20110218 ku-librarians #132: ILL in 90 minutes
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ILL in 90 minutes
ku-librarians #132, Feb 18 [email protected]
self-introduction
経歴
• 1999.04- 京都大学総合人間学部• 2003.04- 名古屋大学多元数理科学研究科• 2007.04- 附属図書館情報管理課図書情報掛• 2009.10- 附属図書館情報サービス課相互利用掛 (初異動)
仕事:情報処理部会(目録,ILL),Webサイト小委員会,KULINE右上のアレ
発表:ku-librarians #98,ARGカフェ・フェスト大阪,書評
2
agenda
1. 最初に:ILLって?
2. 附属図書館相互利用掛
3. ワークフロー
4. ワークスタイル
5. 問題点
6. ありがとう
7. 最後に:ILLって?
3
ILLって?
4
自分とこにない資料を他の図書館から取り寄せるサービス
5
利用者
ILLのプロセスモデル
受付館依頼館
6
ILLの3大要素
目録 (catalog)
物流 (delivery / logistics)
決済 (payment)
7
プレイヤー 学内図書館・室,国内 (大学図書館,公共図書館,NDL,専門図書館,文書館,文学館,民間企業,個人),海外
種類 文献複写,現物貸借,紹介状発行
役割 依頼,受付,仲介
システム NACSIS-ILL,学内ILL,独自システム,メール・FAX・手紙
決済 NACSIS-ILL相殺,学内相殺,現金書留,振込,国際送金,IFLAバウチャー,IRC,小切手,クレジットカード,gift
物流 学内デリバリー便・学内便,郵便・メール便,宅急便・ゆうパック・ゆうメール,eDDS,メール,FAX,Ariel,Odessey
8
用語
ILL/DD = InterLibrary Loan / Document Delivery
(e-)DDS = (electronic) Document Delivery Service
International or Overseas ILL
文献複写,(photo)copy,irreturnable
現物貸借,相互貸借 reciprocal borrowing,借用,book loan,returnable,
依頼 borrowing / 受付 lending
複写サービス library photocopying9
附属図書館相互利用掛
10
京都大学のILLサービス
11
附属図書館相互利用掛のサービス
館内 複写セルフ(コピーカード,現金): 白黒10円,カラー50円職員・マイクロ(学内者): 白黒20円,カラー60円職員・マイクロ・EJ(学外者): 白黒35円,カラー80円公費コピー(コピーカード,学内ILL紙): 15円
学内複写 遠隔キャンパス(桂,宇治,生態研,etc.)から
白黒20円・カラー60円 + 送料無料学内貸借 遠隔キャンパス(桂,宇治,生態研,etc.)から
無料
国内
複写 複写料金(白黒40円が多い) + 送料 + 手数料?
国内 貸借 送料(1180円,1280円が多い) + 手数料?国内
紹介状 無料
※原則私費のみ12
附属図書館相互利用掛の体制
掛長 + 掛員 + 非常勤3 + 再雇用職員(ヘルプ)
依頼担当 : 受付担当 = 2 : 3という分担
13
附属図書館相互利用掛の仕事
依頼業務
受付業務:直接,仲介
来館複写サービス(紙,マイクロ紙焼き,EJ)
現金出納業務
請求書発行業務
全体統括
学内相殺業務
公費コピーカード管理
海外ILL
ILLシステム
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統計―NACSIS-ILL,京都大学,附属図書館
依頼依頼 受付受付
複写 貸借 複写 貸借
NACSIS-ILL 860,000 101,000
京都大学 9,671 2,854 13,132 3,675
附属図書館 4,596 1,274 5,553 2,696
2009年 http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/stats/ill/reqnum.html
2009年度.学内・国内・海外の合計 http://hdl.handle.net/2433/123269
H21年度NACSIS-ILL業務分析表より
15
16
統計―附属図書館
0
100
200
300
400
500
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
依頼レコード件数(2009年度)
複写 貸借学内・国内・海外合わせた数字
17
統計―附属図書館
24%
3%
10%
20%
43%
申込者所属(2009年度)
18
文教法経他
4部局合計の58% = 院生8% = 学部生
統計―附属図書館
0
20
40
60
80
100
2007 2008 2009 2010
申込方法
オンライン申込用紙
19
ワークフロー
20
複写依頼
申込:用紙,(My)KULINE
ベリファイ←
オーダー
照会対応
到着・検収
受領・ 受渡
決済
21
22
申込:用紙,KULINE・MyKULINE
ベリファイ←
オーダー
照会対応
到着・検収
受領・ 貸出 (館内利用のケースも)
返却・返送
決済
貸借依頼
29
ベリファイ用ツール
OA:CiNii,Google,Google Books
学内所蔵・電子ジャーナル:KULINE
国内所蔵:NACSIS-CAT / WebCat,NC登録してない大学のローカルOPAC (早稲田・慶應・上智・学習院・ICUなど),NDLサーチ
海外所蔵:WorldCat
紙媒体ツールは苦手……
30
依頼時に考慮すること
複写料金 (貸借の料金はどこもだいたい一緒)
利用制限(館内利用,コピー不可)←掛で表を作成
クラスタ:地域,国公私立
スピード←速達のときは特に
31
複写受付
受付:iLiswave-J,FAX
複写物用意
• 電子ジャーナル:出版社のILLポリシー確認→OKなら印刷• 附属図書館の紙資料• 学内図書館・室の紙資料:学内便で送ってもらう.コピーしにいくことも
照会
発送
決済:NACSIS-ILL相殺,学内相殺,請求書送付,など
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貸借受付
受付:iLiswave-J,FAX
現物用意
• 附属図書館の紙資料• 学内図書館・室の紙資料:学内デリバリー便で送ってもらう
照会
発送
返却
決済33
紹介状発行
申込:用紙,図書館機構Webサイト
「所蔵調査及び閲覧依頼書」を作成 (Excel / 手書き)
相手館にFAX
回答FAXを利用者に渡す (カウンター / PDF)
※正式な紹介状,英文紹介状も
34
35
現金出納業務
毎日16:45~17:00,当番制(週1)
ワークフロー
1. 電卓でチェック:領収書,データ,帳票の金額が一致するか
2. 収入金額確定:iLiswave-Jで収納額報告書を出力
3. 出納事務センターへ報告:収納学報告書(Excel)をメール
4. 領収書の管理:受払簿の記入
5. 三井住友銀行に渡す現金の用意+用紙2種記入
6. あれこれ:掛長のダブルチェックなど36
カウンター業務
ILLや紹介状の申込
文献受渡
料金受領→請求書発行・データ入力
その他
• クイックレファレンス,入庫手続• 貸返・更新作業• 無線LAN接続,プリンタのヘルプ• グループ学習室・個室の利用申請
37
ワークスタイル
38
39
40
タイムテーブル(ある月曜)
08:30 dkk
08:30-09:00 メール・カレンダー・タスク確認,カウンター準備09:00-10:30 カウンター当番: 利用者少,督促,オンライン申込(10-20件)
10:30-12:00 海外ILLやシステム仕事など落ち着いてやりたい作業12:00-13:00 昼休み: 電話が鳴ったりカウンターに呼ばれることも13:00-15:00 到着図書・複写物の処理15:00-17:00 カウンター当番: 利用者多!17:00-17:15 カウンター残務
17:15 dkk or 超勤41
GTD = Getting Things Done
43デビット・アレン『ストレスフリーの仕事術—仕事と人生をコントロールする52の法則』
ツール
Firefox + some addons
GMail
Google Calendar
Google Docs
Hatena::Bookmark
Evernote
Dropbox / Sugarsync
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心がけ・目指すもの
スピード
+α
コミュニケーション
• クイック&ショート• 感謝・謝罪の気持ちを表す
ファンを作る
• ここに頼めばなんとかしてくれるという安心感を• 利用者とチームを組んでいる気分で
45
図書情報掛→相互利用掛で変わったこと
5分刻み
ルーチンを強引にまわしきる腕力
熟考より即決断・行動
メールを読まなく・書かなくなった
よくイライラするようになった
お金の取扱に慣れた (収書業務への抵抗感が薄れた)
国内外の他図書館のサイトをよく見るようになった
46
問題点
47
トラブル
スタッフサイド
• 間違って学外から取り寄せてしまう• 誤送→• 依頼書誌違い (目録のミスのケースも)
ユーザサイド
• 延滞• 資料の破損• 受取/支払に来てくれない• 著作権がらみ (図書の一論文)
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サービス・システムデザインの問題
附属図書館では現物貸借は1人1冊ずつ
相互利用カウンター営業時間:平日9:00~16:45
「複写物を学内便で送って」「忙しいのにわざわざ附属図書館に来ないといけない」
吉田キャンパスの資料を申し込んでしまう
学内ILLを使って桂で借りた本を附属に返却してしまう
部局に申し込むべきところを附属図書館へ
原子炉で研究をしているのにWebではそこに申し込めない50
カタログの問題
電子ジャーナルを契約していてもオーダー
• EJ書誌を発見→欲しい巻号がない→冊子体書誌を見ずにオーダーぐぐったらトップに出てくるOA文献でもオーダー
雑誌所蔵調査に失敗
• 図書扱い/雑誌扱いで所蔵調査に失敗
• NC書誌にISSNが入ってない (外部MARCには入ってるのに)
• 雑誌タイトルの変遷が飲み込めない
• 雑誌所蔵が見づらい/個別所蔵がない雑誌書誌
• 巻号がくちゃくちゃ←「NOTE:巻次は背,目次に(のち標題紙にも)あり. 1965は1号、1967は2号、1973は3号、1975は4号、1976は5号 にあたる」<AN00155605>
51
ありがとう
52
最後に:ILLって?
56
発見と入手のギャップを埋める仕事
57
ヘビーユーザーとのディープな付き合い
58
ハンティング
59
スポーツ
60
兼・リテラシー教育
61
あなたはやってみたいですか?
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