を遂行するにあたり、ご指導を賜りました水口裕之先生、立花雅史先生ならびに分子生物学分野の皆様に心より御礼申し上げます。

スタートアップ賞(B4)

吉田 大樹(薬化)

H28.4.1 以降の所属:京都大学大学院

この度、「高品質かつ効率的な核酸医薬の製造を志向した核�酸合成法の開発」という研究課題で 2015 年度の大阪大学薬友会のスタートアップ賞として選出していただき大変光栄です。この賞を励みに今後も研究に真摯に取り組んでいきたいと存じます。

さて、近年、核酸医薬品は次世代を担う医薬品として期待されております。しかし、現在の合成法ではサイクル中の多段階

反応による副反応発生の可能性が潜在的に残ります。そこで、本研究ではサイクル中の反応数を削減、つまり酸化 / 硫化工程を省略し最後にまとめて酸化 / 硫化することで、高品質かつ効率的な核酸合成経路の構築に着手しました。また、本合成法を液相合成に応用し、よりスケーラビリティのある合成法の構築に成功しました。

最後になりますが、終始暖かいご指導、ご鞭撻を賜りました小比賀聡先生、伊藤浩介先生をはじめとする諸先生方や生物有機化学分野の研究仲間、また常日頃から支えてくれた家族に心より感謝申し上げます。

大阪大学薬友会だより 第19号 21

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受賞の喜び

このたび、高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタットの発明により、平成 27 年度全国発明表彰(内閣総理大臣発明賞)及び平成 26 年度関東地方発明表彰(特許庁長官奨励賞)を、帝人ファーマ(株)の元同僚と共同受賞しましたのでご報告申し上げます。

高尿酸血症治療剤のアロプリノールは、尿酸生成に関わるキサンチンオキシダーゼ(XOD)の唯一の抑制薬として、40 年以上にわたり使用されてきました。しかし、腎機能低下患者における用量調節の必要性およびプリン類似骨格による副作用発現の懸念等により、新たな尿酸生成抑制薬の開発が望まれてきました。我々はこれらの課題を解決することを目的とした研究開発を行い、フェブキソスタット製剤が 2011 年に上市されるに至りました。本剤は、本邦では昨年の調査において処方医の約70%より「第一選択薬」との評価を得ている一方、現在、アジア、欧米の主要国で販売されています。本剤の研究開発において、我々は、げっ歯類を含む数種の薬効薬理試験により候補化合物

を選択し、げっ歯類とヒトに尿酸代謝の種差が存在するためチンパンジーを用いた試験によりヒトにおける有効性を予測するとともに、初期臨床試験において安全性及び有効性を確認する等に携わることができました。

大阪大学薬学部薬理学教室(岩田平太郎教授(当時))において、痛風発作の治療薬であるコルヒチンの抗炎症作用等の研究を行い、その後、帝人において XOD とヒポキサンチンにより発生する活性酸素が肥満細胞からのヒスタミン遊離を惹起すること等を発見し、一連の研究により学位を取得させていただきました。さらにフェブキソスタットの創薬に関わり、痛風及びXODに関わる分野に縁があったように感じます。近年創薬はますます困難になり、いま改めて新薬創生に発明段階から携われたこと、疾病に苦しむ患者に少しでもお役にたてたことに無上の喜びを感じる次第です。

最後になりましたが、大阪大学薬学部薬理学教室においてご指導ご鞭撻いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。

平成 27 年度全国発明表彰(内閣総理大臣発明賞)及び平成 26 年度関東地方発明表彰 (特許庁長官奨励賞)を受賞して

元帝人ファーマ株式会社  小森谷恵司(院 20 期)

この度、「sp 混成炭素を基軸とする新規環構築法の開発と生理活性物質の合成」と題して今までの研究成果を取り纏め、平成 28 年度日本薬学会賞受賞の名誉にあずかることができました。具体的には、平成 14 年度に日本薬学会学術振興賞を受賞した後に始めた、アレンを用いる新規環構築反応の開発研究に係る業績を纏めたものです。アレンと他の π 成分を併せ持つ基質を各種ロジウム触媒の存在下で反応させると、従来とは全く異なった新しいタイプの反応が進行し、各種の環化成績体が生成することを見出しました。本法は、合成が容易でないとされている 7、8、9 員環などの中員環化合物の合成に威力を発揮します。また、アレンと類似の sp 混成軌道を有するアルキンやニトリル、カルボジイミドなどにも本反応を適用することができ、広範な応用が可能です。薬学に身を置く合成化学者として、新規ユニット反応の開発のみならず、常に天然物や生理活性物質の全合成に興味を抱き続けて来ました。このような考えの下、新しく開発した環化反応を用いて、天然物並びに生理活性物質の全合成に挑み、20 種以上の標的化合物の全合成を達成しました。

昭和 53 年 3 月に金沢大学大学院薬学研究科修士課程を修了

後、阪大大学院薬学研究科博士課程に入学し、昭和 56 年 3 月に薬学博士の学位を取得するまでの 3 年間お世話になりました。在学中、田村恭光教授が主宰されていた薬品合成化学研究室において、田村先生、池田正純先生、北泰行先生、石橋弘行先生から薫陶を受けました。特に池田先生には直接研究指導をしていただくと共に、英語論文作成のノウハウなど、アカデミアでキャリアーを積む為に必要な基礎を教えていただきました。

田村先生が昭和 54 年度に薬学会賞を受賞され、その後、北先生が平成 14 年度に、また石橋先生が平成 24 年度に日本薬学会賞を受賞されています。薫陶を受けた先生方の後を追いかけ、この度、薬学会賞受賞者名簿の末尾に自らの名を連ねることができ、心からうれしく思っております。余談になりますが、石橋先生とは平成 7 年から先生が金沢を離れられた平成 25 年 3 月までの 18 年間、金沢大学医薬保健研究域で同僚として苦楽を共にしました。浅からぬ縁を感じています。

最後に、ブレークスルーを目指す阪大薬学の若い研究者諸君に次の言葉を送りたいと思います。「先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし」。赤痢菌の発見で有名な志賀潔博士の言葉です。

「平成 28 年度 日本薬学会賞」を受賞して

金沢大学 理事・副学長 向  智里(院 24 期)

大阪大学薬友会だより 第19号22

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この度、「実用的な医薬リード化合物の創製を指向した海洋�天然物の合成化学研究」という研究課題について、平成 27 年�度日本生薬学会学術奨励賞を拝受致しましたので、この場をお借りして、薬友会の皆様にご報告申し上げます。

多様な化学構造を有する生物活性天然物は、新規医薬シーズの探索源として近年再び脚光を浴びつつあります。なかでも海洋天然物は、その特異な化学構造と顕著な生物活性から注目されていますが、その多くが微量成分であるため、医薬リード化合物への展開を指向した場合、天然資源からの化合物供給は実現性に乏しく、化学合成による供給が必要不可欠です。しかしながら、複雑な化学構造ゆえ、十分な量の化合物を供給することは非常に困難です。

このような背景のもと、私は、研究室で独自に見出した海洋薬物資源由来の新規医薬シーズを実用的な医薬リード化合物へと発展させることを目指して、in vivo での活性評価も見据え�て化合物の量的供給を指向した全合成研究に加え、活性天然物

をモチーフにした医薬リード化合物の設計と合成、さらには作用メカニズム解明を目指したケミカルバイオロジー研究など、有機合成化学を基盤とした創薬化学研究を行っており、こうした一連の研究成果を評価して頂き、栄誉ある賞を賜ることができました。

製薬企業が天然物創薬から次々と手を引いていっている現状ではありますが、私自身は、天然物にはまだまだ有用な医薬�シーズを生み出していける可能性が秘められていると信じており、今回の受賞を励みに一層研究に邁進し、アカデミア発の創薬に少しでも近づけるような魅力的な分子を創出していくとともに、大阪大学薬学研究科の更なる発展に微力ながら貢献していきたいと思います。

最後になりましたが、本研究は本研究科天然物化学分野において行われたものであり、ご指導を賜りました小林資正教授、荒井雅吉准教授をはじめとする諸先生方、並びに研究に協力してくれた学生諸氏に心より感謝申し上げます。

「平成 27 年度日本生薬学会学術奨励賞」を受賞して

大阪大学大学院薬学研究科天然物化学分野 助教 古徳 直之(46 期)

このたび、博士論文「新規創薬モデルの構築を目指したヒトES/iPS 細胞由来肝細胞の創出基盤技術の開発」に対して第 32回井上研究奨励賞を拝受致しました。この場をお借りして、薬友会の皆様に受賞のご報告を申し上げます。

ヒト ES/iPS 細胞から分化誘導した肝細胞はヒト初代培養肝細胞に代わるツールとして薬物毒性評価系等の創薬への応用が期待されています。しかしながら、ヒト ES/iPS 細胞から肝細胞への分化誘導技術の歴史は浅く、より機能的な肝細胞を効率良く作製するための技術改良が必要となっておりました。そこで我々は、アデノウイルスベクターを用いた遺伝子導入技術やナノピラープレートを用いた三次元培養技術を駆使して、ヒトES/iPS 細胞から肝細胞への高効率分化誘導法の開発を行いました。また、肝細胞への分化途中の細胞(肝幹前駆細胞)の複製技術の開発も行いました。その結果として、ヒト初代培養肝細胞に匹敵する肝機能を有するヒト ES/iPS 細胞由来肝細胞を大量供給できるシステムの構築に成功しました。さらに、あら

ゆる個人から作製可能であるという iPS 細胞の長所を生かし、個人差を反映したヒト iPS 細胞由来肝細胞パネルの作製にも取り組みました。我々が作製したヒト iPS 細胞由来肝細胞パネルは元の個人の肝細胞の薬物代謝能の個人差を反映しており、従来よりもきめ細やかな薬物毒性評価試験や薬物代謝試験を実施するために有用なツールになり得るものと期待されます。今後は、ヒト ES/iPS 細胞由来肝細胞の創薬応用だけでなく、再生医療応用も視野に入れて、本研究をさらに発展させていく所存です。

博士論文の作成にあたり、ご指導ご鞭撻くださいました大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野水口裕之教授に厚く御礼申し上げます。また、研究の遂行にあたり分子生物学分野の先生方・技術補助員・学生の皆様より多大なるご協力ご支援を頂きました。この場をお借りして、本研究に関わってくださいましたすべての皆様に重ね重ね御礼申し上げます。

「第 32 回井上研究奨励賞」を受賞して

大阪大学大学院薬学研究科附属創薬センター 特任助教 高山 和雄(58 期)

大阪大学薬友会だより 第19号 23

Page 24: 薬友会だより 19 - Osaka University大阪大学 薬友会だより 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 大阪大学薬学部内 大阪大学薬友会 第19号 2016年(平成28年)8月30日

この度、「アデノウイルス由来小分子 RNA の機能特性に立脚した遺伝子治療用組換ウイルスの開発」という研究題目で、平成 27 年度日本薬学会近畿支部奨励賞を拝受いたしましたので、薬友会のみなさまにご報告申し上げます。

アデノウイルス(Ad)ゲノムを遺伝子工学的に改変することで、非増殖型の遺伝子導入用 Ad ベクターや癌細胞特異的に増殖し癌細胞を死滅させる腫瘍溶解性 Ad などの種々の改変型Ad が開発され、遺伝子治療臨床研究において汎用されています。当研究室ではこれまでに、Ad の増殖に大きく関わる因子として、Ad�ゲノムより転写される小分子RNA(Virus-associated�RNA:�VA-RNA)に着目し、研究を進めてきました。今回我々は、この VA-RNA が Ad 感染細胞で宿主因子 Dicer によって�切断されることで、その増殖促進活性を失うことを明らかに�し、Dicer のノックダウンが Ad 増殖の顕著な促進につながることを見出しました。さらに、これらの知見を近年盛んに研究開発が進んでいる腫瘍溶解性 Ad へ応用することを試みまし

た。今回開発した Dicer のノックダウンを誘導する新規腫瘍溶解性 Ad は、従来の腫瘍溶解性 Ad よりも高効率な増殖能、高い抗腫瘍活性を示しました。また、本腫瘍溶解性 Ad は、培養細胞株だけでなく、マウス腫瘍モデルでも高い抗腫瘍活性を示したことから、新規癌治療薬として極めて有用であると期待�されます。今後も VA-RNA をはじめとした Ad 感染に関わる�ウイルス因子ならびに宿主因子の機能解析を行うことで、ウイルス及び宿主の生命現象の発見・解明、ひいては遺伝子治療用組換えウイルスの改良を目指します。

本研究は大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野の水口�裕之教授、櫻井文教准教授にご指導いただき遂行したものであり、両先生に厚く御礼申し上げます。また本研究を遂行するにあたり、多くのご協力を賜りました共同研究者の先生方に心より御礼申し上げます。今後も遺伝子治療をはじめとする研究に精進してまいりますので、みなさまのご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

「平成 27 年度日本薬学会近畿支部奨励賞」を受賞して

大阪大学大学院薬学研究科分子生物学分野 特任研究員 町谷 充洋(58 期)

受賞者紹介 他の受賞について紹介させていただきます

櫻井 文教 特別会員 大阪大学大学院薬学研究科 准教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

学会名 公益財団法人 臨床薬理研究振興財団課題名 遺伝子組換えアデノウイルスを利用した末梢循環腫瘍細胞

検出法の開発と臨床応用受賞の名称 第 8 回研究大賞受賞日 平成 28 年 2 月 10 日

中澤 敬信 特別会員 大阪大学大学院歯学研究科 准教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

小林 資正 22期 大阪大学薬学研究科 教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

辻川 和丈 院 30期 大阪大学大学院薬学研究科 教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長顕彰(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

平田 收正 院 30期 大阪大学薬学研究科 教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(教育部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

堤  康央 39期 大阪大学薬学研究科 教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

水口 裕之 39期 大阪大学大学院薬学研究科 教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長顕彰(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

岡田 直貴 40期 大阪大学薬学研究科 准教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

大阪大学薬友会だより 第19号24

Page 25: 薬友会だより 19 - Osaka University大阪大学 薬友会だより 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 大阪大学薬学部内 大阪大学薬友会 第19号 2016年(平成28年)8月30日

有澤 光弘 院 44期 大阪大学薬学研究科 准教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

岡田 欣晃 46期 大阪大学大学院薬学研究科 准教授

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

学会名 第二回血管生物医学会若手研究会課題名 Robo4 発現抑制分子を用いた新規敗血症治療戦略の可能性受賞の名称 優秀賞受賞日 平成 28 年 3 月 5 日

桶野 展正 48期 大阪大学薬学研究科 助教

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

村井 健一 51期 大阪大学薬学研究科 助教

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

山本 剛史 院 57期 大阪大学薬学研究科 助教

受賞の名称 第 4 回大阪大学総長奨励賞(研究部門)受賞日 平成 27 年 7 月 14 日

榎本 大智 59期 大阪大学大学院薬学研究科 博士課程4年

学会名 第一回 J-ISCP 学術集会課題名 心筋梗塞慢性期における心筋特異的STAT3の欠損は心筋理

モデリングを悪化させる受賞の名称 研究奨励優秀賞受賞日 平成 27 年 5 月 6 日

青山 道彦 60期 大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程3年

学会名 第 14 回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム 2015課題名 ナノマテリアルの動態解明に向けた細胞内運動の定量的解析受賞の名称 最優秀発表賞受賞日 平成 27 年 9 月 13 日

宮脇 昭光 60期 大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程3年

学会名 第 89 回日本薬理学会年会課題名 Adultcardiomyocytesrestoreintrinsicregenerativecapacity

throughSTAT3activationintheinflamedmurineheart受賞の名称 年間優秀発表賞受賞日 平成 28 年 3 月 10 日

花井 舜平 61期 大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程2年

学会名 第 28 回バイオメディカル分析科学シンポジウム課題名 サイトグロビンの配位子結合性に対する両末端アミノ酸残

基の影響受賞の名称 星野賞・優秀ポスター賞受賞日 平成 27 年 8 月 22 日

飯塚 俊輔 院 62期 大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程2年

学会名 日本薬学会第 136 年会課題名 ウイルス遺伝子の発現を抑制可能な新規アデノウイルスベ

クターの新生仔マウスにおける遺伝子導入特性の解析受賞の名称 学生優秀発表者賞受賞日 平成 27 年 3 月 31 日

福本  豊 62期 株式会社クレハ

学会名 日本薬学会第 136 年会課題名 多環式ベンザインの環化付加反応による新規ヘリセン様分

子の合成受賞の名称 学生優秀発表者賞受賞日 平成 27 年 3 月 31 日

針田奈央子 62期 多摩小平保健所

受賞の名称 大阪大学楠本賞受賞日 平成 28 年 3 月 28 日

根来 亮介 院 63期 大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程2年

学会名 日本薬学会第 136 年会課題名 遺伝子導入技術を用いたヒトiPS細胞から小腸上皮細胞への

高効率な分化誘導法の開発受賞の名称 学生優秀発表者賞受賞日 平成 27 年 3 月 31 日

申  多英 院 63期 大阪大学大学院理学研究科 博士後期課程1年

学会名 日本生薬学会課題名 栄養飢餓環境選択的がん細胞増殖阻害物質の探索受賞の名称 日本生薬学会第 62 回年会優秀発表賞受賞日 平成 27 年 10 月 10 日

丹生 光咲 63期 大阪大学大学院薬学研究科 博士前期課程2年

学会名 次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム 2015課題名 ストレスにより活性化する神経細胞の全脳マッピングと定

量的解析受賞の名称 最優秀発表賞受賞日 平成 27 年 8 月 28 日

澤村 元気 63期 大阪大学大学院薬学研究科 博士前期課程2年

学会名 第 15 回遺伝子・デリバリー研究会夏期セミナー課題名 GalNAc 修飾型アンチセンス核酸の構造最適化及び薬効評価受賞の名称 優秀発表者賞受賞日 平成 27 年 9 月 7 日

学会名 日本核酸医薬学会第 1回年会課題名 拡張可能な簡略型GalNAcユニットを搭載したアンチセンス

核酸の肝臓での活性制御に関する検討受賞の名称 優秀発表者賞(川原賞)受賞日 平成 27 年 12 月 2 日

西本  愛 64期 大阪大学大学院薬学研究科 博士前期課程1年

受賞の名称 大阪大学楠本賞受賞日 平成 28 年 3 月 28 日

大阪大学薬友会だより 第19号 25

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※辞退、インフルエンザによる渡航中止除く

平成 26 年度マルホ大学院生等海外派遣平成 26 年度大阪大学薬学部・大学院薬学研究科海外研修助成制度

「大学院生海外派遣」採択者一覧

飯塚 俊輔 博士前期課程1年目  的:AmericanSocietyofGene&CellTherapy18thAnnualMeetingに

てポスター発表を行う派遣期間:H27.5.12 ~ H27.5.19派 遣 先:アメリカ

武藤 真長 博士前期課程2年目  的:SSR2015AnnualMeeting にてポスター発表を行う派遣期間:H27.6.17 ~ H27.6.23派 遣 先:アメリカ

高本 康平 博士前期課程2年目  的:250thACSNationalMeeting & Exposition にてポスター発表を

行う派遣期間:H27.8.15 ~ H27.8.22派 遣 先:アメリカ

森尾佳代子 博士課程3年目  的:31stInternationalConferenceonPharmacoepidemiology &

TherapeuticRiskManagement にてポスター発表を行う派遣期間:H27.8.23 ~ H27.8.27派 遣 先:アメリカ

星野 秀和 博士後期課程3年目  的:第 11 回 OTS年会にてポスター発表を行う派遣期間:H27.10.10 ~ H27.10.16派 遣 先:オランダ

勢力  薫 博士課程4年目  的:Neuroscience2015 にてポスター発表を行う派遣期間:H27.10.16 ~ H27.10.23派 遣 先:アメリカ

松本浩太朗 博士後期課程1年目  的:AmericanHeartAssociationScientificsessions2015 にてポス

ター発表を行う派遣期間:H27.11.7 ~ H27.11.10派 遣 先:アメリカ

舎川 洸太 博士後期課程2年目  的:AmericanHeartAssociationScientificsessions2015 にてポス

ター発表を行う派遣期間:H27.11.7 ~ H27.11.12派 遣 先:アメリカ

熊谷 渉平 博士後期課程3年目  的:AmericanHeartAssociationScientificsessions2015 にてポス

ター発表を行う派遣期間:H27.11.7 ~ H27.11.11派 遣 先:アメリカ

榎本 大智 博士課程3年目  的:AmericanHeartAssociationScientificsessions2015 にてポス

ター発表を行う派遣期間:H27.11.7 ~ H27.11.12派 遣 先:アメリカ

大木 康寛 博士前期課程1年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

金子 英樹 博士後期課程1年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

太田礼伊也 博士前期課程2年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

堀場 昌彦 博士前期課程2年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

森  翔平 博士後期課程1年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

石田 良典 博士後期課程2年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

原  孝志 博士後期課程2年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

神谷謙太朗 博士後期課程3年目  的:第 9回 SKOsymposiumにて口頭発表を行う派遣期間:H27.11.16 ~ H27.11.18派 遣 先:韓国

江川  博 博士後期課程3年目  的:NoncodingRNAsandCancer にてポスター発表を行う派遣期間:H27.12.4 ~ H27.12.9派 遣 先:アメリカ

花井 舜平 博士後期課程1年目  的:PACIFICHEM2015 にてポスター発表を行う派遣期間:H27.12.15 ~ H27.12.21派 遣 先:アメリカ

野田 弥央 博士前期課程1年目  的:PACIFICHEM2015 にてポスター発表を行う派遣期間:H27.12.15 ~ H27.12.22派 遣 先:アメリカ

山下 真季 薬学科6年目  的:PACIFICHEM2015 にてポスター発表を行う派遣期間:H27.12.16 ~ H27.12.21派 遣 先:アメリカ

田中 翔梧 薬学科5年目  的:アリゾナ大学及びアリゾナ大学附属病院にて国際共同研究のため

の情報収集を行うとともに、最新の教育プログラムに参加する派遣期間:H28.1.31 ~ H28.2.5派 遣 先:アメリカ

水方 椋子 薬学科5年目  的:アリゾナ大学及びアリゾナ大学附属病院にて国際共同研究のため

の情報収集を行うとともに、最新の教育プログラムに参加する派遣期間:H28.1.31 ~ H28.2.5派 遣 先:アメリカ

南園 真哉 薬学科5年目  的:アリゾナ大学及びアリゾナ大学附属病院にて国際共同研究のため

の情報収集を行うとともに、最新の教育プログラムに参加する派遣期間:H28.1.31 ~ H28.2.5派 遣 先:アメリカ

大阪大学薬友会だより 第19号26

Page 27: 薬友会だより 19 - Osaka University大阪大学 薬友会だより 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 大阪大学薬学部内 大阪大学薬友会 第19号 2016年(平成28年)8月30日

寄付納入者

和田 康史 (53)上野 菜摘 (62)河津 和樹 (62)喜多 絢海 (62)國戸 偉丸 (62)杠  智博 (62)和泉 夏実 (63)栄田 萌木 (63)後藤 聡子 (63)髙木 慶一 (63)横山由加里 (63)秋田 尚毅 (64)井上 俊介 (64)西本  愛 (64)野村加奈子 (64)

平井はるな (64)藤岡 拓真 (64)松下 緋菜 (65)竹内 修斗 (66)竹村 美穂 (66)濵田 将矢 (66)浅野 遥香 (67)五十嵐竜太 (67)小倉もな美 (67)川瀬 瑛崇 (67)福田 勇気 (67)福山 尚希 (67)宮澤 隆太 (67)森本 彩香 (67)山本 紘義 (67)

吉田 紗季 (67)井口 舞香 (68)池本 星南 (68)石神 育歩 (68)泉沢 航平 (68)磯野 友美 (68)市河  萌 (68)今川 直樹 (68)植野 寛貴 (68)内田 和志 (68)大野 萌華 (68)荻野 嵩幸 (68)奥澤 正樹 (68)影山 寛人 (68)北川 航平 (68)

北川 聡基 (68)木下真由美 (68)木本 成美 (68)清本 琴淑 (68)古閑 修輝 (68)小西 佑磨 (68)新谷 友啓 (68)末吉 健大 (68)杉浦 隆也 (68)谷奥有里花 (68)谷手紗也香 (68)谷本 雅弥 (68)寺田 壮志 (68)徳光津名魅 (68)戸田 明伽 (68)

冨田 純矢 (68)野田 竣介 (68)前田 駿介 (68)松浦 尚大 (68)光岡小百合 (68)宮垣 昻平 (68)山口 拓海 (68)山本 享弥 (68)山本 真実 (68)横山 晴香 (68)吉田 茉莉 (68)和田祐理子 (68)土手 克子(院48)田中 亜紀(院49)土居 幹生(院49)

中川  治(院49)安田源太郎(院51)大屋 結子(院54)平山 正史(院60)杉山 公二(院61)田窪 景太(院61)飯塚 俊輔(院62)太田礼伊也(院62)松浦  螢(院62)三谷 成二(院62)中村 有希(院63)笹野 真希(院64)松本 朋子(院64)林   頴(院64)

寄付および終身会費納入者一覧薬友会では 48 期生以降については終身会費制※をとっていますが、それ以前の卒業生には、会費に代わってご寄付をいただくこ

とにしております。下記の一覧は 2015 年 5 月 1 日より 2016 年 4 月 30 日の間に終身会費とご寄付をいただいた方です。ご寄付いただいた会員諸兄姉にお礼申し上げますと共に、引き続き広くご協力をお願いいたします。なお寄付は 1 口 5,000 円とし、同封の振込用紙でお送り下さいますようお願いいたします。また、終身会費をこれまで支払われていない方は、この機会に是非お納めください。※終身会費は、48 期生(2000 年の春に学部卒業または大学院入学)以降の会員に、入会時にお支払い頂いております。

終身会費納入者

竹内 寿数 (1)辻本清日出 (1)畑田 昭雄 (1)林  信一 (1)今村 俊三 (2)近藤 雅臣 (2)濱  一枝 (3)西島 真森 (7)杉本  和 (9)瀬戸 義子 (9)西村 豊子 (9)

萬年 成泰 (9)川路 晴子 (10)篠田 純男 (10)松本 成彦 (10)今村 仁美 (11)岡林 信子 (11)西原  力 (12)眞弓 邦子 (12)眞弓 忠範 (12)中西 信子 (14)山路  昭 (14)

今西  武 (15)魚住 浩子 (15)西原 照代 (15)青山 清美 (16)岩田 悦子 (16)今西 裕子 (17)植木 明廣 (17)大谷多美子 (17)北澤 恵子 (17)山内 妙子 (17)吉田 和子 (17)

米田眞理子 (20)垣内 信子 (22)松原 京子 (22)今西 一郎 (25)三野 朱美 (25)大岩 陽子 (26)柴原  進 (27)中田美代子 (28)赤井 周司 (30)白馬まゆみ (32)藤本 勝秀 (33)

仁井 洋子 (37)小亀里香子 (39)水口 裕之 (39)新谷 紀人 (45)吉岡 靖雄 (47)中村 茂生 (51)山﨑 聖司 (58)溝口  正 (院6)井上 秀夫 (院7)竹中 正則(院11)山本  格(院11)

井上 俊光(院19)須本 國弘(院19)小森谷恵司(院20)尾崎 朋久(院49)櫻井 文教(特別)橋本  均(特別)

ご寄付のお願い日ごろより大阪大学薬友会の活動にご理解・ご協力いただきまして、誠にありがとうございます。本会活動は、皆様からの終身会費およびご寄付により維持・運営しており、これらは、各種事業の源泉となっております。以下は、その活動の一部でございます。

    ◆ 会員情報の調査・管理(会員数は約 6千名)    ◆ 名簿・会誌発行    ◆ 卒後研修の実施    ◆ 会員の顕彰事業    ◆ 大阪大学同窓会連合会との連携    ◆ 本ホームページの管理

今後、本会活動のより一層の充実を図るために、一人でも多くの会員の皆様にご理解とご協力をお願い申し上げます。

大阪大学薬友会だより 第19号 27

Page 28: 薬友会だより 19 - Osaka University大阪大学 薬友会だより 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-6 大阪大学薬学部内 大阪大学薬友会 第19号 2016年(平成28年)8月30日

薬友会役員名簿任期:2014.4.1~2018.3.31(会計、広報、研修、交流事業担当幹事は2020.3.31 まで)

会   長 萬年成泰(9)

副 会 長 鶴田康則(16) 馬場明道(17) 北澤恵子(17)西川 修(21) 戸谷治雅(23)

理   事 大杉義征(15) 鍋島俊隆(16) 植木明広(17)佐伯とも子(18) 向井睦子(18) 岡部 勝(19)山村倫子(20) 米田真理子(20) 河合裕一(22)春田純一(23) 八木清仁(24) 糟谷史代(25)池渕佐知子(27) 池田かおり(32) 広川美視(35)宇都口直樹(38) 鈴木信孝(39) 南  敬(41)紀平哲也(41) 角田慎一(42) 鎌田春彦(43)形山和史(47)

幹 事 長 堤 康央(39)

幹   事 庶務担当:赤井周司(30)会計担当:大久保忠恭(特)名簿担当:小比賀聡(38)広報担当:辻川和丈(30)研修担当:平田收正(30)交流事業担当:水口裕之(39)

平 幹 事 薬学研究科専任教授全員

監   事 森岡茂夫(17)

監   事 藤岡弘道(23)

最 高 顧 問 近藤雅臣(2)

名 誉 顧 問 眞弓忠範(12)

名 誉 理 事 濱 堯夫(2) 抱 忠男(2) 藤井正美(2)松本光雄(2) 岩田宙造(6) 奥田順三(9)西原 力(12) 田中慶一(13) 山下治夫(13)

( )内の数字は期数

平成28年度薬学部および薬学研究科学生在籍数(平成28年4月1日現在)薬学部

定員 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 計薬学科 25 27 26 30 27 25 24 159薬科学科 55 59 59 62 59 239計 80 86 85 92 86 25 24 398

薬学研究科修士課程(博士前期) 博士課程(博士後期)

定員 1年生 2年生 計 定員 1年生 2年生 3年生 4年生 計創成薬学専攻 75 64 68 132 20 19 19 27 65医療薬学専攻 10 4 6 0 8 18分子薬科学専攻 10

(募集停止) 0 0 0 0応用医療薬科学専攻 14

(募集停止) 0 0 1 1生命情報環境科学専攻 8

(募集停止) 0 0 0 0計 64 68 132 23 25 28 84

研究生学部 大学院3 0

平成27年度 卒業者の進路卒業者総数 進学 企業 病院 官公庁 その他

薬科学科 60 55 4 0 0 1薬学科 24 1 12 7 3 1博士前期 73 15 57 0 0 1博士後期 14 0 11 0 0 3

薬友会だよりに掲載したい原稿がございましたら、辻川和丈(e-mail:[email protected])までお送りください。

平成28年度大阪大学薬学部卒後研修会のご案内主題:基礎から臨床まで 薬物治療の最前線回 日程 題名 講師1 6/18(土) がん治療薬研究の最前線 大阪大学大学院薬学研究科 辻川 和丈 先生2 7/23(土) 薬物治療の最前線(緩和医療) 市立芦屋病院薬剤部長 岡本 禎晃 先生3 8/27(土) 症例検討(緩和症例への対応) 市立芦屋病院薬剤部長 岡本 禎晃 先生

4 9/24(土)英国における緩和医療のこれから 英国緩和ケアコンサルタント薬剤師 Andrew�Dickman 先生ふたごが拓く予防医学の未来

(甲状腺診療の現状と展望) 大阪大学大学院医学系研究科 岩谷 良則 先生

5 10/15(土) 薬物治療の最前線(糖尿病治療) 堺市立総合医療センター 藤澤 智巳 先生6 11/26(土) 症例検討(糖尿病症例への対応) 堺市立総合医療センター 藤澤 智巳 先生7 1/28(土) 感染症治療の最前線 大阪大学医学部附属病院感染制御部 朝野 和典 先生

8 2/25(土) がん剤誘発末梢神経障害の発症機構とその治療戦略 京都大学医学部附属病院薬剤部 中川 貴之 先生

講演時間� 第 1,2,5,7,8 回� 14:00 ~ 16:00 通常のレクチャー 90 分�+�質疑 30 分� 第 3,4,6 回� 14:00 ~ 17:00 小レクチャー 30 分�+�症例検討 SGL90 分�+�総合討論 40 分�+�まとめ会  場� 大阪大学中之島センター(http://www.onc.osaka-u.ac.jp/)� 第 1,2,4,5,6 回:303・304 号室� 第 3,7,8 回:702・703 号室� 大阪市北区中之島 4 丁目 3 番 53 号(旧医学部跡地、Tel:06-6444-2100)� ※尚、都合により会場が変更になる場合があります。必ず、下記の大阪大学薬友会ホームページにてご確認の上、ご

参集下さい。参 加 費� 無料(参加申込み不要 直接会場までお越しください)主  催� 大阪大学薬友会、大阪大学大学院薬学研究科(文部科学省支援事業「地域チーム医療を担う薬剤師養成プログラム」)問合せ先� 北澤恵子まで(Tel:090-4301-7291)� *日本薬剤師研修センター認定集合研修  1 単位(第 1,2,5,7,8 回)、2 単位(第 3,4,6 回)� *大阪府薬剤師会薬剤師生涯教育認定研修(認定ご希望の場合は新薬剤師章をご持参下さい)� 大阪大学薬友会ホームページ�http://www.phs.osaka-u.ac.jp/homepage/yaku/

大阪大学薬友会だより 第19号28