統計学A Statistics A - Osaka City...

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開講年度 2018 年 ● 担当教員 福井 充(生物統計学) ● 科目の主題 実験あるいは調査によって得られたデータの統計的考察は、医学に限らずあらゆる分野において要 求されている。本講義では統計的考察を行なう上で必要な基礎的な概念と、推定・検定の概念の習得を 目的とする。 ● 授業の到達目標 標本調査の概念を理解する。 1変量・2変量の記述統計を理解し、作表・作図・計算ができる。 確率分布の概念を理解し、正規分布・二項分布・ポアソン分布の確率計算ができる。 仮説検定、信頼区間の概念を理解する。 ● 授業内容・授業計画 1.統計学とは。標本調査の考え方(1回) 2.記述統計・単変量(2回):度数分布表・ヒストグラム・箱ひげ図、平均・分散・標準偏差・中 央値・パーセント点 3.記述統計・2変量(2回):散布図、相関係数・回帰直線 4.確率分布(4回):確率変数・確率分布の概念、代表的な確率分布(正規分布・二項分布・ポア ソン分布) 5.検定の考え方(4回):(1母集団の母比率比較を例に)有意水準と検出力、片側検定と両側検定、 棄却域、P値 6.推定の考え方(2回):(1母集団の母比率の推定を例に)点推定、区間推定 ● 事前・事後学習の内容 テキストの例題、配布する演習問題を用いて復習を行うこと。演習問題の一部については Web を 通じて提出を求め、提出された解答を基に講義内で解説を行う。 ● 評価方法 定期試験(80%程度)とレポート(20%程度)で評価する。 科目名 統計学A 単位数 授業 形態 講義 科目 ナン バリ ング 英語表記 Statistics A

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開講年度 2018 年

● 担当教員

福井 充(生物統計学)

● 科目の主題

実験あるいは調査によって得られたデータの統計的考察は、医学に限らずあらゆる分野において要

求されている。本講義では統計的考察を行なう上で必要な基礎的な概念と、推定・検定の概念の習得を

目的とする。

● 授業の到達目標

標本調査の概念を理解する。

1変量・2変量の記述統計を理解し、作表・作図・計算ができる。

確率分布の概念を理解し、正規分布・二項分布・ポアソン分布の確率計算ができる。

仮説検定、信頼区間の概念を理解する。

● 授業内容・授業計画

1.統計学とは。標本調査の考え方(1回)

2.記述統計・単変量(2回):度数分布表・ヒストグラム・箱ひげ図、平均・分散・標準偏差・中

央値・パーセント点

3.記述統計・2変量(2回):散布図、相関係数・回帰直線

4.確率分布(4回):確率変数・確率分布の概念、代表的な確率分布(正規分布・二項分布・ポア

ソン分布)

5.検定の考え方(4回):(1母集団の母比率比較を例に)有意水準と検出力、片側検定と両側検定、

棄却域、P値

6.推定の考え方(2回):(1母集団の母比率の推定を例に)点推定、区間推定

● 事前・事後学習の内容

テキストの例題、配布する演習問題を用いて復習を行うこと。演習問題の一部については Web を

通じて提出を求め、提出された解答を基に講義内で解説を行う。

● 評価方法

定期試験(80%程度)とレポート(20%程度)で評価する。

科目名 統計学A

単位数 2 授業

形態

講義

科目

ナン

バリ

ング

英語表記 Statistics A

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● 受講生へのコメント

解析学(微積分)・線形代数学および集合論の概念・記号等に関する知識は既知のものとするので、

必要に応じて各自で補うこと。

関数電卓を用意すること。試験は関数電卓の使用を前提とする。(詳細は授業時に指示)

● 教材

教科書:丹後俊郎著「医学への統計学 第3版」(朝倉書店)

注)この教科書は統計学Bでも使用する。

補足資料、演習問題を講義中に配布する

● 対象学年

1 年生

●コアカリキュラムへの対応

B 社会と医学・医療

B-1 集団に対する医療

B-1-1)統計の基礎

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

●その他

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開講年度 2018 年

● 担当教員

福井 充(生物統計学)

● 科目の主題

実験あるいは調査によって得られたデータの統計的考察は、医学に限らずあらゆる分野において

要求されている。本講義では実際の問題に対する統計的手法を習得することを目標とする。

● 授業の到達目標

1変量および2変量データについての基本的な検定・推定手法(t 検定、F検定、カイ2乗検定、

Wilcoxon の順位和検定など)について理解し、データに応じて正しく使用できる。

● 授業内容・授業計画

各種統計的手法の適用について例題を用いて講義する。具体的には

1.1つの正規母集団の母平均・母分散についての検定・推定(2回)

2.2つの正規母集団の母平均・母分散の比較(データに対応のない場合)(2回)

3.2つの正規母集団の母平均の比較(データに対応のある場合)(1回)

4.2つの非正規母集団についてのノンパラメトリック検定(データに対応のない場合)(2回)

5.2つの非正規母集団についてのノンパラメトリック検定(データに対応のある場合)(1回)

6.2つの母集団の母比率の比較(データに対応のない場合)(3回)

7.2つの母集団の母比率の比較(データに対応のある場合)(1回)

8.独立性の検定(1回)

9.適合度検定(2回)

● 事前・事後学習の内容

テキストの例題、配布する演習問題を用いて復習を行うこと。演習問題の一部については Web を

通じて提出を求め、提出された解答を基に講義内で解説を行う。

● 評価方法

定期試験で評価する。

● 受講生へのコメント

解析学(微積分)・線形代数学および集合論の概念・記号等に関する知識は既知のものとするので、

必要に応じて各自で補うこと。また、統計学Aでの講義内容を前提とする。

関数電卓を用意すること。試験は関数電卓の使用を前提とする。(詳細は授業時に指示)

科目名 統計学B

単位数 2 授業

形態

講義

科目

ナン

バリ

ング

英語表記 Statistics B

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● 教材

教科書:丹後俊郎著「医学への統計学 第3版」(朝倉書店)

注)この教科書は統計学Aでも使用する。

補足資料、演習問題を講義中に配布する

● 対象学年

1 年生

●コアカリキュラムへの対応

B 社会と医学・医療

B-1 集団に対する医療

B-1-2)統計手法の適用

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

●その他

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開講年度 2018年

● 担当教員

土屋 貴志(文学研究科)

● 科目の主題

医療倫理学の基礎を学ぶ。医学・医療における倫理と倫理学的思考の重要性について説明し、具体的

事例に即して、その倫理的問題点を分析する。

● 授業の到達目標

1.医学・医療における倫理と倫理学的思考の重要性を説明できる。

2.具体的事例における倫理的ディレンマを的確に指摘できる。

3.具体的事例における倫理的問題点に関して明晰な議論を展開できる。

● 授業内容・授業計画

講義

回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義主題

1 4/24 火 5 土屋 貴志 文学研究科 オリエンテーション・事例呈示

2 5/8 火 5 土屋 貴志 文学研究科 クラス討論とその分析

3 5/15 火 5 土屋 貴志 文学研究科 七三一部隊:医学研究の倫理

4 5/22 火 5 土屋 貴志 文学研究科 尊厳死・安楽死:生命の質その1

5 5/29 火 5 土屋 貴志 文学研究科 生殖技術とデザイナー・ベビー

:生命の質その2

6 6/5 火 5 土屋 貴志 文学研究科 エホバの証人の輸血拒否:医療と自己決定

7 6/12 火 5 土屋 貴志 文学研究科 らい予防法と優生保護法:医療政策の倫理

● 事前・事後学習の内容

資料のプリントを前の回に配布するので、テキストと共に、事前にすべて熟読して授業に臨むこと。

各回の課題に対する解答を、授業レポートとして所定の書式の用紙に次回までに書いてきて、次回の授業

時に提出すること(出席確認の必要条件である)。

科目名 医療倫 理学

単位数 1 授業

形態 講義

科目

ナン

バリ

ング

MABAS1101

英語表記 Medical Ethics

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● 評価方法

1.「平常点」で評価する。学期末の試験やレポートは行わない。

ただし、以下の(1)〜(3)の三つの条件をすべて満たさなければならない。

(1) 受講カードの提出

所定の受講カードに、顔写真を貼り、開講日に提出すること(詳細は掲示する)。どうしても顔写真を貼

りたくない人は申し出ること(ただし、その場合は担当者に顔を覚えさせるように、毎回質問するなど、努

力を払うこと)。

(2) 授業への出席

毎回、出席を確認する。遅刻した人は授業終了後に申し出ること。また、やむをえず欠席した場合は、後

日、本人が欠席の理由を申し出ること。

(3) 授業レポート(宿題)の提出

各回の課題に対する解答を、所定の用紙に次回までに書いてきて、本人が次回の授業時に提出すること。

2.成績の評価は以下の基準に則って行う。

(1) 受講カードの提出は必須とする。受講カードを提出しない場合は履修放棄とみなす。

(2) 出席確認と授業レポートの提出の両方をもって1回分の出席とする。いずれか一方を欠く場合には出

席回数には数えない。

(3) 出席4回以上を合格の必要条件とする(十分条件ではない)。3回以下の場合は不合格とする。

なお、欠席した理由が正当と見なされる場合は、欠席回数に数えない(ただし、その場合でも授業レポート

の提出は必要)。

● 受講生へのコメント

本科目においては出席確認および授業レポートが学期末試験に該当するので、出席確認時に代筆する、出

席確認だけして帰る、レポートを代筆する、友人のレポートを写す、他人が書いた文章【テキスト、授業配

布資料、参考文献、ウェブサイトなど】を盗用【引用のしるしを付けず、出典を記さずに、自分が書いた文

章のように見せかけること】してレポートを作成する、といった行為は、試験時のカンニングと同様の不正

行為であり、厳正に処分する。代筆したり自分のレポートを見せたりした者も、不正行為の共犯者として、

依頼者と同様に取扱う。

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● 教材

必携教科書

常石敬一『七三一部隊』講談社現代新書、1995年

ハンセン病と人権を考える会編『知っていますか?ハンセン病と人権・一問一答』第3版、解放出版社、2005 年

推奨参考書

世界医師会『WMA医の倫理マニュアル』日本医師会(日本医事新報社発売)、2007年

G. E. ペンス『医療倫理』(上/下)みすず書房、2000年/2001年

R. ヴィーチ『生命倫理学の基礎』メディカ出版、2004年

R. F. ワイヤー『障害新生児の生命倫理』学苑社、1991年

T. L. ビーチャム&J. F. チルドレス『生命医学倫理』麗澤大学出版会、2009年

J. レイチェルズ『現実をみつめる道徳哲学』晃洋書房、2003年

常石敬一『医学者たちの組織犯罪』朝日文庫、1999年

A. ミッチャーリッヒ&F. ミールケ『人間性なき医学』ビイング・ネット・プレス(発売・星雲社)、2001年

D. J. ロスマン『医療倫理の夜明け』酒井忠昭監訳、晶文社、2000年

共同通信社社会部移植取材班『凍れる心臓』共同通信社、1998年

中山研一・石原明『資料に見る尊厳死問題』日本評論社、1993年

須田セツ子『私がしたことは殺人ですか?』青志社、2010年

R. B. アンドルーズ『ヒト・クローン無法地帯』紀伊国屋書店、2000年

米本昌平・松原洋子・橳島次郎・市野川容孝『優生学と人間社会』講談社現代新書、2000年

D. プロッツ『ノーベル賞受賞者の精子バンク』ハヤカワ文庫、2007年

大泉実成『説得』現代書館、1988年

推奨ウェブサイト

土屋貴志「倫理学概論の講義ノート」

http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/tsuchiya/class/ethics_outline/outline-eth-sylbs.html

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

A-1 プロフェッショナリズム

A-1-1) 医の倫理と生命倫理 A-1-2) 患者中心の視点 A-1-3) 医師としての責務と裁量権

B-3 医学研究と倫理

B-3-1) 倫理規範と実践倫理

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

●その他

特になし

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開講年度 2018年

● 担当教員

首藤 太一(教務委員長)他

● 科目の主題

1年生が受講する科目の大部分は総合教育科目(一般教養)、基礎教育科目(物理、化学、推計学等)

と外国語科目からなる全学共通教育である。これらは良き医療人となるための基盤形成に重要なもの

であるが、受動的な学習に慣れた学生にとって、その意義を見失いがちである。

将来、「智・仁・勇」を兼ね備えた医師となるために必要な点について、医学部臨床系教授陣を中心

にオムニバスで医学・医療に関連するさまざまな話題を提供する。

● 授業の到達目標

医学・医療を学ぶ上で、ともすれば無意味に感じられることの中に、如何に重要な考え方が含まれて

いるかに気づかせ、能動的な姿勢を萌芽させたい。

● 授業内容・授業計画 木曜 4限目 15:10~16:40 場所:学舎 4階小講義室 2

講義

回数

月/日 曜

担当者 所属 講義主題

1 4/26 木 4 石川隆紀 法医学 私が法医学者になったわけ

2 5/10 木 4 稲葉雅章 代謝内分泌病態

内科学

老年期のサルコペニアに対する栄養補助

―メタボとは逆方向になった根拠―

3 5/17 木 4 柴田利彦 心臓血管外科学 外科って? 外科医って?

4 5/24 木 4 大畑建治 脳神経外科学

医学部長

脳神経外科というサイエンス

5 5/31 木 4 首藤太一 総合医学教育学

教務委員長

自分が診てもらいたい医師を目指せ!

6 6/7 木 4 日野雅之 血液内科学 医者の第一歩~患者さんと話してみよう~

7 6/14 木 4 掛屋弘 感染制御学 知っておきたい話題の感染症

● 事前・事後学習の内容

● 評価方法

各講義はオムニバス形式であるので、成績評価は講義の出席とレポートにより行われる。

科目名 医学序論

単位数 授業

形態

講義

科目

ナン

バリ

ング

MACLI3102

英語表記 Introduction of

Medical Science

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● 受講生へのコメント

第 6回は患者さんに来ていただいて、講義を進める。身だしなみには十分留意すること。

● 教材

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A-4 コミュニケーション能力

A-4-1) コミュニケーション

A-4-2)患者と医師の関係

B 社会と医学・医療

B-2 法医学と関連法規

B-2-1)死と法

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

●その他

特記事項なし

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開講年度 2018年

● 担当教員

三浦 克之(薬効安全性学)他

● 科目の主題

[医療の中で最も基本的な行為となる医師と患者の間のコミュニケーションについて学ぶ]

医療の中で、医師と患者のコミュニケーションは、もっとも基本的な行為となる。コミュニケーシ

ョンは、診断・治療に影響するだけでなく、医師患者の信頼関係の熟成、患者の生活支援などに貢献

し、QOLの向上、生きる力を支えるといった、医療がめざす、本質的なところに関与する。複雑化

する社会において、どの分野においても、プロとしてコミュニケーション能力が問われる時代となり、

医学教育の中で、医療面接を含むコミュニケーション能力が重要視されるようになった。

本講義では、医師が関わる医療現場、保健現場など、コミュニケーションに関係する事例を提示し、

問題意識をもつ。その後、医学面接の基礎的な知識あるいは役立つ内容の講義をうけ、加えて、コミ

ュニケーションに深く関わる臨床心理(カウンセリング)などの知識を紹介し、その基本的な素養を

学ぶことで、コミュニケーションの大切さを伝えたい。

一方、基本的な医療コミュニケーションの技法では対処が困難な患者がいることについてもパーソ

ナリティー障害や発達障害について理解を深める。その上で、ロールプレイを行いながらコミュニケ

ーションに関係するグループ・ディスカッションを行うことで、単なる知識だけではなく行動も含め

て理解を深めるようにしていく。これから科学である医学を学びながら、どのように、医療に応用し

ていくか、自分で答えをみつける基本としたい。講師は医学コミュニケーションに関連した分野に造

詣の深い臨床経験豊富な医師である。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

医療者と患者の良好な関係が医療行為の基盤を形作ることを説明できる

医療面接の基本的事項について説明できる

ナラティブメディスンについて説明できる

対応が困難な患者について理解する

□ 実際にコミュニケーションの実践を経験し、今後の学習や実習に役立たせることができる。

科目名 医学

コミュニケーション論 単位数 2

授業

形態

講義

実習

科目

ナン

バリ

ング

MABAS1102

英語表記 Medical Communication

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● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知

するので情報に留意すること。

講義

回数 月/日

限 担当者 所属 講義主題

1

9/26 水

1

新平 鎮博

国立特別支援教

育総合研究所

研究企画部長

医療・保健現場でのコミュニケーション

コミュニケーションの障害となる発達障害の

理解 2 2

3

9/26 水

3 斉藤 清二

立命館大学総合

心理学部特別招

聘教授

医療面接での注意点

ナラティブメディスン 4 4

5 9/27 木

1 細澤 仁

フェルマータ・メ

ンタルクリニッ

ク院長 対応が困難な患者とのコミュニケーション

6 2

7

9/27 木

3

岸本 寛史

高槻赤十字病院

緩和ケア診療科

部部長

具体的事例に基づくナラティブメディスン

臨床心理的な視点に基づく患者との関係性 8 4

9 9/28 金

1 新平 鎮博

国立特別支援教

育総合研究所

グループワーク

ロールプレイを通じて、理解を深める 10 2

11 9/28 金

3 新平 鎮博

国立特別支援教

育総合研究所 まとめ

12 4

● 事前・事後学習の内容

事前に以下の課題レポートを作成し 9月 26日午前 9時に提出する

「はじめての医療面接」を良く読んでから次の2つの課題について併せて約 2000字程度にまとめよ。ワープロ不可。人のレポートを写したと判断された場合、提供者を含め零点とする。 課題1.良好な医師患者関係を築くために必要なことについて概説するとともに、そのために医療面接において如何なる点に注意すべきか。その技法も含め概説せよ。 課題2.教科書には患者に対し共感することが重要と記載されているが、共感することで問題が生じる場合もある。どのような場合か考察せよ。

最終日のまとめでレポートを作成する

● 評価方法

出席、最終日のまとめで作成するポートによる評価

● 受講生へのコメント

事前のレポートは必ず提出すること。(受講の条件)

遅刻、欠席者については、別途、相当量のレポート課題を求める。

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● 教材

はじめての医療面接―コミュニケーション技法とその学び方 斉藤清二 医学書院

●参考教材

ナラエビ医療学 斉藤清二 北大路書房

医療におけるナラティブとエビデンス 対立から調和へ 斉藤清二 逸見書房

ナラティブメディスン (訳)斉藤清二、岸本寛史他 医学書院

神様のカルテ神様のカルテ 2、神様のカルテ 3 夏川草介 小学館文庫

● 対象学年

1年生

● コアカリキュラムへの対応

A 医師として求められる基本的な資質・能力

4 コミュニケーション能力 1)コミュニケーション 2)患者と医師の関係

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

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開講年度 2018年

● 担当教員

徳永 文稔(分子病態学)他

● 科目の主題

ワトソンとクリックによって DNA の二重らせん構造が解明され、遺伝情報の仕組みが提唱された

1950 年初期以降、分子生物学は最も目覚ましい進展を遂げている学術領域である。近年は、ヒトの全

ゲノム配列も解明され、「ポストゲノム」と呼ばれる時代に入っている。さらに、遺伝子増幅法やゲノ

ム編集など新規技術も開発されてきた。癌など多くの疾患で遺伝子変異同定の重要性が増しており、

医師にとっても遺伝性疾患の基礎として遺伝と遺伝子について体系的に学ぶことは極めて重要である。

本コースでは、生命の設計図である遺伝子の構造を理解し、生体におけるその役割を分子レベルか

ら、細胞、個体、さらに、進化のレベルまで理解できるよう指導する。講義では、テキストとして

「Essential 細胞生物学(原書第 4 版)」を用いて内容を分かりやすく解説し、遺伝子に関する基本的

な概念を正しく十分理解させ、医学・生物学の分野における理解を深めることにも貢献できるように

行う。

● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

核酸の構造と機能について説明できる

遺伝子と染色体の構造について説明できる

遺伝子の複製、修復について説明できる

プロモーター、転写因子等による遺伝子発現調節について説明できる

DNAから RNAを経て蛋白質合成に至る遺伝情報の変換過程について説明できる

メンデル遺伝と遺伝性疾患について説明できる

遺伝子の解析技法について説明できる

科目名 遺伝と遺伝子コース

単位数 授業

形態

講義

科目

ナン

バリ

ング

MABAS1103

英語表記 Molecular Genetics

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● 授業内容・授業計画

講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知

するので情報に留意すること。

講義

回数 月/日

限 担当者 所属 講義主題

1 4/10 火 3 徳永文稔 分子病態学 分子生物学基礎概論

2 4/17 火 3 徳永文稔 分子病態学 遺伝子としての DNA

3 4/24 火 3 徳永文稔 分子病態学 染色体の構造と機能

4 5/8 火 3 徳永文稔 分子病態学 DNA複製

5 5/15 火 3 徳永文稔 分子病態学 DNA修復

6 5/22 火 3 及川大輔 分子病態学 DNAの転写と DNA結合タンパク質

7 5/29 火 3 及川大輔 分子病態学 真核細胞の遺伝子発現制御

8 6/5 火 3 及川大輔 分子病態学 クロマチンの構造と転写

9 6/12 火 3 國本浩之 免疫制御学 転写後修飾

10 6/19 火 3 國本浩之 免疫制御学 ノンコーディング RNA

11 6/26 火 3 後藤栄治 分子病態学 タンパク質の合成と分解

12 7/3 火 3 小島裕正 免疫制御学 ヒト遺伝医学の基礎

13 7/10 火 3 小島裕正 免疫制御学 遺伝子クローニング技術

14 7/10 火 4 小島裕正 免疫制御学 DNA・RNAの解析

15 7/17 火 3 後藤栄治 分子病態学 疾患原因遺伝子の同定法およびゲノム編集技術

16 7/24 火 3 遺伝と遺伝子コース試験

● 事前・事後学習の内容

授業では「Essential細胞生物学(原書第 4版)」の 5章から 10章の内容を学習する。個別の事前

学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

成績評価はコース終了時に行われる筆記試験の成績と講義の出席を総合して採点し、60%以上の成

績が必要である。

● 受講生へのコメント

講義中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

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● 教材

推奨テキスト

Essential 細胞生物学(原書第 4 版)(監訳:中村桂子、松原謙一)2016.東京 南江堂

ISBN:978-4-524-26199-4

参考書

細胞の分子生物学(第 6版)(監訳:中村桂子、松原謙一)2017.東京 ニュートンプレス ISBN:

978-4-315-520620

ワトソン 遺伝子の分子生物学(第 7版)(著:ジェームス・D・ワトソン、翻訳:中村桂子)2017.

東京 東京電機大学出版局 ISBN: 978-4-501-63030-0

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

全体を通じた対応は以下の通り。尚、講義毎のカリキュラムへの対応については別途記す。

C 医学一般 –1 生命現象の科学 -1)生命の最小単位-細胞-(1)細胞の構造と機能

C 医学一般 –1 生命現象の科学 -1)生命の最小単位-細胞-(2)ゲノム・染色体・遺伝子

C 医学一般 –4 病因と病態 -1)遺伝的多様性と疾患

E 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療 –1 遺伝医療・ゲノム医療 -1)遺伝医療・ゲノム

医療と情報の特性

● 該当するコンピテンス

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

●その他

特記事項なし

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開講年度 2018年

● 担当教員

池田 一雄(機能細胞形態学)他 内線 3701

● 科目の主題

本コースは、正常な細胞についての形態・微細形態・基本的な機能について学び、またその多様性を

理解する。さらに細胞の集団である組織についての総論を学ぶ(組織学総論)。光学顕微鏡を用いた正

常組織総論の実習を同時に行う。本コースは系統別(臓器別)に展開される各論各コースの基盤として

位置づけられる。

● 授業の到達目標

組織学総論として上皮組織、支持組織、血液、筋組織、神経組織の構造を学び、生物学、生命科学を

理解するための基礎を形成する。

● 授業内容・授業計画

講義

回数 月/日

限 担当者 所属 講義主題

1 10/4 木 4 池田 一雄 機能細胞形態学 上皮組織

2 10/5 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 組織学実習(上皮組織) 3 4

4 10/11 木 4 松原 勤 機能細胞形態学 結合組織

5 10/12 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 組織学実習(結合組織) 6 4

7 10/18 木 4 池田 一雄 機能細胞形態学 骨格系組織

8 10/19 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 組織学実習(骨格系組織) 9 4

10 10/25 木 4 松原 勤 機能細胞形態学 血液

11 10/26 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 組織学実習(血液) 12 4

13 11/8 木 4 宇留島 隼人 機能細胞形態学 骨格筋

14 11/9 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 組織学実習(筋組織) 15 4

科目名 細胞と組織の基本構造

と機能コース(組織) 単位数 授業

形態

講義

実習

科目

ナン

バリ

ング

MABAS1104

英語表

Cell & tissue structure

and function

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16 11/15 木 4 池田 一雄 機能細胞形態学 神経組織(神経細胞)

17 11/16 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 組織学実習(神経組織) 18 4

19 12/21 金

3 池田 一雄

松原 勤

宇留島 隼人

機能細胞形態学 試験 20 4

● 事前・事後学習の内容

講義を聴講することが、実習の予習となっています。実習内容を深く理解するために講義の復習が

重要です。

● 評価方法

成績評価はコース終了時(または中間)に行われる筆記試験、講義・実習の出席及び提出レポートを

総合的に評価する。合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。なお、試験では標本画像を見

せて問う問題を含む。

● 受講生へのコメント

● 教材

推奨:1)Ross 組織学(南江堂)

2)組織学カラーアトラス(ガートナー/ハイアット)(メディカルインターナショナル)

3)ジュンケイラ組織学(丸善株式会社)

4)標準組織学 (医学書院)

● 対象学年

1年生

● コアカリキュラムへの対応

C-1-1)-(1), C-2-1), C-2-2)

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

●その他

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開講年度 2018年

● 担当教員

中島裕司(第二解剖)、小野勝彦(京都府立医科大学)

● 科目の主題

受精卵からヒトになるまでの発生過程を概観し、基本体制を作る過程や器官形成の分子メカニズム

についても学習する。また発生現象の停滞や遅延によって起こる先天性形成障害(先天異常)について

も学習する。

● 授業の到達目標

受精卵からヒトになる過程を概説し、器官形成過程を説明できる。

● 授業内容・授業計画

講義

回数 月/日

限 担当者 所属 講義主題

1 10/5 金 1 中島 裕司 第二解剖 脊椎動物の基本パターンと胚発生

2 10/5 金 2 中島 裕司 第二解剖 受精、着床、胚盤胞、胚葉の分化と胚発生

3 10/12 金 1 中島 裕司 第二解剖 胚膜

4 10/12 金 2 中島 裕司 第二解剖 咽頭弓と頭頚部の発生

5 10/19 金 1 小野 勝彦 京都府立医科大学 神経系の発生1

6 10/19 金 2 小野 勝彦 京都府立医科大学 神経系の発生2

7 10/26 金 1 中島 裕司 第二解剖 循環器系の発生

8 10/26 金 2 中島 裕司 第二解剖 消化器、呼吸器系の発生

9 11/9 金 1 中島 裕司 第二解剖 泌尿生殖器系の発生

10 11/9 金 2 中島 裕司 第二解剖 骨格、筋、四肢の発生

11 11/30 金 2 中島 裕司 第二解剖 試験

● 事前・事後学習の内容

事前学習:教科書で予定の講義主題について予習しておくこと。

事後学習:講義内容と教科書、配布資料、参考文献等を復習すること。

● 評価方法

授業終了後のクイズ、出席状況、試験の成績で評価する。

科目名 発生学コース

単位数 授業

形態

講義

科目

ナン

バリ

ング

MABAS1105

英語表記 Human Embryology and Developmental Biology

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● 受講生へのコメント

重要事項は授業中に強調するのでその場でアウトラインを記憶してください。

授業(各コマ)終了時に出席をかねたクイズ(小テスト)を出題します(試験に加点されます)。

● 教材

ムーア人体発生学(医師薬出版)、ラングマン人体発生学(メディカルサイエンスインターナショナ

ル)、Girbert Developmental Biology (Sinauer)

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

C-2-4-①-⑨

● 該当するコンピテンス

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

●その他

なし

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開講年度 2018年

● 担当教員

金子 幸弘(教務委員会 副委員長) 他

● 科目の主題

近年、コアカリキュラムや、初期臨床研修医制度・専門医制度などの取り組みにより、医学教育は卒

前・卒後ともに臨床重視の風潮にある。そのため、基礎医学の知識も臨床に役立つ内容に絞られつつあ

り、今後の医学発展を支える基礎研究の土台作りが難しい状況にある。多くの学生が将来臨床医とな

ることを考えれば、臨床力の向上が必須であることは当然であるが、一方で、医療を支える医学研究の

推進も同じように重要であることは言うまでもない。特に昨今は根拠に基づいた医療(evidence based

medicine, EBM)が求められており、科学的視点は基礎研究者だけでなく日常診療に当たる医師にも期

待されている能力である。課題を発見し、批判的に吟味し、正しい方法で解決するといった科学的視点

を養成するための医学プログラムは発展途上にあり、探究心を持つことの重要性も、コアカリキュラ

ムで述べられているものの、研究を促進するための方策面の課題は取り残された状態にある。

医学研究には、大きく分けて臨床研究と基礎研究があるが、特に、基礎医学の研究者の減少は深刻な

問題となっている。日常診療における疑問(clinical question)に基づいた比較的短期的な視点によ

る臨床研究と、生命現象を解明することで新しい医療につなげようとする長期的な展望をもった基礎

研究は、研究の両輪であり、ともに欠かすことのできない研究である。臨床研究や、基礎と臨床の橋渡

しであるトランスレーショナル研究が主流となりつつある現在、基礎研究者の育成が大きな課題であ

る。特に、学年が進むにつれて、基礎医学研究に割く時間は少なくなるため、専門課程に進む前に、基

礎医学研究の重要性を理解してもらうことが重要と考え、本コースを設けた。最先端の技術を学び、生

命の神秘にも触れる貴重な機会である。次世代の医療の担い手として、是非基礎研究にも眼を向け、そ

の魅力を味わってほしい。

本コースは基礎医学の各教室で行っている研究を分かりやすく説明し、その魅力を伝えるべく 2016

年度より設けられたものであり、オムニバス形式で、基礎医学の第一線の研究者による最先端の内容

を講義するものである。2018年度からは、初年次教育(*詳細は後述の「初年次教育とは」を参照)の

導入に伴い、当初の目的に加えて医学部独自の「学士課程導入教育科目」として新たに開講されること

となった。

【初年次教育とは】

入学前の学習から大学での学習へという質の異なる学習間の移行を円滑に行うための教育の総体で

ある。一般的には、学生が学士課程全体の学びの見通しを持つことで学びへの動機付けを行うこと

や、大学での学習で求められるスキルや姿勢を獲得することをめざす。

科目名 基礎医学研究推進

コース 単位数

授業

形態

講義

実習

科目

ナン

バリ

ング

MABAS1106

英語表記 Basic Medical

Sciences Program

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● 授業の到達目標

主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

基礎研究が、答えのない課題に取り組んでいることを理解する。

課題を発見し、批判的に吟味し、正しい方法で解決するための基盤となる考え方を理解する。

● 授業内容・授業計画

講義曜日:火曜日 時限:4限目

講義

回数 月/日

前半(40分)講義主題

(担当教員)

後半(40分)講義主題

(担当教員)

1 4/24 オリエンテーションおよびレポート作成上の注意

(細菌学 金子 幸弘・仁木 満美子)

2 5/8 地球規模におけるマラリア根絶への挑戦

(寄生虫学 金子 明)

疫学~健康事象を解明する医学研究手法~

(公衆衛生学 福島 若葉)

3 5/15 海馬と記憶

(神経生理学 水関 健司)

鼻腔リンパ腫

(診断病理・病理病態学 大澤 政彦)

4 5/22 肝星細胞活性化が関連する肝病態解析

(機能細胞形態学 池田 一雄)

生物の形作りを司る細胞運動とそのメカニズム

(器官構築形態学 中島 裕司)

5 5/29 文献検索の方法

(図書館)

医学論文の書き方

(産業医学 林 朝茂)

6 6/5 生体の低酸素応答の分子機序とその破綻

(分子病態薬理学 冨田 修平)

新しい炎症応答機構と疾患との

関連を解き明かす

(分子病態学 徳永 文稔)

7 6/12 細胞外情報への応答のしくみ

(免疫制御学 中嶋 弘一)

6/19 予備日

8 10/2 耐性菌に立ち向かう

(細菌学 金子 幸弘)

生活習慣病発症の危険因子の探究

(産業医学 林 朝茂)

9 10/9

神経細胞における細胞骨格、モーター

タンパク質の制御

(細胞機能制御学 広常 真治)

中枢神経系・内分泌系器官の形態学的およ

び分子生物学的研究-ストレス診断の客観

的評価に関する包括的検討-

(法医学 石川 隆紀)

10 10/16 発がん研究の最前線

(分子病理学 鰐渕 英機)

生体の恒常性維持機構とその破たん

(病態生理学 大谷 直子)

10/23 予備日

11/6 レポート提出締切日・・・・ウェブ提出

11/20 レポート採点締切日(教員)

11 11/27 授業日 レポート返却、講評、学生間でのレポート回覧

12/11 レポート再提出締切日・・・ウェブ再提出

12/25 レポート再評価締切日(教員)

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● 事前・事後学習の内容

個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

● 評価方法

出席、レポート提出

講義は 2/3以上を必須とする。

聴講した講義の中から、興味を持った講義を選び、その内容に関するレポートを以下の手順で作成

し、提出すること。

レポートの書式およびレポート作成の手引き、レポート提出前のチェックリスト等の必要書類はオ

リエンテーションの際に示された方法に従って取得すること。レポートはダウンロードした書式を用

いるか、その書式と同じ形式で作成すること。

作成の際は第5回目に開催される文献検索の方法および医学論文の書き方で講義される内容および

レポート作成の手引きを参考にすること。また、提出前にはチェックリストをもとに、レポートのタイ

トル、選んだ講義名とその受講日、学籍番号、氏名等の必要事項が記入されていることを必ず確認する

こと。ただし、講師から指定がある場合にはそれに従うこと。

レポートの提出はオリエンテーションの際に示された方法に従いウェブで行う。

● 受講生へのコメント

講義中の態度も評価対象となるので、注意すること。

● 教材

推奨テキストは指定しないが、教員の指示がある場合には従うこと。

レポート作成に関する参考図書

都筑 学. 大学 1年生のための 伝わるレポートの書き方

酒井 聡樹. これからレポート・卒論を書く若者のために 第 2版

木下 是雄. 理科系の作文技術

井下 千以子. 思考を鍛えるレポート・論文作成法(第 2版)

以上のいずれかは必ず読んでおくこと。

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

聴講した講義の中からテーマを選択し、レポート作成を行うことにより、自分の力て課題を発見し、

自己学習によってそれを解決するための能力を身につける。また、国内外の教科書および論文からレポート

作成に必要な情報を収集し読み取る能力を習得し、適宜教員や他の聴講者の意見を取り入れながら、指定さ

れた様式に基づいてレポートを作成し、その内容を他者に発表する技術を身につける。さらに、本講義を通じ

て学んだことを生かし、卒業後医療に携わるなかて直面した症例について、国内外からの最新の医療情報を

もとに疾患の理解や診断・治療を行い、生涯を通じて医学の質向上を目指して継続的学習と自己研鑽を行う

精神を培うことを目指す。

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コアカリキュラムへの対応は以下の通り。

A-2 医学知識と問題対応能力

A-8 科学的探求

A-9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

●その他

特記事項なし

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開講年度 2018年

● 担当教員

教務委員会

● 科目の主題

保健医療チームの一員として、将来共に働いていく看護職の役割と患者の入院環境を知る。

● 授業の到達目標

専門的な知識や手技の修得を目的としたものではなく、患者様に対する看護、介護を通してひとり

の人間として患者様の環境・立場を理解し、その中から、将来医師となるべき自分が今後何をなすべき

かを自覚すること。働くうえで、患者様・医療職者とのコミュニケーションの重要性を理解する。

● 授業内容・授業計画

8月下旬 2日間(オリエンテーション含め 3日間になる病院もあり)。

協力病院:本学医学部附属病院・大阪市立総合医療センター・弘済院附属病院・東住吉森本病院

● 事前・事後学習の内容

事前ガイダンスにて指示する。

● 評価方法

実習終了後レポートの提出 (レポートの提出がない場合は、実習出席と認めない)。

(1) テーマ 「早期臨床実習Ⅰ に参加して」(次の事柄を含めて書くこと)。

① 感想

② 特に勉強になった点

③ 今回の経験をふまえた今後の指針

(2) 提出様式 用紙サイズ ・・・ A4(縦長で使用し横書きすること)

そ の 他 ・・・ テーマ・学籍番号・氏名は最初の2~3行で記入

表紙は付けないこと

※レポートは各実習先に送付する為、PCで作成すること。

(3) 提出方法 ウェブサイトを使用して提出。方法は、別途指示をする。

科目名 早期臨床実習Ⅰ

単位数 授業

形態

実習

科目

ナン

バリ

ング

MACLI3103

英語表記 Early Exposure

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● 受講生へのコメント

各病院業務多忙のなか実習協力が得られたものであるため、本学医学部生として節度を保ち、真摯

な態度で実習に臨むこと。

● 教材

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A-4 コミュニケーション能力

A-5 チーム医療の実践

A-6 医療の質と安全の管理

●その他

注意事項

1. 白衣・名札を持参し、着用すること。

2. 病院の担当者・引率の教員の指示に従うこと。

3. 病院の規律と秩序を乱さないこと。

4. 私語を慎むこと。

5. 身だしなみは、将来医師となる者として、ふさわしいものを選ぶこと。

6. 手荷物は最小限にすること。

7. 実習中、携帯電話は持ち歩かないこと。

8. 欠席・遅刻・早退は原則として修了と認めない。

9. 実習に行く際の交通費は自己負担となる。

10. 抗体検査で陰性だった学生は、実習までに小児感染症ワクチンの接種を完了しておくこと。

未接種の場合実習に参加することができない。

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開講年度 2018年

● 担当教員

コース主任:教務委員長

担 当 教 員:板金広(いたがねファミリークリニック)

板金広(いたがねファミリークリニック) 松村榮久(松村医院) 嶋田一郎(嶋田クリニック)

藤岡雅司(ふじおか小児科) 大島久明(大島内科医院) 桜井隆(さくらいクリニック)

生野照子(浪速生野病院心身医療科) 佐田竜一(亀田総合病院総合内科)

谷知子(神戸市看護大学 専門基礎科学領域 医科学分野)

香月憲一(学園南クリニック) 小林正宜(葛西医院)

● 科目の主題

症候診断学だけでなく、予防接種や認知症や終末期診療などを通してチーム医療や医療連携、ある

いは患者中心の医療に必要な医師の素養(リーダーシップ、人間力、プロフェッショナリズムなど)

についても触れる。また実際の臨床場面において必要な基礎医学(解剖学、生理学、病理学など)と

の関連を示し、今後学ぶ基礎医学の重要性を理解する。

● 授業の到達目標

前半の授業では、夏期に行われる早期診療所実習のオリエンテーションを行う。プライマリケアの

最前線ともいえる診療所での見学実習・研修を通して、診療所医療の独自性・重要性、医師のやりが

いや醍醐味が体験できるように必要な準備知識を培う。 秋季の授業では、地域医療で必ず出会う頭痛

や風邪などの普遍的症候から診断を行う過程を疑似経験し、医師として基本的に必要な技能である①

患者の観察能力、②医療面接の基本、③臨床推論、④患者とのコミュニケーション、⑤身体診察法、

⑥鑑別診断の考え方を学ぶ。

● 授業内容・授業計画

・6月~1月の木曜午後(日程詳細は掲示板にて通知する)

・早期診療所実習(夏季休暇中に実施する)

● 事前・事後学習の内容

● 評価方法

各講義の出席点と学期末試験の合計点で評価する。

再履修生の評価方法は、「●その他」も参照すること。

科目名 早期臨床医学入門

1 回生から始めるプライマリケア外来診断学 単位数

授業

形態

講義

科目

ナン

バリ

ング

MACLI3104

英語表記 The first step of Primary Care Medicine

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● 受講生へのコメント

この講義では学生諸君を社会人として扱うので、授業への遅刻、途中退室、授業中の携帯操作、飲

食、私語などを認めない。

● 教材

講義開始 30日前までに学務課を通じて提示する。

● 対象学年

1年生

●コアカリキュラムへの対応

A 基本事項

A-4 コミュニケーション能力

A-5 チーム医療

B 社会と医学・医療

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

●その他

本科目を再履修となった学生は、平常の授業に加え、特別な実習プログラムを受講し、それも含め

て最終評価を行う。

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開講年度 2018年

● 担当教員

教務委員長

医学部同窓会指導医

● 科目の主題

地域医療の特性ならびに予防医療、福祉連携等を体験するために、医学部同窓会協力のもと、地域の

診療所における実習を行う。

● 授業の到達目標

医師として備えるべき基本姿勢を身につけるとともに、医師・患者関係を理解することを目標とす

る。

● 授業内容・授業計画

各診療所の指導医に委ねる。

8月~9月の夏期休業中1日。空きがあれば複数の診療所に行っても構わない。

● 事前・事後学習の内容

早期臨床医学入門(1回生から始めるプライマリケア外来診断学)の授業内で診療所実習の心構え・

患者様とのコミュニケーション等のオリエンテーションを行う。

● 評価方法

①時間厳守 ②身だしなみ ③あいさつ を評価表にて指導医に評価いただく。

学生は実習前にプレアンケート、実習終了後にポストアンケートを学務課宛提出する。

● 受講生へのコメント

業務多忙の中、実習協力が得られたものであるため、御厚意に感謝することを忘れず、真摯な態度

で実習に臨むこと。

実習先の医師(指導医)は、君たち学生に有意義な体験をしてもらいたいと思っています。実習先

のスタッフや、患者さんも協力的に接してくれるでしょう。

もちろん君たちの熱意があってのことです。君たちはそのような期待を裏切らないような言葉、行

動につとめてください。

科目名 早期診療所実習

単位数 授業

形態

実習

科目

ナン

バリ

ング

MACLI3104

英語表記 Early Exposure

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● 教材

● 対象学年

1年生

● コアカリキュラムへの対応

G 臨床実習

G-4 診療科臨床実習

G-4-3) 地域医療実習

● 該当するコンピテンス

Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

Ⅴ 科学的探究心 (智)

Ⅵ 教育マインド (仁)

Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

●その他

注意事項

1. 実習の数日前(少なくとも5日前まで)に、診療所に電話連絡し、自己紹介した上で、実習をして

いただけることに対してお礼を述べる。当日の来院時刻と場所を再確認する。

2. 実習当日は来院時刻を厳守すること(基本は10分前到着)。

3. 身だしなみは、将来医師となる者として、ふさわしいものを選ぶこと。

4. 名札・白衣を持参し着用すること。

5. 指導医の指示に従うこと。

6. 診療所の規律と秩序を乱さないこと。

7. 患者様の前では私語を慎むこと。

8. 実習中携帯電話は持ち歩かないこと。

9. 欠席、遅刻、早退は原則として修了と認めない。

10. 各診療所への交通費は自己負担となる。

11. 抗体検査で陰性だった学生は、実習前に小児感染症ワクチン接種を完了しておくこと。ワクチン

未接種の場合実習には行くことができない。

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開講年度 2018年

● 担当教員

教務委員長、教務委員、ライフサポートクラブ(LSC)

● 科目の主題

目前で発生した心肺停止などの緊急事態に際して、心肺蘇生法の意義を理解して施行できる。医療

行為にかかわることで、将来医師になる自覚を萌芽(1年生)・再確認(4年生)させる。

さらに 1年生を指導することで、4年生に Teaching is Learning 効果を体感させる。これにより、

医師は常に「教育者」であることを自覚させる。

● 授業の到達目標

1. 一次救急処置の概略を説明できる。

2. 傷病者の意識の確認ができる。

3. 119番通報と AEDの要請ができる。

4. 気道の確保ができる。

5. 呼吸の確認ができる。

6. 胸骨圧迫心臓マッサージができる。

7. AEDを使用できる。

● 授業内容・授業計画

各学年を 4グループに分け実施する。グループ分けは掲示板にて周知する。

10月 9日(火)・10月 16日(火) 場所:スキルスシミュレーションセンター

前半グループ開始時間:17:00~18:00

後半グループ開始時間:18:10~19:10

1年生は開始 10分前に会議室 2へ集合

4年生は開始 30分前にスキルスシミュレーションセンター内アネックス集合

● 事前・事後学習の内容

4年生で後輩指導に自信のない人は、最寄りの LSCメンバーに相談して、実習日までに復習しておく

こと

● 評価方法

実習への参加、小テスト、アンケート記入をもって修了とする。

科目名 心肺蘇生法実習

単位数 授業

形態

実習

科目

ナン

バリ

ング

MACLI3101

英語表記 Basic Life Support Training

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● 受講生へのコメント

1年生のみなさんも 3年後にはインスト側にまわるので、教え方も十分に観察しておくこと。

● 教材

● 対象学年

1年生・4年生

●コアカリキュラムへの対応

A 医師として求められる基本的な資質・能力

A-2 医学知識と問題対応能力

A-2-2) 学修の在り方

G 臨床実習

G-3 基本的臨床手技

G-3-4) 救命処置

G-4-4) シミュレーション教育

●その他

動きやすい服装を着用すること(スカートやヒール靴を避けること)