20101218 DevLOVE HangerFlight:TOC makes you HAPPY!? 第一部

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TOC makes you HAPPY!? workshop “Change the Rule!” presents…

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TOC makes you HAPPY!?

workshop

“Change the Rule!” presents…

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Change the Rule!(CTR)の紹介

DevLOVEの創始者、@papandaさんが立ち上げたいくつかの勉強会の一つ。

名前の由来は、「チェンジ・ザ・ルール!」という書籍から。

TOC/CCPMをメインに、TOCなことを発表し合ったりしてます。

わりとゆるふわな感じ。

Google グループがあるので、

チェンジ・ザ・ルール! グループ検索

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本日の内容

50分しか持ち時間がないのに、二部制です…

第一部“雲”を使った問題解決ワークショップ

第二部TOCの本質とGoldrattの信念

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いちおう、自己紹介

やまさきかずのり(@ymkz303)

(株)jig.jpでプロマネやってたり、チームリーダだったり、開発者だったりします。

TOC/CCPMスペシャリスト(ゴール・システム・コンサルティング認定)

認定スクラムマスター

DevLOVEの運営スタッフでもあるのですが、今日はCTRの人としてここにいます。

よろしくお願いします

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質問1

TOC

(Theory Of Constraints:制約条件の理論)

をご存じの方、挙手!

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質問2

TOCをやったことがある方、挙手!

Ex)CCPM、思考プロセス、DBR…

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TOCとは?

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今日はこれを使います

D

現在の行動

D‟

とりたい行動

B

相手が望んでいること

C

自分が望んでいること

A

目的、ゴール

今日の目的:これで、あなたの抱えている問題の解決にやくだてたい!

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仮の“目的(ゴール)”の設定

問題を考え安くするため、

仮のゴールを、

今日はこのように設定します。

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あなたの“問題”は?

「価値のある人生を送る」

を実現する上で、

あなたが抱えている

仕事上の問題はなんですか?

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“問題”を行動に

“問題”を生み出している行動を、現在進行形の具体的表現にしてください。たとえば…

仕事に対するモチベーションが低い⇒なぜ?:仕事に対してやらされ感があるんだよな…

⇒「受け身で仕事をする」

家庭内がギクシャクしている⇒なぜ?:嫁の機嫌が悪いんだよなあ…

⇒なぜ?:仕事とか勉強会とかでほぼ毎晩帰りが遅いし…

⇒「毎晩のように遅い時間に帰る」

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“行動”をチェック

簡潔に、文章になっている?⇒単語だけだと、なんのことかわからない

自分で解決可能?⇒物理法則とかはどうしようもない

本当に存在する?思い込みじゃない?⇒事実でないなら解決しない

それは本当によくないこと?⇒自分がどう痛みを感じているか説明できるか

複数の内容が含まれていない?⇒○○なので××している、な感じではない

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ソロワーク

「価値のある人生を送る」上で、あなたが抱えている“問題”を、ひとつ以上、書き出してください。

その“問題” を引き起こしている具体的な行動を考えて、書き出してください。

書き出した“行動”の内容を、前ページの観点でチェックしてみてください。

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共有タイム!

あなたの“問題”と具体的行動を、グループ内で共有しましょう。

自己紹介とかもここで!

共有できたら、今日解き明かす問題をグループ内で“ひとつ”選んでください。

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“問題”ってなんだろう?

一般的に、“問題”は“ありたい姿”と“現実”のギャップとして説明されます。

一方、“対立”“ジレンマ”は、 問題に対して取れる同

時には両立しない、どちらをとっても何らかの不利益がある(またはそう思い込んでいる)二つの行動のどちらかを取らなければいけない状態を表します。

つまり、“問題”は、「とりたい行動」と「現実にとっている、とらされている行動」の“対立”“ジレンマ”と言い換えることができます。

ジレンマの解決方法として“妥協”がありますが、これをすると結果的にどちらか(または両方)の要望も満たさない、 “Win-Lose”“Lose-Lose”の状況となってしまいます。

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ふせんに書く

D

毎晩のように遅い時間に帰る

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どういう行動をしたい?

本当は、どういう行動を取ればいいと思いますか?

(D)の行動の元となる問題を起こさないためには、動向どうすればいいと思いますか?

「仕事に対するモチベーションが低い」⇒「受け身で仕事」をしたくないんだよなあ…

⇒「主体的に仕事をする」

「家庭内がギクシャクしている」⇒「毎晩帰りが遅い」からなあ…

⇒「できるだけ早く帰る」

※「(D)しない」という行動はNG!

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ふせんに書く

D‟

できるだけ早く帰る

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“対立”をチェック

DとD’の二つの行動は、ジレンマ、対立している行動ですか?

まったく正反対な行動ですか?

同時にできない行動ですか?

どうして同時にできないんでしょうか?どうしてどちらか一方しか選べないんでしょうか。

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

•遅く帰りつつ、早く帰ることはできない。•早く帰れる日なら、勉強会に行きたい。

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グループワークその2

現実に取っている行動(D)に対する取りたい行動(D’)はなんでしょうか?

(D)と(D’)が、本当に対立していますか?

(時間があれば)どうして同時にできないか、どちらか一方しかできないかを考えてみてください。

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

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どうしてそんな“行動”を?

“行動”の元になっている“要望”を考えます。

(B)どうして、そんな行動(D)を取っているんですか?

(B)するためには、(D)する必要がある。それはどうしてですか?

B

自分のスキルを高め続ける

D

毎晩のように遅い時間に帰る

会社内での立場をよくする必要がある。勉強会に行かないといけない。

勉強会がない日にはたくさん仕事をこなさないといけない。

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どうしてそんな“行動”を?

“行動”の元になっている“要望”を考えます。

どうして、そんな行動(D’)を取りたいですか?

(D’)ができないことで、何が犠牲になっていますか?

(C)するためには、(D’)する必要がある。それはどうしてですか?

C

家庭を良好に保ち続ける

関係を良好に保つためには、たくさん会話することが必要。

遅く帰ると満足に話もできない。先に寝たりしてるし。夕食は一緒に取りたい。

D‟

できるだけ早く帰る

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どうしてそうありたいんだろう?

目的(A)を達成するために(B)でありたい必要があるのは、どうしてですか?

目的(A)を達成するために(C)でありたい必要があるのは、どうしてですか?

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

よりやりがいのある仕事ができる。より多くの収入を得るには、継続的に力をつけていく必要がある。

家庭は唯一無二の存在。パートナーの理解と協力なしには、よい人生など送れない。

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“雲”を作って読み合わせよう

Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…

Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…

Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…

Cであるためには、D’する必要がある。なぜなら…

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

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“目的”の見直し

読み合わせてみて、しっくりくるかどうかを確認します。

仮に設定した“目的”を見直します。

もっと具体的な目的がよければ、書き換えてください。

そのままでしっくりくるなら、そのままでも大丈夫です。

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グループワークその3-1

(D)と(D’)それぞれ、どういう望みがあってそういう行動をしている/したいか、考えてみてください。

(B)と(C)それぞれ、目的(A)を達成するためにどうしてそうありたいのか、考えてみてください。

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

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グループワークその3-2

組み合わせて“雲”を作り、読み合わせてみてしっくりくるかどうかを確認してください。

“目的”がこれでよいかを見直してください。

完成した“雲”を共有・発表しましょう!

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

なぜなら

なぜなら

なぜなら

なぜなら

Aであるためには、Bである必要がある。なぜなら…

Bであるためには、Dする必要がある。なぜなら…

Aであるためには、Cである必要がある。なぜなら…

Cであるためには、D‟する必要がある。なぜなら…

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“対立”を解消する

ここまで、 “雲”を使って“問題”の“対立”の構造を考えてきました。

TOCでは、 “目的・ゴール”が同じであれば、本来対立は存在せず、その原因は誤った仮定・思い込み(アサンプション)にあると考えます。

これまで作ってきた“雲”は、対立の構造に根付く誤った仮定・思い込みを明らかにし、その解消を助けるツールです。

そして、その対立は必ず解消できます。

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“対立”の構図を見直そう

よく見ると、(B)と(C)は、(A)を実現するための必要条件であり、それ自体は対立していません。

ここに存在する対立は、(B)×(D’)、(C)×(D)、(D)×(D’)の3つしかありません。

それぞれの対立が発生している原因には、何らかの仮定・思い込みがあるはずです。

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

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“雲”を蒸発させるには?

相 相手の要望を尊重する。取りたい行動(D„)で、相手が望んでいること(B)を満たすことができないか?

自 自分の要望を尊重する。取っている行動(D)で、自分の望むこと(C)を満たすことはできないか?

時 時と場合によって、(D)と(D„)のどちらかの行動を取ることで、相手と自分が望むこと両方を満たせないか?

妙 妙案。(D)と(D„)は、本当に両立、同時に行うことができないか?(B)と(C)の要望を満たす、(D)と(D„)以外の何か別のやり方はないか?

相・自・時・妙©岸良祐司

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【相】相手の要望(B)を尊重する

(D’)すると、どうして(B)ができないと思いますか?⇒「思い込み」を導き出す

(D’)をしつつ、(B)を満たす方法は本当にないですか?⇒「解決策」を導き出す

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

仮定・思い込み

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【自】自分の要望(C)を尊重する

(D)すると、どうして(C)ができないと思いますか?⇒「思い込み」を導き出す

(D)をしつつ、(C)を満たす方法は本当にないですか?⇒「解決策」を導き出す

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

仮定・思い込み

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【時】時と場合によって

(D)と(D’)はどういう時に対立しますか?⇒ 「思い込み」を導き出す

あるときは(D)、あるときは(D’)というルールで両立はできませんか?⇒「解決策」を導き出す

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

仮定・思い込み

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【妙】妙案ひらめき

(B)と(C)が両立できないと思っているのはなぜですか?⇒「思い込み」を導き出す

(B)と(C)を両立させる方法は本当にないですか?⇒「解決策」を導き出す

D

毎晩のように遅い時間に帰る

D‟

できるだけ早く帰る

B

自分のスキルを高め続ける

C

家庭を良好に保ち続ける

A

価値のある人生を送る

妙案

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解決策を検討する

矢印 仮定 解決策 どうやって行うか メリット

相 毎晩早く帰ると、スキルを上げる機会がなくなるから。

早く帰ってもスキルを上げる方法を考える。

家庭でも勉強会に参加しているような環境を整える。

パートナーと過ごす時間が増える。

自 毎晩遅く帰ると、パートナーの機嫌が悪くなるから。

遅く帰っても、パートナーが不快に感じない方法を考える。

毎晩遅く帰ることを納得させる。

勉強会の参加数を減らさなくて済む。

時 勉強会がないとき、出られないときは、仕事が詰まっているときだから。

勉強会がないときは、早く帰るようにする。毎日勉強会を入れない。

勉強会に参加する曜日を、あらかじめ決めておく。いつでも定時で帰れるように仕事をする。

家庭の対話と勉強会のバランスがとれる。心がけることで、仕事の効率も上がる。

妙 自分を高めることの価値は、パートナーには理解できないから。

自分の家で勉強会をする。勉強会にパートナーと参加する。

勉強会の主催者になる。パートナーも興味を持てる勉強会を選ぶ、作る。

勉強会に参加しつつ、対話の時間も増える。話題のネタも増える。

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Goldrattの信念

ものごとは、そもそもシンプルである。人は、ものごと、問題を複雑に考えようとします。現実世界で巻き起こるあまたの問題は、実はすべて因果関係で結ばれており、その根底となる原因にはごく少数の“対立”が存在します。

対立は、必ず解消できる。目的が同じならば、本来対立は存在しないはず。対立の原因は、誤った仮定や思い込みにあります。

相手のせいにしても、問題は解消しない。対立構造にあるとき、人は相手のせいにしたがります。相手を責めると、あるはずのすばらしい解決策を見過ごすばかりか、物事を誤った方向に導いてしまいます(これまでの例でいうと、「離婚」とか)。

“雲”は問題の対立構造を明確にして、問題解決の手助けをします

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