CEFCAPENE PIVOXIL HYDROCHLORIDE2020 年7月改訂(第7版) 日本標準商品分類番号 876132...

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2021年1月改訂(第8版) 日本標準商品分類番号 876132 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会のIF記載要領2013に準拠して作成 経口用セフェム系抗生物質製剤 日本薬局方 セフカペン ピボキシル塩酸塩錠 日本薬局方 セフカペン ピボキシル塩酸塩細粒 CEFCAPENE PIVOXIL HYDROCHLORIDE IF202010月改訂の添付文書の記載に基づき改訂した。 最新の添付文書情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページhttps://www.pmda.go.jp/ てご確認ください。 75mg :フィルムコーティング錠 100mg:フィルムコーティング錠 小児用細粒10%:細粒 処方箋医薬品 ※注意-医師等の処方箋により使用すること 75mg :1錠中日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物75mg(力価)含有 100mg:1錠中日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物100mg(力価)含有 小児用細粒10%:1g中日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物100mg(力価)含有 和名:セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物 洋名:Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate 製造販売承認年月日 製造販売承認年月日:2009年1月8日(75mg/100mg) 2009年7月13(小児用細粒10) 薬価基準収載年月日:2009年5月15(75mg/100mg) 20091113(小児用細粒10) 日:2009年5月15(75mg/100mg) 20091113(小児用細粒10) 開発・製造販売(輸入)提携・販売会社名 製造販売元:沢井製薬株式会社 医薬情報担当者の連絡先 沢井製薬株式会社 医薬品情報センター TEL0120-381-999FAX06-6394-7355 医療関係者向け総合情報サイト:https://med.sawai.co.jp/

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2021年1月改訂(第8版) 日本標準商品分類番号 876132

医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会のIF記載要領2013に準拠して作成

経口用セフェム系抗生物質製剤

日本薬局方 セフカペン ピボキシル塩酸塩錠

日本薬局方 セフカペン ピボキシル塩酸塩細粒

CEFCAPENE PIVOXIL HYDROCHLORIDE

本IFは2020年10月改訂の添付文書の記載に基づき改訂した。

最新の添付文書情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構ホームページhttps://www.pmda.go.jp/ に

てご確認ください。

剤 形

錠75mg :フィルムコーティング錠

錠100mg:フィルムコーティング錠

小児用細粒10%:細粒

製 剤 の 規 制 区 分 処方箋医薬品※

※注意-医師等の処方箋により使用すること

規 格 ・ 含 量

錠75mg :1錠中日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物75mg(力価)含有

錠100mg:1錠中日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物100mg(力価)含有

小児用細粒10%:1g中日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物100mg(力価)含有

一 般 名 和名:セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物

洋名:Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate

製 造 販 売 承 認 年 月 日

薬 価 基 準 収 載

・ 発 売 年 月 日

製造販売承認年月日:2009年1月8日(錠75mg/錠100mg)

2009年7月13日(小児用細粒10%)

薬価基準収載年月日:2009年5月15日(錠75mg/錠100mg)

2009年11月13日(小児用細粒10%)

発 売 年 月 日:2009年5月15日(錠75mg/錠100mg)

2009年11月13日(小児用細粒10%)

開発・製造販売(輸入)・

提 携 ・ 販 売 会 社 名 製造販売元:沢井製薬株式会社

医薬情報担当者の連絡先

問 い 合 わ せ 窓 口

沢井製薬株式会社 医薬品情報センター

TEL:0120-381-999、FAX:06-6394-7355

医療関係者向け総合情報サイト:https://med.sawai.co.jp/

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IF利用の手引きの概要 ―日本病院薬剤師会―

1.医薬品インタビューフォーム作成の経緯

医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書(以下、添付文書と略す)があ

る。医療現場で医師・薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用

する際には、添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある。

医療現場では、当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑を

して情報を補完して対処してきている。この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リ

ストとしてインタビューフォームが誕生した。

昭和63年に日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第2小委員会が「医薬品インタビュ

ーフォーム」(以下、IFと略す)の位置付け並びにIF記載様式を策定した。その後、医療従事者

向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて、平成10年9月に日病薬学術第3小委員

会においてIF記載要領の改訂が行われた。

更に10年が経過し、医薬品情報の創り手である製薬企業、使い手である医療現場の薬剤師、

双方にとって薬事・医療環境は大きく変化したことを受けて、平成20年9月に日病薬医薬情報

委員会においてIF記載要領2008が策定された。

IF記載要領2008では、IFを紙媒体の冊子として提供する方式から、PDF等の電磁的データ

として提供すること(e-IF)が原則となった。この変更にあわせて、添付文書において「効能・

効果の追加」、「警告・禁忌・重要な基本的注意の改訂」などの改訂があった場合に、改訂の根

拠データを追加した最新版のe-IFが提供されることとなった。

最新版のe- IFは、(独)医薬品医療機器総合機構の医薬品情報提供ホームページ

(http://www.info.pmda.go.jp/)から一括して入手可能となっている。日本病院薬剤師会では、

e-IFを掲載する医薬品情報提供ホームページが公的サイトであることに配慮して、薬価基準収

載にあわせてe-IFの情報を検討する組織を設置して、個々のIFが添付文書を補完する適正使用

情報として適切か審査・検討することとした。

2008年より年4回のインタビューフォーム検討会を開催した中で指摘してきた事項を再評

価し、製薬企業にとっても、医師・薬剤師等にとっても、効率の良い情報源とすることを考え

た。そこで今般、IF記載要領の一部改訂を行いIF記載要領2013として公表する運びとなった。

2.IFとは

IFは「添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な、医薬

品の品質管理のための情報、処方設計のための情報、調剤のための情報、医薬品の適正使用の

ための情報、薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書とし

て、日病薬が記載要領を策定し、薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依

頼している学術資料」と位置付けられる。

ただし、薬事法・製薬企業機密等に関わるもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び

薬剤師自らが評価・判断・提供すべき事項等はIFの記載事項とはならない。言い換えると、製

薬企業から提供されたIFは、薬剤師自らが評価・判断・臨床適応するとともに、必要な補完を

するものという認識を持つことを前提としている。

[IFの様式]

①規格はA4版、横書きとし、原則として9ポイント以上の字体(図表は除く)で記載し、一色刷り

とする。ただし、添付文書で赤枠・赤字を用いた場合には、電子媒体ではこれに従うものとする。

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②IF記載要領に基づき作成し、各項目名はゴシック体で記載する。

③表紙の記載は統一し、表紙に続けて日病薬作成の「IF利用の手引きの概要」の全文を記載する

ものとし、2頁にまとめる。

[IFの作成]

①IFは原則として製剤の投与経路別(内用剤、注射剤、外用剤)に作成される。

②IFに記載する項目及び配列は日病薬が策定したIF記載要領に準拠する。

③添付文書の内容を補完するとのIFの主旨に沿って必要な情報が記載される。

④製薬企業の機密等に関するもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ

医療従事者自らが評価・判断・提供すべき事項については記載されない。

⑤「医薬品インタビューフォーム記載要領2013」(以下、「IF記載要領2013」と略す)により作成さ

れたIFは、電子媒体での提供を基本とし、必要に応じて薬剤師が電子媒体(PDF)から印刷

して使用する。企業での製本は必須ではない。

[IFの発行]

①「IF記載要領2013」は、平成25年10月以降に承認された新医薬品から適用となる。

②上記以外の医薬品については、「IF記載要領2013」による作成・提供は強制されるものではない。

③使用上の注意の改訂、再審査結果又は再評価結果(臨床再評価)が公表された時点並びに適応

症の拡大等がなされ、記載すべき内容が大きく変わった場合にはIFが改訂される。

3.IFの利用にあたって

「IF記載要領2013」においては、PDFファイルによる電子媒体での提供を基本としている。

情報を利用する薬剤師は、電子媒体から印刷して利用することが原則である。

電子媒体のIFについては、医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページ

に掲載場所が設定されている。

製薬企業は「医薬品インタビューフォーム作成の手引き」に従って作成・提供するが、IFの原

点を踏まえ、医療現場に不足している情報やIF作成時に記載し難い情報等については製薬企業

のMR等へのインタビューにより薬剤師等自らが内容を充実させ、IFの利用性を高める必要が

ある。また、随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては、IFが改訂されるまでの

間は、当該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等、あるいは医薬品医療機器

情報配信サービス等により薬剤師等自らが整備するとともに、IFの使用にあたっては、最新の

添付文書を医薬品医療機器情報提供ホームページで確認する。

なお、適正使用や安全性の確保の点から記載されている「臨床成績」や「主な外国での発売状

況」に関する項目等は承認事項に関わることがあり、その取扱いには十分留意すべきである。

4.利用に際しての留意点

IFを薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂き

たい。しかし、薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により、製薬企業が

医薬品情報として提供できる範囲には自ずと限界がある。IFは日病薬の記載要領を受けて、当

該医薬品の製薬企業が作成・提供するものであることから、記載・表現には制約を受けざるを

得ないことを認識しておかなければならない。

また製薬企業は、IFがあくまでも添付文書を補完する情報資材であり、インターネットでの

公開等も踏まえ、薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して

情報を活用する必要がある。

(2013年4月改訂)

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目次 Ⅰ.概要に関する項目 ........................... 1 1.開発の経緯 ............................... 1 2.製品の治療学的・製剤学的特性 .............. 1

Ⅱ.名称に関する項目............................ 2 1.販売名 ................................... 2 2.一般名 ................................... 2 3.構造式又は示性式 .......................... 2 4.分子式及び分子量 .......................... 2 5.化学名(命名法)............................ 3 6.慣用名、別名、略号、記号番号 .............. 3 7.CAS登録番号............................ 3

Ⅲ.有効成分に関する項目 ........................ 4 1.物理化学的性質............................ 4 2.有効成分の各種条件下における安定性 ........ 4 3.有効成分の確認試験法 ...................... 5 4.有効成分の定量法 .......................... 5

Ⅳ.製剤に関する項目............................ 6 1.剤形 ..................................... 6 2.製剤の組成 ............................... 7 3.懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意 .......... 7 4.製剤の各種条件下における安定性 ............ 7 5.調製法及び溶解後の安定性 ................. 11 6.他剤との配合変化(物理化学的変化) ......... 12 7.溶出性 .................................. 12 8.生物学的試験法........................... 15 9.製剤中の有効成分の確認試験法 ............. 16 10.製剤中の有効成分の定量法 ................. 16 11.力価 .................................... 16 12.混入する可能性のある夾雑物 ............... 16 13.注意が必要な容器・外観が特殊な容器に関す

る情報 .................................. 16 14.その他 .................................. 17

Ⅴ.治療に関する項目........................... 18 1.効能又は効果 ............................ 18 2.用法及び用量 ............................ 19 3.臨床成績 ................................ 19

Ⅵ.薬効薬理に関する項目 ....................... 21 1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 ..... 21 2.薬理作用 ................................ 21

Ⅶ.薬物動態に関する項目 ....................... 22 1.血中濃度の推移・測定法 ................... 22 2.薬物速度論的パラメータ ................... 25 3.吸収 .................................... 26 4.分布 .................................... 26 5.代謝 .................................... 27 6.排泄 .................................... 27 7.トランスポーターに関する情報 ............. 27 8.透析等による除去率 ....................... 27

Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 ......... 28 1.警告内容とその理由 ....................... 28 2.禁忌内容とその理由(原則禁忌を含む) ....... 28 3.効能又は効果に関連する使用上の注意とその

理由 ..................................... 28 4.用法及び用量に関連する使用上の注意とその

理由 ..................................... 28 5.慎重投与内容とその理由 ................... 28 6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法 ... 28 7.相互作用 ................................. 29 8.副作用 ................................... 29 9.高齢者への投与 ........................... 31 10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ............. 31 11.小児等への投与 ........................... 32 12.臨床検査結果に及ぼす影響 ................. 32 13.過量投与 ................................. 32 14.適用上の注意 ............................. 32 15.その他の注意 ............................. 32 16.その他 ................................... 32

Ⅸ.非臨床試験に関する項目 ..................... 33 1.薬理試験 ................................. 33 2.毒性試験 ................................. 33

Ⅹ.管理的事項に関する項目 ..................... 34 1.規制区分 ................................. 34 2.有効期間又は使用期限 ..................... 34 3.貯法・保存条件 ........................... 34 4.薬剤取扱い上の注意点 ..................... 34 5.承認条件等 ............................... 34 6.包装 ..................................... 35 7.容器の材質 ............................... 35 8.同一成分・同効薬 ......................... 35 9.国際誕生年月日 ........................... 35 10.製造販売承認年月日及び承認番号 ........... 35 11.薬価基準収載年月日 ....................... 35 12.効能又は効果追加、用法及び用量変更追加等

の年月日及びその内容 ..................... 36 13.再審査結果、再評価結果公表年月日及びその

内容 ..................................... 36 14.再審査期間 ............................... 36 15.投薬期間制限医薬品に関する情報 ........... 36 16.各種コード ............................... 36 17.保険給付上の注意 ......................... 36

ⅩⅠ.文献 ...................................... 37 1.引用文献 ................................. 37 2.その他の参考文献 ......................... 37

ⅩⅡ.参考資料 .................................. 38 1.主な外国での発売状況 ..................... 38 2.海外における臨床支援情報 ................. 38

ⅩⅢ.備考 ..................................... 38 その他の関連資料 ............................. 38

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Ⅰ.概要に関する項目

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Ⅰ.概要に関する項目

1.開発の経緯 ···········································································

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg/小児用細粒10%「サワイ」は、日局セフカペン ピ

ボキシル塩酸塩水和物を含有する経口用セフェム系抗生物質製剤である。

セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物は、好気性及び嫌気性のグラム陽性菌からグラム陰性菌

まで幅広い抗菌スペクトルを有する。1)

本剤は、後発医薬品として下記通知に基づき、製造方法並びに規格及び試験方法を設定、安定

性試験、生物学的同等性試験を実施し、承認を得て上市に至った。

セフカペンピボキシル塩酸塩

錠75mg/錠100mg「サワイ」

セフカペンピボキシル塩酸塩

小児用細粒10%「サワイ」

承認申請に際し準拠

した通知名 平成17年3月31日 薬食発第0331015号

承 認 2009年1月 2009年7月

上 市 2009年5月 2009年11月

2.製品の治療学的・製剤学的特性 ·························································

1)識別性を考慮し、錠剤本体に成分名及び規格を印字している[錠100mg]。

2)有効成分の光に対する安定性を考慮し、また、苦味をマスキングしたフィルムコーティン

グ錠である[錠75mg/錠100mg]。

3)PTPシートもしくは分包包装上に「抗生物質」の文字を記載している。

4)有効成分の苦みをマスキングした細粒で味は甘い[小児用細粒10%]。

5)腸管壁のエステラーゼによって活性体のセフカペンとなり抗菌力を発揮する。

6)作用機序は細菌の細胞壁合成阻害であり、殺菌的に作用する。

7)好気性及び嫌気性のグラム陽性菌からグラム陰性菌まで幅広い抗菌スペクトルを有す

る。1)

8)ペニシリン耐性肺炎球菌及びアンピシリン耐性インフルエンザ菌に対しても抗菌力があ

る。1)

9)各種細菌の産生するβ-ラクタマーゼに安定である。1)

10)重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、急性腎障害、無顆粒球症、血小板減

少、溶血性貧血、偽膜性大腸炎、出血性大腸炎、中毒性表皮壊死融解症(Toxic

Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥

脱性皮膚炎)、間質性肺炎、好酸球性肺炎、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、横紋筋融解症、

小児用細粒10%において低カルニチン血症に伴う低血糖が報告されている(頻度不明)。

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Ⅱ.名称に関する項目

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Ⅱ.名称に関する項目

1.販売名 ···············································································

1)和名

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

2)洋名

CEFCAPENE PIVOXIL HYDROCHLORIDE

3)名称の由来

通知「平成17年9月22日 薬食審査発第0922001号」に基づき命名した。

2.一般名 ···············································································

1)和名(命名法)

セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物( JAN)

2)洋名(命名法)

Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate( JAN)

Cefcapene( INN)

3)ステム

cef-:cefalosporanic acid系の抗生物質

3.構造式又は示性式 ·····································································

4.分子式及び分子量 ·····································································

分子式:C23H29N5O8S2・HCl・H2O

分子量:622.11

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Ⅱ.名称に関する項目

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5.化学名(命名法) ·······································································

2,2-Dimethylpropanoyloxymethyl(6R,7R )-7-[(2Z )-2-(2-aminothiazol-4-yl)pent-

2-enoylamino]-3-carbamoyloxymethyl-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-

2-carboxylate monohydrochloride monohydrate(IUPAC)

6.慣用名、別名、略号、記号番号 ···························································

別名:塩酸セフカペン ピボキシル、セフカペンピボキシル塩酸塩水和物

略号:CFPN-PI

7.CAS登録番号 ·········································································

147816-24-8

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Ⅲ.有効成分に関する項目

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Ⅲ.有効成分に関する項目

1.物理化学的性質 ·······································································

1)外観・性状

白色~微黄白色の結晶性の粉末又は塊で、わずかに特異なにおいがある。

2)溶解性

N,N-ジメチルホルムアミド又はメタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやす

く、水に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。

1)

溶媒 本品1gを溶解するための溶媒量

N,N-ジメチルホルムアミド 約2mL

メタノール 約2mL

エタノール(99.5) 約10mL

水 約500mL

酢酸エチル 極めて溶けにくい

クロロホルム 極めて溶けにくい

3)吸湿性

吸湿性はほとんど認められない

水分:2.8~3.7%(0.5g、容量滴定法、逆滴定)

4)融点(分解点)、沸点、凝固点

該当資料なし

5)酸塩基解離定数

pKa:3.72)

6)分配係数

104(1-オクタノール/水系、pH7)2)

7)その他の主な示性値

旋光度〔α〕20

D:+51~+54°(脱水物に換算したもの0.1g、メタノール、10mL、100mm)

2.有効成分の各種条件下における安定性 ····················································

保存条件:遮光して、5℃以下で保存する。

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Ⅲ.有効成分に関する項目

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3.有効成分の確認試験法 ·································································

日局「セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物」の確認試験に準ずる。

1)紫外可視吸光度測定法

2)赤外吸収スペクトル測定法

3)核磁気共鳴スペクトル測定法

4)硝酸銀試液による沈殿反応

4.有効成分の定量法 ·····································································

日局「セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物」の定量法に準ずる。(液体クロマトグラフィー)

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Ⅳ.製剤に関する項目

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Ⅳ.製剤に関する項目

1.剤形 ·················································································

1)剤形の区別、外観及び性状

品 名 剤 形 表

(直径mm)

(重量mg)

側面

(厚さmm) 性 状

セフカペンピボキシル

塩酸塩錠75mg「サワイ」

フィルム

コーティング錠

白色

7.6 約156 3.6

セフカペンピボキシル

塩酸塩錠100mg「サワイ」

フィルム

コーティング錠

うすい赤色

8.6 約206 3.8

セフカペンピボキシル

塩酸塩小児用細粒10%

「サワイ」

細粒

赤白色

芳香があり、

味は甘い

2)製剤の物性

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

製剤均一性:日局セフカペン ピボキシル塩酸塩錠 製剤均一性の項により含量均一性試験を

行うとき、規格に適合する。

溶出性:日局一般試験法 溶出試験法(パドル法)の項により試験を行うとき、規格に適合す

る。

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

製剤均一性(分包品):日局一般試験法 製剤均一性の項により質量偏差試験を行うとき、規

格に適合する。

溶出性:日局一般試験法 溶出試験法(パドル法)の項により試験を行うとき、規格に適合す

る。

安息角:29°(実測値)

3)識別コード

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

SW CPN

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

セフカペン SW 100

4)pH、浸透圧比、粘度、比重、無菌の旨及び安定なpH域等

該当資料なし

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Ⅳ.製剤に関する項目

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2.製剤の組成 ···········································································

1)有効成分(活性成分)の含量

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

1錠中に日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物75mg(力価)を含有する。

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

1錠中に日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物100mg(力価)を含有する。

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

1g中に日局セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物100mg(力価)を含有する。

2)添加物

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

添加物として、カルナウバロウ、カルメロースCa、酸化チタン、ステアリン酸Mg、タルク、

トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、マクロゴール6000

を含有する。

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

添加物として、カルナウバロウ、カルメロースCa、酸化チタン、三二酸化鉄、ステアリン酸

Mg、タルク、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、

マクロゴール6000を含有する。

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

添加物として、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、エチルセルロース、キシリト

ール、軽質無水ケイ酸、三二酸化鉄、バニリン、ヒドロキシプロピルセルロース、没食子酸

プロピル、D-マンニトール、香料を含有する。

3)その他

Ca量

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

1錠中、カルメロースCaとしてCaを約1.0mg含有する。[理論値]

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

1錠中、カルメロースCaとしてCaを約1.4mg含有する。[理論値]

3.懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意 ······················································

該当しない

4.製剤の各種条件下における安定性 ························································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

1)PTP包装品の安定性(加速試験)3)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」をPTP包装(ポリ塩化ビニリデンフィルム、ア

ルミ箔)した後、ピロー包装(アルミ袋、乾燥剤入り)したものについて、安定性試験を行っ

た。

その結果、規格に適合した。

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 8 -

保 存 条 件 イニシャル 40℃75%RH・遮光

6ヵ月

性 状 白色のフィルムコーティング錠であった 同左

確 認 試 験 規格に適合 同左

純 度 試 験 規格に適合 同左

水 分 3.1% 2.4%

含 量 均 一 性 試 験 規格に適合 同左

溶 出 試 験 規格に適合 同左

力 価 試 験 ※ 100.7 96.3

※:表示力価に対する含有率(%)

2)無包装下の安定性試験4)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」の無包装の製剤について、各種条件下で保存

し、安定性試験を行った。

その結果、湿度の条件下で性状変化及び不純物増加、光の条件下で性状変化、全ての条件

下で力価低下が観察された。

保存条件 イニシャル 温度(40℃) 湿度(25℃75%RH)

1ヵ月 3ヵ月 1ヵ月 3ヵ月

性 状 白色のフィルム

コーティング錠 変化なし 変化なし

白色に少し赤

みを帯びた

白色に少し赤

みを帯びた

硬 度 ( k g ) 14.2 14.5 14.0 13.6 13.8

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 不純物増加 不純物増加

力価試験 ※ 100.0 92.2 90.8 90.4 88.8

保存条件 イニシャル

(総照射量

60万lx・hr)

なりゆき(室温散光下)

1ヵ月 3ヵ月

性 状 白色のフィルム

コーティング錠

白色に少し赤

みを帯びた 変化なし 変化なし

硬 度 ( k g ) 14.2 13.8 13.7 14.2

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

力価試験 ※ 100.0 93.7 91.9 90.6

日本病院薬剤師会編「錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報」の基準に準じて試験を

行っている。 ※:イニシャルを100としたときの含有率(%)

3)PTP包装品(ピロー包装なし)の安定性試験5)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」のPTP包装品(ピロー包装なし)について、下

記条件下で保存し、安定性試験を行った。

その結果、全ての条件下で力価低下が観察された。

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 9 -

保存条件 イニシャル

湿度

(25℃75%RH) なりゆき(室温散光下)

1ヵ月 3ヵ月 1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月

性 状 白色のフィルム

コーティング錠 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし

硬度 ( k g ) 14.2 - 14.5 - 14.6 -

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

力価試験※ 100.0 95.9 94.1 96.1 95.1 93.7

日本病院薬剤師会編「錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報」の基準に準じて試験を

行っている。 ※:イニシャルを100としたときの含有率(%)

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

1)PTP包装品の安定性(加速試験)6)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」をPTP包装(ポリ塩化ビニリデンフィルム、

アルミ箔)した後、ピロー包装(アルミ袋、乾燥剤入り)したものについて、安定性試験を行

った。

その結果、規格に適合した。

保 存 条 件 イニシャル 40℃75%RH・遮光

6ヵ月

性 状 うすい赤色のフィルムコーティング錠であった 同左

確 認 試 験 規格に適合 同左

純 度 試 験 規格に適合 同左

水 分 3.1% 2.5%

含 量 均 一 性 試 験 規格に適合 同左

溶 出 試 験 規格に適合 同左

力 価 試 験 ※ 101.0 95.6

※:表示力価に対する含有率(%)

2)無包装下の安定性試験7)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」の無包装の製剤について、各種条件下で保存

し、安定性試験を行った。

その結果、湿度の条件下で不純物増加、全ての条件下で力価低下が観察された。

保存条件 イニシャル 温度(40℃) 湿度(25℃75%RH)

1ヵ月 3ヵ月 1ヵ月 3ヵ月

性 状

うすい赤色のフ

ィルムコーティ

ング錠

変化なし 変化なし 変化なし 変化なし

硬 度 ( k g ) 19.7 ― 18.8 ― 18.0

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 不純物増加 不純物増加

力価試験 ※ 100.0 94.2 92.1 91.8 90.4

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 10 -

保存条件 イニシャル

(総照射量

60万lx・hr)

なりゆき(室温散光下)

1ヵ月 3ヵ月

性 状

うすい赤色のフ

ィルムコーティ

ング錠

変化なし 変化なし 変化なし

硬 度 ( k g ) 19.7 17.3 ― 18.5

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

力価試験 ※ 100.0 93.2 94.2 92.4

日本病院薬剤師会編「錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報」の基準に準じて試験を

行っている。 ※:イニシャルを100としたときの含有率(%)

3)PTP包装品(ピロー包装なし)の安定性試験8)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」のPTP包装品(ピロー包装なし)について、下

記条件下で保存し、安定性試験を行った。

その結果、全ての条件下で力価低下が観察された。

保存条件 イニシャル

湿度

(25℃75%RH) なりゆき(室温散光下)

1ヵ月 3ヵ月 1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月

性 状

うすい赤色の

フィルムコー

ティング錠

変化なし 変化なし 変化なし 変化なし 変化なし

硬度 ( k g ) 19.7 - 18.6 - 19.5 -

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

力価試験※ 100.0 95.8 93.4 94.9 94.4 94.3

日本病院薬剤師会編「錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報」の基準に準じて試験を

行っている。 ※:イニシャルを100としたときの含有率(%)

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

1)分包包装品の安定性(加速試験)9)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」を分包包装(アルミ袋)したものにつ

いて、安定性試験を行った。

その結果、規格に適合した。

保 存 条 件 イニシャル 40℃75%RH・遮光

6ヵ月

性 状 赤白色の細粒剤で、芳香があり、味は甘かった 同左

確 認 試 験 規格に適合 同左

純 度 試 験 規格に適合 同左

水 分 0.6% 0.7%

質 量 偏 差 試 験 規格に適合 同左

溶 出 試 験 規格に適合 同左

粒 度 試 験 規格に適合 同左

力 価 試 験 ※ 98.7 95.1

※:表示力価に対する含有率(%)

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 11 -

2)バラ包装品の安定性(加速試験)9)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」をバラ包装(ポリエチレン瓶、乾燥剤

入り)したものについて、安定性試験を行った。

その結果、規格に適合した。

保 存 条 件 イニシャル 40℃75%RH・遮光

6ヵ月

性 状 赤白色の細粒剤で、芳香があり、味は甘かった 同左

確 認 試 験 規格に適合 同左

純 度 試 験 規格に適合 同左

水 分 0.6% 0.6%

溶 出 試 験 規格に適合 同左

粒 度 試 験 規格に適合 同左

力 価 試 験 ※ 98.7 96.0

※:表示力価に対する含有率(%)

3)無包装下の安定性試験10)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」の無包装の製剤について、各種条件

下で保存し、安定性試験を行った。

その結果、湿度及び光の条件下で性状変化及び力価低下、室温散光下の条件下で力価低下

が観察された。

保存条件 イニシャル 温度(40℃) 湿度(25℃75%RH)

1ヵ月 3ヵ月 1ヵ月 3ヵ月

性 状 赤白色の細粒剤 変化なし 変化なし わずかに凝集 わずかに凝集

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

力価試験 ※ 100.0 102.0 99.4 95.7 94.5

保存条件 イニシャル

(総照射量

60万lx・hr)

室温散光下(なりゆき)

1ヵ月 3ヵ月

性 状 赤白色の細粒剤 わずかに退色

(規格内) 変化なし 変化なし

純 度 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

溶 出 試 験 問題なし 問題なし 問題なし 問題なし

力価試験 ※ 100.0 95.0 96.7 96.1

日本病院薬剤師会編「錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報」の基準に準じて試験を

行っている。 ※:イニシャルを100としたときの含有率(%)

5.調製法及び溶解後の安定性 ·····························································

Ⅳ.-6.参照

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 12 -

6.他剤との配合変化(物理化学的変化) ······················································

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

ⅩⅢ.備考「配合変化試験成績」参照11)

服用にあたって、やむを得ず本剤を牛乳、ジュース、水等に懸濁する必要がある場合には速

やかに服用すること。(時間の経過とともに力価が低下する。)

<参考:有効成分の配合変化>

スルピリンとの配合により、配合後7日で力価残存率が78.4%になる。1)

7.溶出性 ···············································································

<溶出挙動における同等性及び類似性>

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」12,13)

通知等 「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」:平成18年11月24日 薬食

審査発第1124004号)

試験条件 パドル法 50rpm(pH1.2、4.0、6.8、水)、100rpm(pH4.0)

試験回数 12ベッセル

【結果及び考察】

<50rpm:pH1.2>

両製剤とも15分以内に平均85%以上溶出した。

<50rpm:pH4.0>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(60分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<50rpm:pH6.8>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(30分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<50rpm:水>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(60分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<100rpm:pH4.0>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(45分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

以上の結果より、両製剤の溶出挙動は類似していると判断した。

(溶出曲線)

<50rpm:pH1.2> <50rpm:pH4.0>

0

20

40

60

80

100

120

0 5 10 15 20 25 30

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg

「サワイ」標準製剤(錠剤、75mg)

(%)

0

20

40

60

80

100

120

0 15 30 45 60 75 90

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

75mg「サワイ」標準製剤(錠剤、75mg)

(%)

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 13 -

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」12,14)

通知等 「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」:平成18年11月24日 薬食

審査発第1124004号)

試験条件 パドル法 50rpm(pH1.2、4.0、6.8、水)、100rpm(pH4.0)

試験回数 12ベッセル

【結果及び考察】

<50rpm:pH1.2>

両製剤とも15分以内に平均85%以上溶出した。

<50rpm:pH4.0>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(45分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<50rpm:pH6.8>

標準製剤の平均溶出率が60%(15分)及び85%(30分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<50rpm:水>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(60分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<100rpm:pH4.0>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(30分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

以上の結果より、両製剤の溶出挙動は類似していると判断した。

( :判定基準の適合範囲)

<50rpm:水><50rpm:pH6.8>

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg

「サワイ」標準製剤(錠剤、75mg)

(%)

0

20

40

60

80

100

120

0 15 30 45 60 75 90

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

75mg「サワイ」標準製剤(錠剤、75mg)

(%)

<100rpm:pH4.0>

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg

「サワイ」

標準製剤(錠剤、75mg)

(%)

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 14 -

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」15,16)

通知等 「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」:平成18年11月24日 薬

食審査発第1124004号)

試験条件 パドル法 50rpm(pH1.2、5.0、6.8、水)、100rpm(pH5.0)

試験回数 12ベッセル

【結果及び考察】

<50rpm:pH1.2>

両製剤とも15分以内に平均85%以上溶出した。

<50rpm:pH5.0>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(45分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<50rpm:pH6.8>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(45分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

(溶出曲線)

<50rpm:pH1.2> <50rpm:pH4.0>

0

20

40

60

80

100

120

0 5 10 15 20 25 30

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg

「サワイ」標準製剤(錠剤、100mg)

(%)

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

100mg「サワイ」標準製剤(錠剤、100mg)

(%)

<50rpm:pH6.8> <50rpm:水>

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

100mg「サワイ」標準製剤(錠剤、100mg)

(%)

0

20

40

60

80

100

120

0 15 30 45 60 75 90

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

100mg「サワイ」標準製剤(錠剤、100mg)

(%)

<100rpm:pH4.0>

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

100mg「サワイ」

標準製剤(錠剤、100mg)

(%)

( :判定基準の適合範囲)

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 15 -

<50rpm:水>

標準製剤の平均溶出率が40%(10分)及び85%(30分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

<100rpm:pH5.0>

標準製剤の平均溶出率が40%(5分)及び85%(30分)付近の2時点において、試験製剤の平均溶

出率は標準製剤の平均溶出率±15%の範囲にあった。

以上の結果より、両製剤の溶出挙動は類似していると判断した。

8.生物学的試験法 ·······································································

本品の力価は、円筒平板法により、試験菌としてMicrococcus luteus ATCC 10240を用いて

測定する。

( :判定基準の適合範囲)

(溶出曲線)

<50rpm:pH5.0><50rpm:pH1.2>

0

20

40

60

80

100

120

0 5 10 15 20 25 30

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒

10%「サワイ」標準製剤(細粒、10%)

(%)

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細

粒10%「サワイ」標準製剤(細粒、10%)

(%)

<50rpm:水><50rpm:pH6.8>

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細

粒10%「サワイ」標準製剤(細粒、10%)

(%)

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細

粒10%「サワイ」標準製剤(細粒、10%)

(%)

<100rpm:pH5.0>

0

20

40

60

80

100

120

0 10 20 30 40 50 60

溶出率

時間(min)

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細

粒10%「サワイ」

標準製剤(細粒、10%)

(%)

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 16 -

9.製剤中の有効成分の確認試験法 ·························································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

日局「セフカペン ピボキシル塩酸塩錠」の確認試験に準ずる。(紫外可視吸光度測定法)

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

日局「セフカペン ピボキシル塩酸塩細粒」の確認試験に準ずる。(紫外可視吸光度測定法)

10.製剤中の有効成分の定量法 ····························································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

日局「セフカペン ピボキシル塩酸塩錠」の定量法に準ずる。(液体クロマトグラフィー)

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

日局「セフカペン ピボキシル塩酸塩細粒」の定量法に準ずる。(液体クロマトグラフィー)

11.力価 ················································································

セフカペン(C17H19N5O6S2:453.49)としての量を質量(力価)で示す。

12.混入する可能性のある夾雑物 ···························································

混在が予想される類縁物質にはセフカペン〔1〕やトランス体〔2〕などの副生成物、分解産物、

製造工程や保存中に生じる二量体〔3〕などがある。1)

〔1〕 〔2〕

〔3〕

13.注意が必要な容器・外観が特殊な容器に関する情報 ·······································

該当資料なし

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Ⅳ.製剤に関する項目

- 17 -

14.その他 ···············································································

該当資料なし

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Ⅴ.治療に関する項目

- 18 -

Ⅴ.治療に関する項目

1.効能又は効果 ·········································································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

<適応菌種>

セフカペンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハ

メラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、

セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ

菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビア

を除く)、アクネ菌

<適応症>

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及

び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃

周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、

尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢

炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

1.小児

<適応菌種>

セフカペンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・

カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラ

チア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、

ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを

除く)、アクネ菌

<適応症>

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭

炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、

中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱

2.成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)

<適応菌種>

セフカペンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブラン

ハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクタ

ー属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフ

ルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテ

ラ・ビビアを除く)、アクネ菌

<効能又は効果に関連する使用上の注意>

咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、中耳炎、副鼻

腔炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」17)を参照し、抗菌薬投与の必

要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

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Ⅴ.治療に関する項目

- 19 -

<適応症>

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷

及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、

扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂

腎炎、尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器

炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、

顎炎

2.用法及び用量 ·········································································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

通常、成人にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食後

経口投与する。

なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、難治性又は効果不十分と思われる症例には1

回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する。

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

1.小児

通常、小児にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回3mg(力価)/kgを1日3回

食後経口投与する。

なお、年齢、体重及び症状に応じて適宜増減する。

2.成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)

通常、成人にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食

後経口投与する。

なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、難治性又は効果不十分と思われる症例には

1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する。

3.臨床成績 ·············································································

1)臨床データパッケージ

該当しない

<用法及び用量に関連する使用上の注意>

本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病

の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

<用法及び用量に関連する使用上の注意>

1)本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾

病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

2)本剤は小児用製剤であるが、嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合には成人に使用

することができる。

<効能又は効果に関連する使用上の注意>

咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、副鼻腔炎への

使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」17)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判

断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

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Ⅴ.治療に関する項目

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2)臨床効果

該当資料なし

3)臨床薬理試験

該当資料なし

4)探索的試験

該当資料なし

5)検証的試験

(1)無作為化並行用量反応試験

該当資料なし

(2)比較試験

該当資料なし

(3)安全性試験

該当資料なし

(4)患者・病態別試験

該当資料なし

6)治療的使用

(1)使用成績調査・特定使用成績調査(特別調査)・製造販売後臨床試験(市販後臨床試験)

該当資料なし

(2)承認条件として実施予定の内容又は実施した試験の概要

該当しない

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Ⅵ.薬効薬理に関する項目

- 21 -

Ⅵ.薬効薬理に関する項目

1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 ··················································

セフポドキシム プロキセチル、セフジトレン ピボキシル、セフィキシム、セフジニル、

セフテラム ピボキシル等

2.薬理作用 ·············································································

セフカペン ピボキシル塩酸塩の薬理作用について以下のとおり報告されている。

1)作用部位・作用機序

抗菌力を示す活性体は、吸収時に腸管壁のエステラーゼにより加水分解を受けて生成するセフ

カペンであり、細菌の細胞壁合成を阻害することで、殺菌的抗菌作用を発揮する。黄色ブドウ

球菌では致死標的といわれているPBP(ペニシリン結合タンパク)1,2,3のすべてに高い結

合親和性を有するが、大腸菌及びプロテウス・ブルガリスでは隔壁合成に必須な酵素のPBP3

に高い結合親和性を示す。1)

2)薬効を裏付ける試験成績

活性体セフカペンは、試験管内では次の性質を示した。1)

(ア)好気性及び嫌気性のグラム陽性菌からグラム陰性菌まで幅広い抗菌スペクトルを有す

る。

(イ)ペニシリン耐性肺炎球菌及びアンピシリン耐性インフルエンザ菌に対しても抗菌力があ

る。

(ウ)各種細菌の産生するβ-ラクタマーゼに安定である。

(エ)最小殺菌濃度は最小発育阻止濃度とほぼ一致する。

3)作用発現時間・持続時間

該当資料なし

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Ⅶ.薬物動態に関する項目

- 22 -

Ⅶ.薬物動態に関する項目

セフカペン ピボキシル塩酸塩製剤の薬物動態について以下のとおり報告されている。

1.血中濃度の推移・測定法 ·······························································

1)治療上有効な血中濃度

該当資料なし

2)最高血中濃度到達時間

Ⅶ.-1.-3)参照

3)臨床試験で確認された血中濃度

<生物学的同等性試験>

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」12,18)

通知等 「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」:

平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号

採血時点 0、0.33、0.67、1、1.5、2、2.5、3、4、7、10hr

休薬期間 7日間

測定方法 LC/MS法

セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」と標準製剤を健康成人男子にそれぞれ1錠[セ

フカペン ピボキシル塩酸塩水和物として75mg(力価)]空腹時単回経口投与(クロスオーバー

法)し、血漿中セフカペン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)に

ついて90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、

両剤の生物学的同等性が確認された。

各製剤1錠投与時の薬物動態パラメータ

Cmax

(μg/mL) Tmax

(hr) T1/2

(hr) AUCt

(μg・hr/mL) セフカペンピボキシル塩

酸塩錠75mg「サワイ」 0.79±0.28 1.7±0.7 1.2±0.1 2.43±0.90

標準製剤(錠剤、75mg) 0.76±0.25 1.9±0.6 1.3±0.1 2.48±0.93

(Mean±S.D.)

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Ⅶ.薬物動態に関する項目

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対数値の平均値の差 対数値の平均値の差の90%信頼区間

AUCt log(0.99) log(0.82)~log(1.20)

Cmax log(1.05) log(0.88)~log(1.25)

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」12,19)

通知等 「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」:

平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号

採血時点 0、0.33、0.67、1、1.5、2、2.5、3、4、7、10hr

休薬期間 7日間

測定方法 LC/MS法

セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」と標準製剤を健康成人男子にそれぞれ1錠

[セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として100mg(力価)]空腹時単回経口投与(クロスオー

バー法)し、血漿中セフカペン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、

Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。

各製剤1錠投与時の薬物動態パラメータ

Cmax

(μg/mL) Tmax

(hr) T1/2

(hr) AUCt

(μg・hr/mL) セフカペンピボキシル塩酸

塩錠100mg「サワイ」 0.93±0.30 2.0±0.6 1.3±0.1 3.10±0.92

標準製剤(錠剤、100mg) 0.92±0.25 1.8±0.8 1.3±0.2 3.00±0.71

(Mean±S.D.)

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Ⅶ.薬物動態に関する項目

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対数値の平均値の差 対数値の平均値の差の90%信頼区間

AUCt log(1.02) log(0.92)~log(1.13)

Cmax log(0.99) log(0.89)~log(1.10)

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」15,20)

通知等 「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」:

平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号

採血時点 0、0.33、0.67、1、1.5、2、2.5、3、4、7、10hr

休薬期間 7日間

測定方法 LC/MS法

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」と標準製剤を健康成人男子にそれぞ

れ1g[セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として100mg(力価)]空腹時単回経口投与(クロ

スオーバー法)し、血漿中セフカペン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、

Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内

であり、両剤の生物学的同等性が確認された。

各製剤1g投与時の薬物動態パラメータ

Cmax

(μg/mL) Tmax

(hr) T1/2

(hr) AUCt

(μg・hr/mL) セフカペンピボキシル塩酸塩小児

用細粒10%「サワイ」 1.02±0.27 1.8±0.5 1.2±0.2 3.51±0.76

標準製剤(細粒、10%) 1.08±0.25 2.0±0.5 1.2±0.1 3.57±0.85

(Mean±S.D.)

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Ⅶ.薬物動態に関する項目

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対数値の平均値の差 対数値の平均値の差の90%信頼区間

AUCt log(0.99) log(0.92)~log(1.07)

Cmax log(0.94) log(0.86)~log(1.02)

血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間

等の試験条件によって異なる可能性がある。

4)中毒域

該当資料なし

5)食事・併用薬の影響

<参考>Ⅶ.-3.参照

6)母集団(ポピュレーション)解析により判明した薬物体内動態変動要因

該当資料なし

2.薬物速度論的パラメータ ·································································

1)解析方法

該当資料なし

2)吸収速度定数

該当資料なし

3)バイオアベイラビリティ

該当資料なし

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Ⅶ.薬物動態に関する項目

- 26 -

4)消失速度定数

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」を健康成人男子に1錠[セフカペン ピボキシ

ル塩酸塩水和物として75mg(力価)]空腹時単回経口投与した場合のセフカペンの消失速度定

数12,18)

0.567±0.063hr-1

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」を健康成人男子に1錠[セフカペン ピボキシ

ル塩酸塩水和物として100mg(力価)]空腹時単回経口投与した場合のセフカペンの消失速度

定数12,19)

0.556±0.061hr-1

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」を健康成人男子に1g[セフカペン ピ

ボキシル塩酸塩水和物として100mg(力価)]空腹時単回経口投与した場合のセフカペンの消

失速度定数15,20)

0.572±0.078hr-1

5)クリアランス

該当資料なし

6)分布容積

該当資料なし

7)血漿蛋白結合率

血清たん白結合率:約45%1)

3.吸収 ·················································································

<参考>消化管吸収における食事の影響が認められた。(ラット)21)

4.分布 ·················································································

1)血液-脳関門通過性

該当資料なし

2)血液-胎盤関門通過性

<参考>胎児への移行は非常にわずかであった。(ラット)21)

3)乳汁への移行性

該当資料なし

4)髄液への移行性

該当資料なし

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Ⅶ.薬物動態に関する項目

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5)その他の組織への移行性

<参考>腎臓の濃度が特に高く(血漿中濃度の約5倍)、肝臓(血漿中濃度とほぼ同等)がこれに

次いで高かった。(ラット)21)

5.代謝 ·················································································

1)代謝部位及び代謝経路

吸収時に腸管エステラーゼにより加水分解されて抗菌活性体であるセフカペンとピバリン酸

及びホルムアルデヒドになる。1)

2)代謝に関与する酵素(CYP450等)の分子種

該当資料なし

3)初回通過効果の有無及びその割合

該当資料なし

4)代謝物の活性の有無及び比率

Ⅶ.-5.-1)参照

5)活性代謝物の速度論的パラメータ

Ⅶ.-1.-3)及びⅦ.-2.-4)参照

6.排泄 ·················································································

1)排泄部位及び経路

セフカペンは主として糸球体ろ過及び尿細管分泌により腎から尿中に排泄される。1)

2)排泄率

24時間までの尿中回収率は約40%1)

3)排泄速度

Ⅶ.-6.-2)参照

7.トランスポーターに関する情報 ····························································

該当資料なし

8.透析等による除去率 ····································································

該当資料なし

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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

1.警告内容とその理由 ····································································

該当しない

2.禁忌内容とその理由(原則禁忌を含む) ····················································

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【原則禁忌】(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に

投与すること)

セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

3.効能又は効果に関連する使用上の注意とその理由 ··········································

Ⅴ.-1.参照

4.用法及び用量に関連する使用上の注意とその理由 ··········································

Ⅴ.-2.参照

5.慎重投与内容とその理由 ································································

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

1)ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

2)本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体

質を有する患者

3)高度の腎障害のある患者〔血中濃度が持続するので、投与量を減らすか、投与間隔をあ

けて使用すること。〕

4)経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者〔ビタミンK欠乏症状

があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。〕

5)高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法 ················································

重要な基本的注意

1)ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。

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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

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2)本剤を含むピボキシル基を有する抗生物質(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物、セフ

ジトレン ピボキシル、セフテラム ピボキシル、テビペネム ピボキシル)の投与により、

ピバリン酸(ピボキシル基を有する抗生物質の代謝物)の代謝・排泄に伴う血清カルニチ

ン低下が報告されている。また、小児(特に乳幼児)においては、ピボキシル基を有する

抗生物質の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがあるので、

ピボキシル基を有する抗生物質の投与に際してはカルニチンの低下に注意すること。血

清カルニチンが低下する先天性代謝異常であることが判明した場合には投与しないこ

と。(「重大な副作用」の項参照)[小児用細粒10%のみ]

7.相互作用 ·············································································

1)併用禁忌とその理由

該当しない

2)併用注意とその理由

該当しない

8.副作用 ···············································································

1)副作用の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

2)重大な副作用と初期症状

1)重大な副作用(頻度不明)

(1)ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあ

るので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、

呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(2)急性腎障害:急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に

検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切

な処置を行うこと。

(3)無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血:無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血があ

らわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認め

られた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(4)偽膜性大腸炎、出血性大腸炎:偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な

大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ち

に投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(5)中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群

(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎):中毒性表皮壊死融解症、皮膚

粘膜眼症候群、紅皮症(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあるので、観察を十分に

行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(6)間質性肺炎、好酸球性肺炎:間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるの

で、発熱、咳嗽、呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、速やかに

胸部X線検査、血液検査等を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行

うこと。

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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

- 30 -

(7)劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:劇症肝炎等の重篤な肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、

Al-P等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査

を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処

置を行うこと。

(8)横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を

特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には、直ち

に投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(9)低カルニチン血症に伴う低血糖:低カルニチン血症に伴う低血糖が、小児(特に乳幼

児)に対してピボキシル基を有する抗生物質を投与した症例であらわれることがあ

るので、痙攣、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には投与を中止し、適切

な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)[小児用細粒10%のみ]

3)その他の副作用

2)その他の副作用

頻度不明

過 敏 症注 ) 発疹、蕁麻疹、そう痒感、発赤、紅斑、腫脹、発熱、関節痛

血 液 好酸球増多、顆粒球減少、貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、

ヘマトクリット減少)、血小板減少

肝 臓 ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、LDH上昇、Al-P上昇、

γ-GTP上昇、黄疸

腎 臓 BUN上昇、蛋白尿、血尿、クレアチニン上昇、浮腫

消 化 器 下痢、腹痛、胃不快感、胃痛、嘔気、嘔吐、食欲不振、便秘、口

渇、口内しびれ感

菌 交 代 症 口内炎、カンジダ症

ビタミン欠乏症 ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタ

ミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)

そ の 他 CK(CPK)上昇、めまい、頭痛、アルドラーゼ上昇、倦怠感、眠

気、心悸亢進、四肢しびれ感、筋肉痛、

[錠75mg/錠100mgのみ]血清カルニチン低下

注)このような場合には投与を中止すること。

4)項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧

該当資料なし

5)基礎疾患、合併症、重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度

該当資料なし

6)薬物アレルギーに対する注意及び試験法

【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【原則禁忌】(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に

投与すること)

セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

- 31 -

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

1)ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

2)本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体

質を有する患者

重要な基本的注意

1)ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。

副作用

1)重大な副作用(頻度不明)

(1)ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあ

るので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、

呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

2)その他の副作用

頻度不明

過 敏 症注 ) 発疹、蕁麻疹、そう痒感、発赤、紅斑、腫脹、発熱、関節痛

注)症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

9.高齢者への投与 ·······································································

高齢者には、次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しな

がら慎重に投与すること。

[錠75mg/錠100mg]

1)本剤は腎排泄型の薬剤であり、高齢者では一般に生理機能が低下していることが多

く、高齢者を対象とした本剤の薬物動態の検討において、副作用は認められなかった

が、健康成人に比べ尿中回収率はやや低く、血中半減期も延長する傾向が認められて

いる。

2)高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

[小児用細粒10%]

1)本剤は腎排泄型の薬剤であり、高齢者では一般に生理機能が低下していることが多

く、高齢者を対象としたセフカペン ピボキシル塩酸塩錠の薬物動態の検討において、

副作用は認められなかったが、健康成人に比べ尿中回収率はやや低く、血中半減期も

延長する傾向が認められている。

2)高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ··························································

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断さ

れる場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、妊

娠後期にピボキシル基を有する抗生物質を投与された妊婦と、その出生児において低カル

ニチン血症の発現が報告されている。〕

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Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目

- 32 -

11.小児等への投与 ······································································

1)低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

2)小児(特に乳幼児)においてピボキシル基を有する抗生物質(小児用製剤)の投与により、

低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがある。血清カルニチンが低下する先

天性代謝異常であることが判明した場合には投与しないこと。(「その他の注意」の項参

照)[錠75mg/錠100mgのみ]

12.臨床検査結果に及ぼす影響 ·····························································

1)テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性

を呈することがあるので注意すること。

2)直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。

13.過量投与 ············································································

該当資料なし

14.適用上の注意 ········································································

[錠75mg/錠100mg]

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。

(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞

炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

[小児用細粒10%]

服用時:

1)本剤は主薬の苦みを防ぐ製剤になっているので、細粒をつぶしたり、溶かしたりするこ

となく、水等で速やかに服用すること。

2)服用にあたって、やむを得ず本剤を牛乳、ジュース、水等に懸濁する必要がある場合に

は速やかに服用すること。(時間の経過とともに力価が低下する。)

15.その他の注意 ·········································································

1)動物試験(イヌ)でCK(CPK)の上昇を伴う筋細胞障害(骨格筋の病理組織学的検査)が認

められている。

2)本剤を含むピボキシル基を有する抗生物質(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物、セフ

ジトレン ピボキシル、セフテラム ピボキシル、テビペネム ピボキシル)の投与により、

ピバリン酸(ピボキシル基を有する抗生物質の代謝物)の代謝・排泄に伴う血清カルニチ

ン低下が報告されている。また、小児(特に乳幼児)においては、ピボキシル基を有する

抗生物質(小児用製剤)の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれること

があるので、ピボキシル基を有する抗生物質の投与に際してはカルニチンの低下に注意

すること。[錠75mg/錠100mgのみ]

16.その他 ···············································································

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Ⅸ.非臨床試験に関する項目

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Ⅸ.非臨床試験に関する項目

セフカペン ピボキシル塩酸塩の非臨床試験成績について以下のとおり報告されている。

1.薬理試験 ·············································································

1)薬効薬理試験(「Ⅵ.薬効薬理に関する項目」参照)

2)副次的薬理試験

該当資料なし

3)安全性薬理試験

該当資料なし

4)その他の薬理試験

該当資料なし

2.毒性試験 ·············································································

1)単回投与毒性試験

ラットの単回投与で致死量は経口が>5,000mg/kg、イヌの経口投与では>2,000mg/kgであっ

た。21)

2)反復投与毒性試験

反復投与における無毒性量は、ラット1ヵ月試験では1,000mg/kg/日、3、6ヵ月の各試験で

は100mg/kg/日と推定されている。また、イヌの1ヵ月試験は250mg/kg/日、6ヵ月では、

50mg/kg/日と推測された。21)

3)生殖発生毒性試験

1)ラットSeg.Ⅰ試験21)

無毒性量は、雄で1,000mg/kg/日、雌で100mg/kg/日、胎児で1,000mg/kg/日と考えられた。

2)ラットSeg.Ⅱ試験21)

無毒性量は、母動物の生殖機能及びF1出生児に対しては1,000mg/kg/日、胎児発育に対して

は100mg/kg/日と考えられた。

3)ラットSeg.Ⅲ試験21)

無毒性量は母動物で300mg/kg/日、F1出生児で100mg/kg/日、F2胎児及び出生児で

1,000mg/kg/日と考えられた。

4)その他の特殊毒性

腎毒性:1,000mg/kgまでのウサギ単回経口投与で認められなかった。21)

筋細胞障害:Ⅷ.-15.参照

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Ⅹ.管理的事項に関する項目

- 34 -

Ⅹ.管理的事項に関する項目

1.規制区分 ·············································································

規制区分

製剤 処方箋医薬品注)

有効成分 該当しない

注)注意―医師等の処方箋により使用すること

2.有効期間又は使用期限 ·································································

使用期限:3年

3.貯法・保存条件 ·······································································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

室温保存

開封後は湿気を避けて保存すること

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

遮光室温保存

開封後は湿気を避けて保存すること

4.薬剤取扱い上の注意点 ·································································

1)薬局での取扱い上の留意点について

該当しない

2)薬剤交付時の取扱いについて(患者等に留意すべき必須事項等)

くすりのしおり:有り

Ⅷ.-14.参照

3)調剤時の留意点について

該当しない

5.承認条件等 ···········································································

該当しない

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Ⅹ.管理的事項に関する項目

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6.包装 ·················································································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

PTP:100錠(10錠×10)

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

120包(1包0.5g・3連包)、100g(バラ)

7.容器の材質 ···········································································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」

PTP:[PTPシート]ポリ塩化ビニリデンフィルム、アルミ箔

[ピロー]アルミラミネートフィルム

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

分包:アルミラミネートフィルム

バラ:[本体]ポリエチレン、[キャップ]ポリプロピレン

8.同一成分・同効薬 ·····································································

同一成分:フロモックス錠75mg/錠100mg/小児用細粒100mg

同効薬:セフポドキシム プロキセチル、セフジトレン ピボキシル、セフィキシム、

セフジニル、セフテラム ピボキシル等

9.国際誕生年月日 ·······································································

該当しない

10.製造販売承認年月日及び承認番号 ·······················································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

製造販売承認年月日:2009年1月8日、承認番号:22100AMX00084000

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

製造販売承認年月日:2009年1月8日、承認番号:22100AMX00086000

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

製造販売承認年月日:2009年7月13日、承認番号:22100AMX01896000

11.薬価基準収載年月日 ··································································

●セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg/錠100mg「サワイ」:2009年5月15日

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」:2009年11月13日

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Ⅹ.管理的事項に関する項目

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12.効能又は効果追加、用法及び用量変更追加等の年月日及びその内容 ··························

該当しない

13.再審査結果、再評価結果公表年月日及びその内容 ·········································

該当しない

14.再審査期間 ··········································································

該当しない

15.投薬期間制限医薬品に関する情報 ·······················································

本剤は、投薬(あるいは投与)期間に関する制限は定められていない。

16.各種コード ···········································································

品 名 HOT番号 厚生労働省薬価基準

収載医薬品コード レセプト電算コード

セフカペンピボキシル

塩酸塩錠75mg「サワイ」 119148601 6132016F1031 620009331

セフカペンピボキシル

塩酸塩錠100mg「サワイ」 119149301 6132016F2038 620009332

セフカペンピボキシル

塩酸塩小児用細粒10%

「サワイ」

119625201 6132016C1108 621962501

17.保険給付上の注意 ····································································

本剤は診療報酬上の後発医薬品である。

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ⅩⅠ.文献

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ⅩⅠ.文献

1.引用文献 ·············································································

1)日本薬局方解説書編集委員会編,第十七改正 日本薬局方解説書,廣川書店,2016,C-2697

-C-2703.

2)平田純生他編,透析患者への投薬ガイドブック 慢性腎臓病(CKD)の薬物治療,改訂3版,

じほう,2017,p.776.

3)沢井製薬(株) 社内資料[安定性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

4)沢井製薬(株) 社内資料[無包装下の安定性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワ

イ」

5)沢井製薬(株) 社内資料[PTP包装品(ピロー包装なし)の安定性試験]セフカペンピボキシ

ル塩酸塩錠75mg「サワイ」

6)沢井製薬(株) 社内資料[安定性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

7)沢井製薬(株) 社内資料[無包装下の安定性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サ

ワイ」

8)沢井製薬(株) 社内資料[PTP包装品(ピロー包装なし)の安定性試験]セフカペンピボキシ

ル塩酸塩錠100mg「サワイ」

9)沢井製薬(株) 社内資料[安定性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワ

イ」

10)沢井製薬(株) 社内資料[無包装下の安定性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒

10%「サワイ」

11)沢井製薬(株) 社内資料[配合変化試験成績] セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%

「サワイ」

12)陶易王他,新薬と臨牀,58(3),518(2009).

13)沢井製薬(株) 社内資料[溶出試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワイ」

14)沢井製薬(株) 社内資料[溶出試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワイ」

15)陶易王他,新薬と臨牀,58(9),1582(2009).

16)沢井製薬(株) 社内資料[溶出試験] セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

17)厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き

18)沢井製薬(株) 社内資料[生物学的同等性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠75mg「サワ

イ」

19)沢井製薬(株) 社内資料[生物学的同等性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「サワ

イ」

20)沢井製薬(株) 社内資料[生物学的同等性試験]セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒

10%「サワイ」

21)月刊薬事,39(12),2605(1997).

2.その他の参考文献 ·····································································

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ⅩⅡ.参考資料

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ⅩⅡ.参考資料

1.主な外国での発売状況 ·································································

2.海外における臨床支援情報 ······························································

該当資料なし

ⅩⅢ.備考

その他の関連資料 ·········································································

配合変化試験成績11)

●セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」

<配合方法>

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用10%「サワイ」(以下、当社製剤)と他剤とを配合し、配合

剤の性状(外観、におい、湿潤性、流動性、再分散性、pH)を観察し、含量を測定した。

含量は配合直後のセフカペンピボキシル塩酸塩水和物量を100%とし、( )に表示力価に対す

る含有率を%で示した。

A:配合薬(粉末製剤)を当社製剤に混合した。

B:配合薬(シロップ剤)を精製水で溶解した当社製剤に混合した。

C:食品・飲料と当社製剤を混合した。

(保存条件) 温度:1~30℃(室温) 期間:7日間(A,B)又は24時間(C)

貯法:シャーレ開放(ただしゴミが入らないようにする)・散光下〔A,C(食

品の場合)〕

プラスチック容器・密栓・散光下〔B,C(飲料の場合)〕

流動性:「良好」、「少し悪化」、「悪化」、「固化」の4段階で評価した。

再分散性:試験液を入れた試験管を5秒間倒立させ、次いで5秒間正立する。この操作を1回

として、懸濁液が均質に分散するまでの回数が9回までは良好、10回以上は不良と

した。

※2009年11月作成の配合変化試験成績を掲載した。

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配 合 薬 剤当社製剤配合量

配合方法

試験項目

配 合 結 果

品 名(配合前性状、におい)

成 分 名 配合量 配合直後 1日後 3日後 7日後

解熱鎮痛消炎剤

カロナール細粒20%(淡橙色、わずかにオレンジ様のにおい)

アセトアミノフェン

1g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい 甘いにおいわずかに甘いにおい

甘いにおい なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(95.4) - - 103.1

総合感冒剤

幼児用PL顆粒(うすだいだい色、甘いにおい)

サリチルアミド他

1g 0.5g A

外観うすだいだい色と赤白色の混合物

うすだいだい色と赤白色の混合物

うすだいだい色と赤白色の混合物

うすだいだい色と赤白色の混合物

におい 甘いにおいわずかに甘いにおい

わずかに甘いにおい

なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(98.8) - - 99.1

ムコダインDS33.3%(微赤白色、においなし)

L‐カルボシステイン

0.5g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい 甘いにおいわずかに甘いにおい

わずかに甘いにおい

なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(97.8) - - 104.5

ムコサールドライシロップ(白色、特異なにおい)

アンブロキソール塩酸塩

0.3g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい 甘いにおいわずかに甘いにおい

わずかに甘いにおい

なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(97.1) - - 101.3

鎮咳去たん剤

アスベリン散10%(だいだい色、甘いにおい)

チペピジンヒベンズ酸塩

0.1g 0.5g A

外観 淡橙色 淡橙色 淡橙色 淡橙色

におい 甘いにおい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(94.7) - - 101.9

気管支拡張剤

メプチンドライシロップ0.005%(白色、においなし)

プロカテロール塩酸塩水和物

0.4g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい 甘いにおい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(95.5) - - 103.9

止しゃ剤、整腸剤

ビオフェルミンR(白色、わずかに特異なにおい)

耐性乳酸菌 1g 0.5g A

外観 淡赤白色 淡赤白色白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい 甘いにおい なし なし なし

湿潤性 なし なし なし あり

流動性 良好 良好 良好悪化

(白色粉末が固化)

含量(%) 100.0(96.6) - - 102.9

セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」 配合変化試験成績【粉末製剤との配合】

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配 合 薬 剤当社製剤配合量

配合方法

試験項目

配 合 結 果

品 名(配合前性状、におい)

成 分 名 配合量 配合直後 1日後 3日後 7日後

レフトーゼ顆粒10%(白色、においなし)

リゾチーム塩酸塩

0.2g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい わずかに甘いにおい なし なし なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(96.6) - - 103.3

抗ヒスタミン剤

ペリアクチン散1%(白色、においなし)

シプロヘプタジン塩酸塩水和物

0.4g 0.5g A

外観 赤白色 赤白色白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(98.2) - - 102.0

ザジテンドライシロップ0.1%(白色、甘いにおい)

ケトチフェンフマル酸塩

0.6g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(97.8) - - 101.5

ケトテンDS0.1%(白色、ストロベリー様の芳香)

ケトチフェンフマル酸塩

0.6g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい 甘いにおい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(96.3) - - 99.9

オノンドライシロップ10%(微黄色、においなし)

プランルカスト水和物

0.5g 0.5g A

外観微黄色と赤白色の混合物

微黄色と赤白色の混合物

微黄色と赤白色の混合物

微黄色と赤白色の混合物

におい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(96.5) - - 101.0

プランルカストDS10%「サワイ」(白色、においなし)

プランルカスト水和物

0.5g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性 良好 良好 良好 良好

含量(%) 100.0(95.5) - - 103.4

乳糖(白色、においなし)

乳糖 0.5g 0.5g A

外観白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

白色と赤白色の混合物

におい わずかに甘いにおい わずかに甘いにおい なし なし

湿潤性 なし なし なし なし

流動性やや悪い

(一部塊が生じた)やや悪い

(一部塊が生じた)やや悪い

(一部塊が生じた)悪化

(白色粉末が固化)

含量(%) 100.0(95.6) - - 103.7

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配 合 薬 剤当社製剤配合量

配合方法

試験項目

配 合 結 果

品 名(配合前の性状、におい、pH)

成 分 名 配合量 配合直後 1日後 3日後 7日後

解熱鎮痛消炎剤

カロナールシロップ2%(うすいだいだい色の液、オレンジ様のにおい、pH3.85)

アセトアミノフェン 10mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観 橙色の懸濁液橙色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

橙色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

橙色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

においオレンジ様のにおい

オレンジ様のにおい

オレンジ様のにおい

特異なにおい

再分散性 良好 不良 不良 不良

pH 3.19 2.91 2.82 2.90

含量(%)100.0(101.0) 77.4 56.5 45.0

ムコダインシロップ5%(褐色の液、特異な芳香、pH6.45)

L‐カルボシステイン

3mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観黄みの赤の懸濁液

褐色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

褐色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

褐色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

におい 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香

再分散性 良好 良好 良好 良好

pH 5.04 4.82 4.73 4.69

含量(%) 100.0(94.2) 101.8 77.2 85.6

鎮咳去たん剤

アスベリンシロップ0.5%(白色の懸濁液、甘いにおい、pH4.79)

チペピジンヒベンズ酸塩

2mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観微赤白色の懸濁液

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

白色の懸濁液淡赤白色の沈殿

におい 甘いにおい 甘いにおい 特異な芳香 特異な芳香

再分散性 良好 良好 良好 良好

pH 4.17 3.48 3.12 2.97

含量(%)100.0(100.5) 90.5 84.1 78.4

メプチンシロップ5μg/mL(無色澄明の液、オレンジ様の芳香、pH3.99)

プロカテロール塩酸塩水和物

4mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観微赤白色の懸濁液

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

白色の懸濁液淡赤白色の沈殿および浮遊物

におい 甘いにおい 甘いにおい 特異な芳香 特異な芳香

再分散性 良好 良好 良好 良好

pH 3.64 3.27 3.14 3.07

含量(%)100.0(100.4) 86.8 77.0 80.8

レフトーゼシロップ0.5%(無色澄明の液、においなし、pH3.57)

リゾチーム塩酸塩

2mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観微赤白色の懸濁液

無色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

無色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

無色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

におい 甘いにおい 甘いにおい 特異な芳香 特異なにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好

pH 3.04 2.90 2.80 2.74

含量(%)100.0(102.3) - - 92.2

抗ヒスタミン剤

ペリアクチンシロップ0.04%(無色澄明の液、果物様のにおい、pH3.85)

シプロヘプタジン塩酸塩水和物

4mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観微赤白色の懸濁液

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

淡橙白色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

におい 果物様のにおい 特異なにおい 特異なにおい 特異なにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好

pH 3.15 2.87 2.74 2.70

含量(%)100.0(103.0) 94.4 88.0 71.1

アレルギー用剤

ザジテンシロップ0.02%(無色澄明の液、甘いにおい、pH5.17)

ケトチフェンフマル酸塩

3mL0.5g/精製水2.5mL

B

外観微赤白色の懸濁液

無色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

無色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

無色澄明の液微赤白色の沈殿および浮遊物

におい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい 特異なにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好

pH 4.17 3.58 3.28 3.18

含量(%) 100.0(99.4) 97.6 94.9 86.4

【シロップ剤との配合】

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サントリー南アルプス天然水

無色澄明の液、においなし

5mL 0.5g C

外観微赤白色の懸濁液

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

におい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(99.7) 100.6 98.7 99.3 100.2

ビーンスタークポカリスウエット

無色澄明の液、柑橘系のにおい

5mL 0.5g C

外観無色澄明の液微赤白色の沈殿

無色澄明の液微赤白色の沈殿

無色澄明の液微赤白色の沈殿

無色澄明の液微赤白色の沈殿

無色澄明の液微赤白色の沈殿

におい 柑橘系のにおい 甘いにおい なし なし なし

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(93.8) - - - 102.8

午後の紅茶ストレートティー

褐色澄明の液、紅茶のにおい

5mL 0.5g C

外観褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

におい 紅茶のにおい 紅茶のにおい 紅茶のにおい 紅茶のにおい 紅茶のにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(96.2) - - - 102.0

明治おいしい牛乳白色の液、牛乳のにおい

5mL 0.5g C

外観わずかに赤白色の懸濁液

わずかに赤白色の懸濁液

わずかに赤白色の懸濁液

わずかに赤白色の懸濁液

わずかに赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

におい 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(93.8) 91.4 84.9 81.1 85.8

Doleオレンジジュース100%

黄色の液、オレンジのにおい

5mL 0.5g C

外観淡橙色の懸濁液

淡橙色の懸濁液微赤白色の沈殿

淡橙色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

淡橙色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

淡橙色の懸濁液微赤白色の沈殿および浮遊物

においオレンジ様のにおい

オレンジ様のにおい

オレンジ様のにおい

オレンジ様のにおい

オレンジ様のにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(92.4) 90.7 83.0 88.2 73.8

ビーンスタークオーガニックアップル

淡黄色の液、はちみつ様のにおい

5mL 0.5g C

外観微橙色の懸濁液

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

微赤白色の懸濁液微赤白色の沈殿

におい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい 甘いにおい

再分散性 良好 良好 良好 不良 不良

含量(%)100.0(97.7) 91.7 92.8 88.8 86.2

天然ミネラルむぎ茶

褐色澄明の液、むぎ茶のにおい

5mL 0.5g C

外観褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

褐色澄明の液微赤白色の沈殿

におい むぎ茶のにおい むぎ茶のにおい むぎ茶のにおい むぎ茶のにおい むぎ茶のにおい

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(97.7) - - - 100.2

ネクターミックスうすい赤みの黄色の液、特異な芳香

5mL 0.5g C

外観 微橙色の懸濁液 微赤色の懸濁液 微赤色の懸濁液 微赤色の懸濁液 微赤色の懸濁液

におい 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香 特異な芳香

再分散性 良好 良好 良好 良好 良好

含量(%)100.0(98.5) 97.2 94.7 96.5 94.4

配 合 薬 剤当社製剤配合量

配合方法

試験項目

配 合 結 果

品 名 配合前性状、におい 配合量 配合直後 1時間後 3時間後 6時間後 24時間後

【食品・飲料との配合】

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明治ブルガリアヨーグルトプレーン

白色のゲル状、ヨーグルトのにおい

10g 0.5g C

外観白色と微赤白色のゲル状混合物

白色と微赤白色のゲル状混合物

白色と微赤白色のゲル状混合物

白色と微赤白色のゲル状混合物

白色と微赤白色のゲル状混合物

においヨーグルトのにおい

ヨーグルトのにおい

ヨーグルトのにおい

ヨーグルトのにおい

ヨーグルトのにおい

含量(%)100.0(69.8) - - - 100.7

ハーゲンダッツバニラアイスクリーム

白色の液、バニラ様のにおい

10g 0.5g C

外観 微黄白色の液 微黄白色の液 微黄白色の液 微黄白色の液 微黄白色の液

におい バニラ様のにおい バニラ様のにおい バニラ様のにおい バニラ様のにおい バニラ様のにおい

含量(%)100.0(63.8) - - - 102.2

おくすり飲めたね(嚥下困難ゼリー、いちご味)

赤色のゼリー状、いちご様のにおい

10g 0.5g C

外観淡赤色と微赤白色のゼリー状混合物

淡赤色と微赤白色のゼリー状混合物

淡赤色と微赤白色のゼリー状混合物

淡赤色と微赤白色のゼリー状混合物

淡赤色と微赤白色のゼリー状混合物

におい いちご様のにおい いちご様のにおい いちご様のにおい いちご様のにおい 特異なにおい

含量(%)100.0(91.6) - - - 98.3

配 合 薬 剤当社製剤配合量

配合方法

試験項目

配 合 結 果

品 名 配合前性状、におい 配合量 配合直後 1時間後 3時間後 6時間後 24時間後

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