ControlNet- ユーザーズ FOUNDATION Fieldbus H1 マニュアル...Fieldbus...

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ユーザーズマニュアル

ControlNet-FOUNDATION Fieldbus H1リンクデバイスリンクデバイスリンクデバイスリンクデバイス

(Cat. No. 1788-CN2FF)

Allen-Bradley

お客様へのご注意 ソリッドステート機器はエレクトロメカニカル機器とは動作特性が異なります。さらにソリッドステート機器はいろいろな用途に使われることからも、この機器の取扱責任者はその使用目的が適切であるかどうかを充分確認してください。この機器の使用によって何らかの損害が生じても当社は一切責任を負いません。詳しくは、パブリケーション・ナンバー SGI-1.1『ソリッド・ステート・コントロール ソリッドステート装置のアプリケーション、設置、および保守のための安全ガイドライン』を参照してください。

本書で示す図表やプログラム例は本文を容易に理解できるように用意されているものであり、その結果としての動作を保証するものではありません。個々の用途については数値や条件が変わってくることが多いため、当社では図表などで示したアプリケーションを実際の作業で使用した場合の結果については責任を負いません。

本書に記載されている情報、回路、機器、装置、ソフトウェアの利用に関して特許上の問題が生じても、当社は一切責任を負いません。

製品改良のため、仕様などを予告なく変更することがあります。

本書を通じて、特定の状況下で起こりうる人体または装置の損傷に対する警告および注意を示します。

• トラブルが起こりうる場合

• トラブルの原因

• 不適当な操作を行なった場合の結果

• トラブルの回避方法

重要:ソフトウェアをご利用の場合は、データの消失が考えられますので、適当な媒体にアプリケーションプログラムのバックアップをとることをお奨めします。

重要:本製品を日本国外に輸出する際、日本国政府の許可が必要な場合がありますので、事前に当社までご相談ください。

本版は、1788-6.5.1 - January, 1999の和訳です。1788-6.5.1を正文といたします。

©1999 Allen-Bradley Company, Inc., a Rockwell International Company

Allen-Bradleyは、Rockwell Automationの商標です。

!注意:本書内の「注意」は正しい手順を行なわない場合に、人体に障害を加えうる事項、および装置の損傷または経済的な損害を生じうる事項を示します。

目次

第 1章 はじめに

1.1 製品の概要 ..................................................................................... 1-11.1.1 閉ループ制御 ................................................................ 1-21.1.2 設定およびモニタ ........................................................ 1-3

1.2 システムの必要条件 ..................................................................... 1-41.2.1 ハードウェア ................................................................ 1-41.2.2 ソフトウェア ................................................................ 1-41.2.3 互換性情報 .................................................................... 1-4

1.3 リンクデバイスのハードウェアの説明 ..................................... 1-51.4 NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアの説明 ................. 1-6

第 2章 ハードウェアの取付けおよび設定

2.1 リンクデバイスの取り扱い ......................................................... 2-12.2 リンクデバイスの取付け ............................................................. 2-12.3 リンクデバイスの取り外し ......................................................... 2-22.4 電源の接続 ..................................................................................... 2-22.5 ControlNetネットワークへの接続 .............................................. 2-32.6 フィールドバスネットワークへの接続 ..................................... 2-42.7 ControlNetネットワークアドレスの設定 .................................. 2-52.8 LEDの解釈 ..................................................................................... 2-6

2.8.1 モジュールのステータス (STATUS) LED ................. 2-62.8.2 ControlNetネットワークのステータス LED ............. 2-72.8.3 フィールドバスネットワークのステータス LED .... 2-7

第 3章 ソフトウェアのインストールおよび設定

3.1 NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアのインストール . 3-13.2 NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアの設定 ................. 3-2

3.2.1 インターフェイスアドレスの設定 ............................ 3-23.2.2 インターフェイス名の設定 ........................................ 3-33.2.3 デバイス説明 (DD)のインストール .......................... 3-43.2.4 フィールドバス通信パラメータの設定 .................... 3-53.2.5 インストール後の NI-FBUS Interface Configuration

Utilityの使用方法 ......................................................... 3-53.3 インストール後のテスト ............................................................. 3-6

第 4章 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法4.1 リンクデバイスのブロック ......................................................... 4-14.2 アナログ入力 ................................................................................. 4-2

4.2.1 アナログ入力の設定 .................................................... 4-24.2.2 ControlNetアナログ入力オブジェクト ..................... 4-44.2.3 アナログ入力のアラーム処理 .................................... 4-4

Pub. No. 1788-6.5.1JA

TOC-ii 目次

4.3 アナログ出力 .................................................................................. 4-64.3.1 アナログ出力の設定 ..................................................... 4-64.3.2 ControlNetアナログ出力オブジェクト ...................... 4-9

4.4 ディスクリート入力 ...................................................................... 4-94.4.1 ディスクリート入力の設定 ......................................... 4-104.4.2 ControlNetディスクリート入力オブジェクト .......... 4-104.4.3 ディスクリート入力のアラーム処理 ......................... 4-11

4.5 ディスクリート出力 ...................................................................... 4-124.5.1 ディスクリート出力の設定 ......................................... 4-124.5.2 ControlNetディスクリート出力オブジェクト .......... 4-13

4.6 HMIによるアラーム処理 ............................................................. 4-144.7 アセンブリオブジェクト .............................................................. 4-14

4.7.1 MAIブロック ................................................................ 4-154.7.2 MAOブロック .............................................................. 4-154.7.3 MDIブロック ................................................................ 4-154.7.4 MDOブロック .............................................................. 4-154.7.5 NI-FBUSコンフィギュレータでのオブジェクト情報

の確認 ............................................................................. 4-164.7.6 リンクデバイス設定の変更 ......................................... 4-17

4.8 トレンドおよびアラーム .............................................................. 4-17

付録 A 仕様 .............................................................................................................................................. A-1

A.1 欧州連合 (EU)指令への準拠 ........................................................ A-2A.1.1 EMC指令 ....................................................................... A-2A.1.2 低電圧指令 ..................................................................... A-2

用語集 ................................................................................................................. G-1

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第 1章

はじめに

1.1 製品の概要

ControlNet-FOUNDATION Fieldbusリンクデバイスは、ControlNet™ネットワークと 1本ないし複数の FOUNDATION Fieldbus H1 (フィールドバス )ネットワークとを結びます。H1ネットワークは複数のフィールドバスデバイスで構成されます。各フィールドデバイスには 1つ以上のファンクションブロックがあり、ファンクションブロックはそれぞれアナログ入力、アナログ出力、ディスクリート入力、ディスクリート出力というように基本制御機能を担います。ControlNetネットワークは、PLC®プロセッサ、HMI, ドライブ、I/Oデバイスなどのコントローラで構成されます。

リンクデバイスにはおおまかに 2つの働きがあり、次の機能をサポートしています。

• 閉ループ制御

• 設定とモニタ

図 1.1に、簡単な ControlNetシステムでのこれらの機能を示します。

図 1.1 簡単な ControlNetシステムでのリンクデバイスの機能

FieldbusConfigurator/HMI

PLC

EngineeringOperatorInterface

LinkingDevice

LinkingDevice

ControlNet

PID

AO

H1H1AI

PID PID

H1H1AI

AO

Configuration andMonitoring

Closed-LoopControl

設定およびモニタ

リンクデバイス

リンクデバイス

エンジニアリング・オレータ・インターフェイス

Fieldbusコンフィギュレータ /HMI

ControlNet

H1H1

AO

PID

AI

PID

H1H1

PIDAO

AI

閉ループ制御

PLC

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1-2 はじめに

1.1.1 閉ループ制御

リンクデバイスでは、基本的にフィールドバスデバイスと ControlNetコントローラとの間で閉ループ制御が可能です。ControlNet PLCプロセッサはデータにアクセスしたり、また、圧力トランスミッタやバルブといったフィールドバスデバイスを制御することができます。例えば、ControlNet PLCプロセッサで処理中の PIDは、フィールドバス対応圧力トランスミッタからプロセス値を受取ってフィールドバス対応のバルブの位置を制御できます。

リンクデバイスは I/Oサブシステムに似ています。I/Oサブシステムには、通常は複数の I/Oモジュールがあります。各モジュールには多数のチャネルがありますが、チャネルは次の機能の 1つを担います。

• アナログ入力 (AI)

• アナログ出力 (AO)

• ディスクリート入力 (DI)

• ディスクリート出力 (DO)

リンクデバイスは、I/Oモジュールをソフトウェアでモデル化しています。リンクデバイスには、次の 4種類の特別なファンクションブロックがあります。

• マルチ AIブロック

• マルチ AOブロック

• マルチ DIブロック

• マルチ DOブロック

これらのファンクションブロックには複数のチャネルがあります。これらのファンクションブロックは、I/Oサブシステムの I/Oモジュールのようなものです。ファンクションブロックの各チャネルは、フィールドバスデバイスのアナログまたはディスクリートの入力値や出力値に関わっています。この関係はシステム設定をする際に構築します。

リンクデバイスは、フィールドバスデバイスと接続しているチャネルのすべてについて、ControlNetオブジェクト (アナログ入力、アナログ出力、ディスクリート入力、ディスクリート出力 )を作成します。つまり、リンクデバイスは、フィールドバスデバイスのファンクションブロックが ControlNetオブジェクトとして ControlNet上で見えるようにします。ControlNetのデバイスやコントローラは、ControlNetデバイスであるかのようにフィールドバスデバイスにアクセスすることができます。

フィールドバスデバイスのファンクションブロックには、内部パラメータとI/Oパラメータがあります。内部パラメータは主にファンクションブロックの設定で使用し、I/Oパラメータはプロセスの分散制御で使用します。これらのパラメータは、ControlNetオブジェクトの属性として見えるようになります。リンクデバイスは、フィールドバスネットワーク上で I/Oパラメータの公開と閲覧を行ない、ControlNet上でそれに対応する ControlNetオブジェクトの属性をアセンブリオブジェクトとして使用および作成します。リンクデバイスは、接続しているフィールドバスネットワークすべてのリンク・アクティブ・スケジューラ (LAS)になることができます。

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はじめに 1-3

1.1.2 設定およびモニタ

リンクデバイスを使用すると、ControlNetに接続した PCの NI-FBUS Fieldbusコンフィギュレータがフィールドバスネットワークに直接接続しているかのようにフィールドバスデバイスの設定をコンフィギュレータで行なうことができます。フィールドバスデバイスには、物理アドレス、物理デバイスタグ、ファンクション・ブロック・タグがあり、さらに、ファンクションブロックの実行スケジュールやファンクションブロック間の接続情報などが与えられています。これらはすべて設定可能です。

フィールドバスデバイスには、動的なプロセスデータの集合体であるビュー(View)オブジェクトがあります。フィールドバスデバイスはアラームをブロードキャストし、トレンドデータを収集し、さらにトレンドデータをブロードキャストします。HMIは一般にビューオブジェクトにアクセスし、個々のフィールドバスデバイスからトレンドデータを収集し、アラームを処理し、さらにアラームを報知します。リンクデバイスを使うと、ControlNetに接続した PCの Fieldbus HMIがフィールドバスネットワークに直接接続しているかのように HMIからフィールドバスデバイスのアクセスやモニタを行なうことができます。

NI-FBUS Fieldbusコンフィギュレータは、リンクデバイスで作成および使用する ControlNetアセンブリオブジェクトのレイアウトや構造に関する情報を生成します。そして、リンクデバイスが公開または閲覧するフィールドバス・ファンクション・ブロックのパラメータすべてについて、アセンブリオブジェクト内でオフセットさせることが可能です。この情報を使って PLCプロセッサのプログラムができます。そのため、フィールドバスネットワークの設定をしてからリンクデバイスのアセンブリオブジェクト情報を取得して、PLCプロセッサのプログラムを行なうようにします。

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1-4 はじめに

1.2 システムの必要条件

ここでは、リンクデバイスを使用できるようにするために必要なハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントについて説明します。最新情報については、リンクデバイスのセットアップディスクに入っているREADME.TXTも参照してください。

1.2.1 ハードウェア

• ControlNetと Fieldbus間のリンクデバイス

• PC ControlNetインターフェイス:1784-KTC15または 1784-PCC

• ControlNetおよびフィールドバス用ケーブル

1.2.2 ソフトウェア

• Windows NT®4.0, ServicePak Ver. 3以上

• NI-FBUSコンフィギュレータ Ver. 2.3以上

次のコンポーネントは、ControlNetを利用してフィールドバスデバイスとリンクデバイスの設定をするうえで必須です。

• RSLinx™2.0または RSLinx OEM™2.0以降。これは A-Bの PCインターフェイスのドライバです。

RSLinx Lite™では不十分です。

• RSNetWorx™ for ControlNet Ver. 1.8以降。これは ControlNetの設定ツールです。

1.2.3 互換性情報

リンクデバイスは ControlNet仕様 Ver. 1.03 (またはそれ以降 )およびフィールドバス仕様 Ver. 1.3と互換性があります。

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はじめに 1-5

1.3 リンクデバイスのハードウェアの説明

図 1.2に、リンクデバイスの構成部品を示します。

図 1.2 ControlNet-FOUNDATION Fieldbusリンクデバイス

リンクデバイスは、35mm DINレールに取付けるように設計されています。冗長メディアとネットワーク・アクセス・ポートをサポートする ControlNetポートが 1つあります。リンクデバイス前面に ControlNetステータス LEDがあり、各冗長メディアチャネルの状態が表示されます。ControlNetネットワークアドレスの設定にはロータリースイッチを使います。ネットワークアドレスは、デバイス前面に設けられた場所に書いておくことができます。

リンクデバイスには、個別のフィールドバスポートが 2個あります。ポートの横にはそれぞれ LEDがあり、ポートの現在の状態が表示されます。ステータス LEDは、デバイスが通電中で正常動作しているかどうかを示します。電源接続部は、リンクデバイスへの電源供給に使用します。

リンクデバイスの接続と設定の方法については、「第 2章 ハードウェアの取付けおよび設定」を参照してください。

1 ケース /エンクロージャ2 DINレールクリップ3 ネットワークアドレス用スイッチ (カバーの下 )

4 ControlNetモジュールのステータス (STATUS)LED

5 ControlNetネットワークのステータス LED

6 フィールドバスのステータス LED

7 ControlNet BNCコネクタ8 ControlNetネットワーク・アクセス・ポート (NAP)

9 フィールドバスコネクタ

10電源コネクタ

24

10

9

6

3

7 1 5 8

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1-6 はじめに

1.4 NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアの説明

NI-FBUS Fieldbusコンフィギュレータを使用して、フィールドバスネットワークの設定と、設定の追跡を行ないます。コンフィギュレータは、フィールドバスのリンク、ループ、スケジュールを作成できる使いやすいグラフィカルな環境です。

図 1.3に、コンフィギュレータのメインウィンドウを示します。詳細は、『NI-FBUSコンフィギュレータ ユーザーズマニュアル』(Pub.No.1788-6.5.2)を参照してください。

図 1.3 NI-FBUSコンフィギュレータのメインウィンドウ

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第 2章

ハードウェアの取付けおよび設定

2.1 リンクデバイスの取り扱い

この注意情報を厳守するようお願いします。

2.2 リンクデバイスの取付け

リンクデバイスには簡素で丈夫なクリップがあり、標準 35 mmの DINレールにしっかりと取付けることができます。以下の手順に従って、リンクデバイスを DINレールに取付けます。

1. マイナスドライバーを使用して、DINレールクリップを開けてロック解除位置にします。

2. リンクデバイス背面のフックを 35 mm DINレールの上端に掛け、リンクデバイスを下側へ押して DINレールに合わせます。

!注意:このモジュールには、ESD (静電気 )に弱い部品やアセンブリが含まれています。このアセンブリの取付けやテストを行なう際は、静電気の管理対策が必要です。こうした手順が守られない場合、コンポーネントが損傷することがあります。

Rail Clip Locked Rail Clip Unlockedロック状態のレールクリップ

ロックを解除したレールクリップ

Cover

Press

DIN Rail

カバーDINレール

押す

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2-2 ハードウェアの取付けおよび設定

3. リンクデバイスを DINレール上の任意の場所まで滑らせます。位置が決まったらレールクリップをロック位置まで押し込んで、DINレールの所定の場所に固定します。

2.3 リンクデバイスの取り外し

リンクデバイスを取り外すには、レールクリップの切り欠きにドライバーを差し込み、2-1ページのステップ 1のようにレールクリップをロック解除位置まで開いて、DINレールへの固定を解除します。次に、デバイスを持ち上げてレールから外します。

2.4 電源の接続

リンクデバイス 1台につき DC11~ 30V電源が必要です。リンクデバイスは、この供給電源のフィルタリングと調節を行ないます。電源コネクタは、6ピンのねじ式端子コネクタです。図 2.1に、電源コネクタのピン配置を示します。

図 2.1 電源コネクタのピン配置

中央の Vと Cのペアに主電源を接続します。左側の Vと Cのペアにオプションのバックアップ電源を接続することもできます。右側の Vと Cのペアは、別のデバイスへ主電源をチェイン接続するために使用できます。Cと刻印された 3個の端子は、すべてリンクデバイス内でつながっています。また、右側 2個の V端子はリンクデバイス内でつながっています。こうした接続状態は、電源コネクタの V端子と C端子の上に線で表示されています。

Rail Clip LockedRail Clip Unlocked(Position Device Along DIN Rail)

DIN Rail

LinkingDeviceリンクデバイス

ロックした状態のレールクリップ

DINレール

ロック解除状態のレールクリップ(DINレール上で位置を決める )

v v v

c c c

11-30 VDCBackup Power

Supply(optional)

+–

+–

11-30 VDCPrimary Power

Supply

V

C

To adjacent device(optional connection)

DC11~ 30Vバックアップ電源

(オプション )

DC11~ 30V主電源

隣接するデバイスへ(任意選択の接続 )

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ハードウェアの取付けおよび設定 2-3

2.5 ControlNetネットワークへの接続

リンクデバイスには、2種類の ControlNetコネクタがあります。BNCコネクタは、タップを通じて ControlNetネットワークへ直接接続するためのものです。BNCコネクタは、リンクデバイスを ControlNetネットワークへ接続する際に必ず使用してください。RJ-45コネクタはネットワーク・アクセス・ポート (NAP)です。このポートは、ControlNetネットワークへの一時接続用に限られます。図 2.2に、一般的なネットワーク接続の例を示します。

重要:リンクデバイスを一度に複数の ControlNetネットワークに接続しないでください。2本目のネットワークを接続しようとすると、リンクデバイスの誤動作の原因となります。

図 2.2 ControlNetネットワークへの一般的なリンクデバイス接続

A B

ControlNetDevice

ControlNetDevice

Linking DeviceリンクデバイスControlNetデバイス

ControlNetデバイス

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2-4 ハードウェアの取付けおよび設定

2.6 フィールドバスネットワークへの接続

図 2.3に、フィールドバスコネクタの位置を示します。

図 2.3 リンクデバイスのフィールドバスコネクタ

独自のフィールドバスケーブルを製作する場合は、『Fieldbus Standard for Use in Industrial Control Systems, Part2, ISA-S50.02.1992』に規定されているとおり、ピン 6とピン 7をフィールドバス信号に割当ててください。リンクデバイスのコネクタのピン配置については、図 2.4を参照してください。

図 2.4 リンクデバイス用フィールドバスコネクタのピン配置

Fieldbus Connectorsフィールドバスコネクタ

1 2 3 4 5

6 7 8 9

NC

NC

NC

NC

NC

NC

NC

Data +

Data –

NC = No Connection NC =接続なし

データ+

データ

NC

NC

NC

NC

NC

NC

NC

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ハードウェアの取付けおよび設定 2-5

2.7 ControlNetネットワークアドレスの設定

有効な ControlNetネットワークアドレスは 1~ 99です。ネットワークアドレス 0は予約されています。スイッチ 1は 10進数の最上位桁 (10の位 )を制御し、スイッチ 2は 10進数の最下位桁 (1の位 )を制御します。図 2.5に、ネットワークアドレス用スイッチの場所と、ネットワークアドレス 15の場合のスイッチ設定例を示します。

図 2.5 ControlNetネットワークアドレス用スイッチを 15に設定した場合

Switch Cover(Removed)

12 3 45

67890

1 2 3 45

67890

1 2 3 45

67890

1 2 3 45

67890

tens ones

スイッチカバー(取り外したところ )

10の位 1の位

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2-6 ハードウェアの取付けおよび設定

以下の手順に従って、リンクデバイスの ControlNetネットワークアドレスを設定してください。

スループットを最適化するため、設定ソフトウェアが動作している PCを 01として、そこから順番に各 ControlNetノードにネットワークアドレスを割当てます。

1. ネットワークアドレスを選んで設定します。

2. リンクデバイスのラベルに設けられた場所にネットワークアドレスの設定を書き込みます。

3. リンクデバイスに電源を投入 (または一度切断してから再投入 )して、新しいネットワークアドレスを有効にします。

4. NI-FBUS設定ソフトウェアで同じアドレス変更します。

2.8 LEDの解釈

2.8.1 モジュールのステータス (STATUS) LED

STATUS LEDは、図 1.2のようにリンクデバイス前面のフィールドバスコネクタの間にあり、リンクデバイスの通電と、設定済みで正常動作しているかどうかを示します。表 2.1に STATUS LEDの状態の解釈方法を示します。

スタンバイ状態は、リンクデバイスの自己診断テストがすべて合格し、動作準備完了であることを示しますが、設定されていないため機能していません。

動作状態は、必要なネットワーク設定があればそれが完了したので、リンクデバイスがスタンバイ状態を脱したことを示します。

表 2.1 ControlNetモジュールのステータス (STATUS) LEDの解釈

LEDの状態 意味

消灯 リンクデバイスに電源が投入されていない。

赤色と緑色に点滅 リンクデバイスの自己診断テスト

緑色に点滅 スタンバイ状態

緑色に点灯 動作状態

赤色に点滅 回復可能な重大なフォルト

赤色に点灯 回復不能な重大なフォルト

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ハードウェアの取付けおよび設定 2-7

2.8.2 ControlNetネットワークのステータス LED

ControlNetネットワークのステータス LEDは、図 1.2のようにリンクデバイス前面の ControlNet BNCコネクタの横にあり、BNCコネクタに接続されている ControlNetの状態を示します。リンクデバイスがネットワーク・アクセス・ポート (NAP)からネットワークへ接続されている場合は、どちらのLEDもネットワークの状態を表しません。状態が複数存在する場合は、ネットワーク上にある優先順位のもっとも高いステータスが常に LEDに反映されます。表 2.2に、LEDの状態と各ステータスの優先順位を説明します。

2.8.3 フィールドバスネットワークのステータス LED

リンクデバイスのフィールドバスポートにはそれぞれ LEDがあり、ポートの機能状態が示されます。表 2.3に、それぞれの状態を説明します。

表 2.2 ControlNetネットワークのステータス LEDの状態説明

LEDの状態 優先順位 確認方法 原因

両方とも消灯 1 (最高 )

両方同時に確認

リセットまたは電源が投入されていない。

両方とも赤色に点灯 2 ControlNetとのインターフェイスのリンク不能

赤色と緑色に交互点滅 3 自己診断テスト中

赤色に交互点滅 4 ノード設定不良 (ControlNetネットワークアドレスの重複など )

消灯 5

別々に確認

チャネルが無効またはサポートされていない。

赤色と緑色に点滅 6 無効なリンク設定

赤色に点滅 7 リンク障害またはフレームが受信されない。

緑色に点滅 8 一時的なチャネルエラーまたはリッスン専用

緑色に点灯 9 (最低 ) 正常な動作

表 2.3 フィールドバスネットワークのステータス LEDの状態説明

LEDの状態 意味

消灯 フィールドバスポートはパケットを受信していない。

緑色に点灯 フィールドバスポートは、リンク・アクティブ・スケジューラとして動作中です。

赤色と緑色に点滅 フィールドバスポートはトラフィックをモニタしているが、デフォルトまたはビジターアドレスである。

赤色に点滅 フィールドバスポートで過渡的な、致命的でないネットワークエラーが発生した。

赤色に点灯 フィールドバスポートで致命的なネットワークエラーが発生した。

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2-8 ハードウェアの取付けおよび設定

Note:

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第 3章

ソフトウェアのインストールおよび設定

3.1 NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアのインストール

リンクデバイスの設定と取付けが終わったら、NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアのインストール準備が整いました。

以下の手順に従って、NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアをインストールしてください。

1. リンクデバイスの ControlNetネットワークアドレスをロータリー式のアドレススイッチから判断します。図 2.5を参照してください。

2. Windows NTで管理者または管理者特権のあるユーザとしてログインします。

3. インストール用フロッピーディスク 1を使用していないドライブに挿入します。

4. コントロールパネルで Add/Removeプログラムを実行するか、またはStart→ Runを選択して次のように入力します。

x:\setup

このとき、xはインストール用フロッピーディスクを挿入したドライブのドライブ文字 (通常は aまたは b)です。

対話型セットアッププログラムにより、必要なステップを踏みながらソフトウェアのインストールができます。

デフォルトでは、インストールプログラムによりソフトウェアは nifbusディレクトリにインストールされます。別のディレクトリに NI-FBUSソフトウェアをインストールしたい場合には、ディレクトリを変更できます。

インストールプログラムによりWindowsディレクトリに nifb.dllとdrvintf.dllがコピーされ、Windows NTレジストリにデータが追加されます。

適切なディレクトリにソフトウェアコンポーネントがインストールされた後で、インストールプログラムにより図 3.1のような NI-FBUS Interface Configuration Utility (NI-FBUSインターフェイス構成ユーティリティ )が起動されます。最初のインストール以降にこのプログラムを起動するためには、Windowsの Startアイコンをクリックし、Programsから National Instruments FBUSをポイントして Interface Configを選択します。

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3-2 ソフトウェアのインストールおよび設定

図 3.1 Interface Configuration Utility画面

3.2 NI-FBUSコンフィギュレータソフトウェアの設定

3.2.1 インターフェイスアドレスの設定

以下の手順に従って、リンクデバイスのインターフェイスアドレスを追加、確認、および変更してください。

1. NI-FBUS Interface Configuration Utilityウィンドウで変更したいリンクデバイスのアイコンを選択し、Editボタンをクリックします。リンクデバイスを追加する場合は、Add Interface Deviceボタンをクリックします。Interfaceダイアログボックスが表示されます。

2

3

4

5

6

7

8

Pub. No. 1788-6.5.1JA

ソフトウェアのインストールおよび設定 3-3

2. Interface Typeフィールドで ControlNetラジオボタンを選択します。ControlNetネットワークのアドレスと選択したリンクデバイスのパス (経路 )が表示されます。

3. Driverフィールドには、RSLinxが ControlNet PCインターフェイスとの通信に使用するドライバ名を入力します。デフォルトドライバのAB_KTC-1は、1784-KTC15インターフェイスカードを使用します。

4. Network Addressフィールドには、設定中のリンクデバイスの ControlNetノード番号を入力します。

5. # of Portsフィールドでは、リンクデバイスと一致するフィールドバスポートの数を選択します。

6. Pathフィールドには、デフォルトパスの 02を入力して、NI-FBUSがA-Bの PC ControlNetインターフェイスカードの ControlNetポートを使用することを示します。経路は、指定先のリンクデバイスまで到達するのに必要な ASCIIコード化された 16進数をスペースで区切ったもので処理されます。

7. Timeoutフィールドには、リンクデバイスとの通信のタイムアウト (msec)を指定します。デフォルト値が最適となることが多いですが、通信エラーが発生する場合は、タイムアウト値を上げると問題が解消することがあります。

8. これらの設定を認めて、表示されているリンクデバイスと通信を行なう場合は Addを選択します。これらの設定を中止したい場合は Cancelを選択します。

9. システム内のリンクデバイスのそれぞれについて、ステップ 1~ 8を繰返します。

3.2.2 インターフェイス名の設定

以下の手順に従って、インターフェイス名を設定してください。

1. リンクデバイスでのフィールドバスのインターフェイス名を変更するために、ポートのアイコンをクリックして、Editボタンをクリックします。Interface Configuration Utilityにより現在のポート設定が表示されます。

Pub. No. 1788-6.5.1JA

3-4 ソフトウェアのインストールおよび設定

2. ポートの論理インターフェイス名をこのダイアログボックスに入力します。論理インターフェイス名は PC内で唯一である必要がありますが、1つのリンクデバイスを別の PCで別のインターフェイス名によって参照することができます。

3.2.3 デバイス説明 (DD)のインストール

デバイス説明 (DD)は、フィールドバスデバイス説明言語 (Fieldbus Device Description Language)でフィールドバスデバイスの機能を説明します。DDは、接続しているフィールドバスデバイスすべてについて、NI-FBUSに用意する必要があります。NI-FBUSには標準の DDが多数含まれています。たいていのデバイスには特別な機能があるので、接続しているフィールドバスデバイスすべてについて DDをインストールしてください。

リンクデバイスには、出荷時にデバイス説明の入った Linking Device Setupディスクが付属しています。以下の手順に従って、デバイス説明をインストールしてください。

1. 使用していないドライブにディスクを挿入します。

2. NI-FBUS Interface Configuration Utilityの画面で DD Infoボタンをクリックします。

DD Infoダイアログボックスが表示されます。デバイス説明をインストールしたのが初めての場合には、ベースディレクトリのエディットボックスが空欄になっています。標準のテキスト辞書が入れられた場所と同じディレクトリを入力することをお奨めします。この例では e:\nifbus\dataです。

3. Import DDをクリックします。

Import DDダイアログボックスが表示されます。DDまでのパスには、通常はベンダー ID, 製品コード、製品リビジョンを表すディレクトリの階層が用いられています。フィールドバスデバイスのサポートディスクから DD(.ffoファイル )パスを選択します。NI-FBUSにより指定したベースディレクトリに DDがインストールされます。

2

3

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ソフトウェアのインストールおよび設定 3-5

3.2.4 フィールドバス通信パラメータの設定

フィールドバスデバイスは、1本のフィールドバスネットワーク内ではアドレスがそれぞれ唯一であることが必要です。また、物理デバイスタグも唯一であることが必要です。リンクデバイスのフィールドバスポートはそれぞれがフィールドバスデバイスとみなされるため、フィールドバスポートそれぞれに専用のアドレスとタグが付けられている必要があります。出荷時のリンクデバイスは、フィールドバスポートすべてがデフォルトアドレスに設定され、物理デバイスタグは付けられていません。

ポートを使ってフィールドバスネットワークに接続しているその他のフィールドバスデバイスと通信する前に、必ずタグとアドレスをポートに割当ててください。この作業には NI-FBUSコンフィギュレータを使用します。『NI-FBUSコンフィギュレータ ユーザーズマニュアル』(Pub.No.1788-6.5.2)のタグとアドレスの設定に関する節を参照してください。

3.2.5 インストール後の NI-FBUS Interface Configuration Utilityの使用方法

インストール後に NI-FBUS Interface Configuration Utility (NI-FBUSインターフェイス構成ユーティリティ )を使用して次の作業を行なってください。

• リンクデバイスの追加と削除

• リンクデバイスの設定に合わせてソフトウェア設定を変更

• ソフトウェア設定の確認と変更

NI-FBUS Interface Configuration Utilityより、適宜次の情報が提供されます。

• ハードウェア情報

- リンクデバイスの数

- 各リンクデバイスの ControlNetネットワークアドレス

- 各リンクデバイスまでのパス (経路 )

• 各フィールドバスポートの論理名。この情報を利用して、論理名でポートにアクセスできます。

• デバイス説明 (DD)情報

- DD情報を格納するベースディレクトリ

- 標準のテキスト辞書の場所

ベースディレクトリや標準のテキスト辞書を入った場所を変更する場合は、必ず旧ベースディレクトリから新しいディレクトリへ DDをすべてコピーしてください。新しいデバイス説明をインストールするには、Import DDをクリックしてその説明に従います。

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3-6 ソフトウェアのインストールおよび設定

3.3 インストール後のテスト

RSLinxソフトウェアと A-Bの PC ControlNetインターフェイスのインストールと設定が終わっていることを必ず確認してください。NI-FBUSコンフィギュレータは、リンクデバイスとのやりとりにこれらのコンポーネントを必要とします。

以下の手順に従って、NI-FBUSソフトウェアが正しくインストールされ、正常動作していることを確認してください。

1. Windows NTを再起動します。

2. NI-FBUSメニューの NIFBアイコンを選択して、NI-FBUS Communication Managerを起動します。

起動に成功すると、NI-FBUSにより NIFBの起動に成功したというメッセージが表示され、ウィンドウのタイトルバーが NIFB (実行中 )に変わります。

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第 4章

ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

この章では、次の内容を説明します。

• リンクデバイスのブロック

• ControlNetからフィールドバスネットワーク上の AI, AO, DI, DOファンクションブロックにアクセスするためのリンクデバイスの設定方法

• 作成された ControlNetオブジェクトの属性、アセンブリオブジェクト、アラーム処理

• ControlNet接続の詳細

4.1 リンクデバイスのブロック

リンクデバイスは I/Oサブシステムに似ています。I/Oサブシステムには、通常は複数の I/Oモジュールがあります。各モジュールには多数のチャネルがあり、チャネルはアナログ入力、アナログ出力、ディスクリート入力、ディスクリート出力機能のいずれかを担います。リンクデバイスは、I/Oモジュールをソフトウェアでモデル化しています。リンクデバイスには、次の4種類のファンクションブロックがあります。

• マルチ AIブロック (MAI)

• マルチ AOブロック (MAO)

• マルチ DIブロック (MDI)

• マルチ DOブロック (MDO)

これらのファンクションブロックには 8つのチャネルあります。各チャネルは、値とフィールドバスステータスの組合せです。

フィールドバスネットワークのアナログ入力ファンクションブロックは、4~ 20mAアナログ入力を I/Oサブシステムのアナログチャネルに配線するように、MAIブロックのチャネルに接続できます。主な違いは、フィールドバス・ファンクション・ブロックが大量の処理を行なう点です。チャネル値は、工学単位による評価値を表します。それぞれの値はステータスを伴います。ステータスは、単なる良または不良のブーリアン型ではなく、4つの主要ステータス値による良または不良と主要ステータスごとに 16の下位ステータス値があり、さらに 4つの限界値があります。

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4-2 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.2 アナログ入力

ここでは、フィールドバスデバイスのアナログ値 (およびステータス )にアクセスするためのリンクデバイスの設定方法を説明します。また、作成された ControlNetアナログ入力オブジェクトの属性も説明します。

リンクデバイスには多数のMAIブロックインスタンスがあります。MAIブロックの各インスタンスは、ソフトウェア上での I/Oサブシステムのアナログ入力モジュールに相当するものです。各MAIブロックには 8つのチャネルがあり、各チャネルには、浮動小数点型とステータスのペアが含まれています。リンクデバイスにより、CNetMacIdxx_AI_Modulei-jの書式で各MAIブロックにタグが割当てられ、このとき xxは ControlNetネットワークアドレス、iはフィールドバスチャネル番号、jはモジュールまたはインスタンスの番号です。

4.2.1 アナログ入力の設定

NI-FBUSコンフィギュレータでは、起動時とその後継続して、ブラウズウィンドウにすべてのデバイスとデバイスごとのファンクションブロックが表示されます。これには、フィールドバスデバイスの AIファンクションブロックと、リンクデバイスのMAIファンクションブロックが含まれます。図 4.1のように、ControlNetコントローラ (またはデバイス )がアクセスするフィールドバス AIファンクションブロックをMAIチャネルに必ず接続してください。

図 4.1 単一のマクロサイクルMAI構成の例

NI-FBUSコンフィギュレータはアナログ入力デバイスをセットアップして、データをフィールドバス上に公開します。リンクデバイスのMAIブロックはこれらの値を閲覧し、ControlNetに展開します。MAIブロックには、フィールドバスの閲覧と ControlNetへの展開についてそれぞれ専用のスケジュールがあります。ControlNetへの展開の速度 (マクロサイクル )が異なる場合は、図 4.2のように異なるMAIブロックを選択する必要があります。

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-3

図 4.2 複数のマクロサイクルMAI構成の例

別のインスタンスを使用する前に、MAIブロックインスタンスのチャネルをすべて接続する必要はありません。また、チャネルは順番に使う必要はありません。つまり、チャネル CN_A0と CN_A5を使って、他のチャネルを使わなくてもかまいません。

図 4.2の下のループのように、浮動小数点値とステータスの組み合わせであるパラメータをMAIブロックに接続できます。言い換えれば、どのファンクションブロックからでも PLCプロセッサへ値を持ってくることが可能です。MAIブロックは、AIファンクションブロックとのインターフェイスに制限されません。

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4-4 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.2.2 ControlNetアナログ入力オブジェクト

リンクデバイスは、配線されたMAIブロックインスタンスのチャネルのそれぞれすべてについて、ControlNet AIオブジェクトのインスタンスを作成します。ControlNet AIオブジェクトの各インスタンスには、表 4.1 のような属性とアクセス規則があります。

標準のフィールドバス AIファンクションブロックがMAIブロックのチャネルに接続されていると、表 4.Aの属性がすべて作成されます。そうでない場合は、Value (値 ), CNStatus, TagDesc, FFstatusだけが作成されます。

4.2.3 アナログ入力のアラーム処理

アラームを検出してレポートするようにフィールドバス AIファンクションブロックを設定できます。

ControlNet AIオブジェクトを通じて 4種類のプロセスアラーム(HI_HI_ALM, HI_ALM, LO_LO_ALM, LO_ALM)が利用できます。AIファンクションブロックをMAIブロックに接続すると、NI-FBUSコンフィギュレータによって、4種類のアラームをリンクデバイスに送るようにフィールドデバイスが設定されます。

フィールドバスの用語では、アラームの再確認 (confirm)とはオペレータがアラームを受取ったことを表し、アラームへの肯定応答 (acknowledge)とはオペレータが必要な処置をとったことを表します。

フィールドバス・ファンクション・ブロックによってアラーム条件が検出された場合、アラームはアクティブ (ACTIVE)であるといいます。アクティブなアラームは、アラームの原因となった条件が修正された後で肯定応答および再確認する必要があります。アラーム条件が存在しなくなったことをファンクションブロックが検出した場合、アラームはクリア済み (CLEARED)といいます。クリア済みの状態は、クリア済みが検出された時点で再確認する必要があります。LDのユーザは、アラーム属性でフィールドバスのアラームを処理します。

表 4.1 ControlNetアナログ入力オブジェクトの属性

属性番号 名前 タイプ アクセス 初期値 備考

3 Value 浮動小数点 取得 (GET) 0

4 CNStatus ブーリアン 取得 (GET) 不良 ControlNetのステータス、0:良、1:不良

107 LoFlag 符号なし整数8ビット

取得 (GET)/セット (SET) 0 「4.2.3 アナログ入力のアラーム処理」を参照。

108 HiFlag 符号なし整数8ビット

取得 (GET)/セット (SET) 0 「4.2.3 アナログ入力のアラーム処理」を参照。

109 LoLoFlag 符号なし整数8ビット

取得 (GET)/セット (SET) 0 「4.2.3 アナログ入力のアラーム処理」を参照。

110 HiHiFlag 符号なし整数8ビット

取得 (GET)/セット (SET) 0 「4.2.3 アナログ入力のアラーム処理」を参照。

150 FFstatus 符号なし整数8ビット 取得 (GET) 不良:停止中 値のフィールドバスステータス。フィールドバス

デバイスから取得する。

151 TagDesc 文字列 取得 (GET) 設定どおり このオブジェクトインスタンスで表されるフィールドバス・ファンクション・ブロックのタグ

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-5

プロセスアラームに対応する各属性には、図 4.3のようにアラーム関連ビットが 3ビットあります。

ビット 7~ 3は無視 (DON’T CARE)ビットといい、読取り時には未定義で、取得 (GET)実行時には無視してください。セット (SET)実行時には、無視ビットに 0を書込みます。ビット 2の肯定応答ビットは、読取り時には未定義で、取得 (GET)実行時には無視してください。ユーザがアラームに肯定応答したい場合は、セット (SET)実行時にこのビットに 1を書込みます。肯定応答の 1が LDによって検出されるたびにフィールドバスの肯定応答が生成されるので、アラーム 1回につき複数の肯定応答ビットをセットしないようにユーザは十分注意する必要があります。ビット 1のクリア済みとビット0のアクティブは、それぞれ読取り /書込みビットです。アラーム条件がアクティブまたはクリア済みの場合には、取得 (GET)実行時にこれらのビットが 1として読取られます。ユーザは、セット (SET)によってこれらに 0を書込み、それぞれの状態を再確認する必要があります。アラームが発生すると (アクティブになる )、ユーザが介在してアラーム条件を除去し、アラームに肯定応答し (肯定応答ビットに 1を書込む )、アラームを再確認し (アクティブビットの 1を読取ってからそこに 0を書込む )、アラーム条件がクリア済みであることを再確認する (クリア済みビットの 1を読取ってからそこに 0を書込む )までアラーム処理は完了していない (NOT)状態です。

図 4.3 アラーム属性の定義

ビット位置 7 6 5 4 3 2 1 0

値 × × × × × 肯定応答(acknowledge)

クリア済み(CLEARED)

アクティブ(ACTIVE)

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4-6 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.3 アナログ出力

この節では、アナログ出力 (AO)ファンクションブロックのようなフィールドバスデバイスのアナログ値 (およびステータス )を制御できるようにリンクデバイスを設定する方法を説明します。また、作成された ControlNetアナログ出力オブジェクトの属性も説明します。

リンクデバイスには多数のMAOブロックインスタンスがあります。MAOブロックの各インスタンスは、ソフトウェア上での I/Oサブシステムのアナログ出力モジュールに相当するものです。各MAOブロックには 8つのチャネルつまり出力があり、各チャネルには、浮動小数点型とステータスのペアが含まれています。各MAOブロックには 8つの入力があり、アナログ出力ファンクションブロックからの BKCALつまり読戻しに対応しています。リンクデバイスにより、CNetMacIdxx_AO_Modulei-jの書式で各MAOブロックにタグが割当てられ、このとき xxは ControlNetネットワークアドレス、iはフィールドバスチャネル番号、jはモジュールまたはインスタンスの番号です。

4.3.1 アナログ出力の設定

NI-FBUSコンフィギュレータでは、ブラウズウィンドウにすべてのデバイスとデバイスごとのファンクションブロックが表示されます。これには、フィールドバスデバイスの AOファンクションブロックと、リンクデバイスのMAOファンクションブロックが含まれます。ControlNetコントローラ(またはデバイス )が制御するフィールドバス AOファンクションブロックをMAOチャネルに必ず接続してください。

MAOファンクションブロックには、有効な構成が 2種類あります。第 1の構成では、AOの BKCAL_OUTパラメータをコントローラに返す接続をしません。この場合、上流のコントローラは AOの縦続初期化のため、モードハンドシェイクに対応しません。そのため、図 4.4のようにMAOからCN_OUT_Axパラメータを AOブロックの CAS_INへ接続するだけです。この場合には、AOの BKCAL_OUTパラメータをMAOブロックのBKCAL_INnパラメータに接続しないでください。

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-7

図 4.4 縦続なし AO構成の例

第 2の構成では、AOブロックの縦続初期化のために必要なモードハンドシェイクにコントローラが対応します。この場合には、図 4.5のようにMAOブロックの CN_OUT_Axを AOブロックの CAS_INに接続し、AOブロックの BKCAL_OUTをMAOブロックの BKCAL_IN_Axに接続する必要があります。MAOブロックの CN_OUT_AxパラメータとCN_BKCAL_IN_Axパラメータには、厳格な順序関係があるので注意してください。つまり、CN_BKCAL_IN_A0は CN_OUT_A0と結びつき、CN_BKCAL_IN_A1は CN_OUT_A1と結びつくというように続きます。

図 4.5 縦続 AO構成の例

リンクデバイスは、ControlNet上のコントローラによって展開されたアナログ値を使用し、これらの値をフィールドバス上に公開します。NI-FBUSコンフィギュレータはアナログ出力デバイスをセットアップして、フィールドバス上の各デバイスのデータを閲覧します。MAOブロックには、ControlNetのデータ使用とフィールドバスへの公開についてそれぞれ専用のスケジュールがあります。フィールドバスへの公開速度が異なる場合は、図4.6のように異なるMAOブロックを選択する必要があります。

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4-8 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

図 4.6 複数のマクロサイクル AO構成の例

別のインスタンスを使う前に、MAOブロックインスタンスのチャネルをすべて接続する必要はありません。また、チャネルは順番に使う必要はありません。

つまり、チャネル CN_OUT_A3と CN_OUT_A5を使って、他のチャネルを使わなくてもかまいません。

図 4.6の下のループのように、浮動小数点値とステータスの組み合わせであるパラメータにMAOブロックを接続できます。言い換えれば、どのファンクションブロックへも PLCプロセッサから値を持ってくることが可能です。MAOブロックは、AOファンクションブロックとのインターフェイスに制限されません。

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-9

4.3.2 ControlNetアナログ出力オブジェクト

リンクデバイスは、配線されたMAOブロックインスタンスのチャネルのそれぞれすべてについて、ControlNet AOオブジェクトのインスタンスを作成します。ControlNet AOオブジェクトの各インスタンスには、表 4.2のような属性とアクセス規則があります。

BkCalStatusが作成されるのは、コントローラが縦続初期化 (CAS)モードハンドシェイクに対応しており、さらに AOブロックの BKCAL_OUTがMAOブロックの BKCAL_INxパラメータに配線されている場合だけなのでご注意ください。

AOファンクションブロックの CAS_INパラメータ以外にMAOが接続されている場合には、Value(値 ), CNStatus, casInstatus, ReadBack, TagDescだけが作成されます。

4.4 ディスクリート入力

ここでは、フィールドバスデバイスのディスクリート値 (およびステータス )にアクセスするためのリンクデバイスの設定方法を説明します。また、作成された ControlNetディスクリート入力オブジェクトの属性も説明します。

リンクデバイスには多数のMDIブロックインスタンスがあります。MDIブロックの各インスタンスは、ソフトウェア上での I/Oサブシステムのディスクリート入力モジュールに相当するものです。各MDIブロックには 8つのチャネルがあり、各チャネルには、バイトとステータスのペアが含まれています。リンクデバイスにより、CNetMacIdxx_DI_Modulei-jの書式で各MDIブロックにタグが割当てられ、このとき xxは ControlNetネットワークアドレス、iはフィールドバスチャネル番号、jはモジュールまたはインスタンスの番号です。

表 4.2 ControlNetアナログ出力オブジェクトの属性

属性番号 名前 タイプ アクセス 初期値 備考

3 Value 浮動小数点 セット(SET) 0 ControlNet側から書込まれる。

4 CNStatus ブーリアン セット(SET) 不良 ControlNetのステータス、0:良、1:不良

11 FailStateValue 浮動小数点 セット(SET) 0 この属性がコントローラによって変更されると、

リンクデバイスは値を AOブロックに書込む。

151 TagDesc 文字列 取得(GET) 設定どおり このオブジェクトインスタンスで表されるフィー

ルドバス・ファンクション・ブロックのタグ

152 FailStateTime 浮動小数点 セット(SET) 0 この属性がコントローラによって変更されると、

リンクデバイスは値を AOブロックに書込む。

153 ReadBack 浮動小数点 セット(SET) 0 AOブロックからの BKCAL_OUT値を表す。

154 BkCalStatus 符号なし整数8ビット

取得(GET) 不良:未接続 読戻し属性のステータスを表す。

155 casInstatus 符号なし整数8ビット

取得(GET) 不良:未接続 AOブロックへの CAS_INのステータスを表す。

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4-10 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.4.1 ディスクリート入力の設定

NI-FBUSコンフィギュレータでは、ブラウズウィンドウにすべてのデバイスとデバイスごとのファンクションブロックが表示されます。これには、フィールドバスデバイスの DIファンクションブロックと、リンクデバイスのMDIファンクションブロックが含まれます。図 4.7のように、ControlNetコントローラ (またはデバイス )がアクセスするフィールドバス DIファンクションブロックをMDIチャネルに必ず接続してください。そのほかの設定は、アナログ入力の設定とほぼ同じです。

図 4.7 単一のマクロサイクルMDI構成の例

4.4.2 ControlNetディスクリート入力オブジェクト

リンクデバイスは、配線されたMDIブロックインスタンスのチャネルのそれぞれすべてについて、ControlNet DIオブジェクトのインスタンスを作成します。ControlNet DIオブジェクトの各インスタンスには、表 4.3のような属性とアクセス規則があります。

標準のフィールドバス DIファンクションブロックがMDIブロックのチャネルに接続されていると、表 4.3の属性がすべて作成されます。そうでない場合は、DiscAlmFlagが作成されません。

表 4.3 ControlNetディスクリート入力オブジェクトの属性

属性番号 名前 タイプ アクセス 初期値 備考

3 Value 浮動小数点 取得 (GET) 0

4 CNStatus ブーリアン 取得 (GET) 不良 ControlNetのステータス、0:良、1:不良

150 Ffstatus 符号なし整数8ビット 取得 (GET) 不良:停止中 値のフィールドバスステータス。フィールドバ

スデバイスから取得する。

151 TagDesc 文字列 取得 (GET) 設定どおりこのオブジェクトインスタンスで表されるフィールドバス・ファンクション・ブロックのタグ

156 DiscAlmFlag 符号なし整数8ビット

取得 (GET)/セット (SET) 0 「4.4.3 ディスクリート入力のアラーム処理」

を参照。

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-11

4.4.3 ディスクリート入力のアラーム処理

アラームを検出してレポートするようにフィールドバス DIファンクションブロックを設定できます。

ControlNet DIオブジェクトを通じてプロセスアラーム (DISC_ALM)が利用できます。DIファンクションブロックをMDIブロックに接続すると、NI-FBUSコンフィギュレータによって、アラームをリンクデバイスに送るようにフィールドデバイスが設定されます。

フィールドバスの用語では、アラームの再確認 (confirm)とはオペレータがアラームを受取ったことを表し、アラームへの肯定応答 (acknowledge)とはオペレータが必要な処置をとったことを表します。

フィールドバス・ファンクション・ブロックによってアラーム条件が検出された場合、アラームはアクティブ (ACTIVE)であるといいます。アクティブなアラームは、アラームの原因となった条件が修正された後で肯定応答および再確認する必要があります。アラーム条件が存在しなくなったことをファンクションブロックが検出した場合、アラームはクリア済み (CLEARED)といいます。クリア済みの状態は、クリア済みが検出された時点で再確認する必要があります。LDのユーザは、アラーム属性でフィールドバスのアラームを処理します。

プロセスアラームに対応する各属性には、図 4.8のようにアラーム関連ビットが 3ビットあります。

ビット 7~ 3は無視 (DON’T CARE)ビットといい、読取り時には未定義で、取得 (GET)実行時には無視してください。セット (SET)実行時には、無視ビットに 0を書込みます。ビット 2の肯定応答ビットは、読取り時には未定義で、取得 (GET)実行時には無視してください。ユーザがアラームに肯定応答したい場合は、セット (SET)実行時にこのビットに 1を書込みます。肯定応答ビットの 1が LDによって検出されるたびにフィールドバスの肯定応答が生成されるので、アラーム 1回につき複数の肯定応答ビットをセットしないようにユーザは十分注意する必要があります。ビット 1のクリア済みとビット 0のアクティブは、それぞれ読取り /書込みビットです。アラーム条件がアクティブまたはクリア済みの場合は、取得 (GET)実行時にこれらのビットが 1として読取られます。ユーザは、セット (SET)によってこれらに0を書込み、それぞれの状態を再確認する必要があります。アラームが発生すると (アクティブになる )、ユーザが介在してアラーム条件を除去し、アラームに肯定応答し (肯定応答ビットに 1を書込む )、アラームを再確認し (アクティブビットの 1を読取ってからそこに 0を書込む )、アラーム条件がクリア済みであることを再確認する (クリア済みビットの 1を読取ってからそこに 0を書込む )までアラーム処理は完了していない (NOT)状態です。

図 4.8 アラーム属性の定義

ビット位置 7 6 5 4 3 2 1 0

値 × × × × × 肯定応答(acknowledge)

クリア済み(CLEARED)

アクティブ(ACTIVE)

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4-12 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.5 ディスクリート出力

この節では、ディスクリート出力 (DO)ファンクションブロックのようなフィールドバスデバイスのディスクリート値 (およびステータス )を制御できるようにリンクデバイスを設定する方法を説明します。また、作成されたControlNetディスクリート出力オブジェクトの属性も説明します。

リンクデバイスには多数のMDOブロックインスタンスがあります。MDOブロックの各インスタンスは、ソフトウェア上での I/Oサブシステムのディスクリート出力モジュールに相当するものです。各MDOブロックには 8つのチャネルつまり出力があり、各チャネルには、バイトとステータスのペアが含まれています。各MDOブロックには 8つの入力があり、ディスクリート出力ファンクションブロックからの BKCALつまり読戻しに対応しています。リンクデバイスにより、CNetMacIdxx_DO_Modulei-jの書式で各MDOブロックにタグが割当てられ、このとき xxは ControlNetネットワークアドレス、iはフィールドバスチャネル番号、jはモジュールまたはインスタンスの番号です。

4.5.1 ディスクリート出力の設定

NI-FBUSコンフィギュレータでは、ブラウズウィンドウにすべてのデバイスとデバイスごとのファンクションブロックが表示されます。これには、フィールドバスデバイスの DOファンクションブロックと、リンクデバイスのMDOファンクションブロックが含まれます。ControlNetコントローラ(またはデバイス )が制御するフィールドバス DOファンクションブロックをMDOチャネルに必ず接続してください。

MDOファンクションブロックには、有効な構成が 2種類あります。第 1の構成では、DOの BKCAL_OUT_Dパラメータをコントローラに返す接続をしません。この場合、上流のコントローラは DOの縦続初期化のため、モードハンドシェイクに対応しません。そのため、MDOから CN_OUT_Dxパラメータを DOブロックの CAS_IN_Dへ接続するだけです。この場合には、DOの BKCAL_OUT_DパラメータをMDOブロックの BKCAL_INnパラメータに接続しないでください。

図 4.9 縦続 DO構成の例

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-13

第 2の構成では、図 4.9のように DOブロックの縦続初期化のために必要なモードハンドシェイクにコントローラが対応します。この場合には、MDOブロックの CN_OUT_Dxを DOブロックの CAS_IN_Dパラメータに接続し、DOブロックの BKCAL_OUT_DパラメータをMDOブロックの BKCAL_INnに接続する必要があります。MDOブロックの CN_OUT_DxパラメータとCN_BKCAL_IN_Dxパラメータには、厳格な順序関係があるので注意してください。つまり、CN_BKCAL_IN_D0は CN_OUT_D0と結びつき、CN_BKCAL_IN_D1は CN_OUT_D1と結びつくというように続きます。

バイト値とステータスの組み合わせであるパラメータにMDOブロックを接続できます。言い換えれば、どのファンクションブロックへも PLCプロセッサから値を持ってくることが可能です。MDOブロックは、DOファンクションブロックとのインターフェイスに制限されません。

4.5.2 ControlNetディスクリート出力オブジェクト

リンクデバイスは、配線されたMDOブロックインスタンスのチャネルのそれぞれすべてについて、ControlNet DOオブジェクトのインスタンスを作成します。ControlNet DOオブジェクトの各インスタンスには、表 4.4のような属性とアクセス規則があります。

BkCalStatusが作成されるのは、コントローラが縦続初期化 (CAS)モードハンドシェイクに対応している場合、つまり DOブロックの BKCAL_OUT_DがMDOブロックの BKCAL_INxパラメータに配線されている場合だけなのでご注意ください。

DOファンクションブロックの CAS_IN_Dパラメータ以外にMDOチャネルが接続されている場合には、Value (値 ), CNStatus, casInstatus, ReadBack, TagDescだけが作成されます。

表 4.4 ControlNetディスクリート出力オブジェクトの属性

属性番号 名前 タイプ アクセス 初期値 備考

3 Value ブーリアン セット(SET) 0 ControlNet側から書込まれる。

4 CNStatus ブーリアン セット(SET) 不良 ControlNetのステータス、0:良、1:不良

6 FailStateValue 符号なし整数8ビット

セット(SET) 0 この属性がコントローラによって変更されると、

リンクデバイスは値を DOブロックに書込む。

151 TagDesc 文字列 取得(GET) 設定どおり このオブジェクトインスタンスで表されるフィー

ルドバス・ファンクション・ブロックのタグ

152 FailStateTime 浮動小数点 セット(SET) 0 この属性がコントローラによって変更されると、

リンクデバイスは値を DOブロックに書込む。

153 ReadBack 符号なし整数8ビット

取得(GET) 0 DOブロックからの BKCAL_OUT_D値を表す。

154 BkCalStatus 符号なし整数8ビット

取得(GET) 不良:未接続 読戻し属性のステータスを表す。

155 casInstatus 符号なし整数8ビット

セット(SET) 不良:未接続 DOブロックへの CAS_IN_Dのステータスを表す。

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4-14 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.6 HMIによるアラーム処理

前の節で説明したように、リンクデバイスでは、AIファンクションブロックおよび DIファンクションブロックからのプロセスアラームは、作成された ControlNetオブジェクトの属性として見えるようになります。フィールドバスデバイスはそのほかの種類のアラームも生成します。例えば、静的な設定が変更されるとそのたびにアラームを送ります。別の種類のファンクションブロックもアラームを生成します。一般に、AIと DIのプロセスアラームを除くアラームは、すべてフィールドバス HMIで処理する必要があります。リンクデバイスは、このようなアラームを受信して ControlNetにある PC上の HMIへ送るように設定する必要があります。リンクデバイスは、図 4.10のようにセットアップします。

図 4.10 アラームの設定

AIと DIのアラームをリンクデバイスに接続すると、リンクデバイスは、これらからのアラームをすべて HMIに送ります。これらのプロセスアラームは、ControlNetオブジェクトを通じて PLCプロセッサでも見えます。アプリケーションの設計方法によって、必ず HMIまたは PLCプロセッサのいずれかでプロセスアラームに肯定応答できるようにしてください。

4.7 アセンブリオブジェクト

リンクデバイスは、MAI, MAO, MDI, MDOの各ブロックで接続するチャネルそれぞれについて、チャネルの種類に応じた ControlNetオブジェクトのインスタンスを作成します。こうした個別のインスタンスは、不定期の問合せやオブジェクト情報の設定を行なうのに便利です。ControlNet上のスケジュールされた通信では、リンクデバイスは対応するオブジェクトのインスタンスから特定の属性を取り出し、それらを組み合わせて入力アセンブリオブジェクトや出力アセンブリオブジェクトとします。

リンクデバイスは、入力アセンブリオブジェクトを使用して ControlNetにデータを展開し、出力アセンブリオブジェクトを使用して ControlNetからのデータを使用します。アセンブリオブジェクトの定義は、MAI, MAO, MDI, MDOブロックをリンクデバイスに設定した後で決まります。アセンブリのオフセットは 0を基準とし、そこに入るデータのサイズによって増分されます。

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-15

表 4.5に、入力アセンブリおよび出力アセンブリの属性をオブジェクトの種類ごとに説明します。

4.7.1 MAIブロック

番号の一番小さいモジュールから始まる、リンクデバイスに構成されたMAIブロックそれぞれについて、フィールドバス・ファンクション・ブロックに接続している各チャネルでは、必要とされる入力アセンブリオブジェクトに属性 3, 4, 150が置かれます。MAIチャネルごとに入力アセンブリオブジェクトに 6バイト必要です。

4.7.2 MAOブロック

番号の一番小さいモジュールから始まる、リンクデバイスに構成されたMAOブロックそれぞれについて、フィールドバス・ファンクション・ブロックに接続している各チャネルでは、必要とされる出力アセンブリオブジェクトに属性 3, 4, 155が置かれます。加えて、コントローラが特定のチャネルの縦続初期化に対応している場合 (AOから BKCAL_OUTを配線 )は、必要とされる入力アセンブリに属性 154が置かれます。MAOチャネルごとに出力アセンブリオブジェクトに 6バイト必要であり、さらに縦続初期化を行なう場合は入力アセンブリに 6バイト、縦続初期化を行なわない場合は入力アセンブリに 4バイト必要です。

4.7.3 MDIブロック

番号の一番小さいモジュールから始まる、リンクデバイスに構成されたMDIブロックそれぞれについて、フィールドバス・ファンクション・ブロックに接続している各チャネルでは、必要とされる入力アセンブリオブジェクトに属性 3, 4, 150が置かれます。MDIチャネルごとに入力アセンブリオブジェクトに 4バイト必要です。

4.7.4 MDOブロック

番号の一番小さいモジュールから始まる、リンクデバイスに構成されたMDOブロックそれぞれについて、フィールドバス・ファンクション・ブロックに接続している各チャネルでは、必要とされる出力アセンブリオブジェクトに属性 3, 4, 155が置かれます。加えて、コントローラが特定のチャネルの縦続初期化に対応している場合 (DOから BKCAL_OUT_Dを配線 )は、必要とされる入力アセンブリに属性 154が置かれます。MDOチャネルごとに入力アセンブリオブジェクトに 2バイト必要であり、さらに縦続初期化を行なう場合は出力アセンブリに 4バイト、縦続初期化を行なわない場合は 2バイト必要です。

表 4.5 入力アセンブリおよび出力アセンブリの属性

オブジェクトの種類 入力アセンブリの属性 出力アセンブリの属性

Al 3, 4, 150

AO (縦続初期化 ) 153, 154 3, 4, 155

AO (縦続初期化なし ) 153 3, 4, 155

DI 3, 4, 150

DO (縦続初期化 ) 153, 154 3, 4, 155

DO (縦続初期化なし ) 153 3, 4, 155

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4-16 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

4.7.5 NI-FBUSコンフィギュレータでのオブジェクト情報の確認

NI-FBUSコンフィギュレータでは、リンクデバイス内部で作成されたControlNetオブジェクトの情報を表示させることができます。この情報には、入力アセンブリオブジェクトおよび出力アセンブリオブジェクトのレイアウトやインスタンス番号、および作成された基本 ControlNetオブジェクトのインスタンス番号が含まれます。この情報を表示させるためには、対象のリンクデバイスの Device Infoを確認します。NI-FBUSコンフィギュレータのブラウズウィンドウでデバイス情報を確認できます。Device Infoディスプレイの例を図 4.11に示します。

Device Infoを印刷するためには、図 4.11の Device Infoのディスプレイ上にカーソルを置き、Fileメニューの中の Printをクリックします。カーソルをDevice Infoディスプレイに置かないで Printをクリックすると、印刷できる別の項目の拡張メニューが表示されますが、Device Infoは表示されないので注意してください。

図 4.11 ControlNetオブジェクト情報に関する NI-FBUSコンフィギュレータビューの例

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ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法 4-17

4.7.6 リンクデバイス設定の変更

いったんリンクデバイスで設定が作成され、PLCプロセッサまたは PCで先に定義したオフセットが使用されていれば、設定に追加をしてもアプリケーションで機能しているコードを変更する必要はありません。そのため、いったん設定をリンクデバイスに格納した後は、ユーザが NI-FBUSでフィールドバスデバイスをさらに記述すると、新たにオブジェクトインスタンスが作成され、新たなオフセットがアセンブリオブジェクトに追加されます。そして ControlNetオブジェクトの既存インスタンスとアセンブリのオフセットは変わりません。個々のインスタンスは、そのカテゴリに使用されている最後のインスタンスから増分されます。アセンブリオブジェクト内のオフセットは、前の説明と同じ順序で割当てられますが、既存のオフセットの後に置かれます。例えば、MAIチャネル 2つと、縦続初期化を行なうMDOチャネル 1つがあるとします。インスタンスとオフセットが作成され、その後、別のMAIチャネル 1つとMAOチャネル 2つを構成に追加することが必要になったとすると、これらの追加は、先の構成の最後のMDOの後に置かれます。

既存のプログラムが設定を使用していることがあるので、フィールドバスネットワークからリンケージを削除しても、ControlNetオブジェクトの番号変更やアセンブリオブジェクトのオフセットの順序変更は行なわれません。フィールドバスデバイスが存在しない場合は、フィールドバスおよびControlNetのステータスがエラー条件を示し、オブジェクトおよびアセンブリオフセットのリソースはそのまま継続使用されます。構成から既存のオブジェクトを削除するためには、既存の設定を削除する必要があります。削除を行なうためには、NI-FBUSコンフィギュレータで Download Configurationを選択して、表示されるダイアログボックスの Clear Devicesチェックボックスを有効にしてから新しい設定をダウンロードします。

4.8 トレンドおよびアラーム

リンクデバイスは、接続しているフィールドバスデバイスからトレンドとアラームを受信することができます。

NI-FBUSコンフィギュレータを使用して、トレンドとアラームをリンクデバイスに接続します。ファンクション・ブロック・アプリケーションの中でリンクデバイスのアイコンをブラウズウィンドウからドラッグします。トレンドやアラームを必要に応じてフィールドバスデバイスからトレンド入力またはアラーム入力に接続します。詳細は、『NI-FBUSコンフィギュレータ ユーザーズマニュアル』(Pub.No.1788-6.5.2)を参照してください。

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4-18 ControlNet-FOUNDATION FieldbusH1リンクデバイスの使用方法

Note:

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付録 A

仕様

表 A.1 リンクデバイスの仕様

分類 仕様

環境 動作温度:0~ 60°C (32~ 140°F)保管温度:–40~ 85°C (–40~ 185°F)相対湿度:5~ 90% (結露なきこと )

振動 動作時:1軸当たり 2GIEC68-2-6に従い 10~ 500 Hzのとき 2Gでテスト済み

通信 ControlNet:冗長メディアおよびネットワーク・アクセス・ポートFOUNDATION Fieldbus H1, 独立チャネル 2系統両チャネルの LAS両チャネルのタイムマスタ

電源の要件 DC11~ 30V, DC24Vのとき 270 mA (通常 )

インジケータ モジュールステータスフィールドバスステータス:1チャネル当たり 1個ControlNetステータス:1チャネル当たり 1個

コネクタ ControlNet用 - BNCコネクタネットワーク・アクセス・ポート:RJ45フィールドバス用:9ピン D-Subコネクタ

導線 /配線寸法 /カテゴリ カテゴリ 2 1

1.『配線と接地のガイドライン』(Pub.No.1770-4.1)を参照してください。

取付け 35 mm DINレール

ControlNetチャネル選択 10ポジションのロータリースイッチ 2個

承認 (製品がマークされている場合 )

• 情報技術機器• 産業用コントロール機器• クラス I, ディビジョン 2, グループ A, B, C, D危険な領域

• EN 50082-1, 2• EN 55022, 電磁波放射クラス B• EN 61131-2FCCパート 15, サブパート B

C US

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A-2 仕様

A.1 欧州連合 (EU)指令への準拠

この製品に マークがある場合は、欧州連合 (EU)および EFA地域内での使用が承認されています。以下の規則に適用するように設計されテストされています。

A.1.1 EMC指令

この製品は、理事会規制 89/336「電磁適合性 (EMC)」および以下の規格の、技術解説ファイルに記載された内容に完全にまたは部分的に準拠することをテストで確認済みです。

• EN 50081-2 EMC:一般的な放射規格、パート 2-産業環境

• EN 50082-2 EMC:一般的なイミュニティ規格、パート 2-産業環境

この製品は、産業環境での使用を目的としています。

A.1.2 低電圧指令

この製品は、EN 6113-12「プログラマブルコントローラ、パート 2:機器の必要条件およびテスト」の安全事項を適用することによって、理事会規制73/23/EEC「低電圧」に準拠することをテストで確認済みです。

EN 61131-2に要求される特定の情報については、このマニュアルの対応する項を参照するか、以下の資料を参照してください。

• 『配線と接地のガイドライン』(Pub.No.1770-4.1)

• 『オートメーションシステム』(Pub.No.B113)

この装置は開放型の装置と分類されており、安全保護の手段として、動作時は筐体内に設置 (取付け )しなければなりません。

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仕様 A-3

危険な領域の承認

この製品は、一般的な使用法と併せて危険な領域での使用が認められる場合があります。実際の団体の認定は下記のような製品ラベルで表示され、コンシューマ向け文書には記載されません。

認定製品ラベルの例:

危険場所での使用に関する認定に準拠するためには、この認定済み産業用コントロール製品の製品説明書の一部に次の情報を記載します。

• この機器は、クラス I, ディビジョン 2, グループ A, B, C, Dでの使用、または危険ではない領域に限り使用に適しています。

• 適合するマーク (クラス I, ディビジョン 2, グループ A, B, C, D)のある製品は、その他の機器に組み込んで使用することが認められますが、組合わせの適性 (用途や使用法 )は地域の権限ある行政当局が決定します。

重要:プログラマブル・コントロール・システムは本来モジュール構成であるため、温度定格が最も高い製品によって、クラス I, ディビジョン 2の領域にあるプログラマブル・コントロール・システム全体の法定温度定格が決まります。温度定格は、次のように製品ラベルで表示されています。

法定温度定格:

次の警告は、危険な領域での使用に関する認定を受けた製品に適用されます。

!爆発の危険性:

• コンポーネントの代用品を使用すると、クラス I, ディビジョン 2の適性を損なうことがあります。

• 電源が切断されている場合、または危険な領域でないことが既知である場合を除き、コンポーネントを交換しないでください。

• 電源が切断されている場合、または危険な領域でないことが既知である場合を除き、機器を切り離さないでください。

• 電源が切断されている場合、または危険な領域でないことが既知である場合を除き、コネクタを抜いてはなりません。外部回路に対応するユーザ支給のコネクタは、ねじ、スライド式掛け金、ねじ式コネクタなどの方法でこの機器に固定し、接続部分が 15ニュートン (3.4ポンド )の引き離そうとする力に 1分間耐えられるようにしてください。

CL I, DIV 2GP A,B,C,D

TEMP

CL I, DIV 2GP A,B,C,D

TEMPここに記載の法定温度定格を参照すること。

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A-4 仕様

Note:

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用語集

本マニュアルを通して、以下の略語、頭字語、頭文字を使用します。

AI アナログ入力

AO アナログ出力

CH チャネル

DD デバイス説明

DI ディスクリート入力

DO ディスクリート出力

H1 31.25Kbpsフィールドバス

HMI ヒューマン・マシン・インターフェイス

MAI マルチアナログ入力

MAO マルチアナログ出力

MDI マルチディスクリート入力

MDO マルチディスクリート出力

PID 比例 /積分 /微分

PLC プログラマブル・ロジック・コントローラ

フィールドバスフィールドバスフィールドバスフィールドバス FOUNDATION Fieldbus H1

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G-2    用語集

Note:

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索引

数字数字数字数字1784-KTCX15, .......................................................... 1-41784-PCC, ................................................................. 1-4

CControlNet, 2-5ControlNet-to-FOUNDATION Fieldbusリンクデバイスの使用方法 , ......................................... 4-1

ControlNetアナログ出力オブジェクト , .............. 4-9ControlNetアナログ出力オブジェクトの属性 , .. 4-9ControlNetアナログ入力オブジェクト , .............. 4-4ControlNetアナログ入力オブジェクトの属性 , .. 4-4ControlNetオブジェクト情報に関する

NI-FBUS Configuratorビューの例 , ................ 4-16ControlNetディスクリート出力オブジェクトの属性 , ................................................................... 4-13

ControlNetディスクリート入力オブジェクト , 4-10ControlNetディスクリート入力オブジェクトの属性 , ................................................................... 4-10

ControlNetネットワークアドレスの設定 , .......... 2-5ControlNetネットワークアドレス用スイッチを

15に設定した場合 , ............................................ 2-5ControlNetネットワークのステータス LED, ...... 2-7ControlNetネットワークのステータス LEDの状態説明 , ............................................................. 2-7

ControlNetネットワークへの一般的なリンクデバイス接続 , ..................................................... 2-3

ControlNetネットワークへの接続 , ...................... 2-3ControlNetモジュールのステータス (STATUS)LEDの解釈 , ................................................................. 2-6

DDC11-30V電源 , ...................................................... 2-2

HHMIによるアラーム処理 , .................................. 4-14

IInterface Configuration Utility, ................................. 3-2

LLEDの解釈 , ............................................................ 2-6

MMAIブロック , ...................................................... 4-15MAOブロック , ..................................................... 4-15MDIブロック , ...................................................... 4-15MDOブロック , ..................................................... 4-15

NNI-FBUS Configurator Ver. 2.3, ................................1-4NI-FBUS Configuratorソフトウェアのインストール , .....................................................3-1

NI-FBUS Configuratorソフトウェアの設定 , ........3-2NI-FBUS Configuratorでのオブジェクト情報の確認 , ...................................................................4-16

RRJ-45コネクタ , .......................................................2-3RSLinx Lite, ...............................................................1-4RSLinx OEM™ 2.0, ...................................................1-4RSLinx™ 2.0, .............................................................1-4RSNetWorx, ...............................................................1-4RSNetWorx™ for ControlNet, ...................................1-4

SServicePak 3, ..............................................................1-4

WWindows NT® 4.0, ....................................................1-4

ああああアセンブリオブジェクト , ....................................4-14アナログ出力 , ..........................................................4-6アナログ出力の設定 , ..............................................4-6アナログ入力 , ..........................................................4-2アナログ入力のアラーム処理 , ..............................4-4アナログ入力の設定 , ..............................................4-2アラームの設定 , ....................................................4-14

いいいいインストール後の NI-FBUS Interface Configuration

Utilityの使用方法 , ..............................................3-5インストール後のテスト , ......................................3-6インターフェイスアドレスの設定 , ......................3-2インターフェイス名の設定 , ..................................3-3

ここここ互換性情報 , ..............................................................1-4

しししし縦続 AO構成の例 , ..................................................4-7縦続なし AO構成の例 , ..........................................4-7仕様 , .........................................................................A-1

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I-2 索引

せせせせ製品の概要 , .............................................................1-1設定およびモニタ , .................................................1-3

たたたた単一のマクロサイクルMDI構成の例 , .............. 4-10単一マクロサイクルMAI構成の例 , ....................4-2

ててててディスクリート出力 , ........................................... 4-12ディスクリート出力の設定 , ............................... 4-12ディスクリート入力 , ............................................. 4-9ディスクリート入力のアラーム処理 , ...............4-11ディスクリート入力の設定 , ............................... 4-10デバイス説明 (DD)のインストール , ...................3-4電源コネクタのピン位置 , .....................................2-2電源の接続 , .............................................................2-2

とととと特別なファンクションブロック , .........................1-2トレンドおよびアラーム , ...................................4-17

にににに入力アセンブリおよび出力アセンブリの属性 , 4-15

ねねねねネットワーク・アクセス・ポート (NAP), ........... 2-3

ははははハードウェア , .........................................................1-4ハードウェアの取付けおよび設定 , .....................2-1はじめに , .................................................................1-1

ふふふふフィールドバス通信パラメータの設定 , .............3-5フィールドバスネットワークのステータス LED, 2-7フィールドバスネットワークのステータス LEDの状態説明 , .........................................................2-7

フィールドバスネットワークへの接続 , .............2-4複数のマクロサイクル AO構成の例 , ..................4-8複数のマクロサイクルMAI構成の例 , ................ 4-3

へへへへ閉ループ制御 , .........................................................1-2

ももももモジュールのステータス (STATUS) LED, ........... 2-6

りりりりリンク , .................................................................... A-1リンクデバイス設定の変更 , ............................... 4-17リンクデバイスの取り扱い , ................................. 2-1リンクデバイスの取付け , ..................................... 2-1リンクデバイスの取り外し , ................................. 2-2リンクデバイスのブロック , ................................. 4-1リンクデバイス用フィールドバスコネクタ , ..... 2-4リンクデバイス用フィールドバスコネクタのピン位置 , ............................................................. 2-4

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Publication Number 1788-6.5.1JA – January 1999Copyright 1999 Rockwell International Corporation. Printed in USA