CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector...

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2-1 Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド OL-10410-01-J CHAPTER 2 CLI からの GSS の管理 この章では、CLI(コマンドライン インターフェイス)から Global Site Selector GSS)ソフトウェアを管理する方法について説明します。この章の構成は、次 のとおりです。 CLI へのログインおよび特権 EXEC モードのイネーブル化 GSS ソフトウェア ライセンスについて startup-config ファイルと running-config ファイルの使用 GSS ファイルの管理 ユーザの表示 GSS 無活動タイムアウトの指定 端末画面の行の長さの設定 GSSM のセキュリティ認証のアトリビュートの変更 GSS ソフトウェアの停止 GSS ソフトウェアのシャットダウン GSS ソフトウェアの再起動 GSS 装置のコールド リスタートの実行 GSS ソフトウェアのディセーブル化 GSS の出荷時の設定への復元 GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換 GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更 GSS のシステム設定情報の表示

Transcript of CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector...

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2-1Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

C H A P T E R 2CLI からの GSS の管理

この章では、CLI(コマンドライン インターフェイス)から Global Site Selector

(GSS)ソフトウェアを管理する方法について説明します。この章の構成は、次

のとおりです。

• CLI へのログインおよび特権 EXEC モードのイネーブル化

• GSS ソフトウェア ライセンスについて

• startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

• GSS ファイルの管理

• ユーザの表示

• GSS 無活動タイムアウトの指定

• 端末画面の行の長さの設定

• GSSM のセキュリティ認証のアトリビュートの変更

• GSS ソフトウェアの停止

• GSS ソフトウェアのシャットダウン

• GSS ソフトウェアの再起動

• GSS 装置のコールド リスタートの実行

• GSS ソフトウェアのディセーブル化

• GSS の出荷時の設定への復元

• GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

• GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更

• GSS のシステム設定情報の表示

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

CLI へのログインおよび特権 EXEC モードのイネーブル化

2-2Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

CLI へのログインおよび特権 EXEC モードのイネーブル化GSS 装置にログインし、CLI で特権 EXEC モードをイネーブルにするには、次の

手順を実行します。

1. GSS で電源制御ボタンを押します。GSS の起動プロセスが完了すると、装置

にログインするように求めるプロンプトが表示されます。

2. Telnet または SSH を使用して GSS 装置(Global Site Selector または Global SiteSelector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また

は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。

それ以外で、端末と GSS 装置間で直接シリアル接続を使用している場合は、

端末エミュレーション プログラムを使用して、GSS CLI にアクセスします。

(注) 専用の端末を使用して GSS 装置に直接接続する方法、SSH または Telnetを使用してリモート接続を設定する方法については、『Cisco Global SiteSelector Getting Started Guide』を参照してください。

3. GSS 管理のユーザ名とパスワードを指定して、GSS 装置にログインします。

CLI のプロンプトが表示されます。

localhost.localdomain>

4. CLI のプロンプトで、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

localhost.localdomain> enablelocalhost.localdomain#

プロンプトが、ユーザレベル EXEC の右かぎカッコ(>)プロンプトから、

特権レベル EXEC のシャープ記号(#)に変わります。

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2-3Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェア ライセンスについて

GSS ソフトウェア ライセンスについてGSS ソフトウェア ライセンスは、ライセンス パッケージの集合体で表示できま

す。ライセンス パッケージは、1 つに束ねられた定義済みのフィーチャ セット

で、GSS v1.3 ソフトウェアへのアップグレード版で販売されています。

v2.0 リリースでは、Cisco Network Registrar(CNR; Cisco ネットワーク レジスト

ラ)を連結することによって、製品の GSS 機能が拡張されました。この連結に

よって、GSS はより標準的な DNS サーバの機能を提供でき、典型的な Berkeley

Internet Name Domain(BIND)DNS サーバのように作用します。さらに、GSS に

は Distributed Denial of Service(DDoS; 分散型サービス拒絶)攻撃の検出と軽減に

対するサポートが加えられました。

両方の機能は、別個の CNR と DDoS の追加ライセンスとして購入でき、既存の

ソフトウェア ラインセンスをアップグレードする手順が必要になります。CNR

と DDoS 機能の詳細な概要と説明については、『Cisco Global Site Selector

CLI-Based Global Server Load Balancing Configuration Guide』を参照してください。

ライセンスを受けていないバージョン(v1.3 以下)から v2.0(ライセンスを受け

たバージョン)に GSS をアップグレードする場合、ソフトウェアにはライセン

ス パッケージがインストールされません。特別にライセンスが付与された機能

を除いて、以前のすべてのバージョン機能をすぐに入手して、設定できます。特

定の GSS で DDoS ライセンス パッケージをイネーブルにする場合、シスコシス

テムズから DDoS ライセンスを購入して、Product Access Key(PAK)番号を受信

する必要があります。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

• ライセンス ファイルの取得およびインストール

• CNR のインストールおよびアクティブ化

ライセンス ファイルの取得およびインストール

Software Infrastructure and Fulfillment Technology(SWIFT)アプリケーションは、

特定の PAK に対するライセンス ファイルの取得または生成を可能にするシスコ

の Web ベースのパッケージです。SWIFT は、ライセンスを追跡するための手段

をシスコに提供します。また、紛失したライセンスを回復するための手段をお客

様に提供します。また、カスタマー ライセンスに関する情報を取得するための

内部サポート組織を許可しています。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェア ライセンスについて

2-4Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

ライセンス ファイルを取得するには、次の手順を実行します。

1. オンラインにし、シスコの SWIFT Web サイト(http://www.cisco.com/license)に接続します。

ソフトウェア登録プロセスの一環として、購入に関する詳細なデータの入力

が求められます。

2. 必要なデータを入力します。

このデータを送信すると、Web サイトは情報を認証し、ライセンス ファイ

ルを生成し、E メールを送信します。

(注) E メールでライセンス ファイルを受信したら、ライセンス ファイルのバック

アップ コピーを作成して、紛失または破損した場合に備えることを推奨します。

ライセンス ファイルに何か問題が発生した場合は、SWIFT でも再生成が可能で

す。

3. CLI license コマンドを使用して、ライセンス ファイルから取得したライセン

スをインストールします。有効なライセンス ファイルには、常に、.lic 拡張

子が含まれます。それ以外は、無効であるとみなされ、インストールされま

せん。

たとえば、次のように DDoS ライセンスをインストールできます。

gssm1.example.com# license install ddos_new.lic

インストールが完了すると、ライセンス ファイルが /licenses ディレクトリに

コピーされます。

GSS でライセンス ファイルをアンインストールするには、次のように

uninstall キーワードを指定して、license コマンドを入力します。

gssm1.example.com# license uninstall ddos_new.lic

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2-5Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェア ライセンスについて

CNR のインストールおよびアクティブ化

事前に CNR モジュールの GSS ライセンスを取得せずに、CNR をインストール

できます。ただし、CNR ソフトウェア パッケージをインストールする前に、CNR

ライセンス ファイル / キーを取得する必要があります。必ず CNR ソフトウェア

パッケージをダウンロードして、その CNR ライセンス ファイル / キーを取得し

てください。CNR パッケージは、cnr_6_2_3-linux.gtar.gz の形式になります。

GSS に CNR をインストールするには、次の手順を実行します。

1. CNR ソフトウェア パッケージと CNR ライセンス キーをインストールしま

す。

gssm1.example.com# cnr install cnr_6_2_3-linux.gtar.gz cnr-license abcInstalling CNR from cli-install. This may take a few minutes.

(注) 無効または満了になったライセンス キーを使用すると、エラー メッセージが表

示され、インストールが停止します。インストレーションは、この状態を受け

て、CNR インストレーション ディレクトリを削除します。これにより、CNR の以前のバージョン / インストレーションが削除される可能性があります。

考えられる問題を未然に防ぐために、各 GSS が一意のライセンス ファイルを保

有していることも確認する必要があります。ネットワーク内の複数の GSS に同

じライセンス ファイル(同じ PAK 番号を持つファイル)をインストールしない

でください。同じ PAK 番号を使用すると、二重のライセンス ファイルを持つ

GSS の登録が GSS ネットワークから取り消されます。

(注) ネットワーク内のプライマリ GSS と他の GSS 間で二重の PAK 番号のクラッ

シュが起こると、プライマリ GSS より前に PAK 番号を使用している場合でも、

他の GSS の登録が取り消されます。

登録が取り消された GSS を復旧するには、次の手順を実行する必要があり

ます。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェア ライセンスについて

2-6Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

a. license uninstall CLI コマンドを使用して、二重のライセンス ファイルをアンインストールします。

b. この章の後続の該当するセクションの説明に従って、GSS を停止してから、ディセーブルにします。

c. プライマリ GSS として GSS を再登録します。詳細については、第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」 を参照してください。

(注) CNR インストレーションは、CNR サーバ エージェントをアクティブにしませ

ん。代わりに、CNR を明示的にイネーブルにして、要求の処理を開始する必要

があります。

2. CNR モジュールの GSS ライセンスを入力します。

gssm1.example.com# license install cnr_new.lic

3. グローバル コンフィギュレーション モードにアクセスし、CNR サーバ エー

ジェントをイネーブルにします。

gssm1.example.com# configgssm1.example.com (config)# cnr enable # Starting Network Registrar Local Server Agent

CNR が GSS にインストールされていないと、cnr enable コマンドが失敗し

ます。

gssm1.example.com (config)# cnr enable CNR enable failed. Please install CNR first

CNR をディセーブルにするには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com (config)# no cnr enable # Stopping Network Registrar Local Server Agent

ここで説明する内容は、次のとおりです。

• CNR CLI へのアクセス

• シェルの起動と CNR ユーティリティの実行

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2-7Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェア ライセンスについて

CNR CLI へのアクセス

CNR コマンドライン インターフェイス(nrcmd プログラム)では、設定可能な

オプションをすべて設定して、ローカル クラスタ サーバの動作を制御できます。

また、サーバを開始したり、停止したりできます。

nrcmd プログラムにアクセスするには、次の手順を実行します。

1. GSS 特権 EXEC モードの cnr コマンドを入力します。

gssm1.example.com# cnr

(注) CNR の nrcmd プログラムを入力する前に、GSS に CNR をインストールし、イ

ネーブルにする必要があります。そうしないと、エラー メッセージが表示され

ます。

2. プロンプトが表示されたら、ユーザ名とパスワードを入力します。

username: <user_name>password: ******100 OKsession:

cluster = localhostcurrent-vpn = globaldefault-format = usergroups = superuser roles = superuserscope-edit-mode = stageduser-name = adminvisibility = 5zone-edit-mode = synchronous

nrcmd>

nrcmd の使用方法については、『Cisco CNS Network Registrar CLI ReferenceGuide』の v6.2 を参照してください。

3. CNR の nrcmd プログラムを終了します。

nrcmd> exitgssm1.example.com#

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェア ライセンスについて

2-8Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

シェルの起動と CNR ユーティリティの実行

GSS は、cd と echo など、組み込み Linux コマンドをサポートする制限付き CNR

シェルを提供します。また、次の内容を含む多くの CNR ユーティリティをサポー

トしています。

• cnr_tactool ― TAC サポート エンジニアがトラブルシューティングに使用す

る CNR データをまとめます。

• cnr_exim ― CNR データ リポジトリをエクスポートまたはインポートしま

す。

• cnr_keygen ― Secret Key Transaction Authentication for DNS(TSIG)設定用の

キーまたはキー インポートを生成します。

CNR シェルを起動して、CNR ユーティリティを実行するには、次の手順を実行

します。

1. GSS 特権 EXEC モードの cnr shell コマンドを入力します。

gssm1.example.com# cnr shell

2. CNR シェルの Tab キーを押して、サポート対象のユーティリティを表示し

ます。

cnr shell> cnr <Tab>cnr_eximcnr_tactool.origcnrdb_load cnrdb_verify cnr_exim.orig cnrdb_archive cnrdb_printlog cnrservagt cnr_keygen cnrdb_checkpointcnrdb_recover cnrsnmp cnr_keygen.origcnrdb_deadlock cnrdb_stat cnr_tactool cnrdb_dumpcnrdb_upgrade cnr shell > cnr shell

3. これらの CNR ユーティリティで実行するユーティリティ名を入力します。

たとえば、次のように入力します。

cnr shell> cnr_tactool user: password:

cnr_tactool と使用可能なその他の CNR ユーティリティに関する詳細につい

ては、『Cisco CNS Network Registrar User’s Guide』を参照してください。

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2-9Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用装置の設定を変更する場合、GSS は仮想実行コンフィギュレーション ファイル

(running-config)に変更内容を保存します。GSS からログアウトしたり、GSS を

再起動したりする前に、running-config ファイルの内容をスタートアップ コン

フィギュレーション ファイル(startup-config)にコピーして、設定の変更内容を

保存する必要があります。GSS は、その後の再起動で startup-config ファイルを

使用します。

ここで説明する手順は、次のとおりです。

• startup-config ファイルと running-config ファイルの変更

• startup-config ファイルと running-config ファイルの保存

• 外部ファイルからの startup-config のロード

• running-config ファイルの表示

• startup-config ファイルの表示

startup-config ファイルと running-config ファイルの変更

GSS 装置のネットワーク設定には、次の内容が含まれます。

• インターフェイス ― 使用しているイーサネット インターフェイス

• IP アドレス ― インターフェイスに割り当てたネットワーク アドレスおよび

サブネット マスク

• GSS 通信 ― 装置上の GSS 関連通信の処理用に指定されたインターフェイス

(イーサネット 0 またはイーサネット 1)

• GSS TCP キープアライブ ― タイプ TCP と HTTP HEAD の出力キープアライ

ブ用に指定されたインターフェイス(イーサネット 0 またはイーサネット 1)

• ホスト名 ― GSS に割り当てられたホスト名

• IP デフォルト ゲートウェイ ― 装置に使用されるネットワーク ゲートウェ

• IP ネーム サーバ ― 装置に使用されるネットワーク Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)サーバ

• IP ルート ― すべてのスタティック IP ルート

• SSH イネーブル ― GSS 装置の SSH 状態(イネーブルまたはディセーブル)

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

2-10Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

• Telnet イネーブル ― GSS 装置の Telnet 状態(イネーブルまたはディセーブル)

• FTP イネーブル ― GSS 装置の FTP 状態(イネーブルまたはディセーブル)

• FTP クライアント イネーブル ― GSS 装置の FTP クライアント状態(イネー

ブルまたはディセーブル)

• SNMP イネーブル ― GSS 装置の SNMP 状態(イネーブルまたはディセーブ

ル)

各 GSS 装置は、次のコンフィギュレーションを追跡します。

• スタートアップ コンフィギュレーション ― デフォルトのネットワーク設定

です。装置を起動するたびに、GSS がスタートアップ コンフィギュレーショ

ン設定値をロードします。

• 実行コンフィギュレーション ― GSS 装置が現在使用しているネットワーク

設定です。

通常、running-config ファイルと startup-config ファイルは同じです。コンフィギュ

レーション パラメータを変更したら、次のいずれかの方法で 2 つのコンフィギュ

レーション ファイルを一致させる必要があります。

• copy running-config startup-config コマンドを使用して、新規の startup-configファイルとして running-config ファイルを保存します。GSS は装置のネット

ワーク設定に対する変更内容を保有し、GSS が次に再起動される際にこれら

の変更内容を使用します。

• startup-config ファイルを維持します。この場合、装置を再起動するまで GSS装置は running-config ファイルを使用します。その後、GSS は running-configファイルを廃棄して、startup-config ファイルを復元します。

GSS 装置の startup-config ファイルを変更するには、次の手順を実行します。

1. CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにし、装置のグローバル

コンフィギュレーション モードにアクセスします。

gssm1.example.com> enablegssm1.example.com# gssm1.example.com# configgssm1.example.com(config)#

2. GSS 設定に必要な変更を加えます。たとえば、装置のホスト名を変更するに

は、次のようにグローバル コンフィギュレーション モードで hostname コマ

ンドを使用します。

gssm1.example.com(config)# hostname new.example.comnew.example.com(config)#

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2-11Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

3. 次のコマンドを入力して、GSS の新規の startup-config ファイルとして現在の

running-config ファイルをコピーします。

new.example.com(config)# copy running-config startup-config

startup-config ファイルと running-config ファイルの保存

GSS 上の startup-config ファイルに running-config ファイルを保存したり、他の装

置での使用またはバックアップの目的で、ファイルに現在のスタートアップ コ

ンフィギュレーションをコピーしたりするには、次のいずれかのコマンドを使用

します。

• copy startup-config disk filename ― GSS 上の指定したファイルに、GSS 装置

のスタートアップ コンフィギュレーションをコピーします。

• copy running-config disk filename ― GSS 上の指定したファイルに、GSS 装置

の現在の実行コンフィギュレーションをコピーします。

• copy running-config startup-config ― 新規のスタートアップ コンフィギュ

レーションとして GSS 装置の現在の実行コンフィギュレーションをコピー

します。

GSS 装置の running-config または startup-config ファイルをコピーするには、次の

手順を実行します。

1. プライマリ Global Site Selector Manager(GSSM)、スタンバイ GSSM、また

は GSS 装置の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gss1.example.com> enablegss1.example.com#

2. 次のコマンドを入力して、他の装置での使用またはバックアップの目的で、

現在のスタートアップ コンフィギュレーションをファイルにコピーします。

gss1.example.com# copy startup-config disk newstartupconfig

filename 引数は、スタートアップ コンフィギュレーション設定値が保存され

ているファイルの名前を指定します。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

2-12Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

(注) プライマリ GSSM のバックアップには、/home ディレクトリに存在するユーザ ファイルは含まれません。GSS の startup-config ファイルのセキュア コピーを保有していない場合は、セキュア コピー(scp)または ftp コマンドを使用して、startup-config ファイルを他の装置にコピーします。安全な場所に startup-config ファイルを保存すれば、時間を節約でき、復旧時の再設定の問題を回避できます。

3. 次のコマンドを入力して、GSS 上の指定したファイルに GSS 装置の現在の

実行コンフィギュレーションをコピーします。

gss1.example.com# copy running-config newrunningconfig

filename 引数は、実行コンフィギュレーション設定値が保存されているファ

イルの名前を指定します。

4. 次のコマンドを入力して、新規の startup-config ファイルとして running-configファイルを保存します。

gss1.example.com# copy running-config startup-config

GSS は装置のネットワーク設定に対する変更内容を保有し、GSS が次に再起

動されるときにこれらの変更内容を使用します。

外部ファイルからの startup-config のロード

running-config ファイルを新規の startup-config ファイルとしてコピーする以外

に、copy コマンドを使用して、外部ファイルの GSS 装置の設定情報をアップロー

ドしたり、ダウンロードしたりすることもできます。ファイルからスタートアッ

プ コンフィギュレーションをロードする前に、ファイルを GSS 装置のローカル

ディレクトリに移しておく必要があります。

外部ファイルから GSS 装置のスタートアップ コンフィギュレーションをロード

するには、次の手順を実行します。

1. CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enablegssm1.example.com#

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2-13Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

2. 次のコマンドを入力して、GSS 上の指定したファイルから GSS 装置のス

タートアップ コンフィギュレーション設定値をロードします。

gssm1.example.com# copy disk startup-config newstartupconfig

filename 引数は、スタートアップ コンフィギュレーション設定値が保存され

ているファイルの名前を指定します。

running-config ファイルの表示

GSS の running-config ファイルの内容を調べて、GSS 装置で使用されている現在

のコンフィギュレーション パラメータを確認できます。GSS の running-config

ファイルの内容を表示するには、show running-config コマンドを使用します。こ

のコマンドと show startup-config コマンドを使用して、コンフィギュレーション

メモリを、起動プロセス時に使用された startup-config ファイルと比較できます。

GSS を設定する順序に基づいて、running-config ファイルの各モード内のコン

フィギュレーション エントリが時系列で表示されます。GSS は、running-config

ファイルのデフォルト設定を表示しません。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

2-14Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS の現在の running-config ファイルを表示するには、次のコマンドを入力しま

す。

gssm1.example.com# show running-configinterface ethernet 0 ip address 192.168.1.25 255.255.255.0 gss-communications gss-tcp-keepalives

hostname gssm1.example.comip default-gateway 10.86.208.1ip name-server 172.16.124.122

ssh enableno ssh keysno ssh protocol version 1telnet enableftp enableftp-client enable allntp enablesnmp enablesnmp community-string

<set>ntp-server 16.1.1.11cnr enabledrp

enableauthentication key sample keypath-rttprobe

burst_size 5init_ttl 2destination-port 1020max-failure-ttl 5max-ttl 40

tcp-rttprobesourceport static 10

terminal length 23exec-timeout 150

logging disk enablelogging disk priority Notifications(5)no logging host enablelogging host priority Warnings(4)tacacs-server timeout 5tacacs-server keepalive-enable

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2-15Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

startup-config ファイルの表示

GSS の startup-config ファイルの内容を調べて、初期ブートアップ時に使用され

た設定を表示できます。GSS は、電源の障害によって発生するデータ損失を防ぐ

ために、ハード ディスクの安全なパーティションに startup-config ファイルの内

容を保存します。

GSS の startup-config ファイルの内容を表示するには、次のコマンドを入力しま

す。

gssm1.example.com# show startup-configGSS configuration [Saved: Thu Jul 10 16:20:25 UTC 2003]

interface ethernet 0 ip address 192.168.1.25 255.255.255.0 gss-communications gss-tcp-keepalives

hostname gssm1.example.comip default-gateway 10.86.208.1ip name-server 172.16.124.122ssh enableno ssh keysno ssh protocol version 1telnet enableftp enableftp-client enable allntp enablesnmp enablesnmp community-string

<set>

ntp-server 16.1.1.11cnr enabledrp

enableauthentication key sample keypath-rttprobe

burst_size 5init_ttl 2destination-port 1020max-failure-ttl 5max-ttl 40

tcp-rttprobesourceport static 10

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

startup-config ファイルと running-config ファイルの使用

2-16Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

terminal length 23exec-timeout 150logging disk enablelogging disk priority Notifications(5)no logging host enablelogging host priority Warnings(4)

tacacs-server timeout 5tacacs-server keepalive-enable

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2-17Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ファイルの管理

GSS ファイルの管理ここでは、GSS 装置のディレクトリまたはサブディレクトリに含まれるファイル

を管理する方法について説明します。ここで説明する内容は、次のとおりです。

• ファイルの内容の表示

• ディレクトリ内のファイルの表示

• GSS ファイルの名前の変更

• ファイルの安全なコピー

• ファイルの削除

ファイルの内容の表示

GSS ファイルの内容を表示したり、system.log ファイルを使用して、トランザク

ション ロギングまたはシステム ロギングなどの機能を監視したりできます。tail

と type CLI コマンドを使用して、次のように GSS ディレクトリ内に存在する

ファイルの内容を表示します。

• tail filename コマンドを使用して、GSS ファイル ディレクトリ内に存在する

ファイルの 後の 10 行を表示します。このコマンドは、GSS ファイル ディ

レクトリ内に存在するファイルの末尾を表示します。

• type filename コマンドを使用して、GSS ファイル ディレクトリ内に存在する

ファイルのすべての内容を表示します。

filename 引数は、GSS ファイル ディレクトリ内に存在するファイルの名前を指定

します。現在のディレクトリまたはサブディレクトリに存在するファイルを表示

するには、dir、lls、ls、または pwd コマンドを使用します。詳細については、

「ディレクトリ内のファイルの表示」を参照してください。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ファイルの管理

2-18Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

たとえば、system.log の 後の 10 行を表示するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# tail system.logShowing file system.logSep 15 07:11:40 host-css2 rc: Stopping keytable succeededSep 15 07:11:42 host-css2 inet: inetd shutdown succeededSep 15 07:11:45 host-css2 crond: crond shutdown succeededSep 15 07:11:46 host-css2 dd: 1+0 records inSep 15 07:11:46 host-css2 dd: 1+0 records outSep 15 07:11:46 host-css2 random: Saving random seed succeededSep 15 07:11:48 host-css2 kernel: Kernel logging (proc) stopped.Sep 15 07:11:48 host-css2 kernel: Kernel log daemon terminating.Sep 15 07:11:50 host-css2 syslog: klogd shutdown succeededSep 15 07:11:51 host-css2 exiting on signal 15End of file system.log

たとえば、audit.log ファイルの内容を表示するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# type /audit.logatcr1.cisco.com>type audit.log

# Start logging at Tue July 1 23:59:30 GMT 2003#=== WHEN WHAT_TABLE WHAT_ID HOW ===

# Start logging at Wed July 2 00:01:25 GMT 2003#=== WHEN WHAT_TABLE WHAT_ID HOW ===

# Start logging at Thu July 3 14:42:40 GMT 2003#=== WHEN WHAT_TABLE WHAT_ID HOW ===...

ディレクトリ内のファイルの表示

GSS ソフトウェア ディレクトリには、ブート ファイル、バックアップ ファイル、

ログ ファイルなどの GSS ファイルが含まれます。dir、lls、ls、または pwd コマ

ンドを使用して、次のように GSS の現在のディレクトリまたはサブディレクト

リに存在するファイルを表示します。

• dir [directory] ― GSS の作業ディレクトリ内に含まれるファイルの詳細なリ

スト(名前、サイズ、および作成された時間を含む)を表示します。オプ

ションで、一覧表示するディレクトリの名前を指定できます。lls コマンドと

同じ内容になります。

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2-19Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ファイルの管理

• lls [directory] ― GSS の作業ディレクトリ内に含まれるファイルの詳細なリ

スト(名前、サイズ、および作成された時間を含む)を表示します。オプ

ションで、一覧表示するディレクトリの名前を指定できます。dir コマンド

と同じ内容になります。

• ls [directory] ― GSS の作業ディレクトリ内に含まれるファイル名とサブディ

レクトリの詳細なリスト(ファイル名とサブディレクトリを含む)を表示し

ます。オプションで、一覧表示するディレクトリの名前を指定できます。

• pwd ― GSS の現在の作業ディレクトリを表示します。

作業ディレクトリ内に含まれるファイルの詳細なリストを表示するには、次の内

容を入力します。

gssm1.example.com# dir (または lls)total 97684-rw-r--r-- 1 root root 39 Mar 8 21:04 JVM_EXIT_CODE-rw-r--r-- 1 root root 9 Mar 14 21:23 RUNMODE-rw-r--r-- 1 root root 33427 Mar 14 21:23 gss.logdrwxr-xr-x 2 root root 4096 Mar 7 16:22 admindrwxr-xr-x 3 root root 4096 Mar 7 18:05 apache-rw-r--r-- 1 root root 117 Mar 7 18:05 audit.logsrwxr-xr-x 1 root root 0 Mar 7 15:40 cli_configsrwxr-xr-x 1 root root 0 Mar 7 15:40 cli_execdrwxr-xr-x 14 root root 4096 Mar 7 18:05 core-files-rw-r--r-- 1 root root 61 Mar 14 21:23 datafeed.cfgsrwxrwxrwx 1 root root 0 Mar 7 15:40 dataserver-socket-rw-r--r-- 1 root root 18 Mar 7 15:39 nicinfo.cfg-rw-r--r-- 1 root root 5072 Mar 7 18:05 node.statedrwxrwxrwx 2 root root 4096 Mar 8 21:04 pid-rw-rw-rw- 1 root root 9127 Mar 14 21:23 props.cfg-rw-r--r-- 1 root root 63 Mar 14 21:23 runmode-comment-rw-r--r-- 1 root root 553 Mar 8 21:02 running.cfgdrwxr-xr-x 4 root root 4096 Mar 8 18:34 squid-rw-r--r-- 1 root root 49 Mar 7 18:05 sysMessages.logdrwxr-xr-x 2 root root 4096 Mar 7 15:40 sysmsgdrwxrwxrwx 2 root root 4096 Mar 8 21:02 sysout-rw-r--r-- 1 root root 41652 Mar 14 21:23 system.log

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ファイルの管理

2-20Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

現在の作業ディレクトリのファイル名とサブディレクトリを一覧表示するには、

次の内容を入力します。

gssm1.example.com# lsgss-1.0.2.0.2-k9.upg id_rsa.pub megara.back.1_0.full rpmsgss-1.0.904.0.1-k9.upg gss_sample.full megara.back.1_1.full

GSS の現在の作業ディレクトリを表示するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# pwd

/admin

GSS ファイルの名前の変更

GSS ソフトウェアでは、バックアップ ファイルやログ ファイルなど現在のディ

レクトリまたはサブディレクトリに存在するファイルの名前を変更できます。

GSS ファイルの名前を変更するには、rename コマンドを使用します。このコマ

ンドの構文は、次のとおりです。

rename source_filename new_filename

引数は、次のとおりです。

• source_filename ― 名前を変更するファイルの英数字による名前

• new_filename ― ファイルに割り当てる英数字による名前

ファイル名の前後に引用符は必要ありません。アポストロフィ(‘)、セミコロン

(;)、アスタリスク(*)、およびスペース( )などの特殊な文字は、ファイル名

の変更には使用できません。

現在のディレクトリまたはサブディレクトリに存在するファイルを表示するに

は、dir、lls、ls、または pwd コマンドを使用します。詳細については、「ディレ

クトリ内のファイルの表示」を参照してください。

たとえば、newstartupconfig として現在の GSS startup-config ファイルの名前を変

更するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# rename startup-config newstartupconfig

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2-21Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ファイルの管理

ファイルの安全なコピー

GSS では、ログインしている GSS 装置からファイルを安全にコピーしたり、別

の装置から現在ログインしている GSS 装置にファイルを安全にコピーしたりで

きます。

(注) GSS がサポートしているのは、SCP での一方向の通信だけです。ログインしてい

る GSS から外部装置に GSS ファイルをコピーできます。外部装置から GSS にファイルをコピーすることもできます。ただし、外部装置で scp コマンドを実行

して、GSS からファイルを取得することはできません。GSS から使用できるの

は、scp だけです。

scp コマンドを使用して、次の場所からファイルを安全にコピーします。

• ログインしている GSS 装置からコピーする場合

scp {source_path [source_filename] user@target_host:target_path}

• 別の装置から現在ログインしている GSS 装置にコピーする場合

scp {user@source_host:/source_path[source_filename] target_path}

引数は、次のとおりです。

• source_path ― 転送されているファイルの送信元装置の相対ディレクトリ パスとファイル名

• source_filename ― コピーするファイルの名前

• user@target_host ― ファイルのコピー先装置のログイン アカウント名とホ

スト名

• target_path ― ファイルのコピー先ターゲット装置の相対ディレクトリ パス

• user@source_host ― ファイルのコピー元装置のログイン アカウント名とホ

スト名

ファイルのコピーのやり取りを行う GSS の CLI にログインしたら、前述のよう

に scp コマンドを入力します。ターゲット ディレクトリにナビゲートする前に、

リモート装置にログインするように求められる場合があります。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ファイルの管理

2-22Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

ログインしている GSS 装置からファイルを安全にコピーするには、次の内容を

入力します。

gssm1.example.com# scp /tmp/system.log [email protected]:/dump/home

別の装置から現在ログインしている GSS 装置にファイルを安全にコピーするに

は、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# scp <file-name of the GSS> username@remote-host:target-path

ファイルの削除

GSS では、ハード ディクスに保存されている特定のファイル(startup-config、ロ

グ、またはアーカイブ ファイル)を削除できます。古いファイルまたは使用し

なくなったファイルを GSS から削除する必要がある場合があります。これらの

ファイルを GSS から削除するには、del コマンドを使用します。

このコマンドの構文は、次のとおりです。

del filename

filename 引数は、GSS ファイル ディレクトリ内に存在するファイルの名前を指定

します。

たとえば、oldtechrept.tgz ファイルを削除するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# del oldtechrept.tgz

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2-23Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

ユーザの表示

ユーザの表示GSS 装置の特定のユーザまたはすべてのユーザのユーザ名と許可ステータスを

次のように表示できます。

• show user username コマンドを使用して、特定のユーザのユーザ情報を表示

します。username 引数は、情報を表示する GSS ユーザの名前を指定します。

• show users コマンドを使用して、すべての GSS ユーザの情報を表示します。

特定のユーザの情報を表示するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com#show user paulr-adminUsername permission-------- ----------paulr-admin admin

すべてのユーザの情報を表示するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# show usersUsername permission-------- ----------lstar adminadmin adminpaulr-admin admin

GSS ユーザを作成する方法の詳細については、第 3 章「ユーザ アカウントの作

成と管理」を参照してください。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS 無活動タイムアウトの指定

2-24Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS 無活動タイムアウトの指定exec-timeout コマンドを使用して、GSS が非アクティブ ユーザを自動的にログオ

フするまでの有効期間を変更できます。このコマンドは、特権 EXEC モードの

ユーザをアイドル状態に置くことができる有効期間を指定します。有効期間が満

了すると、GSS がセッションを終了します。グローバル コンフィギュレーショ

ン モードで GSS 装置にログインしたユーザは、exec-timeout コマンド設定には

影響されません。デフォルトの無活動タイムアウト値は、150 分です。

exec-timeout コマンドの構文は、次のとおりです。

exec-timeout minutes

minutes 引数は、特権 EXEC モードのユーザをアイドル状態に置くことができる

有効期間を指定します。有効期間が満了すると、GSS がセッションを終了しま

す。有効なエントリは、1 ~ 44,640 分です。デフォルトは、150 分です。

たとえば、10 分の GSS タイムアウト期間を指定するには、次の内容を入力しま

す。

gssm1.example.com(config)# exec-timeout 10

150 分のデフォルトのタイムアウト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使

用します。

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2-25Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

端末画面の行の長さの設定

端末画面の行の長さの設定terminal length コマンドを使用して、端末に表示される画面の行数を指定できま

す。表示される画面行の 大数は、512 です。デフォルトの画面行は、23 です。

terminal length コマンドが 0 の値に設定されている場合、GSS は、解析してデー

タをバッファリングすることなく、一度にすべてのデータを画面に送信します。

23 のデフォルトの端末行の長さに戻すには、このコマンドの no 形式を使用しま

す。

このコマンドの構文は、次のとおりです。

terminal-length number

number 引数は、端末に表示する画面の行数を指定します(0 ~ 512)。デフォル

トの行数は、23 です。

たとえば、画面の行数を 35 に設定するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com(config)# terminal-length 35

画面の行数をデフォルトの 23 にリセットするには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com(config)# no terminal-length

GSS 装置の端末の長さの設定を表示するには、show terminal-length コマンドを

使用します。

例を示します。

gssm1.example.com# show terminal-lengthterminal length 35

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSSM のセキュリティ認証のアトリビュートの変更

2-26Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSSM のセキュリティ認証のアトリビュートの変更第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「プライマリ GSSM グラフィカル ユー

ザ インターフェイスへのログイン」に記載されているように、シスコシステム

ズが発行し、プライマリ GSSM にインストールされているセキュリティ認証の

アトリビュートをカスタマイズできます。certificate set-attributes CLI コマンド

を使用して、セキュリティ認証に含まれる X.509 フィールド、拡張子、およびプ

ロパティを変更できます。変更するアトリビュートは、認証の Details タブの

フィールドに作用します。セキュリティ認証のアトリビュートをデフォルト設定

に戻すには、certificate set-attributes コマンドの no 形式を使用します。

certificate set-attributes コマンドを入力すると、GSS ソフトウェアは、認証の

フィールドに関連する一連のプロンプトを表示します。すべてのプロンプトに進

み、変更するフィールドだけを変更します。変更が完了すると、変更を保存し

て、新しい認証を生成するように求めるプロンプトが表示されます。次にプライ

マリ GSSM GUI にアクセスするときに、Security Alert ダイアログボックスが再

表示され、認証が無効であることを通知します。この時点で、更新された認証を

再インストールするか、ダイアログボックスを閉じて、プライマリ GSSM GUI の

動作を継続することができます。

プライマリ GSSM のセキュリティ認証のアトリビュートを変更するには、次の

手順を実行します。

1. CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enablegssm1.example.com#

2. gss stop コマンドを入力して、GSS ソフトウェアを停止します。プライマリ

GSSM で GUI がアクティブな間は、認証への変更は実行されません。

gssm1.example.com# stop

3. 装置のグローバル コンフィギュレーション モードにアクセスします。

gssm1.example.com# configgssm1.example.com(config)#

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2-27Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSSM のセキュリティ認証のアトリビュートの変更

4. certificate set-attributes コマンドを入力して、プロンプトで情報を変更しま

す。各ソフトウェア プロンプトで表示されるすべてのフィールドは、 大

文字数が 64 文字に制限されています。例外は、Country Code で、 大文字

数が 2 文字に制限されています。

gssm1.example.com(config)# certificate set-attributesCountry code (2 chars) [US]: State [California]: MACity [San Jose]: Boston Organization [Cisco Systems, Inc.]: New OrganizationOrganization Unit [ISBU]: e-Mail Address [[email protected]]: [email protected]

USMABostonNew [email protected]

5. y を入力して、これらの値を保存します(または、n を入力して、既存の認

証値を使用します)。

Save these values? (y/n): y

6. GSS 装置を再起動します。

gssm1.example.com(config)# exitgssm1.example.com# gss start

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェアの停止

2-28Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS ソフトウェアの停止GSS ソフトウェアを停止してから、次の作業を実行する必要があります。

• GSS ソフトウェアのアップグレード

• ウォーム リブートの実行

• GSS の出荷時の設定への復元

• アクティブ GSS 装置のディセーブル化

• GSS のメンテナンスまたはトラブルシューティングの実行

gss stop コマンドを使用して、GSS ソフトウェアを停止します。たとえば、次の

ように入力します。

gssm1.example.com# gss stop

CLI から GSS ソフトウェアを停止する場合、次のメッセージが表示されます。

Server is Shutting Down

gss start コマンドを使用して、選択した装置の GSS ソフトウェアが停止したあと

で、再起動します。たとえば、次のように入力します。

gssm1.example.com# gss start

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2-29Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェアのシャットダウン

GSS ソフトウェアのシャットダウンGSS 装置の電源を切断する場合は、shutdown コマンドを使用して、GSS ソフト

ウェアをまずシャットダウンすることを推奨します。また、GSS をディセーブル

にする前に、GSS ソフトウェアをシャットダウンする必要があります(「GSS ソ

フトウェアのディセーブル化」を参照)。

GSS ソフトウェアをシャットダウンするには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# shutdown

GSS ソフトウェアの再起動gss restart コマンドを使用して、GSS ソフトウェアのウォーム リスタートを実行

できます。GSS ソフトウェアのウォーム リスタートを実行する前に、GSS 設定

の 新の変更内容をメモリに保存します。copy running-config startup-config CLI

コマンドを使用して、設定の変更内容を保存します。設定変更の保存に失敗した

場合は、GSS 装置の再起動時に以前の設定が戻されます。

GSS のウォーム リスタートを実行するには、次の内容を実行します。

gssm1.example.com# gss restart

GSS が再起動すると、コンソール端末に出力が表示されます。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS 装置のコールド リスタートの実行

2-30Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS 装置のコールド リスタートの実行reload コマンドを使用して、GSS の動作を停止し、GSS 装置のコールド リスター

トを実行できます。reload コマンドは GSS 装置を再起動し、GSS ハードウェア

とソフトウェアの両方で電源を再投入します。reload コマンドを入力すると、

GSS で開かれているすべての接続がドロップします。

GSS のコールド リスタートを実行する前に、GSS 設定の 新の変更内容をメモ

リに保存します。copy running-config startup-config CLI コマンドを使用して、設

定の変更内容を保存します。設定変更の保存に失敗した場合は、GSS 装置の再起

動時に以前の設定が戻されます。

GSS を停止し、コールド リスタートを実行するには、次の内容を実行します。

gssm1.example.com# reload

GSS が再起動すると、コンソール端末に出力が表示されます。

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2-31Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ソフトウェアのディセーブル化

GSS ソフトウェアのディセーブル化次の作業を実行する必要があるときに、GSS 装置のディセーブル化が必要になり

ます。

• ネットワーク内の GSS の役割を切り替える場合

• GSS から GSSM に変更する場合

• GSS または GSSM を、GSS 装置の異なるネットワークに移動する場合

gss disable コマンドを使用して、選択した GSSM または GSS をディセーブルに

します。このコマンドは、既存の設定を削除し、GSS 装置を初期状態に戻しま

す。これにより、GSS 装置から GSSM データベースが削除され、設定されたす

べての DNS 規則とキープアライブが削除されます。また、gss disable コマンド

は、certificate set-attributes コマンドを使用して指定した認証のアトリビュート

も削除します。

GSS 装置をディセーブルにするには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# gss disablegssm1.example.com# shutdown

プライマリ GSSM、スタンバイ GSSM、または GSS として GSS 装置を再度イネー

ブルにする場合は、『Cisco Global Site Selector Getting Started Guide』を参照して

ください。

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS の出荷時の設定への復元

2-32Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS の出荷時の設定への復元restore-factory-defaults コマンドは、GSSM データベースとすべてのデータを消

去して、すべてのネットワーク設定をリセットします(GSS ハードウェアを出荷

時と同じ状態に戻します)。GSS 装置の設定が正しくない場合は、

restore-factory-defaults コマンドを使用して、装置を初期状態に戻します。これ

により、GSS 装置を正しく設定して、ネットワークで使用できます。

restore-factory-defaults コマンドを入力する前に、必ずプライマリ GSSM のデー

タベース コンポーネント内の重要なデータのほか、ネットワークと装置の設定

情報をバックアップしてください。gssm backup コマンドを使用して、プライマ

リ GSSM のバックアップを実行します。詳細については、第 7 章「GSSM デー

タベースのバックアップ、復元、およびダウングレード」を参照してください。

注意 restore-factory-defaults コマンドを入力するときに、ユーザ ファイルも削除され

ます。/home ディレクトリに保存しておきたい重要なファイルが含まれている場

合は、セキュア コピー(scp)または ftp コマンドを使用してこれらのファイル

をコピーしてから、restore-factory-defaults コマンドを入力します。

restore-factory-defaults コマンドを実行する前に gss stop コマンドを入力して、

GSS ソフトウェアを停止し、稼働中のアクティビティが中断されないようにしま

す(たとえば、DNS 要求の処理またはキープアライブの送信)。

GSS の出荷時の設定に戻すには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# gss stopgssm1.example.com# restore-factory-defaults

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2-33Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換ネットワーク内のいずれかの GSS 装置で問題が発生した場合、どの GSS 装置で

問題が発生したかを判別し(プライマリ GSSM、スタンバイ GSSM、または GSS)、

ネットワークに交換用の GSS 装置を設定します。図 2-1 は、不良の GSS 装置を

交換するときに従う意思決定プロセスをまとめています。

図 2-1 不良の GSS 装置を交換するためのフローチャート

1269

20

GSSM

GSSM

GSSH

GSS

GSSM

?

GSS

?

GSS

?

GSS

GSSM

GSS

GSS

GSS GSSM

GSSM

GSS

GSSM

GSS

GSSM

GSSM

GSSM

GSS

GSS

?

GSS

GSS

GSSM

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

2-34Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

ここで説明する内容は、次のとおりです。

• ネットワーク内のプライマリ GSSM の交換

• ネットワーク内のスタンバイ GSSM の交換

• ネットワーク内の GSS の交換

ネットワーク内のプライマリ GSSM の交換

GSS ネットワーク内の不良のプライマリ GSSM を交換して、GUI 管理を回復す

るには、ネットワーク内にスタンバイ GSSM があるかどうかを判別します。

• プライマリ GSSM に変換できるスタンバイ GSSM がある場合は、「スタンバ

イ GSSM からプライマリ GSSM への変換」を参照してください。

• スタンバイ GSSM がなくても、プライマリ GSSM に変換できる予備の GSSMがある場合は、「予備の GSS とのプライマリ GSSM の交換」を参照してくだ

さい。

スタンバイ GSSM からプライマリ GSSM への変換

(注) 指定したプライマリ GSSM がオフラインであるか、スタンバイ GSSM として設

定されていることを確認してから、仮の新規のプライマリ GSSM としてスタン

バイ GSSM をイネーブルにしてください。2 台のプライマリ GSSM 装置を同時

にアクティブにすると、GSS ネットワークの設定変更が不意に削除されることが

あります。

スタンバイ GSSM をプライマリ GSSM に変換するには、次の手順を実行します。

1. プライマリ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルに

し、プライマリ GSSM を完全にバックアップして、現在のネットワークとコ

ンフィギュレーションの設定値を維持します(第 7 章「GSSM データベース

のバックアップ、復元、およびダウングレード」の「プライマリ GSSM のフ

ル バックアップの実行」を参照)。

2. スタンバイ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルに

します。

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2-35Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

gssm2.example.com> enablegssm2.example.com#

3. 現在のスタンバイ GSSM が GSS ネットワークの仮のプライマリ GSSM とし

て機能するように設定します。gssm standby-to-primary コマンドを使用し

て、GSS ネットワークのプライマリ GSSM としてスタンバイ GSSM を再設

定します。

gssm2.example.com# gssm standby-to-primary

(注) gssm primary-to-standby コマンドを入力したら、GSS 装置の同期化が正常に行われるように、必ず 低 1 分が経過してから gssm standby-to-primary コマンドを入力するようにしてください。

設定の変更内容は、すぐには有効になりません。ネットワーク内の他の GSS装置が新規のプライマリ GSSM について学習するまで 10 分かかる可能性が

あります。

4. 次のコマンドを入力して、仮のプライマリ GSSM のデータベース レコード

を検証します。

gssm2.example.com# gssm database validate

5. 特権 EXEC モードを終了します。スタンバイ GSSM が仮のプライマリ GSSMで新しい役割の機能を開始し、完全に動作可能な状態になりました。ユーザ

は、GUI にアクセスできます。

6. 初のプライマリ GSSM を交換できる予備の GSSM がある場合は、次のコ

マンドを入力して、現在の仮のプライマリ GSSM をスタンバイ モードにし

ます。

gssm2.example.com# gssm primary-to-standby

このコマンドを使用すると、現在の仮のプライマリ GSSM は、GSS ネット

ワークでスタンバイ GSSM としての役割を再開できます。

7. スタンバイ GSSM の CLI を終了します。

8. 初のプライマリ GSSM を交換した GSS の CLI にログインし、特権 EXECモードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enablegssm1.example.com#

Page 36: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

2-36Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

9. 『Cisco Global Site Selector Getting Started Guide』の第 3 章の「Setting Up YourGSS」の手順に従って、基本的なネットワーク接続の設定値を設定します。

初のプライマリ GSSM と同じホスト名と IP アドレスを指定します。

10. 次のコマンドを入力して、設定の変更内容をメモリに保存します。

gssm1.example.com# copy running-config startup-config

11. 次のコマンドを入力して、交換用のプライマリ GSSM として GSS 装置を

GSS ネットワークに設定します。

gssm1.example.com# gss enable gssm-primary

(注) gssm primary-to-standby コマンドを入力したら、GSS 装置の同期化が正常に行われるように、必ず 低 1 分が経過してから gssm standby-to-primary コマンドを入力するようにしてください。

設定の変更内容は、すぐには有効になりません。ネットワーク内の他の GSS装置が新規のプライマリ GSSM について学習するまで 10 分かかる可能性が

あります。

12. 次のように、新規のプライマリ GSSM に復元できる仮のプライマリ GSSMデータベースを完全にバックアップしているかどうかを判別します。

• バックアップしている場合、仮のプライマリ GSSM データベースを復元しま

す。第 7 章「GSSM データベースのバックアップ、復元、およびダウング

レード」の「プライマリ GSSM バックアップの復元」を参照してください。

GSS ネットワークで、交換したプライマリ GSSM を使用できるようになり

ました。

• バックアップしていない場合、次のように 初のプライマリ GSSM データ

ベースをバックアップしたかどうかを判別します。

- バックアップしている場合、 初のプライマリ GSSM データベースを復

元します。第 7 章「GSSM データベースのバックアップ、復元、および

ダウングレード」の「プライマリ GSSM バックアップの復元」を参照し

てください。『Cisco Global Server Load-Balancing Configuration Guide』(GUI ベースまたは CLI ベースのバージョン)に記載されているように、

既存のグローバル サーバ ロードバランシング設定項目(DNS 規則と

キープアライブ)を検証し、設定内容を変更します。GSS ネットワーク

で、交換したプライマリ GSSM を使用できるようになりました。

- バックアップしていない場合、ステップ 13 に進みます。

Page 37: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

2-37Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

13. 仮または 初のプライマリ GSSM データベースのいずれのバックアップも

取っていない場合は、次の内容を実行します。

a. 『Cisco Global Site Selector Global Server Load-Balancing ConfigurationGuide』(GUI ベースまたは CLI ベースのバージョン)に記載されているように、新規のプライマリ GSSM のグローバル サーバ ロードバランシング設定項目を再設定します。

b. DNS クエリーを新規のプライマリ GSSM に送信し、クエリーに正常に応答することを確認します。新規のプライマリ GSSM が正常に応答する場合は、ステップ 13c に進みます。正常に応答しない場合は、ネットワーク接続の設定値を検証し、DNS クエリーを装置に再送信します。

c. ネットワーク内のスタンバイ GSSM と各 GSS 装置の CLI で、gss disableコマンドを入力して、既存の設定を削除します。このコマンドでは、スタンバイ GSSM から GSSM データベースが削除され、GSS 装置が初期状態に戻されます。削除プロセスには、設定されたすべての DNS 規則とキープアライブを削除する工程が含まれます。

gssm2.example.com# gss disable

d. スタンバイ GSSM の CLI で、gss enable gssm-standby コマンドを入力して、スタンバイ GSSM として GSS 装置を GSS ネットワークに設定し、プライマリ GSSM に転送します。gss enable gssm-standby コマンドの詳細については、「ネットワーク内のスタンバイ GSSM の交換」を参照してください。

gssm2.example.com# gss enable gssm-standby gssm1.example.com

e. 各 GSS の CLI で、gss enable コマンドを入力して、GSS として GSS 装置をイネーブルにし、プライマリ GSSM に転送します。プライマリGSSM のドメイン名またはネットワーク アドレスを指定します。gssenable コマンドの詳細については、「ネットワーク内の GSS の交換」を参照してください。

(注) このステップを GSS 装置ごとに実行して、GSS ネットワークでの中断を 小限に抑える必要がある場合があります。

gss3.example.com# gss enable gss gssm1.example.com

f. 新規のプライマリ GSSM に、スタンバイ GSSM と各 GSS 装置を登録します。第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「プライマリ GSSM からの GSS 装置のアクティブ化」を参照してください。

Page 38: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

2-38Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS ネットワークで、交換したプライマリ GSSM を使用できるようになりまし

た。

予備の GSS とのプライマリ GSSM の交換

不良のプライマリ GSSM を予備の GSS に交換するには、次の手順を実行します。

1. 次のように、交換用のプライマリ GSSM が届くのを待つことができるか、ま

たはネットワークですぐにプライマリ GSSM の設定変更が必要かどうかを

判別して、ネットワーク設定を維持します。

• 待つことができる場合、交換用の GSS が届くまで待ち、その GSS をプライ

マリ GSSM として設定します。ステップ 6 に進みます。

• 待つことができない場合、予備の GSS 装置をプライマリ GSSM として設定

します。ステップ 2 に進みます。

2. プライマリ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルに

し、プライマリ GSSM を完全にバックアップして、現在のネットワークとコ

ンフィギュレーションの設定値を維持します(第 7 章「GSSM データベース

のバックアップ、復元、およびダウングレード」の「プライマリ GSSM のフ

ル バックアップの実行」を参照)。

3. GSS の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gss3.example.com> enablegss3.example.com#

4. 次のコマンドを入力して、GSS で実行されている GSS ソフトウェアを停止

します。

gss3.example.com# gss stop

5. 次のコマンドを入力して、既存の設定を削除し、GSS 装置を初期状態に戻し

ます。設定されたすべての DNS 規則とキープアライブが削除されます。

gss3.example.com# gss disable

6. 新規の GSS 装置の場合、『Cisco Global Site Selector Getting Started Guide』の

第 3 章の「Setting Up Your GSS」の手順に従って、基本的なネットワーク接

続の設定値を設定します。 初のプライマリ GSSM と同じホスト名と IP アドレスを指定していることを確認します。

Page 39: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

2-39Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

7. 次のコマンドを入力して、設定の変更内容をメモリに保存します。

gssm1.example.com# copy running-config startup-config

8. 次のコマンドを入力して、GSS 装置をプライマリ GSSM として GSS ネット

ワークに設定します。

gssm1.example.com# gss enable gssm-primary

9. 次のように、交換用の GSS にロードできる 初のプライマリ GSSM データ

ベースを完全にバックアップしているかどうかを判別します。

• バックアップしている場合、第 7 章「GSSM データベースのバックアップ、

復元、およびダウングレード」の「プライマリ GSSM バックアップの復元」

に記載されているように、プライマリ GSSM データベースを復元します。

• バックアップしていない場合、ステップ 10 に進みます。

10. 初のプライマリ GSSM データベースのバックアップを取っていない場合

は、次の内容を実行します。

a. 『Cisco Global Site Selector Global Server Load-Balancing ConfigurationGuide』(GUI ベースまたは CLI ベースのバージョン)に記載されているように、新規のプライマリ GSSM のグローバル サーバ ロードバランシング設定項目を再設定します。

b. DNS クエリーを新規のプライマリ GSSM に送信し、クエリーに正常に応答することを確認します。新規のプライマリ GSSM が正常に応答する場合は、ステップ 10c に進みます。正常に応答しない場合は、ネットワーク接続の設定値を検証し、DNS クエリーを装置に再送信します。

c. ネットワーク内のスタンバイ GSSM と各 GSS 装置の CLI で、gss disableコマンドを入力して、既存の設定を削除します。このコマンドでは、スタンバイ GSSM から GSSM データベースが削除され、GSS 装置が初期状態に戻されます。削除プロセスには、設定されたすべての DNS 規則とキープアライブを削除する工程が含まれます。

gssm2.example.com# gss disable

d. スタンバイ GSSM の CLI で、gss enable gssm-standby コマンドを入力して、GSS ネットワークのスタンバイ GSSM を再度イネーブルにし、プライマリ GSSM に転送します。gss enable gssm-standby コマンドの詳細については、「ネットワーク内のスタンバイ GSSM の交換」を参照してください。

gss1.example.com# gss enable gssm-standby gssm1.example.com

Page 40: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

2-40Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

e. 各 GSS の CLI で、gss enable コマンドを入力して、GSS として GSS 装置をイネーブルにし、プライマリ GSSM に転送します。プライマリGSSM のドメイン名またはネットワーク アドレスを指定します。gssenable コマンドの詳細については、「ネットワーク内の GSS の交換」を参照してください。

(注) このステップを GSS 装置ごとに実行して、GSS ネットワークでの中断を 小限に抑える必要がある場合があります。

gss3.example.com# gss enable gss gssm1.example.com

f. 新規のプライマリ GSSM に、スタンバイ GSSM と各 GSS 装置を登録します。第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「プライマリ GSSM からの GSS 装置のアクティブ化」を参照してください。

GSS ネットワークで、交換したプライマリ GSSM を使用できるようになりまし

た。

ネットワーク内のスタンバイ GSSM の交換

GSS ネットワーク内の不良のスタンバイ GSSM を交換するには、次の手順を実

行します。

1. 次のように、交換用のスタンバイ GSSM が届くのを待つことができるか、

GSS ネットワークですぐに設定を変更する必要があるかを判別します。

• 待つことができる場合、交換用の GSS が届くまで待ち、その GSS をスタンバイ GSSM として設定します。ステップ 5 に進みます。

• 待つことができない場合、予備の GSS 装置をスタンバイ GSSM として設定します。ステップ 2 に進みます。

2. GSS の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gss3.example.com> enable gss3.example.com#

3. 次のコマンドを入力して、GSS で実行されている GSS ソフトウェアを停止

します。

gss3.example.com# gss stop

Page 41: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

2-41Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

4. 次のコマンドを入力して、GSS をディセーブルにし、既存の設定を削除し

て、GSS 装置を初期状態に戻します。

gss3.example.com# gss disable

このコマンドは、設定されたすべての DNS 規則とキープアライブを削除し

ます。

5. 新規の GSS 装置の場合、『Cisco Global Site Selector Getting Started Guide』の

第 3 章の「Setting Up Your GSS」の手順に従って、基本的なネットワーク接

続を設定します。

6. 次のコマンドを入力して、設定の変更内容をメモリに保存します。

gss3.example.com# copy running-config startup-config

7. 既存の GSS 装置の場合、プライマリ GSSM GUI を使用して、GSS ネットワー

クから削除します。第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「GSS 装置の

削除」を参照してください。

8. 障害が発生したスタンバイ GSSM と同じホスト名と IP アドレスを使用する

場合、次のようにその装置のスタートアップ コンフィギュレーション ファ

イルのバックアップを取っているかどうかを判別します。

• バックアップを取っている場合、GSS 装置のスタートアップ コンフィギュレーション設定値のバックアップ コピーをリロードします(「startup-configファイルと running-config ファイルの保存」を参照)。

• バックアップを取っていない場合、『Cisco Global Site Selector Getting StartedGuide』の第 3 章の「Setting Up Your GSS」の手順に従って、プラットフォームの設定を再入力します。

9. 次のコマンドを入力して、設定の変更内容をメモリに保存します。

gss3.example.com# copy running-config startup-config

10. gss enable gssm-standby コマンドを入力して、スタンバイ GSSM として GSS装置を GSS ネットワークに設定し、プライマリ GSSM に転送します。

このコマンドの構文は、次のとおりです。

gss enable gssm-standby primary_GSSM_hostname | primary_GSSM_IP_address

引数は、次のとおりです。

- primary_GSSM_hostname ― プライマリ GSSM として現在稼働している

装置の DNS ホスト名

Page 42: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

2-42Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

- primary_GSSM_IP_address ― プライマリ GSSM として現在稼働している

装置の IP アドレス

たとえば、スタンバイ GSSM として gss3.example.com をイネーブルにし、プ

ライマリ GSSM の gssm1.example.com に転送するには、次の内容を入力しま

す。

gss3.example.com# gss enable gssm-standby gssm1.example.com

11. プライマリ GSSM GUI からスタンバイ GSSM をアクティブにし、GSS ネッ

トワークに追加します。第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「プライ

マリ GSSM からの GSS 装置のアクティブ化」を参照してください。

GSS ネットワークで、交換したスタンバイ GSSM を使用できるようになりまし

た。

ネットワーク内の GSS の交換

GSS ネットワーク内の不良の GSS を交換するには、次の手順を実行します。

1. 『Cisco Global Site Selector Getting Started Guide』の第 3 章の「Setting Up YourGSS」の手順に従って、交換用の GSS 装置の基本的なネットワーク接続を設

定します。

2. 障害が発生した GSS と同じホスト名と IP アドレスを使用する場合、次のよ

うにその装置のスタートアップ コンフィギュレーション ファイルのバック

アップを取っているかどうかを判別します。

• バックアップを取っている場合、GSS 装置のスタートアップ コンフィギュ

レーション設定値のバックアップ コピーをリロードします(「startup-configファイルと running-config ファイルの保存」を参照)。

• バックアップを取っていない場合、『Cisco Global Site Selector Getting StartedGuide』の第 3 章の「Setting Up Your GSS」の手順に従って、プラットフォー

ムの設定を再入力します。

3. 既存の GSS 装置の場合、プライマリ GSSM GUI を使用して、GSS ネットワー

クから削除します。第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「GSS 装置の

削除」を参照してください。

4. gss enable コマンドを入力して、GSS として GSS 装置をイネーブルにし、GSSネットワーク内のプライマリ GSSM に転送します。

このコマンドの構文は、次のとおりです。

Page 43: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

2-43Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワーク内の GSS 装置の交換

gss enable gss primary_GSSM_hostname | primary_GSSM_IP_address

引数は、次のとおりです。

- primary_GSSM_hostname ― プライマリ GSSM として現在稼働している

装置の DNS ホスト名

- primary_GSSM_IP_address ― プライマリ GSSM として現在稼働している

装置の IP アドレス

たとえば、GSS として gss3.example.com をイネーブルにし、プライマリ GSSMの gssm1.example.com に転送するには、次の内容を入力します。

gss3.example.com# gss enable gss gssm1.example.com

5. 次のコマンドを入力して、設定の変更内容をメモリに保存します。

gss3.example.com# copy running-config startup-config

6. プライマリ GSSM GUI から GSSM をアクティブにし、GSS ネットワークに

追加します。第 1 章「GUI からの GSS 装置の管理」の「プライマリ GSSMからの GSS 装置のアクティブ化」を参照してください。

GSS ネットワークで、交換した GSS を使用できるようになりました。

Page 44: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更

2-44Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更GSS ソフトウェアは 1 つの GSS ネットワークで 2 台の GSSM 装置をサポートし

ています。1 台は、プライマリ GSSM として稼働し、もう 1 台は、スタンバイ装

置として稼働します。プライマリ GSSM が使用できない場合、スタンバイ GSSM

は、プライマリ GSSM の役割を引き継ぐことができます(たとえば、プライマ

リ GSSM を移動したり、メンテナンスまたは修理の目的でオフラインにしたり

する必要がある場合など)。

CLI を使用して、プライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割をいつでも手動で切

り替えることができます。

GSSM の役割を切り替える前に、次の注意事項に従ってください。

• GSS ネットワークで、プライマリとスタンバイの両方の GSSM を設定し、イ

ネーブルにする必要があります。プライマリとスタンバイの両方の GSSM を設定して、イネーブルにするまで、GSSM の役割を切り替えないでください

(『Cisco Global Site Selector Getting Started Guide』を参照)。

• 指定したプライマリ GSSM がオフラインであるか、スタンバイ GSSM とし

て設定されていることを確認してから、新規のプライマリ GSSM としてスタ

ンバイ GSSM をイネーブルにしてください。2 台のプライマリ GSSM 装置を

同時にアクティブにすると、GSS ネットワークの設定変更が不意に削除され

ることがあります。

このような状況でも、DNS 要求のルーティングは引き続き行われますが、一

方または両方のプライマリ GSSM 装置で行われた GUI 設定変更が失われた

り、上書きされたりする可能性があります。また、GSS 装置と通信できなく

なることがあります。このデュアル プライマリ GSSM の設定が行われると、

2 台のプライマリ GSSM 装置がスタンバイ モードに変わります。その後、

初に展開されたプライマリ GSSM をプライマリ GSSM として再設定する必

要があります。

• 指定したプライマリ GSSM とスタンバイ GSSM 間の役割の切り替えは、

初のプライマリ GSSM がオンラインに戻るまでの仮の GSS ネットワーク設

定になります。仮のプライマリ GSSM を使用して、GSS ネットワークの動

作を監視します。必要な場合は、設定変更を加えます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

• プライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割の切り替え

• 仮のプライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割の反転

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2-45Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更

プライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割の切り替え

GSSM の役割を切り替えるときに、プライマリ GSSM がオンラインで、動作状

態であることが前提です。プライマリ GSSM が動作可能な状態でない場合は、ス

テップ 6 に進みます。

プライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割を変更するには、次の手順を実行し

ます。

1. CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enablegssm1.example.com#

2. プライマリ GSSM を完全にバックアップして、現在のネットワークとコン

フィギュレーションの設定値を維持します(第 7 章「GSSM データベースの

バックアップ、復元、およびダウングレード」の「プライマリ GSSM のフル

バックアップの実行」を参照)。

3. 現在のプライマリ GSSM をスタンバイ GSSM として設定します。gssmprimary-to-standby コマンドを使用して、プライマリ GSSM をスタンバイ

モードにします。

gssm1.example.com# gssm primary-to-standby

4. (オプション)次のコマンドを入力して、プライマリ GSSM の電源を切断し

ます。

gssm1.example.com# shutdown

5. プライマリ GSSM の CLI を終了します。

6. スタンバイ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブルに

します。

gssm2.example.com> enable

7. 現在のスタンバイ GSSM が GSS ネットワークの仮のプライマリ GSSM とし

て機能するように設定します。gssm standby-to-primary コマンドを使用し

て、プライマリ GSSM としてスタンバイ GSSM を GSS ネットワークに再設

定します。

gssm2.example.com# gssm standby-to-primary

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更

2-46Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

(注) gssm primary-to-standby コマンドを入力したら、GSS 装置の同期化が正常に行われるように、必ず 低 1 分が経過してから gssm standby-to-primary コマンドを入力するようにしてください。

設定の変更内容は、すぐには有効になりません。ネットワーク内の他の GSS装置が新規のプライマリ GSSM について学習するまで 10 分かかる可能性が

あります。

8. 次のコマンドを入力して、仮のプライマリ GSSM のデータベース レコード

を検証します。

gssm2.example.com# gssm database validate

9. 特権 EXEC モードを終了します。スタンバイ GSSM が仮のプライマリ GSSMで新しい役割の機能を開始し、完全に動作可能な状態になりました。ユーザ

は、GUI にアクセスできます。

仮のプライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割の反転

ネットワークで 初のプライマリ GSSM を使用できる場合、2 台の GSSM 装置

の役割を 初の GSS ネットワーク構成に戻します。

(注) 初のプライマリ GSSM がシスコシステムズで交換された場合は、プライマリ

GSSM を新しい GSS 装置に交換する方法の詳細について、「予備の GSS とのプ

ライマリ GSSM の交換」を参照してください。

仮のプライマリとスタンバイ GSSM 装置の役割を反転するには、次の手順を実

行します。

1. 仮のプライマリ GSSM の CLI にログインし、特権 EXEC モードをイネーブ

ルにします。

gssm2.example.com> enablegssm2.example.com#

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2-47Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS ネットワークでの GSSM 役割の変更

2. GUI の設定が変更された場合、仮のプライマリ GSSM を完全にバックアッ

プして、現在のネットワークとコンフィギュレーションの設定値を維持しま

す(第 7 章「GSSM データベースのバックアップ、復元、およびダウング

レード」の「プライマリ GSSM のフル バックアップの実行」を参照)。

3. 現在の仮のプライマリ GSSM をスタンバイ モードにするには、次のコマン

ドを入力して、GSS ネットワーク内の役割をスタンバイ GSSM として再開

します。

gssm2.example.com# gssm primary-to-standby

gssm primary-to-standby コマンドを入力して、仮のプライマリ GSSM をス

タンバイ GSSM の役割に戻す前に、GUI の設定が変更されてから、 低 5 分が経過していることを必ず確認してください。

4. スタンバイ GSSM の CLI を終了します。

5. 初のネットワーク構成からプライマリ GSSM の CLI にログインします。

CLI のプロンプトが表示されます。

6. プライマリ GSSM の特権 EXEC モードをイネーブルにします。

gssm1.example.com> enable

7. 次のコマンドを入力して、GSS ネットワーク内の 初のプライマリ GSSM の役割にスタンバイ GSSM を戻します。

gssm1.example.com# gssm standby-to-primary

(注) gssm primary-to-standby コマンドを入力したら、GSS 装置の同期化が正常に行われるように、必ず 低 1 分が経過してから gssm standby-to-primary コマンドを入力するようにしてください。

設定の変更内容は、すぐには有効になりません。ネットワーク内の他の GSS装置が新規のプライマリ GSSM について学習するまで 10 分かかる可能性が

あります。

初の GSS ネットワーク構成でプライマリ GSSM が使用できるようになりまし

た。

Page 48: CLI からの GSS の管理 - Cisco...Selector Manager)にリモートからログインする場合は、GSS のホスト名また は IP アドレスを入力して、CLI にアクセスします。それ以外で、端末と

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS のシステム設定情報の表示

2-48Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

GSS のシステム設定情報の表示GSS CLI は、GSS の設定情報を表示する show コマンドの総合セットを提供しま

す。show コマンドは、すべての CLI モードで使用できます。

ここで説明する内容は、次のとおりです。

• ソフトウェア バージョン情報の表示

• ライセンス情報の表示

• メモリ情報の表示

• ブート設定の表示

• GSS プロセスの表示

• システム アップタイムの表示

• ディスク情報の表示

• UDI データの表示

• システム ステータスの表示

• GSS サービスの表示

ソフトウェア バージョン情報の表示

show version コマンドを使用して、GSS ソフトウェアに関するソフトウェア バー

ジョン情報を表示できます。show version コマンドの構文は、次のとおりです。

show version [verbose]

詳細な GSS ソフトウェア バージョン情報を表示する場合は、verbose オプション

キーワードを指定します。

一般的な GSS ソフトウェア バージョン情報を表示するには、次の内容を入力し

ます。

gssm1.example.com# show version

Global Site Selector (GSS)Model Number: GSS-4492-K9Copyright (c) 1999-2007 by Cisco Systems, Inc.

Version 2.0 (1.0.0)

Uptime: 4 Hours 0 Minutes and 19 seconds

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2-49Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS のシステム設定情報の表示

詳細な GSS ソフトウェア バージョン情報を表示するには、次の内容を入力しま

す。

gssm1.example.com# show version verbose

Global Site Selector (GSS)Model Number: GSS-4490-K9Copyright (c) 1999-2003 by Cisco Systems, Inc.

Version 1.3(1)

Uptime: 23 Hours 57 Minutes and 53 seconds

Full Version: 1.3(1.0.0)Compiled on Wed Feb 15 05:51:07 2006 by ralexand from gss-builder - changeset 26190

Processor 0: Pentium III (Coppermine) GenuineIntelBridge: Intel Corporation 82371AB PIIX4 ACPI (rev 02)Ethernet controller: Intel Corporation 82557 [Ethernet Pro 100] (rev 08)Ethernet controller: Intel Corporation 82557 [Ethernet Pro 100] (rev 08)IDE interface: Intel Corporation 82371AB PIIX4 IDE (rev 01)ISA bridge: Intel Corporation 82371AB PIIX4 ISA (rev 02)PCI bridge: Intel Corporation 440BX/ZX - 82443BX/ZX AGP bridge (rev 03)SCSI storage controller: Symbios Logic Inc. (formerly NCR) 53c895 (rev 02)USB Controller: Intel Corporation 82371AB PIIX4 USB (rev 01)VGA compatible controller: Chips and Technologies F69000 HiQVideo (rev 64)

0000-001f : dma1 | 0020-003f : pic10040-005f : timer | 0060-006f : keyboard0070-007f : rtc | 0080-008f : dma page reg00a0-00bf : pic2 | 00c0-00df : dma200f0-00ff : fpu | 02f8-02ff : serial(auto)03d4-03d5 : cga | 03f8-03ff : serial(auto)6c00-6c7f : ncr53c8xx | 7000-701f : Intel Speedo3 Ethernet7400-741f : Intel Speedo3 Ethernet | fc00-fc07 : ide0fc08-fc0f : ide1 | gssm1.example.com: scsi0 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00 Vendor: IBM Model: IC35L018UCD210-0 Rev: S5BS Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 03

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第 2 章 CLI からの GSS の管理

GSS のシステム設定情報の表示

2-50Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

OL-10410-01-J

ライセンス情報の表示

show license コマンドとオプションを使用して、インストールされている GSS ラ

イセンスに関する情報を表示できます。

現在アクティブなライセンスのモジュール リストを取得するには、次の内容を

入力します。

gssm1.example.com# show license activeEnabled modules areDDoS

インストールされているライセンス ファイルを参照するには、次の内容を入力

します。

gssm1.example.com# show license installedLicense modules areDDoSCNR

ライセンス ファイルの完全なリストを取得するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# show license file-name listddos_new.lic

特定のライセンス ファイルの詳細を取得するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# show license file-name ddos_new.licFEATURE ddos cisco 1 permanent uncounted HOSTID=ANY \NOTICE=”<LicFileID>ddos_new.lic</LicFileID><LicLineID>0</LicLineID> \<PAK>1XIOS2C84AB</PAK>” SIGN=CFF95D462F42

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2-51Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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プライマリ GSS から GSS ネットワークにインストールされているライセンスの

完全な状況を取得するには、次の内容を入力します。

gssm1.example.com# show license gss-allOwn (Primary GSS) info :Pak number is : 1XIOS2C81ABDDoS Installed, ActiveCNR Installed, Active

Other GSS info :

Address : 2.7.0.2Pak number are : 1XIOS2C87ABDDoS Installed, ActiveCNR Installed, Active

Address : 2.3.0.2Pak number is: 1XIOS2C83ABDDoS Installed, ActiveCNR Installed, Active

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2-52Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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メモリ情報の表示

show memory コマンドを使用して、GSS メモリのブロックと統計に関する情報

を表示できます。

gssm1.example.com# show memory

表 2-1 で、show memory 出力のフィールドについて説明します。

表 2-1 show memory コマンドのフィールド説明

フィールド 説明

Memory:

total GSS 上の RAM の使用可能な合計メガバイト

free GSS 上の RAM の使用可能なメガバイト

Mem:

total GSS 上の RAM の使用可能な合計メガバイト

used 現在使用されている RAM

free 現在使用可能な RAM

shared プロセス間で共有されているメモリ(常に、0[ゼロ] にな

ります)

buffers 内部カーネル バッファ領域として割り当てられているメ

モリ

cached ファイル システム データの内部キャッシュに割り当てら

れているメモリ。このメモリは、必要に応じて再要求され

ます。

Swap:

total GSS 上のスワップ領域の合計メガバイト

used 現在使用されているスワップ領域

free 現在使用可能なスワップ領域

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ブート設定の表示

show boot-config コマンドを使用して、現在のブート イメージとブート装置の情

報など、GSS ソフトウェアに関する情報を表示できます。

gssm1.example.com# show boot-config

表 2-2 で、show boot-config 出力のフィールドについて説明します。

表 2-2 show boot-config コマンドのフィールド説明

フィールド 説明

Boot Device GSS ソフトウェアの起動に使用される物理的な装置

Timeout Linux ブート マネージャである LILO(Linux Loader)

が入力の受信を待機する時間。この時間に達すると、

自動的に GSS 装置が起動されます。

Label LILO プロンプトに表示される GSS ソフトウェア

バージョン

GSS Software Version Label に関連する GSS ソフトウェアの現在のバー

ジョン

Root Partition Linux ルート パーティションで使用されている装置

(Linux ファイル システムのコア)

Linux Kernel GSS ソフトウェア イメージで使用されている Linux

カーネルのバージョン

Default Boot Image GSS 装置のデフォルトのブート イメージのソフト

ウェア バージョン リスト

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2-54Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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GSS プロセスの表示

show processes コマンドを使用して、GSS 装置の内部プロセスのリストを表示で

きます。

gssm1.example.com# show processes

表 2-3 で、show processes 出力のフィールドについて説明します。

システム アップタイムの表示

show uptime コマンドを使用して、GSS が稼働している時間を表示します。

gssm1.example.com# show uptimeUptime: 12 Days 18 Hours 5 Minutes and 12 seconds

ディスク情報の表示

show disk コマンドを使用して、GSS ハード ディスクに関する一般的な情報を表

示できます。一般的なハード ディスク情報には、ディスクで使用可能なユーザ

領域、データベースのサイズ、およびディスクで使用可能な空き領域が含まれま

す。

gssm1.example.com# show disk

表 2-4 で、show disk 出力のフィールドについて説明します。

表 2-3 show processes コマンドのフィールド説明

フィールド 説明

Name オペレーティング システム プロセス単位の GSS サブシス

テムの名前

PID プロセス ID

MEM プロセスが使用するメモリの割合

CPUTIME プロセスが開始されてから使用された CPU の時間

START プロセスが開始した日付または時間

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2-55Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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UDI データの表示

show inventory コマンドを使用して、GSS の Unique Device Identifier(UDI)デー

タを表示できます。

gssm1.example.com# show inventoryNAME: Chassis, DESCR: Global Site Selector 4492PID: GSS-4491-K9 , VID: V01, SN: QTFNZD606000011

UDI は、お客様が事業やネットワークでの操作でシスコ製品を独自に識別して、

追跡できるように、シスコ製品で一貫したハードウェア製品の同定基準を提供し

ます。UDI は、各部分に物理的に接続された 3 つの別個のデータ要素で構成され

ています。

• 注文可能な Product Identifier(PID)

• Version Identifier(VID)

• ハードウェアの Serial Number(SN; シリアル番号)

装置の名前と説明は、show inventory コマンドの出力にも含まれています。

表 2-4 show disk コマンドのフィールド説明

フィールド 説明

Size ディスクの合計サイズ(メガバイト単位)

Used ディスクで使用されている領域(メガバイト単位)

Free ディスクで使用可能な領域(メガバイト単位)

User Space GSS ユーザに割り当てられているディスク領域

Database データベース設定に割り当てられているディスク領域

Safe Storage システム データ ストレージに割り当てられているディス

ク領域

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2-56Cisco Global Site Selector アドミニストレーション ガイド

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システム ステータスの表示

show system-status コマンドを使用して、GSS 装置の現在の動作ステータスのレ

ポート(オンライン ステータス、現在のソフトウェア バージョン、および各種

コンポーネントの開始日または時間)を表示できます。

(注) GSS システム ステータスを表示する同等のコマンドは、gss status になります。

gssm1.example.com# show system-statusCisco GSS - 1.3(1) GSS Manager - primary [Wed Feb 15 16 16:37:37 UTC 2006]

Normal Operation [runmode = 5]

START SERVER Aug06 Boomerang Aug06 Config Agent (crdirector) Aug06 Config Server (crm) Aug06 DNS Server Aug06 Database Aug06 GUI Server (tomcat) Aug06 Keepalive Engine Aug06 Node Manager Aug06 Proximity Aug06 Sticky Aug06 Web Server (apache)

GSS サービスの表示

show services コマンドを使用して、FTP、NTP、SSH、TACACS+、Telnet、およ

び SNMP など、GSS サービスの現在の状態を表示できます。

gssm1.example.com(config)# show services START SERVICE Jul23 Ftp Jul23 Ntp 11:08 Snmp 14:47 Ssh Jul23 Syslog Jul23 Tacacs Stats Jul23 Telnet