Led Zeppelin - Nikkei...

Post on 12-Mar-2020

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体をまとめ上げるベーシスト兼キーボーディストのジョン・ポール・ジョーンズ。この4人は誰もがあまりにも個性的であり、その個性の奇跡的な融合が、唯一無二ともいえるツェッペリン・サウンドを生み出していた。 デビューアルバム『レッド・ツェッペリン』は、1969年1月にリリースされた。レコーディングはわずか30時間で終わったといわれる。だがそれは圧倒的な完成度を示しており、新しいスタイルの大音量ロックバンドを作ろうというジミー・ペイジのコンセプトが、バンド結成時にすでに確立されていたことがうかがえる。リズムのブレイクを効果的に使った「グッド・タイムズ・バッド・タイムズ」や、疾走感あふれる「コミュニケイション・ブ

ハイトーンでセクシーなシャウトを聴かせるボーカリストのロバート・プラント、過剰なほどパワフルなプレイでヘビーなリズムを叩き出すドラマーのジョン・ボーナム、そして的確な演奏でサウンド全

 あらゆるハードロックバンドに影響を与えた、ブリティッシュハードロックの王者――それがレッド・ツェッペリンだ。 メンバーは、プロデューサー的なセンスを備えたギタリストのジミー・ペイジ、

レイクダウン」のようなハードナンバーがある一方で、サイケ&アシッド感を漂わせる「幻惑されて」のようなナンバーもあるという多様性も魅力だ。 同じ69年10月にバンドは『レッド・ツェッペリンII』をリリース。これがビートルズの『アビイ・ロード』を蹴落として英米でチャートの1位になったことは、“ハードロックの時代”の到来を告げる、まさに“事件”だった。 71年には、ロック史に残る名曲「天国への階段」を収録した『レッド・ツェッペリンIV』を発表し、バンドは不動の地位を確立。また、ライブパフォーマンスも素晴らしく、現在DVDとなっている『永遠の詩/狂熱のライヴ』には、ファンを熱狂させる圧倒的なプレイが収められている。

レッド・ツェッペリン

141p参照1969年レッド・ツェッペリン

Led ZeppelinPhoto by picrorial press/アフロ

ハードロックバンドの王者世界3大ギタリストの呼び声高いジミー・ペイジを中心に結成された稀代のロックバンドは、ブルース、ソウル、フォーク、トラッド、レゲエ、民族音楽などあらゆる音楽的要素を呑み込んでいった。

ロックを変えた 12組の

文/立川芳雄

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