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MAESTRO ユーザーマニュアル■通信編■(V1.0) GENTEC-EO JAPAN 合同会社
目次
0 始めに ............................................................................................................................................ 2
1 MAESTRO タッチスクリーン式レーザーパワーメーター ............................................................................. 2
2. USB シリアル通信セットアップ ............................................................................................................ 3
2.1 基本的な入力規則 ................................................................................................................... 4
2.2 MAESTRO バイナリモード .......................................................................................................... 4
2.3 シリアルコマンドディレクトリー ........................................................................................................ 5
2.4 SOLO2 用エミュレーションモード ................................................................................................. 11
2.4.1 SOLO2 エミュレーションモードシリアルコマンド ......................................................................... 12
2.4.2 SOLO2 シリアル通信エラーメッセージ一覧 ............................................................................ 15
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MAESTRO ユーザーマニュアル■通信編■(V1.0) GENTEC-EO JAPAN 合同会社
0 始めに
このマニュアルは、MAESTRO ファームウェア Ver. 1.04.26 をベースに記載しています。旧バージョン並びに最新
バージョンは少し内容が異なる事がありますのでご注意ください。
MAESTRO 本体の操作方法については、別紙 MAESTRO ユーザーマニュアル■本体編■をご参照ください。ま
た、本件で見つからない項目等がございましたら、MAESTRO の正式マニュアル(英語版)をご参照いただくか、
Gentec-EO 代理店もしくは Gentec-EO Japan までお問い合わせください。
1 MAESTRO タッチスクリーン式レーザーパワーメーター
MAESTRO は Gentec-EO のフラッグシップ・レーザーパワーメーター表示器です。
タッチパネル式のフルカラー液晶を搭載し、ユーザーが直感的に操作できるよう、各画面はわかりやすいグラフィック表
示で、かつ各設定項目は階層的に収納されています。
MAESTRO は測定したデータを PC 等外部デバイスでも確認できるよう、様々な通信手段を兼ね備えています。
ファームウェアや通信ソフトウェアは、当社ウェブサイトから常に最新版を無償でダウンロードいただく事ができます。将
来の先進的なアップデートにご期待ください。
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2. USB シリアル通信セットアップ
主な手順は以下の通りです。事前準備として、当社ウェブのダウンロードサイトから、MAESTRO 用 USB ドライバ
ーをダウンロードしてください。
ダウンロード先 : https://gentec-eo.com/JP/downloads
図 2-1 USB ドライバーダウンロード先
USB ケーブルで、MAESTRO と接続先の PC を接続します。MAESTRO は新しいハードウェアとして検出されます
ので、USB ドライバーファイルを使って正常に認識されるようにしてください。PC のデバイスマネージャー画面で、割り
当てられた COM ポートや認識の状態をご確認いただけます。
HyperTerminal や TeraTerm 等を使って、MAESTRO にアクセスします。その際、以下のように通信パラメータ
ーを設定してください。
ボーレート 115200
データ 8bit
パリティ None
ストップ 1bit
フロー制御 None
接続されているか確認するために、試しに*VER とタイプしてみてください。MAESTRO のバージョン数が応答してき
たら、接続は成功しています。
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2.1 基本的な入力規則
大別するとコントロールコマンド(MAESTRO の設定を外部から変更する)とデータ捕捉コマンド(MAESTRO の現
在の状態に関する情報を取得する)の 2 種類が存在します。
コマンド入力は文字列で行われ、応答は数値等のデータもしくは空の文字列等が返ってきます。
テキストコマンドは全てトリガー文字(*)で開始します。ラインフィードやキャリッジリターンで終了する必要はありませ
ん。パラメーターはスペースで分ける必要はありません。大文字小文字は区別されませんので、混在しても問題あり
ません。テキストモードコマンドへの応答はテキストモードで返され、ラインフィード・キャリッジリターンで終了します。
・ 一度に複数のコマンドを出さないようにしてください。
・ キャリッジリターンもしくはラインフィードをコマンドに入れないでください。
・ コマンド送信後、次のコマンド送信まで 100msec 以上インターバルを置いてください。
2.2 MAESTROバイナリモード
MAESTRO にはバイナリモードと ASCII モードの 2 種類があります。両方とも分解能は 14 ビットです。ジュールデ
ィテクターはバイナリモードのみ有効で、その他ディテクターの場合は ASCII でコーディングされます。バイナリモードを
選択したいときは、ホーム → デバイス設定 → シリアルコマンド → バイナリモード測定のチェックボックスにチェック
を入れます。
バイナリモードで数値は 2 バイトでコーディングされます。
バイナリジュールメーターモード
バイト#1
O Y X X X X X X
バイト#2
O X X X X X X X
B = サイン
Y = ワットメーターモード MSB
X = コディフィケーションビット
全モデル共通
O = オーダー
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0 = ファーストバイト(MSB)
1 = 2 次バイト
コディフィケーション
ジュール測定 = 現在のスケール * 10進数 /16382
■例 1■300mJ スケールで 151mJ の測定値の場合
MAESTRO は 16 進数”40B6”を送信してきます。
10 = 010000000
最初のビット数(0)は MSB のオーダーです。
1000000 は MSB
9B = 10110110
最初のビット数(1)はコディフィケーションの LSB です。
総コディフィケーションは 10000000110110 で、10 進数で 8246 です(8246 / 16382 *
300mW = 151.007 mW)
コディフィケーション 11111111111111 = コネクター未検出
コディフィケーション 11111111111110 = 測定値 OUT 発生
2.3 シリアルコマンドディレクトリー
以下はコマンド一覧と、入力/応答例を記しています。
コマンド 内容 入力例及び応答例
表示形式に関するコマンド
SCS 測定スケールを手動切換にします *SCSxx(xx=スケールインデックス)
→ 応答なし
※スケールインデックスは後述をご参照ください
SSU 測定スケールを 1 段階上げます *SSU
→ 応答なし
SSD 測定スケールを 1 段階下げます *SSD
→ 応答なし
GCR 現在の測定スケールをインデックス表記で返し
ます
*GCR
→ Range: 10<CR><LF>
※スケールインデックスは後述をご参照ください
GAS オート測定スケールを有効/無効に切り換えま
す
*GAS
→ Autoscale: x<CR><LF>
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※x には 1:オン、0:オフが応答します
STL パルスエネルギー測定時、内部トリガーレベルを
設定します
*STLx
→ 応答なし
※x には、0.1~99.9(%)で入力。初期値 2%
GTL トリガーレベルの値を確認します *GTL
→ Trigger Level: 2.0<CR><LF>
GMD MAESTRO の現在のディスプレーモードを返し
ます
*GMD
→ Mode:x<CR><LF>
※x には以下いずれかが該当します
0:パワー(W)
1 :エネルギー(J)
2 :シングルショットエネルギー(J)
3 :
4 :密度(W/cm)
5 :エネルギー総量(J)
6 :dBm
7 :ディテクター未接続
測定に関するコマンド
CVU スクリーン上に表記された測定値を 6 桁で取
得します
*CVU
→ 例 1) 0.50661<CR><LF>
(0.506610 の場合)
例 2) 0.0374116<CR><LF>
例 3) 3.40282e+038<CR><LF>
(スケール外の場合)
CAU データサンプリング設定とともに、測定値をシリア
ルポートへ ASCII モードで送ります
最大転送レートは 200Hz で、パワーは有効
数字 6 桁、エネルギーは有効数字 5 桁で表
示されます
コマンド送信を中心するには*CSU を入力しま
す
*CAU
→ 0.506601<CR><LF>
… 同様のデータが連続的に送られます
CSU CAU コマンドの送信を中止します *CSU
→ 応答なし
NVU 新しい測定が可能かどうか、状態を返します。
シングルパルス測定を行う時にこの機能をお使
いください
*NVU
→ New Data Not Available<CR><LF>
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SAS スケールを自動モードにします *SAS
→ 応答なし
GRR シリアルポートへ、レーザー繰り返し周波数を
ASCII で送ります
*GRR
→ xx(数値、パワーディテクターだと 0.0)
SS1 【ジュールメーター専用】バイナリモードか ASCII
モードかの選択・変更をします
*SS1x
※0=ASCII, 1=バイナリ
GBM 【ジュールメーター専用】バイナリモードで動作し
ているかどうかを確認します
*GBM
→ 1:オン、0:オフ
ANO アナログアウトをオン/オフで切り換えます *ANOx
→ 応答なし
※x には 1:オン、もしくは 0:オフを入力します
測定の事前準備に関するコマンド
PWC 波長を設定します *PWCxxxxx
→ 応答なし
※xxxxx には小数点なしで波長の数字 5 桁を
入力します(例:532nm なら 00532)
GWL 設定波長を確認します *GWL
→ PWC: 1064<CR><LF>
測定コントロール
ANT ディテクターの先読み機能をオン/オフで切り換
えます。デフォルトはオンになっています
*ANTx
→ 応答なし
※x には 1:オン、もしくは 0:オフを入力します
GAN ディテクター先読み機能の状態を確認します *GAN
→ Anticipation: 0<CR><LF>
SOU ゼロオフセットをかけます *SOU
→ 応答なし
COU ゼロオフセットを無効にします *COU
→ 応答なし
GZO ゼロオフセットの状態を確認します *GZO
→ Zero: x<CR><LF>
※x は 1:オン、0:オフです
SDZ 【フォトディテクター専用】全スケールでゼロオフセ
ットをかけます
*SDZ
→Please Wait… Done!
MUL 補正係数(乗数)を設定します。デフォルト値は
1 です
*MUL00000033 or *MUL3.3000e1
→ 応答なし
GUM 補正係数(乗数)の状態を確認します *GUM
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→User Multiplier: x<CR><LF>
※x はその時の補正乗数値が表示されます
OFF 補正値(オフセット値)を設定します *OFF*0.001500 or *OFF1.500e-3
→ 応答なし
GUO 補正値(オフセット値)の状態を確認します *GUO
→ User Offset: xxxxx<CR><LF>
SSE 【ワットメーター専用】シングルショットエネルギー
測定モードに変更します
*SSEx
→ 応答なし
※1:オン、0:オフ
ATT アッテネーター装着モードに変更します *ATTx
→ 応答なし
※x には 1:オンもしくは 0:オフを入力します
GAT アッテネーターモードを確認します *GAT
→ Attenuator:x<CR><LF>
※x は 1:オンもしくは 0:オフが
モニター・ディテクター情報コマンド
KPA MASTRO が接続されて、応答可能な状態か
どうかを返します
*GWL
→ ACK<CR><LF>
VER モニターのファームウェアバージョンを確認します *GWL
→ Maestro Version xxxxx<CR><LF>
※xxxxx にはバージョン数が表示されます
STS
ST2
ディテクター情報とモニター設定を検索します *STS(or ST2)
→ 後述の例をご参照ください
SDS 現在のディテクター設定を保存します。以降の
起動時、*LDS でこの設定を呼び出すことがで
きます
*SDS
→ Your current configuration has been
saved and will be used at
startup.<CR><LF>
LDS 保存されたディテクター設定を呼び出します *LDS
→ Done!<CR><LF>
エラーコマンド
# 表示エラー 内容
1 Command not found コマンドが無効です
2 No Connector ディテクターが接続されていません
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※測定スケールのインデックス一覧
スケールインデックス スケール スケールインデックス スケール
00 1pW / 1pJ 21 30mW /30mJ
01 3pW / 3pJ 22 100mW / 100mJ
02 10pW / 10pJ 23 300mW / 300mJ
03 30pW / 30pJ 24 1W / 1J
04 100pW / 100pJ 25 3W / 3J
05 300pW / 300pJ 26 10W / 10J
06 1nW / 1nJ 27 30W /30J
07 3nW / 3nJ 28 100W / 100J
08 10nW / 10nJ 29 300W / 300J
09 30nW /30nJ 30 1kW / 1kJ
10 100nW / 100nJ 31 3kW / 3kJ
11 300nW / 300nJ 32 10kW / 10kJ
12 1uW / 1uJ 33 30kW /30kJ
13 3uW / 3uJ 34 100kW / 100J
14 10uW / 10uJ 35 300kW / 300kJ
15 30uW / 30uJ 36 1MW / 1MJ
16 100uW / 100uJ 37 3MW / 3MJ
17 300uW / 300uJ 38 10MW / 10MJ
18 1mW / 1mJ 39 30MW /30MJ
19 3mW / 3mJ 40 100MW / 100MJ
20 10mW / 10mJ 41 300MW / 300MJ
※ディテクター(*STS, ST2)について
以下に XLP12-3S-H2-D0(シリアル番号 199672)で*STS コマンド、もしくは*ST2 を入力した時の応答を記
します。無地部分は*STS 並びに*ST2 共通、後半の黄色マーク部分は*ST2 のみの応答です。
16進数構造 変換値 定義
有効 アドレス 16 進数
:0 0000 0003 3 Reserved
:0 0001 0000 0 ↑
:0 0002 0003 3 ↑
:0 0003 0000 0 ↑
:0 0004 0000 0 測定モード LSB(未対応)
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:0 0005 0000 0 測定モード MSB(未対応)
:0 0006 0015 21 現在の測定スケール LSB(*SCS コマンド欄ご参
照)
:0 0007 0000 0 現在の測定スケール MSB(*SCS コマンド欄ご参
照)
:0 0008 0019 25 最大測定スケール LSB(*SCS コマンド欄ご参
照)
:0 0009 0000 0 最大測定スケール MSB(*SCS コマンド欄ご参
照)
:0 000A 0011 17 最小測定スケール LSB(*SCS コマンド欄ご参
照)
:0 000B 0000 0 最小測定スケール MSB(*SCS コマンド欄ご参
照)
:0 000C 0428 1064 設定波長 LSB(nm)
:0 000D 0000 0 設定波長 LSB(nm)
:0 000E 2968 10600 最大波長 LSB
(nm)
:0 000F 0 0 最大波長 MSB(nm)
:0 0010 00C1 193 最小波長 LSB(nm)
:0 0011 0000 0 最小波長 MSB(nm)
:0 0012 0001 1 アッテネーターの使用可否 LSB(1:可、0:不可)
:0 0013 0000 0 アッテネーターの使用可否 MSB(1:可、0:不可)
:0 0014 0000 0 アッテネーターは LSB 上にあるか(1:Y、0:N)
:0 0015 0000 0 アッテネーターは MSB 上にあるか(1:Y、0:N)
:0 0016 2968 10600 アッテネーター装着時の最大波長 LSB(nm)
:0 0017 0000 0 アッテネーター装着時の最大波長 MSB(nm)
:0 0018 00C1 193 アッテネーター非装着時の最小波長 LSB(nm)
:0 0019 0000 0 アッテネーター非装着時の最小波長 MSB(nm)
:0 001A 4C 58 X L ディテクターモデル名(16 進数を ASCII 変換して
ください)
:0 001B 31 50 P 1
:0 001C 2D 32 2 -
:0 001D 53 33 3 S
:0 001E 48 D2 - H
:0 001F 2D 32 2 -
:0 0020 30 44 D 0
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:0 0021 00 00 0000 = ヌル終端文字
:0 0022 00 00 以下の文字は 002A まで無効
:0 0023 00 00
:0 0024 1F 00
:0 0025 40 04
:0 0026 00 1A
:0 0027 00 00
:0 0028 E1 20 À
:0 0029 00 3A :
:0 002A 39 31 1 9 ディテクターシリアル番号(16 進数を ASCII 文字
に変換してください)
:0 002B 36 39 9 6
:0 002C 32 37 7 2
:0 002D 0 0 0000 = ヌル終端文字
:0 002E D70A 0.0200
トリガーレベル LSB(0.001~0.999)
:0 002F 3CA3 トリガーレベル MSB(0.001~0.999)
:0 0030 0001 1 オートスケールモードオン? LSB
:0 0031 0000 0 オートスケールモードオン? MSB
:0 0032 0000 0 先読み機能オン? LSB
:0 0033 0000 0 先読み機能オン? MSB
:0 0034 0000 0 ゼロオフセットオン? LSB
:0 0035 0000 0 ゼロオフセットオン? MSB
:0 0036 0000 1.0000
補正乗数 LSB
:0 0037 3F80 補正乗数 MSB
:0 0038 0000 0.0000
オフセット値 LSB
:0 0039 0000 オフセット値 MSB
:1 0000 00 00 End of structure
2.4 SOLO2用エミュレーションモード
MAESTRO には、Gentec-EO の昔の表示器のシリアルコマンドをエミュレーションさせる機能がついています。
ホーム/デバイス設定/シリアルコマンド/SOLO2 シリアル互換 のページに移動し、チェックボックスにチェックを入れて
ください。
なお、サポートされているのは SOLO2 ですが、SOLO2 バイナリコマンドはサポートされていませんのでご注意くださ
い。
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2.4.1 SOLO2 エミュレーションモードシリアルコマンド
全てのテキストコマンドは、トリガー文字(*)で始まり、ラインフィード(LF)もしくはキャリッジリターン(CR)で終了してくだ
さい。また全パラメーター間には 1 以上のスペースが入っている事が必要です。大文字/小文字が混在していても特
に問題ありません。コマンド入力に対してテキストモードで応答があり、ラインフィード(LF)もしくはキャリッジリターン
(CR)で終了します。
コマンド 内容 入力例及び応答例
表示形式に関するコマンド
SSA 測定スケールを手動で設定します。スケールは
後述の一覧表をご参照ください
*SSA<space>10m<enter>
→ ACK<CR><LF>
これで 10mW もしくは 10mJ レンジに設定されま
す
SHL 高解像度表示モードに変更します
*SHL<space>x
→ ACK
※x は 1=オン、0=オフ
DBU スクリーン表示を dBm に切り換えます
*DBU<space>x
→ ACK
※x は 1=オン、0=オフ
測定に関するコマンド
測定データ収集・保存
CVU スクリーンに表示されている現在値を返します
*CVU<enter>
→Current Value: 1.23541e-
002<CR><LF>
VSU 統計データを呼び出します *VSU<enter>
→ 後述をご参照ください
LOG USB スティックにデータロギングを開始します。
事前にファイル名を作成しておいてください
*LOG<space>x
→ ACK
※x は 1=開始、0=終了
CAU シリアルポートへ、データサンプリング設定に従っ
てリアルタイムデータを送信します
*CAU<enter>
→ ASCII データが吐き出されます
CSU CAU コマンドを中止します *CAU<enter>
→ データ送信が止まります
NVU 新しい読取が可能かどうかを返します(シングル
ショットエネルギー測定時に使用)
*NVU<enter>
→ New Data Not Available<CR><LF>
ANO アナログアウトの使用可否を切り換えます *ANO<enter>
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測定セットアップ
SWA 波長を決定します *SWA<space>600<enter>
→ ACK<R><LF>
SMU オフセット乗数を決定します。SOLO2 ではオフ
セットを 2
*SMU<space>1<space>3.3<enter>
→ ACK<R><LF>
※上記は乗数値を 1→3.3 に変更した場合
SOU オフセット値を決定します。MAESTRO のオフ
セット値は 1 つのみですのでご注意ください。
*SOU<space>1<space>0.0015<enter>
→ ACK<CR><LF>
※上記はオフセットを 1→1.5m に変更した場合
TLA
パルスエネルギー測定時、内部トリガーレベルを
決定します。テキストモードでは、数値の後
に”%”も入力します。
*TLA<space>15.4%<enter>
→ ACK<CR><LF>
測定コントロール
ESU 統計値の計算を開始/中止します
デフォルトはオフになっています
*ESU<space>x
→ ACK
※x は 1→開始、0→終了
SCA
エネルギー測定モードを切り換えます(ワットメー
ター使用時)
デフォルトはオフになっています
*SCA<space>x
→ ACK
※x は 1→オン、0→オフ
EAA 測定先読み機能の入/切を切り換えます
デフォルトはオンになっています
*EAA<space>x
→ ACK
※x は 1→オン、0→オフ
EOA ゼロオフセットをかけて、ノイズを除去します
デフォルトはオフになっています
*EOA<space>x
→ ACK
※x は 1→開始、0→終了
モニター・ディテクター情報コマンド
VER モニターのファームウェアバージョンを返します *VER<enter>
→ Maestro Version x.xx.xx
HEA ディテクターのモデル名情報を返します *HEA<enter>
→ Head: PH100-Si<CR><LF>
BAT バッテリー残量の状況を返します
*BAT<enter>
→ The batter power is High
(もしくは low)
モニター制御に関するコマンド
BKL バックライトの入/切を切り換えます
デフォルトはオフになっています
*BKL<space>x
→ ACK
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MAESTRO ユーザーマニュアル■通信編■(V1.0) GENTEC-EO JAPAN 合同会社
※x は 1→オン、0→オフ
通信に関するコマンド
KPA 表示器~PC 間のテスト通信を行います *KPA<enter>
→ ACK
※スケール一覧
テキストモード スケール テキストモード スケール
Auto スケール値もしくはインデックス 10m 10mW / 10mJ
1p 1pW / 1pJ 30m 30mW /30mJ
3p 3pW / 3pJ 100m 100mW / 100mJ
10p 10pW / 10pJ 300m 300mW / 300mJ
30p 30pW / 30pJ 1 1W / 1J
100p 100pW / 100pJ 3 3W / 3J
300p 300pW / 300pJ 10 10W / 10J
1n 1nW / 1nJ 30 30W /30J
3n 3nW / 3nJ 100 100W / 100J
10n 10nW / 10nJ 300 300W / 300J
30n 30nW /30nJ 1k 1kW / 1kJ
100n 100nW / 100nJ 3k 3kW / 3kJ
300n 300nW / 300nJ 10k 10kW / 10kJ
1u 1uW / 1uJ 30k 30kW /30kJ
3u 3uW / 3uJ 100k 100kW / 100J
10u 10uW / 10uJ 300k 300kW / 300kJ
30u 30uW / 30uJ 1meg 1MW / 1MJ
30u 30uW / 30uJ 3meg 3MW / 3MJ
100u 100uW / 100uJ 10meg 10MW / 10MJ
300u 300uW / 300uJ 30meg 30MW /30MJ
1m 1mW / 1mJ 100meg 100MW / 100MJ
3m 3mW / 3mJ 300meg 300MW / 300MJ
※VSU コマンド
下記応答はパワーディテクター(UP12E-10S-H5)接続時の応答例です。フォトディテクター(PH100)でも同じよう
な表記になります。
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下記応答はエネルギーディテクター(QE50LP-S-MB)接続時の応答例です。
2.4.2 SOLO2 シリアル通信エラーメッセージ一覧
エラーメッセージ 内容と処置
Error 1: Command not found コマンドが無効です
Error 2: Invalid Parameter パラメーター値が有効範囲外であるか、想定されていないタイピ
ングがされています
Error 3: Not Enough Parameters 規定内のパラメーターを入力してください
Error 4: Head is not available ディテクターの DB15 コネクターがきちんとメーターに接続されて
いることを確認してください
Error 5: Scale setting not
available for specified スケール一覧をご確認ください
Error 6: Anticipation is not
available ディテクターがパワー読取モードになっていることをご確認ください
Error 7: PWC is not available ディテクターヘッドのバージョンが Personal Wavelength
Correction をサポートしていることをご確認ください
Error 8: Invalid Command: Too
long コマンドが 255 文字を超えないようにしてください
Error 9: Too many Parameters パラメーター値が正しい値であることを確認してください
Error 10: Energy mode is not
available with current head
エネルギーモードは 818P シリーズハイパワーディテクターのみ適
用できます
Error 11: Option only available
with photodiode ディテクターがフォトダイオードタイプであることをご確認ください
Error 12: Attenuator not
available with current head
ディテクターがアッテネーターモードをサポートしていることをご確認
ください
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MAESTRO ユーザーマニュアル■通信編■(V1.0) GENTEC-EO JAPAN 合同会社
2017
Gentec-EO Japan 合同会社
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