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-1- <はじめに はじめに はじめに はじめに> JFC は単で活動することが多く、イ外でのの演奏を 聴く機は、ほとんどありません。このため、の練習は個練習が多く、 積極的に動かなければ、の演奏法を教わる機も少ないです。そこで、 この冊子をることにしました。これからを始める、基本的な技術を 再確認したいの助となればと思います。 この練習クには基本的なことしか載せていません。正直なところ、 はスィクで叩けば簡単に音が出せるので、この基本を身にけなくても 演奏できます。しかし、達するにつれ、スな演奏クアな(無駄 のない)音高度な技術を求められると、つまずいてしまう方も多いようです。 で曲練習するのと行して、個練習でこの冊子を練習してください。 この練習クを使って、少しずつ基本を習得再確認してほしいと思います。 楽しく演奏をするためにも、是非頑張ってください。 2011 年 5 月 24 日 ぴくさす&せつこ <目次 目次 目次 目次> A. の基本的知識 1. のセィグ 2. 譜の読み方 3. 楽器は購入するべき? B. スィクコの練習 1. シグスク 2. (裕があればやってみてさい) 3. スク(裕があればやってみてさい) C. の基本練習 1. 8 (ス系) 2. 8 (クタ系) 3. 16 4. Fill in のための備練習

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Page 1: Drums Practicews1.jichi.ac.jp/JFC/memberonly/upload/upl/jMbzWQH0zY4H4...ヷ スネア・ドラム(Snare Drum) セットのㄶで最も重要な楽器です。裏のヘッドにはSnare

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<<<<はじめにはじめにはじめにはじめに>>>>

JFC はバンド単位で活動することが多く、ライブ以外で他のバンドの演奏を

聴く機会は、ほとんどありません。このため、ドラムの練習は個人練習が多く、

積極的に動かなければ、ドラムの演奏法を教わる機会も少ないです。そこで、

この冊子を作ることにしました。これからドラムを始める人、基本的な技術を

再確認したい人の一助となればと思います。

この練習ブックには基本的なことしか載せていません。正直なところ、ドラ

ムはスティックで叩けば簡単に音が出せるので、この基本を身に付けなくても

演奏できます。しかし、上達するにつれ、スマートな演奏・クリアーな(無駄

のない)音・高度な技術を求められると、つまずいてしまう方も多いようです。

バンドで曲練習するのと並行して、個人練習でこの冊子を練習してください。

この練習ブックを使って、少しずつ基本を習得・再確認してほしいと思います。

楽しくバンド演奏をするためにも、是非頑張ってください。

2011 年 5 月 24 日

ぴくさす&せつこ

<<<<目次目次目次目次>>>>

A. ドラムの基本的知識

1. ドラムのセッティング

2. ドラム譜の読み方

3. 楽器は購入するべき?

B. スティックコントロールの練習

1. シングル・ストローク・ロール

2. フラム(余裕があればやってみて下さい)

3. ダブル・ストローク・ロール(余裕があればやってみて下さい)

C. ドラムの基本ビート練習

1. 8 ビート(ポップス系)

2. 8 ビート(ロック・メタル系)

3. 16 ビート

4. Fill in のための予備練習

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A.A.A.A. ドラムの基本的知識ドラムの基本的知識ドラムの基本的知識ドラムの基本的知識

1.1.1.1. ドラムのセッティングドラムのセッティングドラムのセッティングドラムのセッティング

標準的なドラムのセッティングです。

もちろん、好みに合わせて様々なセッ

ティングをしても構いません。

<楽器種類>

・ スネア・ドラム(Snare Drum) セットの中で最も重要な楽器です。裏のヘッドには Snare (Wire)と呼ばれる

金属線が張ってあり、表のドラムヘッド※を叩くと振動して音が鳴ります。通常のショットだけでなく、リム・ショット、ロール、ブラシ等、多彩な音色を奏でることができます。

<<<<使用後の注意使用後の注意使用後の注意使用後の注意>>>> スネアはコイル状になっており、ピンと張ったままだと伸びてしまいます。このため、演奏後はレバーを切り替えて、スネアを緩めておきましょう。

※ドラムヘッド(Drum head)…通称『ヘッド』と言います。ドラムの表(打面)あるいは裏に張られているフィルム上のもの。材質としては、プラスティックや牛皮など、演奏趣旨によって様々です。

・ バス・ドラム(Bass Drum)

ドラムの中で最も低い音が鳴り、ビート感を引き立てます。

・ タム・タム(Tom-tom)・フロア・タム(Floor Tom)

フィル・インや基本ビートに組み込まれ、セットの音色を多彩にしてくれます。

・ ハイハット・シンバル(Hi-Hat Cymbal) 2 枚のシンバルが合わさっており、ペダルで開閉を調節できます。主にビート

と刻むために使用され、シンバルの開き具合により様々な音が出ます。

<<<<使用後の注意使用後の注意使用後の注意使用後の注意>>>> ハイハット・シンバルの開閉にはバネが使用されています。開いたままにしておくと、ばねが弱ってしまうので、演奏後はネジを緩めて閉じた状態にしておきましょう。

・ クラッシュ・シンバル(Crush Cymbal) 主にメロディーやビートの変わり目に使用し、メロディーやビートの変化を強調します。フィルインやビートに組み込まれることもあります。

・ ライド・シンバル(Ride Cymbal) ハイハット・シンバルの代わりにビートを刻むことで、ビートの音色に変化を

付けられます。エッジ(シンバルの外周の部分)だけでなく、カップ(シンバル中央の膨らんだ部分)を叩くことで、音色に変化を付けられます。

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2.2.2.2. ドラム譜の読み方ドラム譜の読み方ドラム譜の読み方ドラム譜の読み方

<音符・休符の長さ>

音符 休符 読み 長さ

1 2 3 4

全音符 全休符

2 分音符 2 分休符

4 分音符 4 分休符

8 分音符 8 分休符

16 分音符 16 分休符

※付点「・」がついたときは、元の音符の 1.5 倍の長さになります。

音符 休符 読み 長さ

1 2 3 4

付点2分音符 付点2分休符

付点8分音符 付点8分休符

<五線譜とドラム>

H.H. = Hi-Hat Cymbal

S.D. = Snare Drum

B.D. = Bass Drum

H.Tom. = High Tom-tom

L.Tom = Low Tom-tom

F.Tom = Floor Tom-tom

C.Cym = Crush Cymbal

R.Cym = Ride Cymbal

C.Cym. H.H. R.Cym

B.D.

H.Tom.

L.Tom. F.Tom. S.D.

H.H. Open

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3.3.3.3. 楽器は購入するべき?楽器は購入するべき?楽器は購入するべき?楽器は購入するべき?

最初はスティックの他に、練習台を購入することをお薦めします。部

活の性質上、毎日ドラムを叩けるわけではありません。練習台は場所を

選ばない上に、打音が分かりやすいので、基礎練習をするには最適です。

JFC にはスティックや練習台の他に、楽器(スネア・ドラム等)を購

入している人がいますが、楽器は『必要になったとき』に購入した方が

いいと思います。自分の演奏の方向性(ジャンルや個性)が定まり、部

室に置いてある楽器に物足りなさを感じ始めたら、自分にあった楽器を

購入することをお薦めします。

個人で楽器を購入する人は、スネア・ドラムやドラム・ペダルを購入す

る人が多いようです。購入するときは、楽器を持っている人に試奏させ

てもらい、話を聞いてみると良いと思います。楽器店の店員にも聞いて

みると参考になります。(最近は適当な回答する店員さんもいますが…)

B.B.B.B. スティックコントロールの練習スティックコントロールの練習スティックコントロールの練習スティックコントロールの練習

ドラムに限らず、打楽器奏者にとって演奏の根幹をなす技術です。メトロ

ノームに合わせて、しっかり練習しましょう。

1.1.1.1. シングル・ストロークシングル・ストロークシングル・ストロークシングル・ストローク・・・・ロールロールロールロール –––– Single Single Single Single Stroke RollStroke RollStroke RollStroke Roll ----

<<<<リズムリズムリズムリズム①①①①>>>>

注意点

・ 左右の動きを同じにする(チップの軌道・スティック握り方など)

・ 打点が中心からずれないようにする。

・ リズムの変わり目を正確に演奏する。

・ リズムが速くなったとき、無駄な力が入らないようにする。

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<<<<リズムリズムリズムリズム②②②② ----曲中で最も使われるリズム曲中で最も使われるリズム曲中で最も使われるリズム曲中で最も使われるリズム---- >>>>

注意点

・ 1 小節目の動きを基本にして、正確に演奏する。

・ 小節の変わり目を正確に演奏する。

<<<<リズム③リズム③リズム③リズム③ ----16161616 分音符の分音符の分音符の分音符のアクセントアクセントアクセントアクセント---- >>>>

注意点

・ アクセントを入れても、リズムが乱れないように演奏する。

・ アクセントの音符はストロークを大きく、それ以外はできる限り小

さく演奏する。

<<<<リズム④リズム④リズム④リズム④ ----3333 連符の連符の連符の連符のアクセントアクセントアクセントアクセント---- >>>>

注意点

・ アクセントが交互になるが、基本は 16 分音符のアクセント練習と

変わらない。

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2.2.2.2. フラムフラムフラムフラム –––– FlamFlamFlamFlam ----

<<<<リズム①リズム①リズム①リズム①>>>>

注意点

・ 1 小節目を基本にして、フラムが入ってもリズムがずれないように

する。

・ 装飾音符は小さく演奏する。

・ 装飾音符と装飾される音符の間が開かないように。(大きな声で

『tru!!』と言ってみて、当てはめてみると良い)

<<<<リズム②リズム②リズム②リズム② ----フラム・アクセントフラム・アクセントフラム・アクセントフラム・アクセント---- >>>>

注意点

・ 1 小節目を基本にして、フラムが入ってもリズムがずれないように

する。

・ 装飾音符は小さく演奏する。

・ 装飾音符と装飾される音符の間が開かないように。(大きな声で

『tru!!』と言ってみて、当てはめてみると良い)

3.3.3.3. ダブル・ストロークダブル・ストロークダブル・ストロークダブル・ストローク・・・・ロールロールロールロール –––– Double StDouble StDouble StDouble Strorororoke Rollke Rollke Rollke Roll ----

ダブル・ストロークとは、腕が 1 往復する間に 2 度叩く奏法です。オー

プン・ロールの基本で、ドラム演奏では、Fill in 等で使用されます。ま

た、応用することで、push-pull 奏法が、よりスマートにできるように

なります。

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<リズム① -基本- >

注意点

・ 1 小節目と 2 小節目の腕の動きを一緒にする。

・ 中指・薬指・小指で、2 打目のスティックをコントロールする。この

ため、3 本の指をスティックに吸い付くように離さないことが重要。

<リズム② -5 ストローク- >

注意点

・ 1・2 小節目と 3・4 小節目の腕の動きを一緒にする。

・ 4 分音符は跳ねるように叩く(アップ・ストローク)

C.C.C.C. ドラムのドラムのドラムのドラムの基本ビートの練習基本ビートの練習基本ビートの練習基本ビートの練習

1. 8 ビート(基本・ポップス系)

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2. 8 ビート(ロック系)

3. 16 ビート

4. Fill in のための予備練習

※上の 16 分音符リズムを『B.-1 シングルストローク』のリズム①~④

まで入れ替えて練習すると、上達につながります。

<<<<編集後記編集後記編集後記編集後記>>>>

以上でドラムの基礎練習は終わりです。基礎練習でしたことを応用すれば、

大体のリズムが叩けるのではないでしょうか。

しかし、これがドラム全てではありません。たくさん音楽を聴いて演奏し、

フィルインのレパートリーを増やして、経験値を積んでいきましょう。