Case study 大学教育の可能性を拡大する HP …Case study BLP主査の立教大 学経営...

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立教大学経営学部では、ビジネス・グローバル社会で活躍する人材の養成を目的とした「ビジ ネス・リーダーシップ・プログラム(以下、 BLP)」を展開している。 2014年度から経営学部では このBLPHP のビジネスタブレット「HP ElitePad 900」を導入。タブレットならではの機能 を活用し、教育の質をより高めようとしている。 大学教育の可能性を拡大する HP ElitePad 900の高度な機能。 プワークに取り組んだが、各部屋には担当教 員とSA 1名ずつ配され、新入生をフォロー した。「HP ElitePad 900」は18 名のSA 一人 ひとりに渡され、ディスカッションや予選プ レゼンテーションのタイムキーピングをはじ め、グループワーク進行に活用された。 カメラ機能を活用し、 各班の資料をデジタル化 グループワークの結果は、プレゼンテーショ ンシートとワークシートにまとめられた。プ レゼンテーションシートはスクリーン投影 用に、ワークシートは配布用に「HP ElitePad 900」で撮影、デジタル化された。配布資料 は会場に設置されたインクジェットプリン ター「HP Officejet Pro X」でプリントされ た。予 選 通 過した6班分のワークシート6 枚、 新入生全員分400セット、総 計2,400 枚のプ リントを3台の「HP Officejet Pro X」はわず 先進的な教育プログラムで 次代のビジネスリーダーを養成 BLP 5 学期2 年半にわたってプロジェクト 実行とスキル強化を交互に実施し、「権限が なくても、ビジョンを示し周囲を巻き込む リーダーシップ」を身につけることを目標と した、ユニークかつ先進的なプログラムだ。 学生数名がチームを組み、グループワークを 中心に企画提案プロジェクトに取り組む中 で、リーダーシップやチームビルディングに ついて段階的に学んでいく。 新年度初のプロジェクトに 投入された「HP ElitePad 9002014 4 5 日、経営学部のオリエンテー ションに位置づけられる「ウェルカムキャン プ」が東京ビッグサイトで開催された。 2014 年度の新入生約400 名が一堂に会したこの イベントにおいて、「リーダーシップ入門」と いうミニプロジェクトも実施されたが、ここに HP ElitePad 900」が投入された。 「ウェルカムキャンプ」は企画から運営まで 学生が主体となって実施され、学部生にとっ てはイベント自体が貴重なリーダーシップ教 育の場にもなっている。 「リーダーシップ入門」では約400 名の新入 生が90 班に分かれ、バートナー企業から出 題される課題にグループワークで取り組ん だ。各班でディスカッションを重ね、その結果 をプレゼンテーションする。新入生にとっては BLPを体験する最初の授業ともなる内容だ。 課題はBLP の趣旨に賛同し、 2011年よりサ ポートを続けてきた日本HPより「大学生が欲 しくなるようなタブレットの新しい使い方を 考えてください」が出題された。 グループワークの円滑な進行に 貢献した「HP ElitePad 900BLP で重要なのが、スチューデント・アシス タント(以下、 SA)と呼ばれる学生スタッフ の存在。下級生をリードし、教員をサポート しながら授業の円滑な進行を担っている。 「ウェルカムキャンプ」では90 班に分かれた 新入生が、さらに18の部屋に分かれてグルー Case study BLP主査の立教大学経営学部 日向野幹也教授 タブレットに資料を映し、グループワークをフォローするSA 新入生約400名が集結した「ウェルカムキャンプ」 グループワークの成果をプレゼンテーションする新入生

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立教大学経営学部では、ビジネス・グローバル社会で活躍する人材の養成を目的とした「ビジ

ネス・リーダーシップ・プログラム(以下、BLP)」を展開している。2014年度から経営学部では

このBLPにHPのビジネスタブレット「HP ElitePad 900」を導入。タブレットならではの機能

を活用し、教育の質をより高めようとしている。

大学教育の可能性を拡大するHP ElitePad 900の高度な機能。

プワークに取り組んだが、各部屋には担当教

員とSAが1名ずつ配され、新入生をフォロー

した。「HP ElitePad 900」は18名のSA一人

ひとりに渡され、ディスカッションや予選プ

レゼンテーションのタイムキーピングをはじ

め、グループワーク進行に活用された。

カメラ機能を活用し、各班の資料をデジタル化グループワークの結果は、プレゼンテーショ

ンシートとワークシートにまとめられた。プ

レゼンテーションシートはスクリーン投影

用に、ワークシートは配布用に「HP ElitePad

900」で撮影、デジタル化された。配布資料

は会場に設置されたインクジェットプリン

ター「HP Officejet Pro X」でプリントされ

た。予選通過した6班分のワークシート6枚、

新入生全員分400セット、総計2,400枚のプ

リントを3台の「HP Officejet Pro X」はわず

先進的な教育プログラムで次代のビジネスリーダーを養成BLPは5学期2年半にわたってプロジェクト

実行とスキル強化を交互に実施し、「権限が

なくても、ビジョンを示し周囲を巻き込む

リーダーシップ」を身につけることを目標と

した、ユニークかつ先進的なプログラムだ。

学生数名がチームを組み、グループワークを

中心に企画提案プロジェクトに取り組む中

で、リーダーシップやチームビルディングに

ついて段階的に学んでいく。

新年度初のプロジェクトに投入された「HP ElitePad 900」2014年4月5日、経営学部のオリエンテー

ションに位置づけられる「ウェルカムキャン

プ」が東京ビッグサイトで開催された。2014

年度の新入生約400名が一堂に会したこの

イベントにおいて、「リーダーシップ入門」と

いうミニプロジェクトも実施されたが、ここに

「HP ElitePad 900」が投入された。

「ウェルカムキャンプ」は企画から運営まで

学生が主体となって実施され、学部生にとっ

てはイベント自体が貴重なリーダーシップ教

育の場にもなっている。

「リーダーシップ入門」では約400名の新入

生が90班に分かれ、バートナー企業から出

題される課題にグループワークで取り組ん

だ。各班でディスカッションを重ね、その結果

をプレゼンテーションする。新入生にとっては

BLPを体験する最初の授業ともなる内容だ。

課題はBLPの趣旨に賛同し、2011年よりサ

ポートを続けてきた日本HPより「大学生が欲

しくなるようなタブレットの新しい使い方を

考えてください」が出題された。

グループワークの円滑な進行に貢献した「HP ElitePad 900」BLPで重要なのが、スチューデント・アシス

タント(以下、SA)と呼ばれる学生スタッフ

の存在。下級生をリードし、教員をサポート

しながら授業の円滑な進行を担っている。

「ウェルカムキャンプ」では90班に分かれた

新入生が、さらに18の部屋に分かれてグルー

Case study

BLP主査の立教大学経営学部 日向野幹也教授

タブレットに資料を映し、グループワークをフォローするSA

新入生約400名が集結した「ウェルカムキャンプ」

グループワークの成果をプレゼンテーションする新入生

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XXXXXXXXXX 2014年5月

「HP ElitePad 900」がICTによる教育支援の可能性を拡大立教大学経営学部助教の舘野泰一氏は

「HP ElitePad 900」の機動性以外の可能性

に注目する。

「クラウドとの連携なども考慮すると、タブ

レット導入で ICTによる教育支援はより加速

すると考えられます。スライドはPCで操作

し、HP ElitePad 900には補足的な情報を用

意することで、より立体的な授業が展開でき

ます」

立教大学経営学部では、学生一人ひとりに

「ポートフォリオ」と呼ぶWebサイトを用意

し、それまでの学びの成果をアーカイブして

いる。授業中に「HP El itePad 900」からそ

こにアクセスし、リアルタイムで学生の学習

状況を俯瞰することで、一人ひとりに寄り添

った授業が可能になる舘野氏は考えている

のだ。

「HP ElitePad 900」という新たな武器を得

た立教大学のBLP。さらに質を高めた教育を

展開し、世界にはばたく人材を輩出していく

だろう。

か30分程度で完了している。

なお、決勝プレゼンテーションでは、タブ

レットを授業中にノートとして使い、しかも

他の学生とも共有するというアイデアを「忙

しい大学生の味方」としてまとめた舘野先生

クラス3班の発表が最優秀賞に選ばれた。

通常授業でも活きる「HP ElitePad 900」の機動性「ウェルカムキャンプ」を経て、4月15日か

ら通常授業への本格導入も始まった。BLP

のグループワークでは教員やSAが各班を巡

回し、議論をフォローするなどの動きが必須

だ。だが、従来は大画面ディスプレイに表示

するスライドの操作をPCから行っており、操

作時にはPCの前に戻る必要があった。それ

を変えたのが「HP ElitePad 900」の機動性

だ。実際に「HP ElitePad 900」で授業をした

石井洋充SAは次のように話す。

「P Cの前に戻る必要がなくなり、歩きなが

らスライドを操作できるので授業を進めや

すかったです。1年生の反応を見ながら、

タッチ操作でスライド資料に下線を引いた

り、強調したい箇所を丸で囲ったりできたの

も収穫です」

今後は、プレゼンテーションを動画撮影した

り、フィードバックを書き込んだスライドを

SNSで共有するなどの使い方も検討してい

るという。

Case study | 立教大学

資料のプリントに活躍した「HP Officejet Pro X」

手元でディスプレイの画像を切り替えながら授業を進行

SA間の情報共有にも活用されている

2014年度BL0松本先生クラスSA石井 洋充SA

立教大学経営学部助教舘野 泰一氏