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製品カタログ

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サイラプレ一ン ®(反応性シリコーン)

サイラプレ一ン ®(反応性シリコーン)とは

サイラプレ一ン ®の特長

サイラプレ一ン ®の種類

シリコーンの分子量と特性の関係

反応性官能基

▶ 各種樹脂にシリコーンの優れた特性を付与できます。 ▶ 有機物と化学反応させることで、シリコーンの特性を長期持続させることができます。

片末端サイラプレ一ン

樹脂の表面改質に好適付与できる特性

X: 有機官能基

Me

MeSi On-Bu

n

サイラプレ一ン®には片末端型と両末端型の二種類があり、付与できる特性が異なるため、目的に応じた製品選択が可能です。

一般的にシリコーンの分子量が大きくなるほど特性は出やすくなりますが、各種溶媒やモノマーとの相溶性が悪くなります。

分子量 小FM-XX11

分子量 中FM-XX21

分子量 大FM-XX25

用途に応じて、末端官能基の選択が可能です。

アミノ基 ○ ○ ○ ○

○ ○

ポリアミド ポリイミド エポキシ樹脂

ウレア樹脂

ウレタン樹脂

エステル樹脂

アクリル樹脂

ヒドロキシ基

メタクリル基

Me

MeSi O

Me

MeSi X

撥水性 滑り性 離型性

両末端サイラプレ一ン

樹脂の物理特性の改質に好適付与できる特性

X: 有機官能基

Me

MeSi O

n

Me

MeSi O

Me

MeSi XX

柔軟性 酸素透過性 耐熱性

シリコーンの特性相溶性

1

記載の数値は参考値であり、保証値ではありません。

片末端サイラプレ一ン®とモノマーやポリマーとの共重合によりグラフトポリマーが形成されます。シリコーン鎖が表面に配向するため、樹脂の物理特性を維持したまま表面改質が可能です。

サイラプレーン®は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)の 片末端または両末端に反応性置換基を有するシリコーン化合物です。

FM-0411

FM-0421

FM-0425

グレード 官能基 構造 分子量(Mn)

比重(25℃)

粘度(mm²/s)

ヒドロキシ基

1,000

5,000

10,000

0.96

0.97

0.97

10-25

60-80

140-180

Me

MeSi On-Bu

n

Me

MeSi O O

OHMe

MeSi

Me

MeSi On-Bu

n

Me

MeSi O

Me

MeSi

樹脂の表面改質

X

2

片末端サイラプレ一ン ®

製品一覧

片末端サイラプレ一ン ®のはたらき

FM-0711

FM-0721

FM-0725

メタクリル基

1,000

5,000

10,000

0.96

0.97

0.97

7-13

54-79

TM-0701T メタクリル基 423 0.91 2.9-6.1

150-260

Me

Me3Si

Me3SiMe3SiO

MeSi O

O

O

n-Bun

Me

MeSi O O

O

Si

Me

MeSi

FM-DA11

FM-DA21

FM-DA26

ヒドロキシ基(ジオール)

1,000

5,000

15,000

0.97

0.97

0.97

50-75

80-160

300-700

Me

MeSi On-Bu

n

Me

MeSi O O

OH

OH

Me

MeSi

O

O

X=反応性官能基

共重合

: シリコーン成分

シリコーン鎖

撥水性・離型性・滑り性

有機樹脂

基材

: 有機ポリマ一成分

記載の数値は参考値であり、保証値ではありません。

サイラプレ一ン ®(反応性シリコーン)

3

Me

MeSi O

n

Me

MeSi O

Me

MeSi XX

X=反応性官能基

両末端サイラプレ一ン ®

製品一覧

FM-3311

FM-3321

FM-3325

グレード 官能基 構造 分子量(Mn)

比重(25℃)

粘度(mm²/s)

アミノ基

1,000

5,000

10,000

0.95

0.97

0.97

11-15

90-150

200-400

Me

MeSi O

n

Me

MeSi O

Me

MeSiH2N NH2

FM-4411

FM-4421

FM-4425

ヒドロキシ基

1,000

5,000

10,000

0.97

0.98

0.98

30-40

100-125

250-400

Me

MeSi OO O

n

Me

MeSi O

Me

MeSiHO OH

FM-7711

FM-7721

FM-7725

メタクリル基

1,000

5,000

10,000

0.98

0.98

0.97

14-20

30-100

80-180

Me

MeSi OO O

n

Me

MeSi O

Me

MeSi

O O

両末端サイラプレ一ン®とモノマーやポリマーとの共重合によりブロックポリマーが形成されます。シリコーン鎖が樹脂内部に組み込まれるため、樹脂の物理特性の改質が可能です。

両末端サイラプレ一ン ®のはたらき

樹脂の物理特性の改質

共重合

: シリコーン成分

シリコーン鎖

耐熱性・柔軟性

有機樹脂

基材: 有機ポリマ一成分

サイラプレーン®は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)の 片末端または両末端に反応性置換基を有するシリコーン化合物です。

1~5部溶剤40部

ジオールジイソシアネート

60部

Me

MeSi On-Bu

n

Me

MeSi O O

OH

OH

Me

MeSi

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サイラプレ一ン ®の使用例(1)シリコーン変性ポリウレタン樹脂の合成

FM-DA26

反応(80℃)

シリコーン変性ポリウレタン樹脂

▶ FM-DAシリーズはヒドロキシ基を有するため、イソシアネートと  反応させることでウレタン結合を形成することができます。▶ 反応例

(2)シリコーン変性アクリル樹脂の合成▶ FM-07シリーズはメタクリル基を有するため、各種ビニルモノマーと  ラジカル重合させることができます。▶ 反応例

▶ 使用グレード:FM-DA26

▶ 付与できる特性

● 滑り性

● 耐摩耗性

● 撥水性

▶ 用途例:人工皮革

分子量:15,000

Me

MeSi On-Bu

n

Me

MeSi O O

Me

MeSi

▶ 使用グレード:FM-0721

▶ 付与できる特性

● 滑り性

● 防汚性

● 撥水性

▶ 用途例:保護フィルム

分子量:5,000

0.5~2部溶剤100部

反応開始剤5部

アクリルモノマー100部

FM-0721

反応(80℃)

シリコーン変性アクリル樹脂

O

サイラエース®(シランカップリング剤)

サイラエース ®(シランカップリング剤)とは

サイラエース®の構造とはたらき

カップリングのメカニズム

サイラエース®のアルコキシ基(Si-OR)は水と反応してシラノール基(Si-OH)となり、無機材料(砂、シリカ、タルク、マイカ、ガラス、コンクリート、金属など)と結合するとともに、有機官能基は有機材料と結合します。

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サイラエース®はケイ素原子に有機材料と反応する基と無機材料と反応する基が付いた構造をしており、無機材料と有機材料との界面を改質させるはたらきがあります。

サイラエース®の使用例

サイラエース®の用途は多岐にわたり、無機質-有機質の介するところ全てが用途対象になるといっても過言ではありません。その効果は、機械的強度、電気特性の向上においては特に湿潤時に顕著であり、また、耐水性、耐熱性、接着性、密着性、加工性の向上・改善といった点でも高く評価されています。

有機質

有機質(樹脂)

無機材料

有機質(樹脂)

無機材料

無機質

X Si

OR

OR

OR

X Si

OR

OR

OR X Si

OH

HO

HO

OH

OH

X Si

O

O

O

有機官能基

+3H2O

アルコキシ基

タイヤ FRP(ガラス繊維強化プラスチック)

半導体封止材

品名 構造・名称 分子量(Mn)

純度(%)

引火点(℃)

比重(d²⁵₄)

屈折率(n²⁵D)

沸点(℃)

最小被覆面積

(mm²/g)

サイラエース®は金属やガラスといった無機材料と、樹脂などの有機材料とを、特性を損なうことなく結合させることができるシランカップリング剤です。

Si(OMe)₃

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製品一覧

S210 148.2 123 0.97 1.391 27 >99 528ビニルトリメトキシシラン

Si(OEt)₃S220 190.3 161 0.89 1.396 46 >98 412ビニルトリエトキシシラン

SiMe(OMe)₂H₂N N

HS310 206.4 234 0.97 1.450 126 >98 380N-(2-アミノ工チル)-3-アミノプロピル

メチルジメトキシシラン

Si(OMe)₃H₂N N

HS320 222.4 259 1.02 1.442 143 >97 353N-(2-アミノ工チル)-3-アミノプロピル

卜リメトキシシラン

Si(OEt)₃NS340 303.5 134 0.91 1.449 131 >90 -N-(1,3-ジメチルブチリデン )-3-

(トリ工トキシシリル)-1-プロパンアミン

Si(OEt)₃H₂NS330 221.4 217 0.94 1.420 103 >98 3543-アミノプロピルトリエトキシシラン

Si(OMe)₃OO

O

S510 236.3 290 1.07 1.427 137 >98 331

3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン

S530 246.4 310 1.07 1.449 141 >98 3182-(3,4-エポキシシクロヘキシル)工チルトリメトキシシラン

Si(OMe)₃

Si(OMe)₃・HCIN

H

HN

S350 375.0 - 0.90 1.400 1140%

メタノール溶液

208N-[2-(ビニルベンジルアミノ)工チル]-3-アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩

Si(OMe)₃OO

S710 248.4 255 1.04 1.429 131 >97 315

3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン

Si(OMe)₃HSS810 196.3 212 1.05 1.440 112 >95 3993-メルカプトプロピルトリメトキシシラン

記載の数値は参考値であり、保証値ではありません。

サイラエース®(シランカップリング剤)

サイラエース ®の使用方法

有機材料への添加法

無機材料の表面処理法

サイラエース®の0.2~0.5%水溶液(または水-アルコ ール溶液)をつくり、ガラス繊維を浸漬させ、 風乾後110~120℃/5~10分にて乾燥させることで処理できます。

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有機材料(樹脂類)に直接もしくは有機溶剤で希釈して添加します。使用量は、使用する系、条件等によって異なりますが、実用的には0.2~2%程度です。

インテグラルブレンド法(有機材料-無機材料への一括添加)有機材料(樹脂類)と無機質充填材(無機フィラ一)とを混合する時に、直接または有機溶剤(もしくは水)で希釈して添加します。使用量は0.2~2%程度です。

サイラエース®の必要量最良のカップリング効果を出すには、単分子層でカップリング材が無機表面につくことが望ましく、シラン必要量は次の式で求められます。

実際はこの式で求めた値よりも多少上下にずれることがあります。また、フィラーの表面状態やシランの処理方法によっても異なります。フィラーの表面積は粒子径等によっても異なります。なお、比表面積、最小被覆面積がわからないときには、フィラーに対し1重量%添加を基準にしてください。

シランカップリング剤の処理量 (g) =充填剤の重量 (g) × 充填材の比表面積 (m²/g)

シランカップリング剤の最小被覆面積 (m²/g)

▶ ガラス繊維

乾式法:ミキサー、Vブレンダー等でフィラ一を強制攪拌しているところに、適量のサイラエース®を直接または有機溶剤(もしくは水)で希釈して添加します。有機溶剤を用いた場合には換気や引火に対し特に注意が必要です。湿式法:フィラ一を水に分散させ、 スラリー状態となったところにサイラエース®の水溶液を添加してい<方法です。攪拌後静置してフィラ一を沈降分離し、乾燥させます。

▶ 無機フィラー

品名

熱硬化性樹脂 熱可塑性樹脂

フェノール

メラミン

エポキシ

不飽和ポリエステル

ジアリルフタレート

ポリイミド

ウレタン

ポリブタジエン

フラン

ナイロン

ポリエチレン

ポリプロピレン

ポリ塩化ビニル

ポリスチレン

ポリカーボネート

ウレタン

PBT・PET

ABS アクリル

ポリブタジエン

ポリイソプレン

SBR ニトリルラバー

EPDM

EPM

S架橋

PO架橋

エピクロルヒドリンラバー

ネオプレンラバー

ポリサルファイド

ブチルラバー

ウレタン

エラストマー・ゴム

適用樹脂

サイラエース®は金属やガラスといった無機材料と、樹脂などの有機材料とを、特性を損なうことなく結合させることができるシランカップリング剤です。

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選択基準

S210

S220

S310

S320

S330

S350

S510

S530

S710

S810

○ ○ ○

◎ :よく使用されているケース ○ :使用されているケース

記載の数値は参考値であり、保証値ではありません。

シラン化合物

9

製品一覧

HTS-M

HTS-E

HMDS

DMA-TMS

品名 構造・名称 主用途 分子量(Mn)

比重(20℃)

引火点(℃)

沸点(℃)

撥水剤等 206.4 202 0.91 77

・18 L石油缶・200 Lドラム缶

製品荷姿

JNCのシラン化合物は、アルコキシシラン・シラザン等で構成され、無機材料の表面改質剤、樹脂の改質剤、エレクト口ニクス関連材料などの幅広い分野で使われています。

OMe

OMe

Si OMeC6H13

n-ヘキシルトリメトキシシラン

撥水剤等 248.4 210 0.88 108

OEt

OEt

Si OEtC6H13

n-ヘキシルトリエトキシシラン

半導体用途シリル化等 161.4 126 0.77 12

半導体用途シリル化等 117.3 84-86 0.73 -19

H

N SiMe3Me3Si

ヘキサメチルジシラザン

Me

N SiMe3MeN,N-ジメチルアミノトリメチルシラン

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製品荷姿

サイラプレーン®

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サイラエース®

・18 L石油缶 ・200 Lドラム缶

・18 L石油缶

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・200 Lドラム缶

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