Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study...

7
Cogeneration Case Study Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院

Transcript of Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study...

Page 1: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

C o g e n e r a t i o n C a s e S t u d y コージェネ導入事例

Case1静岡ガス 本社ビル

Case2日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院

 

本ビルではZEB実現に向けて

三つのコンセプト(次ページ)を掲げ

取り組みを進めている

ガスコージェネと自然エネの融合で42省エネ

静岡ガス 本社ビル

 静岡駅に降り立ち5分ほど歩くとガス灯が設置された広場の先に自然素材の木製ルーバーを採用した暖かみと親しみを感じる静岡ガス本社ビルを目にすることができる 2013年3月に竣工した本ビルは50年後のエネルギーがどのようなものかを考え「エネルギーの未来を形にした建物」をコンセプトにZEB(ネットゼロエネルギービル)の実現を目指している ガスコージェネレーションシステムをメインに据え天然ガスと自然エネルギーをベストミックスすることにより環境に最大限配慮したエネルギーシステムを構築し一般オフィスビルと比べて一次エネルギー消費量を

42削減した 建物自体によって天然ガスの先端的な活用などを提案するとともに1階には約1000のショールームも設けられ新しい生活スタイルを実現するための地域拠点としてまた静岡市内の新たなランドマークとして地域住民にも親しまれている

S H I Z U O K A G A SH e a d O f f i c e B u i l d i n g

施設概要所 在 地 静岡県静岡市駿河区八幡1-5-38延 床 面 積 751697建 物 階 数 地上6階(1階ショールームおよび本社エントラン

ス2~4階本社事務所5階会議室)構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造一部 鉄骨造(制震構造)

ネットゼロエネルギーを目指した取り組み

Case1

11 コージェネ導入事例

(コージェネ排熱+太陽集熱)

(ジェネリンク)

デシカント冷房

暖房

(貯湯タンク器)給湯

排熱利用冷凍機(ジェネリンク)

7高温水85

太陽集熱器

冷房

デシカント空調機

外気供給

暖房用熱交換器

90

86

80

60

60温水

給湯貯湯タンク

集熱タンク

熱交換器

給湯

コージェネレーション発電機

冷房

(除湿材再生熱)

(熱交換器)

温水

1

2

3

4

都市ガスと自然エネの融合

 

本ビルに導入されたガスコージェネ

は信頼性と総合効率がともに高いシ

ステムである定格出力25 kWのシステ

ムを3台導入し常用発電時は屋上

に設置された最大出力50

kWの太陽光発

電設備と合わせて建物のピーク電力

消費量の約30を賄いピークカット

に寄与している

 

また震災などにより電力会社から

の電力供給が途絶えた場合に備えて

ブラックアウトスタート機能を併せ持

つ災害発生時にも地域のガスインフ

ラを支えエネルギー供給を継続でき

るようシステムを構築している

コージェネ概要

 

コンセプトにもあるように本ビル

では都市ガスのほかに様々な自然エネ

ルギーが空調や給湯の省エネルギー

に貢献している各取り組みを以下に

紹介する

コージェネ排熱と太陽

集熱のカスケード利用

 

コージェネの排熱利用率を高めるた

め冷房デシカント再生熱源暖房

ガスエンジンコージェネ

給湯にカスケード利用することで

排熱を最大限活用できる熱源システム

を構築している

[ジェネリンク]

 

熱投入型吸収式冷温水発生機「ジェ

ネリンク」を採用都市ガスによる加

熱に加えコージェネから発生する排

熱や太陽熱で温められたお湯も有効に

利用して冷温水を供給する

ガスエンジン コージェネの仕様概略メーカー ヤンマー

エネルギーシステムモデル名 CP25VB3Z定格出力 25kW

コージェネ排熱+太陽集熱のカスケード利用システム

台 数 3台

効 率 85(発電効率335熱回収効率515)

ジェネリンクの仕様概略メ ー カ ー 川重冷熱工業モ デ ル 名 SIGMA ACE定 格 出 力 80RT

台 数 2台

ZEB実現のコンセプト静岡地区における ZEB 実現の先導的役割を担うことを目指し都市ガスと創

エネルギーをベストミックスさせた先進的で波及効果の高い省エネ省 CO2 システムを構築する

地域を支えるエネルギー会社の本社として再生可能エネルギーとコージェ

ネを組み合わせた BCP(事業継続計画)性能の高いシステムを構築することで建物単体だけでなく静岡地区全体の DCP(地域継続計画)性能の向上を図る

将来は静岡駅前地区におけるスマートエネルギーネットワークの構築を目

指す現時点はコージェネ排熱温水と太陽集熱温水を組み合わせた温水配管を敷地境界まで実装し将来的には隣地建物へも温水を供給できるようにする

1

2

3

12Co-GENET Vol6

0 500 1000 1500 2000

1748

1089

1020

1585

1095

38削減

42削減

37削減

省エネセンター公表値

目標値

オフィス実績

ショールーム実績

本社ビル全体

一次エネルギー消費量原単位(MJ年)

一般オフィスに比べ 37削減

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を頂きました静岡ガス株式会社 コーポレートサービス部 課長 佐野様をはじめ執務中にもかかわらずオフィスの見学に快く対応頂いた静岡ガス株式会社の皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます (取材文佐藤 敦史)

コージェネ排熱活用型

デシカント空調

 

本ビルは低湿度環境を創出しやすい

デシカント空調により夏季は2840

に制御されている外から取り込んだ

空気はクールチューブを伝わり夏は地

下で冷やされ冬は温められて屋上

のデシカント空調機を経由して各フロ

アに送り込まれるデシカント空調機

にはコージェネ排熱と太陽集熱が利

用されている

コージェネ排熱太陽

集熱+潜熱回収型ガス

給湯器のハイブリッド

給湯

 

ショールームのクッキングスクール

およびオフィスの給湯室用に中央給湯

システムを導入しているその熱源は

コージェネ排熱および太陽集熱で賄い

不足する場合は高効率の潜熱回収型

ガス給湯器を併用する

タスクアンビエント

床吹出し空調と自然

換気システム

 

オフィスには床吹出し空調タスク

域には指向性吹出し口アンビエント

コージェネ排熱太陽集熱+潜熱回収型ガス給湯器のハイブリッド給湯システム

一次エネルギー消費量実績(20134~20143)

コージェネ太陽熱より

熱交出口温度688

熱交入口温度619

熱交換器

貯湯タンク

貯湯槽温度619

潜熱回収型ガス給湯器

給湯

給湯排熱使用熱量0MJh

域には拡散型吹出し口を設置すること

でタスクアンビエント空調を行っ

ている

 

同時に冷水送水温度を高くできる床

吹出し空調の採用により熱源システ

ム全体の効率化を図っている

 

自然換気システムは外気を給気窓

から導入し階段室の煙突効果により

屋上の風圧式自動開閉窓から排気する

この自然換気を積極的に利用するため

事務室内に設置されたエコサインによ

り従業員に給気窓操作を促している

ZEB推進事業に採択

 

このようにガスコージェネをはじ

め多くの省エネシステム設備を

導入しZEB実現に取り組んだ結

果本ビルは「2012年度 

住宅

建築物のネットゼロエネルギー化

推進事業」に採択された竣工後の一

次エネルギー消費量の削減効果を確

認したところ一般オフィスの省エ

ネルギーセンター公表値と比較して

2013年度は本社機能(オフィス)

分実績を42(ショールーム含めたビ

ル全体は37)削減することに成功し

て目標値を上回る効果を得られた(原

単位で比較)

 

また本ビルは静岡市内で2例目と

して静岡県建築物環境配慮制度(C

ASBEE静岡)における最高評価の

Sランクを取得している

Case1 - S H I Z U O K A G A S He a d O f f i c e B u i l d i n g

13 コージェネ導入事例

平常時は基幹病院有事は災害拠点としてのエネルギーシステムを構築 前身である日本赤十字社愛知県支部名古屋病院は昭和12年

(1937年)4月に100床で開設した本院は名古屋市西部にあり赤十字の人道博愛奉仕の精神をもって地域社会の福祉に貢献しさらに愛知県の基幹病院として常に新たな医療施設の整備に努めている 平成18年(2006年)4月の全面改築第1期工事では東棟(地下1階地上9階)およびエネルギー棟(地下1階地上3階)が開設した 平成21年(2009年)1月には全面改築第2期工事として西棟(地下1階地上13階)が開設し852床の病床数を誇る県下でも有数の病院となった さらに直近では「バースセンター」や「緩和ケアセンター」といった最先端の医療センターも竣工しており安全で安心な高度医療技術が集積する総合病院である

施設概要名   称 名古屋第一赤十字病院所 在 地 名古屋市中村区道下町3-35病 床 数 852床(一般852床)敷 地 面 積 4040029延床面積 8012000

名古屋第一赤十字病院の外観

エネルギー棟

Case2

14Co-GENET Vol6

1へ

水熱源

給湯

2へ 1より

2より

2より

1へ

1へ

空調機

水熱源

空調機

ファンコイル

ファンコイル

水冷チラー

蒸気吸収式冷凍機

排熱投入型吸収式冷温水機

水水熱交

ガスコージェネ

排ガスボイラ

ボイラ

蒸気水熱交

蒸気水熱交電気ガス冷水温水

高温水蒸気

熱源水給水

蒸気水熱交

水水熱交

貯湯槽

環水槽

西 棟

東 棟ガス

電気

 

名古屋第一赤十字病院は平常時は

地域の基幹病院として有事は災害拠

点病院としての役割を担っている地

域の安全安心を見守る病院の心臓部

エネルギーシステム概要

といえるエネルギーシステムはエネ

ルギー棟に集約されておりそこから

各建物へ電力などのエネルギーを供給

している

ピークカットおよび省エネ運転

 

ガスコージェネレーションは病

院の電力負荷が1800

kWまで上がっ

てくると1号機が起動し電力を供

給するさらに電力の構内負荷

電気ガス冷温水(ACCFCU 用)給湯

西 棟

東 棟

バースセンター棟

エネルギー棟

緩和ケアセンター

ガス電気

エネルギーセンター棟から各建物へのエネルギー供給イメージ

Case2 - Ja p a n e s e R e d C r o s s Na g o y a D a i i c h i Ho s p i t a l

が2410

kWになると2号機が起動

3020

kWにまで上がる3号機が起動

する

 

逆に3台フル稼働から構内負荷が

エネルギーフロー図

15 コージェネ導入事例

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6

Page 2: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

 

本ビルではZEB実現に向けて

三つのコンセプト(次ページ)を掲げ

取り組みを進めている

ガスコージェネと自然エネの融合で42省エネ

静岡ガス 本社ビル

 静岡駅に降り立ち5分ほど歩くとガス灯が設置された広場の先に自然素材の木製ルーバーを採用した暖かみと親しみを感じる静岡ガス本社ビルを目にすることができる 2013年3月に竣工した本ビルは50年後のエネルギーがどのようなものかを考え「エネルギーの未来を形にした建物」をコンセプトにZEB(ネットゼロエネルギービル)の実現を目指している ガスコージェネレーションシステムをメインに据え天然ガスと自然エネルギーをベストミックスすることにより環境に最大限配慮したエネルギーシステムを構築し一般オフィスビルと比べて一次エネルギー消費量を

42削減した 建物自体によって天然ガスの先端的な活用などを提案するとともに1階には約1000のショールームも設けられ新しい生活スタイルを実現するための地域拠点としてまた静岡市内の新たなランドマークとして地域住民にも親しまれている

S H I Z U O K A G A SH e a d O f f i c e B u i l d i n g

施設概要所 在 地 静岡県静岡市駿河区八幡1-5-38延 床 面 積 751697建 物 階 数 地上6階(1階ショールームおよび本社エントラン

ス2~4階本社事務所5階会議室)構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造一部 鉄骨造(制震構造)

ネットゼロエネルギーを目指した取り組み

Case1

11 コージェネ導入事例

(コージェネ排熱+太陽集熱)

(ジェネリンク)

デシカント冷房

暖房

(貯湯タンク器)給湯

排熱利用冷凍機(ジェネリンク)

7高温水85

太陽集熱器

冷房

デシカント空調機

外気供給

暖房用熱交換器

90

86

80

60

60温水

給湯貯湯タンク

集熱タンク

熱交換器

給湯

コージェネレーション発電機

冷房

(除湿材再生熱)

(熱交換器)

温水

1

2

3

4

都市ガスと自然エネの融合

 

本ビルに導入されたガスコージェネ

は信頼性と総合効率がともに高いシ

ステムである定格出力25 kWのシステ

ムを3台導入し常用発電時は屋上

に設置された最大出力50

kWの太陽光発

電設備と合わせて建物のピーク電力

消費量の約30を賄いピークカット

に寄与している

 

また震災などにより電力会社から

の電力供給が途絶えた場合に備えて

ブラックアウトスタート機能を併せ持

つ災害発生時にも地域のガスインフ

ラを支えエネルギー供給を継続でき

るようシステムを構築している

コージェネ概要

 

コンセプトにもあるように本ビル

では都市ガスのほかに様々な自然エネ

ルギーが空調や給湯の省エネルギー

に貢献している各取り組みを以下に

紹介する

コージェネ排熱と太陽

集熱のカスケード利用

 

コージェネの排熱利用率を高めるた

め冷房デシカント再生熱源暖房

ガスエンジンコージェネ

給湯にカスケード利用することで

排熱を最大限活用できる熱源システム

を構築している

[ジェネリンク]

 

熱投入型吸収式冷温水発生機「ジェ

ネリンク」を採用都市ガスによる加

熱に加えコージェネから発生する排

熱や太陽熱で温められたお湯も有効に

利用して冷温水を供給する

ガスエンジン コージェネの仕様概略メーカー ヤンマー

エネルギーシステムモデル名 CP25VB3Z定格出力 25kW

コージェネ排熱+太陽集熱のカスケード利用システム

台 数 3台

効 率 85(発電効率335熱回収効率515)

ジェネリンクの仕様概略メ ー カ ー 川重冷熱工業モ デ ル 名 SIGMA ACE定 格 出 力 80RT

台 数 2台

ZEB実現のコンセプト静岡地区における ZEB 実現の先導的役割を担うことを目指し都市ガスと創

エネルギーをベストミックスさせた先進的で波及効果の高い省エネ省 CO2 システムを構築する

地域を支えるエネルギー会社の本社として再生可能エネルギーとコージェ

ネを組み合わせた BCP(事業継続計画)性能の高いシステムを構築することで建物単体だけでなく静岡地区全体の DCP(地域継続計画)性能の向上を図る

将来は静岡駅前地区におけるスマートエネルギーネットワークの構築を目

指す現時点はコージェネ排熱温水と太陽集熱温水を組み合わせた温水配管を敷地境界まで実装し将来的には隣地建物へも温水を供給できるようにする

1

2

3

12Co-GENET Vol6

0 500 1000 1500 2000

1748

1089

1020

1585

1095

38削減

42削減

37削減

省エネセンター公表値

目標値

オフィス実績

ショールーム実績

本社ビル全体

一次エネルギー消費量原単位(MJ年)

一般オフィスに比べ 37削減

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を頂きました静岡ガス株式会社 コーポレートサービス部 課長 佐野様をはじめ執務中にもかかわらずオフィスの見学に快く対応頂いた静岡ガス株式会社の皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます (取材文佐藤 敦史)

コージェネ排熱活用型

デシカント空調

 

本ビルは低湿度環境を創出しやすい

デシカント空調により夏季は2840

に制御されている外から取り込んだ

空気はクールチューブを伝わり夏は地

下で冷やされ冬は温められて屋上

のデシカント空調機を経由して各フロ

アに送り込まれるデシカント空調機

にはコージェネ排熱と太陽集熱が利

用されている

コージェネ排熱太陽

集熱+潜熱回収型ガス

給湯器のハイブリッド

給湯

 

ショールームのクッキングスクール

およびオフィスの給湯室用に中央給湯

システムを導入しているその熱源は

コージェネ排熱および太陽集熱で賄い

不足する場合は高効率の潜熱回収型

ガス給湯器を併用する

タスクアンビエント

床吹出し空調と自然

換気システム

 

オフィスには床吹出し空調タスク

域には指向性吹出し口アンビエント

コージェネ排熱太陽集熱+潜熱回収型ガス給湯器のハイブリッド給湯システム

一次エネルギー消費量実績(20134~20143)

コージェネ太陽熱より

熱交出口温度688

熱交入口温度619

熱交換器

貯湯タンク

貯湯槽温度619

潜熱回収型ガス給湯器

給湯

給湯排熱使用熱量0MJh

域には拡散型吹出し口を設置すること

でタスクアンビエント空調を行っ

ている

 

同時に冷水送水温度を高くできる床

吹出し空調の採用により熱源システ

ム全体の効率化を図っている

 

自然換気システムは外気を給気窓

から導入し階段室の煙突効果により

屋上の風圧式自動開閉窓から排気する

この自然換気を積極的に利用するため

事務室内に設置されたエコサインによ

り従業員に給気窓操作を促している

ZEB推進事業に採択

 

このようにガスコージェネをはじ

め多くの省エネシステム設備を

導入しZEB実現に取り組んだ結

果本ビルは「2012年度 

住宅

建築物のネットゼロエネルギー化

推進事業」に採択された竣工後の一

次エネルギー消費量の削減効果を確

認したところ一般オフィスの省エ

ネルギーセンター公表値と比較して

2013年度は本社機能(オフィス)

分実績を42(ショールーム含めたビ

ル全体は37)削減することに成功し

て目標値を上回る効果を得られた(原

単位で比較)

 

また本ビルは静岡市内で2例目と

して静岡県建築物環境配慮制度(C

ASBEE静岡)における最高評価の

Sランクを取得している

Case1 - S H I Z U O K A G A S He a d O f f i c e B u i l d i n g

13 コージェネ導入事例

平常時は基幹病院有事は災害拠点としてのエネルギーシステムを構築 前身である日本赤十字社愛知県支部名古屋病院は昭和12年

(1937年)4月に100床で開設した本院は名古屋市西部にあり赤十字の人道博愛奉仕の精神をもって地域社会の福祉に貢献しさらに愛知県の基幹病院として常に新たな医療施設の整備に努めている 平成18年(2006年)4月の全面改築第1期工事では東棟(地下1階地上9階)およびエネルギー棟(地下1階地上3階)が開設した 平成21年(2009年)1月には全面改築第2期工事として西棟(地下1階地上13階)が開設し852床の病床数を誇る県下でも有数の病院となった さらに直近では「バースセンター」や「緩和ケアセンター」といった最先端の医療センターも竣工しており安全で安心な高度医療技術が集積する総合病院である

施設概要名   称 名古屋第一赤十字病院所 在 地 名古屋市中村区道下町3-35病 床 数 852床(一般852床)敷 地 面 積 4040029延床面積 8012000

名古屋第一赤十字病院の外観

エネルギー棟

Case2

14Co-GENET Vol6

1へ

水熱源

給湯

2へ 1より

2より

2より

1へ

1へ

空調機

水熱源

空調機

ファンコイル

ファンコイル

水冷チラー

蒸気吸収式冷凍機

排熱投入型吸収式冷温水機

水水熱交

ガスコージェネ

排ガスボイラ

ボイラ

蒸気水熱交

蒸気水熱交電気ガス冷水温水

高温水蒸気

熱源水給水

蒸気水熱交

水水熱交

貯湯槽

環水槽

西 棟

東 棟ガス

電気

 

名古屋第一赤十字病院は平常時は

地域の基幹病院として有事は災害拠

点病院としての役割を担っている地

域の安全安心を見守る病院の心臓部

エネルギーシステム概要

といえるエネルギーシステムはエネ

ルギー棟に集約されておりそこから

各建物へ電力などのエネルギーを供給

している

ピークカットおよび省エネ運転

 

ガスコージェネレーションは病

院の電力負荷が1800

kWまで上がっ

てくると1号機が起動し電力を供

給するさらに電力の構内負荷

電気ガス冷温水(ACCFCU 用)給湯

西 棟

東 棟

バースセンター棟

エネルギー棟

緩和ケアセンター

ガス電気

エネルギーセンター棟から各建物へのエネルギー供給イメージ

Case2 - Ja p a n e s e R e d C r o s s Na g o y a D a i i c h i Ho s p i t a l

が2410

kWになると2号機が起動

3020

kWにまで上がる3号機が起動

する

 

逆に3台フル稼働から構内負荷が

エネルギーフロー図

15 コージェネ導入事例

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6

Page 3: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

(コージェネ排熱+太陽集熱)

(ジェネリンク)

デシカント冷房

暖房

(貯湯タンク器)給湯

排熱利用冷凍機(ジェネリンク)

7高温水85

太陽集熱器

冷房

デシカント空調機

外気供給

暖房用熱交換器

90

86

80

60

60温水

給湯貯湯タンク

集熱タンク

熱交換器

給湯

コージェネレーション発電機

冷房

(除湿材再生熱)

(熱交換器)

温水

1

2

3

4

都市ガスと自然エネの融合

 

本ビルに導入されたガスコージェネ

は信頼性と総合効率がともに高いシ

ステムである定格出力25 kWのシステ

ムを3台導入し常用発電時は屋上

に設置された最大出力50

kWの太陽光発

電設備と合わせて建物のピーク電力

消費量の約30を賄いピークカット

に寄与している

 

また震災などにより電力会社から

の電力供給が途絶えた場合に備えて

ブラックアウトスタート機能を併せ持

つ災害発生時にも地域のガスインフ

ラを支えエネルギー供給を継続でき

るようシステムを構築している

コージェネ概要

 

コンセプトにもあるように本ビル

では都市ガスのほかに様々な自然エネ

ルギーが空調や給湯の省エネルギー

に貢献している各取り組みを以下に

紹介する

コージェネ排熱と太陽

集熱のカスケード利用

 

コージェネの排熱利用率を高めるた

め冷房デシカント再生熱源暖房

ガスエンジンコージェネ

給湯にカスケード利用することで

排熱を最大限活用できる熱源システム

を構築している

[ジェネリンク]

 

熱投入型吸収式冷温水発生機「ジェ

ネリンク」を採用都市ガスによる加

熱に加えコージェネから発生する排

熱や太陽熱で温められたお湯も有効に

利用して冷温水を供給する

ガスエンジン コージェネの仕様概略メーカー ヤンマー

エネルギーシステムモデル名 CP25VB3Z定格出力 25kW

コージェネ排熱+太陽集熱のカスケード利用システム

台 数 3台

効 率 85(発電効率335熱回収効率515)

ジェネリンクの仕様概略メ ー カ ー 川重冷熱工業モ デ ル 名 SIGMA ACE定 格 出 力 80RT

台 数 2台

ZEB実現のコンセプト静岡地区における ZEB 実現の先導的役割を担うことを目指し都市ガスと創

エネルギーをベストミックスさせた先進的で波及効果の高い省エネ省 CO2 システムを構築する

地域を支えるエネルギー会社の本社として再生可能エネルギーとコージェ

ネを組み合わせた BCP(事業継続計画)性能の高いシステムを構築することで建物単体だけでなく静岡地区全体の DCP(地域継続計画)性能の向上を図る

将来は静岡駅前地区におけるスマートエネルギーネットワークの構築を目

指す現時点はコージェネ排熱温水と太陽集熱温水を組み合わせた温水配管を敷地境界まで実装し将来的には隣地建物へも温水を供給できるようにする

1

2

3

12Co-GENET Vol6

0 500 1000 1500 2000

1748

1089

1020

1585

1095

38削減

42削減

37削減

省エネセンター公表値

目標値

オフィス実績

ショールーム実績

本社ビル全体

一次エネルギー消費量原単位(MJ年)

一般オフィスに比べ 37削減

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を頂きました静岡ガス株式会社 コーポレートサービス部 課長 佐野様をはじめ執務中にもかかわらずオフィスの見学に快く対応頂いた静岡ガス株式会社の皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます (取材文佐藤 敦史)

コージェネ排熱活用型

デシカント空調

 

本ビルは低湿度環境を創出しやすい

デシカント空調により夏季は2840

に制御されている外から取り込んだ

空気はクールチューブを伝わり夏は地

下で冷やされ冬は温められて屋上

のデシカント空調機を経由して各フロ

アに送り込まれるデシカント空調機

にはコージェネ排熱と太陽集熱が利

用されている

コージェネ排熱太陽

集熱+潜熱回収型ガス

給湯器のハイブリッド

給湯

 

ショールームのクッキングスクール

およびオフィスの給湯室用に中央給湯

システムを導入しているその熱源は

コージェネ排熱および太陽集熱で賄い

不足する場合は高効率の潜熱回収型

ガス給湯器を併用する

タスクアンビエント

床吹出し空調と自然

換気システム

 

オフィスには床吹出し空調タスク

域には指向性吹出し口アンビエント

コージェネ排熱太陽集熱+潜熱回収型ガス給湯器のハイブリッド給湯システム

一次エネルギー消費量実績(20134~20143)

コージェネ太陽熱より

熱交出口温度688

熱交入口温度619

熱交換器

貯湯タンク

貯湯槽温度619

潜熱回収型ガス給湯器

給湯

給湯排熱使用熱量0MJh

域には拡散型吹出し口を設置すること

でタスクアンビエント空調を行っ

ている

 

同時に冷水送水温度を高くできる床

吹出し空調の採用により熱源システ

ム全体の効率化を図っている

 

自然換気システムは外気を給気窓

から導入し階段室の煙突効果により

屋上の風圧式自動開閉窓から排気する

この自然換気を積極的に利用するため

事務室内に設置されたエコサインによ

り従業員に給気窓操作を促している

ZEB推進事業に採択

 

このようにガスコージェネをはじ

め多くの省エネシステム設備を

導入しZEB実現に取り組んだ結

果本ビルは「2012年度 

住宅

建築物のネットゼロエネルギー化

推進事業」に採択された竣工後の一

次エネルギー消費量の削減効果を確

認したところ一般オフィスの省エ

ネルギーセンター公表値と比較して

2013年度は本社機能(オフィス)

分実績を42(ショールーム含めたビ

ル全体は37)削減することに成功し

て目標値を上回る効果を得られた(原

単位で比較)

 

また本ビルは静岡市内で2例目と

して静岡県建築物環境配慮制度(C

ASBEE静岡)における最高評価の

Sランクを取得している

Case1 - S H I Z U O K A G A S He a d O f f i c e B u i l d i n g

13 コージェネ導入事例

平常時は基幹病院有事は災害拠点としてのエネルギーシステムを構築 前身である日本赤十字社愛知県支部名古屋病院は昭和12年

(1937年)4月に100床で開設した本院は名古屋市西部にあり赤十字の人道博愛奉仕の精神をもって地域社会の福祉に貢献しさらに愛知県の基幹病院として常に新たな医療施設の整備に努めている 平成18年(2006年)4月の全面改築第1期工事では東棟(地下1階地上9階)およびエネルギー棟(地下1階地上3階)が開設した 平成21年(2009年)1月には全面改築第2期工事として西棟(地下1階地上13階)が開設し852床の病床数を誇る県下でも有数の病院となった さらに直近では「バースセンター」や「緩和ケアセンター」といった最先端の医療センターも竣工しており安全で安心な高度医療技術が集積する総合病院である

施設概要名   称 名古屋第一赤十字病院所 在 地 名古屋市中村区道下町3-35病 床 数 852床(一般852床)敷 地 面 積 4040029延床面積 8012000

名古屋第一赤十字病院の外観

エネルギー棟

Case2

14Co-GENET Vol6

1へ

水熱源

給湯

2へ 1より

2より

2より

1へ

1へ

空調機

水熱源

空調機

ファンコイル

ファンコイル

水冷チラー

蒸気吸収式冷凍機

排熱投入型吸収式冷温水機

水水熱交

ガスコージェネ

排ガスボイラ

ボイラ

蒸気水熱交

蒸気水熱交電気ガス冷水温水

高温水蒸気

熱源水給水

蒸気水熱交

水水熱交

貯湯槽

環水槽

西 棟

東 棟ガス

電気

 

名古屋第一赤十字病院は平常時は

地域の基幹病院として有事は災害拠

点病院としての役割を担っている地

域の安全安心を見守る病院の心臓部

エネルギーシステム概要

といえるエネルギーシステムはエネ

ルギー棟に集約されておりそこから

各建物へ電力などのエネルギーを供給

している

ピークカットおよび省エネ運転

 

ガスコージェネレーションは病

院の電力負荷が1800

kWまで上がっ

てくると1号機が起動し電力を供

給するさらに電力の構内負荷

電気ガス冷温水(ACCFCU 用)給湯

西 棟

東 棟

バースセンター棟

エネルギー棟

緩和ケアセンター

ガス電気

エネルギーセンター棟から各建物へのエネルギー供給イメージ

Case2 - Ja p a n e s e R e d C r o s s Na g o y a D a i i c h i Ho s p i t a l

が2410

kWになると2号機が起動

3020

kWにまで上がる3号機が起動

する

 

逆に3台フル稼働から構内負荷が

エネルギーフロー図

15 コージェネ導入事例

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6

Page 4: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

0 500 1000 1500 2000

1748

1089

1020

1585

1095

38削減

42削減

37削減

省エネセンター公表値

目標値

オフィス実績

ショールーム実績

本社ビル全体

一次エネルギー消費量原単位(MJ年)

一般オフィスに比べ 37削減

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を頂きました静岡ガス株式会社 コーポレートサービス部 課長 佐野様をはじめ執務中にもかかわらずオフィスの見学に快く対応頂いた静岡ガス株式会社の皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます (取材文佐藤 敦史)

コージェネ排熱活用型

デシカント空調

 

本ビルは低湿度環境を創出しやすい

デシカント空調により夏季は2840

に制御されている外から取り込んだ

空気はクールチューブを伝わり夏は地

下で冷やされ冬は温められて屋上

のデシカント空調機を経由して各フロ

アに送り込まれるデシカント空調機

にはコージェネ排熱と太陽集熱が利

用されている

コージェネ排熱太陽

集熱+潜熱回収型ガス

給湯器のハイブリッド

給湯

 

ショールームのクッキングスクール

およびオフィスの給湯室用に中央給湯

システムを導入しているその熱源は

コージェネ排熱および太陽集熱で賄い

不足する場合は高効率の潜熱回収型

ガス給湯器を併用する

タスクアンビエント

床吹出し空調と自然

換気システム

 

オフィスには床吹出し空調タスク

域には指向性吹出し口アンビエント

コージェネ排熱太陽集熱+潜熱回収型ガス給湯器のハイブリッド給湯システム

一次エネルギー消費量実績(20134~20143)

コージェネ太陽熱より

熱交出口温度688

熱交入口温度619

熱交換器

貯湯タンク

貯湯槽温度619

潜熱回収型ガス給湯器

給湯

給湯排熱使用熱量0MJh

域には拡散型吹出し口を設置すること

でタスクアンビエント空調を行っ

ている

 

同時に冷水送水温度を高くできる床

吹出し空調の採用により熱源システ

ム全体の効率化を図っている

 

自然換気システムは外気を給気窓

から導入し階段室の煙突効果により

屋上の風圧式自動開閉窓から排気する

この自然換気を積極的に利用するため

事務室内に設置されたエコサインによ

り従業員に給気窓操作を促している

ZEB推進事業に採択

 

このようにガスコージェネをはじ

め多くの省エネシステム設備を

導入しZEB実現に取り組んだ結

果本ビルは「2012年度 

住宅

建築物のネットゼロエネルギー化

推進事業」に採択された竣工後の一

次エネルギー消費量の削減効果を確

認したところ一般オフィスの省エ

ネルギーセンター公表値と比較して

2013年度は本社機能(オフィス)

分実績を42(ショールーム含めたビ

ル全体は37)削減することに成功し

て目標値を上回る効果を得られた(原

単位で比較)

 

また本ビルは静岡市内で2例目と

して静岡県建築物環境配慮制度(C

ASBEE静岡)における最高評価の

Sランクを取得している

Case1 - S H I Z U O K A G A S He a d O f f i c e B u i l d i n g

13 コージェネ導入事例

平常時は基幹病院有事は災害拠点としてのエネルギーシステムを構築 前身である日本赤十字社愛知県支部名古屋病院は昭和12年

(1937年)4月に100床で開設した本院は名古屋市西部にあり赤十字の人道博愛奉仕の精神をもって地域社会の福祉に貢献しさらに愛知県の基幹病院として常に新たな医療施設の整備に努めている 平成18年(2006年)4月の全面改築第1期工事では東棟(地下1階地上9階)およびエネルギー棟(地下1階地上3階)が開設した 平成21年(2009年)1月には全面改築第2期工事として西棟(地下1階地上13階)が開設し852床の病床数を誇る県下でも有数の病院となった さらに直近では「バースセンター」や「緩和ケアセンター」といった最先端の医療センターも竣工しており安全で安心な高度医療技術が集積する総合病院である

施設概要名   称 名古屋第一赤十字病院所 在 地 名古屋市中村区道下町3-35病 床 数 852床(一般852床)敷 地 面 積 4040029延床面積 8012000

名古屋第一赤十字病院の外観

エネルギー棟

Case2

14Co-GENET Vol6

1へ

水熱源

給湯

2へ 1より

2より

2より

1へ

1へ

空調機

水熱源

空調機

ファンコイル

ファンコイル

水冷チラー

蒸気吸収式冷凍機

排熱投入型吸収式冷温水機

水水熱交

ガスコージェネ

排ガスボイラ

ボイラ

蒸気水熱交

蒸気水熱交電気ガス冷水温水

高温水蒸気

熱源水給水

蒸気水熱交

水水熱交

貯湯槽

環水槽

西 棟

東 棟ガス

電気

 

名古屋第一赤十字病院は平常時は

地域の基幹病院として有事は災害拠

点病院としての役割を担っている地

域の安全安心を見守る病院の心臓部

エネルギーシステム概要

といえるエネルギーシステムはエネ

ルギー棟に集約されておりそこから

各建物へ電力などのエネルギーを供給

している

ピークカットおよび省エネ運転

 

ガスコージェネレーションは病

院の電力負荷が1800

kWまで上がっ

てくると1号機が起動し電力を供

給するさらに電力の構内負荷

電気ガス冷温水(ACCFCU 用)給湯

西 棟

東 棟

バースセンター棟

エネルギー棟

緩和ケアセンター

ガス電気

エネルギーセンター棟から各建物へのエネルギー供給イメージ

Case2 - Ja p a n e s e R e d C r o s s Na g o y a D a i i c h i Ho s p i t a l

が2410

kWになると2号機が起動

3020

kWにまで上がる3号機が起動

する

 

逆に3台フル稼働から構内負荷が

エネルギーフロー図

15 コージェネ導入事例

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6

Page 5: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

平常時は基幹病院有事は災害拠点としてのエネルギーシステムを構築 前身である日本赤十字社愛知県支部名古屋病院は昭和12年

(1937年)4月に100床で開設した本院は名古屋市西部にあり赤十字の人道博愛奉仕の精神をもって地域社会の福祉に貢献しさらに愛知県の基幹病院として常に新たな医療施設の整備に努めている 平成18年(2006年)4月の全面改築第1期工事では東棟(地下1階地上9階)およびエネルギー棟(地下1階地上3階)が開設した 平成21年(2009年)1月には全面改築第2期工事として西棟(地下1階地上13階)が開設し852床の病床数を誇る県下でも有数の病院となった さらに直近では「バースセンター」や「緩和ケアセンター」といった最先端の医療センターも竣工しており安全で安心な高度医療技術が集積する総合病院である

施設概要名   称 名古屋第一赤十字病院所 在 地 名古屋市中村区道下町3-35病 床 数 852床(一般852床)敷 地 面 積 4040029延床面積 8012000

名古屋第一赤十字病院の外観

エネルギー棟

Case2

14Co-GENET Vol6

1へ

水熱源

給湯

2へ 1より

2より

2より

1へ

1へ

空調機

水熱源

空調機

ファンコイル

ファンコイル

水冷チラー

蒸気吸収式冷凍機

排熱投入型吸収式冷温水機

水水熱交

ガスコージェネ

排ガスボイラ

ボイラ

蒸気水熱交

蒸気水熱交電気ガス冷水温水

高温水蒸気

熱源水給水

蒸気水熱交

水水熱交

貯湯槽

環水槽

西 棟

東 棟ガス

電気

 

名古屋第一赤十字病院は平常時は

地域の基幹病院として有事は災害拠

点病院としての役割を担っている地

域の安全安心を見守る病院の心臓部

エネルギーシステム概要

といえるエネルギーシステムはエネ

ルギー棟に集約されておりそこから

各建物へ電力などのエネルギーを供給

している

ピークカットおよび省エネ運転

 

ガスコージェネレーションは病

院の電力負荷が1800

kWまで上がっ

てくると1号機が起動し電力を供

給するさらに電力の構内負荷

電気ガス冷温水(ACCFCU 用)給湯

西 棟

東 棟

バースセンター棟

エネルギー棟

緩和ケアセンター

ガス電気

エネルギーセンター棟から各建物へのエネルギー供給イメージ

Case2 - Ja p a n e s e R e d C r o s s Na g o y a D a i i c h i Ho s p i t a l

が2410

kWになると2号機が起動

3020

kWにまで上がる3号機が起動

する

 

逆に3台フル稼働から構内負荷が

エネルギーフロー図

15 コージェネ導入事例

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6

Page 6: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

1へ

水熱源

給湯

2へ 1より

2より

2より

1へ

1へ

空調機

水熱源

空調機

ファンコイル

ファンコイル

水冷チラー

蒸気吸収式冷凍機

排熱投入型吸収式冷温水機

水水熱交

ガスコージェネ

排ガスボイラ

ボイラ

蒸気水熱交

蒸気水熱交電気ガス冷水温水

高温水蒸気

熱源水給水

蒸気水熱交

水水熱交

貯湯槽

環水槽

西 棟

東 棟ガス

電気

 

名古屋第一赤十字病院は平常時は

地域の基幹病院として有事は災害拠

点病院としての役割を担っている地

域の安全安心を見守る病院の心臓部

エネルギーシステム概要

といえるエネルギーシステムはエネ

ルギー棟に集約されておりそこから

各建物へ電力などのエネルギーを供給

している

ピークカットおよび省エネ運転

 

ガスコージェネレーションは病

院の電力負荷が1800

kWまで上がっ

てくると1号機が起動し電力を供

給するさらに電力の構内負荷

電気ガス冷温水(ACCFCU 用)給湯

西 棟

東 棟

バースセンター棟

エネルギー棟

緩和ケアセンター

ガス電気

エネルギーセンター棟から各建物へのエネルギー供給イメージ

Case2 - Ja p a n e s e R e d C r o s s Na g o y a D a i i c h i Ho s p i t a l

が2410

kWになると2号機が起動

3020

kWにまで上がる3号機が起動

する

 

逆に3台フル稼働から構内負荷が

エネルギーフロー図

15 コージェネ導入事例

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6

Page 7: Cogeneration Case Study コージェネ導入事例...Cogeneration Case Study コージェネ導入事例 Case1 静岡ガス 本社ビル Case2 日本赤十字社 名古屋第一赤十字病院本ビルでは、

謝辞今回の施設取材にあたりご多忙中にもかかわらず多大なるご協力を賜りました名古屋第一赤十字病院 管財課長 宮本様係長 伊藤様係長 内藤様主事 194797田様他スタッフの皆様にこの誌面を借りて改めて御礼申し上げます

(取材文岡本 利之)

BCPを見据えた体制作り

2820

kWを下回ると1台目が解列す

るさらに2210kWを下回ると2台

目が解列し1600kWを下回ると全

て停止することとなる

 

こうした運転台数の制御システムに

より電力需要のピークカット率は

ガスコージェネの発電分のみで49

8にもなっている

 

またガスコージェネの排熱は蒸気

と温水として取り出される蒸気は蒸

気吸収式冷凍機および貯湯槽の熱源の

ガスコージェネレーション

設備概要電 気 設 備 特高受電変圧器 3000KVAtimes2(本線予備線2回路)

デマンド契約  2100kW(ピーク負荷3500kW)

ガ ス 設 備 中圧B供給主 な 導 入 機 器

ガスコージェネレーション610kWtimes3台 BOS対応型

(三菱重工製)

非常用発電機2000kVAtimes11000kVAtimes1

(増設中)ジェネリンク

(排熱投入型ガス吸収式冷温機)600RTtimes3

蒸気吸収式冷凍機 300RTtimes1蒸気ボイラ(炉筒煙管式) 6thtimes23thtimes1

ほかそのまま加湿などにも利用され

る温水は排熱投入型吸収式冷温水

機(冬期は暖房用熱交換器)へ投入さ

れて冷温水利用されるこの冷暖房負

荷で余剰温水が出た場合は貯湯槽の

給水余熱としてカスケード利用される

 

さらに高効率運転を維持するため

電熱負荷が少ない中間期などには自動

制御に加えて手動によっても運転台数

を制御することで排熱余りを最小限

に抑える省エネ運転を実践している

 

BCP(Business Continuity Plan=

業務継続計画)の観点からも万全の

体制を目指している

 

電源確保では非常用発電機以外に

ガスコージェネにより選定された保安

負荷(エレベーター西棟地下1階店

舗厨房施設ほか)などに対しても供

給することとなる

16Co-GENET Vol6