株式会社 A-WIND ENERGY...資料3-1-2 平成28年 1月27日風力部会資料...

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資料3-1-2 平成28年 1月27日風力部会資料 (仮称)潟上海岸における風力発電事業 補足説明資料 平成28年1月27日 株式会社 A-WIND ENERGY

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資料3-1-2

平成28年 1月27日風力部会資料

(仮称)潟上海岸における風力発電事業

環 境 影 響 評 価 準 備 書

補 足 説 明 資 料

平成28年1月27日

株式会社 A-WIND ENERGY

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風力部会 補足説明資料 目 次

1.改変区域と伐採範囲について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1

2.改変区域と伐採範囲について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 12

3.実測に係わる状況について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 14

4.二酸化窒素濃度の予測結果について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 25

5.濁水について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 26

6.景観資源の状況について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 27

7.天王砂丘における地形の移動、砂の移動の状況について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29

8.工事用道路の拡幅について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30

9.クロマツによる緑化について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32

10.ノスリについて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33

11.植物の保全措置について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34

12.生態系について【一部非公開】‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35

13.風車の配置について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 37

14.swish音と純音成分についてについて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 38

15.稼働時の騒音・低周波音調査地点について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39

16.渡り鳥の移動経路調査結果(ガン類)について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 40

17.事後調査(バードストライクに関する調査)の方法論について ‥‥‥‥‥‥‥ 42

18.事後調査(重要な鳥類を含む鳥類相、生息密度等の調査)の実施について ‥‥ 43

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1.土地改変範囲図について

発電機が置かれる場所の改変区域と伐採範囲について、改変区域、盛り土、切り土と伐採範

囲との関係が分かるように図面を作り直してください。

【回答】

準備書 p.2-17(18)~p.2-26(27)図 2-2-6(1)~図 2-2-6(19)に記載した土地改変範囲図

について、各風力発電機の設置用地における改変区域(切土、盛土、整地)及び伐採範囲(工事

造成区域)を見直し、次ページ以降の図に示します。

なお、改変区域と伐採範囲の面積は異なり、改変面積 68,422 ㎡に対し、伐採面積は 82,859.6

㎡となります。

各風力発電機の設置用地の詳細は「2.改変区域と伐採範囲について」の表に示したとおりで

す。

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図1-1 土地改変範囲図(風力発電機1号機)

図1-2 土地改変範囲図(風力発電機2号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

3,005.60 2,964.30

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,614.40 2,569.30

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

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図1-3 土地改変範囲図(風力発電機3号機)

図1-4 土地改変範囲図(風力発電機4号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,987.40 2,929.10

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,658.30 2,642.40

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地管理用道路

工事用道路

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図1-5 土地改変範囲図(風力発電機5号機)

図1-6 土地改変範囲図(風力発電機6号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,602.70 2,310.50

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,662.10 2,250.20

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

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図1-7 土地改変範囲図(風力発電機7号機)

図1-8 土地改変範囲図(風力発電機8号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,586.60 2,101.40

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,838.20 2,667.50

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

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図1-9 土地改変範囲図(風力発電機9号機)

図1-10 土地改変範囲図(風力発電機10号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,726.40 2,146.70

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,610.90 2,136.60

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

設備用地

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図1-11 土地改変範囲図(風力発電機11号機)

図1-12 土地改変範囲図(風力発電機12号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,699.60 2,403.80

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,639.00 2,292.20

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

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図1-13 土地改変範囲図(風力発電機13号機)

図1-14 土地改変範囲図(風力発電機14号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,872.50 2,508.50

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

3,157.40 2,395.00

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地 管理用道路

工事用道路

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図1-15 土地改変範囲図(風力発電機15号機)

図1-16 土地改変範囲図(風力発電機16号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,998.40 2,919.10

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,586.60 2,032.90

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

工事用道路

管理用道路

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図1-17 土地改変範囲図(風力発電機17号機)

図1-18 土地改変範囲図(風力発電機18号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,629.00 2,287.80

設備用地

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,529.00 2,136.00

設備用地

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

設備用地

管理用道路

工事用道路

工事造成区域(伐採範囲)

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図1-19 土地改変範囲図(風力発電機19号機)

切土

盛土

整地

改変区域

風力発電機

工事造成区域(伐採範囲)

既存道路拡幅区間

工事造成区域 改変区域

樹木伐採面積(㎡) (㎡)

2,541.20 2,144.40

設備用地

工事造成区域(伐採範囲)

管理用道路

工事用道路

設備用地

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2.改変区域と伐採範囲について

改変区域イコール伐採範囲なのか。改変区域の外側が伐採範囲になるのではないかと思う

が、その辺を確認してください。それによっては伐採量の計算結果が変わる可能性がある。

【回答】

設備用地、管理用道路、工事用道路の樹木伐採面積(工事造成区域)と土地改変面積(切土、

盛土、整地)を以下の表に示します。改変区域と伐採範囲の面積は異なり、改変面積 68,422 ㎡に

対し、伐採面積は 82,859.6 ㎡となります。

なお、伐採面積の見直しに伴い、準備書 p.35 に示した表 2-2-9 に示した木くず(伐採樹木)の

発生量及び有効利用量も変わりますので評価書で反映いたします。

表 2-1 樹木伐採面積表(設備用地)

風力発電機 No.

樹木伐採面積(㎡) 土地改変面積(㎡)

-設備用地- 風車ヤード 緑化面積 土地改変面積合計

1 3,005.6 500 2,464.3 2,964.3

2 2,614.4 500 2,069.3 2,569.3

3 2,987.4 500 2,429.1 2,929.1

4 2,658.3 500 2,142.4 2,642.4

5 2,602.7 500 1,810.5 2,310.5

6 2,662.1 500 1,750.2 2,250.2

7 2,586.6 500 1,601.4 2,101.4

8 2,838.2 500 2,167.5 2,667.5

9 2,726.4 500 1,646.7 2,146.7

10 2,610.9 500 1,636.6 2,136.6

11 2,699.6 500 1,903.8 2,403.8

12 2,639.0 500 1,792.2 2,292.2

13 2,872.5 500 2,008.5 2,508.5

14 3,157.4 500 1,895.0 2,395.0

15 2,998.4 500 2,419.1 2,919.1

16 2,586.6 500 1,532.9 2,032.9

17 2,629.0 500 1,787.8 2,287.8

18 2,529.0 500 1,636.0 2,136.0

19 2,541.2 500 1,644.4 2,144.4

北地区 29,992.2 5,500 21,621.8 27,121.8

南地区 21,953.1 4,000 14,715.9 18,715.9

合計 51,945.3 9,500 36,337.7 45,837.7

注)北地区は風力発電機№1~№11 号機までの区間、南地区は風力発電機№12~№19 号機までの区間を示す。

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表 2-2 樹木伐採面積表(管理用道路)

地区 樹木伐採面積(㎡)

緑化面積(㎡) 土地改変面積(㎡) -管理用道路-

北地区 10,525.6 0 5,784.8

南地区 7,620.5 0 4,031.3

合計 18,146.1 0 9,816.1

注)北地区は風力発電機№1~№11 号機までの区間、南地区は風力発電機№12~№19 号機までの区間を示す。

表 2-3 樹木伐採面積表(工事用道路)

地区 樹木伐採面積(㎡)

緑化範囲(㎡) 土地改変面積(㎡) -工事用道路-

北地区 9,380.7 725.7 9,380.7

南地区 3,387.5 1,748.9 3,387.5

合計 12,768.2 2,474.6 12,768.2

注)北地区は風力発電機№1~№11 号機までの区間、南地区は風力発電機№12~№19 号機までの区間を示す。

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3.実測に係わる状況について

準備書p.330以降の調査結果に関して、実測に係わる状況について、測定状況が分かる写真

等を示してください。

【回答】

大気質(準備書 p.330)、道路交通騒音・振動(準備書 p.394)、騒音・超低周波音(準備書

p.401)の測定状況について、測定位置及び測定状況写真を次ページ以降に示します。

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図 3-1 大気質調査地点(道路沿道)の状況

●:大気質調査地点(道路沿道)

② ③ ④

風向・風速計

測定小屋

測定小屋

測定小屋

測定小屋

風向・風速計

ダストジャー ダストジャー

準備書 p.10-1-1-2(330)図 10-1-1-1 に示した気象・窒素酸化物・粉じん等現地調査地点(道

路沿道)の状況を示す。

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図 3-2 大気質調査地点(一般環境)の状況

●:大気質調査地点(一般環境)

風向・風速計

風向・風速計

風向・風速計 風向・風速計

測定小屋

ダストジャー

測定小屋

ダストジャー

測定小屋

測定小屋

ダストジャー

準備書 p.10-1-1-2(330)図 10-1-1-1 に示した気象・窒素酸化物・粉じん等現地調査地点(一

般環境)の状況を示す。

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図 3-3 道路交通騒音振動調査地点(国道 101 号)の状況

●:道路交通騒音振動調査地点(国道 101 号) 至秋田市

至男鹿市

① 男鹿市方向を望む

② 秋田市方向を望む

③ 測定地点向かい側から望む

④ 国道 101 号方向を望む

マイクロフォン

マイクロフォン マイクロフォン

マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-66(394)図 10-1-1-15 に示した道路交通騒音・振動調査及び予測代表断面(国

道 101 号)の状況を示す。

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図 3-4 道路交通騒音振動調査地点(県道 56 号)の状況

●:道路交通騒音振動調査地点(県道 56 号) 至秋田市

至男鹿市

① 男鹿市方向を望む

② 秋田市方向を望む

③ 道路向かい側から望む

④ 県道 56 号方向を望む

マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-66(394)図 10-1-1-15 に示した道路交通騒音・振動調査及び予測代表断面(県

道 56 号)の状況を示す。

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図 3-5 騒音・超低周波音の調査地点(No.1 地点)の状況

① 西方向を望む

② 東方向を望む

③ 北方向を望む

④ 南方向を望む

マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォンマイクロフォン

準備書 p.10-1-1-73(401)図 10-1-1-16 に示した騒音・低周波音調査及び予測地点(№1)の状

況を示す。

② ① No1(国道 101 号までの距離:約 290m)

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図 3-6 騒音・超低周波音の調査地点(No.2 地点)の状況

① 北西方向を望む

② 南東方向を望む

③ 北東方向を望む

④ 南西方向を望む

マイクロフォン

マイクロフォン マイクロフォン

マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-73(401)図 10-1-1-16 に示した騒音・低周波音調査及び予測地点(№2)の状

況を示す。

① No2

(国道 101 号までの距離:約 45m)

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図 3-7 騒音・超低周波音の調査地点(No.3 地点)の状況

① 北西方向を望む

② 南東方向を望む

③ 北東方向を望む

④ 南西方向を望む

マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-73(401)図 10-1-1-16 に示した騒音・低周波音調査及び予測地点(№3)の状

況を示す。

① No3

(国道 101 号までの距離:約 70m)

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図 3-8 騒音・超低周波音の調査地点(No.4 地点)の状況

① 北西方向を望む

② 北東方向を望む

③ 南西方向を望む

マイクロフォン マイクロフォン

マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-73(401)図 10-1-1-16 に示した騒音・低周波音調査及び予測地点(№4)の状

況を示す。

No4(県道 56 号までの距離約 130m)

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図 3-9 騒音・超低周波音の調査地点(No.5 地点)の状況

① 北西方向を望む

② 南東方向を望む

③ 北東方向を望む

④ 南西方向を望む

マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォン マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-73(401)図 10-1-1-16 に示した騒音・低周波音調査及び予測地点(№5)の状

況を示す。

No5(県道 56 号までの距離約 160m)

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図 3-10 騒音・超低周波音の調査地点(No.6 地点)の状況

No6(県道 56 号までの距離:約 30m)

① 北西方向を望む

② 南東方向を望む

③ 北東方向を望む

④ 南西方向を望む

マイクロフォン マイクロフォン

マイクロフォン

マイクロフォン

準備書 p.10-1-1-73(401)図 10-1-1-16 に示した騒音・低周波音調査及び予測地点(№6)の状

況を示す。

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4.二酸化窒素濃度の予測結果について

二酸化窒素濃度の予測結果で、バックグラウンドに0.003という値が与えられているが、こ

れは実測から出している値でしょうか。また、実測データがあるのであれば5桁目までをバッ

クグラウンドとして入れて、それで日平均値の年間98%を計算してください。

【回答】

二酸化窒素濃度の予測に使用しているバックグラウンド濃度の 0.003ppm は、実測値を用いてお

ります。測定下限値については、自治体の常時監視局等の公共データも通常は少数点以下 3 桁と

なっており、測定精度としては問題ないものと考えております。このことから、本予測結果にお

いては、測定下限値を少数点以下 3桁に設定しているため、小数点以下 5 桁までの結果を使用(提

出)することはできません。

日平均値の年間 98%値は計算値でありますが、実測値のバックグラウンド値を使用して計算し

ているため、同様に小数点以下 3桁として扱っております。

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5.濁水について

12号機の風力発電機の盛土のところが、水路に向って落ち込んでいく。少ない雨のときは、

浸透するかもしれないが、沢山雨が降ったときは、流れることが想定され、影響が懸念される

ため、対策を検討してください。

【回答】

事業計画地は砂丘地であり、秋田地方気象台の過去 10 年(平成 17 年~26 年)の最大降水量の

38.5mm/hより大きな透水係数(42.12mm/h)となっています。また、造成区域で行った浮遊

物質量の沈降試験によると、1分ほどで初期濃度 3,000mg/Lが 0.5%以下まで低減するシルト

分の少ない砂丘砂であることから、降雨時には雨の筋ができ土砂が流出することはほとんどない

ものと考えておりますが、強降雨時においては影響も懸念されるため、保全対策として造成区域

の周囲を土堤で囲うこと、また、強降雨時には一時的に工事を中断し土砂の流出を防ぐ計画とし

たします。

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6.景観資源の状況について

秋田砂丘の面積3,500万㎡に対して0.29%しかないということですが、算出根拠とか根拠と

なる対象範囲を明示してください。

【回答】

景観資源である秋田(天王)砂丘の詳細(第Ⅰ列砂丘地、第Ⅱ列砂丘地、第Ⅲ列砂丘地)を次

ページの図に示します。

秋田(天王)砂丘は、図に示したとおり、第Ⅰ列砂丘地(1,000 万㎡)、第Ⅱ列砂丘地(1,100

万㎡)、第Ⅲ列砂丘地(1,400 万㎡)から構成されており、その合計面積は約 3,500 万㎡(図面

を基に計測)となっています。このうち、本事業による改変面積は 68,422 ㎡であり、秋田(天王)

砂丘における本事業による改変面積の割合は、約 0.20%となります。

なお、準備書の p.1075 イ)景観資源の状況においては、改変面積は 101,205 ㎡、改変面積の割

合は約 0.29%と記載しておりましたが、評価書においては上記のとおり、改変面積は 68,422 ㎡、

改変面積の割合は約 0.20%と修正いたします。

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出典:日本の地形レッドデータブック(1994 年 古今書院)

図 6-1 重要な地形地質(秋田(天王)砂丘)

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7.天王砂丘における地形の移動、砂の移動の状況について

砂丘の特性というか、砂が動いている。その砂の移動というのは把握しているか。ここの砂

の移動、砂丘の維持、そういうものがマクロにどういうふうなメカニズムで行われているのか。

【回答】

「天王町史」(平成 22 年 12 月 28 日発行 潟上市)に示されている秋田(天王)砂丘地の特性を

以下の表に示します。

秋田(天王)砂丘地は内側(八郎潟)側から第Ⅰ砂丘地、第Ⅱ砂丘地、第Ⅲ砂丘地の3列の砂丘

地が北西から南東方向へと並んで形成されており、対象事業実施区域は第Ⅲ砂丘地に位置してい

ます。

現在の第Ⅲ砂丘地は植林により飛砂が抑えられ、砂の移動はほとんどない状況にあります。ま

た、植林により砂丘が維持されている状況にあります。

表 7-1 秋田(天王)砂丘地の特性

第Ⅰ砂丘:縄文時代前期(約 6,000 年前)は非常にあたたかく、海面が今より数メートル高かっ

た。当時男鹿半島は島で、天王町のあたりは海底であった。雄物川が日本海に運び込んだ砂は

沿岸流によって男鹿島と本土との間に堆積し、海底に砂州をつくっていった。やがて気候の寒

冷化とともに海面の低下が起こり、砂州の一部は海面上に現れ、その南西側前面には砂浜が広

がった。この砂浜から西寄りの風によって砂が運ばれ、砂州の高い部分を核にして堆積し、砂

丘が形成された。その形成年代は縄文時代後半(約 5,000 年前)と考えられる。

第Ⅱ砂丘:縄文時代中期になると海面は少し上昇した。海面が上昇すれば、海が陸側に入り

込み、陸を侵食する。しかしこの時期、できたばかりの第Ⅰ砂丘が浸食されることはなかった。

これは天王砂丘地帯はわずかながら地盤の上昇を続けている場だからである。海面上昇の効果

を地盤上昇が打ち消し、海岸線の位置があまり変わらない。海岸線の位置が安定していると、

汀線付近には砂が打ち上げられて、汀線に沿って、浜堤と呼ばれる高まりができる。縄文時代

中期の最高海面期は 4,300 年ほど前とされており、その後海面は低下し、再び砂浜が広がった。

そして、高海面期にできた浜堤を核にして砂丘が形成された。年代は縄文時代中期後半(約

4,000 年前)である。

第Ⅲ砂丘:さらに 1,200~1,300 年前には海面の上昇があり、その後の海面低下期に第Ⅲ砂丘

が形成された。秋田市の第Ⅲ砂丘の内部にはおよそ 1,100 年前の十和田火山が噴火した火山灰

(十和田 a)が挟まれていて、この砂丘の形成年代を裏付けている。このように第Ⅲ砂丘は歴史

時代に形成されたものであって、人間が植林によって飛砂を止めるまで形成され続けていたの

である。

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8.工事用道路の拡幅について

道路をずっと拡幅して横断すると、上流からの砂の供給がとまって、この砂丘が存続しない

おそれがある。この拡幅の度合いというのはどのくらいのものなのか。

【回答】

工事用道路の拡幅計画を次ページの図に示します。

工事用道路の拡幅は、最少 3m(直線区間)、最大 12m(カーブ区間)となります。なお、工

事用道路の拡幅は一時的な改良となり、工事後は最大で 5m幅の道路を残し、緑化等により早期

に復元いたします。

工事用道路の拡幅を行う第Ⅲ砂丘地は、植林により維持されている状況にあり、工事用道路の

拡幅による砂丘地への影響が考えられますが、工事用道路の拡幅の際は敷き砂利、敷き鉄板によ

り飛砂防止に努めるとともに、工事後は植林等による緑化により植生の早期復元を図ることから、

砂丘地への影響は小さいものと考えております。

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図 8-1 工事用道路拡幅概要図(平面)

図8-2 工事用道路拡幅概要図(断面)

断面①

断面②

a

b

b

a

a

a

b

b

既存道路

拡幅範囲

拡幅範囲

拡幅範囲

拡幅範囲 既存道路

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9.クロマツによる緑化について

具体的にどういう緑化手法をとって、どういう養生をして、きちんと根づくまでどう見守る

かという実効力がある緑化の仕方を具体的に提言してください。

【回答】

工事に伴う伐採後の緑化については、秋田県農林水産部森林整備課と協議を行い、クロマツに

よる緑化を行うように指導いただきました。

秋田県からの指導を受け、クロマツによる緑化は、以下の表に示す手法により行います。

なお、クロマツによる緑化手法については、評価書に記載いたします。

表 9-1 緑化手法

作業区分 内容

施肥及び客土 海岸砂地は腐植質に乏しく、地表に近いところでは乾燥しやすいので、植

栽に当っては施肥することを原則とし、必要に応じて客土する。

埋わら 砂中水分を苗木に補給するとともに、腐朽により肥料となることから、埋

わらを行うことを原則とし、埋わらの方法は、植穴の底に行う場合と植栽

列の間に列状に行う。

敷わら 砂の移動防止、砂中水分の蒸発を防止、地温の極端な上昇・低下を防止す

るため、必要に応じ敷わらを行う。

植栽 植栽時期は、低温、乾燥、寒風で枯死しないよう原則として春季とし、植

栽本数は林分を早期に樹冠でうっ閉させる必要があることから、1ha 当

り、クロマツ 10,000 本(植穴 1ヵ所当り 1 本)を基本とする。

植栽は植穴を所定の大きさ(直径・深さとも30㎝程度)に掘り、客土施

肥を行った後、苗木を植穴中央部に立て深植を避け、ひげ根を十分広げ、

細土を入れ苗木を少し引き上げ、周囲から十分踏み固め、更に土を覆うよ

うにして植え付ける。

補植・改植 植栽本数の20~50%が枯損又は欠損し成林の見込みがない場合には補

植を行う。

保育 砂地造林の場合は、草本類の地被の発達は急激には望めないが、植栽木を

被圧するような状態になれば、下刈を実施する。ただし、雑草木には地面

の高温化を防ぎ、強い風を緩和し、飛砂を防止するなどの保護作用がある

ので、下刈は全刈によらず必要最小限木の坪刈とする。また、健全な林分

に誘導するため、適期に立木の一部を除伐し、林分密度を人為的に調節し

て生育段階に応じた生育空間を確保する。

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10.ノスリについて

希少種、重要種の猛禽のトレースは出ているが、ノスリのような対象になってないものにつ

いては全く触れられていない。南側の事業では、ノスリがいっぱい出ている。風車との関係を

議論するに当たっては、南側の事業が出しているので、避けては通れないと考える。

【回答】

ノスリについては、希少種に該当しないものの、現地調査により営巣地を確認したので、希少

猛禽類の項に加え、営巣状況と飛翔状況についてとりまとめ、希少猛禽類と同様に予測・評価を

行い、評価書に記載いたします。

また、営巣地が確認されたことから、事後調査を実施し、風力発電機設置後におけるバードス

トライク及び飛翔状況を確認いたします。

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11.植物の保全措置について

外側に株数が多いから基本的にやらないものがある。特にイヌハギ、ノハラクサフジなどは、

種子が採れるので繁殖させることはできるのではないか。保全措置として、移植はしないけど

採取して苗を作って植えてみますという努力くらいはしてもいいのではないか。トウゴクシダ

は、4株しかないのに2株がなくなってしまうというのをどうするのか。移植だけではなくて、

繁殖の検討というのも考えた方が良いのではないか。

【回答】

イヌハギ、ノハラクサフジについては、環境保全措置として、本種が多く生育する北側エリア

の既存道路の拡幅を片側に限定し、個体群の保全に努めることしております。また、繁殖の検討

につきましては、マメ科の植物であり、秋に種を採集し、春に改変箇所に種をまくことにより、

繁殖する可能性が考えられますが、いずれの種も結果に不確実性が伴うと考えられるため、専門

家と協議し、助言を得た上で検討したいと考えております。

オシダ科のトウゴクシダについては、環境保全措置として移植を行うとともに、事後調査によ

り、移植後の活着補助及び定着状況を確認することとしております。本種の繁殖の検討につきま

しては、維管束植物であり、種子を形成しないことから、繁殖の可能性については不確実性が高

いものと考えられるため、専門家と協議を行い、助言を得た上で検討したいと考えております。

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12.生態系について【一部非公開】

採餌環境適合性指数というのは、採餌の行動があった頻度と餌の指数である。採餌環境適合

性指数は採餌行動の頻度で、頻度と餌環境の指数を掛けている。概念的に3つの違うものを足

して割るのだったら、ある項目を重みづけがつけられた状態で足してやれば、全体的には出現

指数、出現頻度のところは相当影響を受ける。こういうやり方が意味あるのかどうか、根本的

に考えていただきたい。

繁殖環境適合性指数が実態と合っているかどうかという意味合いから検討していただきた

い。検討するときに、どうやってパラメーター化して定量的な評価をするのに使い込むかとい

う工夫をしてほしい。生態系のところの評価は全体的に見直していただきたい。同じことがタ

ヌキのところにも言える。

【回答】

生態系の採餌環境適合性指数、繁殖環境適合性指数及び好適環境適合性指数につきましては、

次ページの表に示す内容のとおり見直しいたしました。

なお、見直しした生態系の項につきましては、別添資料として提出いたします。

※別添資料については、種の保存の観点から非公開。

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表12-1 生態系の見直しについて(上位種:オオタカ)

項目 修正前 修正後

採餌環境適合

性指数の算出

オオタカの採餌行動頻度と、主要な餌と

なる小型・中型鳥類及びネズミ類の環境

類型区分毎の重量(餌量)を基に算出し、

採餌行動頻度を、餌環境指数に乗じ、最

大値を 1とする相対値として採餌環境適

合性指数を算出した。

オオタカの採餌行動頻度を目的変数、主

要な餌となる小型・中型鳥類及びネズミ

類の分布推定値、草地からの距離、樹林

からの距離、市街地からの距離、巣から

の距離を説明変数としてステップワイズ

重回帰分析に供し、得られた重回帰式に

基づいて採餌行動分布の推定値を算出し

た。

繁殖環境適合

性指数の算出

オオタカの繁殖行動頻度と、営巣環境面積

を基に算出し、繁殖行動頻度を営巣環境面

積に乗じ、最大値を1とする相対値として

繁殖環境適合性指数を算出した。

オオタカの繁殖行動頻度を目的変数、森

林面積(m2)、樹高(m)、立木密度(本

/ha)、傾斜度(角変換)、傾斜方向(角

変換)、標高(m)を説明変数としてステッ

プワイズ重回帰分析に供し、得られた重

回帰式に基づいて繁殖行動分布の推定値

を算出した。

好適環境適合

性指数の算出

出現指数、採餌環境適合性指数、繁殖環

境適合性指数を相加平均することによっ

て算出した。

採餌環境適合性指数と繁殖環境適合性指

数を相加平均して算出した。

表12-2 生態系の見直しについて(典型種:タヌキ)

項目 修正前 修正後

採餌環境適合

性指数の算出

餌種・餌量調査で得られた餌資源量およ

び溜め糞に含まれる未消化物の重量を基

に算出し、各餌種の Manly の資源選択性

指数(α)を算出した。

次に、得られた指数(α)を各環境類型

区分における餌種の重量で乗じたのち、

すべての数値を合計し、最大値を 1とす

る相対値として採餌環境指数を算出し

た。

タヌキの出現頻度を目的変数、餌資源量

および溜め糞調査から得られた資源選択

性指数に基づく餌の分布推定値、草地か

らの距離、林縁からの距離、市街地から

の距離を説明変数としてステップワイズ

重回帰分析に供し、得られた重回帰式に

基づいて採餌行動分布の推定値を算出し

た。

繁殖環境適合

性指数の算出

タヌキの出現状況に影響を与える環境要

因を抽出し、Manlyの資源選択性指数(α)

に予測単位の面積を乗じ、予測値が「0~1」

で表されるよう相対値として算出した。

タヌキの出現頻度を目的変数、草地から

の距離(m)、林縁からの距離(m)、市

街地からの距離(m)、餌密度(Manlyの

資源選択性指数(α)に基づく分布推定

値)を説明変数としてステップワイズ重

回帰分析に供し、得られた重回帰式に基

づいて繁殖行動分布の推定値を算出し

た。

好適環境適合

性指数の算出

好適環境適合性指数は、生息環境適合性

指数と採餌環境適合性指数を相加平均す

ることによって算出した。

採餌環境適合性指数と繁殖環境適合性指

数を相加平均して算出した。

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13.風車の配置について

全体のフライウェイが分かることによって、配置をどうしたらいいかということも考える必

要が出てくる。

発電機の適地として、風車の配置はこの案がベストなのかどうか。風だけ、離隔間だけ考え

れば、こういう形になると思うが、環境側を考えたときの配置、基数をどこまで再検討できる

かということがアセス上は必要になってくる。データ上からは非常に配置が難しい場所ではな

いかなと考える。再検討いただきたい。

【回答】

風力発電機の配置につきましては、全体のフライウェイに伴う移動経路を考慮するとともに、

秋田県知事意見、環境大臣意見、住民意見等を参考とし、基数及び配置等の見直しの可能性検討

を実施いたします。なお、基数及び配置等を著しく変更した場合については、それに伴う環境保

全措置についても再検討いたします。

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14.swish音と純音成分についてについて

準備書p.38において、Swish音の変動周期と変動幅の大きさを文章で記述してください。ま

た、純音成分についてはIEC61400に基づいて、純音の判定、純音がある場合にはTonalityと

Tonal audibilityを算定の上、文章で記述してください。

【回答】

p.38 に示したメーカ資料による Swish 音の変動周期は、約 1.25 秒、変動幅は 2dB 程度となっ

ています。評価書では文章として記載いたします。

また、純音成分の周波数(Hz)、Tonality(dB)、Tonal audibility(dB)につきましては、メーカ

に問い合わせをしましたが、データは入手できませんでした。

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15.稼働時の騒音・低周波音調査地点について

準備書p.287の図から、騒音・低周波音の調査点が、道路騒音の影響を受ける道路沿道にあ

るように見える。道路端から調査点までの距離を示すとともに、各調査点とその周辺状況が分

かる写真や拡大図を示してください。

【回答】

道路端から調査点までの距離、各調査点とその周辺状況の写真や拡大図は、「3.実測に係わ

る状況について」において回答したとおりです。

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16.渡り鳥の移動経路調査結果(ガン類)について

準備書p.629 「表 10 -1-4-65 (1) 渡り鳥の移動経路調査結果(ガン類)」の表中、対

象事業実施区域内通過高度区分の括弧内数値は、高度別ということで、L, M, Hを合わせて100%

となるような算出が分かりやすい。例えば、平成26年12月では、L: 45(11.6)、M: 344(88.4)、

H: 0(0)となる。ここは、対象事業実施区域内を通過した鳥が、高度別にどの程度の比率で

通過しているか、を示す数値である。その他の表についても、同様に検討してください。

【回答】

ご指摘のとおり、対象事業実施区域内通過高度区分の括弧内数値は、高度別ということで、L, M,

H を合わせて 100%となるような算出に修正し、評価書に記載いたします。また、表 10 -1-4-65 (1)

~表 10 -1-4-65 (4)及び表 10 -1-4-66~表 10 -1-4-72 を対象として修正いたします。

表 10 -1-4-65(1) 渡り鳥の移動経路調査結果(ガン類)

単位:回数、個体数(%)

事業地区分

調査対象区域全体 対象事業実施区域内 対象事業実施区域内通過高度区分

通過回数 通過個体数 通過回数 通過個体数高度L

通過個体数

高度M

通過個体数

高度H

通過個体数

平成 26 年

10 月 39 2,331 3 109(4.6) 0(0) 109(100) 0(0)

11 月 65 2,396 18 477(20.0) 0(0) 438(91.8) 39(8.2)

12 月 53 1,720 12 389(22.6) 45(11.6) 344(88.4) 0(0)

平成 27 年

1 月 316 23,898 13 448(1.9) 0(0) 448(100) 0(0)

2 月 31 3,457 1 1(0) 0(0) 1(100) 0(0)

3 月 1 回目 131 4,413 4 46(1.0) 41(89.1) 5(10.9) 0(0)

3 月 2 回目 32 754 1 7(0.9) 0(0) 7(100) 0(0)

合計 667 38,969 52 1,477(3.8) 86(5.8) 1,352(91.5) 39(2.7)

注 1)対象事業実施区域内の括弧内の数値は調査対象区域全体の確認個体数に対する割合(百分率)を示す。

注 2)対象事業実施区域内通過高度区分の括弧内の数値は各月の通過個体の高度区分の割合(百分率)を示す。

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表 10 -1-4-65(2) 渡り鳥の移動経路調査結果(ハクチョウ類)

単位:回数、個体数(%)

事業地区分

調査対象区域全体 対象事業実施区域内 対象事業実施区域内通過高度区分

通過回数 通過個体数 通過回数 通過個体数 高度L

通過個体数

高度M

通過個体数

高度H

通過個体数

平成 26 年

10 月 47 814 3 170(20.8) 4(2.4) 166(97.6) 0(0)

11 月 47 383 5 55(14.4) 0(0) 39(70.9) 16(29.1)

12 月 39 312 2 17(5.4) 0(0) 17(100) 0(0)

平成 27 年

1 月 37 415 1 8(1.9) 0(0) 8(100) 0(0)

2 月 137 5,730 1 30(0.5) 0(0) 30(100) 0(0)

3 月 1 回目 107 4,092 3 46(1.1) 0(0) 46(100) 0(0)

3 月 2 回目 49 2,372 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

合計 463 14,118 15 326(2.3) 4(1.2) 306(93.9) 16(4.9)

注 1)対象事業実施区域内の括弧内の数値は調査対象区域全体の確認個体数に対する割合(百分率)を示す。

注 2)対象事業実施区域内通過高度区分の括弧内の数値は各月の通過個体の高度区分の割合(百分率)を示す。

表 10 -1-4-65(3) 渡り鳥の移動経路調査結果(猛禽類)

単位:回数、個体数(%)

事業地区分

調査対象区域全体 対象事業実施区域内 対象事業実施区域内通過高度区分

通過回数 通過個体数 通過回数 通過個体数 高度L

通過個体数

高度M

通過個体数

高度H

通過個体数

平成 26 年

10 月 0 0 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

11 月 3 3 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

12 月 11 11 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

平成 27 年

1 月 18 21 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

2 月 11 12 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

3月1回目 20 21 1 1(4.8) 1(100) 0(0) 0(0)

3月2回目 12 13 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

合計 75 81 1 1(1.2) 1(100) 0(0) 0(0)

注 1)対象事業実施区域内の括弧内の数値は調査対象区域全体の確認個体数に対する割合(百分率)を示す。

注 2)対象事業実施区域内通過高度区分の括弧内の数値は各月の通過個体の高度区分の割合(百分率)を示す。

表 10 -1-4-65(4) 渡り鳥の移動経路調査結果(その他鳥類)

単位:回数、個体数(%)

事業地区分

調査対象区域全体 対象事業実施区域内 対象事業実施区域内通過高度区分

通過回数 通過個体数 通過回数 通過個体数 高度L

通過個体数

高度M

通過個体数

高度H

通過個体数

平成 26 年

10 月 11 1,395 3 104(7.5) 4(3.8) 100(96.2) 0(0)

11 月 10 2,594 2 226(8.7) 0(0) 26(11.5) 200(88.5)

12 月 2 531 1 31(5.8) 0(0) 31(100) 0(0)

平成 27 年

1 月 0 0 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

2 月 8 1,780 1 30(1.7) 30(1.7) 0(0) 0(0)

3月1回目 3 774 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

3月2回目 2 800 0 0(0) 0(0) 0(0) 0(0)

合計 36 7,874 7 391(5.0) 34(8.7) 157(40.2) 200(51.1)

注 1)対象事業実施区域内の括弧内の数値は調査対象区域全体の確認個体数に対する割合(百分率)を示す。

注 2)対象事業実施区域内通過高度区分の括弧内の数値は各月の通過個体の高度区分の割合(百分率)を示す。

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17.事後調査(バードストライクに関する調査)の方法論について

1)時期により調査間隔を変えるとしている。バードストライクの頻度が時期によって異な

るかどうか自体も不確実と思うので、大きな根拠がなければ、事後調査を1年間、統一し

て週1回にした方が良い。

2)4月~9月に行うという月2回の調査のうち、スカベンジャーが持ち去ったかどうかを1回

だけ専門調査員が調べることにどういう意味があるのか。スカベンジャーが持って行った

かどうかを詳細な調査でどのようにして分かるのか。特に「詳細」の意味について説明し

ていただきたい。もしこの文章で、2回の調査のうち、1回は詳細に調べていない、という

ことを強調するようにとられれば、調査の精度(信頼度)さえ危うくなりかねない。すべ

て専門調査員による調査であることが望ましい。

3)もしバットストライクに関しても調査する(死骸拾得)予定があるのであれば、そのよ

うに記載した方が良い。

【回答】

1)ご指摘のとおり、調査間隔は、週 1 回とし、評価書に記載いたします。

2)ご指摘のとおり、誤解が生じる可能性が考えられますので、以下の内容に修正し、評価書

に記載いたします。

・バードストライクに関しては、現地踏査を実施し、「鳥類等に関する風力発電施設立地適

正化のための手引き」に基づきバードストライク及びバットストライクの有無を確認する。

調査対象は、普通種を含めたすべての鳥類及び哺乳類のコウモリ類とし、衝突事例の整理

を行う。調査間隔は週 1 回、調査範囲は地上からブレード先端までの長さを調査半径とす

る円内とし、全基数を対象とする。

3)ご指摘のとおり、バードストライクと同時にバットストライクの有無を確認することとし、

評価書に記載いたします。

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18.事後調査(重要な鳥類を含む鳥類相、生息密度等の調査)の実施について

風車の設置によって鳥類の出現状況(多様度)が変化する可能性が指摘され、文献も多数出

ている。重要な鳥類を含む鳥類相、生息密度等に変化が出ると、生態系への影響も考えられる。

これらに関する本準備書での予測評価の記述には不確実性がともなうと思われるので、事後調

査を行う必要があると考える。

【回答】

ご指摘のとおり、風車の設置によって鳥類の出現状況(多様度)が変化し、生態系へ影響が生

じる可能性が考えられるため、準備書段階で実施したラインセンサス及びポイントセンサスによ

る定量的な事後調査(鳥類相、生息密度等の定量的な把握)を実施することとし、評価書に記載

いたします。